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[ 単行本 ]
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エモーショナル・ブレイン―情動の脳科学
・ジョセフ ルドゥー
【東京大学出版会】
発売日: 2003-04
参考価格: 3,570 円(税込)
販売価格: 3,570 円(税込)
Amazonポイント: 35 pt
( 在庫あり。 )
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・ジョセフ ルドゥー ・Joseph LeDoux
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カスタマー平均評価: 5
人は合理的な動物、そして情動的な動物 脳に関する研究はこれまで、私たちの認識能力にかかわる部分が特に集中的に行われてきてた。著者のルドゥーは、そういった中で、むしろわれわれの情動に注目し、それがどのようにわれわれの脳内で実現しているかに取組んできたこの分野の第一人者である。
「人間は理性的な動物である」という発想は、特に西洋の文化圏において支配的であったが(ヒュームやスミスと言った哲学者もいたが)、進化論的な発想が広まるにつれて、その見方に修正が迫られている。情動とは、われわれ動物としての人間がその生きていく上で欠かせないものであり、進化の過程で発達してきた認識能力との強い連携を築き上げてきたものなのである。
ルドゥーの文章は、教養に裏打ちされた文学的な色合いさえ持つクリアーな議論の脳科学の良書であると言える。 人間の持つ「恐怖」に対する科学書 脳科学のトップレベルの研究者が、「恐怖」を自然科学で詳細に解明した本です。
初版が少し古いので、その後研究が進んでいるところもありますが、
脳を理解したい方々にとっては、必読書です。
ただ、著者が「恐怖」の専門家であることから、
「歓喜」については記述が少ないことが残念です。
情動については、アントニオ・ダマシオの「感じる脳」が最新版です。
また、脳についてはまだまだ解明されていないことも多いのが実体です。
最新の脳科学を踏まえた哲学書が仮説を提供しています。
こちらはダニエル・デネットの「自由は進化する」がお薦めです。
情動記憶に関する知見の全てがこの1冊に 情動記憶に関する研究の第一人者であるジョセフ・ルドー著の訳本です。情動記憶に関してこれまでに得られた知見が丁寧に記されています。脳の科学に興味のある人は一読する価値のある1冊だと思います。日本語的に?と思う箇所がいくつかあるので、英語に自身のある方は原著を読んでみるのもいいかもしれません。 無意識の情動の神経科学的アプローチ 著者のDr. LeDoux(現ニューヨーク大学教授)は分離脳研究の時代から情動の神経学的基礎を探究している一線の神経学者。ラットの「恐怖学習fear learning」(特定の音に続いて痛み刺激を与えられると、その音だけで恐怖反応を示すようになる、パブロフ条件づけ)を利用して、無意識的に行われる恐怖体験の記憶・学習に扁桃体が必要であることを示した。この本は、愛、不安、怒り、恐怖などの基本的情動がいかに強く無意識のうちに私達の認知/行動を支配しているかを語り、さらに一見すると科学的な解明が難しいように思われるこれらの情動が、どのようにして実験的にアプローチされるかを解説している。 情動の神経科学のレビュー 著者は情動の神経科学の領域における権威。 情動、特に恐怖の神経基盤について詳しく紹介している。 また、神経科学だけではなく、実験心理学的な知見も多く盛り込まれており、広い視点から情動を科学的に分析している。出版年が1996年とやや古くなりつつあるので、新版を望む。情動の脳内メカニズムに興味のある方はRollsの"Brain and Emotion"やPankseppの"Affective Neuroscience"などと共に読むといいかもしれない。
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[ 単行本 ]
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建築家ルドゥー
・ベルナール ストロフ
【青土社】
発売日: 1996-05
参考価格: 2,650 円(税込)
販売価格:
中古価格: 7,800円〜
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・ベルナール ストロフ ・Bernard Stoloff
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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ルドゥーからル・コルビュジエまで―自律的建築の起源と展開
・エミール カウフマン
【中央公論美術出版】
発売日: 1992-12
参考価格: 3,465 円(税込)
販売価格: 3,465 円(税込)
Amazonポイント: 34 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 5,800円〜
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・エミール カウフマン ・Emil Kaufmann
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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シナプスが人格をつくる 脳細胞から自己の総体へ
・ジョセフ・ルドゥー
【みすず書房】
発売日: 2004-10-27
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 3,990 円(税込)
Amazonポイント: 39 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 2,850円〜
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・ジョセフ・ルドゥー
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カスタマー平均評価: 4.5
コネクショニズムの究極 脳の解明には様々なアプローチがありますが、
著者は、あくまでもコネクショニズムで脳を解明しようとしています。
コネクショニズムに対する批判はありますが、これはこれで突き進んで欲しいと思います。
このアプローチで「私とは何か」という究極の問題に対する回答は出てこないと思いますが、
脳の機能とプロセスについての解明は進んでいくと思いますし、進めて欲しいと思います。
それによって、医療の発展が期待できますし、心理学的知見の適否が検証できます。
脳の解明については、ジョセフ・ルドゥー以外にも以下の学者が有益な知見を提供してくれます。
アントニオ・ダマシオ「感じる脳」など
V・S・ラマチャンドラン「脳のなかの幽霊」など
ダニエル・デネット「自由は進化する」など
脳科学者によるニューロン・システムの研究史 シナプスが人格をつくる,というタイトルだが,どこまで読んでも,シナプスがどのように人格をつくっているのかは,わからない。 認知と情動とモティべーションについて,たとえば,目が何かを見るときに,脳のどこそこが機能している,恐怖を感じるときに,脳のどこそこが機能している,意思決定がなされるとき,脳のどこそこが機能してる,といった説明が,詳細になされているに過ぎない。こうした記述がなされることが,どうしてシナプスが人格をつくっていることの説明になるのか,わたしにはわからない。 その説明は,研究史の紹介という形でなされるので,著者の意見がどこにあるのか,どこまでが確かな事実なのか,わかりにくい。 著者が説明に用いるキー概念は「ワーキングメモリー」である。本書を読んでいると,ワーキングメモリーという実体が存在するかのように思えてくるが,前頭葉のニューロン・システムの一次的な情報貯蔵機能と諸情報の比較・対照,および判断などの実行機能をもって,ワーキングメモリーと呼んでいるのであって,こうした諸機能の総体をワーキングメモリーと一括して名付けると,脳の働きの説明においてたいそう効率的だ,というだけのことである。ワーキングメモリーを実体化するような記述は,いかがなものかと思う。 もしニューロンの働きに関する本をすでに何冊かでも読んでいるなら,本書を読むことは,新鮮みに乏しい読書体験となるだろう。 難しいけれどそれだけの価値のある名著 一般向けに書かれた本ではあるが、内容は極めて専門的であり、ある程度の脳関係の知識がないと途中でいやになってしまうかもしれない。 しかし難解で専門的な記述の箇所は半ば読み飛ばして行ってでも、この本を読んで得るものは非常に大きいと思う。 筆者の立場は徹底してシナプスが織り成す回路、それこそが脳の様々な活動を行ううえでの正体である、ということに尽きている。特に筆者が力を入れて記述している扁桃体-海馬-前頭前野の神経ネットワークの研究報告を読むと、神経連絡・シナプスの可塑性という概念こそ今後の脳科学の大きな一分野となるであろうことがよくわかる。 邦題サブタイトルにある「自己の総体」については、同様の議論で、『あなたはあなたのシナプスなのだ』という一文で終わってしまっており、一貫した主張から、確かにそのとおりであることは納得できるのだが、もう少し考察があっても良かった気がした。 また、筆者の研究分野の立場上致し方ないことではあるのだが、情動系、特に恐怖反応付けの研究由来の神経回路の説明が多い。それだけならよいのだが、情動系のシナプス可塑性の議論をそのまま前頭葉出のワーキングメモリの概念に応用している節があり、やや誤解を招きかねない箇所があった。 しかしながら、一読することで確かな知識が得られるし、近年特に多くなってきている中途半端な神秘主義的な脳・心の説明本の内容がいかに根拠のない主体的な議論にとどまっているか、ということがわかる名著であると思う。 読んだもん勝ちの本 シナプスとはニューロンとニューロンの間にある隙間。「ニューロンが活性化されると、電気的インパルスがその神経繊維を流れ、その終末から神経伝達物質と呼ばれる化学物質が放出される」(p.3)。脳の活動はほとんどがこのシナプス伝達であり、過去のシナプス伝達によって書き込まれた情報が呼び起こされることで知覚・記憶・情動などのプロセスが生まれる。例えば、ある人にとって犬の記憶が子供の頃に噛まれた記憶と抜きがたく接続されていたら、大きな犬が近寄ってきたらすくみあがったり、恐怖を味わうだろう。一方、かわいいネコとの思い出があれば、それは…という具合にシナプス結合のパターンによって、その人がどういう人間であるか、ということが決まってくるわけだ。しかも、ありがたいことに、こうした記憶パターンは固定されたものではなく、今日の経験がシナプスに書き込まれることによって明日のシステム(つまり私たちの人格)が大きく変わってくるという可塑的で動的なシステムになっている、と。 ペットのDNAを保存して、死んでしまった後に、それを使ってクローンをつくる、ということが実際にサービスとして行われているが、ルドゥーの立場からすれば、それはクローンではあり得ないということになる。だって、同じDNAを持っていたとしても、まったく同じ経験をさせないかぎり、同じシナプス結合はされ得ないわけで、性格まで完全に似てくるなんてことはどだいムリだからだ。 一時期、複雑系なんていう怪しげな概念がもとはやされ、対象を要素に分割・還元して分析するという要素還元主義は古いなんてことがまことしやかに書かれていたりしたが、ルドゥーは徹底的な要素還元主義の立場から、人格とは何か、脳の働きとは何かというBig Questionに答えている。
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[ 大型本 ]
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ルドゥー「建築論」註解 (1)
・ルドゥー
【中央公論美術出版】
発売日: 1993-12
参考価格: 26,250 円(税込)
販売価格: 26,250 円(税込)
Amazonポイント: 262 pt
( 通常5〜7日以内に発送 )
中古価格: 20,900円〜
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・ルドゥー
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カスタマー平均評価: 0
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[ 大型本 ]
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ルドゥー「建築論」註解〈2〉
・白井 秀和
【中央公論美術出版】
発売日: 1994-11
参考価格: 27,300 円(税込)
販売価格: 27,300 円(税込)
Amazonポイント: 273 pt
( 通常5〜7日以内に発送 )
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・白井 秀和
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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三人の革命的建築家―ブレ、ルドゥー、ルクー
・エミール カウフマン
【中央公論美術出版】
発売日: 1994-06
参考価格: 9,450 円(税込)
販売価格:
中古価格: 10,000円〜
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・エミール カウフマン ・Emil Kaufmann
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カスタマー平均評価: 0
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