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[ 文庫 ]
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トワイライトII 下 (ヴィレッジブックス)
・ステファニー メイヤー
【ヴィレッジブックス】
発売日: 2009-03-10
参考価格: 735 円(税込)
販売価格: 735 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 500円〜
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・ステファニー メイヤー
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カスタマー平均評価: 5
再会できてよかったよかった. 大好きな人に突然,別れを告げられたら・・・
そりゃあもう,死んだように生きるしかありません.
自分が失恋したときのことをまざまざと思い出し,
辛くて切なくなりながら,読み進んでいきました.
抜け殻のようになった自分を支えてくれる男友達がいたら,
頼ってしまうのも,仕方ないですよね.
ベラがジェイコブに慰められるのも,仕方ないかなって思いました.
それよりも,エドワード,あなたってばもうっ!!
アラフォー世代からみれば,とてもまどろっこしい二人だけれど,
遠い昔の自分を思い出してみれば,うなづけることばかり.
久々に恋の切なさを思い出させてくれるお話でした.
早く続きが読みたいなぁ?.
ノベルズに手を出すか,原書を読むか,
迷うところだ... 人狼くん出現で、またどきどきです。 シリーズ1が初恋の喜びだったら、シリーズ2は、失恋です
失恋を経験した事のある人ならわかる痛みで、読んでいて辛かったです。
辛い時に、助けてくれた、友達(ジェイコブ)に好意をもったり
「あ?あるよね?」と三十路の私も楽しく読めました。
男を上げたジェイコブくんの、活躍に期待です。
文庫化が待ちきれないので、ノベラで買ってしまいそうです。
(表紙がちょっと恥ずかしいので、躊躇してます(汗) そりゃないだろ… 自分を守ってくれるジェイコブ達と仲良くなっていたのに、あっさりと敵であるエドワードを救いに命がけの旅に出る… エドワードもベラの命を守るために離れたのに、逆に命を脅かしていた事に気付く訳で…だったら離れる理由がない。 後半はとにかくラブラブですから?! 赤面しちゃって下さい。 そしてエドワード嫌いの父親に笑いました。前作では気弱な父親でカレン兄弟を褒めていたのに、エドワードが気に入らない頑固親父に…父親って複雑ですね。
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[ 文庫 ]
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三国志〈1〉 (吉川英治歴史時代文庫)
・吉川 英治
【講談社】
発売日: 1989-04
参考価格: 798 円(税込)
販売価格: 798 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 342円〜
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・吉川 英治
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カスタマー平均評価: 4.5
諸葛孔明 三国志 一度読んでみたいと思っていましたが映画 レッドクリフのコマーシャルを見て決断し購入し一気に読み終えました。歴史の時間に習った知識も薄れていたのですが
劉備?確か教科書にでてたな曹操も聞いたことあるな 張飛?知らないな といった知識で読み始めたので本当にワクワク興奮しました。唯一知っていたのは諸葛孔明だけでした。諸葛孔明の事をもっと知りたいと思い三国志を読み始めたのでしたが諸葛孔明が出てくるのは全編8巻の後半でした。前半は曹操にあこがれながら読んでいましたが、後半の孔明を知り本当に感動しました。今まで持っていた孔明に対する思いは非常に賢い人間というイメージでしたがこの本を読んで孔明の頭の良さに感銘する以上に彼の人間性の素晴らしさに感動しました。本当に孔明のような人は過去未来世界中探しても中々でてこないでしょう。もちろん三国志が浪花節の要素を踏まえており史実に必ずしも後付けされていない部分も多いことを考えてもです。
八巻の最後、吉川英治さんの孔明に対する評価偉大なる凡人のところにでてくる老人の孔明にたいする言 孔明は普通の人となんにも変るような事はありませんでした でも彼が死んだ今になって考えると あのような人はこれからもう二度と現れないのじゃないかと思うのです という 言葉は本当に孔明の人物像を表しているように思いました。 今の世の中にも孔明のような政治家が出てきてくれるとよいのですが。 三国志には詩がある 1989年4月11日リリース。『桃園の巻』と『群星の巻(前半)』からなる。吉川三国志は劉備・関羽・張飛の桃園の義盟で始まる。時は日本では卑弥呼が邪馬台国を統治していた頃、中国では後漢末期にあたる。
まず苦言を呈したいのは新装五巻分冊となった今の文庫はその始まりたる『序』を無下無謀にもカットしてしまった。最終巻では『篇外余録』をカットしてしまった。これは吉川三国志を単に理解していないだけでなく、作者の意図というものに対する出版社の使命というものも無視した愚行だ。故に真の吉川三国志を理解するには作者の意図の通り編した旧八巻分冊のものしかありえない。
『序』で吉川英治はこう言っている。
『三国志には、詩がある。単に膨大な治乱興亡を記述した戦記軍談の類でない所に、東洋人の血を大きく搏つ一種の諧調と音楽と色彩とがある』
正にこの『序』にこそ吉川英治の三国志に対する私信が集約している。この『序』なくして吉川三国志にあらず、だ。 入門書はこれだろう 高校生のときに読んで、ハマッた。三国志ものはいろいろ出回っているが、余計な先入観を持たずに済む入門書としては、これが最適だと思う。文章は言うことなし、一応どこにも偏らずに書かれているとも思う。個人的には「この作品の」曹操のファンである。文句なしにカッコいい。
この後に、何だったかもう忘れたが、とんでもない三国志ものに当たってしまい、辟易して以来、他に手を出すのをやめた。やっぱり正統派から入るにこしたことはないと思う。これを読んでざっと人間関係を把握して、それから他の作品を回るのが正解なんじゃないかな。 三国志。 若い頃は、三国志などを読んでもあまり興味が湧かなかったり、
世の中が十分に理解できていなかったこともあり、それほど面白いとも思わず、
1巻の桃園の巻まで読み切ったところで止まっていたが、
大人になって世の中がよく理解できてきた今読めば、とても理解できるし面白い。
劉備が世の苦しむ民衆を救わんと、義兄弟の契りを結び、張飛と関羽を従え兵を起こす。
ところが、戦功を上げても愚かな人々の前に地位もろくに与えられず、ただ戦場を放浪するのみで、2巻の初めにやっと平原の相(しょう)という地位を得る。
その後、曹操、孫権、と並び、三国(魏、呉、蜀)のトップにまで上り詰める彼と三国の運命とは・・? 読みだすととまりません! 父が持っていたい旧かなづかいの同書を2回読んでから30年近くがたち、今回現代かなづかいのものを購入して読み出しました。
劉備が黄河の流れをみつめているシーンやせっかく母のために手に入れた茶を母が川に投げ捨てるシーンなどは明確に覚えていましたが、都が混乱に陥るストーリーなどはすっかり忘れてしまっていました。
以前読んだのが旧かなづかいのものであったこともあり、今回購入したものが非常に読みやすく感じ、あっという間に1巻を読み終えてしまいました。
とにかく物語の長さを感じさせない最高傑作です!
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[ 文庫 ]
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トワイライトII 上 (ヴィレッジブックス)
・ステファニー メイヤー
【ヴィレッジブックス】
発売日: 2009-03-10
参考価格: 756 円(税込)
販売価格: 756 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 500円〜
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・ステファニー メイヤー
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カスタマー平均評価: 5
擦れ違いつつも愛しあう2人 ずっと読んでみたかったお話なのですが、文庫化されたのを機会に
手に取ってみました。
素直な感想は、とても面白く、ロマンチックで、センシティブで、
のめり込まされるストーリーでした。
ベラのエドワードへの愛がとてもロマンチックなのに、その葛藤はとても
純粋です。ベラにとっては、たった「指を怪我した」程度の事が、エドワードとの
決定的な別離になるなんて、思いもしないでしょう。
危機が迫った時だけに脳裏に閃くエドワードの声を求めて、自ら身を危機に晒そうとさえ
するベラは、少し狂気じみつつも、純粋な愛を感じます。
エドワードも、ベラのためを思って自ら傍を離れたのに、それがベラを精神的に衰弱させ、
裏目に出てしまい続けるのが寂しいです。
エドワードのいない寂しさをジェイコブで埋めようとするベラの心情も深いです。
友達以上にはなれないと分かっているのに、縋ってしまうベラを酷いと思うか当然と
思うかは、割りきれない所があって良かったです。何というか、等身大ですね。
吸血鬼というある意味ゴシックでロマンチックな題材であるのに、気取った雰囲気もありません。
たぶん、スクールでの日常などが丁寧に描かれ、恋の悩みがやたら壮大に描かれている
わけでもなく、等身大の女の子として共感できるシーンが多いからだと思います。
お互いが一番なのに、ベラの願いがエドワードの願いでないという葛藤が切ないです。 心が痛い 上巻は、TWILIGHTで熱々だった二人ですが、エドワードの家族が好意で開いたベラの誕生日会での出来事から二人の関係が変わってしまいます。突然、ベラが拒絶を受け一家が去ってしまうのです辛かったぁ…さよならの場面で泣いてしまいました。ジェイコブの存在がベラの中でだんだん大きくなり、そのジェイコブにも逃れられない運命がある事に気付きかけていくのです。やたら登場してくるベラの父親、かなりジェイコブがお気に入りな様で個性を発揮し始めます。 「狼男編」 前巻が「吸血鬼編」とするなら、今度は「狼男編」です。と言っていいくらい上下巻の大半が狼男の話で終始します。それでも、最初と最後はカレン一家との話なのですが・・・。
ベラの誕生日の祝いの席で、彼女の不注意からとんでもないことが起こってしまい、カレン一家がこの地を去ってしまいます。
ところが、前巻で倒された吸血鬼の仲間がベラを狙ってきます。そこを救うのが狼男です。
更に、ちょっとした話の行き違いから、イタリアのヴォルトゥーリ一家に、ベラがいずれ吸血鬼の仲間になると言う約束をさせられることになります。
吸血鬼の仲間にならなければ、イタリアの吸血鬼の一家に狙われるし、吸血鬼の仲間にならなければ、協定が破られたと言うことで狼男に狙われることになります。
更に、前巻で倒した吸血鬼の仲間ヴィクトリアがまだベラを狙っています。
吸血鬼になることを決意したベラですが、エドワードから結婚すると言う条件を付けられました。
次の巻ではどうなるでしょうか?
今巻は登場人物が悩む場面も多く、しかも変化に富んでおり、前巻以上に楽しめ一気に読むことが出来ます。
と同時に、次巻が心待ちになりました。 主な登場人物の苦悩だらけ ベラの誕生日がきっかけで、二人は別れてしまいます。
ベラの苦悩は、失恋した事がある人なら共感できると思います。
だから、読んでいる方も結構辛いかも。
でも、話に没頭してあっという間に読んでしまいました。
今回は他の吸血鬼一族が登場したり、
ジェイコブのものすごい成長(?)があったり、
前作に引き続きい嫌な吸血鬼の影がちらちらしたり、
ベラの周りがどんどん騒がしくなっていきます。
そんな中、ベラのお父さんだけは
娘を思う普通のお父さんの姿が描かれているのでホッとさせてくれます。
最後には二人は寄りを戻すのですが、
前作のように穏やかな話の終わり方ではないので
早く次の展開が知りたくなります。
早く次の文庫が出てくれないかな。
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[ 文庫 ]
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トワイライト 上 (ヴィレッジブックス)
・ステファニー メイヤー
【ヴィレッジブックス】
発売日: 2008-04-19
参考価格: 735 円(税込)
販売価格: 735 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 349円〜
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・ステファニー メイヤー ・ゴツボ×リュウジ
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カスタマー平均評価: 4.5
小中学生向け 成人の読み物としてはあまりに内容が軽すぎる。日本でのティーンズハート(今もあるのかな?)といったところでしょうか。子供向けです。
ただ、子供の頃に出会っていれば夢中になったであろう感じはよくわかるので、評価は高めにしておきました。
大人でも、「あ?昔こういうの好きだったな」と懐かしむには可かもしれません。 おもしろい!! 小説とかあんまり読んだことない私でもすごくハマりました。エドワードかっこいい! 映画も観ました。 私は、映画を観てから本を読みました。 映画の内容を具体的に補足しながら読むような感じになりましたが、映画では描かれていないことなども知ることができて、さらに魅力に惹かれることになりました。 動悸が止まらなかった 映画を見てから買いました。
映画を見ていると(多分動悸のせいで)頭が追い付かず、おいてけぼりにされてしまう
ことが何度かあったのですが、
小説を読んだことで、エドさんやベラさんの細かい心情がわかって納得しました。
「なぜ雷の日にしか野球をできないのか」という理由も、映画を見たときは「?」でしたが
小説を読んで理解。(自分が頭弱いだけかも…
人物の描写が繊細で、間違いなく頭の中でエドさんが美化されました。
2人の距離がかゆかったりするけど、読んでいると(もちろんハラハラさせられたこともあるけど)幸せになりました。 話の筋が良い 冒頭は、女の語り口で始まり、やがて彼女が(ベラ)は、彼(エドワード)に彼が感じていたことをききだす。そこが今までにないストーリーの進み方だと思う。会話が多い分、相手とのやり取り、お互いを知り合おうという気持ち つまりは二人の世界がメインとなって話がすすんでいく。その分、この二人の周りにいる人間の意図が読めない。それが話をどうかき乱していくのか。それが非常に気になる作品だった。ヴァンパイアを作品とした小説は多いが、これは、いかに二人の暴走とも思える恋愛が突き進んでいくのか。その行き着く先を知りたくなる。
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[ 文庫 ]
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夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)
・森見 登美彦
【角川グループパブリッシング】
発売日: 2008-12-25
参考価格: 580 円(税込)
販売価格: 580 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 200円〜
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・森見 登美彦
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カスタマー平均評価: 4.5
よくわからん ぬらぬらとした奇妙な文体は、ドグラマグラを彷彿とさせるながらも、京都という街の魑魅魍魎が跳梁跋扈していそうなアヤシゲな雰囲気を表現することに一役買っていると思う。文体に感性があわなければそれまでだし、あえば独特の世界観を楽しめるのではないだろうか。そういった意味では、あらすじと可愛いイラストの表紙から恋愛小説だと推測して、ジャケ買いすることはお勧めできない。じっくりと腰をすえて、最初の数ページといわず1章くらい読んでから購入した方がいいのではないだろうか、幸運にも最近の本屋には座り読みできる空間があったりすることだし。それほどまでにギャップが激しい。
たまに「読者諸君」などと、こちらへ語りかけてくる部分以外は割りと面白かった思う。 京都の街並が目に浮かぶ 単行本も読んだけど誰かにあげちゃったので文庫版も買ってみた。
独特の言い回しで、京都の街並が思い起こされるほのぼのストーリーです。
普通の感覚で言えばとっても変わり者の「黒髪の乙女」が京都の街で大暴れするストーリーなんだけど、とてもほのぼのした心洗われるストーリーです。でも独特の言い回しに好き嫌いがあるかもねー。
■読んで欲しい人
・京都に住んでいるか住んでいた人
・京大の出身または学生の人
・ほのぼのしたい人 嗚呼、青少年よ苦悩せよ 一途な想いを寄せた意中の相手は黒髪の乙女。彼女の注意を惹くためにあの手この手で「外堀を埋めて」も、さらりと躱されすれ違う日々。
そんな『先輩』の苦悩と、それを知らない『乙女』の日々礼賛を交互に描いた意欲作です。
明治時代の書生さんのような堅苦しい口調の『先輩』。本当にこんな思考をする大学生がいるのかと苦笑いをしつつ読みながらも、あのように奥ゆかしい乙女がいれば一途な想いを向けてしまうのも無理はないと納得してしまいました。
安易に社会に流れずに我が道を生きる二人。登場人物の紹介を最小限にとどめ、現実とファンタジーの境界を曖昧にすることによって得られる独特の作品世界。人の世と感情の不思議が巧妙な文体や構成で描かれており、読後はさわやかな気分になれること請け合いです。
一流の娯楽小説 今まで読んだ小説で一番笑ってしまった作品。
ジャンルで言えばラブコメになるのでしょう。
軽妙な語り口にテンポの良い展開、
神様も現れるファンタジックな要素を持ち合わせた娯楽性ある物語と素敵な要素が満載でとにかく読んでいて楽しい!
古風で独特な言い回しながら簡潔で読みやすい文章も良いです。
また、春の飲み屋街、夏の古本市、秋の学園祭、冬の風邪騒動という四季に焦点を当てた四章構成も上手くまとまっていますね。
頭の中に1つ1つの場面を鮮明に想像することが出来る、色彩豊かな描写力を感じます。
でも、この物語の一番の魅力は個性溢れる登場人物であると断言しましょう。
理屈屋で不器用な主人公「先輩」と時代錯誤的な純真さで周りの誰をも幸せにしてしまう「黒髪の乙女」を中心に、
大酒飲みの女傑、空飛ぶ学生天狗、偽電気ブランで富を築いた高利貸し、
錦鯉センターを経営する心優しきダメ中年などアクが強く愛嬌あるキャラクターばかり。
微笑ましくて、愛おしくなること請け合いな人物が揃っています。
他にも様々な人々が登場しますが、誰一人無駄にならず活かされている点も素晴らしい。
いい意味で著者の手から離れて活き活きとキャラクターが動いていますね。
ファンタジー的要素など好みが分かれる部分もあると思いますが、楽しい小説を読みたければ一度は手に取ってほしいです。
難しいことを考えず気楽に読んでもらいたい作品。
「ハチミツとクローバー」や「3月のライオン」で有名な漫画家・羽海野チカさんのあとがき(?)もオススメです。 女の子の趣味が素敵すぎる! 森見さんは女の子の趣味が素敵すぎる!、『四畳半神話大系』、『太陽の塔』など他の作品にでてくる乙女も魅力に溢れていますが、特にこの作品の「黒髪の乙女」は老若男女を問わずだれもが胸を捕まれてしまうのではないでしょうか。
独特の文体も好き嫌いがあると思いますが、私ははまってしまいました。
一癖も二癖もある文章で、ファンタジーであるというものすごい森見さんの世界にどっぷりはまり込み、読み終わってしまうと、寂しくてまだまだ読み足らなくなって他の森見作品にも手を出してしまいました。この『夜は短し歩けよ乙女』から入って、『四畳半神話大系』、『太陽の塔』と出版年順には逆から読んでいったのですが、共通の登場人物などが出てきて、あのことがここにつながっている!など発見ができて面白かったです。
関西出身の作者だけあって京都を舞台にいきいきと描かれて京都好きにはたまらないのでは。
羽海野チカさんの「かいせつにかえて」も森見さんの世界が羽海野さんの世界観で絵になっていて素敵でした。
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[ 文庫 ]
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ハゲタカ(上) (講談社文庫)
・真山 仁
【講談社】
発売日: 2006-03-15
参考価格: 820 円(税込)
販売価格: 820 円(税込)
( 通常4〜5日以内に発送 )
中古価格: 377円〜
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・真山 仁
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カスタマー平均評価: 4.5
ドラマとは別の面白さ! ハゲタカと呼ばれている会社からお給料をもらっています。。。
ドラマにハマったものの、原作には興味がなかったのですがこちらで書評を見て手にしました。
ドラマとは鷲津のキャラが違いますし、設定も違うのですが引き込まれるように読みました。ドラマでは印象の薄かった「金髪」も、とても魅力的な描写がされており楽しめました。
よくこの原作であのドラマの脚本が書けたな?と脚本家の手腕にも感心しつつ、原作が素晴らしいからこそ、創造できたドラマだと思えました。 「商いの基本」の教科書 主人公・鷲津のビジネス展開(読み、根回し)に脱帽です。
作中の彼の言葉を借りれば「これはアメリカンスタンダードなんて話じゃないですよ。船場の商いでも、これくらいのことはします。ただ、我々は、経済成長という幻想の中で、頭を使うことを忘れたために、商いの基本を失っただけです」(下巻64ページ)
小説としても大変おもしろく、秀作だと思います。 注意喚起 ドラマ版のハゲタカをご覧になり、本書を読もうかどうか検討されている方へ。
単刀直入に申し上げると、ドラマ版と本書は全く別の作品です。ドラマ版のような感動を本書に期待するとその期待は見事に裏切られるでしょう。ドラマ版の鷲津は冷酷な仮面の下に優しい素顔を隠し持った非常に魅力的な人物でしたが、本書の鷲津は陰険、狡猾、強欲、傲慢なハゲタカそのものです。また、全体的に怒り、憎しみ、復讐といった感情が流れており、読んでいてあまりいい気分はしませんでした。
本書から材料として使われている部分はありますが、ドラマ版においてイニシアティブをとったのはこの著者ではなく全く別の方だと推測されます。ですから、ドラマ版とは全く異なる作品であるということを理解した上で読むかどうかを検討されるといいと思います。
ものすごく「当たり」 NHKでドラマをやっていたのを番組表で見て気になって読んでみた。
軽いテイストの本か,故なきハゲタカ批判の本かと勝手に思い込んでいたが,実は骨太な企業再生,日本再生に燃えて,それを実現するために奔走する人たちの本である。
また,ハゲタカとイヌワシの違いも知らなかった自分が恥ずかしくなった。
どこまでが実話かは評価できないが,当時起こった事象が有機的に繋がっているため結構真実味があり,現実もあたらずとも遠からずではないかと想像する。企業名も推測可能な名前になっているのがおかしい。
ハゲタカというと死肉をむさぼるというイメージがあるが,実は事業再生,産業再生ビジネスの本質はそうではない。
本業が健全であるにもかかわらず同族による乱脈経営で窮地に陥っている例も多い。そのような中,不採算事業を切り捨て,債務を切り離し,経営者の一新を図り,新たに資金を入れて設備の更新を図って事業を再生するビジネスの実際的な有効性は,本書を読んで初めて理解できたと言っていい。
一方,最後まで企業にしがみつき,それをしゃぶりつくそうという同族の「欲」という業の深さも余すところなく語られる。
再生ファンド,M&A,DIP等のファイナンスはさまざまな本で手順が語られるのを自分なりに読んできたが,これをこのような切り口から法律や各種の制度を理解しながら,鮮やかに物語として語っていく著者の筆力はただものではない。株式や債権をどの程度持っていると何ができるのかという辺りのノウハウはハゲタカしか持っていないだろう。
あと,興味深かったのは,産業再生の現場は,権謀術数渦巻く戦いの場であるということである。人脈,情報を駆使したもののみが勝者になれる厳しい世界である。ただ,このようなダイナミックな世界に若い人はあこがれるのではないだろうか(成功報酬で報われるわけであるし。これに比べると普通の大企業は退屈でしょうがないものであろう)。 面白い!これは買いです。 私は最初にNHKのドラマを見て、テーマが面白く、原作を
手にとりました。
ドラマとは違うストーリー・価値観があり、別のものとして
面白く楽しめます。
経済小説なのですが、純粋なフィクションとして楽しめます
し、肩肘張らずに読めます。
ストーリーテラーとしての作者の腕前は確かなものと、偉そ
うではありますが感服しています。
ご一読をお勧めします。
但し、実際のファンドや会社(多くは問題会社なのですが、
多かれ少なかれ、どの会社にも内在する問題意識です)とは
当然違うものなのだ、ということを踏まえて、楽しんでほし
いと思います。
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[ 文庫 ]
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三国志〈2〉 (吉川英治歴史時代文庫)
・吉川 英治
【講談社】
発売日: 1989-04
参考価格: 798 円(税込)
販売価格: 798 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 245円〜
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・吉川 英治
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カスタマー平均評価: 4.5
曹操 劉備や関羽などの第一巻で主役を成した登場人物を押しのけ魅力たっぷりな人物曹操が登場します。自らを乱世の姦雄と認める彼は成長するにつれ自分の才能と運を生かしやがて世の中を動かして行きます。三国志はの時代を素直に見れば曹操が主人公でしょう、後半出現する孔明と劉備の出会いがなければ歴史はどうなっていたのでしょうか。いろいろ想像しながら読めるのが歴史小説ですよね。 傾国の美女貂蝉 1989年4月11日リリース。『群星の巻(後半)』と『草莽の巻(前半)』からなる。この巻では圧倒的な強さをみせる呂布が中心で、その呂布を董卓から引き離すために貂蝉が登場する。おそらく『三国志』で最も印象に残る女性はこの貂蝉ではないか、とぼくは思う。貂蝉にすっかりまいってしまう呂布がどこか微笑ましいし、目的を達して死んでいく貂蝉にも感じ入る。
これを機に呂布の時代が来るわけだが、呂布は貂蝉を忘れられず、貂蝉に似た女を娶ったりもする。張飛もそうだが呂布のこういうところが男の純な一端を見るようで好きだ。
現代にも袁紹や董卓のような輩は跳梁跋扈している。見ているだけでイヤになる。だから余計にどこか純な呂布や張飛に惹かれてしまうのはぼくたけだろうか。 大きく動く! 董卓が死に、曹操、孫策がどんどん強くなっていきます。
三国時代につながっていく序章というところでしょうか。
読めば読むほど先が読みたくなります。
呂布は強いなあ 第2巻は黄巾の乱が治まって、その後に実験を握った董卓が暴政を行い、その董卓と他の豪傑たちが戦うという辺りがが描かれています。メインとなっているのは、董卓の家臣である呂布がとんでもなく強いので、董卓と呂布を仲違いさせるべく、貂蝉という美女が二人に色目を使って騙す物語です。この部分は実話ではなく、貂蝉も実在の人物ではないそうなのですが、三国志のひとつのクライマックスと呼んでも良い盛り上がりを見せています。
この巻では玄徳がいまひとつ目立たないのが玉にきずなのですが、曹操、袁術、呂布といったライバルたちの性格が徐々に明らかになって来ていて、今後に対する興味をつなぎます。
勢いに乗る曹操 若かりし曹操が力をつけていく様が力強い文体で描かれていく。途中、いなごの大群が出てきたりして、そういう不確定要素が歴史の舞台に登場してくるのが面白い。
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[ 文庫 ]
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そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
・アガサ クリスティー
【早川書房】
発売日: 2003-10
参考価格: 714 円(税込)
販売価格: 714 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 479円〜
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・アガサ クリスティー ・Agatha Christie
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カスタマー平均評価: 5
現在でも最高に面白い!! 不朽の名作で古典ですが、古典と言っても馬鹿にできません。非常に描写がうまく、本当に面白いです。とってもスリリングです。やはりアガサクリスティーの中でもオリエント急行と同じくらいはまりましたね。誰が犯人かはわかりませんでした。うまくできた内容ですね。とてもぐいぐいとひきつけられてあっという間にスラスラと読んでしまいましたね。「これが古典!?」と思うほど古典という感じが全くなく、むしろ新しいという感じがしますね。さすが不朽の名作だけあります。ミステリを読むことを始めようと思う方にはお勧めですね。 不朽の名作 ミステリ小説史上もっとも偉大な作品であり、全てのミステリ小説の中で未だに頂点に君臨し続けている大傑作です。世界的な評価でも、勿論日本での評価もこの作品を超える作品はありません。全世界で1億部を超える大ベストセラーでありロングセラーです。
ミステリファンは勿論必読ですが、そうでない方も一度読む事をお勧めします。この作品はミステリファンで無くても感心させるだけの魅力があります。 サスペンス物としては右に出るものなし、の大傑作! 本書は「童謡殺人もの」の代表として、また「孤島もの」代表として知られる、アガサ・クリスティーの最高傑作。
島に集まった10人の男女が童謡の歌詞どおりに順番に殺されていくというのは、今でこそ使い古された設定のように思われるが、当時としては斬新な設定であったばかりでなく、本書に関しては今読んでも少しも古びた感じがしない。
本書の後、雨後のタケノコのように似たような設定の作品が林立するが、結局本書を越える作品は未だかつて登場したことがなく、そしておそらく今後も登場することがないだろう。 知の構築美を感じる 久々に読んでみたが、内容をすっかり忘れていたために、新鮮に読めた。
原題は、「ten littlle niggers」であることからもわかるように、実質的な登場人物は10人である。彼らが島に隔離され、迫り来る恐怖と良心との葛藤の中、独りずつ死んでいき、最後は誰もいなくなる。ただ、最後の一人が死んでも、その後のロンドン警視庁の調査でも真相はわからない。謎は意外な形で解答が示される。
推理小説としての構成は抜群であるが、現実に起こりうるかという点で、リアリティー重視派には不向きであろう。好き嫌いが分かれるかもしれない。 20年目の真実 初めてこの作品を読んだのは、私の中で第一次クリスティー・ブームだった中学生の時。
実は、読み終わっても誰が犯人かさっぱり解らなかったのでした(焦)。
ただ「怖い」という印象だけが強烈に残り、
自分だけが怖いのは理不尽と父に無理やり読ませた記憶があります。
あれから20年…第二次ブームを迎え新訳が出たので改めて読んでみたところ、
怖さよりも見事なトリックへの感動が先に立ちました。
やっと目の前の霧が晴れたという感じです。
犯人が解ったうえで周到に散りばめられていたプロットを再確認したくなり
すぐに読み直した次第です。
そして完璧なアリバイにまた感動。是非読んでみて下さい。きっと再読したくなります。
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[ 文庫 ]
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トワイライト 下 (ヴィレッジブックス)
・ステファニー メイヤー
【ヴィレッジブックス】
発売日: 2008-04-19
参考価格: 714 円(税込)
販売価格: 714 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 349円〜
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・ステファニー メイヤー ・ゴツボ×リュウジ
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カスタマー平均評価: 5
お勧めします。 下巻には、エドワードや家族の誕生の秘密や能力…そしてエドワードがベラに対して抱く気持ち等が書かれ、後からの物語にも影響してきます。NEW MOONよりも私はTWILIGHTの方が二人の気持ちの変化が詳細で入り込めて好きです。ぜひ、上下巻共に沢山の人に読んでほしい作品です! もとは3冊に分かれていたんですよね? もともと英語版では上中下巻に分かれていたんですよね。
途中から上下になったと聞いたのですが。
上部分は「出会い」ってかんじなのかしら。英語版読んでないので一言で終えられないですね。
転校先の学校での人間模様だったり、気になるエドのことがだんだんわかってきます。個人的にはアメリカと日本の学生生活が全然違うところに注目していたのでそこは楽しめました。ドンくさくて運動オンチというベラの設定は日本の女の子にもありえる設定だけど、好奇心旺盛で首をつっこんでいく図々しさとか強い主張をするのはアメリカ映画やドラマでよくみる女の子ってかんじでした。
この中にあたる部分、ベラとエドの恋愛最高潮というか甘酸っぱさたっぷりなところが歯がゆくてドキドキして・・・
一番好きな部分でした。永遠に続いてほしい幸せなのに、続けられないとはじめからわかっているところとか胸が締め付けられそうになるし、でもやっぱり二人に幸せになってほしいと切に願う自分もいて・・・
下巻はたしかにバトルってかんじでした。どうなっちゃうの????っていうスリル感はあったけど、個人的には最後の山場のバトルで一番盛り上がる場所をもっと詳しく書き足してほしかった部分がありました。盛り上がっといて結構さらっと終わってしまったような。
ベラとエドのもっと甘酸っぱい恋愛部分を続けて感じ取りたくて何度も読み返してしまいました。続編の日本語版すっごく楽しみです。
ちなみに4月4日公開予定の映画はこの下巻までの話みたいですね。私が読んでいる途中に少し感じた久しぶりにでるフォークスのキラキラした日差しの元でくつろぐベラとエドを思い描いたのですが、映画の予告はちょっと違う雰囲気でした。もっと書き足してほしかったバトル部分は映画で満足できそうだったので、そっちに期待しようと思います。まぁヒーロー物じゃないのでバトルばっかり強められても違う作品になっちゃいますが、本と映画両方で満足できたらいいかな???。
「愛した人はヴァンパイア」 アメリカの人間の女の子・ベラと
吸血鬼の男の子・エドワードのお話。
エドワードとベラはひかれあい、
それはベラがエドワードの秘密を知ってもかわりません。
エドワードにとってベラはとても魅力的な血の持ち主で、
ベラは運動神経が鈍いため怪我も多く、
抗いがたいその香りは、人間の血を吸わないと決めている
エドワードにとっては危険なことなのに。
そんなベラの血は、他の吸血鬼にも魅力的です。
ある日、エドワードたちと一緒にいたベラは
人間の血を吸う「普通の」吸血鬼に目をつけられ、
カレン一家が総出で彼女を守ろうとするが。。。
シリーズはまだ続きますが、
この上下巻で一応ひとつの区切りがついています。
2005年発売の新書の文庫化ですが、
一部加筆修正もあるようです。 早く続きが見たい 上とは、うって変わってアクション系です。一応追跡者篇は完結ですが、まだまだ問題は残されています。エドワートとベラは始まったばかり、続きが早くみたいです。ぜひ早く続きを文庫化お願いします。
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[ 新書 ]
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ミニスカ宇宙海賊 2 黄金の幽霊船 (朝日ノベルズ)
・笹本 祐一
【朝日新聞出版】
発売日: 2009-04-21
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 1,050 円(税込)
( 在庫あり。 )
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・笹本 祐一 ・松本 規之
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カスタマー平均評価: 3.5
物語,世界設定ともに丁寧で好印象 シリーズの2作目になります.
序盤での『事の起こり』から実際に動き出すまでがやや遅めなのは気になりましたが,
それ以降はグッと引き込まれ,派手なドンパチはほとんどないものの,電子戦での緊張,
そして『幽霊船』にまつわる謎と物語をうまく絡めながら,最後まで楽しませてくれます.
また,船長として頼りなさが残る反面,時に驚くほど冷静な判断を見せる彼女が印象的で,
他にも星の統治問題や宇宙現象,科学技術などの『世界設定』がとてもよく考えられており,
それが説明じみることなく,物語の中で自然に語られているのがわかりやすくてよかったです.
ただ,前作では章ごとに違った扉絵が,本作では2枚だけ(交互)というのは少し残念でした.
あとは,人物と役割が少し把握しづらく,イラスト付きの人物紹介図が欲しかったところです. シリーズ2作目 シリーズ2作目,高校生活と海賊稼業の両立を始めた茉莉香.
「密航者のお姫様,幽霊船とありがちな設定山盛り」と作者自ら述べている通り,
昔読んだことがあるような展開ではありますが,いつもの笹本ワールドを楽しめました.
ただ,エピローグが短く,駆け足で終わってしまったのが残念.
もうちょっと盛り上げてほしかった.
最後の4行で次作への期待も高まります.
アニメ化も決まったようなので,半年後には続刊がでてくれるのかな?
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