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[ 単行本 ]
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ル・コルビュジエ 全作品ガイドブック
・Deborah Gans
【丸善】
発売日: 2008-01-31
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 3,990 円(税込)
Amazonポイント: 39 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 6,170円〜
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・Deborah Gans
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カスタマー平均評価: 5
最良の批評はガイドブックとなる この本は、世界中に散らばったル・コルビュジエの作品すべてに辿り着ける唯一のガイドブックである。ガイドブックはえてして実用性を優先するばかりに、作品の本質にまでガイドしていってくれるものはまずない。だが、試しに無作為にこの本のページを開いてみよう。たった一ページの文章の中でデボラ・ガンズは、形態論や空間論を軽々と横断し、施主のエピソードや施工上の問題をはじめとした目から鱗のトリヴィアルな話題までちりばめて、読者を作品の前に降り立たせる。すぐにでも実物を見に行きたくなると同時に、紙面の上だけでも建築を楽しめるような仕掛け。
批評とは、つねにガイドブックであるべきだし、理想的なガイドブックは良質な批評としての質を備えるべきである。批評とガイドブックの幸福な融合が、ル・コルビュジエという豊かなコーパスを通じてこの本に結実している。ル・コルビュジエに関して一冊だけ本を手に取るつもりなら、躊躇うことなくこの本を選ぶべきだ。ペーパーバックの表紙は、まもなく擦り切れてしまうことになるだろう。
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[ ペーパーバック ]
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ル・コルビュジエの全住宅
【TOTO出版】
発売日: 2001-04
参考価格: 3,500 円(税込)
販売価格: 3,500 円(税込)
Amazonポイント: 35 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 2,000円〜
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カスタマー平均評価: 4.5
リファレンス的に利用できる ・コルブの本は、ちょっと知識がないと対応できないものが多い。
・歴史的な順序が理解できていないと、深い知識は得られない。
その中でこの本はリファレンス的に利用できる。
例えばサヴォア邸の前にラロッシュジャンヌレ邸が建設されているとか。
時代の流れの中で建築を読み解かなくては、SD選書レベルは
単に読んだだけになってしまう。建築計画、デザインの知識を得るには勿論の事だが、
コルブに関しての他の図書を読み解くのにも多いに利用できる本です。 価値ある1冊 コレはユニークな労作です、労作に見えないのがまた良い。
安藤氏の作品も同じですが図面をみても建築が簡単には立ち上がってこない。
脳内空間イメージの訓練に最高。
詳細 伝説の巨匠の全作品が模型と図面で記されています。
建築を学んだことのない私ですが、ピロティーとかRC打ちっぱなしとか住宅団地の構造など、よく目にする建築様態の源はここなのだなと感心できました。
それでも、建物(敷地も含めて)の質感は分かりませんので、やはり建築を学としてとらえている人向けの本だと思います。
同じく模型を作ろうという人には、格好の参考書でありましょう。
評価は3.5がないので3としました。 近代建築三大巨匠の一人、ル=コルビュジェを見る この本一冊を通して、巨匠『ル=コルビュジェ』の全作品を見ることが出来ます。計画のみで実際には建てられなかった建物までもが網羅されており、一般的には知られていないような作品も見ることも出来ます。また、計画された年代順に掲載されており、説明の文章を書かずに図面だけを載せることによって、読者に『コルビュジェの考えた建築というもの』を、時間に沿って考えさせることが出来るようになっています。建築家の方や、建築士を目指している方にはオススメの一冊です。値段は少々張りますが、それに十分に見合った内容であると思います。 人が住む器 〜コルビュジェが、人と向き合い、土地と向き合い、技術と向き合って一つの器を作っていったというのがこの本は、悠然と語っています。 といって、この本で建物や歴史的背景を詳しく解説しているものではありません。あくまでも淡々とコルビュジェの仕事を印画紙に焼き付けるように住宅が掲載されています。 〜〜 建築に興味がない方でも、見ているだけで楽しめる本です。〜
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[ 新書 ]
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ル・コルビュジエを見る―20世紀最高の建築家、創造の軌跡 (中公新書)
・越後島 研一
【中央公論新社】
発売日: 2007-08
参考価格: 798 円(税込)
販売価格: 798 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 186円〜
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・越後島 研一
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カスタマー平均評価: 5
本書→『現代建築の冒険』 アートとしての建築が注目されていることもあり、建築の入門書というのはちらほら見かけるが、いずれも用語などが日常的でなく難解であり、かつ体系的知識を習得できるものは少ない。著名な五十嵐太郎氏や飯島洋一氏の著書にもそのような傾向が見受けられる。こうした傾向が全くないとはいえないが、越後島研一氏の著書は他の入門書に比べればまだ親しみやすく推奨できる。『現代建築の冒険』は1930年代以降の日本の建築の歩みをその形態面に注目しつつ解説したもので、形態の変化を通して主要な建築家の軌跡を知ることができ、興味深い。個人的にこの本の内容は、『現代建築の冒険』に引き続き期待を裏切らないものであった。
この『ル・コルビュジェを見る』は、幅広い傾向の作品を遺したル・コルビュジェ(1887?1965)の軌跡を追いつつ、建築を考える際の基本事項である「建築形態とは何か」「空間とは何か」といった事柄、また日本の建築家に与えた影響について解説したものである。
20世紀最高の建築家ともいわれるル・コルビュジェの偉業は初期の「サヴォワ邸」(1931)と後期の「ロンシャン教会堂」(1955)に集約される。この二つは大きく傾向が異なるが、このように傾向の異なる作品を生み出し、かつ「世紀の名作」とした点に彼の偉大さがあるという。ではなぜ二つながら「世紀の名作」となったのか、これはサヴォワ邸の発表直後に作風を転換したためだという。
全体はこの前書きの主張にしたがって、時系列に沿ってル・コルビュジェの作品群を写真と文章で眺めていくというスタイルである(巻頭に重要作品のカラー写真あり)。手頃で廉価なガイドブックとなっており、写真中心のガイドブックでは得ることが難しい各作品の意義についても知ることができる。ただ、情報量が多いためここでは逐一その内容を紹介することはできない。
第一章では1920年代を通じての「白い箱型」という幾何学的な新しい建築形態の追求からサヴォワ邸に至るまでの過程を扱っている。振り返って見るならば、サヴォワ邸の成立は決して天才的な飛躍の産物ではないという。
第二章は雨漏り、均質な空間の追求による用途の制限というサヴォワ邸の持っていた問題の解決から作風の転換に至った経緯について触れている。サヴォワ邸という創作上のピークは、同時に「白い箱型」の行き詰まりの始まりでもあった。ル・コルビュジェは作風の転換を不自然で突然変異的なものではなく、それまで積み重ねてきたものを基盤として行った。天才の創造力の中身はひらめきからは程遠い、具体的な試みの積み重ねであるという主張がここでも繰り返される。
第三章は晩年の名作について。ル・コルビュジェが最初期から一貫して保ち続けてきた特徴の上に1950年代以降の多彩な作品群があると述べている。扱われる代表作は大きく分けて三つである。まずL字と逆L字というリズムを持つ集合住宅の名作マルセーユのユニテ(1952)、次いで荒々しく強力な造形効果が彼の作品随一ともいえるインドのチャンディガール議事堂(1962)、そして抽象彫刻的でサヴォワ邸とは一見正反対ともいえるロンシャンの教会堂(1955)である。
第四章は日本への影響について。「ル・コルビュジェからの影響」が日本の近・現代建築を貫く一本の軸であることに触れ、日本の近代文化の特徴を具体的に考える糸口となることを確認する。個人的にたいへん興味深い章であるが、例により情報量が多いためその詳細は割愛する。より最近の作品がとりあげられていることもあり、同氏の『現代建築の冒険』を読む前にこの章を読んで日本の現代建築の流れを概観しておくとより理解が深まるかもしれない。
最初にも述べたことであるが、建築形態や空間について説明した文章は建築の門外漢にとっては決して理解しやすいとはいえない。一読しただけて意味を読み取るのは容易ではない。とはいえ文章は悪文ではない。手元に置き、何度も読み返す価値のある一冊といえるだろう。 則ちは様式化の美学の極 専門ではないので、建築家の名前ならまずはアントニオ・ガウディ、
フランクロイド・ライト、日本人なら丹下、清家、安藤あたりがメジャーな
ところ。申し訳ないが、ル・コルビュジエの名は、今年に入ってから知った。
その評価の高さに驚き、写真集などを見てみたが、彼の作品のどこが面白いのかが
ド素人にはまったくわからない。バラカンの方がまだ直球。
困って手に取ったのが、本書だった。
建物の柱と梁を石にしたのはローマ時代に遡るが、その時代、屋根と壁は木造だった。
欧州の建築物の基本は全て石造り。切り出した石あるいは煉瓦を積み重ねる事が
建築の基本構造であり、それはガウディと言えど同じこと。
コルビュジエは、建築を、床とそれを支える柱という「ドミノ」に集約し、
直方体を基本とする現代建築の基本構造を確立した、いわば現代建築の始祖であり、
同時にその直方体を、さらに独自の概念と美意識で展開させて極みに到達させた。
それが、彼を19世紀初めの建築界の核とし、頂点とした所以でもあることを、
本書は彼の作品を年代別に紹介しながら丁寧に説明している――若干乱暴な端折り方で
申し訳ない。
専門的な説明にも手を抜いていないので、コルビュジエ入門書としてはちょうどいい
のではないかと思う。
ガウディは、その独創性で類を見ない天才であることは間違いない。だが、
彼の建築を模倣する事は誰にも出来ない。対してコルビジュエは、建築に、汎用性と
コストダウン、施工の迅速化を成した点から、建築史への貢献は計り知れない。
だからこそ、彼はまず同業者に高く評価され、追従者と多くの模倣を生み出し、
それを喜びさえしたのだろう。そういうことを考えながら、本書を読み進んだ。
サヴォア邸、救世軍本部、ロンシャン教会堂については写真集でさらに詳しく
見てみたい。そしてできれば実際に行ってみたい。「空間」を強く意識した彼の作品は、
見るだけではなく、彼が生み出したその「空間」の中にたってこそ初めて実感できると
言うのが、本書の一貫した姿勢でもあるからだ。 百聞は一見にしかず 著者は卓越した記憶力に支えられた構想力と表現力で,本質的に空間的な存在である建築を平易な言葉で解き明かすという困難な仕事に果敢に取り組んでいる.
ひとことでいえば,これはル・コルビュジエのどこがなぜそんなに凄いのかを,16ページのカラー口絵を含め新書には珍しいほど膨大な写真と文章で表現している本.
第1章 革新では1931年のサヴォワ邸まで,
第2章 変貌では第2次大戦末まで,
第3章 成熟では戦後をロンシャン教会堂まで,
とル・コルビュジエの生涯を3つの期に分けて作品を解説,最後の
第4章 日本への影響
では前川國男,丹下健三,安藤忠雄,伊東豊雄ほかの建築家への影響がまとめられている.
建築界の巨人を讃えるだけでなく,その作品の問題点もきちんと指摘しているのは立派.
巨匠を身近に… 建築界の巨匠ル・コルビュジェ。彼は近代建築の五原則(ピロティ、自由なファサード、連続窓、屋上庭園、プラン)を提唱し、沢山の作品を残しただけでなく、その後の建築家達にも影響を与えた人物である。
彼の作品は日本には殆ど存在しなが、例えばインドのチャンディガールなど、彼の都市計画により都市全体がまるごとコルビュジェの作品のようになった都市もあれば、フランス・ロンシャンの教会のように従来の教会建築に一石を投じたものもある。この本は彼の代表的な作品ばかりを取り上げ、最近建築に興味を持ち始めた人も、そうでない人にも彼の作品の味わい方が分かるような内容になっている。
愚生がル・コルビュジェという人の存在を知ったのは高校時代であった。当時美術に興味のあった愚生は、或る美術関係の本の中に近代建築の写真を見付けた。その中に彼の作品もあった。「斬新」、それが第一印象であった。第二次世界大戦以前の作なのだが、とてもそうは見えなかったのだ。昔のドラマで日本の当時の建物をイメージしていた愚生にとってはその概念を覆すものであった。
その後、例えばフランク・ロイド・ライトだとか、アントニオ・ガウディといった海外の建築家にも興味を持った(勿論、日本の建築家もだが…)。自分にとってはまた違った美術のカタチとして建築を捉えていった。
あれから十数年、再びル・コルビュジェという人物がTV,専門誌等で静かなブームとなっているが、今この本で彼の作品の魅力のツボを一つ一つ見付けるたびに本当に天才であったなとあらためて感心させられる。今手元には彼の名作の椅子「LC5」のミニチュアがあるが、これを見ながらそういった思いは一層強くなるばかりである。
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[ 大型本 ]
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ル・コルビュジエ―建築・家具・人間・旅の全記録 (エクスナレッジムック)
【エクスナレッジ】
発売日: 2002-06
参考価格: 2,520 円(税込)
販売価格: 2,520 円(税込)
Amazonポイント: 25 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,530円〜
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カスタマー平均評価: 4.5
上級者向け 難解な本ではありませんが、コルビュジエの活動全体を紹介するのではなく、少々マニアックな内容になってます。磯崎新のインタビューや佐々木宏、千代章一郎らの書き下ろしなども読み応えがありますが、建築の専門家以外には分かりづらい内容だと思います。しかし資料としてはとても使いやすいです。コルビュジエに関する日本語文献リストや、全作品データなどはかなり正確ですし、現存する51作品の建築ガイド(同出版社の『ル・コルビュジエを歩こう』という単行本とほぼ同じ内容)が載せられています。売り切れないうちに購入した方が良いかもしれません。 ル・コルビュジエについて人よりも掘り下げて知りたいひとに あの安藤忠雄氏も強く影響を受けたル・コルビュジエ。本書には彼が作り上げた“もの”達が写真とともに惜しみなく解説されている。磯崎新の寄稿も見逃せない。 まず、ビジュアルとともにル・コルビュジエについて知ってみたいと思っているひとにオススメです。
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[ 文庫 ]
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ル・コルビュジエを歩こう―現存36作品完全ガイド-フランス編 (エクスナレッジムック)
・吉野 弘
【エクスナレッジ】
発売日: 2002-06
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 1,470 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 747円〜
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・吉野 弘
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カスタマー平均評価: 4.5
ガイドブックと考えてください。 こんな小さな文庫本サイズだと思いませんでした。見て楽しむ本ではありません。(妄想する楽しみはあるでしょうが)
逆にコルビュジエの建築を実際に訪ねるには持参するのに適したサイズと言えるでしょう。私は当分行けそうにないので。。。 待望のコルビュジエガイド! 近代を代表する建築家ル・コルビュジエを扱った、非常に充実した内容の建築ガイドブックだ。 近年ブルータスなど一般誌の影響で、一般人の間でも建築デザインに対する関心が高まっていると聞く。その中でもコルビュジエの建築は特に人気が高いそうだが、実際に建築見学するとなると結構めんどうくさいものだ。もちろん『地球の歩き方』みたいな普通のガイドブックには、コルビュジエの作品は載っていない。日本語で記された建築専門のガイドブックもいくつか出版されているが、大雑把な地図が載っているだけで、詳しい行き方までは分からない。英語の建築ガイドは多数出版されているが、旅先で辞書を片手に読むのも不便だし、日本語のものと同様に詳しい行き方までは分からないものが多い。 しかしこの本ではコルビュジエのフランス国内に現存する36作品全てが、地図と詳しい行き方の解説付で紹介されている。どの電車やバスに乗ればよいのか、建物の中に入れるか、見学するには許可が必要か等。全ての作品がカラー写真で掲載されているのもすばらしい!おそらく世界中の類書の中でも、最も使いやすいものではないだろうか。 後半に載せられたコルビュジエの代表作品の解説も読みやすく、建築見学の見所が丁寧に説明されている。この本が発売されるまで、コルビュジエの建築見学旅行には、資料集めにかなり手間がかかった。建築の専門家だけでなく、デザインに興味を持つ一般の人々に広くお勧めしたい。
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[ 単行本 ]
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ル・コルビュジエの勇気ある住宅 (とんぼの本)
・安藤 忠雄
【新潮社】
発売日: 2004-09-22
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 1,470 円(税込)
Amazonポイント: 14 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 500円〜
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・安藤 忠雄
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カスタマー平均評価: 4.5
一番好きなコルビュジエ本 図書館で借りて気に入ったので購入しました。
安藤氏の目から見たコルビュジエの作品に対する感動が素直に伝わってきます。
コルビュジエに関する本はたくさん読みましたが、
これほど愛情溢れる本は他にありませんでした。
安藤氏の作品のルーツを垣間見たような気がします。
個々の作品や建築についての写真は解説はそれほど詳細ではないので、
詳しく知りたい方は他の本を読んだほうが良いかもしれません。
でも、写真はとても印象的で美しく、私は好きです。
安藤氏の文章も、読んだ後温かい気持ちにさせてくれます。
コルビュジエ、そして安藤忠雄の入門書としてお勧めします。 安藤忠雄からみたル・コルビュジエ 安藤忠雄やル・コルビュジエに興味を持った人が初めに手にとって読む本としては良書でしょう。昨今の都市計画や集合住宅に大きな影響を及ぼしている安藤忠雄、彼が学生時代にほれ込み、作品にも大きな影響を受けたのがル・コルビュジエなのです。その安藤が、ル・コルビュジエの若き日から晩年までを作品を通して追いかけ、解説をしています。マンションの構造や鉄筋コンクリートを使用した建築のひとつの流れを知りたい人にとってはサマリーのような本になるはずです。
逆に、建築や造形美術の深いところを期待している人が読む本ではないと思います。 安藤とコルビュジェ 1冊で2人の建築家がわかってしまう、お得本。 建築の本としては価格も安めだと思います。 ただ、深みがないというか読み終わったあとに 建築の本独特の読んだ〜っていう達成感はないかも。 価格が安いから、読んでみたいって思っている人は チャレンジしてほしい。
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[ 文庫 ]
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伽藍が白かったとき (岩波文庫)
・ル コルビュジエ
【岩波書店】
発売日: 2007-07
参考価格: 945 円(税込)
販売価格: 945 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 514円〜
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・ル コルビュジエ ・Le Corbusier
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カスタマー平均評価: 5
卓抜なアメリカ論で、鋭利で詩的な文章 天才建築家ル・コルビジュがアメリカに招待され(ニューヨークの近代美術館が招聘元)、数ヶ月滞在したさいに訪ねた地域の建築や芸術を中心にした旅行記的なエッセイ集。主としてニューヨークはマンハッタンの摩天楼を中心に分析された都市論をその中心にしているが、彼の視線はヨーロッパ大陸と新大陸アメリカの両方を較べながら、詩的なインスピレーションとスケッチを織り込んでおり、読みすすめるたびに刺激される。
本書は後にレム・コールハースの『錯乱のニューヨーク』に比肩する以上に芸術家肌の文体で、創造の源泉を感じさせる。その一方で、アメリカ文化の特異性をヨーロッパとして比較して描き出しており、慧眼な観察に読者は瞠目するであろう。建築を中心にしながらも、卓抜なアメリカ論でもあり、鋭利で詩的な文章がル・コルビジュの創造の源泉であることを明かした1冊。何度読み返しても刺激される文章が、散乱していて、どこを読んでも面白いが、そのライト・モチーフのように繰り返される書名「伽藍が白かったとき」が意味するものを理解するための詩的想像力をかき立てられるが、それが本書のカタルシスかもしれない。再読の楽しみとマンハッタンの不易な性格を描きつくしている。 建築への意志 僕が学生の頃はレム・コールハースが建築界のスーパースターだった。そんな
ポスト・ポストモダンな世代である。グローバリゼーション、情報革命、そして
高度資本主義。建築家が社会の救世主だなんて幻想はとっくの昔の話で、そういう
シニカルな態度をいかに乗り越えるかといったことが僕らのテーマだった。
コルビュジエの建築や功績は勿論知識としては知っていたし、ある種の「捻れた憧れ」を
持っていた。それは建築が力を持っていた時代に最も輝いていた人物だから。
恥ずかしながら、モダニズムすら古き良き時代として懐古の色眼鏡で見ていた。
そしてこの本を読んだ。衝撃だった。コルビュジエは本物だ!!詩的で自信たっぷりの
文章でとにかく建築を、輝く未来の建築を、賛美する、賛美する。
当たり前ではあるが、コルビュジエは「本気で」建築の力を全力で信じていたし、
建築こそが社会を変えるということを心から信じていたのだ!
我々の世代でこういう文章を書く人を僕は当然ながら知らない。だからこそコルビュジエの
文章は新鮮で衝撃的だ。こんな不勉強な私が勧めるのも恥ずかしい話だが、若い世代にこそ
読んでほしいように思う。その理論は現在でも通用することは保証しないが、
未来を志向する建築への力強い意思が、心の裏側を刺激してくれることは保証できる。
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[ 単行本(ソフトカバー) ]
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建築家の講義 ル・コルビュジエ
・Le Corbusier
【丸善】
発売日: 2006-11-18
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
Amazonポイント: 16 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,140円〜
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・Le Corbusier
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カスタマー平均評価: 0
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[ − ]
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ル・コルビュジエ サヴォア邸
・山名 善之
【バナナブックス】
発売日: 2007-07-02
参考価格: 1,600 円(税込)
販売価格: 1,600 円(税込)
Amazonポイント: 16 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 800円〜
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・山名 善之
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カスタマー平均評価: 5
最新にして最上のサヴォア邸入門書 バナナブックスのWorld Architectureシリーズに、待望の Villa Savoye サヴォア邸が登場した。このル・コルビュジェの住宅の代表作の登場は大いに歓迎である。
本書のコンテンツは、空間の全てを撮り尽くそうというような勢い、微に入り細にわたるというべき写真、今まで見ることのない気付きもしなかったディテールの写真満載である。小柄な本書にしては大きな図面(1/200スケールで一頁にワンフロア)それも平・立・断面図一式なのだ。そして、多くのコルビュジェのスケッチ、見開きのサヴォア邸エスキースは圧巻である。フランスの登録建築家である山名氏の解説も、二十世紀中葉、コルビュジェのサヴォア邸、その時代を語り充実した内容である。
1931年に生まれた20世紀住宅の頂点、ル・コルビュジェのマニフェストというべきサヴォア邸、本書は最新にして最上の入門書と思う。
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[ 大型本 ]
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ル・コルビュジエ―建築とアート、その創造の軌跡
【リミックスポイント】
発売日: 2007-07
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 3,990 円(税込)
Amazonポイント: 39 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 3,490円〜
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カスタマー平均評価: 0
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