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[ 文庫 ]
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天使と悪魔 (上) (角川文庫)
・ダン・ブラウン
【角川書店】
発売日: 2006-06-08
参考価格: 620 円(税込)
販売価格: 620 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 288円〜
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・ダン・ブラウン
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カスタマー平均評価: 4.5
映画->原作がオススメ 映画の試写会にお呼ばれしてきましたよ。
「ダ・ヴィンチ」より、前作に当たるこちらの方が、映像向きだろうとは予感していましたが、その通り。
ローマの街中を疾走し、敵の妨害を乗り越え、ついにたどり着く真相。
エンディングも「ダ・ヴィンチ」に比べると、きちんとケリをつけているので、スッキリ感がありますね。
映画->原作とたどる方が、どちらも楽しめてお得かと(どうしても映像化、2時間枠で割愛されるディテールは出ますから) ヴァチカンを散歩しているような・・ ヴァチカンを散歩しているような小説だと思いました。映画化されることを
前提として書いた小説だと思いました。
私はヴァチカンに行ったことがないのですが、地図や建物をインターネットで
検索しながら読んだので、ヴァチカンについて、かなりわかったような気分です。
宗教について書いた小説ではないのですが、宗教、ヴァチカンをこんなにコケに
して大丈夫なのかなと思いました。宗教をエンターテインメントに利用したと
いう感じです。日本人だからキリスト教の権威について何も感じない人が多い
のでしょうが、たとえば、外国人が天皇についてコケにした小説を書いたら、
日本人がどう思うか、ということですよ。
原始基督教、ヴァチカンと来たら、次はないですね。次ぎは宗教と離れて、
ローマ帝国ですかね。
遅れて読んだ第一弾 私的には『ダ・ヴィンチ・コード』はやや失笑気味でしたが、この第1弾も、遅れて
映画化するようで、『ダ・ヴィンチ・コード』に続き事前に読んでみました。
本作はガリレオ関連(いわば、ガリレオ・コード)。
最初は『ダ・ヴィンチ・コード』のように未知の世界にグイグイ引き込まれました!
ですが、途中の謎解きではダ・ヴィンチ同様に、展開の飛躍が目についてしまって
だんだん話に乗れなくなってきました。
なので、二転三転する結末にも、やや傍観者のような目線で読んでしまいました。
ただし、「科学と宗教」というテーマは考えるところが多いです。
ここはこの作品の大きな骨格として好きなところでした。
情景や設定のさらっとした説明もダン・ブラウン氏ならではの上手さがありました。
この作品の評価は何を期待して読むのかで分かれると思います。
私的にはリアルにうまく騙してくれるミステリーを期待して読んだので最後だけは★3つ。
第3弾は今から期待しています。
あり得ない・・ ダビンチコードの方が面白かった。
西洋史やキリスト教史に少しでも興味があれば
「本当にそういうことがあったかもなあ」と思わされた。
昔々の話をたぐるストーリーなので、整合性さえあれば、
楽しめるエンターテインメントになっていた。
迫真性があった。描写も細密だった。
ところがこちらは、あり得ない話だらけ。
いろんな点で「あり得ない」のだが、
一番あり得ないのは主人公がヘリコプターから落ちても生きて、
平気で活動を再開するところ。
次にあり得ないのはいわゆる「反物質爆弾」が完成していること。
ほかにも目的の理解できない「伏線」らしきものがちらほら見られる。
出版社の「ダビンチコードを読んだ人の多くが、
天使と悪魔の方が面白いといっています」という宣伝に
私はだまされました。
映画じゃ無理無理 ダヴィンチコードもそうだったけどダンブラウン作品は知的エンターテインメント作品だから映画だとせいぜい知的な部分はビジュアルでしか見せられず、そうするとどうも本の半分くらいは抜けてしまう。やっぱり映画よりも本に向いている作品だと思う
日本で発売になった初版本をハードカバーで購入して読んだが、この時さらにある事情で本作品は映画化は無理だろうと思った。しかし、今はCG全盛期なんでもありだとは思うが…
とにかく本で読んでみてください
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[ 文庫 ]
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天使と悪魔 (下) (角川文庫)
・ダン・ブラウン
【角川書店】
発売日: 2006-06-08
参考価格: 620 円(税込)
販売価格: 620 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 580円〜
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・ダン・ブラウン
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カスタマー平均評価: 4
遅れて読んだ第一弾 私的には『ダ・ヴィンチ・コード』はやや失笑気味でしたが、この第1弾も、遅れて
映画化するようで、『ダ・ヴィンチ・コード』に続き事前に読んでみました。
本作はガリレオ関連(いわば、ガリレオ・コード)。
最初は『ダ・ヴィンチ・コード』のように未知の世界にグイグイ引き込まれました!
ですが、途中の謎解きではダ・ヴィンチ同様に、展開の飛躍が目についてしまって
だんだん話に乗れなくなってきました。
なので、二転三転する結末にも、やや傍観者のような目線で読んでしまいました。
ただし、「科学と宗教」というテーマは考えるところが多いです。
ここはこの作品の大きな骨格として好きなところでした。
情景や設定のさらっとした説明もダン・ブラウン氏ならではの上手さがありました。
この作品の評価は何を期待して読むのかで分かれると思います。
私的にはリアルにうまく騙してくれるミステリーを期待して読んだので最後だけは★3つ。
第3弾は今から期待しています。
いかにもアメリカ娯楽 "宗教 vs 科学"という構図がしっくりこないのでストーリーが身近に感じられないし、コンクラーベに"全世界"の人が注目しているというニュアンスの文章はいかにもキリスト教的な考え方で興ざめでした。それでも最近では信仰心が薄れている現状もしっかり表現している部分は好感をもてます。
謎を解きながらロマンス&ピンチ&アクションでもっていく方法は大作ハリウッド映画にあるとおりの単純さでスラスラ読めます。全部で3冊もあるけど字がでかいし行間もあるので情報量は1冊分くらいに感じました。
ラストのドタバタはこのシリーズの特徴?意外性を求めてすぎてこれまで我慢していたありえない度が限界超えました。ミステリ小説だと思わせておいて結局インディ・ジョーンズかよっ!みたいな。荘厳なイメージ先行だけれどおきまりの流れでテンションダウンです。
かなり批判的に書いてしまったんですが『ダヴィンチ・コード』も読んでいるし基本は嫌いじゃないんです。彫刻や教会の歴史に関してはさらっとマニアックな事まで説明されてて面白い。総合すると暇つぶし程度に気合いれず読むのがよろしい本です。 科学と宗教と倫理 反物質は見つかるのか、イルミナティは目的を達成するのか、ヴァチカンの運命やいかに!
下巻の後半は、イルミナティの真の目的と、首謀者が語られます。
科学と、宗教をテーマにしたサスペンス・ミステリーですが、
この作品の中で語られた中でいちばん感銘を受けたのは、
登場人物が「科学の発見の中には、その発見をどう利用するかという倫理が含まれていない」ということを熱く語るシーンですね。
科学と倫理、深いテーマだなぁと思います。 目に見えるよう 私もダ・ヴィンチ・コードを先に読みました。断っ然こっちのが面白いです!夜中の3時まで6時間夢中で読みましたが、この長さ。さすがに読みきれませんでした。次の日めでたく完読。まず、ダ・ヴィンチ・コードは舞台が、古城とか教会とか、何だか似たような感じのとこばかりで、後半はとばし気味に読んじゃいました。こちらは舞台が変化に富んでいて、日本人の私にも映像が目に浮かぶよう。図書館(文書館?)のシーンなど、目を閉じると赤色が(笑)。それから、ちょうどヨハネ・パウロ○世の亡くなった半年後くらいに読んだので、その時の記憶が新しくて。だけど、この本が書かれたのはそれよりはるかに昔。そういう意味でも「ほほぉ?、あの時、中ではこんなことが…」と感慨深かったです!それに取り上げられている団体にしても、ダ・ヴィンチ・コードの方はその時初めて聞きましたが、天使と悪魔の方は元々知ってる方が多いんじゃないでしょうか。もし読むならこっちを後にしないと、ダ・ヴィンチ・コードがつまんなくて最後まで読めないかも知れません。…余談ですが、下の方のカメルレンゴ=ジュード・ロウには全面的に賛成です! クライマックスの緊迫感の高まり 下巻では、反物質と物質の対消滅でヴァチカンが消滅するまであと数時間を切った状況で、ラングトンとハサシンの対決も佳境を迎えると同時に、バチカン内部でも大きな動きがあり、いやが上にも緊迫感が高まり、一気にクライマックスへ突入です。クライマックスに突入した後にも状況が二転三転するあたりの話作りも実にうまいですね。
この下巻の途中まで読んでいて、「実在の研究所に関連して、こんな事を書いた小説の発行がよく許されたな」と思わせる記述がありますが、さすがにそれは私の早とちりでした。
本作品は、単純にストーリーを楽しむだけでも十分読み応えがありますが、科学と宗教に関して読者が色々考える良いきっかけにもなるのではないでしょうか。
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[ 文庫 ]
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天使と悪魔 (中) (角川文庫)
・ダン・ブラウン
【角川書店】
発売日: 2006-06-08
参考価格: 620 円(税込)
販売価格: 620 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 549円〜
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・ダン・ブラウン
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カスタマー平均評価: 4.5
遅れて読んだ第一弾 私的には『ダ・ヴィンチ・コード』はやや失笑気味でしたが、この第1弾も、遅れて
映画化するようで、『ダ・ヴィンチ・コード』に続き事前に読んでみました。
本作はガリレオ関連(いわば、ガリレオ・コード)。
最初は『ダ・ヴィンチ・コード』のように未知の世界にグイグイ引き込まれました!
ですが、途中の謎解きではダ・ヴィンチ同様に、展開の飛躍が目についてしまって
だんだん話に乗れなくなってきました。
なので、二転三転する結末にも、やや傍観者のような目線で読んでしまいました。
ただし、「科学と宗教」というテーマは考えるところが多いです。
ここはこの作品の大きな骨格として好きなところでした。
情景や設定のさらっとした説明もダン・ブラウン氏ならではの上手さがありました。
この作品の評価は何を期待して読むのかで分かれると思います。
私的にはリアルにうまく騙してくれるミステリーを期待して読んだので最後だけは★3つ。
第3弾は今から期待しています。
インディジョーンズばりの活躍 イルミナティの脅迫者とラングドンたちの攻防が始まる!
4人の枢機卿と反物質のありかを探せ、反物質の爆発は深夜12時。
残された時間はあと4時間。
中巻ではラングドンが卓抜な推理を見せますが、インディ・ジョーンズばりの
アクションも見せます。
ダヴィンチ・コードと比べると、どうも巻き込まれている感が強いんですよねぇ。
時間設定も短すぎて、あと1時間、あと1時間という時間の等差数列の、その設定時間内に
そんなに推理と行動ができるもんかなぁと、ちょっと疑問も持ってみたり。
感覚的なものだけど2時間おきぐらいだったら、私的にリアリティがあります。
しかし、アンビグラムは見事ですねぇ。
アンビグラムがどういうデザインか、推理するのも面白かったです。 嘘とわかってても楽しい観光ガイド 私の読んだダンブラウンでは一番いいかも!(天使と悪魔>ダヴィンチコード>
デセプションコード)
ローマに行った後に読んだので、「あー先に読んでおけば?」とちょっと後悔。
しかし、実際行く前に読んだら、現実と創作の区別がつかなかったかも。
ローマ市内をぐるぐるまわって、推理とサスペンスだけでなく、ところどころ観光気分も
満足させてくれるところが、火サス風で面白い。
「あのパンテオンの中に、そんな有名なものがあったなんて!わざわざ行ったのに
知らなかったよ?!ありがとう、ダンブラウン」的な楽しみ方もできました。
中巻以降は読む手が止まらない面白さ! 観光地でお馴染みのローマを舞台に移し、ラングドンの活躍が始まる中巻以降は面白くて読む手が止まらない。数百年かかっても解けなかった謎に対して、各1時間以内の制限時間内で解き明かしていくラングドンのスーパー活躍ぶりはとても心地よい。ダビンチコードの時にも地図を片手にパリを訪れる観光客が増えたというが、今回もローマへ行って、小説とおりに廻りたくなる。それだけのめり込めた。次なる展開が気になるので「天使と悪魔」上中下巻を同時に購入した方が良いだろう。映画化されるというので今から楽しみ。 エンタテイメント小説の雛形 翻訳ものにしては、活字が大きくて1ページあたりの文字数が少なく、また章の転換が早い(ほとんど10ページない。2ページのところなんかもある)ので、とても読みやすい。
ヴァチカンでのローマ法王選挙会を舞台に、スイスの科学研究所が開発した新エネルギーをめぐって、宗教と科学の対立を描く、という一見とっつきにくい内容だが、うっとうしい説明文はほとんどなく、宗教にも科学にも明るくなくたって存分に楽しめる。
ただ筋は、主人公は謎は解くが事件は防げず、最悪の状態まで追い詰められ、危険にさらされたヒロインをぎりぎりで救出し、ありえない極限状態から生還し、と、この手の小説の典型をただ踏襲しているだけで、いささかものたりない。
しかし、まさに「典型」であるので、エンタテイメント小説の「見本」となるくらい「よくできてる」とも言えるかも。
本を片手に、舞台のヴァチカンとローマを歩いてみたくなる。観光ガイドとしても楽しんだ。
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[ 単行本 ]
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WATCHMEN ウォッチメン(ケース付) (SHO-PRO BOOKS)
・アラン・ムーア
【小学館集英社プロダクション】
発売日: 2009-02-28
参考価格: 3,570 円(税込)
販売価格: 3,570 円(税込)
Amazonポイント: 35 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 3,083円〜
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・アラン・ムーア ・デイブ・ギボンズ
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カスタマー平均評価: 4.5
歴史に遺る作品 原作ウォッチメンは、スーパーヒーローという存在を現実世界にあてはめる事により、これまでの正義感に凝り固まったヒーロー象を根本から破壊し再構築されています。 物語で表される、コメディーのような現実において、安寧を成す為の欺瞞を、読む方々個人がどのように考え捉えるのか? その思考を齎す意味で、この作品に出会えた事は私にとって至極幸福でした。 お勧めします。 映画に先立ち再販、重版をした小学館集英社プロダクションの方々に心から感謝申し上げます。 重版されたのに、なかなか入手できませんでした… 映画の予習ということで、「アメコミ」なるモノを初めて手にとりました。
重版しているとのことで探し回りましたが、近所の書店では見当たらず、
ネットでようやく購入しました。原作を読んだあとに映画を観ました。
事前に原作を読んでおかないと映画の展開についてゆけない気がしますし、
しかし原作を先に読んでいると、映画を「原作の復習」として観てしまうので、
観る順番(読む順番)が、なかなか悩ましいところです。
日本のマンガとは「文法」とでも呼ぶべきものが異なり、
その異質さに、恥ずかしながら初めて触れた私は、
軽いカルチャーショックから寝込んでしまいました。
(とは、ちょっと言いすぎか…)
日本のマンガを目にとおす時みたいな、読み飛ばしができず、
しっかり読め、と強要されている気がしました。
とはいえ、それにふさわしいだけの、読み応えもありました。
執筆された時代なりの古くささもあるものの、
能天気なアメコミの枠をつかいつつ、そこから食い破って展開される重厚さ、
とても面白かったです。
素晴らしい・・・ 重版手に入れましたっ!!
とても良かったですが、もう品切れのようです。
まだ読んでない方は、是非読んだ方がいいと思います。
映画を見るためにも必須です。
(映画では物語を追い切れない為です。)
定価3570円 映画を見て好きになり映画館で売ってたのを買ったにわかファンです。深く、緻密に作られた濃い世界観に病み付きです!その圧倒的情報量の渦!漫画を読むというよりは、小説を読むという作業に近いですね。人間とは何か、平和とは何か、正義とは何かを大胆な目線で書き切った作品!映画を観た方は是非触れてほしいです! これは小説 体裁こそマンガでヒーローを主人公にしたストーリーですが、内容的には立派なサスペンス。
以前「ウォッチメン」として組んで活動していたヒーロー達が、政府のキーン条例「覆面を被っての自衛行為の禁止」の発令後解散。影で活動を継続するものや、さっぱりと足を洗うものも。
そんな中、かつて一部からは暴力派として批判されたヒーロー”コメディアン”が、何者かに殺害されます。
不審を抱いた仲間”ロールシャッハ”が調査を開始。仲間たちに身の危険が迫ると警告します・・・。
なぜ彼らはマスクを被って街を徘徊し始めたのか、前身であるミニッツメンを発端とするメンバー間の確執などがマンガ、時に手記として活字で語られます。
誤解してはいけないのが、彼らウォッチメンのメンバーで超人なのはDr.マンハッタンだけで、他のメンバーは生身の人間。
時に傷つき、時に異常者扱いをされながら生き、年老いていく姿は、スーパーマンやバットマンで描かれるヒーロー像とかけ離れています。
絵柄や台詞回しがどうしてもアメリカのコミックになってしまうため、日本のマンガより感情移入しづらいのも事実。
しかしひとつの小説として読み進めると、非常に奥深く、繊細なストーリーだと思わざるをえない。
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[ 単行本 ]
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運命の人(一)
・山崎 豊子
【文藝春秋】
発売日: 2009-04-24
参考価格: 1,600 円(税込)
販売価格: 1,600 円(税込)
Amazonポイント: 16 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,239円〜
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・山崎 豊子
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カスタマー平均評価: 5
やっぱり山崎豊子 国が、政治家らしい人物をそろえていた時代。
新聞記者が、少なくとも記者魂を抱いていた時代。
この本を手にとって、この事件を境にそれらが姿を消したのだと痛感した次第。
大変な事件だった。
機密漏洩という不祥事もさることながら、「情を通じ」という時代がかったことばの生々しさが強く印象に残り、それまでの新聞記者のイメージが失墜した。
そういえば、あれから、この新聞社は祟られたように衰退していったのだった…
山崎豊子はその著書で必ず時代を鋭い感性と冷徹な観察眼で浮き彫りにし、読者にまざまざと見せつけてくる。
昭和40年代に起きた古い事件を描くことによって何が浮かび上がってくるのか。
「新聞だけは批判をされない」といわれた時代の凄腕の記者が遭遇した事件の正体を見極めるために、わくわくしている。
さすが、山崎豊子。腕力がある。面白い。その時代を知っている人は楽しめるはずだ。
それにしても政治家もジャーナリストもケチくさい人物ばかりになったが、互いの傲慢さは年月を越えて変わらないようだ。
それを改めてかみしめながら、届いたばかりの2巻目をこれから読む。
ネタばれあり 山崎豊子の待望の新作ということで書店で見かけた途端、1、2巻あわせて買いました。
1巻では主人公で政治部の新聞記者・弓成亮太が沖縄返還に伴うスクープを血眼になって求める様が
最初に描かれる。また返還の影に行われた密約が行われるシーンもある。
外務省事務官である三木昭子との関係は1巻では特にセンセーショナルには描かれず、問題の密約の
証拠を入手するシーンも省かれていて、何時の間にか弓成が入手している。もちろん実際に入手した
シーンは後で挿入されるのだが。
当時の政治家がほとんど実名に近い仮名で描かれ、誰が誰なのかを調べていくのも面白い。
あっという間に読み終わった。
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[ 単行本 ]
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告白
・湊 かなえ
【双葉社】
発売日: 2008-08-05
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 1,470 円(税込)
Amazonポイント: 14 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 800円〜
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・湊 かなえ
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カスタマー平均評価: 3.5
エンターテイメントとかいう問題じゃない・・・ 読んだ後に感じたのは二言。「気持ち悪い」と、「うすら寒い」。
故に、読み返す気にはなりません。色んな意味でお腹いっぱいになります。
の割に星4つつけたのは、とりあえず筆力は新人の域を超えてると思ったのがあります。
ただし、最初の元教師の演説は長すぎ。何が言いたいんだかまったくわからない。要するに、娘を殺した二人の少年への復讐の前フリってことでいいんでしょうか。
にしても、血を採るってこっそりできるもんでしょうか?医療関係者でもあるまいに。
登場人物たちの、自分と執着する相手以外誰も見えてない描写がホラー。特に病的に感じたのは直樹の母親と修哉ですけど。でも1番異常だと思ったのは、息子たちのその異常にノータッチな父親たちだったり。でも、最終章で修哉の母親がどんな反応だったのかは知りたかった。
ただ、元教師の心情には共感できます。罪もない愛する娘を憂さ晴らし(&逆恨み)に殺されたら、ああいう精神になっても無理ないと思う。むしろ彼女は冷静な方だったと思います。
ちなみに、星4つにしたもうひとつの理由は、視点の転換によるその病み具合がそこそこリアルだったからです。
でも、誰かにこの本を紹介するとしたら、こう言っときますね。「読んだ後にどんな気分になっても、責任とらないよ」って。 今考えてます 後味の悪さはなかったです。
確かに最初から面白く、引き込まれました。心理描写は「すごい」というより「よくできている」と思いました。「AがこうだからBはこうした」「BがこうだからAはこうした」といった、まるで数学のようです。読んでいくにつれ、それが段々と分かっていくので、終始飽きなかったです。
ただ、全く感情移入できない人物もいました。上村君の母親やウェルテル先生などです(笑)。「キャラ設定として割り切れ」ということですかね?。
「作者が伝えたかったこと」については今のところ浮かびません。あくまで「読ませる」ということに重点が置かれている気がします。しかし、ここまで暗い話だと、「人間としての善悪」については考えざるを得ないです。
最初から最後までノンストップでどっぷり浸かってしまい、「作者は何を伝えたかったんだろう」と考えているところです。
テーマは確かに重いです 本書を単なるミステリーとして読むと、異常な子供、執拗なまでの担任の復讐ばかりが表立ってしまい、確かに「本屋大賞としては?」と首をかしげる方が多いのでしょうね。
でも、私が本書を読んでまず思ったのは、現代の抱える家族の希薄さ、親の愛情のあり方でした。
思うようにならない生活に、息子に手を上げ、自分の欲求が叶うと、その場限りの無責任な愛情を残して去っていく修哉の母。母に会いたい、認められたいとそれだけを考え犯行に至る修哉の哀しみは、同じ子供を持つ母として胸を締め付けられました。
また、修哉とともに犯人とされる直樹も、子育てに無関心の父、異常なまでに直樹を溺愛する母に育てられている。その生い立ちを知るにつけ、自分の子さえよければ、という価値観で学校にクレームを言い立てる姿はやはり異常といえるでしょう。
事件そのものは、現実的ではないかもしれませんが、修哉や直樹のような母を持つ子供たちは回りにいくらでもいる。そして彼らは、そんな母であっても常に慕い続け、矛先は向けないのです。
本書のラストはそんな現代の母に対する制裁と言えるのではないか、深く考えさせられた次第。 「この本らしさ」のありようをわかって欲しいです 他のレビューにもあるように、後読感がすっきり爽やかなんてわけではありません。しかしそれも「この本らしさ」だと思いますし、僕はそれで良かったと思います。この本は何人かの視点から構成されています。その視点の人物達に自ら感情移入しきって読む、というよりかは、一連の事件の全体像を、どこか上の方から眺めているような気分でした。星を5つにしなかったのは、話にもう少し転がりがあればな、と思ったからで。それでも十分に楽しめましたし、僕なりに得たものもあります。 評価5点では足りない 小説であれノンフィクションであれ、本の読み始めにはミソギとも言うべき準備期間を必要とする。この本が何を言おうとしているのか、登場人物は誰で、どんな役割なのか。それらをまんべんなく記憶して、初めて物語に入っていくことができる。要するに、どんな本でも、読み始めは苦痛なのだ。
この本にはそれがなかった。1ページ目から面白い。アクセル全開である。そしてトップスピードのまま、ラストまで駆け抜ける(古い)。
これは技術か、幻術か。こんな本があっていいのか。新人だとか本屋大賞だとか、あらゆる形容詞を取っ払っても万人に勧められる。このレビューの満足度、5点じゃ足らんぞ。
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[ 単行本 ]
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運命の人(二)
・山崎 豊子
【文藝春秋】
発売日: 2009-04-24
参考価格: 1,600 円(税込)
販売価格: 1,600 円(税込)
Amazonポイント: 16 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 999円〜
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・山崎 豊子
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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極北クレイマー
・海堂 尊
【朝日新聞出版】
発売日: 2009-04-07
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
Amazonポイント: 16 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,000円〜
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・海堂 尊
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カスタマー平均評価: 3.5
What's new ? バチスタといえば今や心臓外科バチスタ先生よりも海堂氏のことが真っ先にあがるであろう。それくらいインパクトがある作品でした。その後の一連の作品は医療問題をうまく盛り込みながら連載フィクション小説として完成された感があります。しかしながら最近の作品は登場人物の思いや発言に自分の医療に対する主張を写し込み過ぎているのではないでしょうか?文脈を介さなければ論説文のようです。
今回は作品の結末も今ひとつしっくりしませんでした。 これが現実なのでしょうが、小説としては・・・ 確かに海堂さんが書かれているのは現場からの実直な意見であり、医師から見た現状なんだと思います。
前作、『イノセント・ゲリラの祝祭』も、そうでしたよね。
『チーム・バチスタの栄光』『ナイチンゲールの沈黙』『ジェネラル・ルージュの凱旋』『ブラックペアン1988』までのミステリー色の濃い作品が私は好きでした。
この作品、まず今坂のキャラクターが伝わりにくい。
姫宮が出てきてピオ退治するシーンは、なかなか面白く、彼女の大活躍に大満足だったのですが、それも尻つぼみで撤退。
腐敗した市民病院の現状はリアルに描かれているのですが、三枝医師の逮捕、病院再建への解決策が見出されないまま話自体も尻つぼみで中途半端。
最後に救世主として現れた世良先生。
こんなキャラでした?
それにこれがこの物語の結末だとしたら、お粗末すぎ…。
不完全燃焼のまま終わった感じです。
いつもの通り、あちらで見かけた人、こちらで見かけた人が登場します。
でも、この作品ぐらいから、なんだかそれさえしていればファンは読んでくれるだろう、満足してくれるだろうといった感じがしてしまいました。
とても残念です。
作者の思いと、読者の思いがすれ違ってしまっているのでしょうか。 面白いけど、単品としてもシリーズものとしても中途半端では? これまでの著者の作品と同様、謎解きの面白さと、医療問題への鋭い指摘 を が期待して読みましたが、産婦人科の医療事故逮捕・地方自治体の破綻と市民病院の惨状・医療業務機能評価機構の問題 と取り上げたテーマが多すぎるのか、切れ味の鋭さに欠けるように思えた。
他作品のストーリーとのからみ とかもちょっと中途半端な気もして。(忘れちゃってる分もある)
登場人物の愛すべきキャラは健在で、最終章に語られる「地獄の逸話」のくだりが印象的だったので3点にしました。 全部読まなきゃ! 面白いと思います。姫宮のキャラクターも立ってきたし・・・ただ、シリーズ全部読まなきゃ、面白くないと思います。 今中先生、逃げるべきか留まるべきか、それが問題です! 週刊朝日に2008年1月から12月まで連載された小説(非ミステリー)。
崩壊する地方自治体小規模病院(夕張市立病院がモデル)の実態を背景に、
産科医療訴訟(福島県大野病院事件がモデル)が描かれています。
働く意欲に欠ける病院職員、医療を理解しない自治体職員、医師に手錠をかける警察・司法。
テーマは重く厳しいですが、おなじみ姫宮の登場場面ではユーモアありで楽しく、一気に読めました。
(なぜこの病院が臨床研修病院に指定されているのかは疑問ですが…)
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[ 単行本 ]
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にょろーん ちゅるやさん めがっさ限定版
・えれっと ・谷川 流
【角川グループパブリッシング】
発売日: 2009-09-10
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 1,890 円(税込)
Amazonポイント: 18 pt
( 近日発売 予約可 )
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・えれっと ・谷川 流
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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トワイライト〈13〉 永遠に抱かれて
・ステファニー メイヤー
【ヴィレッジブックス】
発売日: 2009-03-10
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 1,050 円(税込)
Amazonポイント: 10 pt
( 在庫あり。 )
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・ステファニー メイヤー ・ゴツボ×リュウジ
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カスタマー平均評価: 5
あなどりがたいストーリィ・テイラ シリーズものの最終巻。しかもこれだけキャラクター作りに力を注いだ作品である以上、ここまでくれば読者はもう自分の好きな登場人物に感情移入しまくっている状態。最後のクライマックス、凡百の作家ならば単なる格闘シーンの連続になるところ、このひとは決してそうは描かない。にもかかわらず、あの緊迫感を持続させるちからワザは大したもの。正直、感服です(ギャレットの演説、相当かっこよかった!!!)。
ひさびさに、純粋な読書の楽しみを味あわせてくれた作品。日頃、小難しい文学ばかり読んでいるひとたちにこそ、こんな幸福感あふれる物語を読んでもらいたい。ティーン向けのロマンス小説などと決め付けてはいけない。あなどるなかれ、このひとは凄い!!! 終わってしまいました? 大好きな作品の一つ とうとう最終巻です。
思えば1期の3冊を書店で表紙買いしてから
日本語版が待ちきれずに原書を購入し、毎回必死で読んでおりました。
ほぼ英語力がないのにがんばってなんとかこれだけ読みきれたのは愛のおかげですね(笑)
11巻発売後、ジェイコブの行く末は予想できたのですが
ヴォルトーリやレネズミ、そしてベラはどうなっちゃうの!?と
どんどん悪い方向に流れ、問題続出の物語にハラハラしましたが、
ここまでうまく納まるとは・・・ホント最高のまとまりでよかったです。
個人的にはチャーリーのオチがスキです。いいのか?そんなんで!?w
しかし、すっかり親バカになっている皆々様がほほえましいですネ。
映画もとても楽しみですが、是非いろいろと続けて欲しい作品です。
ジェイコブ&レネズミ版とか・・いや、やはりエドワード話も必須?
勝手に期待しつつ、何度も読み返したいと思います。 最終巻。。。 人間の女の子ベラと吸血鬼エドワードのロマンス、
シリーズ第四期4巻にして最終巻。
ベラとエドワードの子どもが、掟破りの不滅の子だと
御旗をかかげ、カレン一家に対するヴォルトゥーリ。
カレン一家は、友人たちとともに平和裏に解決しようとするが。。
一転、戦闘モードの緊迫の巻です。
ヴォルトゥーリの前に、無力感を感じるベラ。
けれどベラもまた吸血鬼の一人として、戦うために修行を始めます。
吸血鬼のベラって、もっと違和感があると思ったけど
体力的・能力的にはあがっていても、考え方なんかはベラのままで
すんなり馴染みました。
あとエドワードとベラの絆が、これまで以上に感じられて。。
悲壮な場面でも、どきどきしました。
訳者あとがきでは、しっかり完結と書かれていますが
まだまだお話が続いても不思議はないフリ(ヴォルトゥーリはあきらめない、とか)もあり、続いてほしい!
せめて外伝だけでも! ハッピーエンドとは思ってましたが。 ここまできてハッピーエンドでなかったら泣くぞ、と思いつつ、最終巻。予想は裏切られましたが、期待はうらぎられなかった・・・。と思う。
カレン一家みたいな家族の絆ってうらやましいですね。血のつながりではなく、愛情によってつながれている一家。
そして、ネッシーことレネズミとジェイコブ。よかったね、ジェイコブ。今までで一番すっきりしている様子。犬向きになりましたね。
最後にベラとエドワード。最後の10ページが一番よかったかな。
また、最初から読もうかな。
その前に、映画か!!ちゃんと最後まで作って欲しいと思います。
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