|
[ 文庫 ]
|
空間―機能から様相へ (岩波現代文庫)
・原 広司
【岩波書店】
発売日: 2007-12
参考価格: 1,260 円(税込)
販売価格: 1,260 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,200円〜
|
・原 広司
|
カスタマー平均評価: 4.5
近代から現代への転換点を見定めるための良書 文庫でこの本が読めることに感謝、岩波様のご配慮には尊敬します。最近では手に入り辛い建築書の一つだったし、中古で買うと高いしで、なかなか読み辛い一冊だった。
原さんの建築を考える上で、内面から知るにはとっておきの一冊であることには間違いない。またそれ以上に、近代と現代を繋ぐ節目の本としての役割を重要視したい。
以前、以後の境においてどのようなことが注目され、現在では何が廃れ、何が残り、何が生まれたか?比較、発見する対象として非常に重宝されることだろう。
しかし、建築以外の人間が読むに耐えるものかは個人的には謎。哲学が好きな人なら大丈夫か?
まず均質空間に対する考え方は、ミシェル・フーコーの監獄の誕生を待たずして、すでに建築サイドの問題点から俗に文学サイドが言う近代空間の輪郭を描き出している。重要なのはそれを設計者である著者が解き明かしているところ=実践への転換をそこから行なおうとしていること。そして建築の言葉に哲学の言葉がやや翻訳されていること(原さんの言葉自身が哲学や数学などめんどくさい言葉に近いので建築のことば自身とは言い難いが)であると思う。建築サイドからの均質空間に対しては1956年にコーリン・ロウがシカゴフレームで、権力と空間との関係を薄らと紐解き始めている。本書はそれを上手く受け止めた上で身体的な次元にあった空間が、どのように制度やシステム、設備によって成立する空間へとシフトしていったかを書き綴っている。
さらに言えばレムのビッグネスに通じる考え方やハーバードデザインスクールの黒本でのマーケットに関する考え方の基本はほぼ、この本の中で出そろっていると言っていいだろう。(ジャンクスペースはそれからさらに飛び出した射程を見ているように思うが)
われわれは本を読んだ上で均質空間をどのように扱っていくべきなのか?考える必要があるだろう。この空間は世界の歯車の一つになっており、進化を続けているのだから。
その後に続くの文章は、原さんが独自に均質空間に対して取った構えを文章にしたものとなる。
「<部分と全体の論理>についてのブリコラージュ」では、部分から成立するボトムアップ型のモデルに対しての考察が現れる。世界の民家調査や引用をもとに下部からの相互作用によって引き起こされる秩序にありようを探っていく。その中で出て来る「広場」に対する「空地」と呼ばれる空間がそれぞれのモノとモノとの媒体となっていく様の可能性を見ている。同じような話しは青木淳さんの「原っぱと遊園地」や古谷誠章さんの「広場」と「空き地」へと繋がっていっているように思う。
境界論では「空地」と周囲との関係に対して「谷」という考え方を導入する。自邸や京都駅などに見られる実空間での「谷」の展開以上に、<マイナスの中心>という「谷」に対しての評価は非常に重要なことだと思う。そして「谷」が持つ、動的な境界のイメージである。雨水が集まり、そして流れていく「力」の流れ。境界を物理学的に扱う可能性をそこには見て取れるだろう。それは当然、境界面へと移る。
本のタイトルとなっている「機能から様相へ」はヤマトインターナショナルを初めとする作品に見られる表層の表れを問うものとなっている。表層とは外と内が均衡する薄い面である。その薄い面の上で光と反射をもとに刻々と移り変わる姿を示す建築の姿は、まさに様相へと変わりゆく建築のありようを示していただろう。そして外と内の均衡は光に限らず、今日では様々なものへと適応され、建築は自然へと近づいている。と同時に、新たな自然を生み出そうとしている。
最終章「<非ず非ず>と日本の空間的伝統」では、「谷」において言われた「負」を「非ず」の論理として深めようとしている。
notAとは、Aの本来の場所にAが位置していない状態を指す。したがって、notとは事象を動かす力なのである。notAは当然ながら本来のA ではありえない。このnotの力は、否定の否定において明らかになる。not(notA)にみる否定の否定は、AをAが本来ある場所にもどす力であり、この力こそ運動の原因である。
p.284
<非ず非ず>の否定の力は、動かす力ではなく、可能なる場所の出現を誘起する力である。
p.285
たとえば、シミュレーションにおける条件文を思い起こしてもらえればいいだろう。条件に合うものはある安定状態に移行し、そこに留まることを可能とする。しかし条件から外れるものは常に次なる方向へと動いていく可能性を内に秘める。「谷」の空間とはそのような常に次なる状況へと移る可能性を秘めた「多」なる空間のことである。本文中では、そのような状態に対して「中道」ではなくて「無境」という言葉を当てているが、まさに平均的な状況ではなくある特異点にいるという事をしっかりと意識した表現であると言えるだろう。 西欧哲学 vs 東洋思想 著者によると、『建築に何が可能か』(1967年)が〈関係〉の論であるのに対して、本書は〈様相〉の論であるとし、21世紀は「様相へ向かう」と言い切る。
本書は、「均質空間論」(1975年)、「〈部分と全体の論理〉についてのプリコラージュ」(1980年)、「境界論」(1981年)、「機能から様相へ」(1986年)、「〈非ず非ず〉と日本の空間的伝統」(1986年)の5つの小論から構成される。
「均質空間論」において、「近代建築が行ったことの総体は、ミースが座標を描き、コルビュジェがその座標のなかにさまざまな関数のグラフを描いたという図式によって説明される」と要約し、近代性については「人間を記述するにあたって、ものの全体性を記述することなく共通性を抽出する自然科学の記述法にとどまっている」と批判的に捉える。そして、そうした近代の均質空間から何とか抜け出したいと願う。
「〈部分と全体の論理〉についてのプリコラージュ」では、「全体があってはじめて部分も記述できるという古典的な構え」を否定的に捉え、離散空間を提唱する。
「離散空間とは、それぞれの点が意味ある部分集合であることを含めて、いかなる部分集合も意味あるとされるような空間である」
「境界論」では、以下の書き出しで始まり、境界がはたす交換と媒介の役割を論じる。
「はじめに、閉じた空間があった?と私は発想する。この閉じた空間に孔をうがつこと、それがすなわち生であり、即ち建築することである。」
最も単純な建築を、屋根(ルーフ)/周壁(エンクロージャー)/床(フロア)という最も単純な要素に分解し、それを境界と解してさらに詳細に説明する。その内容を要約すると以下の通り。
エンクロージャーとは「空間に容器性を与え、空間を個体化するための手段」であるとし、フロアの空間性は「その面上で出来事が生起することにある」と述べ、「生活の〈場〉を形成する母胎」であり、さらには「境界があいまいな事象を同時に発生させ、かつ、そこに構造的把握を可能にするような空間性をもっている」と指摘する。最後にルーフには「空間を象徴するはたらき」があり、「空間の容器としての性格と場としての性格とを同時にとらえようとするための概念的な装置である」と述べる。
そして、これら境界にまつわる空間的概念は、実在する空間を構成する三つのプロトタイプ(部屋/庭/あずまや)に対応しているとまとめる。
最後に、境界面が誘起する空間効果のもっとも面白い現象として、「空間の内と外との〈反転〉」を指摘する点は興味深い。
「住居に入れば、ふつう家の中に入ったと感じる。それを外に出たと感じさせるように演出する。この反転した感覚が、さまざまな生活上の快適さのうえから、現代の住居にとって必要不可欠な条件である。」
本書のタイトルにもなっている「機能から様相へ」においては、近代建築の「機能」に対する概念として、現代建築の「様相」を指摘しつつ、両者を対比的に検討する。
近代建築:機能?身体?機械
現代建築:様相?意識?エレクトロニクス装置
様相(modality):事物の状態や空間の状態の見えがかり、外見、あらわれ、表情、記号、雰囲気、たたずまいなどと表記される現象。
最終章の「〈非ず非ず〉と日本の空間的伝統」では、仏教の「空の思想」に言及しつつ、あらゆる文化の底流に見出せる多義性を保持する論理を〈非ず非ず〉の論理と考える。
「機能論が立ち入ることができない全体的な雰囲気の世界」=「はたらきと関係ではなく、見えがかりであって、いわば様相の世界」の重要性を説き、その実践を日本の空間的伝統に見る。以下に様々な鍵語を用いつつ、日本の建築空間の特性を表現している箇所を抜粋する。
〈境界がさだかでない〉という現象は、日本の空間、より範囲を狭くすれば日本の建築空間の特性である。
〈場としての空間〉〈あると同時にないところの境界によって生成される空間〉
「間」は切断の技術ではなく、異質なもの同質なものを問わず、融合や一体化の、境界をあってなきものにする様相論的計測技術である。
近代の合理的思考に基づく「機能主義」を乗り越えるため、仏教の思想に基づく論理を採用する辺りは、黒川紀章氏の「共生の思想」にも共通する、西欧哲学に対抗する唯一の手段である?東洋思想の存在感を感じることができる。
|
|
[ 単行本 ]
|
ディスクリート・シティ
・原 広司
【TOTO出版】
発売日: 2004-12
参考価格: 3,150 円(税込)
販売価格: 3,150 円(税込)
Amazonポイント: 31 pt
( 通常5〜7日以内に発送 )
中古価格: 2,600円〜
|
・原 広司
|
カスタマー平均評価: 5
クールだけど変な建築論 建築家原広司による4分冊の新著である。 ≪エッセイ≫、≪インタビュー≫、≪ドキュメント≫、≪ドローイングス≫によって構成。ヴィジュアルにはなかなかカッコイイ本だが、内容は? ≪インタビュー≫編では、若いころの苦労話がかなりざっくばらんに語られていて、少なくともわたしは勇気づけられた。若いひとへ向けられた、「ひとりで立て」、「とにかく、自分はどうしたいのかを考えろ」といったメッセージはとてもたいせつにしたい。ジャンルを超えて響く力があるのではないか。 ≪エッセイ≫では、「ディスクリート・シティ」というフシギな理論が展開されるが、万人が理解できるかどうか、なんともいえない。とにかく、ユーモラスでおかしいという印象が強くのこった。 ≪ドキュメント≫、≪ドローイングス≫は、南米の蒼穹や鉛筆によるやわらかいタッチの図面、超現実的なプロジェクト(「実験住宅ラテンアメリカ」)に目がうばわれ、あなたもしばし時を忘れることだろう。
|
|
[ 単行本(ソフトカバー) ]
|
集落の教え100
・原 広司
【彰国社】
発売日: 1998-03
参考価格: 2,625 円(税込)
販売価格: 2,625 円(税込)
Amazonポイント: 26 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,625円〜
|
・原 広司
|
カスタマー平均評価: 5
宝物です。 現在の殺伐とした社会は機能論だけで成り立っている。
実体論に目を向けろということでしょう。
自己相似性(同一化)は虚構だけが現実を自己完結性へと誘う。 集落には全てがある タイトルはまるで人類学の本のようですが、全く建築の本です。
あるいは、デザインや都市計画の本です。
世界中のあらゆる集落は、地理的、文化制度的な制約の上でデザインされています。
いわば集落のデザインは、集落のエッセンスの凝縮であると言えます。
世界中の集落から得られる、建築的エッセンスを100個の箴言に集約した本書は、他に類書のない、ユニークさと普遍性をたたえています。
71個目の教え。
「遠くからは、辺りに溶けこむ姿をもて。
近くからは、辺りから際立つ姿をもて。」
まるで本書のようです。
ただし、決して読みやすく理解しやすい本ではありません。
繰り返し読む本です。 買いです。 本書の読者にはなんの興味もないとは思いますが、イギリスのボーカル・グループ、ビー・ジーズの89年の作品に「still water run deep」という曲があってその歌詞を眺めていた折、僕は不思議な既視感に捉われました。その歌詞の趣旨は、ある女性に向けられた思いの深さを川の流れに喩えて、表面が激しく見えるほどその流れは浅く、穏やかに見える流れのほうがかえってそこに深い流れが隠れているものだ、だから情熱的なあいつより、冷静さを装ってはいるけれど実は僕のほうが・・・といったものでした。その後、散々調べた挙句、僕は「古今和歌集」に全く同様の趣旨の和歌と、「浅瀬の徒流れ」という諺、そして、「still water run deep」がイギリスの慣用表現であったことを知るのです。しかし、そこで不思議であったのは、なぜそんな似通った表現が、容易には文化の伝播を認められないふたつの国のあいだに同時発生的に生じたのか、ということでした。その疑問が自分なりに解けたように思えたのが、本書P22のグアテマラの住居の写真を見、そこに添えられた「ある場所の伝統は、他のいかなる場所における伝統でもある。」という言葉を知った時でした。表題にもあるように「教え」であるので、全編このようにフィールド・ワークの結果得た、とても汎用性の高い箴言が数多く収められています。 あらゆる部分をデザインせよ 梅田スカイビル、JR京都駅ビル、札幌ドーム設計のベースは、 世界の集落調査にあるという建築家原 広司。この本の一番最初に出てくる教えはこれです。 (1) あらゆる部分を計画せよ。 あらゆる部分をデザインせよ。 偶然に出来ていそうなスタイル、なにげない風情、 自然発生的な見かけも、 計算しつくされたデザインの結果である。 これは、集落および建築の話だけではなく、あらゆる 事柄に応用できる言葉だと思います。 本文は、哲学的で難解な箇所もあり、じっくりと丹念に 読んで初めて理解できる(or理解できない)感じではありますが、 それゆえにプレミアム度は高いと思います。 コピーライターも経営者も夫婦も、何か学ぶところがある 私は広告製作をしているものですが、よく人にこの本を薦めています。2P毎に世界各地にある「集落」の写真と、そこから導かれる「教え」がまとめられており、写真集のように楽しむこともできる体裁の本です。しかし、書かれている内容が非常に深く・普遍的です。 〜【複雑さ】複雑なものは単純化せよ、単純なものは複雑化せよ。その手続きの複雑さが人の心を打つ。〜【大きな構想】大きな仕掛けは大きな構想を支える。大きな仕掛けは小さな部分によって支えられる。大きな構想が、そのまま実現されれば、退屈な集落となる〜といった言葉は、あらゆる分野のものづくりや、コンセプトメイクに役立つ、人類共通のもの。知的好奇心を満たす、大人の絵本です。
|
|
[ − ]
|
集落への旅 (岩波新書)
・原 広司
【岩波書店】
発売日: 1987-05
参考価格: 591 円(税込)
販売価格:
中古価格: 397円〜
|
・原 広司
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ ハードカバー ]
|
GAアーキテクト―世界の建築家 (13) 原広司
・二川 幸夫
【エーディーエー・エディタ・トーキョー】
発売日: 1994-07
参考価格: 6,096 円(税込)
販売価格: 6,096 円(税込)
Amazonポイント: 60 pt
( 通常5〜7日以内に発送 )
中古価格: 4,499円〜
|
・二川 幸夫
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ − ]
|
空間―機能から様相へ
・原 広司
【岩波書店】
発売日: 1987-03
参考価格: 3,150 円(税込)
販売価格:
中古価格: 2,000円〜
|
・原 広司
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ − ]
|
建築に何が可能か―建築と人間と (1967年)
・原 広司
【学芸書林】
発売日: 1967
参考価格: 840 円(税込)
販売価格:
中古価格: 24,997円〜
|
・原 広司
|
カスタマー平均評価: 5
有孔体理論 『建築とは何か』という問いは、『人間とは何か』という問いが不毛であると同様に、行動の指標とはなりえない。もし私たちが人間について問うなら、『人間に何ができるか』を問うべきである。同様に建築についても、『建築に何ができるか』と問うべきであろう。
という問題提起から始まり、動的な本質の捉え方を目指そうとする。
「動き」「関係」「ずれ」など個人的にも興味を抱いているキーワードに着目しつつ、近代建築、特にミースの均質空間を乗り越えようとする試論であり、哲学的思考に基づき建築の可能性を追求する。
とりわけ、部分(個)と全体(集団)の動的な「関係」に注目しており、独自の建築論として「有孔体の理論」と「浮遊の思想」を提唱している。
以下に「有孔体理論」について、本書からの抜粋により簡単に紹介する。
個としての有孔体の理論
a 有孔体は、内部空間の要請にしたがって形態が決定される。
b 有孔体の建築理論は、形態を予告する。
c 有孔体は内部空間に方向性を与え、可変的な領域を形成する空間制御装置として理解される。
d 有孔体の孔(開口部分)は、それが対象とする作用因子の運動の制御意図に最も適したかたちあるいはメカニズムをもたねばならない。
e 有孔体は内と外とを、あるいは他の有孔体と結合する孔を持っている。
f 有孔体は、生産単位となりうる。
有孔体の集団の理論
a 要素としての有孔体は、エネルギーあるいは物質が授与される孔をもって結合にそなえている。
b 有孔体のもつ方向性は、集団化するときに生じる余った空間(あき)の性格を規定し、これを有孔体化する。
c 有孔体の集団は、形態的な統一の美学を排除する。
d 有孔体の集団は、生産単位となりうる要素としての有孔体のあつまりであるから、時間的変化にそなえてとりかえを計画することができる。
e 構造的あるいは生産的要請は有孔体の不連続的結合を危うくする。
f 個としての有孔体が発見的に探求されると同様に集団が形成する有孔体も発見的に探求される。
部分の集合として全体を捉えようとする考え方は、現代の若き建築家・藤本壮介氏に受け継がれているように思う。藤本氏が、楽譜の基本となる五線譜に例えたミースの空間に対し、それを乗り越える為に「五線譜のない音楽」を目指すとしていたのが思い出される。
ちなみに、本書の函自体が「有孔体理論」を体現しているのも興味深い。
|
|
[ 大型本 ]
|
原広司 (現代の建築家)
【鹿島出版会】
発売日: 1995-08
参考価格: 4,515 円(税込)
販売価格: 4,515 円(税込)
Amazonポイント: 45 pt
( 通常5〜7日以内に発送 )
|
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ 単行本 ]
|
都市の地球学
・石井 和紘 ・槇 文彦 ・原 広司 ・黒川 紀章
【ウェッジ】
発売日: 2003-09
参考価格: 2,730 円(税込)
販売価格: 2,730 円(税込)
Amazonポイント: 27 pt
( 通常5〜7日以内に発送 )
中古価格: 681円〜
|
・石井 和紘 ・槇 文彦 ・原 広司 ・黒川 紀章
|
カスタマー平均評価: 4
時代を担って。 原さんに興味があって読みました。
内容は石井和紘、槇文彦、原広司、黒川紀章の4人が都市観を語るというものです。
序文の「都市とは、人間圏そのものである。都市のありようを考えることは、
人間がたどった「二十世紀」を探るために重要な手段だといえる。
そしてその人間圏は地球圏の中にある」という部分はまさにこの本の
内容を表していると思います。
建築を通して都市というものを見てきた建築家たちの視点が書かれています。
それぞれの建築家たちの見てきたものやこれからを感じさせる部分もあり興味深かったです。
黒川さんは相変わらずの語り口で。。
|
|
[ − ]
|
インディアスを<読む> (1984年) (叢書・知の分水嶺1980′s)
・原 広司
【現代企画室】
発売日: 1984-10
参考価格: 3 円(税込)
販売価格:
中古価格: 201円〜
|
・原 広司
|
カスタマー平均評価: 0
|
|