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[ 単行本 ]
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奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録
・NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」制作班 ・石川 拓治
【幻冬舎】
発売日: 2008-07
参考価格: 1,365 円(税込)
販売価格: 1,365 円(税込)
Amazonポイント: 13 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 887円〜
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・NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」制作班 ・石川 拓治
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カスタマー平均評価: 5
ノンフィクションで久しぶりに泣ける本 リンゴを無農薬で育てることに挑戦した木村さんの物語です。
無農薬で栽培ってそんなに難しくないんじゃ・・・と思って読みましたが
素人にもわかりやすい解説でリンゴの無農薬栽培の難しさがわかります。
文章はテンポよく、さくさくと読めます。
導入部を読めばその後が読みたくなるのは作者の上手さによるものでしょうか。
ページ数もそれほど多くないのでさくっと読めます。
「大きなものに出会った時は、なぜすがすがしい気持ちになるのだろう。」
茂木健一郎さんの解説の文です。読後感を見事に表現してくれています。
全編通して描かれる木村さんの一途な姿に感動し、読みながら涙しました。
ノンフィクションで感動したのは久しぶりです。
おすすめです。読んで損はないです。 奇跡です。 評価★の方は他にも苦労している方は沢山いるといいますが、他人の苦労は誰も評価できるものではありませんよ。
それにこの本は苦労したという事を伝えているのではなく、
無農薬栽培を試みて、成功へ辿り着くまでの『奇跡』の実話です。
自然力、生命力を見直すきっかけになる本だと思います。
農家の人はこの本をみて影響を受ける人もいますが、
実際無農薬栽培に転換する農家は少ないのが現状です。
無農薬栽培を何年か実践してもまた元の栽培方法に戻る人も少なくありません。
農業経営している方はその意味がわかると思います。
りんご農家だけではなく全ての農業に通じる本だと思います。 自然と共に歩むことが奇跡 不可能と言われたリンゴの無農薬栽培に挑戦し、死を決断するところまで追い込まれて辿り着いたのは、生物本来の力を引き出すために育てる環境を自然に返すことだった―。
結論を聞けば、「そう言われれば、そうかも」、と言ってしまうような、コロンブスの卵的な発想だが、自然から掛け離れた方法で行っている農業が常識である現代では、その結論に辿り着いたこと自体を”奇跡”と呼ぶにふさわしい。
土壌を自然の生態系に近付けながら、リンゴが育つ環境へ誘導していくその技術は、著者がノアになぞらえたように、神に選ばれし者の技にも見えるが、文明社会で忘れられた生物本来の生きる姿なのかもしれない。
木村さんの手法は、リンゴ栽培に留まらず、他の作物の無農薬栽培にも適用できる。
それは生物本来の強さを引き出すからであり、人間も例外ではない。
農薬が作物を外乱に弱くしたのと同じように、人間も便利さと引き換えに強さを無くしてしまった―。
この人が導いた”奇跡”に触れることで、このことに強い危機感を覚えずにはいられない。
本書は不可能に挑戦した一人の農家の物語だが、読み終えたあとには哲学書を読み終えた時のような多くの気付きと示唆を与えてくれる、そんな本です。 やっぱり感動 木村さんという方が奇跡のリンゴを作ったという話は
「涙の数だけ大きくなれる」という本にも書かれていたので自分として触れるのは2回目。
当然この本の方が深く書かれているので内容はわかるのですが、
客観的に書かれてい過ぎて誰から見た木村さんの姿なのかという視点がいまいち伝わりづらい感じがしました。
若干の違和感というか読みづらさというか。。。
著者の取材量はわかるのですが、著者自身がその取材の内容を噛み砕いて理解できていない感じがしました。(自分だけかも知れませんが^^;)
とはいえクライマックスのリンゴの花が咲いたシーンからはやっぱり感動です。
本の書き方がどうであれ、素晴らしい内容のものは感動します。 日本人なら読めと言いたい良書 無農薬でリンゴを作る、文字で書いたらそれだけの事なのに、それがこんなにも辛く、長い行程が必要なモノだなんて、本書を読むまでイメージすら出来ませんでした。
8年間も無収入になって、それでも未だあきらめずにやり遂げた木村さんの意志の力と、それに見事に応えてくれたリンゴの木に感謝です。
とにかく感動したければ、本書を読む事をお奨めします。
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[ 単行本 ]
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俺は、中小企業のおやじ
・鈴木 修
【日本経済新聞出版社】
発売日: 2009-02-24
参考価格: 1,785 円(税込)
販売価格: 1,785 円(税込)
Amazonポイント: 17 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,098円〜
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・鈴木 修
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カスタマー平均評価: 4.5
やる気が出る 「人の能力の差は、気力・体力・努力次第で簡単に逆転する。要は『やる気』しだいだ。やる気を出せばなんでもできる」
このやる気を持続できる人が経営者となり、そして決してあきらめない人が名経営者となるのでしょう。
そして、「ビジネスは深く静かにやるのが理想。華々しいのは桜と一緒で、パッと咲いてパッと散る」と言い切りながらも、世界的自動車メーカーに対して感謝の気持ちを文章に残すところなど、気が利いている。
これこそが、弱小メーカーの生きる術なのかもしれません。
感動しました! ワンマン社長の武勇伝で綴るスズキのサクセスストーリー 現地の新聞記事を頼りに申し込もうとしたときにはすでに期限切れ。 交渉して決まったと思ったら補欠。 調査団の来日は、自らが渡米するタイミングとバッティング。 ”日本で一番になれないなら海外で。”と意気込むインド進出は幕開けからつまずきの連続。 インドにスズキ車があふれるようになるまでの展開は相当にドラマチックだが、 それに限らず、同社を牽引してきたトップ自らの行動力が数々の痛快なエピソードからわかる。 危くEUの規制違反にさせられるところを、提携先のハンガリーに乗り込んで、政府関係者を仰天させる行動で窮地を脱したくだりなどは読んでいて気持ちいい。 アルトやワゴンRのヒットだけでなく、よく知らなかった海外での成功など、同社発展の系譜を物語として味わうことができて面白い。 しかし、長期、高齢(再登板)政権でこれまでワンマンの印象を持っていた同社に対して、本書で親近感をもてただけに、一層「著者後」の疑問符が大きくなった。 身に沁みますよ 製造業の基本中の基本を改めて感じました。
社長の行動が何も難しい事とか特別な事をした訳では無いと思うのですが・・・
なかなか行動に移す事が出来ないと思います。
印象に残ったのは、冒頭で「この時代にコスト削減を協力会社に求める事はしてはいかん」
という言葉に感動しました、皆さん身の回りで同じ経験されていませんか?
そんな場面でこの本を相手に読んでもらうとスムーズに仕事が進むかも??
俺は中小企業のおやじを読んで 自分自身スズキ自動車という会社に非常に興味があり、この本が出たことはタイムリーでした。読んでみると鈴木修社長の気取らない人となりと経営哲学楽しくまなべました。 読んで感動しました テレビなどで、よくみかける、スズキ会長の今までの仕事に対する考え方や行動が良く
分かります、色々なことが経営者だけでなく、すべてのビジネスマンに参考になると思います、自分の生き方の指針にしたい 一冊です。
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[ 文庫 ]
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道をひらく
・松下 幸之助
【PHP研究所】
発売日: 1968-05
参考価格: 914 円(税込)
販売価格: 914 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 199円〜
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・松下 幸之助
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カスタマー平均評価: 5
すばらしきかな幸之助! 友人に薦められ読んでみました。が、目からウロコとはまさにこのこと!
松下ismがこんな小さな本の中にぎっしり詰まっています。
書かれている内容はどれも当たり前のことばかり。
私のような20代の若手ビジネスマンから、業種にかかわらず会社の社長さんまで・・・
すべての人々に読んでいただきたい、そんな1冊です! 謙虚な文章 松下幸之助の短文集。
なんと謙虚な文章か。
「?したいものである。」という終わり方。他の名言集とは印象がずいぶん違う。
この手の名言集にありがちな傲慢さを微塵も感じさせない。
謙虚さがにじみ出てくるかのようだ。
そのせいか受け入れやすい。心に染みいるようだ。
聖書のような外見からずっと敬遠していたが、これは読んでよかった。
ずっと本棚に、手元に、置いておきたい一冊。 原点 今や、様々で、色々なビジネス書の類が
数多く出版されていますが、
松下さんの『道をひらく』は
その原点にあるのではないかと思いました。
何十年も前の書物なのに決して古くさくなく、
現状打破のヒント満載とは…
松下さん凄過ぎます! 誇りを持って働くために 部下を物のように使い捨てて、出世していく上司。
陰でお互いの悪口を言い合う同僚。
そして、そんな職場で誇りの持てない仕事をただ右から左に流すだけの自分。。
そんな風に働く意味を見失った時、この本を読むと、働くことの素晴らしさを
いつも再発見できる。
他人がどうであれ、生命をかけて、自分がなすべきことに真剣に取り組むこと。
どんな劣悪な環境でも諦めず、未来のために、より良い仕事をしようと思わせて
くれる稀有な本だ。 人生の困難に出会った時に、辞書のように気軽に紐解ける名著 人生の困難に出会った時に、本書を開いてください、年齢や状況は異なっていても、読むたびに新しいエネルギーを与えてくれるはずです。
本書は、デール・カーネギーの「道は開ける」と同様、時を越えた名著として位置付ける価値のある書物だと思います。
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[ 文庫 ]
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一勝九敗 (新潮文庫)
・柳井 正
【新潮社】
発売日: 2006-03
参考価格: 460 円(税込)
販売価格: 460 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 447円〜
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・柳井 正
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カスタマー平均評価: 4
商品そのものよりも企業姿勢を買ってもらう。 沢山あるファーストリテイリングの経営理念の一つ。
商品に圧倒的な力がある・差別化が出来るごく一部の商材を扱う会社以外の大半の会社に
あてはまることじゃないでしょうか。
ぱっと見はそんなに変わらなくても例えば品質管理だったり、アフターサービスだったり。
商品を買うのは消費者にとってはいわば「会社そのもの」を買うようなもの・・・と
思って商品企画や販売にあたらねばならない。
柳井さんの理念がわかりやすく解説されています。 ユニクロで働きたい人は必読 いわゆる経営哲学や経営学を体系だてて説明する本ではないが、柳井氏がユニクロの経営者として素直に考えや心情を綴ったものであり、退屈せずに読めた。
ユニクロの従業員はもちろんとして、これからユニクロで働きたい人は柳井氏の考えをしっかり理解して働くためにも必読の書であろう。
ユニクロのフリースを買いたくなりました。 誰もが知っているユニクロの創業時からの話しが書かれています。
柳井さんの経営哲学、ユニクロをどうやって
世界に通用するような企業へ成長させたか。
惜しむことなく書かれています。
ただ、何でかスラスラと読み進めることができませんでした。
おそらく・・・内容は良いものなのですが、
それぞれの人物象、風景などが読んでいるなかで
うまく思い浮かべることができなかったのかと。
自分の読解力が足りないのでしょう。
ただ、将来経営に携わっていきたいひとには必見の内容かと思います。
最近ユニクロの服を買っているのですが、
生地も柔らかく、何よりも着心地が良いですね。
着こなしの仕方を工夫すれば
安いし品質も良いので助かります♪
確固とした芯を持ち、そのために絶えず変化をするということ 事業引継ぎからファストリテイリングの立ち上げ、フリースの成功、海外出展の失敗等の今までの生い立ちを『経営者の視点』から書かれている本でした。
執筆時(2003年)の柳井氏の現在のユニクロに対する懸念(主に内的要素)が多く述べられている部分もあり、単純な『自慢』の本ではないような流れです。
企業は変化するものである・失敗は即座にフィードバックできるような体制をつくり、それを次回に生かすことが重要というような持論を自らの経営の歴史から説明している部分が多かったです。
ユニクロ自体がトップダウン→ボトムアップというように企業の成長段階に応じて支持系統を変化させることで成功している点からして、なかなか説得力があり参考になる本でした。
でも、やっぱり最後の年表はいらないかなと感じました。
あと、このような本の特性ではあるとは思いますが、やはり万人向けする内容ではないと思います。
少なくとも、日本的経営給与体系が成果主義的給与体系より優れていると思っている人は読んでいい気分はしないと思います。 第一線の経営者の著作 現在も第一線でユニクロの経営に携わっているので、著作の内容も非常に厳しく感じました。
過去を振り返るというよりも、これからの経営方針を社員に訴えるような印象を受けました。
現場たたき上げの経営者の考え方というのは、非常に真っ直ぐで分かりやすいです。
特に印象に残ったのは、筆者の経営者としての覚悟をしっかりと持っている部分です。
起業を考える場合、相当な覚悟が必要であると感じました。
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[ 単行本 ]
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小倉昌男 経営学
・小倉 昌男
【日経BP社】
発売日: 1999-10
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 1,470 円(税込)
Amazonポイント: 14 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 399円〜
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・小倉 昌男
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カスタマー平均評価: 4.5
リーダ?シップ リーダ?シップ論とヤマトの経営法がよくわかった。
サービス業の基本を知ることが出来た。
しかし、自伝にはありがちだが鼻につく書き方が多かったのが少し残念。
一言 宅配便のクロネコヤマトについて分かります。ひとつひとつに対して勉強させられました 一言,感銘を受ける実にすばらしい本です. ビジネス書としては名著と言われる本書,実に読みごたえのある一冊である.特に第15章の「経営リーダー10の条件」は今は亡き小倉氏の崇高な会社経営への思想・考え方・哲学がまとめられており,正直言ってこの部分を読むだけでも大変勉強になる.
小倉氏が宅急便の事業を取締役会に新規提案した時,賛成者はなく全取締役が反対したそうだ.「儲かるはずがない!」,それでも経営者の論理性に基づき断行,結果は大成功となる(ただし黒字化までは4年かかっている).この話,コンビニ(セブンイレブン)を日本に最初に展開した鈴木敏正氏の話に相通づるところが多いように思う.誰でも考えつくような,成功が約束されているような新規ビジネスなど世の中にはなく,新規ビジネスを成功させた人は誰もが不可能と思われることを可能にすることで新たな道筋をつけ,失敗のリスクを克服することで新規ビジネスを成功に繋げているのである.誰もが反対することの中に成功の可能性が隠されているとの示唆であろう.挑戦なくして成功はないのである.
本書で最も感銘を受けた部分が「高い倫理観」に関する記述である.本書が描かれた1997年は拓銀が破綻し,山一が散った,いわゆる試練の時代であった.翻るに2009年の世界不況は更なる厳しい嵐の中での企業経営環境であるといえる.そこに必要なのは何といっても経営者の崇高な倫理観であり,心のこもった経営思想ではないかと思う.ヤマト運輸が成功した理由は,論理的な経営推進の裏にあった倫理感,社員や顧客を大切に思う心の通った経営であったように感じる.何故か,それは簡単な経験で実感できるであろう.思い出してほしいのは,宅急便受け取ったとき,我々は実にうれしいし,SD(サービスドライバー)に感謝の念こそあれ,不快感をもつ人はいないのではないか? これは「サービスが先,利益は後」の発想が表すように相手の立場に立った経営が実践できている証拠である.加えて,「安全第一,営業第二」は社員の立場を考えた経営の裏返しである.現在の小生自身,倫理観の低い職場で働いていることもあり,まずは職場の雰囲気や活気を重視し,顧客を尊重し,社員を大切に考える会社の存在意義がこれまで以上に重要になると考える.このような高い倫理観を備えた会社こそ今後生き残るに値する会社であるように強く感じ入るのである.小倉氏は儲け重視の経営では先につながらないことを示してくれたように思う.本書は小倉氏からの天国からの贈り物,仕事に対しても,何につけても誠実であることの大切さを再認識できるのである.
平易な文章なのに奥深い 平易な文章なのに、奥深い。
おそらく、読み手の状況に応じて、とらえ方が変わってくると思う。
3年後に読んだら、今感動した所とは違うところで感動するような気がする。
すごい。 日本人は成功者をすぐに真似る通弊がある 小倉さんの文中のご指摘の一つです。松下幸之助さんもこういっています。
盲目的に真似をしてはいけない。主体性をもって真似すべきである、と。
本文を読んで、一人の英傑である事は間違いありません。そして、そんな
人物が同じく英傑である人と全く同じ主張をする時、その説得力はマックス
になる。そう感じました。
戦略とはどう立案するものなのか?それを学ぶも良し、努力の積み重ねに
よって資質をどう磨いていけばよいのか?それを学ぶも良しです。
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[ 単行本 ]
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裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 (講談社BIZ)
・山口 絵理子
【講談社】
発売日: 2007-09-22
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 1,470 円(税込)
Amazonポイント: 14 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 955円〜
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・山口 絵理子
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カスタマー平均評価: 4.5
凄い! 山口さんのマザーハウスでの取り組みや半生(?)が書かれてます。凄い!凄すぎです!!元気がもらえる本です! 純粋な想いに感激します バングラデシュ製バッグのブランドを作る物語。
著者の山口さんのビジネスは、
いまではマスコミに紹介されるなどして成功しています。
しかし、それまでの苦労は並大抵のものではない。
バングラで、賄賂やストライキ,窃盗,夜逃げなど、
貧困に由来する数々の不条理にさいなまれながらも、
ひたむきに努力する純粋な姿勢に感銘を受けます。
なお、タイトルの「裸でも生きる」とは、
バングラで生活するうちに感じた、
「たとえ裸になってでも自分が信じた道を歩く」の意味だそうです。
ほんとうに純粋ですね。 疾走する人生の気持ちよさ 読んでいて気持ちの良い、そして、読み終えて元気の出る本である。
とにかくこの人はすごい。ここに「女性」という冠言葉は不要だろう。人間としてすごいのだから。
小学生のときにいじめにあって不登校となり、中学生で不良となり、柔道に出会い、女子柔道に強い高校からの誘いを断ってそこを負かすためにあえて偏差値の低い工業高校に進学して男子だけの柔道部に入り全国大会で7位になるもオリンピックを目指すだけの才能はないと知るや方向転換して大学は現役で難関の慶応大学に進み・・・。
その後も国際機関で働いてみたり、アジア最貧国がバングラデシュであることを知るや否やバングラデシュに行ってみたり、しかも短期滞在では実態はわからないだろうということですぐにバングラデシュにある大学院に入学してみたり・・・。
さらに、バングラデシュの工場で作ったものを日本で売るというビジネスを立ち上げることで、本当の意味での発展途上国の自立を支援できるのだという発想から会社を作ってしまったり・・・。
まだ20代の若さにして既に波乱万丈の人生を語れてしまうすごさ。
そしてなにより、自ら体験してみるという現場主義と、頭でっかちでない心からの博愛的行動に対し、私よりかなり年下でありながら尊敬の念を覚えずにはいられない。
先進国に追いついてしまい、もはや他国のものまねだけではやっていけなくなった日本において、いや、100年に一度といわれる大不況に見舞われた閉塞感漂う今の世界において、もっとも求められているのは、著者のようにバイタリティにあふれ、多少のリスクはとってでも大胆に行動を起こす人なのだろう、と思った。
でもまあ、もう少し慎重に計画立ててからリスクテイクしたほうが、我々普通の人たちにはいいかもね、といいながらもやはり無鉄砲さに惹きつけられたり感動したりするんだけど。 元気をもらえる本 とにかく著者の行動力と強い「気持ち」におどろかされます。
そして、私よりも若い人がこんなにもがんばっているということに感銘を受けると同時に自分を振り返るとちょっと恥ずかしくなりました。
一番共感を持てたのはいわゆる国際公務員のエリートとして国連等の国際機関でのキャリアを選ぶことも十分可能であったはずなのに、国際機関の職員が現場(援助を行っている貧困国の現状)を知らないという事実にショックを受け自分の目で貧困国(バングラディシュ)で起きている現状を見に行きそのままバングラディシュの大学院で学ぶことを決めてしまったことです。その行動力に彼女の貧困国を助けたいという気持ちは本物なんだなと思いました。
私はSocial Businessに関してノーベル平和賞受賞者のDr. Yunusの本で知りました。社会企業、ソーシャルビジネス、ソーシャルエンタープライズなどなど利益追求ではなく社会貢献を第一使命として掲げた企業への呼び名はいろいろあり定義も様々ではあるかと思いますが、Dr. Yunusが提唱していることの1つに「社会企業はその成功度を具体的な数値で測れること」と(例えば所得がどのくらい上がったか、ホームレスの数がどのくらい減ったか、学校に行けない子の数がどのくらい減ったかetc)あります。Yunus氏が提唱していることが絶対に正しい!ということではないのですが一理あると思います。ですから、著者の立ち上げたマザーハウスがバングラディシュの人々にどのような利益をもたらしたのかに関して具体的に触れられていなかったことは少々残念でした。もちろん、雇用機会を創出した、マザーハウスのバッグを生産する工場で働く人々が自分たちの作品にプライドを持てるなどなどのプラス要素があったことは容易に想像がつくのですが・・・このあたりのことは次作に期待したいです! 人生は長さではなく密度か? 柔道一本で高校生活を過ごした偏差値40の女の子が猛勉強して、慶応義塾大学に入学、そしてその後の試行錯誤を経て社会起業をなし遂げる自叙伝。マスコミでも話題になり今や彼女は時の人。
一読して、人生は密度が大切と思った。
思いさえあれば様々な困難は乗り越えられるだろう。京セラ稲盛名誉会長もそのような哲学を持っているが、今日の若者にも実在することが分かり、誇らしく思う。
本書やフローレンスの駒崎氏の著書に発奮された若いソーシャルアントプレナーが日本にもどんどん出てきて欲しい。
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[ 文庫 ]
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カンブリア宮殿 村上龍×経済人 社長の金言 (日経ビジネス人文庫)
・村上 龍
【日本経済新聞出版社】
発売日: 2009-02
参考価格: 800 円(税込)
販売価格: 800 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 597円〜
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・村上 龍
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カスタマー平均評価: 3.5
TV放送の副読本としてはいいかもしれませんが。 一人ひとりのページが少ないためかなり要約された感があります。
TV放送を見た上で読むのなら良いのですが、私の住む地域では放送されていないので本だけでは物足りないですね。
内容がとても深く読んでいてワクワクするのにもう終り??といった感じです。 1人あたりのページ数が短すぎて物足りなさを感じるが、手元に置いておく価値あり 何かに迷った時、ぱらっと開いたページに
なんらかの解決のヒントを見つけられるかもしれない。
普段手元に置いておいて、たまにめくりたくなる一冊。
経営者68人との対談を、トップの責任、人を育てる、時代の先を読む力、逆境からの決断、
未来への戦略、信念の経営、という章立てにわけまとめられている。
社長1人あたり文章は3ページ分なので
物足りなさを感じもっともっと詳細を読みたくなる。
それが残念なところ。
コンパクトで物足りないが、社長の語る言葉はそれぞれ重い。
今をときめく名経営者の成功のエッセンスを読み取るのに適している。
リブウェル 牧野谷 輝(まきのや あきら)
メルマガ『1日2秒で1冊!究極の成功法則365冊』 発行人
1日1冊ビジネス書を読み、その書評と名言を毎日1冊分紹介
http://www.mag2.com/m/0000265234.html 村上龍のまえがきがいい 最も心に響いたのは、著者である村上龍の「まえがき」である。
企業の成功をただ賛美するのではなく、その人ならではの物語を導き出そうとする作家ならではの視点がそこにある。こうした製作側の思いを知ることで放送の見る目も変わる。
各社長の言葉はそれぞれ印象深いが、より多くの言葉を集めるため一人当たりのページ数は少なく、断片的な感は否めない。それでも語られる言葉の中に、多くの努力の跡があることを思わずにいられない。
放送で見たものは、そういうシーンがあったなと思いながら読んだ。番組のオープニング曲を頭の中にイメージしながら。 寸言は 身に沁みる
寸言は 身に沁みる 時として 志を援助してくれる!
読んでいて 小池女史が羨ましいと思わせる本。
言葉好きな人には タマラナイ本だと思う。
優れた経営者は 志が高いということを 寸言でもわからせる本です。
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[ 文庫 ]
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本田宗一郎夢を力に―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫)
・本田 宗一郎
【日本経済新聞社】
発売日: 2001-07
参考価格: 680 円(税込)
販売価格: 680 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 46円〜
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・本田 宗一郎
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カスタマー平均評価: 5
うちの社長に推薦してみよう・・・ 世界のHONDAの創業者、本田宗一郎の物語
成功し続けている企業の創業者の生い立ちを紐解くのはたいへん興味深い、
本田は、若い頃から天才的な技術を武器に成功し、豪勢な人生を歩んでいた、
50歳半ばで「私の履歴書」に登場するなんて、痛快だろうな・・・
さらの、その後、4輪そしてF1と事業を拡大して引退する65歳まで
本田が何を考え行動してきたのかが、本人の言葉で語られる。
HONDA社内では、おそらくバイブルとして読まれているんでしょうね。
自分の会社が、創業者がどのように歩んできたかなんて理解出来たら、さらにやる気でますよね。
うちの社長も、有名な会社なんだから、思いを綴ってほしいな・・・
日本が生んだ偉大な会社の創業者物語、読み応えあります★4つ 純粋な心を持ち続け、今もなお色あせない経営哲学 第2部までは、本田宗一郎とホンダの生い立ちを振り返るが、個人的には企業ストーリーとしての事実を客観的に眺めている程度であり、それほど感動はなかった。
一方、第3部は本田宗一郎語録をまとめたものだが、氏の色あせぬ経営哲学と純粋さにあらためて勉強させられた。例えば、
「能率の尊重」とは、「プライベートの生活をエンジョイするために時間を酷使することである。(中略) 朝は早く、夜はおそく、昼食の時間まで惜しんで、働くために働くことを能率なりとする考え方や、生活を楽しむことを罪悪視する戦時中の超克己主義は、能率の何たるかを解しない人の謬見である。」
「半端な者同士でも、お互いに認め合い、補い合って仲良くやっていけば、仕事はやっていけるものだ。世の中に完全な人間などいるものではない。(中略)『人間の和』がなければ企業という集団の発展はおろか、持続さえもできないことを充分認識してほしい」
「早く自由化に踏み切って、大衆に判断してもらって、企業の方向性を正した方が得なのだ。(中略)いい品物かどうかはメーカーが判断するのではなく、大衆が判断してくれるものであることを決して忘れてはならない。」
「ありのままの子供を理解しようと努力もせずに、親の常識の枠内で教育しようとするから、いやらしいオトナびた子どもや、老人みたいな青年が生まれるのだ。(中略)こうした親達の手で、画一的にな人間のタイプ以外に、どんな個性が育てられるのか。(中略)だから私は、世間で言う『悪い子』に期待している。」
「わからずやのオトナ達の説教など、クソくらえだ。堂々と『若さ』を発散させ、『若いいのち』を主張し給え。」
最後に、氏の経営哲学が凝縮されている詩を紹介しておきます。
「企業という船にさ 宝である人間を乗せてさ 舵をとるもの 櫓を漕ぐもの 順風満帆 大海原を 和気あいあいと 一つの目的に向かう こんな愉快な航海はないと思うよ」
いずれも40年以上前に当時50歳を過ぎていた氏の言葉です。 技術者であり経営者である人物 前半は筆者が書いた部分であり、後半は、副社長の藤沢氏に関する記述や、本田宗一郎氏の語録集が記載されています。
前半で、本田氏の考えが分かり、後半でどうしてここまで会社を大きくすることが出来たのかについて少し分かったような気がします。
技術を追い求めるだけではなく、経営者としての正しい判断もできる人であると感じました。
会社のことだけでなく、日本全体を見渡して経営判断を行うことができるとことが、今の経営者とは異なる部分であると感じ取れました。 ホンダの生い立ちが分かる絶好の本 この本は3部構成からなります。第1部は1962年に日経新聞で連載された「私の履歴書」です。まず、こんな昔から「私の履歴書」があったことに驚かされます。この部分で、ホンダの黎明期のことが良く分かります。
第2部は、日経新聞編集員による書き下し?と思われる「私の履歴書」のその後について。ビジネス書としてここが面白いです。
第3部は本田宗一郎語録です。文章は平易ですが、何かを読み取るのは難しいです。そういう文章です。
※ なお、本書の第2部と内容的に重なる部分もありますが、「経営に終わりはない」(藤沢武夫著)も一緒に読むことをお勧めします。 表紙からしてカッコイイ本 本田宗一郎が書いた,寄稿文書,解説,社内文書からなる本
表紙がHONDA F1に座ってにっこりしている写真なのだが
とても表情が良くてこの会社の社員は楽しいのだろうなぁという
感じがとてもする表紙です.また赤い色は,HONDAが自動車に
進出する際,中央官庁と赤い車を認めさせるという逸話を
思い出させる意味でとても感慨深いです.
内容は,55歳の時に日経新聞に寄せた私の履歴書の文書。
履歴書から後の活躍を当時の本田宗一郎の言葉と共にまとめたもの。
最後に社内報などの記録に残っている文書の3部構成で
今に本田宗一郎を伝えようとしています.
HONDAという会社の大社長でありながら、気さくな雰囲気と
細やかな神経を配るこの会社は、社員はとても楽しく
夢を仕事に変えていたのだろうなぁというのが
伝わってきます.
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[ 新書 ]
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松明(たいまつ)は自分の手で
・藤沢 武夫
【PHP研究所】
発売日: 2009-03-24
参考価格: 998 円(税込)
販売価格: 998 円(税込)
( 在庫あり。 )
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・藤沢 武夫
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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経営に終わりはない (文春文庫)
・藤沢 武夫
【文藝春秋】
発売日: 1998-07
参考価格: 490 円(税込)
販売価格: 490 円(税込)
( 通常2〜5週間以内に発送 )
中古価格: 389円〜
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・藤沢 武夫
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カスタマー平均評価: 4.5
ホンダ成長の種あかし 技術者・本田宗一郎を支えた経営者・藤沢武夫が語った経営哲学に関する書籍である.本書を通して,本田と藤沢は,それぞれ車の両輪として機能し,本田技研を世界的な企業へと発展させたことが窺える.世間的には,技術の本田,経営の藤沢と言われているが,それほどお互いの力を認め合い,他方の領域には口出しをしないという方針でいたようだ.そのことによって,本田は技術に,藤沢は経営に専念でき,本田技研から良いモノが生み出され,これほどまでに本田技研が成長したものと思われる.これはあらゆる業種の仕事においても通じるものがある. 短い中に経営のエッセンスが詰まった本 ホンダの黎明期から自身の引退までの間を特徴的なエピソードを中心に語った本。
分量としては、2時間程度で読める。
当人の言葉どおり、今日のビジネス書で語られるようなフレームワークや体系だった記述は全くといっていないのだが、一方で現在経営管理のエッセンスとして語られるようなことが随所に出てくる。
また、本田氏の「本田宗一郎夢を力に―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫)」などと一緒に読めば、両輪として活躍してきた2人の軌跡がよくわかる。
非常に生々しく、読み返すほどに新たな気付きを得られる貴重な本の1つ。星5つ。 技術を積み、営業を磨く2輪走行 本田宗一郎と著者の藤沢武夫は昭和24年、人を介して出会います
既に技術屋として頭角をあらわし始めていた本田は、
軍の払い下げのエンジンを扱うのではなく、
自力でエンジンを作りたかった金を出してくれる人を探していました
もう一方の藤沢もまた、疎開先の福島で製材業を行いながら
自分の夢を、一緒になって実現してくれる人を探していたのです
初対面の二人は瞬時でお互いを理解し、
真っ直ぐで大きな方針、技術と金の役割分担、
それぞれの夢の実現を約束しました
「得るものを持って別れよう」
そう藤沢は本田に言ったそうです
その後の25年に渡る2人旅は、ピンチとチャンスを夢に変える旅でした
テストコースの新設し、資本金の2倍以上の設備投資する
売れ行きが止まれば、従業員を鼓舞するために雲の上のレースで優勝すると宣言する
..技術を積み、営業を磨く2輪走行は、
時代を切り開くエネルギーの塊を、感じさせずにはいられません
本田宗一郎という技術の天才を泳がせ続けた
藤沢武夫という経営の天才が、ここにいました 脇役から観た世界のホンダ 言わずと知れた世界のホンダをつくった本田のオッサンの名脇役。実際に、会社を育てたのは紛れも無く藤沢氏です。部品屋からはじめて、世界に羽ばたくまでの苦労や経営者としての哲学が綴られておりました。 ホンダの礎を築いた人物 ホンダの初期の歩みが詳しく書かれています。
ホンダが世界有数の企業に成長したのは、筆者のような人物がしっかりと会社の礎を築いたからだと感じました。
成功だけでなく失敗も多かったというのが分かります。
ホンダの成長と共に筆者の指導力も高くなっていたように感じました。
今のベンチャー企業にはない経営手法が書かれているように思えました。
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