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[ 大型本 ]
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最高権威が語る! 図解 脳を良くする小さな習慣
・久保田 競
【アスキー】
発売日: 2007-10-18
参考価格: 1,365 円(税込)
販売価格: 1,365 円(税込)
Amazonポイント: 13 pt
( 通常2〜5週間以内に発送 )
中古価格: 1,227円〜
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・久保田 競
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カスタマー平均評価: 5
脳トレブームに流されないために 毎月「音読」「計算」「塗り絵」といったような本が、
若干内容を変えて出版されている。
07年になっても、脳トレブームは続いているようだ。
この本は、そういったブームに乗った本とは毛色が違う。
上記の根拠に乏しい脳トレに、警鐘を鳴らしつつ、
「確実に」脳に良いとされたものを教えてくれる本だ。
自分の頭の回転に自信がある人も、そうでない人も、
手にとって読んでみるべき良著だと自分は思う。是非。
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[ 文庫 ]
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ものぐさ精神分析 (中公文庫)
・岸田 秀
【中央公論社】
発売日: 1996-01
参考価格: 920 円(税込)
販売価格: 920 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 699円〜
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・岸田 秀
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カスタマー平均評価: 4.5
すごく面白いですが 私は20歳の頃、岸田秀にかぶれていて、とても共感して読んだものですが、28歳になって自分で稼げるようになり親から自立してみると、少し岸田秀の考え方があまいな、と感じる部分も出てきました。
まず「私の親は子供の面倒はみたがそれをかさにきて人を支配しようとした」と言っていますが、食わせてもらっているのなら支配されるのは当たり前。それは自分で稼げない子供でも同じ。
それから「木に縛り付けた人間を殴るのは卑怯だ」と言っていますが、体罰を振るう教師が嫌なら学校を辞めれば良い。その結果損失を被るのは当然のこと。
岸田秀の親子関係で人と違っているのは、実母に養育されなかったことと、実の子でも無ければ愛してもいない子を愛していると偽られたという2点だけだと思う。
私の親もかなり酷い親でしたが、実の親だったし愛情を欺瞞されるということも無かった。
そんな自分が岸田秀を読んで親を非難するのはいかがなものだったかと思うようになりました。 集団心理分析によるユニークな社会・歴史解剖 唯物史観とは異なり、人間の心理に重点を置き、集団心理を個人の心理と同様に論じられるという見解(唯幻史観)の上、近代日本、国家、性などを分析した書。「共同幻想」を前面に押し出している点は吉本隆明氏と通じる所があるが、具体的対象を論じている点が面白い。フロイトの心理分析手法をほとんど無批判に自説に取り入れている点は気になるが。
「日本が無謀な太平洋戦争に突入したのは、ペリーの黒船来航による」、「アメリカが世界各地の紛争に介入するのは、アメリカ原住民を虐殺して建国した"うしろめたさ"があるから」と歯切れ良い。特に、外的自己と内的自己による分析は頭を整理するのに役立つ。吉田松陰と日本赤軍が内的自己で結び付くとは。「共同幻想の無謬性と絶対性を維持するため、現実への適応に失敗しやすくなる」という一節は、オウム真理教を予見したかのようである。私はフロイト流の心理分析は信用していないのだが、集団心理の説明には都合が良いのかなと思った。性に関する分析では、人類の性本能が壊れていると言う指摘から始まり、文化としての性幻想を論じているが新鮮味がない。進化論・時間・空間・言語に関する考察は発想が自在と言うより、むしろ檻の中での窮屈な議論で魅力に乏しい。「本能を失った人類」に拘り過ぎているのである。時代・国家などには巧く適用できた集団心理分析手法が、性・言語と言った属人的な例に対しては空回りしている感がある。もっとも、「私的幻想」から抜け出せない人間が今で言う"引きこもり"に相当するとしたら卓見である。「心理学者の解説はなぜつまらないか」、「心理学無用論」の二つの自嘲的な章は笑わせてくれるが、意外と著者の内なる悩みなのかもしれない。これらの章が題名の由来になっている。最後に個人的な事柄が語られるが、主に母との関係が著者を心理学に進ませた経緯が述べられる。
時代・国家という対象を集団心理分析の手法で鮮やかに論じた刺激的な書。
かなり以前の、、、 アナライズだが、そのいくつかはいまだ現実にある性質のものだと思う。
わたしは神経質といわれるが本人はいたってのろまである。
そして片付けが下手だ。かたづけるというと、捨てるほうがきにいっている。
だからある部屋はごちゃごちゃ。ある部屋はきちんとしている。
そして脱皮するようにごちゃごちゃをみて自分はものぐさだとおもう。
他人はどう思っても自らは偽れない。
次回作がすでにでているので、それとともに時間の経過がわかる。
たいへんおもしろいので、是非一読推薦いたします。
80年代文化を形成した名著 80年代文化を深層で形成したのはこの本である、と言い切ってしまおう。
同時代の日本の知識・文化人に与えた影響は計り知れない。
よって読んで損はない。
ただ、老婆心ながら一つだけ。
岸田先生はおそらく軽度発達障害だと私は見ている。
だからというわけでもないが、先生の理論は平均的な人間にはあんまり当てはまらないように思う。
ちなみに、アスペルガーの私にはどんぴしゃで当てはまりましたぞよ。
おもしろいがこわい 「自己険悪の効用」を落ち込んでるときにはあまりよまないほうがいいかもしれない。さらに、逃げ道のない考え方に陥ると思います。著者の文章の運びがうまいせいか引き込まれやすいと思います。
たいして、「忙しい人と暇な人」を読むと著者の人生遍歴の爽快さにおもわず馬鹿笑いしてしまいました。そのひょうひょうとした語り口もなんともおもしく、落ち込んでいるときはまずこちらから読むことをお勧めします。
精神分析とだいしてありすが、けっして硬い内容ではありません。しかし、逆に日常に溶け込みすぎている感覚もあり、だいぶ身近に感じることの出来る分怖さも増しているような気がします。
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[ 単行本(ソフトカバー) ]
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仏像の本
・仏像ガール〔本名:廣瀬郁実〕
【山と渓谷社】
発売日: 2008-10-27
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
Amazonポイント: 16 pt
( 在庫あり。 )
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・仏像ガール〔本名:廣瀬郁実〕
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カスタマー平均評価: 5
四天王の覚え方が「じぞうこうた」にかえってこのほんのすごさを感じました この手の本ってやたら形式にこだわる場合が多いんですよね。素人の私のような人間には「そんなことどでも良い」なことが、びっしり書いてあったりします。いわば「(素人の)あなたとは違うんです」って言わんばかりです。
ところが、この本は「仏像」のことのついて「1人でも多くの人に知ってもらいたい」という気持ちがにじみ出ています。
四天王の覚え方を「じぞうこうた」と記憶すると良いですよ、のような記述にはびっくりします。しかし、このような表現を示すことができる著者の力量に「ただ者では無い」と感じました。 分かりやすかったです。 まさに、仏像鑑賞の入門編といった感じです。
仏像が好きで鑑賞をいろいろしましたが、
“今更、人にきくのははずかしけど、これって?”時、ありませんか?
そういう所を解消してくれる本です。
これから仏像を鑑賞していきたい人にも、
もう、結構鑑賞してきた人にもオススメしますよ。
子供も大人も。 私は中学校で美術を教えています。仏像美術と修学旅行の事前学習を兼ねて、どのように中学生に興味を持たせようか悩んでいた私の背中をこの本は押してくれました。絵も可愛いし、内容もカテゴリ分けされていて検索しやすいです。説明が簡単で分かりやすいので、子供も大人も楽しめる内容になっています。随所に仏像大好きなんだなぁ?って感じられる一品。 素直に「いい本」 「耳」に笑い
本を傾けて写真を多角から眺め
知らない漢字をいっぱい学び
仏像の違いや役割を知り
そして「おわりに」で泣きました
すなおに、脳も心もみたされる
「いい本」です
大好きに溢れた本 多聞天は 四天王最強。
手を胸のあたりに掲げたポーズには「安心してね」という意味がある。
など、勝手に難しいと思っていた 仏像の世界について
まるで 聖闘士星矢や ビックリマンについてでも教えてもらっているように
ワクワクしながら知ることができました。
読んでいるときはポップな気分なのに
それでいて
読み終えた後は自分が永劫な歴史にちょっと触れられているような
そんな 豊かな気持ちになれる本です。
きっと 本全体に 仏像ガールさんの
仏像に対する「大好き」というまっすぐな気持ちが溢れているから
肩肘はらずに 素直に驚き 感動できるんだと思います。
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[ 単行本 ]
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ザ・マインドマップ
・トニー・ブザン ・バリー・ブザン
【ダイヤモンド社】
発売日: 2005-11-03
参考価格: 2,310 円(税込)
販売価格: 2,310 円(税込)
Amazonポイント: 23 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,280円〜
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・トニー・ブザン ・バリー・ブザン
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カスタマー平均評価: 3.5
マインドマップで頭はよくならない。 10年以上前だろうか、トニー・ブザンの頭のよくなる本を読んだ際に脳の機能を知った。
たまたまマインドマップと称して、物事を放射上に整理する方法がここ数年で流行と知り、読んでみた。
このマインドマップは、頭の中の機能の状況を可視化するという話だが、こと思考において、頭の中と現実(紙、PC等)とを同じ平仄にする必要性は低く、マインドマップを活用したからといって、アイデアが活性化するわけでもない。
単純な見出しとそれに紐付く項目を階層構造で整理したものの方が、はるかに書きやすく、思考の展開もスムーズ。その意味では、マインドマップは全く、役に立たない。お遊び道具でしかない。
いわゆる、お勉強が苦手な人が、色を沢山使ってノート作りに励み、勉強している感を自分で持ってしまうようなもので、思考の方法の本質ではない。 マインドマップの価値を脳の可能性から理解できた 「脳の驚異的なメカニズム」という章の中で、脳の無限の可能性を様々な実験検証結果から説明しています。これらを読むと、人の脳がいかにすごいものなのか、そしていかに自分が脳を活用していないのかがわかります。こんなフレーズがインパクトを与えてくれました。「脳の能力の限界を探索しつくしたひとは未だひとりもいない。ゆえに無限である。」本書を読むと、もっと自分の脳をつかいたくなってきます。
私はマインドマップを自己流でいろいろ活用してきましたが、本家開発者の解説を参考にすると、ますますその活用の幅を知ることができました。自己流ではどうしても自分の殻が見えてしまいます。それらを打ち破ってくれるヒントや実例がたくさん紹介されていました。自己分析や会議、読書、プレゼン、研修などなど、これだけでも私には大きな価値がありました。マインドマップをこれから使おうとしているひと、すでに使っているけど自己流の人にはぜひ読んでもらいたい1冊です。 イメージや色を用いて、放射的思考を図示せよ 1.この本の内容
今までのノート法は、つまらないし、記憶に残りにくくてダメである。天才たちのノートを見ても、単に直線的なのではなく、イメージを上手に用いている。一方、脳というのは、放射思考をしている。さらに、ノートは、自分で作り、覚えやすいようにキーワードを書くべきである。以上のようであるから、中心にテーマとなる言葉や絵を書き、ブランチ(枝)にキーワードを1つ書くといった(詳しくは本をお読みください)、マインドマップを作るべきである。マインドマップは、ノートのみならず、計画を立てたり、グループで活動したりすることにも効果的である。
2.評価
方法論としては、ありうると思う。だから、すぐにカラーペンとA4ノートを買って実践してもいいだろう(p308)。ただ、今までのノートが悪いといわれても実感が湧かない(正確を期するために必要な場合もあろう)、著者の方法論に理論的な根拠があるかわからない(プロフィールを見てもよくわからなかった)、以上2点により、星1つ減らして、星4つ。 ワイオ ある事柄を見つめる。5W1Hしてみる、五感に照らし合わせる、カタチを例えてみる、歴史などを考えてみる、機能、分類、疑問、それをやっているときの気持ちを考える・・・
ひとつのものごとから連想をつづけることが脳の最大の力。
イメージや創造力も同じようなものなのだろう。
それを図式化したものがマインドマップ。
そして、絵と言葉で図式化する行為がこそが、さらなる連想力、創造力を生み出す。
脳力を拡大させる。
図式化(マインドマップ)は、日常のノートづくりや、
アイデアだしなどでも幅広く応用できるそうである。
その基礎をみっちりと、くわしく、わかりやすく説明する本書、
目を通して損はないと思う。 マインドマップは自由な連想を広げるお絵描きのよう 私はマインドマップは言葉をどんどん線でつないでいくものだと思っていましたが、この本を読んでそれは違うんだなと分かりました。はじめは、真ん中に大事なキーワードを中心に書いて1, 2色のペンでキーワードを丸と四角で囲って、それをそれぞれ線でつないで書いていました。そのときは全然に頭に残りませんでした。だから、マインドマップは大して役に立たないと結論ずけていました。
この本を読んでから、10色ほど色鉛筆を買いました。キーワードとそのキーワードから連想できる絵をへたくそですが自分なりに色を使って中心から外側に広がるように自由にマインドマップを書きました。多分、他の人から私の書いたマインドマップを見ると変な落書きとキーワードが書いているように見えて訳が分からないかもしれませんが、自分の記憶には非常によく残りました。
もう一つ、ポジティブな気持ちでマインドマップを書くことが大事と分かりました。ネガティブな気持ちだとアイデアが自由に広がる事ができません。多くはありませんが、気持ちの持ち方などについても書かれていたので参考になりました。
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[ 新書 ]
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漢字―生い立ちとその背景 (岩波新書)
・白川 静
【岩波書店】
発売日: 1970-09
参考価格: 777 円(税込)
販売価格: 777 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,000円〜
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・白川 静
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カスタマー平均評価: 5
漢字の成り立ちが面白い 漢字が如何にして生れ、またどのような呪的思想を持ち合わせていたのかがよくわかる。
ただし、本書は文中における漢字の引用が別ページの写真で何行目、何文字目という形で表記してあるが、この点が少々初学者にはわかりづらいと思われる。「漢字百話」のように同じページのすぐ上に記載してあるような方がわかりやすいので、初めて白川静に触れるには「漢字百話」や「白川静さんに学ぶ漢字は面白い」などがいいだろう。「常用字解」などを眺めてみてから、漢字に興味を持つのもいいかもしれない。
内容は大変面白いので評価5であるが、一般的に言うと少し読みづらい点があると思うので、それを差し引き4にする。 漢字についての著者の知見の一部を見ることができる 漢字の著作が豊富な白川静の知見の一部を見ることができる新書の一つ。
漢字への興味を持ってもらうのに適した一冊。
漢字は想像力の宝庫である 文明の真髄を語る本である。私たちが普段何気なく書き記している漢字は、現在、世界に生きている「文字」の中でも、特異な象形文字です。古代に於いて象形文字は最も最初に現れた文字の一つと言う事ができる、それは形という図形を基礎にして、そこに動きや視覚的経験の総体を導入した一種の絵で、その絵を基に偏や造りを配置・構成した形態に、意味を対応させた意味文字です。メソポタミアの楔形文字も相当に古い文字ですが、漢字とは、いささか方法を異にした音表文字であり、アルファベットは代表的な音表文字と言えるでしょう。
漢字は東洋の古代中国にその起源があり、それは、東アジアの文化に決定的な影響を及ぼしていて、日本の文化はこの漢字が無ければ、その存在は、随分今とは変化を余儀なくされた事と思われます。また江戸・明治に於いてさえ、漢籍の素読は精神の成長に基本的な基礎となった。漢詩も然り、短歌・俳句然り、漢語調はやがて言文一致体となり、現在の日本では、小説も評論も当世風と成った、が、それでも漢字が無かったら日本語の表現は、今より随分単調なものとなるのではと思います。でも今は、漢字より日本語より、英語が幅を聞かす時代だ、日本語の使い方が良く身に付かない内に、中途半端な英語を学ばせようとする時代です。勿論、英語が母国語と同じ様に読み書き話せれば、言うことは無いが、基礎は日本語(母国語)にあると思う、その上で他に外国語が2つくらい身に付けば理想ですが、中々その様にはいかないのが現実です。
白川先生は、漢字研究の大碩学で、それは甲骨文字の業績や、また「字統」や「字訓」などの素晴しい著書を、お書きになっていて、漢字の意味の解釈などは、思っても居ない意味世界が背景に在る事を教えて頂き、とても面白い。
この新書を読んで、何よりも漢字に対する目が広がった事を心から感謝したい。今の日本では、読む力、書く力も、話す力まで、随分痩せて来ているのではないか?子供達に本当に良いテキストを与えていないのではないか?教科書が薄過ぎます。今の五倍から十倍のページ数が在って好いのではないか?生徒が、全部授業で消化する必要はありません。各章の要点だけを授業として消化すれば好い、その他は、生徒が自主的に学ぶ副読本とすれば良い。子供が最初に知識の手引きとする物は教科書です、この内容の豊かさ、広さ、深さが、生徒の知識のレヴェルを規定している面がありますから。授業では、単に教え込むだり、記憶させるだけでなく、生徒が自律的に知識を獲得する方法を基本的に習得させるべきです。
多くの象形文字は滅び去ったが、漢字はこれからも生きつづけられるか?先生はお書きになっている「民族とその言葉が滅びなくとも、文字はその文化の敗北によって滅びる」と! 白川漢字学の入門に 確かにバンヴェニスト(『一般言語学の諸問題』とか『ヨーロッパ諸制度語彙』)は面白いが、実は最初そのエラさがよくわからなかった。白川静を読んで(バンヴェニストより前から読んでいたが、読み返して)、そのエラさがわかった。バンヴェニストは偉い。白川静はもっと偉い。 おそらく競合品よりはいくらか安いためによく利用されているらしい学研の『漢和辞典』という事典があるが、これをつくった藤堂明保(東大教授)という中国文学研究者が、この『漢字』をめちゃくちゃ貶した書評を書いている。その貶し方というのが、「仮にも岩波新書で「カンジ」というタイトルの本を出すのに、こんなヤロウに書かせるなんて、編集者は何考えてるのだ」というものだった。こんな話があるから、「白川先生も、国立大学出てたら、今頃文化勲章なのに」というウワサも立つのだろう。東大のセンセイが「私大あがりがナマイキな、ちょっとだまってろ」という訳である。 しかし、これ以上の話は無用だろう(別にどっちの肩を持ちたい訳ではないし)。なお、白川静が藤堂明保をこてんぱんにやっつける「書評の反論」が、『文字逍遥』(平凡社ライブラリ)に収録されている。 漢字を見る目がかわります! 「大鵬」はもともと台風現象のことだったとか、漢字の成り立ちそのものについてよくわかる。漢字再発見、という感じです。あわせて、少し値段が高いですが、字源辞典「字統」もお勧めです。
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[ 単行本 ]
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田中雄二の漢文早覚え速答法―試験で点がとれる (大学受験V BOOKS)
・田中 雄二
【学研】
発売日: 2001-04
参考価格: 945 円(税込)
販売価格: 945 円(税込)
Amazonポイント: 9 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 116円〜
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・田中 雄二
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カスタマー平均評価: 4.5
邪道?はっ笑わせるな。 点をとることに限定した邪道な本。 そんな印象を持つ輩がいるようだが、何がいけないことなのだろうか?まず、漢文がセンターのみの人はこの本で十分だ。漢文が二次にない大学に行くような人が、大学へ行って漢文に関する道へ進む可能性など限りなく低い。つまり漢文はセンターを乗りきれば、もうポイ。そんな科目はこの本で速攻で終わらせて、しまえば良い。邪道だなんだ言うのは詭弁に過ぎない。又、二次にも漢文がある者はこの本だけやって、問題演習、過去問演習をやらずに本番に望む人なんかいるわけない。つまり二次に漢文がある者は、この本で基礎を身に付け問題演習しながら肉付けすれば良い話なのである。 それを邪道だなんだって綺麗事を言うのはおかしい。合格するために受験するのだから、点を取ることに固執して何が悪いのか。 ほんとうに点があがりました! この本のおかげで今年のセンターで漢文は満点をとることができました!!とてもわかりやすく書かれているので漢文が苦手な人でも難なく始められると思います。 短時間で漢文を得点源に センター漢文ならこれ1冊&過去問で高得点が望めます。
1冊をやり切るのにも苦にならない分量ですし、漢文に時間をかけられない人にオススメです。
これをやると苦手な人でもセンター漢文なら8割以上取れると思います。
漢文が受験科目にある人はやるべき本です。 え? 評価が高いので本屋で見てみましたが、とてもじゃないけどオススメできません。文字が大きく、黒一色というのは如何なものかと。 過信に注意 この本はあたかもこれ一冊で十分であるかのように書かれているが、全体的にかなり穴が多い。一見シンプルだが実は暗記するのに労力がかかり、その割にはいまいちな感じがする。レベルの高い大学の問題にはほとんど有用性がない。重要漢字、句法、文型など、とてもこれ一冊では足りない。
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[ 大型本 ]
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小学校学習指導要領解説 国語編
・文部科学省 ・文科省=
【東洋館出版社】
発売日: 2008-08
参考価格: 122 円(税込)
販売価格: 122 円(税込)
Amazonポイント: 1 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 30円〜
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・文部科学省 ・文科省=
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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反グローバリズム―新しいユートピアとしての博愛
・ジャック アタリ
【彩流社】
発売日: 2001-12
参考価格: 1,995 円(税込)
販売価格: 1,995 円(税込)
Amazonポイント: 19 pt
( 通常2〜4週間以内に発送 )
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・ジャック アタリ ・Jacques Attali
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カスタマー平均評価: 3
全体的にちぐはぐな印象 現代社会が晒されている人類破滅の脅威を訴え、互いに他者を尊重し奉仕することに喜びを見出せるようなユートピア社会の実現を提言していました。
宇宙旅行・世界政府・人造人間も登場する大胆な未来予想からはじまり、市場による民主主義の支配が招きうる近い将来の危機、そしてその克服にむけ過去のユートピア思想の整理と「博愛」を軸とした新たなユートピア思想の提言がされています。
一文一文は追えたのですが、全体的な意は最後までつかむことができませんでした。また邦題は反グローバリズムとありますが、著者は博愛に基づくこれまでとは違った新しい人間関係の構築を本書の中心的なテーマに掲げているようであり、原題には反グローバリズムという文言は含まれていないようです。原書についてはわかりませんが、本書については全体的にちぐはぐな印象を受けました。
訳がちょっと、、、 訳・編集がちょっと、、、。原文イタリックの扱いを、強調も作品タイトルも同様にゴチックだし、訳語、人名等、いいかげんな表記が散見する。「コンフュシウスのすぐ後に現れた中国の哲学者メ・チ」(p.180)なんて、冗談が過ぎます。本文は読みやすいだけに、こういうことがある、かえって訳の信頼性に疑問を感じてしまう。アタリの本を訳すなら、それ相応の準備をしてほしい。こういうのをスルーする編集者もどうかと思う。内容はアタリらしい示唆に富むもので、一つひとつ考えさせられる。金子郁容や松岡正剛らのボランタリー経済やコミュニティ・ソリューションのコンセプトと通じるところも多い。 最初からぐっと引き込まれるが、距離感も必要 欧州の博識から、今後100年の世界の変化がどう捉えられるか、を知るのに貴重な1冊。 特に、欧米主導の変化の中で、東洋的な発想がどう取り込まれていくか、というところが面白い。今後の行方が不透明な世の中で、 (近い)将来に向けての知的好奇心を書き立てられ、また思考のきっかけ/対話相手となる一冊ではあるが、 逆に、恐らく著者の想定する通りには事は運ばないであろうことも感じる一冊。 ジャック・アタリ氏の博識ぶりは周知のとおりであるが、 氏であっても、 文化的な壁を越えての十分な理解と、 それを踏まえた、統合された今後の妥当な世界観の提示は困難だということを改めて感じる一冊である。 「世界がわかりあって、調和する」ことは、まだまだ難しいのではないか。 米国やEU域内、そして東アジア、ひいては日本国内であっても、様々な利害対立調整は困難(もしくは非常に危ういバランスの上に成り立っている)ものであるように感じる目下からすると。。。
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[ 文庫 ]
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すごい!ホメ方―職場で、家庭で、恋愛で…相手を思うままに操る悪魔の心理術 (廣済堂文庫)
・内藤 誼人
【廣済堂出版】
発売日: 2007-09
参考価格: 600 円(税込)
販売価格: 600 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 499円〜
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・内藤 誼人
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カスタマー平均評価: 5
こっそりと実践するが吉 人を思いどおりに動かす2つの方法のうち、
誰でも、すぐに利用できる「ホメる」方法を
「悪魔のささやき」を織り交ぜながら
わかりやすく説明してくれる本です
まず、「ホメる」ことの意義の説明から入ります
「ホメる」方法がどんな性質を持っているかについて
もうひとつの方法である「叱る」方法と対比させています(P25)
・一過性ではなく、持続効果がある
・嫌われるという副作用がない
・即効性はない(時間がかかる)
・万人向きである
次に、メインである「ホメる」テクニックの伝授です
場所やタイミングについても説明がありますが
なんといっても人のタイプ別の「ホメ方」の説明が豊富です
親しさの度合い、自尊心・コンプレックスの強さ、
男性と女性との違い、好きな人と嫌いな人、
年齢・能力・上司・部下..
最後は、日常にありがちな場面での「応用」テクニックが紹介されています
念の押し方、正論の伝え方、ホメるところがない人に対する接し方、
相手の提案を拒否しながらの方法などなど..
この本を読んで、全ての方法を、すぐさま実践してしまうと
あからさますぎて、すぐに他人に嫌われてしまうでしょう..
しかし、1つ2つの方法を手帳にメモし、こっそりと実践すれば
他人には気づかれないまま、
「自分の思うように他人を動かせる感覚」を
味わうことができます
(大きな声では言えないので、こっそりと..「ぜひお試しください!」) 褒めることの心理学的重要さと実践 内藤誼人氏の書物は心理学を実に判りやすく記述し、いかにもこれを読めば「あなたは変わる」と思わせる(その時点で内藤氏の心理学に私達は購入意欲を抱かされている)タイトルが多い。
さて、「すごい!ホメ方」が文庫になり、安価に手に入れることができた。心理学的に「ほめられる」ということは対人関係に於いて、利益をもたらすことは心理学的通念とされている。だが、実際にどのように相手をほめればいいのかと言う部分までは、詳細に記された書物は少ない。心理学的に使える相手を「ホメる」ということに特化した記述をしているのがこの本の最大の特徴である。
誰しも人は他者を関わり合う。その中身は複雑な人間関係が誰しもに背負うことが社会というものである。そういった煩わしいほどの人間関係に於いて、自分を有利にさせる方法として、昔から研究されてきた学問である心理学は実際に使えることが多い。
心理学を簡潔に網羅した本を読んだ人は、他者をほめることの心理的要素を知っているはずだから、この褒めることに徹した書物を読むことは、大いに実益を産むであろう。
イラストは少ないが、文中に重要なことは太字でしるされているので、頭にインプットしやすい。たかが、571円と消費税で買える安価な本でありながら、何度も読むことで、現実の社会生活に於いて、あなたの実益になるのは確かだ。後は行動するだけなのである。
心理学は実に奥深く実践的である。下手なトップ経営者の書く自己啓発本よりよっぽど役に立つ。 一番のおすすめです いままで読んできた内藤さんの本の中で一番のおすすめです。
心理学というのは「相手の言動を観察する→その人の心理状態を推測する→
対応を考える→実践する→相手の反応を見る→・・・」という一連の作業だと
思うんですが、割りと集中力が必要なんですよね。
この本にも技術的なことがたくさん書いてありますが、基本は簡単明瞭。
「あなたのことを注目していますよ」とか「あなたと仲良くなりたいんですよ」
という気持ちを込めて、何か一言いえばいい。「ほめる」という大げさなもので
なくても、「おはよう」でも「ありがとう」でも「いいですね?」でも、
肯定的なことであれば何でもいい、ということがよくわかりました。
そういうスタンスでいると、相手も自分も柔らかい気持ちになれるんですね。
本書では「目的を達成するために→ホメる」という順番で書いてありますが、
「ホメて→人間関係を良くしておくと→少々のことは聞き入れてもらえる、
自分が困ったときに助けてもらえる」という順番で考えておくといいと思います。
職場で実践してみたところ、1週間でいいことがありました。
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[ 新書 ]
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悩む力 (集英社新書 444C)
・姜 尚中
【集英社】
発売日: 2008-05-16
参考価格: 714 円(税込)
販売価格: 714 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 160円〜
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・姜 尚中
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カスタマー平均評価: 3.5
暴利を貪るための書物 タイトルからして無理があります。力がないからこそ悩むわけですから。内容もこじつけばかりで、明らかにボロ儲けのために書かれてます。読みたいなら、書店で立ち読みするか、図書館にあれば借りるのがいいです。 時代を引き受ける 討論番組やニュースと同じように、
話が長く最終的に何が言いたいのか、よくわからない。
(声質は色っぽくて好きです・・・)
夏目漱石とマックス・ウェーバーを題材にしていても、
結局、本書を一言でいうと何なのか?
読後にモヤモヤ感が残留しているものの、
辛い時期は、時代の激流という波に乗り、
遊んでみることや、物事の本質を見抜いて、趣味的に悦にひたることが
自分を慰めてくれるんじゃないか、とも。
「忙しい人のための楽習塾」 利益を上げる読書術とは?
http://johnjohn.jp/blog/jb/mkt/ 悩む力にも格差?! 読む前から「悩む力」というタイトルから「白黒はっきりさせるんじゃなくて悩みある状態に耐えることが重要なんだ」みたいな感じだろうと予想していたが、ほとんどそのままんである。
この程度の予測可能な単純な内容に人々が飛びついたのはいかにみんなが白黒つけたがっているか、分かりやすさを求めているかを物語っており、姜さんにとっては皮肉でしかないのではないだろうか。
姜さんほどの男前でもなければぱっぱらぱーの私なぞはただ悩んでいても下手の考え休むに似たりで時間の無駄だと感じたのだが、単なる僻みだろうか? 悩んで悩んで突き抜けろ 前近代的時代、社会、宗教、伝統、地域的つながり、規範の時代。
窮屈であったかも知れないが、価値観が決まっていたので、悩む必要がなかった。
現代。科学万能、自由、個人主義の時代。
何でも自由と言われると頼るモノがない、かえって不安で絶望の時代。
こんな時代において、著者は
夏目漱石やマックス/ウェーバーの著作をヒントに、
逆説的な生き方を提示しています。
まじめに、悩んで悩み抜け
その後、突き抜ける、潔さで最強の人生を・・・
著者のような知的エリートが、
真っ直ぐで、優しさに満ちあふれている姿に
感動しました。
その悩み、私だけではない。 ビジネス本的なアプローチばかりだったので、たまには違う感じのもいいだろうということで読みました。購入してからなかなか手が伸びなかったのですが、読み始めたら2時間かからず読んじゃいました。
現代のインターネットは、わからないことはちょっと調べればすぐわかるようになったなど、世の中を便利にしましたが、それゆえに人は考えたり努力することをしなくなりました。その結果、自分とは何者だとか、何がしたいのかということに答えがが出せなかったり、あるいは努力をする前から答えがわかってしまうため、「どうせ○○だろう」など、下手な達観が無気力状態を引き起こすのではないかと考えています。
この急速な情報化というのは、明治時代に起きた急速な近代化(科学化)の時と非常に似ていると著者は考えており、今の現代人がもつ悩みの答えを明治時代を生き抜いた夏目漱石の小説に求めています。
私は著者の言いたいことは以下の2点かなと捉えました。
・とことん悩みなさい、悩んだ先では開きなおれますよ。(中途半端だと、後悔しますよ)
・自己は他者との相対的な関係の中で認識できるものですよ。
結論だけとらえるとシンジ君そのものというか、エヴァっぽいなと思いましたけど、明治時代と今が急速な変化という点において類似しているという考察はすごいなと思いました。
悩む人は悩むのだろうし、悩まない人は悩まないからこういう本は合う人合わない人はっきり分かれるのかなって思います。また、急激な変化が悩ませる原因なのであれば、すでに変化した世界を生きている平成生まれの子なんかは、同じ理由では悩まないのかななんて思ったりしました。(もちろん、著者も含め時代にかかわらず、環境や境遇によって悩む人は多いに悩むのだと思います。)
私が悩んでいることが、他の人も悩んでいることであるとわかったことがよかったです。
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