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SF・ホラー・ファンタジー

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小説 On the Way to a Smile ファイナルファンタジーVII パラドックス13 名探偵の掟 (講談社文庫) 黒衣の女王 グイン・サーガ126 夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫) ミニスカ宇宙海賊 2 黄金の幽霊船 (朝日ノベルズ) 「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻) 銀河英雄伝説外伝4 螺旋迷宮 (創元SF文庫) 容疑者Xの献身 (文春文庫) 永遠なる時の恋人 (二見文庫 ウ 7-2 ザ・ミステリ・コレクション)
小説 On the Way t.. パラドックス13 名探偵の掟 (講談社文庫) 黒衣の女王 グイン・サーガ12.. 夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫.. ミニスカ宇宙海賊 2 黄金の幽.. 「ハリー・ポッターと死の秘宝」.. 銀河英雄伝説外伝4 螺旋迷宮 .. 容疑者Xの献身 (文春文庫) 永遠なる時の恋人 (二見文庫 ..

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小説 On the Way to a Smile ファイナルファンタジーVII

[ ハードカバー ]
小説 On the Way to a Smile ファイナルファンタジーVII

・野島 一成
【スクウェア・エニックス】
発売日: 2009-04-16
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 1,470 円(税込)
 Amazonポイント: 14 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 2,200円〜
小説 On the Way to a Smile ファイナルファンタジーVII
野島 一成
カスタマー平均評価:  4
普通に良いと思います
昔、公式ページに掲載されていた小説に新羅やナオキなどのエピソードなどを追加した本。 FF7が好きなら文句なしで買いでしょう。 これは文章力どうこうというシロモノではなく、アドベントチルドレンの世界を補完する為だけの本なんです。 なんで、FF7とアドベントチルドレンの両方を体験していない人が読む本ではありません。
良いです。
小説を読み慣れている人にとっては違和感があるのかと。でも話の内容はとても良いと思います。シナリオ担当の方が書いたということで、やはりキャラクターの台詞一つ一つに、そのキャラクターらしい想いがしっかりと籠もっていて、私は感情移入できました^^
好きですね、私は。
確かに「小説」を読み慣れている方にとっては、非常に淡白、時には稚拙な文章に受け止められる可能性はあるかと思います。具体的な状況・心理描写というのは殆ど無かった様に思いますので。ただ、その分文字に縛られる事無く自由に想像出来る(特に各キャラクターに思い入れがある方)余白がある…という解釈もあるかな?という事で、この評価にさせて頂きました。読む時の気分によって文章の捉え方が軽くも重くもなるでしょうし、しばらく時間が経って読むとまた違った解釈が生まれるかもしれず、ある意味ゲームっぽい本とも言えるでしょうか。…まぁハードカバーにする必要は、ないかな(笑)?とは思いますが。
【購入後の感想】
内容はファイナルファンタジー7のEDからACまでの空白を埋める物語と言ううたい文句、しょうがないのですが殆ど星痕がらみの話。 しかしACに至るまでのクラウド心情の描写が殆ど無い事で物足りなさも感じる。 カバーはハードカバーでぶ厚く読みにくいしページがめくり辛い、小説と言う割には文章が稚拙でファンとしてはブルーレイで改定再発売される映像作品の便乗販売としか思えない。 絵などでキャラクターの紹介などもされておらず「ファンならキャラは知っていて当然でしょ?」みたいな感じがなんとも言い難い。 挿絵も無いし非常に淡白な作りですこの価格は少し高すぎる感はあります。 ACを観る上で別にこの小説を読まなくても支障は無いと思います。 骨組みだけ伝えて文章はプロの小説家に依頼した方が良かったのではないでしょうか?
裏側を知りたいなら
ヴィセントの一人称「おれ」など、間違いが多々あります。 一部BC設定・キャラの登場、リーブの両親関連などは 7本編を基盤として見ると首を傾げてしまいます。 また「小説」としてではなく「シナリオブック」だと捉えて読む必要があるかも。 本格的な小説を求める方には合いません。 そしてもちろんFF7ACを知っていてかつ好きな方、受け入れられた方向けです。 以上色々と問題点はありますが、 今までのコンピレ作品の中で最も物語を楽しめました。 デンゼル編、ティファ編、バレット編、ナナキ編、 ユフィ編、神羅編、ライフストリーム編。 (デンゼル編、ティファ編はACプロローグと同じ内容ですが、表現の細かい変更があります) FF7本編ED?ACに至るまでが描かれていて、キャラの心情が伝わってきます。 どのキャラも悩みを抱えつつも前に進もうとしていて、それぞれに好感が持てました。 7本編後半のクラウドらしさが感じられたり、 ルーファウスは大物然とした振る舞いの中に 父へのコンプレックスや焦りといった様々な感情を隠していることがわかったり、 ナナキは長寿の苦しみに向き合ったり。 ライフストリーム編は短いながらもセフィロス、エアリスの内面を知ることが出来ます。 全体を通して読むと星痕による被害の大きさ、また感染者が迫害される様が生々しい印象。 星痕病やカダージュ達がどうやって生まれたかなども載っています。 また神羅編では、人々からの恨みに翻弄される神羅側が描写。 ACまでのキャラ達の様子や裏事情を補完したいという方にオススメです。 キャラ同士の軽い掛け合いも楽しめました。 上で挙げた問題点は残念ですが、それでも満足できた1冊です。 クラウド編やシド、ヴィンセント、ケット・シーを主役に据えた編も出して欲しい。

パラドックス13

[ 単行本 ]
パラドックス13

・東野 圭吾
【毎日新聞社】
発売日: 2009-04-15
参考価格: 1,785 円(税込)
販売価格: 1,785 円(税込)
 Amazonポイント: 17 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,100円〜
パラドックス13 ※一部大型商品を除く
東野 圭吾
カスタマー平均評価:  4
面白い、怖い、悲しい、空しい・・・。そんな気分になる1冊
とっても面白かった。やっぱり東野圭吾ですね・・・・。ハリウッド映画でありそうな設定ですが、これが舞台が東京となると、本当に恐ろしい。まったく別物です。善悪が変わるとか、今の日本をよく反映しているようにも見えます。 だからか、最初から最後まで、冷静に読む事がかなりきつかったです。非現実的な話が、あまりにもリアルに感じられて、読んでいる間、ずっと背筋がぞっとしていました。一人ではちょっと耐えられなかったので、ずっと人のいるところで読みましたよ・・。 人間であるからこそ変貌する人物の姿にも心が痛みますが、変わり果ててゆく街の様子に精神的にちょっと辛いものがあります・・。 日本、そして現代ならではの恐怖・人間の弱みと強みを巧みに盛り込んでいますね。国が消滅したことで生じる変化の描写は、ある意味イマドキで、読者に訴えかけるものがあるなと感じました。単なるエンターテインメント性の小説とは思えません。 だけど、P-13現象が起きる時間が13時13分13秒だとか、13日の金曜だとか、そこまでする必要があるのか、ちょっと引っかかりました。科学的に、それってありえるの?本文にも出ますが、時間とは「人間のつくったもの」でもあるのですから・・・。
え?もう終わり?
あっという間に読み終えました。 だからといって、大満足なのかと言われれば、そうでもない。この作品には、読後の余韻や感動がなく。「ああ、もう終わってしまった」ではなく「え?終わり?」という印象だけが残った。エンターテイメント小説だと思えば、こんなもんなんでしょうか?著者の作品には、もっと深く余韻の残るものが多数あるので、やや物足りない感が強いです。しかし「え?もう終わり?」と思わせるだけの文章への強い引力はすごいと思います。二度三度読み返すことはないかもしれませんが、一読の価値はあると思います。
囲まれた世界を読む
気がついたら、世界中から自分以外の人間が消えていた???。 さいとう・たかをの「サバイバル」、望月峯太郎の「ドラゴンヘッド」に代表される、いわゆる「世界の終わり」モノである。 東野圭吾の、いつもながらの流れる文章は流石としかいいようがない。ハードカバーで500ページ近くあるこの分厚い本を、映画一本見るくらいの労力で読み終わらせる(いや時間はもっとかかったのだけれど)。これはもう技術である。 「終わり」モノにありがちな、極限まで追いつめられた精神状態というのはことさらには強調されていない。それゆえなのか、ただ崩れゆく世界に対する恐怖感が、まるで直に触れているかのように、リアルに伝わってくる。月並みな表現だが、まるであちらの世界にいるかのような感覚に陥って、少し酔った。 存在しない世界を作り上げるのが小説だとしたら、これはほんとうに小説だ。
映像化も楽しみ★
東野作品って毎回よくこれだけテーマを変えられるものだなぁ、と感心してしまいます。 今回は特に映像化されるのが早いのでは?と思ってしまう程、自分の勝手な想像で配役が浮か んできました。   冬樹役に妻夫木聡さん  誠哉役に仲村トオルさんはいかがでしょうか? 読者としてはラストをもう少し・・・。←是非、読んでみてください。 今秋、映画化される『さまよう刃』も楽しみです。
途中少し単調に感じるが…
話は面白いです。確かに、読みながら過去のいろんな映画や小説が頭をよぎる。それでも、ある人物に人の生死について語らせた辺りまでは、読み手に問いかける側面もあり良かったと思う。しかしその後の展開が、最終局面に行き着くまで、基本「自然の猛威→脱出」の繰り返しなので、不謹慎だがちょっと飽きる。ここのエピソードを、もう少し削った方が緊張感が継続したのではないだろうか?「パラドックス」の意味だが、なまじ聞いたことがある(だが意味は分からない)単語が散りばめられているので一応咀嚼してみたが…、もちろんトンデモなんですよね?当方ガチガチの文系人間ゆえ、理系の方、どこまでがあり得ることなのか(理論上は、ですが)、解説して頂きたいものです(笑)。

名探偵の掟 (講談社文庫)

[ 文庫 ]
名探偵の掟 (講談社文庫)

・東野 圭吾
【講談社】
発売日: 1999-07
参考価格: 620 円(税込)
販売価格: 620 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 148円〜
名探偵の掟 (講談社文庫)
東野 圭吾
カスタマー平均評価:  4
遅れて来た最高傑作!(言い過ぎ?)
いつかドラマ化(映画化)されるんじゃないかと思ってましたけど、結構時間が掛かりましたね。10年以上ですか。 (セルフ)パロディとは、或る意味最も高度な娯楽(多分)。 「楽屋オチ系ミステリ」(?)の最高峰! 但し、それだけでは終わらないのが東野圭吾作品。 可愛さ余って何とかの(本当か)、「本格ミステリ」の「粋」をご堪能下さい。
思わずニヤリ
推理小説ではありません。 推理小説をたくさん読んできた人向けです。 今までたくさんの小説家が知恵を絞って様々なパターンのミステリを描いてきていますが、この本で分類されるものに対して、ほかならぬ小説の「登場人物」が「こんなの読者に飽きられるよ」と嘆いているわけですね。いわゆる「メタ発言」ってやつです。 プロローグの二行目から、すでにひどいです(笑) 今まで推理小説をいくつか読んできた人には、思わず「ニヤッ」としてしまうこと間違いないでしょう。 17日からスタートしたドラマはこの作品の本当の面白さを全く生かし切れていないと思いますが。
東野氏より推理モノへの愛あふれる風刺小説
名探偵:天下一大五郎と、県警本部捜査一課の大河原番三警部。 こう聞くといわゆる「難事件を警察を差し置いて解決する名探偵」と、「それに対し「さすが天下一くん、今回は一本取られたよ」と絶賛する脇役警部」の図式が出来上がるのがお決まりの推理モノのパターンですが、そんなお決まりのパターンに安易に作り上げられている小説とその作者への風刺小説となっているのが、この作品です。 風刺と言っても「ブラック・ユーモア」のような強烈な毒はありません。しかしそこには確実に「安易な推理モノ(小説、二時間ドラマ)」への批判と呼べるものがあります。推理モノへの愛あるからこそのツッコミとも言えますね。 話の流れは推理小説そのものですが、登場人物が自分が今話したセリフ、いた場面に対し、突如第三者的目線になり(つまり場面から離れた所で自分がいた場面を見るような感じになり)、自分でツッコミを入れる流れとなっています。 「ガハハ」と大笑いするようなものではありませんが、腹筋がプルプル震えるような笑いが出てきました。 そして、時折そんな中に、そんな推理小説をお決まりパターンで読み進める読者への風刺も感じることがあり、ドキリとします。 ちなみに私が気に入っているのは、「第十章 アンフェアの見本-ミステリのルール」です。 最後の最後にガツンときました。 なお、余談ですが「解説」に書かれていた通り、本書と『名探偵の呪縛』を読み終わった後、東野氏の別の著書である『毒笑小説』の中の短編「本格推理関連グッズ鑑定ショー」を再読しました。 これは、本書に出てくる「壁神家殺人事件」の外伝であり、もう1つの結末が強烈なブラック・ユーモアと共に出てきます。 実は『毒笑小説』を先に読んでしまった私ですが、これは確かに少なくとも『名探偵の掟』を読んだ後に読んだ方が、より面白さがわかりますしネタばれにもなりませんね。。。
推理小説に対する提言
 「容疑者Xの献身」で本格であるか否かで大論争をおこした作者であるが、本作品を読むとそんなことはあまり気にしていないことがよくわかる。  いや、むしろ「あなたたちがいっている『本格』ってなんですか?」と問いかけているようにも思える。  最終章「名探偵のその後」の最終ページで書かれていることが、ミステリ小説会に対する提言なのだろう。  本作品は、2009年度4月から、テレビ朝日系金曜ナイトドラマの枠でドラマ化される。  この作品がどのように映像化されるのか楽しみだ。
見直した
東野圭吾の処女作。新本格派との決別宣言とも言える内容だった。今日、独自路線をひた走る(ように見える)著者だが、じつは本格推理小説にもかなり精通していることがよく判った。密室殺人、時刻表アリバイ、クローズドサークル、童謡殺人、ダイイングメッセージなど推理小説の定石毎に描かれた、全14の話から構成される。本格推理小説を読んだときに必ず覚える違和感を、すべて受け入れてくれるから大変痛快だった。ストーリーは、作中作として事件が起きるような構造、逆に言えば、探偵と警部を主人公にして事件解決までの道のりが展開されつつ、同人物らがそこでのトリックをメタレベルで解説し揶揄する。上手だなと思ったのは、トリックの新規性を対象レベルだけでなく、メタレベルでも扱うこと。とにかく一読に値します。ただ、作中で言及される過去の本格派推理小説を実名で引用して欲しかった。09年春ドラマ化されるとのこと。どう映像化するのか楽しみです。

黒衣の女王 グイン・サーガ126

[ 文庫 ]
黒衣の女王 グイン・サーガ126

・栗本 薫
【早川書房】
発売日: 2009-04-05
参考価格: 609 円(税込)
販売価格: 609 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 250円〜
黒衣の女王 グイン・サーガ126
栗本 薫
カスタマー平均評価:  3
レビューをすぐ書かないあたり
 購入して、読んで、ため息をついて、すぐにレビューを書かない……それだけで、惰性で購入している感が強いのは分かっていただけるかと。他の方のレビューを読んでいても、なんとなく20年以上付き合っている倦怠期をとうに通り越した夫婦間にも似た悲しさを感じてしまいます。  イシュトヴァーンがリンダに求婚する1巻ですが、なんというかそのストーリーに乗り切れない自分がいます。イシュトの子供っぽいわがままさと、リンダの子供っぽいバカさ加減が本当ならおもしろいはずなんですけどね。  最後の数ページで次巻への「引き」があるのは、以前からのことですが最近はそれがあからさま過ぎて、そのくせ次の巻でもその引きが十分に活かされなくて嫌になります。  あーーー、こんなレビューを書かせないでくださいよーーー
リンダ vs イシュトヴァーン
 イシュトヴァーンがリンダに求婚します。未亡人のリンダは、イシュトヴァーンの言葉に動揺します。こういったときの女心を描く、のは女性作者の特権だと思います。ほとんど、リンダとイシュトヴァーンの会話(喧嘩?)ですが、数年ぶりに出会った二人の会話は楽しく読めます。  ラスト4ページで、イシュトヴァーンはスーティのことを口にします(注:あくまでも言及しただけ)。次の巻の展開はわかりませんが、また、イシュトヴァーンの長口舌で紙(ページ)が消費される予感がします。  表紙絵のモデルはリンダのようですが、ちょっといかつすぎる。 
リンダへの求婚
今回は、タイトル「黒衣の女王」の通り、リンダの巻です。 ゴーラからパロへ急遽やってきたイシュトヴァーンのリンダへの求婚を巡る駆け引きが行われます。 ただリンダの歯切れの悪さは、若いと言うだけでは説明がつかないようにも思いますが、ともかく、揺れる乙女心が表出してきます。 そんなリンダ中心の巻ですが、サイロン(ケイロニア)の黒死病はどうなっているのでしょうか? 最近登場しないグラチウスの影かと思われるものも・・・。 そして、ついにイシュトヴァーンが、フロリーとその息子の行方に言及したところで今巻は終わるのですが、彼はこの先まで彼女らを追って足を伸ばすのでしょうか・・・。 今回は、比較的まとまった一巻でした。
暗雲立ちこめるケイロニアは・・・
全編を通してホンワカムードであります。イシュトもなんだかトゲトゲせずに、ほっこり(まあリンダを籠絡しようと躍起なのでしょうが)しております。 恐らくはドス黒いケイロニア編へ向けた一休みでしょうね、基本的にはリンダとイシュトのやんわりとした痴話喧嘩がいろんな思惑を込めて行われている巻です。 数カ所複線があります。それが急転直下を呼ぶものなのか、ホンワカムードのままケイロニア編へと移るのか、そこが楽しみな所です。
あぁ、また・・・
 これって、一冊費やすほどの内容でしょうか。前の巻のレビューでも書きましたが、最後の10ページでやっと大きな動きがあって、今回はその内容も多少は描写されるだろうと楽しみにしていたのに、まったくといっていいほどなし。会話中にほんの数行、ケイロニアのことに触れた部分があるだけでした。なんか肩透かしを食った気分ですね。真剣に読むほどの内容じゃないです。とはいえ、二十数年買い続けたのですから、今後も惰性で買い続けていくんでしょう。  

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

[ 文庫 ]
夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

・森見 登美彦
【角川グループパブリッシング】
発売日: 2008-12-25
参考価格: 580 円(税込)
販売価格: 580 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 100円〜
夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)
森見 登美彦
カスタマー平均評価:  4.5
よくわからん
ぬらぬらとした奇妙な文体は、ドグラマグラを彷彿とさせるながらも、京都という街の魑魅魍魎が跳梁跋扈していそうなアヤシゲな雰囲気を表現することに一役買っていると思う。文体に感性があわなければそれまでだし、あえば独特の世界観を楽しめるのではないだろうか。そういった意味では、あらすじと可愛いイラストの表紙から恋愛小説だと推測して、ジャケ買いすることはお勧めできない。じっくりと腰をすえて、最初の数ページといわず1章くらい読んでから購入した方がいいのではないだろうか、幸運にも最近の本屋には座り読みできる空間があったりすることだし。それほどまでにギャップが激しい。 たまに「読者諸君」などと、こちらへ語りかけてくる部分以外は割りと面白かった思う。
京都の街並が目に浮かぶ
単行本も読んだけど誰かにあげちゃったので文庫版も買ってみた。 独特の言い回しで、京都の街並が思い起こされるほのぼのストーリーです。 普通の感覚で言えばとっても変わり者の「黒髪の乙女」が京都の街で大暴れするストーリーなんだけど、とてもほのぼのした心洗われるストーリーです。でも独特の言い回しに好き嫌いがあるかもねー。 ■読んで欲しい人 ・京都に住んでいるか住んでいた人 ・京大の出身または学生の人 ・ほのぼのしたい人
嗚呼、青少年よ苦悩せよ
一途な想いを寄せた意中の相手は黒髪の乙女。彼女の注意を惹くためにあの手この手で「外堀を埋めて」も、さらりと躱されすれ違う日々。 そんな『先輩』の苦悩と、それを知らない『乙女』の日々礼賛を交互に描いた意欲作です。 明治時代の書生さんのような堅苦しい口調の『先輩』。本当にこんな思考をする大学生がいるのかと苦笑いをしつつ読みながらも、あのように奥ゆかしい乙女がいれば一途な想いを向けてしまうのも無理はないと納得してしまいました。 安易に社会に流れずに我が道を生きる二人。登場人物の紹介を最小限にとどめ、現実とファンタジーの境界を曖昧にすることによって得られる独特の作品世界。人の世と感情の不思議が巧妙な文体や構成で描かれており、読後はさわやかな気分になれること請け合いです。
一流の娯楽小説
今まで読んだ小説で一番笑ってしまった作品。 ジャンルで言えばラブコメになるのでしょう。 軽妙な語り口にテンポの良い展開、 神様も現れるファンタジックな要素を持ち合わせた娯楽性ある物語と素敵な要素が満載でとにかく読んでいて楽しい! 古風で独特な言い回しながら簡潔で読みやすい文章も良いです。 また、春の飲み屋街、夏の古本市、秋の学園祭、冬の風邪騒動という四季に焦点を当てた四章構成も上手くまとまっていますね。 頭の中に1つ1つの場面を鮮明に想像することが出来る、色彩豊かな描写力を感じます。 でも、この物語の一番の魅力は個性溢れる登場人物であると断言しましょう。 理屈屋で不器用な主人公「先輩」と時代錯誤的な純真さで周りの誰をも幸せにしてしまう「黒髪の乙女」を中心に、 大酒飲みの女傑、空飛ぶ学生天狗、偽電気ブランで富を築いた高利貸し、 錦鯉センターを経営する心優しきダメ中年などアクが強く愛嬌あるキャラクターばかり。 微笑ましくて、愛おしくなること請け合いな人物が揃っています。 他にも様々な人々が登場しますが、誰一人無駄にならず活かされている点も素晴らしい。 いい意味で著者の手から離れて活き活きとキャラクターが動いていますね。 ファンタジー的要素など好みが分かれる部分もあると思いますが、楽しい小説を読みたければ一度は手に取ってほしいです。 難しいことを考えず気楽に読んでもらいたい作品。 「ハチミツとクローバー」や「3月のライオン」で有名な漫画家・羽海野チカさんのあとがき(?)もオススメです。
女の子の趣味が素敵すぎる!
森見さんは女の子の趣味が素敵すぎる!、『四畳半神話大系』、『太陽の塔』など他の作品にでてくる乙女も魅力に溢れていますが、特にこの作品の「黒髪の乙女」は老若男女を問わずだれもが胸を捕まれてしまうのではないでしょうか。 独特の文体も好き嫌いがあると思いますが、私ははまってしまいました。 一癖も二癖もある文章で、ファンタジーであるというものすごい森見さんの世界にどっぷりはまり込み、読み終わってしまうと、寂しくてまだまだ読み足らなくなって他の森見作品にも手を出してしまいました。この『夜は短し歩けよ乙女』から入って、『四畳半神話大系』、『太陽の塔』と出版年順には逆から読んでいったのですが、共通の登場人物などが出てきて、あのことがここにつながっている!など発見ができて面白かったです。 関西出身の作者だけあって京都を舞台にいきいきと描かれて京都好きにはたまらないのでは。 羽海野チカさんの「かいせつにかえて」も森見さんの世界が羽海野さんの世界観で絵になっていて素敵でした。

ミニスカ宇宙海賊 2 黄金の幽霊船 (朝日ノベルズ)

[ 新書 ]
ミニスカ宇宙海賊 2 黄金の幽霊船 (朝日ノベルズ)

・笹本 祐一
【朝日新聞出版】
発売日: 2009-04-21
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 1,050 円(税込)
( 在庫あり。 )
ミニスカ宇宙海賊 2 黄金の幽霊船 (朝日ノベルズ)
笹本 祐一
松本 規之
カスタマー平均評価:  3.5
物語,世界設定ともに丁寧で好印象
シリーズの2作目になります. 序盤での『事の起こり』から実際に動き出すまでがやや遅めなのは気になりましたが, それ以降はグッと引き込まれ,派手なドンパチはほとんどないものの,電子戦での緊張, そして『幽霊船』にまつわる謎と物語をうまく絡めながら,最後まで楽しませてくれます. また,船長として頼りなさが残る反面,時に驚くほど冷静な判断を見せる彼女が印象的で, 他にも星の統治問題や宇宙現象,科学技術などの『世界設定』がとてもよく考えられており, それが説明じみることなく,物語の中で自然に語られているのがわかりやすくてよかったです. ただ,前作では章ごとに違った扉絵が,本作では2枚だけ(交互)というのは少し残念でした. あとは,人物と役割が少し把握しづらく,イラスト付きの人物紹介図が欲しかったところです.
シリーズ2作目
シリーズ2作目,高校生活と海賊稼業の両立を始めた茉莉香. 「密航者のお姫様,幽霊船とありがちな設定山盛り」と作者自ら述べている通り, 昔読んだことがあるような展開ではありますが,いつもの笹本ワールドを楽しめました. ただ,エピローグが短く,駆け足で終わってしまったのが残念. もうちょっと盛り上げてほしかった. 最後の4行で次作への期待も高まります. アニメ化も決まったようなので,半年後には続刊がでてくれるのかな?

「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)

[ 単行本 ]
「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)

・J. K. ローリング
【静山社】
発売日: 2008-07-23
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 3,990 円(税込)
 Amazonポイント: 39 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 2,877円〜
「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻) ※一部大型商品を除く
J. K. ローリング
カスタマー平均評価:  4.5
良いお話でした
第7作目で最後の話となりましたが、いろいろな伏線がきちんと解決していて安心しました。 自分的に残念な結果になった話の内容もありましたが、とってもおもしろかったです!!
ハリーは自分で探しそして実行することに決めたのだ
終わってしまった。 本作は多くのことを語っている。 自分にとっての使命は何か。 その答えは人に与えられるものではなく自分で発見していくものである。 そして腹に落として納得して決心して実行するのだ。 正義感だけで命をおとせるわけがない。 あの人と自分は惹きあっている それは17年前に出会ったときに運命付けられているのだ。 といった具合でハリーが大人になり、あの人と対決していくストーリーである。 途中の逃亡にも似たキャンプ生活は冗長で長く、変化に乏しい。 また、表現もまわりくどく、読者に気づかせるためとはいえ、共感を 得にくい。 今までのシリーズからいつも気になるポイントは相変わらずであるが、 ハリーが自身の使命を探求していく過程と対決は読ませるものがあった。 最終回にふさわしいできばえである。 ただ一番人間らしく、そして共感できたキャラクターは結局スネイプだったりする。
大人でも楽しめる
冒頭からクライマックスの雰囲気があり飽きさせません。 子供だけではなく大人も楽しめます。 これまで各巻にちりばめられた伏線が解けていく様をみると、 その構想力に脱帽です。 ただ、できればこれまでのシリーズを復習してからの方が いいんだろうなと感じました。 せっかくの伏線や目的もすっかり抜け落ちてますから。 最初ついていけず思わずネットで調べてしまいました。 この手の物語は、登場人物について立ち位置を白黒はっきりつけたがりますが、 その中にあって、最後まで灰色のプリンスの彼がとてもいい味出してます。 この内容を映画にすると、2時間では足りないのではっといらぬ心配もしてしまいました。
ティッシュなしには読めません
すごくよかったです。 とても感動するところが多く、ティッシュをたくさん使いました? でもその分戦闘シーンや修羅場もいっぱい つねにドキドキ・ハラハラ・涙 な物語です。 今回一番胸が締め付けられたのが 第33章と34章 今まで憎まれてきた人の壮絶な人生と一途な愛。 壮大な計画に気づき、自分の人生の終わりに向かって歩いていく人。 とにかく涙、涙、涙でした... もう本当に壮大で壮絶なファンタジーです。 10年前から考えられていたんですもんね? すばらしいですよね! ただひとつ気になったのは、 みなさんがおっしゃったように文がいまいち理解しずらくって... 何回も繰り返し読んで理解したところも多々ありました。 私は原書とダブルで読んだんですけど、 私の英語力じゃちょっとつらかったので、 関連本を購入しちゃいました?^^ 兎に角、この本は歴史上の超大作だと思います(笑) ハリー・ポッターの伝説をもっともっと語り継ぎます! あ。ローリングさんに19年後、だけでなく19年間も書いてほしかったな... プロポーズの言葉とか。結婚式とか。知りたかったです。
むつかしいなぁ(@_@)
児童書向けのはずだけど、ハッキリ言って大人の僕は3回読み返して(前の巻を含む)ようやく理解できた。・・・たぶん。 むつかしい、でも面白い。ワクワク・ドキドキは間違いなくできたので満足している(*^_^*) ハッピーエンドの形は色々あることを、改めて感じた。

銀河英雄伝説外伝4 螺旋迷宮 (創元SF文庫)

[ 文庫 ]
銀河英雄伝説外伝4 螺旋迷宮 (創元SF文庫)

・田中 芳樹
【東京創元社】
発売日: 2009-04-28
参考価格: 777 円(税込)
販売価格: 777 円(税込)
( 在庫あり。 )
銀河英雄伝説外伝4 螺旋迷宮 (創元SF文庫)
田中 芳樹
カスタマー平均評価:  2
尻切れとんぼの外伝最終巻
銀英伝の外伝はここで終わります。まだ何作か書かれるはずだったそうですが、田中氏お得意の宿題の放り出しです。そういう意味で、新規の読者の方々にとっては惜しい一冊であり、他社版を持っているファンの方々にはただ苦々しいだけの一冊です。過去の戦争で亡くなった英雄の死は、名誉の戦死だったのか、謀殺だったのかをヤンが調査するというお話ですが、ヤンが目を見張るような推理で過去の戦史を解き明かす訳ではなく、遺族には迷惑がられ、後味の悪い結末しかありません。著者のウリのひとつである戦争シーンも、「天才はラインハルトとヤン・ウェンリーのみ」という主軸を崩せなかったためか、壮大さに欠けます。氏は、架空戦記や、少年少女の活躍する胸躍る冒険譚を書かせれば超一流「だった」のですが、ミステリや伝奇では、はっきり言って三流の水準です。これは氏の作家としての技量の問題ではなく、「陰謀や魔道によって歴史が歪められてはならない」という信念の成せる結果でしょう。どうせみみっちい話になるのなら、最初からミステリや伝奇の要素を絡めないほうが良いですよと、読者としては言いたくなるんですけどね。

容疑者Xの献身 (文春文庫)

[ 文庫 ]
容疑者Xの献身 (文春文庫)

・東野 圭吾
【文藝春秋】
発売日: 2008-08-05
参考価格: 660 円(税込)
販売価格: 660 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 129円〜
容疑者Xの献身 (文春文庫)
東野 圭吾
カスタマー平均評価:  4.5
見事なミステリ
面白かった。 このトリックは、現実にはあり得ない。湯川自身、作中でそう言ってる。反則技ぎりぎりかとも思うが、ミステリのトリックとはそういうものだし、虚構の世界で推理を楽しんでいる読者を引っ掛け、見事にだましてくれればそれで良いので、その点では、正統派のミステリだと思う。 純愛小説かと言われれば、答えはノーだ。石神のやった事は恋愛ではなく、彼の崇め奉る女神様への殉教だ。神様を崇めるのに、神様と親しくなる必要はない。むしろ、遠くから崇めている方が、欠点が見えなくてよい。特定の宗教を持たない人でも、アイドルに憧れたことのある人なら、わかるはず。 そういう意味では、「容疑者Xの献身」というタイトルは言い得て妙だ。「容疑者Xの愛」ではない。もし、作者がそこまで考えてタイトルをつけたのなら、お見事なんだが、作者としては、やはり、これは愛だと言いたいのかな、とも思う。 星ひとつ減らしたのは、ラストになって突然、すべての人間が遵法精神を発揮し始める不自然さが納得できないから。中学生の娘が、何でいきなり自殺未遂なんかするのか。娘を守ろうと固く決心していた母親が、突然に赤の他人の隣人への良心の呵責に責められてすべてを告白する。その結果、娘も殺人の罪を負うことになるのを承知の上で。 この点が残念だったが、それまでは実に面白かった。 東野圭吾は、へんに社会正義をふりかざしたような作品よりも、純粋に頭脳で勝負してくるこういう作品の方が、はるかに面白い。
そういえば・・・・いなくなっていた・・・
石神が恋に陥っていることを湯川が見抜くシーンが印象的。 社会人になってから出会った友人と 学生時代の友人とでは、何故か理解の仕方や深さ、肌触り? のようなものが違うような気がするが、そんな感じを よくあらわしているお気に入りのシーンです。 しかし、「論理的でありさえすれば、どんな冷酷なことでも 出来る男」という石神に対する湯川の分析は いったいとのようになされたのか? そんな評価を下すに足るエピソードなどを描いてくれれば 面白かったと思うが、少々残念。 それにしても背景のように描かれていた 隅田川沿いの人々の中で、一人だけ詳しく その人間性に関することまで触れられていたあの人が いつのまにか消えていることに気づかず読み進めていた 私は、あまり石神をひどい奴だなどと言う資格はないのかも。 タイトルの献身という文字に「  」がつけば分かるのですが・・・・ 石神が大きな犠牲を払った、とか、この世にこれほどまでの 深い愛が存在したのかなどなどの箇所には多少違和感を感じました。
必涙の名作。必ず誰かに勧めたくなる。
星が足りない! 最初から何が起こるのかわかっているのに、最後に思いっきりひっくり返され、そうして胸が痛くなる。 湯川教授とかつてのライバルのなにげない会話のひとつひとつが、パズルのように意味を持つ。 最後に全てのピースが埋まる快楽。なんと完成された作品。 文学というよりも文字によって構築された作品として、十分な味わい。 これを完璧といわずしてなんと言おう。 ・・・東野圭吾って人は。 彼女が彼を殺したで、天空の蜂で十分驚いたのに、まだこんなにも驚かされるとは。 この作品にまだ出会っていない人は幸せだ。 これから、この本を読めるのだから。
非文学
今のりにのっている東野圭吾。 でも僕はやっぱり彼の作品を「文学」として認めない。 以前も「手紙」のレビューで書いたような気がするが、彼の文章は「小説」の真髄である「比喩」がほとんどない。 あったとしてもそれは決してレベルの高いものではない。つまり文章が直接的なのだ。 だから読みやすい。 小説の真髄である「比喩」がないってことは、その分、読み手である僕らの想像力は喚起されない。 だって表現が直接的だから、間接的である比喩表現が施された文章を読むよりもはるかに脳みそを回転させずに読むことが出来る。 僕はそんな小説を「小説」だと思えないし、思いたくない。 そういう直接的な小説って言うのは得てして映像化(ドラマ化・映画化)されやすい。 ガリレオシリーズや百夜光、流星の絆が良い例だ。 それよりも何よりも、この作品でよーく出てくる「論理的」という言葉。 ところがどっこい全然論理的じゃない。 なぜ石神(堤真一)が狂気ともいえる愛を貫けるほどの感情を靖子(松雪やすこ)に持ちえたのか。 そんな超重要ポイントが全く描写されていない。 背景もクソもない。 恐らく村上春樹ならば最も文字数を裂くであろうキーポイントに全く触れていない。 それを不思議に思わない読者が日本中に散らばっていることを悲しく思う。 僕が思う文学っていうのは、読者に想像力を喚起させ、何かの「きっかけ」を与えるものだ。 この小説は何も残らない。 それは何度もいうように表現が直接的だからだ。 ただ文字を読んでいるという感覚に限りなく近い。 色んな人がレビューにも書いているが、ミステリーとしてのトリックもつめが非常に甘い。 まぁ僕的にはそういう点で東野氏を批判するつもりは毛頭にないので書かないが。 ドラマは結構面白かったし、直木賞も取って、映画もヒットしてるって事で読んでみたけど、やっぱり僕は彼を認めることが出来ない。 でもストリーテラーとしての観点で見るならば非凡だとは思う。 でも登場人物の心理描写を直接的に書いてしまうような作家をやっぱり僕は認めない。 僕が「小説家」だと思っている村上龍や阿部和重や村上春樹や舞城王太郎らは、少なくとも読者に登場人物の心理を読み取らせる。 それが僕が思う「小説」だ。
映画版より面白い
 「探偵ガリレオ」シリーズは、映像作品を全て観てから原作に入った。  「探偵ガリレオ」「予知夢」をドラマ化した「ガリレオ」は、原作と同じくらい、作品によっては原作をしのぐほどのものがあった。  しかし、本書に関して言えば原作の方が数倍面白かった。  理由は、ドラマ版は思い切ったアレンジなどが入っていたのだが、映画版は原作に忠実に作ってあったからだろう。    映画だと、どうしても時間の都合上カットしたり、編集したりする部分がでて来るので仕方がないともいえる。  だからと言って映画の評価が落ちることはない。  「容疑者Xの献身」は昨年観た作品の中でもベスト10に入る。  小説、映画両方とも見たことがないという人は、どちらからでもいいので入ってほしい。  衝撃の結末に声をあげてしまうことは確実だろう。

永遠なる時の恋人 (二見文庫 ウ 7-2 ザ・ミステリ・コレクション)

[ 文庫 ]
永遠なる時の恋人 (二見文庫 ウ 7-2 ザ・ミステリ・コレクション)

・J. R. ウォード
【二見書房】
発売日: 2009-04-20
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 1,050 円(税込)
( 在庫あり。 )
永遠なる時の恋人 (二見文庫 ウ 7-2 ザ・ミステリ・コレクション)
J. R. ウォード
カスタマー平均評価:  5
泣きました!
前作が面白かったので待ってました!!って感じで発売日にいそいそと購入。 ちょうど旅に出るところだったので持って行きました。 新幹線の中にも関わらずうるうるしちゃったくらいです。 まず色男レイジの意外な素顔。心が痛いくらいの献身的、自己犠牲的愛情 「愛する」とはこういうことだ・・・と思いました。 「けもの」にもかわいいところがあったりして・・・・・。 パラノーマル好きにはたまらないシリーズですね!
思わず涙うるうる
前作を読んでから、ずっと発売を楽しみにしていました。その期待を裏切らず(むしろ期待以上に)どきどき、はらはら、胸がキュンとなる作品でした。レイジの一途な愛、メアリの弱さと強さ(フュアリーに「女傑」と評されるほどです。)、そして意外にかわいいレイジの背中の・・・と魅力満点の登場人物たちです。大満足の一冊でした。早く次回作が読みたい!!
甘く切なく
前作から3ヵ月。ブラックダガーが共同生活をしているところから始まります。ハリウッド俳優も真っ青のレイジは、女漁りが酷く、怒ると手がつけられない..これだけ聞くと、一見享楽的なやんちゃ坊主ですが、その実、呪いから身のうちに獣を飼い、やむにやまれぬ理由を抱えています。 そんなレイジが出会ったのが、メアリ。メアリの優しさや強さ、そして何よりその心を癒す声に、あっという間に惹かれていったレイジは、真っすぐにメアリに迫って行きます。 一方、平凡で、病を抱えるメアリは、どんな女性をも惹きつけるレイジが自分を口説いてくることが信じられません。 駆け引きもなく正直なレイジが、メアリに信頼してもらえず時に傷つきながらも、メアリを守り抜こうとする姿や、ブラックダガー兄弟団に巻き込まれて行きながらもその包容力で対していくメアリが切なくなります。このシリーズ、強面のヴァンパイアが実は相当に純粋で、正に「ナイト」だなと感じます。 あの恐ろしげなザディアスの内面も少し明らかにされ、次作への期待も大です。

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 更新日 2009年5月10日(日)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク

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