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[ 単行本 ]
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トワイライト〈11〉 夜明けの守護神
・ステファニー メイヤー
【ヴィレッジブックス】
発売日: 2008-12-20
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 1,050 円(税込)
Amazonポイント: 10 pt
( 在庫あり。 )
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・ステファニー メイヤー ・ゴツボ×リュウジ
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カスタマー平均評価: 4.5
今回の巻は一味ちがいますよ とうとう11巻が発売になりました★
この巻は今までと違い、一ページ目のキャラ紹介でおお!と思ってしまいます。
注目すべきは、もちろんベラの苗字!!
10巻で結婚式を挙げましたよね!だから変わっているんですよ。
ただ、私が★を四つにしたのは、このトワイライトシリーズは紛れもなく★が10!ってつけたいぐらい面白いのですが、
この巻は、どちらかというと、ジェイコブ目線で進んでいます。(今回だけ読者は主人公目線ができにくいかも)
ベラ×エドが好きな私は、ほんーの少し物足りなさを感じました。
総合的にいうと、10巻でバリバリ出ていたキャラが、引っ込んでいて(主人公達含め)、出番の少ないキャラがババンっとでているのですよ。
でも、最後のシーンを読めば、もう大変!
次が待ちきれないのですよ。
ただ、もうひとつ不満なところが・・・
読者は待って、待って、1年は待っているのに、
どーして後2巻があるのに、いっきに3月まで待たせるのかが、
少し許せないところなんです。
もう、面白すぎて待てないですよ。 わりとキョーレツ・・・。 こ・・・、これはっ・・・。と、多分もし見ていたら後ずさりするような場面。
エドワードは今回、完全脇役です。(というか、ベラが心配なあまり、完全読者無視、みたいな。や、今までもべつにカメラ目線ってわけでもないんですが。)ベラはベラで、全神経がおなかに向いていますから、これまた読者無視てか。
なので、この巻の語り役はわんちゃんことジェイコブくんです。それでもわんちゃんにはきつすぎましたね。最後まで。
ベラをはさんで二人のイイオトコが、狂気にとらわれそうなくらいの経験をします。や、ベラちゃん、もうちょっと手加減しても・・・、と思わず突っ込んでしまいました。
このシリーズにはいってから、ちょっとキッツイ感じはありますが、それでも、二人のベラをおもう気持ちがガンガン来て、切なくなってしまいました。
これで二人ともハッピーエンドじゃなかったらかわいそう過ぎるというものです。
次巻を3月まで待つのが今は一番つらいかな・・・。このすぷらった状態でベラちゃんは2ヵ月半いるのですね・・・。かわいそう・・・。ロザリーねーさんはこまったちゃんのままずっと来て、このままこまったちゃんなんでしょうかねえ・・・。ううむ、やはり待てません・・。早く幸せを見たいよう。
とはいえ、映画もやっと日本語版HPできたことだし(ヴィレッジブックスの特設サイトもゴツボさんのイラスト壁紙や塗り絵(!)が素敵です。)、しばらく毎日が楽しみです。 激動のジェイコブ。そして、衝撃の。。 人間の女の子・ベラと、吸血鬼・エドワードのロマンス、
シリーズ第4期の第2巻。
今回の語り手は、ベラの「親友」人狼のジェイコブです。
新婚旅行へ行ったベラの身を案じて、いらいらするジェイコブ。
やっと入った一報は、ベラの病気を知らせるものだった。
かけつけたエドワードの家で、ベラの現状を知ったジェイコブだが
人狼の群れのリーダー・サムは、ベラに宿るものを「危険」とみなし
ベラごと殺そうと。。。
ベラの体を気遣い、気も狂わんばかりのエドワードとジェイコブ。
あんなにいがみ合っていた二人ですが、最愛のベラを気遣い
なんだかシンクロしていきます。
ベラと群れの決定の板挟み、そして自身の未来のこと。
悩みも、衝撃もいっぱいのジェイコブですが
さらなる運命が彼を待ち受けています。
この巻ラストはかなり衝撃的です。
4期が4分冊されたのは、ここで切りたかったからか、とか邪推しちゃうほど。
4期はまだ半分残っている、、というところに希望を託します。
次は、3月10日に2巻同時発売予定です。
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[ 単行本 ]
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トワイライト〈9〉 黄昏は魔物の時間
・ステファニー メイヤー
【ヴィレッジブックス】
発売日: 2007-11-20
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 1,050 円(税込)
Amazonポイント: 10 pt
( 在庫あり。 )
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・ステファニー メイヤー ・ゴツボ×リュウジ
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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トワイライト〈8〉 冷たいキスをあたしに
・ステファニー メイヤー
【ヴィレッジブックス】
発売日: 2007-11-20
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 1,050 円(税込)
Amazonポイント: 10 pt
( 在庫あり。 )
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・ステファニー メイヤー ・ゴツボ×リュウジ
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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名探偵の掟 (講談社文庫)
・東野 圭吾
【講談社】
発売日: 1999-07
参考価格: 620 円(税込)
販売価格: 620 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 149円〜
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・東野 圭吾
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カスタマー平均評価: 4
遅れて来た最高傑作!(言い過ぎ?) いつかドラマ化(映画化)されるんじゃないかと思ってましたけど、結構時間が掛かりましたね。10年以上ですか。
(セルフ)パロディとは、或る意味最も高度な娯楽(多分)。
「楽屋オチ系ミステリ」(?)の最高峰!
但し、それだけでは終わらないのが東野圭吾作品。
可愛さ余って何とかの(本当か)、「本格ミステリ」の「粋」をご堪能下さい。 思わずニヤリ 推理小説ではありません。
推理小説をたくさん読んできた人向けです。
今までたくさんの小説家が知恵を絞って様々なパターンのミステリを描いてきていますが、この本で分類されるものに対して、ほかならぬ小説の「登場人物」が「こんなの読者に飽きられるよ」と嘆いているわけですね。いわゆる「メタ発言」ってやつです。
プロローグの二行目から、すでにひどいです(笑)
今まで推理小説をいくつか読んできた人には、思わず「ニヤッ」としてしまうこと間違いないでしょう。
17日からスタートしたドラマはこの作品の本当の面白さを全く生かし切れていないと思いますが。 東野氏より推理モノへの愛あふれる風刺小説 名探偵:天下一大五郎と、県警本部捜査一課の大河原番三警部。 こう聞くといわゆる「難事件を警察を差し置いて解決する名探偵」と、「それに対し「さすが天下一くん、今回は一本取られたよ」と絶賛する脇役警部」の図式が出来上がるのがお決まりの推理モノのパターンですが、そんなお決まりのパターンに安易に作り上げられている小説とその作者への風刺小説となっているのが、この作品です。
風刺と言っても「ブラック・ユーモア」のような強烈な毒はありません。しかしそこには確実に「安易な推理モノ(小説、二時間ドラマ)」への批判と呼べるものがあります。推理モノへの愛あるからこそのツッコミとも言えますね。
話の流れは推理小説そのものですが、登場人物が自分が今話したセリフ、いた場面に対し、突如第三者的目線になり(つまり場面から離れた所で自分がいた場面を見るような感じになり)、自分でツッコミを入れる流れとなっています。 「ガハハ」と大笑いするようなものではありませんが、腹筋がプルプル震えるような笑いが出てきました。
そして、時折そんな中に、そんな推理小説をお決まりパターンで読み進める読者への風刺も感じることがあり、ドキリとします。
ちなみに私が気に入っているのは、「第十章 アンフェアの見本-ミステリのルール」です。 最後の最後にガツンときました。
なお、余談ですが「解説」に書かれていた通り、本書と『名探偵の呪縛』を読み終わった後、東野氏の別の著書である『毒笑小説』の中の短編「本格推理関連グッズ鑑定ショー」を再読しました。
これは、本書に出てくる「壁神家殺人事件」の外伝であり、もう1つの結末が強烈なブラック・ユーモアと共に出てきます。
実は『毒笑小説』を先に読んでしまった私ですが、これは確かに少なくとも『名探偵の掟』を読んだ後に読んだ方が、より面白さがわかりますしネタばれにもなりませんね。。。 推理小説に対する提言 「容疑者Xの献身」で本格であるか否かで大論争をおこした作者であるが、本作品を読むとそんなことはあまり気にしていないことがよくわかる。
いや、むしろ「あなたたちがいっている『本格』ってなんですか?」と問いかけているようにも思える。
最終章「名探偵のその後」の最終ページで書かれていることが、ミステリ小説会に対する提言なのだろう。
本作品は、2009年度4月から、テレビ朝日系金曜ナイトドラマの枠でドラマ化される。
この作品がどのように映像化されるのか楽しみだ。 見直した 東野圭吾の処女作。新本格派との決別宣言とも言える内容だった。今日、独自路線をひた走る(ように見える)著者だが、じつは本格推理小説にもかなり精通していることがよく判った。密室殺人、時刻表アリバイ、クローズドサークル、童謡殺人、ダイイングメッセージなど推理小説の定石毎に描かれた、全14の話から構成される。本格推理小説を読んだときに必ず覚える違和感を、すべて受け入れてくれるから大変痛快だった。ストーリーは、作中作として事件が起きるような構造、逆に言えば、探偵と警部を主人公にして事件解決までの道のりが展開されつつ、同人物らがそこでのトリックをメタレベルで解説し揶揄する。上手だなと思ったのは、トリックの新規性を対象レベルだけでなく、メタレベルでも扱うこと。とにかく一読に値します。ただ、作中で言及される過去の本格派推理小説を実名で引用して欲しかった。09年春ドラマ化されるとのこと。どう映像化するのか楽しみです。
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[ 単行本 ]
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トワイライト〈7〉 赤い刻印
・ステファニー メイヤー
【ヴィレッジブックス】
発売日: 2007-11-20
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 1,050 円(税込)
Amazonポイント: 10 pt
( 在庫あり。 )
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・ステファニー メイヤー ・ゴツボ×リュウジ
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カスタマー平均評価: 5
待てなかった・・・・!!! トワイライト〈7〉 赤い刻印
文庫でこのシリーズを読み、続きがどう?しても読みたかったので、全巻そろえてしまいました。暗いイメージのヴァンパイアがとっても、若者らしく、素敵に画かれています。
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[ 単行本(ソフトカバー) ]
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華鬼3 (Regalo)
・梨沙
【イースト・プレス】
発売日: 2009-04-16
参考価格: 1,155 円(税込)
販売価格: 1,155 円(税込)
Amazonポイント: 11 pt
( 在庫あり。 )
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・梨沙 ・カズキヨネ
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カスタマー平均評価: 5
4巻が早く欲しくなる^^ この巻はサイトでUPされている小説との違いが顕著で読んでいてドキドキしました^^
国一がサイトでの小説だと後半でまったく出てこなくなってましたがこの巻では美味しいとこ持ってった感があります♪
華鬼視点の短編が最後に載っていてそれが短いながらも神無とラブな感じで良かったです^^
私としては「うし」さんのビジュアルがカズキヨネさんの絵で見てみたいんですが・・・4巻で描かれないですかね?笑
4巻が待ち遠しくなる1冊♪ より深く鮮やかに。 元々サイトで読んでいた小説がタダで読むには申し訳ない程面白かったので、1巻発売時はおひねり気分で購入しました。
ですがかなりの加筆があり新鮮で、読み返しているという印象はなく、買ってよかったなあと思わせられます。
特にこの3巻で感じましたが、キャラクター全員の描写が一段階深くなっていて、より文章にのめり込めるようになっていると思います。
12色の色鉛筆で描かれていた作品が、24色で描き直されたような。
そんな印象を受ける丁寧で鮮やかな書籍化だと思います。
何より、サイトで最後まで読んでいるにも関わらず、最終4巻が待ち遠しいんです。クオリティの高さの証明ですよね! 感激! 華鬼3最高です(*^□^*)華鬼が凄くカッコよかった!4が楽しみでしょうがありません(≧▼≦) 続きが楽しみ! ネット小説を読んだので内容は知っていたのですが、この3巻は1・2巻と比べても追加されている場面が多く感じました。文化祭やハロウィンなど学園生活の楽しい様子も垣間見え、華鬼の天然な可愛らしさや国一の登場場面もかなりUPしているのでとても楽しめました。
巻末にある書き下ろし小説も、短めながら華鬼目線だったので良かったです!
期間限定の番外編はほのぼのとしていて、肩の力を抜いて楽しめました。
ネット小説では荒さも目立ちましたが、丁寧に加筆・修正されていて、人物や世界観などより深く描かれているという印象を受けました。カズキヨネさんの挿絵ともマッチしているし、主人公や華鬼以外の登場人物もみんな魅力的です。
第4巻は“厚め”になるとのことなので、今からすごく楽しみです!
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[ 文庫 ]
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ぼくと1ルピーの神様 (ランダムハウス講談社文庫)
・ヴィカス スワラップ
【ランダムハウス講談社】
発売日: 2009-02-20
参考価格: 840 円(税込)
販売価格: 840 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 700円〜
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・ヴィカス スワラップ
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カスタマー平均評価: 4.5
映画とは別の楽しさ 映画を観てから、こちらも読んでみました。
クイズの問題をなぞる形でスラム育ちの主人公の半生を振り返るという大筋は映画と同じですが、登場人物やエピソードはかなり異なっており、また別の楽しさがありました。
ただ、シナリオの洗練度やスピード感はさすがに映画のほうが上で、また、インド社会の描写という点では映画でもほぼ拾えています。小説を読む時間や習慣のない方に無理には勧めません。
とはいえ、小説ならではの含蓄も多々楽しめます。「1ルピーの神様」のオチは、ああなるほど!と唸ってしまいました。聡明な主人公に拍手。 現代のインドそのものを見事に描写 この小説は、インドの貧しい少年がクイズ番組で一問一問正解していく場面と、
少年の波乱に満ちた18年の歴史が交互に進行していき、
なぜ教養のない貧しい少年が難問に正解することが出来たのかが、
ひとつひとつ明らかにされていく。
ここで語られる少年の生い立ちを通して、
貧困と格差、様々な犯罪、虐待される子供たち、宗教間の抗争など、
現代のインドそのものが見事に描写されている。
少年の境遇があまりにも過酷なだけに、果たして最後に莫大な賞金を得ることが出来るのかが気になり、最後まで一気に読まずにはいられない。
私は個人的には、ディケンズの「大いなる遺産」の様に、最後は大金を得る事が出来ないがかえってそれで良かったと思える様な結末が好きなのだが、
本書のような結末は本当の意味で少年にとって良かったのかと考えてしまったのだが、どうだろうか?
公開中の映画の方も是非見てみたい。
この春に日本でも映画が公開されている話題の作品だが、読む人によって評価は大きく分かれる1冊だと思います。じっくりとこの本を読む時間がある方は是非、ご一読ください この本は、ご存知のように映画「スラムドッグ ミリオネア」の原作なのよな。まだ私はこの映画を観てないんだけど、この原作の伏線の張り方を味わうと、もう映画には期待できんだろうな。
特に、大きなヤマ場が文中にあるわけではない。10億ルピーというとてつもない賞金を(世界中で流行っている)クイズ「ミリオネア」で主人公は手に入れるのだが、不正があったと取調べを受ける。
それから、どうして学校にも言っていない彼が「偶然に」正解を続けてこられたのか、ある意味淡々と彼の人生と交わる回答の秘密が明らかになるのだ。
たしかに、インドには日本人には理解できない日常がある。
人が生きていくということは、壮絶とも思えるし、残酷とも思えるし、理解不能な大きな宇宙に生きているとも思える。しかし、きれいごとではない「人が生きる」という事実がそこにあるのだぁ。
私が夢にまで見たアグラのタージマハルは、あの時たしかに埃っぽい空気に静かに佇んでいた。そこから見た向こういっぱいに広がる草原は、昔々のずっと前からたぶん変わっていないのだろうな、と考えてたことを今でも思い出す。1607年にムガル帝国の王子が出会った、後の奥さんとのロマンスと別離がタージマハル建立のきっかけだ。そんな話にも出会える。
人がひっそりと生まれ、誰にもかえりみられず死んで行く。
生きるためにそこに寝て、生きるためになんでも口に入れていく。私らがホテルから一歩出れば数え切れない物乞いが集まってくる。
かたや、目のくらむような富豪が営々とその身を当たり前のように継いでいく。
いろいろなインドの風景や事情がふんだんに織り込まれている。残酷な現実がおとぎ話のようでもある違和感にも包まれる。淡々と人間模様が進められている本書は、最後にささやかなオドロキの事実と、うっすら予測のうちにエンディングを迎えて読み終えていく。37カ国で翻訳され、この春に日本でも映画が公開されている話題の作品だ。評価は分かれると思う。
人は皆その人にしか答えられないようなクイズの解を持つ いやぁ面白かった。著者はインドの外交官らしいけど、こうなると小説ってもう小説家の特権じゃないね。なんと言っても「Who Wants to Be a Millionaire?(邦題「クイズ$ミリオネア」)」をモチーフとした構成の妙に唸ってしまう。主人公ラム・ムハンマド・トーマスがそうであるように、人は誰しもその人にしか答えられないような13のカルトクイズの解を持っているんじゃないだろうか。主人公が持っているのはトリビア的な知識なんかじゃなくって、波乱万丈な人生の中で身につけてきた生活の知恵である。「自分の人生から逆算的に13のカルトクイズを作ってみる」なんて遊びも面白いかもしれない。
「Who Wants to Be a Millionaire?」の本家はイギリスだけど、この番組の構成自体がインドの階級社会のミニチュアのようだ。そうした常に一か八かで人生を突破してきた主人公の逞しさ。基本、クールなのに、巻き込まれ系の展開で思わず表出してしまう情のもろさ、みたいな部分がとても魅力的だ(人情噺「文七元結」に似たエピソードも出てくる)。読者も途中から気づくんだけどコインには表しかないんだよね。運は自分で決めないと開けない、局面がどう転ぼうが自分で決めときゃ後悔しないっていう、この小説に通底する楽観主義と、ユーモアとウィットに富んだ作者の語り口もまた魅力的である。そして、最後の大どんでん、ね。もちろんここでは書かないけど。
本筋じゃないところでは、インドという階級社会の中で、カシオのデジタル時計、ニンテンドーのゲーム、ソニーのテレビといった日本製品が富の象徴として随所に顔を出すのが印象的。あと、酔っ払いを馬、ロバ、犬、熊、豚に見立てる挿話がナイス!著者の人間観察力と機知を感じさせる。 運命をきめるのは占い師にもらった1ルピー、ではなく クイズ番組で全問正解し、前代未聞の賞金を獲得した少年ラム。
賞金をだししぶる番組制作サイドは、ラムが不正をしたと警察に告発した。
彼は不正をしたのか、それとも……?
ラムは、弁護士であるスミタに真実を話しだした。。。
アカデミー賞受賞映画「スラムドッグ$ミリオネア」の原作。
物語は、ラムとスミタの会話部分と、ラムの回想でつづられます。
ラムは自身の過去を語り、自分がなぜクイズの答えを知っていたかを教えます。
クイズの順番に語られるため、時系列はバラバラで
語られる過去にひきこまれていると別の時間へとび、
はぐらかされたような気持になっていましたが
それも全体を通してみるとうまい構成になっています。
孤児として教会で育ち、それ以降は施設、下町、
住み込み仕事のため外交官の屋敷や女優の家など住まいを転々とするラム。
インドの過酷な格差社会の中で
弱い立場におかれたラムの境遇はただでさえ厳しいのに、
さらなる災難に襲われるラム。
ですがその中には、一筋の光のような慈愛や友情も描かれています。
そのためか内容的には暗い面が多く描かれているのに、
読後はもちろん、読書中の印象も暗くも重くもありません。
ラストにはいくつかの驚きもあり、充実したお話でした。
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[ 単行本 ]
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夢をかなえるゾウ
・水野敬也
【飛鳥新社】
発売日: 2007-08-11
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
Amazonポイント: 16 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 309円〜
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・水野敬也
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カスタマー平均評価: 4.5
おもろい 非常に笑える本で、一気に読んでしまいました。
100%自己啓発本と思って読むと、少し違うかな?と思うのですが、
コメディタッチの中に良い言葉が散りばめられています。
巻末に、重要な言葉がまとめられているところは良かったです。
またの機会に、巻末は読み返そうと思います。
エンターテインメント成功哲学 とにかくリズムが良くて、楽しくどんどん読める。いわゆる「成功哲学」を説いているのだが、エンターテインメント性に富み、「意識」よりも「行動」に焦点をあてて、読者の「習慣」に切り込んでいくところが優れている。
巻末の「ガネーシャ名言集」がうれしい。 自己啓発の基本ルールを学ぶ<入門編>として良い 流行っているのか友人からの紹介で読みました。物語になっていて楽しめますが、物語そのものは特に小説的に価値もなく、あくまでも自己啓発的内容を読みやすくするための物語で、とって付けたような酷いストーリーではないがB級のシナリオ。
さて内容ですが、自己啓発セミナーで、実践も踏んだ体験者には内容が薄いかも。また初めての人には、物語に笑いの要素が多いために、本質の意味が取れない可能性が高い。
読んで何かを得た気にはなるが、全てを本質から体で理解し、日々実践する事が出来た場合のみ、夢は実現する。この本質を理解するにはこの本だけではかなり厳しいと思うが、自分の従来のパターンを変えたい場合のとっかかりにはなるかも知れない。 実際にやってみるべし! インドの神様「ガネーシャ」
関西弁をはなし、神様のくせに煩悩の塊といった感じが、とても良い。
ただ読むだけではなく、実際に指示をやってみることが大切だと思う。
そこから、今まで自分になかった感覚、考え方というのが見えてくるはず。
20代、30代の人におすすめかな。 自己啓発本にストーリー性が加わっていて、読みやすい! 自己啓発にストーリー性が加わっていて、非常に読みやすいです!
ガネーシャとサラリーマンのやりとりも非常に面白く、やる気が持続できます!
普通の自己啓発本は読んで終わりそうですが、この本ならば、サラリーマンと一緒のペースで課題をこなすなどの工夫をすれば、課題をちゃんと実行にまで移せます!
みなさんもガネーシャと一緒に夢をかなえよう!
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[ 文庫 ]
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黒衣の女王 グイン・サーガ126
・栗本 薫
【早川書房】
発売日: 2009-04-05
参考価格: 609 円(税込)
販売価格: 609 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 250円〜
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・栗本 薫
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カスタマー平均評価: 3
レビューをすぐ書かないあたり 購入して、読んで、ため息をついて、すぐにレビューを書かない……それだけで、惰性で購入している感が強いのは分かっていただけるかと。他の方のレビューを読んでいても、なんとなく20年以上付き合っている倦怠期をとうに通り越した夫婦間にも似た悲しさを感じてしまいます。
イシュトヴァーンがリンダに求婚する1巻ですが、なんというかそのストーリーに乗り切れない自分がいます。イシュトの子供っぽいわがままさと、リンダの子供っぽいバカさ加減が本当ならおもしろいはずなんですけどね。
最後の数ページで次巻への「引き」があるのは、以前からのことですが最近はそれがあからさま過ぎて、そのくせ次の巻でもその引きが十分に活かされなくて嫌になります。
あーーー、こんなレビューを書かせないでくださいよーーー リンダ vs イシュトヴァーン イシュトヴァーンがリンダに求婚します。未亡人のリンダは、イシュトヴァーンの言葉に動揺します。こういったときの女心を描く、のは女性作者の特権だと思います。ほとんど、リンダとイシュトヴァーンの会話(喧嘩?)ですが、数年ぶりに出会った二人の会話は楽しく読めます。
ラスト4ページで、イシュトヴァーンはスーティのことを口にします(注:あくまでも言及しただけ)。次の巻の展開はわかりませんが、また、イシュトヴァーンの長口舌で紙(ページ)が消費される予感がします。
表紙絵のモデルはリンダのようですが、ちょっといかつすぎる。
リンダへの求婚 今回は、タイトル「黒衣の女王」の通り、リンダの巻です。
ゴーラからパロへ急遽やってきたイシュトヴァーンのリンダへの求婚を巡る駆け引きが行われます。
ただリンダの歯切れの悪さは、若いと言うだけでは説明がつかないようにも思いますが、ともかく、揺れる乙女心が表出してきます。
そんなリンダ中心の巻ですが、サイロン(ケイロニア)の黒死病はどうなっているのでしょうか?
最近登場しないグラチウスの影かと思われるものも・・・。
そして、ついにイシュトヴァーンが、フロリーとその息子の行方に言及したところで今巻は終わるのですが、彼はこの先まで彼女らを追って足を伸ばすのでしょうか・・・。
今回は、比較的まとまった一巻でした。 暗雲立ちこめるケイロニアは・・・ 全編を通してホンワカムードであります。イシュトもなんだかトゲトゲせずに、ほっこり(まあリンダを籠絡しようと躍起なのでしょうが)しております。
恐らくはドス黒いケイロニア編へ向けた一休みでしょうね、基本的にはリンダとイシュトのやんわりとした痴話喧嘩がいろんな思惑を込めて行われている巻です。
数カ所複線があります。それが急転直下を呼ぶものなのか、ホンワカムードのままケイロニア編へと移るのか、そこが楽しみな所です。
あぁ、また・・・ これって、一冊費やすほどの内容でしょうか。前の巻のレビューでも書きましたが、最後の10ページでやっと大きな動きがあって、今回はその内容も多少は描写されるだろうと楽しみにしていたのに、まったくといっていいほどなし。会話中にほんの数行、ケイロニアのことに触れた部分があるだけでした。なんか肩透かしを食った気分ですね。真剣に読むほどの内容じゃないです。とはいえ、二十数年買い続けたのですから、今後も惰性で買い続けていくんでしょう。
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[ 単行本 ]
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楊令伝 九
・北方謙三
【集英社】
発売日: 2009-04-24
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
Amazonポイント: 16 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,175円〜
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・北方謙三
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カスタマー平均評価: 5
宿命のライバル,ついに雌雄を決す。 ついに激突する梁山泊軍と宋禁軍。
各部隊が肉弾戦を繰り広げる中、楊令と童貫はひたすらその時を待つ。
麾下の部隊が消耗しようとも、互いに見ているのは相手の動きだけだ。
戦の喧騒から隔絶したかに見える二人の間に、潮が満ちるように
その時が訪れる。
戦いを描いて迫真の筆を見せる著者が、いくさの後の民生や政治まで
描いてゆく。
まさに北方ワールドというべきか。 一つの終着点 水滸伝から続く、長きにわたる死闘がついに決着!
依然最強を誇る憧貫に苦戦する梁山泊軍で、楊令から史進への、一度きりの、たった一言の伝令が発せられます。
水滸伝ファンなら誰もが痺れてしまうこのシーンより、最終的な決着にいたるまでの数十ページはまさしく手に汗握る展開です。
軍としての対決は一旦終結し、金軍の南下、岳飛の活躍、梁山泊の今後など、物語は広く展開していきます。それはそれで楽しみですが、正直この後どんなふうに物語が進んでいくのか、自分には検討がつきません。
童貫戦ついに決着 対童貫戦がついに決着。
ある瞬間から甕が壊れるように、一気に結末へとなだれ込んでいく。
その数行にこめられた作者、そして読者の思い。
打ち震えるような気持ちで読んでいただきたい。
そして、物語は終わらない。
朽ちゆく宋、攻める金、交易で新しい国の在り方を目指す梁山泊。
不気味に動く青連寺。
裏主人公的存在となった岳飛。
次巻が待ち遠しくなる展開だ。
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