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[ DVD ]
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グーグーだって猫である ニャンダフル・ディスク付き [DVD]
・小泉今日子 ・上野樹里 ・加瀬亮 ・大島美幸(森三中) ・村上知子(森三中)
【角川エンタテインメント】
発売日: 2009-02-06
参考価格: 4,935 円(税込)
販売価格: 3,651 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 3,180円〜
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・小泉今日子 ・上野樹里 ・加瀬亮 ・大島美幸(森三中) ・村上知子(森三中)
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カスタマー平均評価: 3.5
猫のグーグーを中心にしないと 私は、猫好きで、時期は、ずれますが、2匹飼っていまし
た。今は、2匹共、天国にいて、飼っていません。
この映画は、割と良いという評価が多いですが、猫好きの
私から見ると、猫があまり見れないので、楽しめませんでし
た。タイトルと中身が違いすぎます。
本当の主人公は、麻子先生と猫のグーグーです。この作品
には、4人いるアシスタントのうちの1人の痴話ゲンカ等は、
いりません。このせいで、せっかくの作品が台無しです。麻
子先生と猫のグーグーのふれあいを中心にした方が、もっと、
良かったです。
あとは、語りの外国人男性、劇中では、英会話講師として、
出ていますが、主人公達に急に関わってきたという感じです。
主要な登場人物もですが、その他の登場人物の接点が分か
りづらい事も、欠点ですね。
良い点といえば、猫らしい自然な動きをいかしてくれ
たこと。これには、非常に好感が持てました。 猫族にはたまりません 猫マニアには、主人公の心情がよくわかります。
我が猫人生にオーバーラップする映画でした。
洒落た遊び心の光る佳作 「猫と飼い主の心温まるふれあい映画」を想像すると、良い意味で裏切られるでしょう。まごうかたなき現実の「吉祥寺」を映像の舞台に取り込んで、最大限にヴァイタリティーと生きる楽しさが横溢する、さながらパリかどこかの街のような空間に仕立て上げてしまうという建て付け自体、ちょっと映像的な構成にひとひねりを加えることにみる監督のセンスの良さが光っています。そんななかに展開するのは、一見穏やかで静かな、力の抜けた時間が流れてゆくような渋いトーンを基調にしながら、随所にシュールであったり、幻想的であったり、漫画的であったりする場面が無理なく挿し込まれていて、部分部分では結構アップテンポだったり、高揚感や不安や動揺といったものをかき立てられたりして、意外な迷宮体験が楽しめます。(これからご覧になる方のためには具体的には言いませんけど、遊び心一杯のびっくり箱みたいな面白さです。)正直、初めて映画館での上映を観た時は面食らいました。そう、ちょうどルイ・マルの『地下鉄のザジ』にも一脈通じる感じでしょうか。そんな作品のメッセージ性は意外に深くて、時に重い「生と死」という問題を、主人公の漫画家の猫たちとの関わりや、自分自身に襲い掛かる病魔などといった問題を通じて、淡々と描いてゆき、全篇を一貫して静かだけど、熱烈な「生への愛おしさを込めた賛歌」に纏めています。そんな主人公を演じる小泉今日子さんについては、正直もう良い歳になったのだし、役に求められる「人間的に成熟した大人だけど、キャラクターが可愛らしい」と「アイドル的幼児性そのまんまで歳だけとった」を履き違えたような勘違いぶりはイタイから、いい加減にどうにかできないかなあ?と正直私には多少の違和感も感じさせられて、少々残念。ただ、物語の語り部として、物語を展開推進させる中心的な役を担うアシスタントのナオミを演じる上野樹里さんがとても良い。ナオミもまた「天才の先生」を前に、越えられぬ壁を見出しながら、自分自身の生き方や、ミュージッシャンの恋人との関係に思いっきり迷い悩む役柄で、樹里さんが力演、好演しています。ファンだから言うわけでもありませんが、彼女のシリアスとコミカルを混ぜる微妙な匙加減や、熱さや激しさと芯の強さと、感受性の豊かで繊細な部分とを併せもったキャラクターの表現など、いつもながら脱帽の演技力が光っています。決して派手な作品ではないし、私としては小泉今日子さんにやや違和感が残りましたけど(その分★ひとつ減点します)、全体としてはとても面白く観られる佳作だったと人にお奨めできます。 あどマチック吉祥寺 漫画家が多く住んでいることでも有名な吉祥寺。本作品はその吉祥寺のユルーい街の雰囲気をあどマチックに紹介しながら、大島弓子原作の同名タイトル漫画を映画化した作品だ。吉祥寺に住んでいる人ならば誰しも知っている名所?が実名でそのまま登場するのでジモッピーには親近感がわくのかもしれないが、映画のメインストリームには直接関わってこないので、犬童一心監督が何ゆえこのような演出をしたのかは少々?である。
ネコ好きの観客にすり寄った子猫の愛らしさをかなり強調した作品になっているのかなぁと勝手に想像しながら映画を鑑賞したのだが、主猫公グーグーの子ネコ時代の映像はほんの数シーン程度。さかりがついた立派なオス猫に成長してからのシーンが圧倒的に多いのだ。というよりも、サバ(グーグーの前に飼っていた猫)が死んでマンガを描けなくなった少女漫画家・小島麻子(キョンキョン)がグーグーと出会いマンガを描けるようになるまでの再生物語として見た方が妥当だろう。
アシスタントのナオミ(上野樹里)の視点で物語は進行していくのだが、ナオミが麻子と常に一緒にいるわけではないので、むしろもう一人の謎の語り部?ポール・ウェインバーグ(マーク・フリードマン)の視点(あるいはグーグーの)で統一した方が見やすかったのかもしれない。グーグー、麻子、ナオミと視点がブレてしてしまうと、やはり映画の密度も必然薄まってしまうのだ。
人間の3倍のスピードで生きる猫と人の交わり方こそこの映画のテーマだったと思うのだが、グーグーやナオミがメインとなるパートにおいてそのテーマとの交わりを見つけ出すのは難しかった。前半やたらと伏線をバラまいた割には最後一つに集約しきれていない展開に、観客はどうしても吉祥寺的ユルさを感じてしまうのである。 主役はネコでも小泉今日子でもなく「街」。ほんわかできます。 本作は小泉今日子扮する麻子と、ネコのグーグーとの日々、それと麻子を取り巻く優しい人たちの風景をほんわか描いた映画である。でも実は主題はそこにはなく、最大のポイントは吉祥寺という「街」の風情だろう。東京都心部に近いのに、武蔵野地区は何だかのんびりしている。もちろん井の頭公園の存在が大きいのだが、この街にはカルチャーがあるのだ。それらを犬童監督は丹念に見せていく。肉の佐藤とか(2階のステーキも美味い!)三浦屋とか(店内は吉祥寺店じゃなかったが)紀ノ国屋とか(少し遠いが、横の広場で撮影された)、吉祥寺カルチャーならではの場所が続々と登場する。少なくともこの街はアメリカではない。イメージとしてはヨーロッパなのだ。俳優たちもこの空気感のなか、皆好演だった。特に加瀬亮の繊細な演技が最高だ。また物語の核となるので詳しくは言えないが、大後寿々花の登場の仕方も犬童監督、さすがだ!という仕掛けで・・・。やっぱりハリウッドでの経験が大きいのだろうが、ふたりとも別格の芝居を見せた。上野樹里はいつもの透明感だったし。ちなみにネコにフィーチャーした作品ではないので、ネコ好きの方が観たら肩すかしを食うかもしれない。武蔵野住民、および縁のある人にはたまらない作品です(笑)。
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[ DVD ]
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226 [DVD]
・萩原健一 ・三浦友和 ・竹中直人 ・本木雅弘 ・加藤昌也
【松竹】
発売日: 2009-02-25
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 3,416 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 3,579円〜
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・萩原健一 ・三浦友和 ・竹中直人 ・本木雅弘 ・加藤昌也
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カスタマー平均評価: 4
私も憂国の想いはあるが… 映画の初めの辺りで重臣達を暗殺するシーンも出てくるが、実際はもっと凄惨なものだったようだ。高橋是清のように見るも無惨な殺され方をした人もいる。腕にべっとり付着した血糊を兵たちに見せ「見よ、国賊の血を」と叫んだ青年将校もいる。基本的に彼らはテロリストなのだ。それも、天皇親政を謳いながら昭和天皇の御意志を全く理解せず、『股肱たる重臣』に手をかけた輩達なのだ。五社英雄監督がどのような想いを胸にメガホンを執ったか知る由もないが、青年将校達の考え方、行動共に私には全く共感できない。正直、DVD化しなければいけない作品なのだろうか? 226 1989年公開、松竹・奥山和由プロデューサーが「仁義なき戦い」「二百三高地」の東映を代表する脚本家・笠原和夫に原作・脚本を任せ、五社英雄が監督した作品。笠原脚本は、昭和11年に起きた226事件を時間的に集約させ、ドキュメンタリータッチで書かれている。そのため、陸軍若手将校らの決起に至る過程は省かれ、彼らの背景でもある貧村の過酷な暮らしも挿入されることはない。ひたすら、事件が起きたとおりを、時間軸に沿って、忠実に描いている。そのため、将校らの性格付けに濃淡が乏しく、失敗に終わったクーデターへの感情移入も困難だ。歴史上、226の終結に関しては、天皇の英断が決定打となったことはよく知られているが、天皇の姿も現れず、天皇がなぜ激怒したかも見るものにはわからないだろう。五社演出は、計算ミスの混じった脚本をダイナミックに描いているが、高揚感に乏しいラストになった。 あの動乱・背景・遺したものを見事に映像化しています 脚本、演出、そして俳優陣、良い仕事が調和し合ってこのような傑作が完成したと思います。
決起した青年将校達が、想定外の場に直面し『おかしい・・・。』と感じた時には既に逆賊になっていたプロセスが、簡潔ながらも色濃く印象づけられています。閉塞感に苛まれた世相、青年将校達の思い、皇道派と統制派が見える形で激突した陸軍部組織の動揺、そして天皇の存在と政治的決着など、日本映画らしく程よいデイテールを効かせて映像化されています。
餓死者をも放置した悪政を修正させる純粋な動機から立上がった青年将校達を、天皇(時の権力者)を利用して逆賊に誘導し、巧みな手段で責任を逃れた当時の政財界の保身体質が現代に存続している事を訴えている様にも思えました。 邦画では空前絶後のオールスター映画! 笠原和夫脚本で2.26事件を扱った映画と聞いてしまうと「二百三高地」をはじめとする東映の戦争大作映画を思い出してしまうが、この作品はそれらの作品群とは少し異なるタッチで描かれている。
事件の経過を比較的史実に忠実に追っていき、決起前の描写は必要最小限で2.26事件の数日間の出来事を描くことにしぼられたおり、青年将校たちの家族の描写なども短くインサートされるのみでウェット過ぎず、むしろ淡々とした印象で(そこが少し物足りないような気もするが)全体として2時間以下にコンパクトにまとまってダレル部分がまったくない。壮大なオープンセットによる事件当時の東京の町並みを再現も素晴らしく、音楽も良かった。
しかし、この映画の公開当時、もっとも期待に胸躍らされたのは豪華な出演陣で、通常のオールスター映画ではよく知られたスターは10人かせいぜい20人程度のことが多いが、この映画では40?50人の有名俳優が次から次へと登場するので、これだけでも娯楽映画として十分に楽しめると思う。多くは1シーンのみの出演だが、「史上最大の作戦」のようにパノラマ的に事件を描くには、この方法がもっともわかりやすい。
仲代達矢、丹波哲郎、芦田伸介、高峰三枝子、久我美子、松方弘樹、渡瀬恒彦、八千草薫などの大御所も多数出演しているが、高松英郎、日下武史、加藤武、鈴木瑞穂などの主役級でない俳優たちや、坂田明、三遊亭小遊三、うじきつよし、三上寛など非職業俳優たちの軍人役が非常に様になっていたのが印象的。青年将校の妻たちは出番は少ないものの名取裕子、安田成美、賀来千香子、藤谷美和子など当時の若手女優のトップ・スターが集められている。
中心となる青年将校役では自決シーンが印象的な萩原健一をはじめととして、佐野史郎、竹中直人、加藤雅也、鶴見唇吾、隆大介、など皆好演してたが、個人的には決起前には慎重だったが、いざ決起すれば誰よりも信念に忠実に妥協を許さず行動した安藤大尉を演じた三浦友和が良かった。70年代の山口百恵と競演していたアイドル路線の時は大根役者のように思っていたが、「台風クラブ」とこの作品の三浦友和を見て、意外に演技力のある俳優だなと見直したの記憶している。そして、いまやアカデミー賞の舞台にまで上がってしまうようになったモックンこと本木雅弘が、アイドルを脱却し、一俳優として初めて鮮烈な印象を残したのもこの作品だった。
ここまでスケールの大きいオールスター映画の製作は今後は難しいでしょう。作品的にも素晴らしいのでこのDVD発売を機会に是非、ご覧になることをお勧めします。 間違いなく傑作!昭和は決して遠くない・・・・・・ 評者はVHSの項でも書いたが、少し内容を加えて再度申し上げたい。個人的には星五つでも足りないと思う。四つとしたのは分かり難いと感じる方が出て来るであろう事は避けられないからである。それは背景説明が少ない事に尽きる。日本史の高校教科書レヴェルの知識は必要であろう。井川比佐志氏による渋いナレーションがあるがやはり不足気味である事は否めない。
反面楽しめる人にとっては本当に素晴らしい作品であろう。今では到底考えられない豪華俳優陣が大挙出演しており、当時の奥山和由プロデューサー率いる松竹の本気が窺える。千住明氏の音楽も盛り上げる。昨年(2008年)暮れにTBS系列で放送された、東條英機を巡る、日米開戦のドキュメント・ドラマを観て興味を持てた方は必ず購入すべきDVDであると断言出来る。
冒頭、「叛乱軍」所属の連隊庁舎であろう、雪の中、菊の御紋輝く建物の時計の針が2月26日午前零時を指したと同時に、「226」のタイトルが画面一杯に映し出される。千住氏のBGMが最高潮に達するのもこの瞬間である。評者が初めて観た時は本当にシビれたものである。そして今も同様である。奥山氏の個人的な美意識がベスト・マッチした幸福な作品と云えよう。
[追記]DVDを観て改めて思った事だが、政治・経済・社会等で混迷を深め、国民の不安・不満や閉塞感が高まっている今日と73年前が酷似しており、この作品から示唆を得られると云ったら云い過ぎになるだろうか。劇中でも歌われる「青年日本の歌」の歌詞(特に第2番)は現代でも立派に通用する。平成始まって最初の年に劇場公開されてより丁度20年。まるで今日の社会状況に合わせるかの様に発売される事になったこのDVD。あまりにタイミングが良過ぎる。
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[ Blu-ray ]
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ポニョはこうして生まれた。~宮崎駿の思考過程~ [Blu-ray]
・宮崎駿
【ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント】
発売日: 2009-07-03
参考価格: 11,340 円(税込)
販売価格: 8,391 円(税込)
( 近日発売 予約可 )
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・宮崎駿
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カスタマー平均評価: 0
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[ DVD ]
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100シーンの恋 [DVD]
・水嶋ヒロ
【エイベックス・エンタテインメント】
発売日: 2008-03-19
参考価格: 3,150 円(税込)
販売価格: 2,710 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,984円〜
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・水嶋ヒロ
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カスタマー平均評価: 5
にわかヒロ君ファン ドラマメイちゃんの執事をを見て最近ファンになって、他の作品を見たくてこのDVDを買いました。 作品も良かったけれど、メイキングで素顔のヒロ君の人柄の良さが見られて大満足です。 と、そこへ綾香さんとの結婚の報道がありました。 彼が理想の相手と語っていた
一つ芯の通った強いものがありながら、周りに心配りのできる人に出会えたんですね。
良かったですね。彼女の病気のこともあり、これから先色々あると思いますが二人で乗り切っていってください。そして単なるイケメン俳優ではなく感性豊かな頭の良い本格派の俳優さんとして色々な作品を私たちファンに見せてくださいね。応援してます。
ヒロくんの魅力満載! このDVD、買って損はないと思います。
ヒロくん好きならぜひ!!
インタビューもヒロくんらしい素敵なコメントになってますし。
必見!です。
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[ DVD ]
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私をスキーに連れてって [DVD]
・原田知世 ・三上博史 ・原田貴和子
【ポニーキャニオン】
発売日: 2003-11-19
参考価格: 3,150 円(税込)
販売価格: 2,807 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 2,385円〜
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・原田知世 ・三上博史 ・原田貴和子 ・一色伸幸
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カスタマー平均評価: 4.5
skiは楽しい! を感じさせてくれる映画ですね。
これを観るとゲレンデに行きたくなるのが悩みのタネですが、
後味の良さは上出来です。
輝かしき80年代 1987年。
先の不安を感じることなく、
楽しいことだけを考えて過ごしていた20代。
この映画が公開される以前からホイチョイ・プロダクションズは知っておりました。
ビックコミックスピリッツも愛読していたので間違いなく楽しめる作品だろうとアタリをつけ
当時住んでいた吉祥寺の映画館で公開初日に観た覚えがあります。
作品内容は至ってシンプル。
奥手の男女の恋愛模様をベースにしており、
当時の流行りであるスキーやユーミンの曲を使い、
重くないさらりとした映像を楽しませてくれる作品。
いかにもホイチョイらしいとでもいうか。
見終えた瞬間、正直にあんな世界(仲間内とのスキーや恋愛)に憧れたものです。
すでに学生から社会人として働いてる時期でしたが、トレンドとは無関係な生活を送り
日々仕事に忙殺されていた頃。
週末は仲間連中とスキーに出かけて楽しむ世界もあれば
一方は男ばっかりで居酒屋に行き、朝方まで飲んで騒いでの世界。
まったく罪作りな映画でもあります(笑)
主人公の三上君が初々しく、また原田知世ちゃんがなんとも可愛らしい。
そして、場面場面で流れるユーミンの曲のなんと効果的なことか。
私と同年代のおっさんははまること間違いなし、の作品。
じっくり見直すとどうしても時代を感じてしまいますが、それでも充分。
北の国からの「五郎」さんが若いと感じても
竹中さんがちょい役で出ていても気にしない。
誰もが通り過ぎるであろう、
輝いてる時代の青春期を描いた素敵な作品に違いないのですから。 あのときめきを 三上博史が、ガレージでスタッドレスに履き替えて、出かけるところ。
カローラ2のリトラクタブルライトがポップアップするタイミングにドンピシャでユーミンの「スキー天国サーフ天国」のイントロの「ジャン!」がかぶる!
あー、これほどスキーに出かけるときのトキメキを見事に表現したものがあるだろうか。
話は、まぁ、たわいのないヤングアダルトのためのおとぎ話な訳ですが、これがまたいいのよ。
後半、徐々に湿っぽい感じになってしまう感はありますが、スキーの楽しさをこれほど感じさせてくれるのであれば、全て許す。
この映画以降、スキー場のBGMが全部変わった、といっても過言ではないほど、スキー業界に与えた衝撃(若者のブームとなった)は大きかったけど、
とにかく、スキーを、晴れたゲレンデで、リフトから周りを見渡し、澄んだ空気の中をすべり降りるときの気持ちよさと、
スキーに出かけること自体の楽しさをこれほど感じさせてくれるものはめったにありません。ボーダーが見たって絶対面白いと思う。
でも、スキー場のBGMはやっぱり「白い恋人たち」が最高なんだよ? 特に曇りの日はね。
シーズンイン直前に必ずこれを見て、気持ちを盛り上げているバカなおじさんスキーヤー(まさに自分のことですが)のバイブルです!
忘れられない傑作 この作品がなかったら、スキーブームなど来なかったかもしれない。三上博史がガレージから車を出し、原田知世がスキーバスでそれぞれ関越に乗るファーストシーンから本当にスキーに行くワクワク感を醸し出していた。携帯電話もない当時、車を2台出すと連絡方法がなく、FM無線でやりとりしていた。いま初めて本作を観る10?20代の人には退屈かもしれないが、当時を経てきた人たちは共感できるだろう。特に自分のようにスキーにハマった人にとって、本作はバイブルだった。原田知世は角川映画ではあまり「好みじゃないなあ」などと思っていたものが、スキーウェアを着た瞬間から女神に見えた。とにかく可愛かったのである。布施博や今は亡き沖田浩之ら共演者もみなイイ人で、またゲレンデではカッコよかった。竹中直人のイヤミな演技もいまの原点になっている。自分にとっては忘れられない傑作であり、いまだにときどきはDVDにかけて懐かしがっている。 やっぱり、最高! 最近見た、スキーを題材にしたラブストーリーのあまりのレベルに低さにがっかりさせられ、昔を思い出しつい衝動買いしてしまいました。
一言で言って、やっぱり最高!日本のスキー映画、ラブストーリーの金字塔です。
確かにスキーアイテムもシチュエーションももう遥か過去の遺物になってしまっています。ボーダーは勿論いない、「メーター」の板なんてありえないし、ケータイもない、ゲレ食ではみんな煙草スパスパ・・・、最近の若い人が見たら「ありえねー」と言うシーンは数え上げたらきりがないですが(ちなみに私は41歳のスキーバブル世代)、スキーに対する夢、情熱を駆り立てる何かが、確かにそこにはありました。冒頭に挙げた某映画のような「絶対考えられないシーン」は殆どなく、「ひょっとしたら自分もこう言う場面に遭遇するかも、自分にも可能かも」と胸の高揚を抑えられないシーンが満載です。
スキーブームが去って久しく、スキー場は昔では考えられないほど空いていて快適ですが、もう一度あの頃の夢や希望を思い出させてくれる、私にとっては宝物の作品です。
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[ DVD ]
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三本木農業高校、馬術部 ~盲目の馬と少女の実話~ [DVD]
・長渕文音 ・柳葉敏郎 ・奥村知史 ・森田彩華 ・西原亜希
【バンダイビジュアル】
発売日: 2009-05-26
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 2,925 円(税込)
( 近日発売 予約可 )
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・長渕文音 ・柳葉敏郎 ・奥村知史 ・森田彩華 ・西原亜希
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カスタマー平均評価: 4.5
感動作 劇場公開時に行きました。とても 良い映画でした。青森の自然と大地での青春に涙・涙・涙映画でしたよ 長渕剛さんの娘第一弾にふさわしい 人と馬の信頼感ムービーを是非とも観てください。 青春映画好き、満足の1本 舞台となっている青森の四季の風景も美しく、春の桜、短い夏の暑さと草の青さ、冬の雪等々、丁寧に時間をかけて撮影したことがよくわかります。また、BGMも押尾コータローのアコースティックなサウンドがぴったり! 動物モノ映画にありがちな感動の押し付けもなく、とても心地よい映画でした。
ヒロインである長渕文音の清冽さがいい。長渕剛と志保美悦子の娘だそうで、これが映画初出演とは思えない演技を披露。容貌は、お母さんにはあまり似ていませんが、常盤貴子、田中麗奈、高岡早紀を足して3で割ったような感じかな。
重要な役どころ、馬術部顧問役で柳葉敏郎が出演しています。秋田県出身ですから方言はバッチリですし、特に、ぶっきらぼうな中にも生徒への愛情がにじむ馬術の指導風景なんか、とてもいい味を出していました。また、足を骨折した馬を薬殺することを告げる一連のシークエンスは、もう感動ものです。予告編にもあった「馬はペットじゃねえ!」と怒鳴るシーン。あれは、動物を扱う者誰もが持つべきスタンスながら、その後、夜中に一人で泣くシーンも印象的でした。
ヒロインが薬殺や出産、子別れといった、いくつもの心の触れ合いや辛い別れを経験してゆきます。意地悪な言い方をすれば、お約束の展開となります。それでもやはり感動させられてしまうのは、淡々と丹念に描写を積み重ねる暖かな眼差し。監督の繊細な演出が成せる技なのでしょう。
ただ、コスモとの交流がじっくりと描かれている訳でなく、最後の馬術大会へむけての練習シーンも短く、ちょっと盛り上がりに欠けたのも少々肩透かしでした。
実在する青森県の農業高校を舞台にした実話がベースとのことで、視力を失った馬(コスモ)と、その世話をする女子高生香苗の心の交流を描くのだと思っていたのですが、それだけでなく、高校生達の成長や、出会いと別れ、家族など、思っていたより大きなテーマが描かれていました。
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[ DVD ]
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旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ スペシャル・エディション [DVD]
・西田敏行 ・中村靖日 ・前田愛 ・堀内敬子 ・長門裕之
【角川エンタテインメント】
発売日: 2009-07-15
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 2,925 円(税込)
( 近日発売 予約可 )
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・西田敏行 ・中村靖日 ・前田愛 ・堀内敬子 ・長門裕之
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カスタマー平均評価: 4.5
良き映画ではあるが、描写がやや平板であったような・・・ 美しい自然、可愛らしい動物、ヒューマン・ドラマと三拍子揃った好作品であり、旭山動物園の苦闘と開花の歴史を丁寧に描いて秀逸。また、西田敏行さんの押さえ気味の演技もよかったと思う。
ただ、描写がやや淡々としており、ラストの動物達の咆哮のシーンを除きドラマ的な盛り上がりには欠けていたと思うのは私だけであろうか。 もっと詳しく! 前半ははっきり言って退屈である。どんどん寂れていく動物園を、史実をもとに(それぞれの事件の時間的順序は史実とは入れ替えてあるが)淡々と描いているからだ。そんな中での見所は、妊娠中毒で厳しいカロリー制限に苦しむチンパンジーに隣の檻のオスが手をさし延べるシーン。これはスタッフが芸を仕込んだのでもなければ、着ぐるみの中に人間が入っているわけでもない。ここが泣き所だ。
後半は「もっと詳しく!」だ。新市長のもとで旭山名物「行動展示」が具現化していくありさまは短く流されてしまうが、ここはもっと「試行錯誤→成果→喜び」という流れを克明に描いてほしかった。原作本を読むことを強くお勧めする。
ラストシーンの演出には不覚にも泣いてしまったが、まあこの程度の嘘は許そう。 映画館でみて★ 映画館で見て、自然な動物の姿に感動しました。
動物って可愛いだけじゃないんです!!命の素晴らしさを実感しました。
DVDで今度は家族に見せたですv 骨太な日本映画 テレビドラマなどで、何度か取り上げられすっかり有名な「旭山動物園」のサクセスストーリーなのかな、映画を観にいくまでもないかなと思っていたのですが、思いがけず映画館で観て感動しました!!のでお勧めします!テレビドラマ版は観ていないので比較できませんが、、、
実話に基づいた感動的なストーリーはもとより、達者な役者陣(安心して観られる!)、動物を単なる可愛い?だけの扱いにしない演出など“魂”を感じる作品でした。
スクリーンに映し出される動物本来の生命力(鳴き声や動きなど迫力ある映像と音!これは、ブルーレイの方がいいかも。)と人間の生命力(廃園間近でも負けない、諦めない!という姿)がうまくマッチしていたのだと思います。
胸を熱くして、勇気がわく映画でした!
私たちの日常の生活では、ほとんど動物と触れ合うことはありませんが、私たちの住んでいる地球は人間たちだけのものではない(当然のことながら)、動物たちと共存しているのだと改めて考えるいい機会になりました。
久しぶりに動物園に行きたくなりました。特に、旭山動物園に行ってみたくなりました。。
こういう骨太な日本映画がたくさんつくられるといいですね、
西田敏行さんはじめ、おじさまキャストがすばらしい!!前田愛さん(さんまの番組時代から応援してます!)もとてもよかった。
監督は、流行などにとらわれず、本当にこの映画をつくりたかったんだろうなと感じました。 動物映画の決定版 まず、動物が、人間に飼いなされたかわいいだけの存在ではなく、時には人間にも牙をむく凶暴性を兼ね備えた存在であることを出発点としていることに感銘を受けた。その上で、人と動物との関わり方について真剣に向き合ったこれまでにない本格的な動物映画に仕上がっておりいろいろ見た動物映画の中では一級品でした。
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[ DVD ]
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コドモのコドモ [DVD]
・甘利はるな ・麻生久美子 ・宮崎美子 ・谷村美月 ・草村礼子
【バンダイビジュアル】
発売日: 2009-05-26
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 2,925 円(税込)
( 近日発売 予約可 )
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・甘利はるな ・麻生久美子 ・宮崎美子 ・谷村美月 ・草村礼子
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カスタマー平均評価: 0
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[ Blu-ray ]
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容疑者Xの献身 ブルーレイディスク [Blu-ray]
・福山雅治 ・柴咲コウ ・堤 真一
【ポニーキャニオン】
発売日: 2009-03-18
参考価格: 7,035 円(税込)
販売価格: 5,156 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 4,499円〜
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・福山雅治 ・柴咲コウ ・堤 真一
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カスタマー平均評価: 3.5
やられました はじめに言うと、これは福山・柴咲の映画というより
堤真一の映画です。
彼の役がストーリーを深くしています。
最後は感動ですね。
松雪泰子は歳の割に相変わらず美人です。
その子ども役の娘は誰でしょうか。
母と一緒に犯罪を犯してしまう彼女の存在が光ります。
顔だけでテレビドラマの主役を張る女優より万倍も演技が上手。
涙のシーンは非常に印象に残る演技でした。
トリックに関しては、やられました。
「顔を潰す」「指紋を焼く」は既に使い古された死体すり替えトリックですが、
まんまと騙された。思考が他にずらされた。
何故騙されたかはネタバレになるので言いませんが。
ヒントも所々ちりばめられているので、
トリックの解説までに解くのも不可能ではない。
ドラマ版よりフェアな感じで評価できます。
ドラマ化された映画は最近駄作ばかりでしたが、
これは成功ではないでしょうか。
一度見る価値はある。 あんまり数学に関係しない気が・・・・ 本作の見所は、福山演じる数学者・湯川と、堤演じる物理学者・石神との頭脳バトルなのだが、肝心の理科系志向が薄く、最終的にはやっぱり「色恋沙汰」かい!みたいな話になってしまったのが残念だった。もちろん原作がある以上、オリジナル脚本にすることは難しいのだけれど、火花散る数学的対決っていう緊迫感が欲しかったかな、と思う。そうでないと、湯川としての見せ場もなくなってしまう。実際、湯川は数学者なのか刑事なのかがハッキリしなかった感じだった。雪山のシーンもあまり重要じゃなかったし。また、柴咲コウという上手い女優を起用しているのに、福山以上に見せ場がなかったのもどうかと思う。たとえば「チーム・バチスタ」シリーズの竹内結子が、頼りなさを前面に出して印象的なキャラにしていたのと比べると、演出上の工夫も足りなかったのでは。特典ディスクもメイキングというよりかはインタビューが中心で、もう少し充実させてほしかった。舞台挨拶などもほとんど入っていないし。これでこの値段というのはちょっと高いかな(笑)。 特典DISCはDVDですが… 【画質】
映像はそこそこ綺麗です。
フィルムグレインは細かい粒状感のあるものが適度に点在している。
暗いシーンでは少し強く出ますが、うるさいという訳でもありません。
かと言ってフィルムライクな質感かと言われると、全体の映像の質感もあり違う。
どちらかと言うとTVドラマ的な映像にグレインが乗った感じです。
シャープさは少し物足りないか。
アップのシーンの描写や輪郭は綺麗なのですが、引きになるとどうしても甘くなる。
映像のメリハリが控えめで大人しいのも相俟って、少し眠たさを感じる映像です。
所謂、邦画にありがちな映像と言えば伝わり易いでしょうか。
黒の諧調表現はよく暗部シーンでもグレインが強く乗る意外は見やすい。
雪山のシーンなど映像がゴチャゴチャするシーンでも破綻する事もなく良好。
他のBD作品と比べるとそこそこ綺麗な部類に入ると思います。
邦画的な映像とは言いましたが、その中では頑張っている。
どうしても洋画と比べると劣ってしまいますが、撮影やマスターの問題ですので仕方ないか。
ある程度は満足できる画質になっているはずです。
【音質】
音は中々。
重低音は鳴りが控えめながら、しっかりと厚みを感じる音。
迫力には欠けますが、バランスがよく作品に合っている。
高音もよい音が出ており綺麗に通る。
サラウンド感はシーンによって使い分けています。
基本的には控えめであまり感じる事がありませんが、一部シーンの音では効果的に使用しており臨場感を出している。
音自体の位置も比較的違和感なくまとまっており好印象。
セリフはクリアで聞き取り易い。
聞き取りにくい邦画作品が多い中、これだけ聞き取り易いと安心できます。
全体的に大人しい音作りですが、忠実でよいと思います。
【特典】
特典は本編DISC内にはなく特典DISCに収録。
ただこの特典DISCはBDではなくDVDとなっております。
ですので映像類は当然全てSD画質。
ガリレオシリーズベストセラー秘話、ドラマから映画化までの流れ、メイキングオブオープニング、メイキングオブ雪山登山、予告編集とボリュームはあります。
それだけにDVDでの収録は残念。
確かにDVDであっても付いてないより付いているほうがよいのですが…。
ボリュームだけなら★5つ、DVDでの収録なので-2です。
【総評】
画質/音質は邦画としては満足できる部類です。
特典はDVDながら量はありますので、作品に興味があるかどうか。
原作やTVドラマを未見の人でも楽しめる作りになっていますので、興味があるようなら是非。
▼個人的評価
・画:★★★★☆
・音:★★★★☆
・話:★★★★★
・特:★★★☆☆
・総:★★★★★ ブルーレイの特典 DVDのスペシャル・エディション版には、「特典DISC(メイキング等収録)」に加え、「アウターケース」、「ペーパーケース付きフォトブック(カラー14P)」が付きます。
このブルーレイディスクには、DVDスペシャル・エディション版と同じ特典DISC(ブルーレイではなくDVDです)は付きますが、アウターケースやフォトブックは付きません。
DVDスペシャル・エディション版よりも標準価格で千円以上高いのだから、ブルーレイにも何かオマケを付けて欲しかった。それで☆4つとしました。
やっぱまた見たいから!それも高画質で・・・ 値段に関しては賛否両論だと思いますが、何といっても面白いし、キャストも豪華!これだけの金額を出しても買うだけの価値は十二分にあると思います。日本映画は人気があればあるほど、いくら待っても値段は下がらないし・・・それならば早く買って楽しみたいと思います。ちょっとのお金を惜しんでDVD買って『やっぱブルーレイにしておけば・・・』と後悔するくらいなら初めから買っちゃえ!
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[ DVD ]
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おろち [DVD]
・木村佳乃 ・中越典子 ・谷村美月 ・山本太郎 ・嶋田久作
【TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)】
発売日: 2009-03-21
参考価格: 4,935 円(税込)
販売価格: 3,663 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 4,430円〜
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・木村佳乃 ・中越典子 ・谷村美月 ・山本太郎 ・嶋田久作
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カスタマー平均評価: 4.5
過去の作品と比較すると 出来栄えは良いが、敢えて苦言を。
結末のインパクトを強めるためには、姉妹のやり取りにもう一ひねり欲しかった。
せっかくの手の込んだ「醜くなった形相」が醸し出す異様な雰囲気が物足りなかった。
ブラックアウトする場面切り替えが多く感じた。
ご覧になった皆さん、如何でしょう?
楳図未体験でも 原作コミックは読んでいませんので比較は出来ませんが、
楳図のうの字も知らない私でも十分楽しめる映画でした。
敬遠されている方がいましたら、心配ご無用だと思います。
2話からなってるそうですが、構成・編集が絶妙でなんの違和感も感じませんでした。
人間の心に宿る本質を垣間見るかのような深ぁ?いストーリー...
ラストの展開もなんとなく察しは付きましたが、なかなかシュールでした!
やはり特筆すべきはキャストの才能です。
木村佳乃さん中越典子さんの狂喜乱舞の迫真の演技は見応え十分です!!
この映画の見所ですね。
また、この独特な世界観で難しい役に挑戦した谷村美月さんは摩訶不思議感を
増幅するのに一役買ってます!
コミックを読んでみたくなりました。
こんなパターンもありかなぁ?
木村佳乃はこれほど美しかったか? それにしても、木村佳乃という女優は、これほど美しかったか。さくらんに引き続き、傾国の美女の自滅、を演じて秀逸。映画自体は、ほぼ原作(これも秀逸)に忠実で、時間もたせのための追加分が結局余分で編集に苦慮、というところ。細部にこだわった舞台や小物には感心した。買うほどではないが借りる価値は十二分にある。一重に木村佳乃を観るためである。 本質を理解している ホラー物として鑑賞すると、若干の肩すかしを食うかも知れません。
しかし、楳図マンガはキワモノと解釈されがちですが、これが本来の魅力であり正しい解釈なのです。
原作二遍に加え、「洗礼」のテイストも入っていて原作ファンには三度おいしい作品ですね(笑)
ただ、おろちのモノローグが説明過多になってしまい、映像の緊張感を失わせてしまっているのは、少し残念です。読むメディアであるマンガでしたら、モノローグが多くても気にならないのですが、その辺りはうまく映像的なアレンジを加えたほうが良かったのではないでしょうか? 予想外の出来 ここ数年の間に、楳図作品の中でもとりわけ名作と言われる「猫目小僧」や「神の左手悪魔の右手」などが次々に映画化されましたが、その結果は原作ファンにとっては残念ながら満足の行くものとは言えませんでした。そういうわけでこの「おろち」が公開になった時も、あまり期待してなかったのと、うちの地方では劇場公開されなかったので、DVDになってから観ました。ところが・・・予想を上回る完成度に正直びっくりしました。原作の中の「血」と「姉妹」という2つの作品を合わせて作っているのですが、そういう場合にありがちな取って付けたようなツギハギ感がほとんど感じられません。この2つの話の設定がよく似ている、という事もあるのでしょうが、脚本がよく練り込まれて、細かいところまで丁寧に作られています。「新宿烏」までもが曲をつけられて再現されていたのには感動しました。欲を言えば、キャストが少々物足りない感じがしていたのですが、それも観ているうちに気にならなくなりました。原作を知らない人はもちろん、原作ファンが観ても楽しめる作品になっています。
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