建築家・様式の本

安藤忠雄の思索の跡がたどれる本です
東京・神戸で開催された安藤忠雄建築展に関連し、出版された本です。

同潤会青山アパート、六甲の集合住宅、フォートワース現代美術館といった著者の建築について、著者自身の文章、写真、スケッチ、模型図が掲載されています。嬉しいのは、著者自身の文章で、当該建築にこめた意図が説明されていますので、写真、スケッチ、模型図とともに、建築家の思考の跡がたどれることです。今回わかったのは、著者が、建築物について「その土地の風土や歴史と関連した風景でなければならない」と考えていることです。その結果、同潤会アパートの建替では、表参道のケヤキ並木と高さを揃えるために、建築物の半分以上を地下に埋めるという手法をとっています。
また、写真やスケッチ、模型図は美しいので、見て楽!しむこともできます。
建築とりわけ安藤ファンにお奨めしたい本です。
「風景」を創る建築家ANDO
〜東京駅、兵庫県美で開催される、建築展覧会とリンクするカタログ形式の作品集。
東京、神戸、パリ、ニューヨークなどの世界各国でのプロジェクトが、それぞれ
美しいスケッチや模型などで表現され、ヴィジュアルブックとしても楽しめる構成
でありながらも、これまでの全安藤作品を網羅したデータ集や、年表などもあり
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安藤ファンならずとも建築ファンなら必見の書です。
これを読んで、建築展覧会に行けばより一層、日本を代表する建築家「安藤忠雄」
のヴィジョンが読み取れるのではないでしょうか？〜