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文学

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モモ (岩波少年文庫(127)) 涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫) 三国志 (6) (吉川英治歴史時代文庫 (38)) 幸田文しつけ帖 三国志〈7〉(吉川英治歴史時代文庫) 容疑者Xの献身 (文春文庫) 食をめぐる旅 (角川文庫) ユリイカ2009年3月号 特集=諸星大二郎 三国志 (8) (吉川英治歴史時代文庫 (40)) ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫)
モモ (岩波少年文庫(127).. 涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニー.. 三国志 (6) (吉川英治歴史.. 幸田文しつけ帖 三国志〈7〉(吉川英治歴史時代.. 容疑者Xの献身 (文春文庫) 食をめぐる旅 (角川文庫) ユリイカ2009年3月号 特集.. 三国志 (8) (吉川英治歴史.. ジェネラル・ルージュの凱旋(下..

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モモ (岩波少年文庫(127))

[ 文庫 ]
モモ (岩波少年文庫(127))

・ミヒャエル・エンデ
【岩波書店】
発売日: 2005-06-16
参考価格: 840 円(税込)
販売価格: 840 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 539円〜
モモ (岩波少年文庫(127))
ミヒャエル・エンデ
カスタマー平均評価:  5
大人になると別の形で心にしみるかもね。
ある本を探して本屋さんをブラブラしていた際、 たまたまカートに置かれていたこの本を見つけました。 小学生のころに、面白い本と有名だったな。 そんなふうに思いながら、 目的の本も買わずに思わず衝動買いしてしまいました。 有名だっただけに話の内容はネタばれで、 小学生のころはスルーして読まなかったのもこの本です。 たまたま手に取って読みましたが、 うわさ通りの内容ですね。大満足です。 子供でも十分に内容理解できると思いますが、 大人になってから読むと、また違うものを感じられるのでは。 個人的には、「時間は心で感じるもの」という考え方に 一番グッときました。 読み終わって間もないうちに再び開き、 何度も読み返しています。 何回読みなおしても飽きないのが不思議で、嬉しいですね。 読むたびに心休まる一冊です。
児童文学ということで…
子どもでも楽しめると思いますが、 忙しい大人の方に読んでいただきたい物語です。 「忙しいのに本なんか読んでられるか!」 と思う人の方が考えさせられる事が多いのではないでしょうか。 残念なのは、 「児童文学」ということもあり、 平仮名が普通の本よりも多く、 少し読みにくいということです。 読んでいて、 テンポが出にくかったです。 「テンポが出にくい」と感じている、 自分自身の感覚自体を変える必要があるのかも知れませんが。 「時間」というものについて考えさせられる物語でした。 評価は、星4つです。
レヴューというより、雑感ですが、
 柄にもなく、美しい描写から紹介したい。  魔法の鏡はね、ひとりでのぞきこんだ人間から永遠のいのちをうばうだけなんだ。ふたりしてのぞけば、また死なないようになるんだよ。(中略)モモとジジはしずかにならんで、長いあいだじっと月を見つめました。こうして月を見ているかぎり、ふたりは永遠に死ぬことはないと、つよく感じていたのです。  寺山修司は書いた。とりはとりでも飛べないとりは、なぁんだ?――それは、ひとり、というとりだ、と。人は一人では飛べない、けれど、二人なら飛べる、寺山はそう考えていたのだろうか?   この本の巻末に、佐々木田鶴子という人が、エンデとの思い出を回想している。これによると、「エンデ自身は書物を通じて東洋に関心があった」らしい。とすれば、やはり、可能性はあるかもしれない、と私は考えた。  というのは、こういうことだ。私が注目したのは、エンデを異世界に連れていく役目を果たすのが、一匹のカメである、という点である。そして、その異世界は、〈時間〉と深く関わっている。異世界とカメと〈時間〉。三つを結びつけて浮かび上がってくるのは、日本の昔話、「浦島太郎」だ。つまり私は、エンデは、「浦島太郎」を意識しながら「モモ」を書いたのではないか、と考えたのである。  〈モモ〉という名前も気になる。ひょっとしたらエンデは、日本の昔話「桃太郎」から、〈モモ〉という名を思いついたのではないか。〈モモ〉が〈時間どろぼう〉たちをやっつける話として、物語「モモ」が読めるとすれば。――そんなわけ、ないか。  行き場を失った子供たちは、〈子供の家〉で、大人の言う〈役に立つ〉遊びをやらされる。子どもたちは、大人が教えなくても、空き箱の二つ三つがあれば、いつでも、冒険の航海に出ることができる。子供たちが自由に空想の翼をはばたかせるができる環境づくりこそが、子供たちにとっては、本当の意味で、〈役に立つ〉ことになるはずだ。どこを見渡しても同じ道路、同じ建物、同じ服、同じ考え、同じしゃべり方、同じ歩き方、なんだか、顔までそっくりに見えてくる。そんなの、いやじゃありませんか。エンデに、そう言われているような気がした。  引用はしないが、ラストの描写が、とても、美しい。ぜひ、手にとってご確認のほどを。  附記。この本の冒頭に、アイルランドに伝わる歌が載っている。私の勝手なイメージでは、アイルランドと言えば、ケルト信仰が思い浮かぶ。あるいは、エンデは、ケルト信仰も意識していたかもしれない。
「残業依存症」から立ち直った、今の読後感
何人かの方が書いているのと同じように 子どもの頃は、誤解からずっと敬遠してました。 優等生の読書感想文御用達っぽかったし、 その感想からは、スローライフ的説教臭さも感じたし… 体調悪化と、我が子の出産に先立って、残業まみれの生活から足を洗い (このご時世、かなりの勇気が必要でしたが) ちょっぴりできた心のゆとりに、好きだった読書を再開した矢先、 文庫化にともない訳が新しくなったと知って読みました… …本当に良いタイミングで出会いました。 子ども向けのファンタジーではありますが 私にとってはファンタジーとは思えないリアルさを感じました。 エンデすごいです。 もちろん、現実の社会にはモモのような 自分の代わりに、灰色の男たちから時間を取り返してくれる人はいません。 そこで、自分にとっての「人生の価値」を決め、せまり来る「時間どろぼう」と 実際に戦うのは自分自身なわけですが。 自分に科せられた仕事が1日に100だとしたら 「1日に120済ませれば、あとがラクになる」などと、誰もが一度は考えるはず。 でも現実には、翌日にもやっぱり仕事は100あって 永遠にラクにはならずに一生を終えてしまうんじゃないでしょうか…? 100の仕事を一生懸命やって、早めにその日の仕事を終える。 残りの時間は自分や家族のためにつかう。 それが実践できれば、この本の本当の面白さが味わえると思います。 大人こそ、ぜひ。
小学生ではじめて読み
モモをはじめて読んだ小学5年生の時、これ以上無いほどのスリルを味わいました。まだ難しい本は読めない年頃でしたが、特に行き詰まることなくすらすらと読め、話の内容も掴みやすいものでした。細い糸がはったような緊迫感を強く感じ手に汗が浮かぶほど胸が高鳴ったのをよく覚えています。中学生になってからまた読んだときにはまた違った見方が出来ました。風刺された現代の流れや畳み掛けるような文、こまやかで美しい独特の世界観、無色でさびしい町の描写……どれも他とは違う素晴らしさに新たな発見など。いくつになっても楽しめる作品ではないでしょうか。

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

[ 文庫 ]
涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

・谷川 流 ・いとう のいぢ
【角川書店】
発売日: 2003-06
参考価格: 540 円(税込)
販売価格: 540 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)
谷川 流
いとう のいぢ
カスタマー平均評価:  4
実はけっこう深い?
 普段ライトノベルは読まないんですが、人気があるということで手にとってみました。率直な感想としては、一人称の軽い文体が読みやすく、キャラの個性も立っていて楽しめる作品だと思います。  でも、単なるキャラクター小説とかハチャメチャなSFとかではなく、何か大きな「裏」があるんだろうな、と感じました。まだ一巻しか読んでないのではっきりとはわかりませんが、実は色々な解釈ができる深い作品なんじゃないかと期待してます。
まさにライトなノベル
最近再読したので、今更だけどレビューを書いてみる。 一巻を再読し、改めて思ったことは、文字通りこの小説は「ライト」であるという事だ。それでいて、現実感と非現実感のバランスが非常にいい。 宇宙人、未来人、超能力者、情報生命体、時間遡行、平行世界etc……。 作者は多分、上記のような題材のSFを結構読んでいると思うんだけど、それをそのまま自分の作品世界に落とし込む事はしていない。書こうと思えば、それなりに重厚なSFにする事も出来るんだろう。だけど作者はあくまでライトに、読者に読ませている。 かといってこの作品の世界観が薄っぺらいものかというと、中々どうしてそうでもなく、むしろかなりしっかりと創られていると感じる。ラノベでこのレベルの世界観ってのは中々お眼にかかれない。 それでいて、読者への説明は、物語の進行と共にさらりと、しかし理解しやすく描かれている。 これって中々難しい事で、作家によっては世界観の説明だけで数十ページを費やす方もいる。そういうやり方で面白く読ませてしまう作家もいるんで、単に良し悪しの世界になるが、この作品が出版されているレーベルを考えれば、あっさりライトにやってしまうのは正解だと思う。 既刊を読まれている方はご存知と思うが、作者が取り上げている題材はSFだけではなく、ミステリっぽく書いてみたり、物理や数学を絡めてみたり、結構芸が細かい。それでも、あくまでライトなんだけど。 というか、ライトでいいのだ。 角川スニーカーの想定読者層は中学生?高校生って所だろうし、本シリーズで興味を持った分野があるなら、勝手に開拓していくだろう。 「興味を持たせる」 作者はこれに足るものを書いている。 読者層といえば、ハルヒもキョンも、根底にある考え方は、ごくごく普通の高校生のそれでしかない。 ハルヒもキョンも、昔は見るもの全てが真新しく、楽しかったし、自分は特別な存在だ、またはそうなれると思っていた。でも成長するにつれて、そんな事は全然なく、現実社会はただただ綺麗に回っている事が分かり始める。いずれは自分もその一部になるのは薄々分かっている。それでも心のどこかで昔の思いを捨てきれないでいる。 誰かこの普通な世界を変えてくれないかなあ。まあ、そんな事起こるわけないんだけどさ。でももしかしたら……。 こういう思考って、中高生の頃に誰しも一度は通る道なんじゃないだろうか。 プラスとマイナスの違いはあるが、ハルヒもキョンも、突き詰めれば考え方は上記のそれと大差ない。 そんな二人が、非日常の中心に放り込まれるわけで、これは中高生の読者からすればかなり入り込みやすい設定だと思う。 良質のライトノベルを読んでみたい、と言う人は手に取ってみるといいかと。 ただ、理由付けはされているとはいえ、ハルヒの言動は読む人によっては不快以外の何者でもないと思うので、その辺の注意は必要。 これも読み進めていくと丸くなって大分マシになっていくんだけど。 あとは続きを早く書いてくれ、作者さん。
なんか
星の数が少ない人のレビューって、なんか必死で面白い(笑)
なんでこんなモンを世間に広める?
これでは、日本がおかしくなり、萌えの冬が来るぞ!!と言いたくなるような、ド素人が好き勝手に書いたような薄っぺらいもの。まあ、活字離れが進んでいるので、こんな薄っぺらいもんで、気を惹こうというものでしょうけど。 文学や、ハード小説に触れていれば、十分足らずで読む気を無くする=薄っぺらいと理解できるものです。 萌えに毒されたい人以外にはまったく薦められない。
プロ≠アマチュア
この作品自体に対する評価は、もう散々なされているので省きますが、強いて言うなら「友達が書いた小説」なんか、「ライトノベルに文学を求めるな!」とかなんとか憤慨してるかたがいらっしゃっるようですが、否定派が指摘してるのはそこじゃないですよね?要は「これで金とれるレベルか?」ってことでしょ。内容にもそんなに新鮮さも感じませんでしたし。まあ昨今の「ケータイ小説」と同じで映像作品前提のスクリプトを小説と勘違いしてる人が多いってことですね。最後にアスカ=ハルヒ→オタク好みのキャラが同じ日常にいる!→ヒット

三国志 (6) (吉川英治歴史時代文庫 (38))

[ 文庫 ]
三国志 (6) (吉川英治歴史時代文庫 (38))

・吉川 英治
【講談社】
発売日: 1989-05
参考価格: 798 円(税込)
販売価格: 798 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 338円〜
三国志 (6) (吉川英治歴史時代文庫 (38))
吉川 英治
カスタマー平均評価:  5
見どころ満載
1989年5月15日リリース。『望蜀の巻(後半)』と『図南の巻(前半)』からなる。錚々たる人物が劉備の元に集い、多士済々盛観の巻である。後巻の中心人物の一人、司馬仲達も登場してくる。映画『レッド・クリフ』のPart2の後が、この巻になるとおもわれるが、最も三国志で映画化しておもしろいのはこの巻あたりでは、と個人的には思う。 特についに自国『蜀』を得た劉備を様子や、それを押さえんとする呉の周喩が孫権の妹、弓腰姫を送り込むあたりの人と人との心の機微が実に面白い。また、圧倒的な強さをみせる馬超も登場。老兵ながら黄忠・巌顔の名コンビの連係プレイの見事さ。それを怒らせながら引き出す孔明の凄さ。見どころ満載である。 隣国中国のこれら武人たちの所作に日本の武士以上の『もののふ』を感じてしまう。おそらくその感覚はぼくだけのものではないだろう。きっと。
劉備軍の快進撃
軍師孔明の指揮のもと、劉備玄徳の軍が快進撃。 後で振り返ればこの巻の後半が劉備軍の最盛期であることがわかります。 曹操に老いが見られる中、「蜀」が主役として台頭します。 とにかく痛快で、読みだすと止まりません。
劉備率いるオールスター軍団の爆発的台頭
赤壁の戦いで死地を切り抜けて以降、時流を得た劉備が、蜀を興すまでに一気に台頭します。元々から、武将だけを見れば、魏をも凌ごうかというオールスター軍団。国土と兵力という確固たる基盤を得てからは、それまでの連敗街道が嘘のような、破竹の快進撃を見せます。 翻って曹操の凋落振りは目に余るほど。国力こそは依然三国最強でありながら、自身の指導力には明らかな陰りが見え始めます。分けても、「王佐の才」と謳われた名軍師荀イクを自害に追い込んだのは、完全な致命傷。激情した時も、自信を失いかけた時も、曹操が判断を誤らずにいられたのは、ひとえに彼の忌憚ない諫言があったからこそ。有能な重臣をフル活用することでのし上がった曹操も、いつしか袁紹などと同レベルまでに将の器を落としてしまいます。劉備に形勢逆転されるのも至極当然の流れと言えるでしょう。 物語そのものは、やや中弛みの感があります。馬超と許楮の一騎打ち、劉備と曹操の対面など、見せ場もありますが、今一歩盛り上がりきれない。あるいは、前巻の「赤壁の戦い」があまりに鮮烈すぎたためか。三国志最大の舞台である彼の戦いは、読み手、書き手ともに、一種の燃え尽き症候群を引き起こすようで、この第六巻は全体を通じ、かすかな倦怠感が取り巻いています。
神朴(しんぼく)
三国志後半。『神朴』では曹操に神懸かり的な助言をする者が登場する。予言したことがズバズバ当たる!ひょっとしたら、こういう人物のがいたのでは?と思わせる吉川氏のストーリーテリングは素晴らしい!魏の命運やいかに?
老いてもなお盛んな黄忠のように
 この吉川『三国志』第六巻では70歳近くの武将・黄忠が大活躍します。
 彼は関羽、張飛、趙雲、馬超とともに、劉備軍の5大ヒーローの一人とされ、劉備が漢中王になった際に、「五虎大将」という名誉の称号を与えられています。

 三国志の時代は西暦でいうと200年前後です。今から約1800年も前のことになります。食べ物、医療、衛生状態、その他の環境に至るまで今とは比べものにならないほど悪かったはずです。
 それにもかかわらず、黄忠は70歳近くまで生きているだけではなく、馬に乗って戦場を走り回り、刀を振り回して、名だたる武将を討ち取ってしまいます。

 今現在の70歳のおじいさんからでさえ、馬に乗るばかりでなく走り回り、重い刀を振り回すということができる元気のあるおじいさんを探すのは至難の業でしょう。
 三国志の時代では黄忠のような人物は今以上に稀有な存在だったに違いありません。

 そんな老いてもなお盛んな黄忠の如く、私も将来元気なおじいさんになりたいです。

ソレデハ…


幸田文しつけ帖

[ 単行本 ]
幸田文しつけ帖

・幸田 文
【平凡社】
発売日: 2009-02-05
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
 Amazonポイント: 16 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 2,457円〜
幸田文しつけ帖 ※一部大型商品を除く
幸田 文
カスタマー平均評価:  5
日本人の心のよりどころ・・・
幸田文さん青木玉さんのファンで、二人の著作を本屋さんで見かけるといつも購入しています。 父露伴のしつけの章は初めてではなく、既に彼女の別の作品で読んだことがありますが、これ以外のものを眼にするのは初めてです。 このように、あちらこちらに書かれた作品を一つのテーマにおいて一冊の本にまとめているのはいいですね。時代が違うといっても割合普遍性があって身近な話題でもあり、とても楽しく読めました。例えば女性雑誌の中で人生相談のようなことを受け持っていた箇所のは、けっこう面白かったです。 ほかのものでも、幸田文という人の率直な性格とか闊達さとか気さくさ、ユーモアなんかも窺えると思います。どこか、江戸っ子気質も窺えるような気がします。 また、幸田文程の人でも色々な失敗をしてきたんだなと、どこかほっとします(笑)。尤もちゃんと学ぶ人だったんでしょうけれど・・・。 しつけというと何か大げさなものを想像してしまいますが、改めて家庭教育というか家庭での教えの大事さを再認識させられますね。 このごろ、日本人のコミュニケーション能力とか生活全般に関わってくるような常識とかが崩れていっているようで、色々なところでトラブルが起こったり、子供同士から大人にいたるまで、付き合い方とかがおかしくなって事件にまで発展してしまうのを思うにつけても、昔はあったであろう、家で教えられる生活の知恵とか作者が言うような本人の性格の弱点を救う教えみたいなのが、改めて大事なんだなぁと考えさせられます。 また、彼女の生活を楽しむ心もいいですね。 娘さんの青木玉さんの結婚式のときの言葉がいいです。楽しくしている母さんを見ていきたい・・・とってもじぃんときます。 我々もまた、楽しくしている姿を家族に見せられるよう、また家族に楽しくしてもらえるよう、過ごして生きたいと思いました。

三国志〈7〉(吉川英治歴史時代文庫)

[ 文庫 ]
三国志〈7〉(吉川英治歴史時代文庫)

・吉川 英治
【講談社】
発売日: 1989-05
参考価格: 798 円(税込)
販売価格: 798 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 349円〜
三国志〈7〉(吉川英治歴史時代文庫)
吉川 英治
カスタマー平均評価:  5
孔明、南蛮王孟獲を七擒七放す
1989年5月15日リリース。『図南の巻(後半)』と『出師の巻』からなる。この巻は多くの死が描かれる。関羽・曹操・張飛・劉備。その各々の死様に最も感じ入る。 ここから主人公は完全に諸葛孔明となる。巻末の地図を見ながら読むと驚くが、五十万の大軍で南下した孔明は驚くような敵と戦っていく。単なる魏・蜀・呉の三国の戦いでない三国志がこの巻の中心部分『出師』にある。そうした孔明の天才ぶりはまさにこの南下に絶頂期を迎え、南蛮王孟獲との戦いにはもう驚かずにはいられないことの連続である。勝っては放ち、勝っては放つ孔明の凄さ。故事『七擒七放』はこの遠征に由来している。
桃園の誓いを思い出す。
7巻は、関羽、張飛、玄徳とあの桃園の誓いが終焉を向かえる。 あの呂布・曹操・袁紹などとの攻防が懐かしい。 この巻は、かなり中身の濃い内容で読みごたえあり。
夢にみた漢朝再興を前に悲劇が・・・
劉備は史上最高の軍容と領地を手に入れたが、桃園の契りを結んだ関羽が呉に討ち取られ、さらに張飛までが、味方に寝首をかかれるという悲劇が・・・ 関羽の仇をうつため孔明を連れずに呉をうちに出向いた玄徳は大敗の上に病に没する。 蜀の国にとっては斜陽の道の始まりですが、これを境に主役は完全に孔明となり、孔明を取り巻く歴史の無常を感じながら一気に読みすすんでしまいます。
吉川三国志、終局へ
三国志演戯における主人公格である、劉備、関羽、張飛の桃園の三兄弟、さらには敵役の曹操までもが、相次いでその激動の生涯を閉じます。スポットライトは、蜀の大軍師諸葛亮と、遂にその姿を見せ始めた魏の将軍司馬懿のライバル対決へと移行し始め、それはすなわち、この長き物語が「終わりの始まり」を迎えたことを意味します。 ハイライトは蜀と呉の決戦「夷陵の戦い」。劉備は、重臣の言に耳を貸さず、敵将を若輩と侮った末、一夜にして大軍勢を炎の中に失う。その様は、かの「赤壁の戦い」の焼き直しを見ているかのよう。劉備はあの時の曹操と同じ轍を踏み、英雄の誉れは若き呉の司令官陸遜が得ることとなります。 際立つのは呉のしたたかぶり。三国の中で最も地味な存在でありながら、赤壁に続く国難を見事に退けてみせます。魏をあれほど苦しめた関羽を、鮮やかな計略をもって仕留めるなど、完全に一人勝ちの様相を呈しています。若干短慮の嫌いがありつつも、最後の一線では誤ることない孫権の堅実ぶりは、劉備、曹操にはない、彼の特色と言えるでしょう。 名優たちの死はあまりにあっけなく、だからこそ逆に胸を締め付けられる想いを抱かせます。関羽は仲間に見捨てられ、張飛は部下に裏切られ、彼らの武勇伝の終幕とするには何ともためらわれる無残な死に様。武人らしい華々しい最期を、と願う後世の読者の希望をよそに、冷酷な戦場の理は矢継ぎ早に彼らを退場させ、吉川三国志はいよいよクライマックスを迎えることになります。
一時代の終焉
三国志を彩ってきた豪傑の曹操や関羽、玄徳などの時代が終わりを迎えてゆく。年齢と共に、玄徳も人柄が変わっていく様が伺われる。しかしながら、魏や蜀はまだ続く。孔明が指揮を執り南蛮を制圧に向かうが、深い知略に富み、彼の凄さが分かる。最終巻がどうなるのか気になるところ。

容疑者Xの献身 (文春文庫)

[ 文庫 ]
容疑者Xの献身 (文春文庫)

・東野 圭吾
【文藝春秋】
発売日: 2008-08-05
参考価格: 660 円(税込)
販売価格: 660 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 120円〜
容疑者Xの献身 (文春文庫)
東野 圭吾
カスタマー平均評価:  4.5
見事なミステリ
面白かった。 このトリックは、現実にはあり得ない。湯川自身、作中でそう言ってる。反則技ぎりぎりかとも思うが、ミステリのトリックとはそういうものだし、虚構の世界で推理を楽しんでいる読者を引っ掛け、見事にだましてくれればそれで良いので、その点では、正統派のミステリだと思う。 純愛小説かと言われれば、答えはノーだ。石神のやった事は恋愛ではなく、彼の崇め奉る女神様への殉教だ。神様を崇めるのに、神様と親しくなる必要はない。むしろ、遠くから崇めている方が、欠点が見えなくてよい。特定の宗教を持たない人でも、アイドルに憧れたことのある人なら、わかるはず。 そういう意味では、「容疑者Xの献身」というタイトルは言い得て妙だ。「容疑者Xの愛」ではない。もし、作者がそこまで考えてタイトルをつけたのなら、お見事なんだが、作者としては、やはり、これは愛だと言いたいのかな、とも思う。 星ひとつ減らしたのは、ラストになって突然、すべての人間が遵法精神を発揮し始める不自然さが納得できないから。中学生の娘が、何でいきなり自殺未遂なんかするのか。娘を守ろうと固く決心していた母親が、突然に赤の他人の隣人への良心の呵責に責められてすべてを告白する。その結果、娘も殺人の罪を負うことになるのを承知の上で。 この点が残念だったが、それまでは実に面白かった。 東野圭吾は、へんに社会正義をふりかざしたような作品よりも、純粋に頭脳で勝負してくるこういう作品の方が、はるかに面白い。
そういえば・・・・いなくなっていた・・・
石神が恋に陥っていることを湯川が見抜くシーンが印象的。 社会人になってから出会った友人と 学生時代の友人とでは、何故か理解の仕方や深さ、肌触り? のようなものが違うような気がするが、そんな感じを よくあらわしているお気に入りのシーンです。 しかし、「論理的でありさえすれば、どんな冷酷なことでも 出来る男」という石神に対する湯川の分析は いったいとのようになされたのか? そんな評価を下すに足るエピソードなどを描いてくれれば 面白かったと思うが、少々残念。 それにしても背景のように描かれていた 隅田川沿いの人々の中で、一人だけ詳しく その人間性に関することまで触れられていたあの人が いつのまにか消えていることに気づかず読み進めていた 私は、あまり石神をひどい奴だなどと言う資格はないのかも。 タイトルの献身という文字に「  」がつけば分かるのですが・・・・ 石神が大きな犠牲を払った、とか、この世にこれほどまでの 深い愛が存在したのかなどなどの箇所には多少違和感を感じました。
必涙の名作。必ず誰かに勧めたくなる。
星が足りない! 最初から何が起こるのかわかっているのに、最後に思いっきりひっくり返され、そうして胸が痛くなる。 湯川教授とかつてのライバルのなにげない会話のひとつひとつが、パズルのように意味を持つ。 最後に全てのピースが埋まる快楽。なんと完成された作品。 文学というよりも文字によって構築された作品として、十分な味わい。 これを完璧といわずしてなんと言おう。 ・・・東野圭吾って人は。 彼女が彼を殺したで、天空の蜂で十分驚いたのに、まだこんなにも驚かされるとは。 この作品にまだ出会っていない人は幸せだ。 これから、この本を読めるのだから。
非文学
今のりにのっている東野圭吾。 でも僕はやっぱり彼の作品を「文学」として認めない。 以前も「手紙」のレビューで書いたような気がするが、彼の文章は「小説」の真髄である「比喩」がほとんどない。 あったとしてもそれは決してレベルの高いものではない。つまり文章が直接的なのだ。 だから読みやすい。 小説の真髄である「比喩」がないってことは、その分、読み手である僕らの想像力は喚起されない。 だって表現が直接的だから、間接的である比喩表現が施された文章を読むよりもはるかに脳みそを回転させずに読むことが出来る。 僕はそんな小説を「小説」だと思えないし、思いたくない。 そういう直接的な小説って言うのは得てして映像化(ドラマ化・映画化)されやすい。 ガリレオシリーズや百夜光、流星の絆が良い例だ。 それよりも何よりも、この作品でよーく出てくる「論理的」という言葉。 ところがどっこい全然論理的じゃない。 なぜ石神(堤真一)が狂気ともいえる愛を貫けるほどの感情を靖子(松雪やすこ)に持ちえたのか。 そんな超重要ポイントが全く描写されていない。 背景もクソもない。 恐らく村上春樹ならば最も文字数を裂くであろうキーポイントに全く触れていない。 それを不思議に思わない読者が日本中に散らばっていることを悲しく思う。 僕が思う文学っていうのは、読者に想像力を喚起させ、何かの「きっかけ」を与えるものだ。 この小説は何も残らない。 それは何度もいうように表現が直接的だからだ。 ただ文字を読んでいるという感覚に限りなく近い。 色んな人がレビューにも書いているが、ミステリーとしてのトリックもつめが非常に甘い。 まぁ僕的にはそういう点で東野氏を批判するつもりは毛頭にないので書かないが。 ドラマは結構面白かったし、直木賞も取って、映画もヒットしてるって事で読んでみたけど、やっぱり僕は彼を認めることが出来ない。 でもストリーテラーとしての観点で見るならば非凡だとは思う。 でも登場人物の心理描写を直接的に書いてしまうような作家をやっぱり僕は認めない。 僕が「小説家」だと思っている村上龍や阿部和重や村上春樹や舞城王太郎らは、少なくとも読者に登場人物の心理を読み取らせる。 それが僕が思う「小説」だ。
映画版より面白い
 「探偵ガリレオ」シリーズは、映像作品を全て観てから原作に入った。  「探偵ガリレオ」「予知夢」をドラマ化した「ガリレオ」は、原作と同じくらい、作品によっては原作をしのぐほどのものがあった。  しかし、本書に関して言えば原作の方が数倍面白かった。  理由は、ドラマ版は思い切ったアレンジなどが入っていたのだが、映画版は原作に忠実に作ってあったからだろう。    映画だと、どうしても時間の都合上カットしたり、編集したりする部分がでて来るので仕方がないともいえる。  だからと言って映画の評価が落ちることはない。  「容疑者Xの献身」は昨年観た作品の中でもベスト10に入る。  小説、映画両方とも見たことがないという人は、どちらからでもいいので入ってほしい。  衝撃の結末に声をあげてしまうことは確実だろう。

食をめぐる旅 (角川文庫)

[ 文庫 ]
食をめぐる旅 (角川文庫)

・銀色 夏生
【角川グループパブリッシング】
発売日: 2009-04-25
参考価格: 500 円(税込)
販売価格: 500 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 250円〜
食をめぐる旅 (角川文庫)
銀色 夏生
カスタマー平均評価:  3.5
店のラインナップが微妙…
「つれづれノート」などで見かける銀色さんの食に対する感想が好きで、 今回の本も楽しみにしていました。 が、目次を見て嫌な不安が……。 レポートされている店が高い店ばかりなのです。 しかも予約をとるのが困難なところもちらほら。 その不安は的中し、一人1万円以下の予算の店など、ごくわずか。 高い店のレポートが嫌だというわけではありませんが(カンテサンスの感想は面白かった) そればっかりなのもつまらなく、ラインナップにどうも偏りを感じました。 とれたてのイカを食べに行くとか下町の職人の味を試すとか 面白そうな企画はあったようですが、なぜか全部ぽしゃったようで残念。 個性的で面白い店や、自分でもさっと入れるような気軽な店もレポートしてほしかったなあ。 お取り寄せのページと下町コラムでなんとか本のバランスをとっている気がします。 個人的には、期待はずれな一冊でした。
夏生ワールド健在
肉好きのツツミさん(食鬼!)と、 ぼあっとしたスガハラくんと、夏生さん、 この3人の取り合わせもおもしろいし、最近の旅本でうすれかけていた、 夏生さんのおもしろさがよみがえってきていて、うれしい限りです。 夏生さんならではの観点が、とってもツボにはまるのです。 あと「食のコラム」というコーナーでは、 夏生さんのお気に入りの食品を数点紹介しています。 その中の、高知県の久保田のアイスクリームは私もお気に入りで、 カップのゆずのシャーベットが大好きです。 夏生さんはすもものアイスキャンデーがお気に入りらしく、 私はこれは食べたことがなかったので、今度買いに行こう!と思いました。
いつも美味しそう・・・。
角川書店の編集者スガワラさんとツツミさん、そして銀色夏生さんの3人で 人気の店、気になる店などをめぐります。 都内の、ミシュラン掲載の店・予約の取れない店・気になっていた居酒屋などなど。 行く前の期待感、店の様子、食事中の様子、味、そして感想。 以前から銀色夏生さんの食に関する記述はじっくりと読むタイプだったので この本は嬉しい1冊です。 でもこういうのが好きじゃない人が読んだら 「なんだよ、みんなで食べに行った話をこんなに詳しく読まされても・・・」 と思うのかなあ・・・とココロの中でひっそりと思いました。(←書いたけど)

ユリイカ2009年3月号 特集=諸星大二郎

[ ムック ]
ユリイカ2009年3月号 特集=諸星大二郎

【青土社】
発売日: 2009-02-27
参考価格: 1,300 円(税込)
販売価格: 1,300 円(税込)
 Amazonポイント: 13 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,100円〜
ユリイカ2009年3月号 特集=諸星大二郎
 
カスタマー平均評価:  4
インタビューと初期作品に惹かれて・・・
『ユリイカ』初の諸星大二郎特集号。 深遠なる世界を描く諸星先生の特集だけあって なかなか読み応えのある内容です。 幻の初期作品『硬貨を入れてからボタンを押して下さい』が秀逸です。 手描きの迫力に満ちた描線のこの作品は 今の時代でも充分通用する力作です(ちなみに身近な諸星ファン数名に 読ませたところ、一様に「さすが・・!」という反応が帰ってきました)。 またインタビューも「もうちょっとつっこんで欲しい・・」という不満は残るとはいえ、 先生の創作の舞台裏、デビュー当時のお話など、ファンには嬉しい内容です。 その他『諸星大二郎 西遊妖猿伝の世界』という幻のムックの編集にあたった 竹熊健太郎さんの述懐(手塚先生、星野之宣先生との鼎談の逸話は面白い!)や 厳谷國士さんの『諸星大二郎の反ユートピア』、石岡良治さんの『マッドメン』解題、 高橋明彦さんの『諸星大二郎の太極』などが強く印象に残りました。 『感情のある風景』を取り上げてくれた春日武彦さんにも感謝です。 表紙は悟空と羅刹女ですが、これも魅力的で(羅刹女のマントの紅色が綺麗!) 装丁のセンスの良さが光っています。 永年のファンなら、今までの作品を振り返ってじっくりと楽しむことができるでしょうし、 若い読者にとっては、作品解題を通じて諸星ワールドを俯瞰できる格好の入門書だと思います。

三国志 (8) (吉川英治歴史時代文庫 (40))

[ 文庫 ]
三国志 (8) (吉川英治歴史時代文庫 (40))

・吉川 英治
【講談社】
発売日: 1989-05
参考価格: 798 円(税込)
販売価格: 798 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 343円〜
三国志 (8) (吉川英治歴史時代文庫 (40))
吉川 英治
カスタマー平均評価:  4.5
『篇外余録』なき吉川三国志は吉川三国志にあらず
1989年5月15日リリース。『五丈原の巻』と『篇外余録』からなる。最近五巻に編集され直したものはこの中の『篇外余録』をカットしてしまったとんでもない代物で、真の吉川三国志を読了するためには、旧来の真摯に作者の意図に作られた八巻建てのものを選択することが必定だ。こういう勝手な再構成がまかりとおる講談社の体制はただ嘆かわしい、とまずは申し上げておきたい。『篇外余録』は『諸葛菜』・『後蜀三十年』・『魏から--晋まで』からなる後日談・エピソード集にあたるもので、諸葛孔明の死をもって自身の三国志の投了とした吉川英治の意図に基づき別立てとした三国志の一部であるのに無理解極まりない編者である。 有名な『泣いて馬謖を斬る』のエピソードはこの『五丈原の巻』の前半に登場する。それも諸葛孔明の数多あるエピソードの一つに過ぎない。この稀代希なる真の軍師の人間性この『五丈原の巻』に極まる、と思える。前半のような群雄割拠とは大きく異なり、託すべき人材のなさに苦しむ孔明の姿は、天才軍師も人無くして、一事は達し得ないことを感じさせる。 時に神格化され、あたかも霊能力者のようにも書かれ、諸葛孔明という人に対する中国国民の思い入れが随所ににじんだラストである。
孔明に尽きる
第8巻は、玄徳亡きあと孔明が主人公。またかつての三国志の英雄たちもなきあと、司馬仲達との戦いが続く。孔明の一つ一つの策が、現代のビジネスや人生観につながる。 まさに格言に近いと思います。三顧の礼から、天下三分の計?、関羽、張飛、超雲らの優秀なプレーヤーとエース玄徳を盛上げる名参謀。まさにいろんな場面で「孔明ならどうしたか?」と考えてしまうケースもあるでしょう。 三国志という物語を超えてしまった感がありますが、最後まで主を想い、国を想う彼の一途な 「志」は今の時代に必要な「気概」だと思うのは自分だけでしょうか。また吉川三国志を読む機会を持ちたい。
諸葛菜
孔明が死ぬまで中原征服に向けてまい進しついにこれを果たせず死んでいく巻。 原書のひとつである三国志演義では司馬氏率いる晋に三国が統一されるまでを記述しているが、吉川英治の三国志は孔明の死とともに物語が終わっている。 孔明ほどの天才軍師でも中原征服をなしえなかったことに非常な残念さを感じつつ物語が終わってしまうが、篇外余禄に孔明の人となり、その後の歴史が記載されている。 この中で、「諸葛菜」は孔明のひととなりについて著者が考察を行っており、非常におもしろい。 豊臣秀吉をひきあいに出し、孔明ほどの天才でも、天才であり完璧であるがゆえ優秀な人材が他国に比して集まらなかったのでは、という考察には非常に納得感を感じる。 8巻読みとおしてみた感想として、諸葛孔明の偉大さが印象深く残る物語である。
諸葛孔明と周恩来がかさなる
自分にとって孔明の人物像を頭に描くのはむずかしかったが周恩来だと孔明のイメージにピッタリと合う感じがした。最期まで民衆の為に尽す姿が重なった。
最高でした
一騎当千の英雄の活躍が輝かしい序盤から、 天才軍師による国の存亡をかけた戦いへと 時代の成熟が感じられます。 序盤は、新しい英雄がどんどん登場し 皆が若いため、躍動感がありますが、 英雄たちが年をとり、歴史から姿を 消していくという静寂の部分も描かれています。 滅びぬものはなく、天命にさからえない人間。 これまでに読んだ歴史小説の中でも 抜きんでて面白かったです。

ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫)

[ 文庫 ]
ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫)

・海堂 尊
【宝島社】
発売日: 2009-01-08
参考価格: 500 円(税込)
販売価格: 500 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 137円〜
ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫)
海堂 尊
カスタマー平均評価:  4.5
表紙はこれでいいのかな?
文章が時々回りくどかったり、長すぎたりとテンポが悪い部分がいくつかあり、これまでの他の作品よりもレベルが高くない気がしました。 表紙にもある救急救命ヘリも話しにもっと出てこないと、読者に内容の誤解を与えかねないのでは・・・?と思いました。 しかし、後半部分の多重事故での救急現場の話は面白く読めました。
勢いのいい作品
東城大学病院のICU病棟を支配する ジェネラル・ルージュ速水部長。 彼を収賄で告発する文書が、リスクマネジメント委員会に届けられた。 リスクマネジメント委員長・田口は エシクッス・コミティの依頼を受け、友人である速水を調べるが。。 「ナイチンゲールの沈黙」とリンクする時系列のお話。 エシックスでの審議、そして速水の進退、告発者の謎。 さまざまな要素が、その他の要素も組み込みテンポよく描かれています。 謎の要素は控えめですが、小説の構成が勢いよさ 登場人物たちの会話の軽妙さ、そこに滲む医療への想いにひきこまれました。 医療の現場での問題提起という要素も、大きく取り扱われていたと思います。 華のあるお話でした。
大事故による救急救命のシーンは圧巻
白鳥の活躍が少ないのはちょっと残念な感じはするが、個人的にはバチスタよりも本作の方 が好みである。 特に、最後の大事故による救急救命のシーンは圧巻である。 どこまでがリアルでどこからがそうではないのかはわからないが、現場を知っている著者 ならではないだろうか。 日本の医療における救急医療の惨状を読者に強く訴える作品である。
メディカルエンターテイメント!
上下巻一気に読みました。 今回の作品は有名な「バチスタの栄光」とは一味違い、推理小説の要素は薄いのですが、 ストーリーがテンポ良く、また登場人物も個性的でありとても満足の読み応えでした。 今回は田口・白鳥コンビは脇役的な役回りで、速見部長なるICUの将軍を 中心に物語は展開していくのですが、特に下巻のハイライトとしては、 会議室の中での「言葉と言葉のぶつかり合い」だと思います。 自分もオブザーバーになった気持ちで言葉の応酬にぐいぐい引き込まれていきました。 また田口・速見に対抗する敵役が非常にネチネチして非常に嫌な奴ですので、 その相手に対して舌を巻くような論理の展開をして言いくるめてしまうのが爽快ですね。 映画の出来はちょっとわかりませんが、小説は楽しめますよ。 また私は前作を読まずにこの作品を読みましたが、特に問題なく楽しめました。 確かに所々でストーリーがクロスしていますが、大筋にはあまり影響していないかな と思います。
海堂氏復活
チームバチスタの田口・白鳥コンビの第3作目。 私的には前作がやや失速していたので読むかどうか迷いましたが、映画化するのはこっちらしいので こちらも読んでみました。 今回は外科医・速水が主人公ですが、意外なほどに魅力的に描かれています! その一方で田口・白鳥コンビはあまり目立たず。 前作と関係しているので、こちらをより楽しむには前作から読んだ方がいいですが・・・ 私的にはこちらはおススメですが、前作はあまりおススメできません。 今回は現在の医療現場の深刻さとリンクして物語のリアリティーが増しています。 本領発揮といったところでしょうか。 海堂作品の良さが再び見えてきた感じです。 ただ、落とし所はだいたい見当が付いてしまう点と後半の展開が無理があるのがちょっとマイナスポイントで 私的にはやはり「チームバチスタの栄光」がベストです。

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 更新日 2009年5月10日(日)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク

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