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[ DVD ]
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赤軍‐PFLP 世界戦争宣言 [DVD]
【CCRE】
発売日: 2009-02-27
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 3,192 円(税込)
( 在庫あり。 )
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カスタマー平均評価: 3
まさか今作がDVD化されるとは、、、。 ご存知の通り、若松孝二と足立正生のふたりが、赤軍派の海外拠点作りの為レバノンに渡っていた旧知の重信房子の呼びかけに応じて、71年半ばパレスチナに赴き、日本赤軍とPLO内での最過激派PFLPとの武闘共闘を撮り上げたプロパガンダ・フィルム。国内では70年代激化した爆弾闘争の煽りを受けて公共施設での上映は当然ままならず、若松プロが赤バス隊を組織し全国を廻りフィルムをかけたのは有名。
私は今作を、80年代前半に2回観る機会があった。1度はPLO主催(だったと思うが)のパレスチナ難民救済の集会、もう1度はある人物の裁判支援集会。当時、日本赤軍はハイジャック闘争を軸に世界的に活動するテロリスト集団とのイメージが一般的にあり、と言うと、えらく物騒な会と思われるかも知れないが、どちらも穏健な集会であり、つまりそれだけ今作が、そのメッセージ性にも拘らず、この当時の人権派集会の場で、ある程度の頻度で上映されていたんだと思う。
映画は、武装闘争は絶対的現実であり、武器は抑圧された人民の言葉そのものであり、革命とは世界戦争である、とのテーゼの下にパレスチナ・ゲリラの軍事訓練が延々と続くような展開。パレスチナ難民の女性、フランス人義勇兵らのインタビューと共に重信も語っていたと思うが、覚えがない。
やはりパレスチナ問題を扱い、同時期製作されたJ・L・ゴダールの「ヒア&ゼア」に比べると、政治プロパガンダ色が全面に押し出されている分、映画的には退屈。ただ、若松は自著「俺は手を汚す」で今作について語っており、それによると、ヨルダンでの山岳訓練を撮了後、若松たちはゲリラのコマンド部隊に促され早々に下山、その直後、部隊はイスラエル軍の急襲にあい壊滅させられたとの事。危機を察知しながら、自分たちだけを逃がした彼らのその“思い”が、その後の若松たちに大きな影響を与えたのは推察出来る。事実、今作を契機に、日本赤軍はテルアビブ・ロッド空港乱射事件を実行し、足立は映画監督の道を捨て、赤軍のスポークスマンになり、若松は37年の歳月を経て、日本に残った赤軍派の末路を撮った。そんなジャーナリスティックな観点から見れば、新たな関心を持たれる作品なのかも知れない。
それにしても、今作がDVDとなり商品化されるとは、、、。彼らの存在が、もはや完全に「伝説の遺物」になった事を実感する。
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ビルマの竪琴 [DVD]
・中井貴一 ・石坂浩二 ・川谷拓三 ・渡辺篤 ・小林稔侍
【フジテレビ】
発売日: 2001-11-21
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 3,416 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 2,980円〜
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・中井貴一 ・石坂浩二 ・川谷拓三 ・渡辺篤 ・小林稔侍 ・竹山道雄
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カスタマー平均評価: 4.5
昔の映画とは思えない この映画は、私が小学生の頃見ました。その時、あまりのお互いの思いやりの強さに感動しました。私が覚えている場面は、ルビーが土の中から出てきて、現地の人から魂だと言われ、涙を流して決心すれシーン。私も小さいながら涙しました。どうしても見てみたいと思って、買ってしまいました。昔と変わらず映像が綺麗で見やすいです。是非、買うことをオススメします。俳優さん達が若いですよね。 美しい歌声 歌声の美しさは、出色。
対比される戦争のバカバカしさが静かに強く印象付けられる。
石坂浩二、中井貴一、他、好演が光る。
惜しむらくは。
水島上等兵が、何故。
ビルマに一人、残留する理由が。
どうも、釈然としない事。
水島?!一緒に日本へ帰ろう! 「水島?!一緒に日本へ帰ろう!」という台詞と共に、日本中に感動を巻き起こした名作です。映画館は常に満員。小学生までがそのシーンを真似したものでした。私の近所でも、学校の柵ににしがみついて、外を通る人、誰かまわず「水島?!」と叫ぶ光景が見られました。
終戦を間近に控えたビルマ戦線。そこに一つの小隊がありました。隊長は音楽学校を出たばかりの青年(石坂浩二)。終戦を知り、投降した彼らに、連合軍から指令が下ります。「抵抗を続ける仲間を説得せよ」。隊長の命令を受けた水島上等兵(中井貴一)は、移送される仲間と離れ、南部の「三角山」へ向かいます。説得は失敗に終わり戦闘が始まりますが、水島は生還します。
仲間の元へ戻る途中、水島は無惨な屍を晒す、無数の日本兵を目撃します。遺体を丁重に葬り、敬礼。形見の品は大切に鞄にしまいます。空腹に倒れた水島は、現地の僧侶に助けられますが、すきを見て袈裟を盗んでしまいます。僧侶に化けた水島は、漸く仲間の待つムドン収容所近くへ辿り着くのでした。
しかし彼はそこで衝撃的な光景を目にします。一体、自分達が戦ってきた意味は何だったのか? 吊り橋の向こうから、懐かしい仲間たちがやって来ます…しかし彼は顔を背け、来た道を引き返して行くのでした。水島上等兵が人として下した、大きな決断とは? 戦争と平和。自分に一体何が出来るのか? 日本映画史上、屈指の名作です。 暗い時代の後悔、哀しみだからこその映画 ビルマの竪琴これを観たのは小学生の時でした、二十何年たってもこの映画を忘れる事は一度もありません、暗い戦争時代を経験した人だからこそ、暗い時代のなかのほんのすこしの希望、良心、普遍的なこうありたいという気持ち。苦しい時代を経験したひとでなければ、この苦しいなかにだからこそ、人間のやさしさはでなかったそう思います。 日本映画の最高峰 こんな人・こんな時におすすめ:世代を超えて、全ての日本人に永遠に語り継ぎたい映画!私のような戦後何十年もたって 生まれた世代が見ても胸に響く、感動の傑作です。日本はアクションやCGに 頼らずとも、脚本だけでこんなに素晴らしい映画を作ることができる!という 見本のような映画。ストーリーは誰にでも分かりやすく、お涙頂戴系の演出をせずとも、自然に涙がこみあげてきます。日本の懐かしい童謡のメロディー、水島の奏でる琴の音の美しさと、兵士達の素朴な歌声のハーモニーは秀逸。 兵士達の水島を心配する思い、水島の純粋な決心、言葉を覚えるオウムという小道具、どこをとっても素晴らしい、日本映画の最高峰に位置付けられる映画だと思います。
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連合艦隊 [DVD]
・小林桂樹 ・永島敏行 ・古手川祐子 ・鶴田浩二
【東宝ビデオ】
発売日: 2003-12-25
参考価格: 5,040 円(税込)
販売価格: 4,311 円(税込)
( 在庫あり。 )
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・小林桂樹 ・永島敏行 ・古手川祐子 ・鶴田浩二
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カスタマー平均評価: 4.5
底力 昔、テレビで見て良かったので改めて購入して視聴しました。特撮は今でも十分違和感無く見れるし、役者も堂に入った演技をしていてカッコよさがあります。今のCGバリバリで人気タレントのミタクレ作品とは別格の作品です。 NO.85「れ」のつく元気になった邦画 <元気コメント>
毎日が戦争の中で生きた者しか本当のことはわからないかもしれない。
過酷な運命に委ねられながらも、日々を懸命に生きようとする姿に励まされます。 予備知識を持ってから見ると良い 初めて見たのは公開された年に映画館で見た。その時の印象は学校で教えられた事以上の知識を持っていなかったので、太平洋戦争は日本の負け戦だった事の再確認でしかなかった。その後いろいろな本を読んで行くにつれ見てみたいシーン等も有り、時々レンタルで見たりしていたのですが、関係する本で情報を仕入れてから見るとまた違った側面が見えてきます。
ぜひDVDの後に関連する図書を読んでみてほしいです。
それにしても毎回泣かされるのが瑞鶴の格納庫内での整備班と搭乗員とのシーンです。ここだけは身構えていてもウルウルしてしまいます。 東宝海戦映画の総決算。 小学校の時に映画で涙した映画。戦後生まれの演じる 最近の戦争映画が薄っぺらく感じられるのは私だけだろうか。本作品は監督、脚本を旧海軍出身者がつとめ、丹波哲郎、鶴田浩二など軍に籍を置いた往年のスター俳優がいぶし銀の演技をしているが言葉つかいや敬礼など細かい演技に本物がにじみ出ていると思う。技術面で惜しむらくは版権の関係で真珠湾のシーンがDVDでは『トラ トラ トラ』から『太平洋の嵐』に差し替えられている(つまり本作の20年前の使い回し)と、いささか史実に反する(南太平洋海戦の隼鷹と角田中将の活躍が無視されている。レイテ海戦で栗田中将を悪者にしすぎている。)点不満はあるが東宝海軍映画の最高峰として後世に残したい作品。壮絶な体験と鎮魂の思いを語る松林監督のコメンタリーも是非聴いて頂きたいと思う。 一見の価値有りです 試写会で慎二役の金田賢一氏と御話ししました。 私の祖父が元海軍大尉で呉勤務の際、建造中だった大和を見て『東京が浮いている』と思った事、近所に大和の生存乗員がいて色々話をしてくれた事を話ました。 金田氏のとても真剣な表情を今でも覚えています。 この作品はやはり実際の戦争経験、軍経験者が多数いるので台詞や敬礼一つにもにリアリティがあります。 『男たちの?』も悪くはないですが、ラストで元海軍特別少年兵役のN氏の敬礼が残念だったり…。 これを見て戦争賛美と言う人は一体どこ見てるのか?と思います。 是非見て欲しい作品です。
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母べえ 通常版 [DVD]
・吉永小百合 ・坂東三津五郎 ・浅野忠信 ・檀れい ・志田未来
【松竹】
発売日: 2008-07-25
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 3,416 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,973円〜
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・吉永小百合 ・坂東三津五郎 ・浅野忠信 ・檀れい ・志田未来
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カスタマー平均評価: 4
最も静かな愛と反戦の映画かも知れない 本作品の主人公たちは皆、誰かを深く愛し、そして深く愛されていた。だから、戦争がなかったら、母べえはこの世で愛する父べえと一緒に幸せな人生を送れたはずだ。そしてまた、チャコちゃんも、ヤマちゃんも、みんな一緒に笑って過ごせたはずだ。
最近の山田作品では、特に最後の数分間に「愛」に関するメッセージがものすごく込められているように思う。本作品のメッセージは、親は子をちゃんと愛しているか、ということであり、同時に、子は親の深い愛を感じているか、ということだ。エンドロールで流れる、朝起きて出勤するまでの母べえの動きを観ながら、そして父べえのナレーションを聞きながら、そんなことをしみじみ考えた。
原作者が、また山田監督が意識したかどうかはわからないが、戦争・死のような極限状態を背景として使わなければ、現代人は愛の重みに気づくことができない、つまり、現代人の心、って、それだけ荒んだ状態になっているんだよ、ということを突き付けられているような気がする。戦争、という背景がなかったら、上述したエンドロールの重みは理解できなかったであろうと思う。
なお、吉永小百合さんは、凛として楚々として、素晴らしい存在感であった。でも、檀れいさんや浅野忠信さん(二人とも中々いい感じ)との絡みに、さすがに年齢的にちょっと違和感が漂っているように思えてしまったことも否定できない。 母の愛情を思い出させてくれる映画です。 山田洋次監督と吉永小百合さんという取り合わせは期待してしまいます。「男はつらいよ」のマドンナ役で吉永さんが出演された時は、シリーズの中でもとりわけ楽しい作品だったように思います。そういう期待を込めて見させていただいて、最初はちょっと違和感を覚えました。吉永さんの存在感が際立っているといいますか、山田監督の「いかにも」というディティールにこだわったホントらしい演出と上手くマッチしていないのじゃないかと感じたりしました。共演の坂東三津五郎さん、浅野忠信さん、壇れいさんなどそれは山田監督の演出らしい画面に溶け込むような感じを受けました。しかし、吉永さんだけは画面から少し浮き上がっているような印象をもちました。ところが、作品を見終わった後になって吉永さんの姿が頭にこびりつくといいますか、「母」の姿が瞼に浮かんできます。もしや、と考えたのは、山田監督はこういう演出をしたのではないか、と思います。吉永さんが演じた「母」は映画の中だけの母ではなく、観客全員の母なのだと思います。朝早くおきて、子供を心配し、家庭を守って、夫の死も悲しめず、近所づきあいを笑顔でこなし、何時休んでいるんだろう。夜目が覚めたとき、母親だけは縫い物をしていました。そういう母親の姿を山田監督は彫刻刀で刻むように観客の瞼に残すことを狙ったのではないかと思いました。山田監督は終戦を満州で迎えた引揚者だとお聞きしています。山田さんの心にある母の姿が吉永さんに乗り移ったのではないでしょうか。そして、静かな反戦映画です。大砲も爆音も登場しませんが、戦争というもので軍隊が凶暴になり市民を蹂躙してゆく様子が描かれています。 山田監督が伝えたかったことっていったい・・・・・・・・・? とうに還暦を過ぎている吉永さんですが、幼子たちの母親を演じてもほとんど違和感を感じなかったし、
浅野忠信さんをはじめとするキャスティングもけっこうはまっていてなかなかよかったし、
どなたかが仰るような”監督の思いいれが空回り”しているような感じも受けなかったのですが…。
最後まで見終えても結局のところ、山田監督はこの映画で何を伝えたかったのが、
どうもよくわかりませんでした。罪もない市井の人々をも翻弄する戦争というものの理不尽さ、醜さなのか、
逆境にあっても強く生きる母親という生き物の(あるいは夫を信じ愛する妻の、あるいは女の)逞しさなのか、
はたまた意表をついて「敬愛・思慕と惚れた腫れたの情愛の相似性」なんてものなのか…?。
そんなわけで、ラストの母べえ臨終のシーンでは忌まわの際で「父べえにあの世でなんか会いたくない」みたいな
台詞もどう感動していいのかとまどっているうちにエンドロールが流れ出し、当惑するばかりの私でした。
フィクションです 原作・野上照代とあり、野上滋という父が出てくるから、誰だって実話だと思う。しかし実際は父はドイツ文学者、社会主義者の野上巌、筆名・新島繁で、思想犯として逮捕はされているが獄死はしていない。戦後1957年に56歳で死んでいる。虚構を実話だと思わせるのは感心しない。
そのことを差っ引いても、何と一本調子な映画だろう。現代の日本で、大東亜戦争は悪いことになっている。そんな中でこんな、「正義=思想犯」と「悪=戦争」の単純な対比で映画を撮るのは、実に安易なことだと言うほかない。そしてその安易さは、事実めかした虚構を原作にしたことと、無関係ではないのである。 父べえ、母べえ、鶴べえ 黒澤明作品のスクリプターとして有名な野上照代の自伝的小説『父へのレクイエム』を映画化。日中戦争から日米英開戦へ。日本の暗い時代を描いた反戦映画であることはまちがいないのだが、父べい(板東三津五郎)がいなくなった家を一人で支える母べえ(吉永小百合)のひたむきな姿を通じて間接的に反戦を描いた本作品は、万人に受け入れられやすい山田洋次ならではの演出が光っている。
思想犯としてとらえられた父べえをはじめ、人生=金という哲学をつらぬく奔放な叔父さん(鶴瓶)、絵の勉強をあきらめヒロシマに帰って被爆する妹(壇れい)、母べえをひそかに慕う堅物の書生・山ちゃん(浅野忠信)。一家と親しい間柄の人々がたどる悲しい運命を目撃した観客は、戦争に対する悲しみと憤りを吉永小百合演じる母べえと静かに共有できる仕組になっている。
新藤兼人のようにけっして声高に叫ぶことはないのだが、日常生活風景の中にさりげなく反戦メッセージをしのばせた演出は秀逸。“非合理的な事実に無関心でなくてはいけない嫌な時代”とは、もしかしたら現代日本にもあてはまる形容なのかもしれないが、この映画を見てそんな押し付けがましいメタファーを感じる必要はないだろう。
泳ぎの達者な吉永小百合のクロールシーンや合唱(ハモり)シーンなど、サユリストにはたまらないオマケまでも用意されたこの映画は、ジャパニーズ・スタンダードな作品がお好みの方にはもちろん、昭和のノスタルジーに浸ってみたい人、そして戦争について深く考えたい人にもおすすめできる、裾野の広さが魅力の1本だ。
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[ DVD ]
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仁義なき戦い 代理戦争 [DVD]
・菅原文太
【東映ビデオ】
発売日: 2001-08-10
参考価格: 5,040 円(税込)
販売価格: 3,992 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 3,080円〜
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・菅原文太 ・飯干晃一
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カスタマー平均評価: 5
シリーズ最高傑作 一作目で既成のやくざ映画の概念を打ち破った脚本:笠原和夫、監督:深作欣二、主演:菅原文太のトリオは、大成功を受けて続編であり、番外編的な「広島死闘篇」を作った後、抗争の主軸を描く本作、続いて事実上の完結篇である「頂上作戦」を撮って彼らの四部作を完成させます。(「完結篇」は脚本が笠原和夫ではない後日談)
シリーズ中、もっとも派手なドンパチシーンがない作品でありながら、敵味方入り乱れての杯合戦、内部の権力闘争など、面白さで群を抜く集団劇となっている。この集団劇を支えるのは個性的な多くの役者の存在である。小林旭の二枚目ぶり、梅宮辰夫の貫禄(+眉なし)、金子信雄のいい加減さ、加藤武の弱腰、渡瀬恒彦の純粋さ、川谷拓三の寝取られ男ぶり、成田三樹夫のスマートさ、山城新伍のやんちゃ、田中邦衛の小心、室田日出男の日和見、内田朝雄の大親分ときて、丹波哲郎の無言の写真出演まで多士済々。そんな中で、遠藤辰男と山本麟一のコンビが秀逸でした。人間の自己保身や組の利害関係に翻弄され、最後に憤りで渡瀬恒彦の骨を握り締める菅原文太の表情でキッチリ締めてくれます。 何回見ても、素晴らしい DVD買って、台詞まで覚えちゃほど何回も見ました。
錚々たる有名俳優が大勢出演していますが、誰一人キャラが死んでいません。
すごく緊張感があり、最初から最後までもたつくところもありません。すごいテンポで一気に進みます。
自分は5作中この作品が一番好きなのですが、理由はやっぱり成田三樹男の松永がとにかくカッコいいから。特に打本の事務所へ杯を返しに、広能、江田、松永が三人で乗り込むシーン は、最高です。(ちなみに4と5の広能と武田の対話シーンも大好きです。)
結局上記の三人と山守、武田、槙原が一同に会するシーンは本作しか見れませんので、まだ見たことのない人は必見です。(昭和の日本映画の集大成だと思います)
それにしても、他界された、成田、川谷両氏の活躍がもう見れないのは本当に残念であります。 派手な立ち回りというより 初期仁義なき戦いシリーズの第3作目。
もちろん銃撃もありますし死人も出ますが、様々な人間の思惑が絡まり合って組同士が提携したり破門されたりして本格的なドンパチが始まる前の勢力固めが描かれています。
駆け引きがメインになっている分、登場人物達の性格が上手く出ていて面白い作品になっています。役者さん達の好演の賜物でしょう。
また、ラストの倉元猛の末路には心を打つものがあり、次作への期待を否が応でも高めてくれます。 小林旭がかっこいい。 この第3作より登場する、小林旭演ずる武田明が非常にかっこいい。現在でも渋さ満点のひとですが、この頃は結構痩せていて、まさに「かっこいい」以外に形容がありません。最終作まで、主演、菅原文太と絡んでいくのですが、双方とも判りあえないながら、最後まで「男」でした。どっちの生き方がいいのか。「男」だったから、判りあっていながら、筋を通せざるをえなかったのか。ファンの方、ぜひ見て、考えてみてください。 加藤武、最高! この作品のファンは非常に多いことでしょう。菅原文太も金子信雄も小林旭も、それから成田三樹夫や田中邦衛も実に素晴らしい。しかし、ここはやっぱり打本役の加藤武じゃないでしょうか。 もうあの弱腰にはワクワクするなあ。この作品は何度も見てるけど、加藤武が出てくるだけで、うれしくてうれしくて。 ワクワクした後は、何をやっても失敗ばかりに大爆笑。 いいなあ。加藤武自身も打本は大好きな役で「このような人物が頂点に立っていると、戦争は起きないんだ」と語っていたとか。 もちろん、金子信雄演じる山守に飲み屋でいじめられる場面が最高の見所なんだけどね(大爆笑だよなあ)。 加藤武は個人的に好きな役者で、この打本役と、映画『豚と軍艦』の中の役が大変気に入っております。
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[ DVD ]
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ゆきゆきて、神軍 [DVD]
・奥崎謙三
【GENEON ENTERTAINMENT,INC(PLC)(D)】
発売日: 2007-08-24
参考価格: 4,935 円(税込)
販売価格: 4,242 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 4,241円〜
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・奥崎謙三
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カスタマー平均評価: 4.5
奥崎自身は後にこう発言している。「奥崎謙三、名演技ですね!」 素晴らしき究極のドキュメンタリーである。 『ゆきゆきて神軍』が公開された時、奥崎謙三は獄中にいた。
独立工兵隊第36連隊元中隊長の長男に対し、銃撃による殺人未遂を犯したからである。
奥崎は元中隊長を、終戦後に同僚の兵士を殺害し、それを「戦病死」として闇に葬った“事件”の犯人と考え、元中隊長を襲撃したのである。そして偶然居合わせた元中隊長の長男氏へ発砲した。
当然、これらの奥崎の直接行動は『ゆきゆきて神軍』には記録されていない。
「私が殺人をするところを撮ってくれますか?」と原一男監督に問うた奥崎は、監督の返事が曖昧だったために二度とそのことを口にせず、結局、たった一人で実行したからだ。
奥崎は原一男のドキュメンタリーを己の思想の宣伝のために確信犯的に利用した。
しかし、映画=ドキュメンタリーが己の思想に追いつかないとなれば
(つまり、確信犯的に犯す殺人を許容しないとなれば)、映画などさっさと捨ててしまう。
それこそが奥崎謙三という人間の凄みであり、本質であろう。
そしてまた、映画をドキュメンタリーを“信じている”人間であろう原一男は、
そのような奥崎の凄みを嫌というほどフィルムに焼き付け、叩きつけている。 昭和が生んだ悪霊 生粋のアナーキストが、戦争時ニューギニアで起こった人肉食事件の真相に迫るというドキュメンタリー、というか、むしろこの奥崎謙三という男のショーを楽しんでいたんだろうと思います。彼自身もその自己顕示欲を剥き出しにして、派手な「愛車」に乗り、カメラという格好の餌を前に暴れまくっています。物語の幕切れも、洒落では済まない奥崎の強烈すぎるキャラを浮き彫りにしています。
押しかけられる側からすれば、もう本当に過去の悪霊(&カメラつき)に憑りつかれた心地だったでしょう。心の中にしまっておきたかった事にずけずけと侵入され、挙句暴れ出しますからね。『ボウリング・フォー・コロンバイン』におけるチャールトン・ヘストンばりにかわいそうだった……。
そんな天皇も警察も恐れない奥崎が唯一恐れたのは、「埋没」でしょうか。途中般若心経を唱えると兄が毎晩現れて事件の真相を話してくれると話すパンチの効いたおばちゃんが登場。彼女の強烈なキャラを恐れた奥崎は途中で彼女と行動を共にしなくなりますからね。 本当の戦場の現実が語られている、あまりに生々しいドキュメント映画 内容は先の大戦にてパプアニューギニアで作戦行動を行っていた独立工兵36連隊が、終戦がわかっていながら何故2名の兵を銃殺したのか、その疑惑を解くべく奥崎謙三が(彼は同連隊に属していたが、捕虜になったため、その後の顛末を知らない故)その疑惑の真実を知っているとおぼしき7名をアポなしで尋ねていく、また普段の活動も記したドキュメント映画です。
これが製作された当時には戦後35年ほどたっています。故に連隊の元兵士達はあまりにもおぞましい戦場の現実を心の奥底にしまい、二度と話したくない姿勢を貫きます。それに対し、真実を知りたい奥崎と処刑された遺族が詰め寄り、そして少しずつですが、その地獄絵図を語り始めます。
これを見ると、幾多数多ある戦争映画がいかに作られた世界で美談として語り継ごうとしているのか、しかもアイドルなんかが主演してるものなぞ反吐が出るというものです。
これを見てどうこう言うのは簡単ですが、私には奥崎謙三や元・兵士達の行動を批評する資格は持ち合わせていません。
ただいえるのは、戦場の現実はドラマのようなものではないということ、戦争は絶対やったらいかんということです。戦争が無ければ、奥崎も元・兵士たちも普通の人たちだったはずなのですから・・
それともう1つ思ったのが、奥崎のおくさんは凄いなと思いました。近所にこんな人いたら絶対嫌です・・
あと付録に製作ノート、原監督の苦労話集があります。奥崎に振り回されていた様がありありと書かれていて、大変な撮影だったことが伺えます。
※この映画には本当に人を殴ったり蹴ったりするシーンやショッキングな会話も多々あります。刺激に弱い人、興味本位で見る人にはおすすめできません。 好日であれ侮日であれ 共産主義の崩壊によって、従来の愛国・反日という線引きは、好日と侮日に分かれている。
侮日の代表が9年にも渡って海外版で日本を下ネタで誹謗し続けた某大手新聞社であるが、
この山崎の行動は、そのような日本人に対する民族的な劣等感からなされたものではない。
彼自身が南方戦線で実体験したことを、そして、さらにひどい体験をした部隊の兵士たちに
語らせようとして、かなり強引な行動のおこす数々を淡々と記録していったものである。
絶望的な状況に追い込まれれば、人間ははたしてどこまで狂気に走れるか、元兵士たちの
言葉は、映像を見る私たちの予想をどんどん越えていく。
多くの戦争体験者が他界する中、極めて貴重な証言であり、様々な思想・信条を持った
人たちに見てもらいたい。 ドキュメンタリーの真贋リトマス紙的作品 「衝撃のドキュメンタリー」公開当時は話題を呼んだが、作品中の奥崎は明らかにカメラの存在を意識した言動に終始していて、公開上演されることを前提とした行動はどう考えても「ヤラセ」以外の何ものでもないのではないか。しかもいかに自分を美化するかに腐心した言動がバレバレで(「軍隊で私くらい上官を殴った男はいない」自慢事のように奥崎は言っているが、「その後死ぬほど殴り返された」という事実に触れていない)、弱いものには暴力で、強いものには尻尾を巻いて逃げ出す奥崎謙三という「大根役者の演技」を臆せず曝け出した原一男の突き放したカメラワーク以外ドキュメンタリーといえる部分はない、不可思議な記録映画だとしか言い様がない作品である。これがドキュメンタリーならプロレスもよゐこの無人島生活も真実といえるのではないか、何でも素直に信じたがる人々にリトマス試験紙のように突きつけるには意味があるかもしれないが、「カメラは事実に対して中正を貫く」未だにそんなことを信じている人にだけ勧められる作品である。
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[ DVD ]
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激動の昭和史 沖縄決戦 [DVD]
・小林桂樹 ・丹波哲郎 ・仲代達矢 ・酒井和歌子 ・大空真弓
【東宝】
発売日: 2007-07-27
参考価格: 4,725 円(税込)
販売価格: 4,053 円(税込)
( 在庫あり。 )
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・小林桂樹 ・丹波哲郎 ・仲代達矢 ・酒井和歌子 ・大空真弓 ・新藤兼人
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カスタマー平均評価: 4.5
この映画で考えらされること。 沖縄戦の追悼式を迎える時は、必ずこの「沖縄決戦」を見ることにしています。毎年やって来る6月頃には、是非この悲惨な出来事を風化させないために、今の人々に見てもらいたいと思います。 日本人が知らねばならない沖縄で起こったこと… まず、この映画のメイキングを観て岡本監督の凄さを実感した。何と低予算のため撮影に数十人しか参加していないという。それなのに映画を観ている間はさも大人数による決戦のように映しているのは見事としか言えない。
先日、話をした大学生は日本とアメリカが戦争をしたことを知らなかった。原爆も知らなかった。ビックリした。そうした若者世代こそ観て欲しい映画。岡本作品にはコミカルな演出とシリアルなストーリーがあるが、本作は最初から最後まで至ってシリアルである。脚本が新藤兼人であるというのも驚き。スタッフ、キャスト共に一流が集まり、あの時代に沖縄で何があったのかを後世に残そうとしているようだ。これだけ良くできた映画が今までDVD化されなかったのは不思議。現存する最も保存が良いフィルムを使っているので画像もなかなか良い。しかし、歴史に残すべき作品だけに、デジタルリマスター版にして欲しかった。細かな数字や沖縄で実際に起こった出来事(最近まで秘密とされていた日本軍による島民の大虐殺…実際に米兵に殺された島民より、日本軍に処刑された島民の方が数が多いという。)は、製作当時は知られていなかったので完全に正確ではない(硫黄島の日本軍1万、米軍は6万と言っているが、正しくは日本軍は2.1万、米軍はもっと多いと思う…)が、この映画では「菊水作戦」や「対馬丸」など、沖縄戦に関する出来事もグローバルに映画いているので戦いの全体像を知ることが出来る。編集や選出、役者の演技も卓越した名作。
戦火の中を歩く少女の姿は、後のスピルバーグの「シンドラーのリスト」の赤服の少女を思い出させる。(スピルバーグが真似したのか?)
昨今は洋画も邦画も派手な演出が目立つ凡作が多いが、こうした昔の名作を画質や音質に手を加えて、リバイバル上映しても良いのではないだろうか?
少なくとも「椿○十○」をリメイクする無駄な予算があるのなら、リバイバル予算へ回して欲しい。 映画アルチザンの描く沖縄戦 岡本喜八監督の作品群の中で、戦争を取り上げた題材として、終戦までの政府の動きをおった「日本の一番長い日」や、岡本監督の個人史も投影された「肉弾」は有名ですが、本作もそれに劣らない作品です。
昭和20年の沖縄戦は、15万もの県民に犠牲者を出した悲惨なものでしたが、その沖縄戦全体を大きな群像劇として描いていきます。予算的な制約(戦闘シーンの撮影なのに日米両軍あわせて2個小隊分しか集められないときも)なども、岡本監督の技術や、それこそ東宝名物の特撮も駆使して再現していきます。
沖縄を本土防衛の捨て駒とした、参謀本部の作戦指導のあり方から、戦場で生活していく人々の姿まで、俯瞰から蟻の視点まで広がる作品をだれることなく見せるのは、優れた俳優の演技と、やはり監督のすごいところです。
また戦闘描写も、「プライベート・ライアン」やイーストウッド監督の「硫黄島2部作」に劣らず、凄惨な場面もできる限り再現されています。
個人的には「ダイヤモンド」である池部良さん扮する大田実少将の描かれ方が印象にのこります。 「戦争」を教えてくれる作品です。 VHS以来、約15年振りに見ました。
年数得ても色褪せない作品ですね。
極端に美化・惨化されずに作られた「昭和史」だと思います。
国内でどのような戦があり、どのような惨状が展開されたのかを、若い方にも見てもらい、ぜひ知ってもらいたいですね。
発売タイミングが丁度いいですから、アホな教科書何とか委員会とやらにも見させてやりたいものです。
日本の激戦地に感じる命の尊さ この作品は、8.15シリーズ5作目。軍病院に入隊する「ひめゆり」や「鉄血勤皇隊」の学徒たちの若い映像から、太平洋戦争屈指の激戦地沖縄の状況の落差が、戦争の一層の悲惨さを物語っているという感じです。
映像は爆撃シーンや敵陣地突入、住民の自爆玉砕などではリアリティーがあり沖縄戦での貴重なドラマといえます。
また当時のフィルムを活用するとともに時系列的に戦争状況を語られている点では、史実としての沖縄戦を伝える内容となっています。
この映画を見ると、国内戦の痛々しさとともに、人生で最も楽しい時期であるはずの青春時代に、なぜ多くの若者たちが散っていったのかを愚かしく感じます。必見の価値ある作品です。
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日本のいちばん長い日 [DVD]
・三船敏郎 ・加山雄三 ・黒沢年男 ・小林桂樹
【東宝】
発売日: 2005-07-22
参考価格: 4,725 円(税込)
販売価格: 4,053 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 4,180円〜
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・三船敏郎 ・加山雄三 ・黒沢年男 ・小林桂樹 ・橋本忍
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カスタマー平均評価: 4.5
終わらせることの難しさ 8月15日に玉音放送が流れるまでの24時間を追った、緊張感みなぎる傑作。監督・岡本喜八、脚本・橋本忍。そして男汁だくだくだの豪華俳優陣――長尺でも安定感が段違いだ。
当時首相の鈴木貫太郎(笠智衆)、本土徹底抗戦を訴える陸軍大臣阿南(三船敏郎)、そして国体護持のためにクーデターを画策する青年将校(黒沢年男)、そして昭和天皇――それぞれがそれぞれの立場で国を想い過ぎるがゆえに、意見は平行線を辿り続け、その間にも下界では被害が苛烈さを増してゆく……。
特に強烈なインパクトを残すのが、ひたすら肩周りにびっしりと汗を染み込ませながら皇居周辺を行き来する青年将校たち。彼らの国を想う気持ちは純粋そのものなんだろうけど、純粋過ぎるゆえにその近視眼っぷりは見るに堪えない。天皇を守ることが任務の近衛兵たちが、玉音放送を阻止するために、宮内庁に銃を向けるのだ――とんでもない妄執だ。結局彼らにとって天皇は絶対であり、絶対ではなかった。よく、戦況が悪化しないうちにどうして戦争を終わらせなかったのか、という声は多い。自分もそう思う。けれども、時の為政者たちは終わらせることの難しさを誰もが知っていた。そして事実、終わらせることはとんでもなく難しかった。これを見るとそう思わざるを得ない。玉音放送によって戦争がすんなり終わったと勘違いしていた自分のような人間に、是非見て欲しい激動の昭和史。 皆で8月15日を考えましょうね。 戦争を知らない子供達だった僕も52歳になるのだなぁ、三船敏郎はこのとき未だ47歳とは敵わないね貫禄が(^^;;。
購入したのが昨秋だったので、雰囲気が味わえず夏が近づくのを待ってようやく鑑賞した。当時は映画館で予告編を観ただけで見逃していた大作の一つでした。ようやく思いが叶った。白黒画面の陰陽対比がもの凄い迫力が迫ってくるし、字幕付きなのでセリフもしっかり理解できたことから大満足の3時間弱でした。しかし昔の俳優達というのは芸達者が多いねぇ。
民間人が全く描かれていないのが特徴なのか欠点なのかは評価を避けるが、軍部や政府、宮内庁で繰り広げられる終戦を巡る長い1日を重量感を以って見せようとした意図は功を奏していると思う。
また女性も新珠美千代が端役で出ている以外皆無であるのも、言い方が悪いがモノセックス調で良かったかな?暑い夏の1日を汗臭く泥臭く煙草臭く描いている傑作。 岡本喜八の最高傑作だが そう云う事を越えて、日本人としてこの映画はおさえておかなければならない。
この映画を観れば、簡単に「愛と平和」だの「憲法九条を守れ」だのと云えるはずがない。
祖国を思い、祖国守ると云う事に、当時の日本人がどれ程の気持ちを抱いていたか。
阿南、大西、田中、鈴木、畑中、椎崎、皆ギリギリの中で、ギリギリ迄祖国を思い続けていたのだ。
今の日本人は誰一人として彼らを嗤えない。
日本人として、居住まいを正して正視すべき国宝級の映画。 お盆に。お盆で無い日にも。 半藤一利原作
敗け戦の幕引きは難しい。
昭和二十年も八月に入り
大東亜戦争仲裁を頼むソ連は
今こそ戦機と不可侵条約を破り攻め込み
アメリカは広島、長崎に新型爆弾の人体実験を試みる。
反撃する国力は既に無い。
現代の若者にはピンと来ないかもしれない
「国体護持」が鍵となり
敗戦交渉がはかられるが結局捗らず
御聖断によりポツダム宣言受諾が決定する。
それを実行に移す閣僚も命の保証は無い。
「宮城事件」を軸に
”玉音放送”までの一日を語る。
戦後の日本の始まりが如何なるものであったか
息つく暇の無い映像と共に
戦争の終結の難しさから想像してみたい。 白黒なのがもったいない 軍部と政府の対立が「色」で表わされれば良かったかなと。
ここのところ、黒澤、小津、成瀬などの映画を見てたので、それらで知った俳優たちがゾロゾロ出てくるのは嬉しい。配役の適材適所ぶりには感心する。小林桂樹さんはいかにもああいう役回りだよな、とか(笑)。
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明日への遺言 特別版 [DVD]
・藤田まこと ・富司純子 ・ロバート・レッサー ・フレッド・マックィーン ・リチャード・ニール
【角川エンタテインメント】
発売日: 2008-08-08
参考価格: 4,935 円(税込)
販売価格: 3,571 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 2,319円〜
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・藤田まこと ・富司純子 ・ロバート・レッサー ・フレッド・マックィーン ・リチャード・ニール
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カスタマー平均評価: 4
清々しい日本人 この映画を見るまで、岡田中将のことは知りませんでした。太平洋戦争を指揮した日本人は、概ねその組織の中にいて自らの責任について自覚をしている人としていない人の2種類に分けられるように思えます。これは、戦時に関らず平時の組織人にも言えることなのでしょうけれども。岡田中将のように自らの責任を論じる人は当時は珍しかったので、後世にこの話は残されたのではないかと思いました。多くの軍人が敗戦と同時に自己保全を図ったころ、潔く清々しさを貫いた人の最後の瞬間を描いたドラマでした。殆どの場面は軍事法廷でのものです。この作品を見ていて、戦後掌を返したように日本はアメリカを受け入れますが、成るほどと思います。軍国主義、全体主義の時代を生きた人から見て、アメリカ人のもつ敗戦国の人に対しても礼節や尊厳を尊ぶ正義感、フレンドリーな微笑みなど、その後日本人が憧れたアメリカが既に見受けられます。アメリカと日本は、良い取り合わせのような気がいたします。鎌倉時代の武士は、清々しさを重んじたと聞きました。岡田中将の清々しさはアメリカの人たちの心を動かし、日本の武士道が理解されたのだと思います。 佳作だ、しかし・・・ 藤田まことの渋い演技と「泣ける」という意味では佳作。他方、大岡昇平の原作を読んだ身としては、論戦としての「法戦」部分=法廷闘争における緊張感の盛り上がりが、今一つ欠けていたような気がする(贅沢な要求ではあるが)。どちらにウエイトを置くかで、評価は人さまざまではないだろうか。 これも映画です 敗戦。
元東海軍司令官・岡田資中将は、戦犯としてその罪を問われた裁判を”法戦”と呼び、
名古屋大空襲時におけるアメリカ軍B29の無差別爆撃に対して、徹底的にその残虐性を問い、法廷の場でアメリカ軍の非道さを追求した。
また、一部の撃墜されたB29の米軍搭乗員処刑の責任は、すべて指示を下した自分にあると主張。 部下を守り、信念を曲げることなくその責務を全うした。
その潔い姿は、演じた藤田まことの姿に十分に乗り移っているように見えた。
自己の信念と、その生き方。
自分は、それだけの信念を持って生きぬくことができるだろうか。
人間は必ず死ぬ。
早いか遅いか。
その時の生きざま。 覚悟。 そんなことを考えさせる映画でした。
これも映画です
映画には本当にいろいろなものがあると思いました。
楽しい映画、ギャグもいいですが、
映画って本当にいいものですね ^^ この人の死に様に感動します! 戦後、軍事裁判にかけられながら、命をかけて自分の信念を貫き通した岡田資中将という人の実話です。
戦争ものと敬遠せずに見ていただきたい大人の映画です。
戦後の敗戦国にとってきわめて不利な軍事裁判において、自分の命を顧みず、終始一貫した信念を静かに且つ揺ぎ無い強さを持って貫き通して主張し、自らの命と引き換えに19人の同時に裁判にかけられた部下の命を守り、アメリカの検事や判事からも尊敬され助命嘆願が出される程の人物だったそうです。
裁判に関わる人すべてを尊重し、感謝しつつも、その確固たる信念を静かに主張し続けるその姿勢は「こんなに立派な日本人がいたのか」と感動させられます。
戦争ものですが、偏った主張無く淡々と描かれるシナリオにも好感を持ちます。
岡田中将の行為や判断自体の是非は立場によって違うと思いますが、裁く側や米兵のMPからも尊敬されるような信念には静かな感動を覚え、その潔さに涙が止まりませんでした。
男ならこんな誇りを持った生き方をしてみたい、最期はこんなにかっこいい死に方をしてみたい。そう思わせる映画でした。
男泣きしたい方にお勧めです。 岡田中将カッコイイ!! 戦争時の無残な映像、目を覆いたくなります。
しかしこれらの事実を直視し、後世に伝えなければいけないと思いました。
岡田中将の信念、生きざま、男気、美学を感じました。
混沌とした戦時下、何が正義か悪か罪か、単純に割り切れるものではない。
当時と現在を比較したところでナンセンスかもしれませんが、
現在の政治家、経営者、周りを見渡してもこのような方は、やはり奇特でしょう。
保身、責任転嫁、損得勘定etc....しか頭にない。そんな世の中です。
岡田中将のような自己犠牲も厭わない精神を実践することは容易ではない。
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[ DVD ]
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月光の夏 [DVD]
・若村麻由美 ・田中実 ・永野典勝 ・渡辺美佐子 ・石野真子
【ポニーキャニオン】
発売日: 2006-08-02
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 3,416 円(税込)
( 在庫あり。 )
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・若村麻由美 ・田中実 ・永野典勝 ・渡辺美佐子 ・石野真子 ・毛利恒之 ・毛利恒之
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カスタマー平均評価: 4.5
あの夏、戦争、ピアノ またしても神山征二郎・監督作品に出会ってしまいました。
私は、映画を見るとき、誰が出ているとか、誰が監督であるかを
考えずに、見たいと思った映画やDVDを見るのですが、最近は
神山征二郎・監督の映画によく当たります。
昔見た「遠き落日」も監督作品だったのですね、良い映画でした。
「ハチ公物語」も、最近では「北辰斜めにさすところ」も…。
さて、この映画では、特攻隊員が、今生の別れに、せめてピアノを
弾いてから出撃したいと、佐賀県の鳥栖(とす)にある国民学校
を訪れます。訪れた隊員は二人。
一人は東京・上野の音楽学校(現・東京藝大)で音楽を学び、
音楽家になることを夢としていた青年。もう一人は、
師範学校で学び、音楽の先生になることを夢に見ていた青年。
学業も放棄させられた、繰上げ卒業の学徒動員兵です。
ベートーヴェンのピアノソナタ「月光」を弾き、それを拝聴していた
生徒が、特攻隊出撃の手向けに軍歌「海ゆかば」を贈ります。
実話を基にしたお話らしいです。
石原慎太郎の「俺は、君のためにこそ死ににいく」と並んで、
私の中では特攻映画の双璧をなす映画となりました。
鹿児島には知覧から飛び立った特攻隊員およそ1200名の御霊に
あわせて、同じ数の石灯籠が立っているそうです。
「篤姫」でも話題をさらった薩摩・鹿児島。
是非とも一度、訪れてみたいと感じさせます。
零戦の特撮はイマイチでしたが、ストーリーは美しい映画です。
昭和20年の6月に舞い戻ってみませんか…!? クニの礎 この作品きっかけで、月光という曲が好きになりました。 映画の撮影場所も父の地元周辺で行われたので、親近感もあります。当時の兵隊さんの苦悩が苦しいくらい伝わります。これから死にに行くというのに、あの笑顔。印象的な台詞は、子供が「特攻隊になります!」と言うと兵隊さんが「君達が行かなくてもいい様に私達が行くんだよ」と。なんという精神状態なんでしょう。クニの為…。涙が止まりませんでした。彼等の為にも頑張って生きないといけない。病気でくるしむ自分に言い聞かせました。右も左も関係無く観て欲しい映画です。 多くの人達に見てほしい 長くDVD化されることなく発売まで待ちました。
太平洋戦争末期に明日には特攻で死ぬ若者2人が、
死ぬ前に一度思い切りピアノが弾きたくて佐賀県鳥栖の国民学校にあるという
ドイツ製フッペルのピアノを弾きに何キロもの道のりを走ってくる。
そこで弾かれるベートーベンのピアノソナタ「月光」。
その2人の若者は満足しながら特攻に散っていく。
映画では、特攻隊のその後についても描かれており、
我々の知らなかった出来事を知ることになります。
多くの尊い人の命が失われた戦争。ピアノを通して語り告げられてきます。
この話は実話なのです。そのピアノは今も鳥栖市に保存されています。
JR鳥栖駅のすぐ近く「サンメッセ鳥栖」に展示してあり、誰もが見ることが出来ます。
そのピアノは地元の父兄が子供達に良い音色を聴かせてあげたいとの思いから
寄付を募ってドイツから購入されたもの。
当時でもかなり高額で有ったと思いますが、そんな大人達の思いもこもった子供達への贈り物です。
そのフッペルも当時のナチスに会社を解体され戦争でほとんどが焼失し完全な形で現存するピアノは僅かとのことです。
鳥栖市で保存される時には戦火の傷跡も見事に修復されたそうです。
私もいつか現存するピアノを見に行きたいと思っています。
そのピアノを間近で見た時に、この映画の光景が目に浮かぶことでしょう。
子供達にも見てほしい作品です。
コレ見た後特攻隊の遺書とか読んじゃいました 一人はピアニストを目指し、一人は音楽教師を夢見ていた、しかし彼らは戦争により特攻隊員として飛び立つ運命となる。
当時を知る先生が「最後にピアノを思い切り弾きたい」と10Km以上離れた学校まで走ってきた彼らの思い出を生徒に話したことで、TVや新聞でも話題となり「その隊員はその後どうなったのか?」と探し始める事に。
意外にもその後は、飛び立ったものの諸事情により特攻出来ず不時着したり帰還してきた隊員達のその後の真実について明かされる展開となり、あまり知られていない生き残った人達の苦悩が描かれている。
地味な作品だけど見て良かった、結構泣きました。舞台でもやってるみたいです。
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