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歴史・地理

アイテム一覧
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日本鉄道旅行地図帳 1号 北海道―全線・全駅・全廃線 (1) (新潮「旅」ムック) 宮中賢所物語―五十七年間皇居に暮らして アシュリー ~All About Ashley~ 坂の上の雲〈1〉 (文春文庫) 謎の1セント硬貨 真実は細部に宿るinUSA 利休にたずねよ 坂の上の雲〈3〉 (文春文庫) 坂の上の雲〈4〉 (文春文庫) 坂の上の雲〈2〉 (文春文庫) ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)
日本鉄道旅行地図帳 1号 北海.. 宮中賢所物語―五十七年間皇居に.. アシュリー ~All Abou.. 坂の上の雲〈1〉 (文春文庫) 謎の1セント硬貨 真実は細部に.. 利休にたずねよ 坂の上の雲〈3〉 (文春文庫) 坂の上の雲〈4〉 (文春文庫) 坂の上の雲〈2〉 (文春文庫) ルポ 貧困大国アメリカ (岩波..

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日本鉄道旅行地図帳 1号 北海道―全線・全駅・全廃線 (1) (新潮「旅」ムック)

[ 単行本 ]
日本鉄道旅行地図帳 1号 北海道―全線・全駅・全廃線 (1) (新潮「旅」ムック)

【新潮社】
発売日: 2008-05
参考価格: 680 円(税込)
販売価格: 680 円(税込)
 Amazonポイント: 6 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 431円〜
日本鉄道旅行地図帳 1号 北海道―全線・全駅・全廃線 (1) (新潮「旅」ムック)
 
カスタマー平均評価:  3.5
鉄道旅行地図がタイトルだから・・・・
値段も考えると仕方ないのですが、全廃線と銘打つには物足りない内容です。 縮尺ももっと詳しく見れる程度まで桁を小さくして欲しかった。 大まかな場所は判るので、確かに旅行用としての価値はありますが 鉄道を趣味にしてる方には物足りなさを感じるでしょう。
地図としては役不足
この地図帳シリーズは、約50ページのうち、半分が駅名一覧で、残りのうち旅行地図と廃線地図が6?8ページ程度となっている。地図だけが欲しくて他はどうでもよいという人には、無駄が多い。全12巻を揃えるのも大変である。書名は地図帳となっているが、「新潮旅ムック」となっているように、あくまでムック本である。 そのわずかな地図も、縮尺は50万分の一前後と、かなり縮小されていて、盛り込まれている情報は少なく、トンネルなどの省略もある。広範囲を一覧するには良いが、それ以外の用途には役不足かもしれない。
鉄道ファンの編集者が作成
正確な縮尺の地形図の上に、すべての路線、駅がトレース。鉄道ファンの編集者らが作成も、3人に1人が女性購入者。地域別で1冊分が軽く、地図を広げれば、車窓に流れる山や川、海などの名称がすぐにわかるし、距離感もつかめるらしい。 今後北信越、東海、関西…とリリースし全12号で完結。 日本鉄道旅行地図帳 6 北信越 2008/10/18発売
地図好きには尚更嬉しい。
常日頃時刻表に掲載されている路線図に違和感を感じていた自分にとって、本シリーズは待望の地図帳となりました! 現存線は勿論、廃線・廃駅・廃施設等の情報も網羅している上、地図帳としても正確な縮尺と高低差表示。 線路の勾配についてもヒトコト情報が記載されていたりします。 また独自に選出し直した「絶景100ヶ所」も掲載されておりますので、携行することで旅の楽しみが増すのではないでしょうか? 個人的には、北海道については3ブロック(+津軽海峡)に分けられて掲載されておりますが 地図に記載されている文字がもう少し大きいサイズだったら良かったと感じています…がスペース的に仕方が無いかも。 他には一番まとめて見たい道央部が切れて掲載されていたので(旭川・滝川・富良野付近が境目になっている)、残念かも。 あと…2巻(東北編)でも思ったのですが、何で「南」から掲載されているのかなぁ?と。  ※北海道編では道南・道央→道東→道北の順に掲載されています 日本の北側から刊行するのなら北から順に掲載しても良いじゃないの?と個人的に違和感を覚えております…。 いずれにせよ、鉄道好きな方には資料としてオススメします!
地図帳なんだけど・・・
鉄道路線のデータは簡易軌道等の廃線も含めて載っている。しかし肝心の地図は小さく、ページ数もデータの方が多くて地図帳と呼ぶのは無理がある。シリーズ化されるようなので、次回作は廃線跡の調査にも使えるような詳細な地図を期待します。

宮中賢所物語―五十七年間皇居に暮らして

[ 単行本 ]
宮中賢所物語―五十七年間皇居に暮らして

・高谷 朝子 ・明石 伸子 ・太田 さとし
【ビジネス社】
発売日: 2006-01
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格:
宮中賢所物語―五十七年間皇居に暮らして
高谷 朝子
明石 伸子
太田 さとし
カスタマー平均評価:  4
現代日本最後の「結界」での生活
タブーの多い皇室の中でもとりわけ全く情報がなかった「宮中三殿」に仕える専門の女官「内掌典」の”最後”の一人となった高谷朝子氏の体験談をまとめた本です。 何しろ女性ばかりの閉鎖空間と言うことで大奥や宮廷女官と共に色眼鏡で見られがちなところですが(事実そういう興味本位で書いた嘘ばかりの記事も某ムックで見たことがあります)、実際の中の生活は毎日毎日同じ事の繰り返しで、一般人からみたら仕事は忙しくても退屈になるのではないかと思ってしまいます。しかも神事に関わりの場所であるため「次清」(穢れた状態と清浄な状態)を通常の神社以上に重視し、トイレの行き方や就寝の仕方まで非常に制約されることには驚きました。また、天皇家の神事に関わる場所でありながら、思いの外実際の天皇一家との接触が薄い場所であることも興味深かったです。現在完全に洋風化した皇室の中で、唯一和装和式での生活を続けている場所と言うことで、宮廷風俗に興味のある方にも一読をお奨めしたいです。 ただ、他の方も言及されていますが、漢字の使い方(例えば「立涌」を「縦枠」と書く)など用語に関するパンチミスが散見されたのは残念です。
日本文化のすばらしさ
この本は今まで語られることがなかった、宮中のくらしを細やかに描いている。天皇家で千年以上の間守られてきた皇室神道の実態が公開されたのは初めてではなかろうか。 海外に目が向いてしまいがちな現代に、日本の伝統の素晴らしさを思い出させてくれる1冊。 神とともに生きてきた日本人の血に誇りを持つために、そして真の地球人となるために必須の書である。
すばらしい内容でした。宮中賢所物語
皇室が他国の王室と何か違うと感じていましたが、それには祭祀によって裏打ちされた威厳があったからだと感じ入りました。 平安から続く伝統を護り伝えてこられたすばらしい日本人がいたことに感動しています。 80歳を超える筆者の人生訓から学ぶべきものも多々ある書だと思います。 日本人が日本古来の文化を知る必読の書ですね。
内容はいいけど・・・皇族の名前くらい正しく書け
 これまでほとんど知られていなかった、宮中三殿の諸行事や、そこに仕える女性たちの生活を、57年間仕えた高谷さんが初めて語った貴重な本です。  しかし惜しまれることに、「東久邇宮」を「東久爾宮」とか、「三笠宮やす(字が出ない)子様」を「康子様」とか、皇族のお名前の字の間違いが目立ちます。恐れ多くも宮中についての本だというのに、いったいどうしたことでしょう。これは語り手の高谷さんが悪いのではなく、書き手である「太田さとし」氏と出版元の「ビジネス社」が皇室のことをあまり知らないからでしょう。太田氏は元新聞記者とのことですが、報酬を貰って物を書くのに皇族のお名前すらきちんと調べもしないとは言語道断ですね。  こういう基本的な間違いが目立つと、その他の記述内容もどこかしら間違いがあるのではないかと、読んでいて不安になります。

アシュリー ~All About Ashley~

[ 単行本 ]
アシュリー ~All About Ashley~

・アシュリー・ヘギ
【扶桑社】
発売日: 2006-02-14
参考価格: 1,365 円(税込)
販売価格: 1,365 円(税込)
 Amazonポイント: 13 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 267円〜
アシュリー ~All About Ashley~
アシュリー・ヘギ
カスタマー平均評価:  4.5
現実にあった事を忘れていけない事
彼女は強い女の子ですね もっと生きて 成長した明るい彼女が 見れず残念です きっかけで現実にあった事を 忘れません! ありがとう!
前向きに生きようと思える本
アシュリーのとても前向きな、やさしい言葉が大好きです。本が出てたのを最近知り購入しました。とても読みやすく、イラストも可愛いです。毎日読みたい本になりました。
アシュリーはイラストが上手い!
どこかの絵本作家かプロが描いたのかと思うほど イラストが上手い。絵だけに見入ってしまった。 彼女の書く真っ直ぐな文章は彼女の生き方そのもの。 特に印象に残ったのは、彼女がけっして他人に怒り を見せないことを信条にしていること。健常者の 私たちでは普段気がつかないことでした。素晴らし い心根の持ち主です。 アシュリーよ、永遠に!
小さいながらも
何時も、TVを観て居るけれど、観る度に考えさせられる。自身の病気を受け入れ、前向きに生き、現代の母親像を見て居ると、嘆きたく成る。粗末に子供を扱い過ぎる!
すっごい!
「アシュリー あなたは いくつなの?」って聞きたくなるぐらい 心が 大人な少女が書いた本です。 めちゃくちゃ前向きで、何を言われても めげない、逆に言い返しちゃう   それがぜんぜん嫌みっぽくなく 最後には友達になってしまう。 彼女のパワーを感じる一冊。読むとそのパワーで自分も元気になれる一冊です。

坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)

[ 文庫 ]
坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)

・司馬 遼太郎
【文藝春秋】
発売日: 1999-01
参考価格: 670 円(税込)
販売価格: 670 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 142円〜
坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)
司馬 遼太郎
カスタマー平均評価:  5
司馬遼太郎の最高傑作
司馬遼太郎といえば、「竜馬がゆく」と「坂の上の雲」が双壁であるが、こちらの方が、大人向けかな。日本人がいかにして、今日の日本を形作ろうとしたのかを、筆者が渾身の力で書き上げたのが実感できる。まさしく名作。
混迷する現代日本の進路を司馬と対話しつつ考えはじめた
明治という時代、日本人、特に若者が、新しい社会を作ろう、その力になろうと張り切って生きた姿はしばしば見聞きしてきました。しかし、当時の日本は、自由民権運動への弾圧にみられるように、民主的な国づくりをめざすのではなく、日清・日露の両戦争を中心にした歩みに示される通り、富国強兵のスローガンを振りかざし軍国日本の道を歩んだのでした。 その姿を秋山好古、真之兄弟に象徴的に見て取ることが出来ます。進取の気風に溢れる若者は、しばしば時の国家の方針に大きく影響されてその才能を振るうことになります。司馬遼太郎は、両兄弟をはじめ、主として当時のエリート軍人、つまり軍の指導者が、もてる力をどう発揮したか、あるいはできなかったか、をことのほか力をこめて描いています。乃木将軍の無能振りも掘り下げて描かれます。また、正岡子規の才が、両兄弟との交わりの中で互いに淡く影を映すところも描かれます。 現代日本は、明治とは全く違う形で戦後という時代を経験しました。それは、新しい出発を、可能性として明治維新と同じ程度に準備していたといえましょう。しかし、どうでしょうか、明治以後の延長線上にしか、その可能性を生かし切れなかったのではないでしょうか。経済は高度成長を経験し、自衛隊は憲法の制約下でも世界で有数の力を持っています。ごく最近になって小泉首相は、その梶を大きく切ろうとしたのかも知れませんが、その方向が、アメリカ流の新自由主義路線という富国強兵を推し進める路線であって、決して日本とそこに住む人民大衆の幸せへの道ではなかった、このことは、小泉路線を失敗に終わらせた決定的要因だったのではないでしょうか。・・・とはいえ、現代日本の評価は、現在進行形でもあり、人により違っていっこうに構わないことではあります。 が、いずれにせよ、日本の指導者の多くは、混迷する日本の進路を図りかねています。そのようなときにあたって、司馬の描く明治維新後の有能な若者の生き様と戦争の時代の推移を通して、これからの日本と日本人の有り様(よう)を探ることが出来れば、それは、この本のひとつの有効な読み方といえるのかも知れません。私は、この物語を反芻しながら、坂の上の雲を見上げては、今日も司馬遼太郎と対話をしています。
日本の近代史入門書
明治とは、どういう時代だったのか。明治に活躍した人たちは江戸時代に生まれたわけだが、階級社会であった江戸時代にどういう立場にいた人たちだったのか。外国の情報が乏しい中、日本人はどうやって外国の文化を取り入れ、外国の政府と交渉したのか。優れたリーダーとは、一体、どういう人なのか。本書は、日露戦争を題材に、実在の人物を通して、これらの疑問に答えてくれる。 目的があって読み始めたわけではないが、あまりの面白さにあっという間に8巻全部を読み終えた。 徳川という旧い秩序の崩壊は、下級武士たちから生活の保障を奪い、生きる方法を模索させたと同時に、実力さえあれば出世のチャンスがある大きな空白を生んだ。明治時代、冒険心に満ちた優秀な人材が続々と頭角を現したのは、このためではないか。しかし、完全に階級を無視した自由競争が存在したわけではない。政治や軍事の分野で高い地位についたのは、倒幕を推進した薩摩藩、長州藩の幹部たちだで、中にはダメなリーダーもいた。また、出世競争に参加できたのは江戸時代に寺子屋に通って基礎的学問を身に付けた武士の子どもたちだった。他方で、軍隊の末端で従順に上官の命令を遂行し、虫けらのように命を落としていった兵隊たちは、農家の次男坊、三男坊が多かったのではないか。 わずか100年前、日本人が何をしたか、日本がどんな国たったかを知ることは、今の私たち自身を知る大きなヒントになると思う。
小説というよりも口頭伝承。
明治時代。 文学者、正岡子規と 日本騎兵の父といわれた陸軍軍人、秋山好古、 海軍中将、秋山真之の 秋山兄弟を中心に、 松山出身の三人の生い立ちから 日露戦争終焉までを描いた歴史小説。 開国後、明治時代の青年達が それこそ明日なろうとするかのように それぞれ迷いながらも、 真直ぐな思いで生きるその様に、 爽やかな印象を受ける。 何も無いところから、 何かを打ち立てることの気持ち良さやら、 上に立つ者達の態度やらも、 社会人生活を送る上でも同様に 当て嵌まることも多く、興味深い。 読み物として、とても面白い。 内容については面白いので、さておき。 僕が気になったのはこの本の描かれ方で。 新聞で連載小説の形式で書かれたせいもあるであろうが、 前半は正岡、秋山兄弟の三人を中心に描かれているが、 後半は日露戦争を中心にした関係人物の群像劇となり、 前半とは別の小説と言っても過言ではない内容になってくる。 このように、纏まりが無いように見える形式の小説で、 ここまで有名な本を僕は知らない。 普通であれば、これくらい長い小説では 背骨が通っていなければ全体として、 何を言っているのかが、判りにくいものに なってしまうのが常だと思うが、それでもなお、 この話が面白いのは、 虚構ではなく、作者が十年かけて調査した 歴史的事実が面白いからだろう、と思う。 あとがきで、作者が、 『小説とは要するに人間と人生につき、  印刷するに足るだけの何事かを書く  というだけのもので、  それ以外の文学理論は私にはない。』 と言っている。 このようなことを明確に書くということは、 作者としてもきっと、この話の形式について、 思うことがあったのだろうと考えられる。 この物語の話者は、 作者、司馬遼太郎になっている。 司馬遼太郎はこの本では、 個人的には、小説家というよりは、 口頭伝承をするストーリーテラー、 といった方が近い気がした。
明治の勇士
松山出身の歌人正岡子規と軍人の秋山好古・真之兄弟の三人を軸に、維新から日露戦争の勝利に至る明治日本を描く大河小説。 日露戦争での日本人の気概に圧巻です。

謎の1セント硬貨 真実は細部に宿るinUSA

[ 単行本 ]
謎の1セント硬貨 真実は細部に宿るinUSA

・向井 万起男
【講談社】
発売日: 2009-02-20
参考価格: 1,365 円(税込)
販売価格: 1,365 円(税込)
 Amazonポイント: 13 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 845円〜
謎の1セント硬貨 真実は細部に宿るinUSA
向井 万起男
カスタマー平均評価:  5
大笑いそして感心しています。
 奥様の世界的デビューの影にかなーりユニークな髪の毛のご主人がいました。 その後千秋さんよりご主人はなんぞやとおっかけていました。 半分くらい分かりましたが、奥様のために並々ならぬご苦労をなさっているにも かかわらずやはりその笑顔には心がはじけんばかりにこちらもつられて笑っていた。 凄い!! こんな人がいたので宇宙をとべたんだなーと千秋さん良い人選びましたね。 なんて、本に話しかけたりしました。  そして何年後またまた大ヒット間違いなしの「謎の1セント硬貨」万起男氏会心の 作品です。 装丁も良く明るい夫妻のようにきれいだ。 もう説明はいいです。はやくお買い求めになっておたのしみください。  マキオさんのファンにすっかりなっています。   推薦いたします。
こんなアメリカがあったのか!!
アジア人発の女性宇宙飛行士である向井千秋さんの夫であり、ベストセラーである「君について行こう」の著者である向井万起男さんの最新作です。 私は向井さんの著作は全て読んでいますが、この本が現時点での向井さんの最高傑作であることは間違いないと思います。 この本を読むまでは、私はアメリカという国に対して単一的で大味な国という印象を持っていました。しかし、この本を読んだ後に、私のアメリカ観はガラリと変わりました。アメリカにもたくさんの興味深い歴史的事実があり、ヨーロッパ人ともまた異なるアメリカ人ならではのユニークな文化・習俗の多様性があるということを知りました。 向井さんのスゴいところは、アメリカ人自身が気が付いていないようなアメリカの面白さ、奥深さを発見し、仮説を立ててそれを証明したり考察しているところです。この本を読むと、向井さんの知的探求の喜びを追体験することが出来るような気がします。 また、一人で旅するより、二人(カップルとか夫婦とか)で旅するほうが発見も多いし、視野も広がるということもよく分かりました。 アメリカが好きな人にもアメリカ嫌いな人にも、自信を持ってお勧めできるアメリカ本です。
久々のマキオちゃん節、健在です。
親しみを込めて、あえて著者を”マキオちゃん”と呼ばせていただきます。 前作「君について行こう」「女房が宇宙を飛んだ」はマキオちゃんのひたむきな感動の青春ストーリーであり、読むものに独特のまごころがこもった愛情をささやいてくれるものでした。 本書では、マキオちゃんのオタッキーぶりが顕在化しています。 それは決して悪い意味ではなく、よくこんなことまで気がつき、こだわりをもって執着するんだなっていうところが実に侮れないのです。それと、マキオちゃんのまるで子どものようなきもちで真理の探求をする姿に天晴れです。 こういった科学的アプローチなところがマキオちゃんとチアキさんご夫婦の共通点なのかなぁ?とつくづくとお二人の仲のよさを感じ取りました。 アメリカ社会や文化でニッチなところ、アメリカ人でさえ違和感や疑問に感じることなく通り過ごしてしまうことをテーマに取り上げており、ネット調査やeメールを通じてマキオちゃんがヒアリングを行い解を求めたものですが、そのプロセスの中でアメリカ人のフランクな生の声が伝わってきてアメリカに対して親近感と理解を深めることができます。
とても楽しく読めました
クスクス笑いながら,へぇー,ほぉーと感心しつつ,そして時にしんみりと,読めました。 軽妙な語り口で,飽きさせません。 著者は朝日新聞の夕刊で大リーグにまつわるエッセーも連載していますが,それも早く単行本になることを期待しています。

利休にたずねよ

[ 単行本 ]
利休にたずねよ

・山本 兼一
【PHP研究所】
発売日: 2008-10-25
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 1,890 円(税込)
 Amazonポイント: 18 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,130円〜
利休にたずねよ ※一部大型商品を除く
山本 兼一
カスタマー平均評価:  4
美しさのしょうもなさと、しょうもないものが美しさを生んでしまうということ
読ませる本である。 利休切腹の日から始まって利休のうちに「美」という病を生ぜしめた若き日の事件へと時間をさかのぼっていく。 この間、多くの人物の目を通して様々な角度から利休の追い求める美の姿を浮かび上がらせていくさまは、細かな伏線や言葉遣いという技術的な意味でもなかなかに良く練られた小説である。 読ませるのである。 著者の伝えたいことが強いせいかあざとさは感じなかった。 大事なのは歴史的な事実ではない。 前半を読んでいるときには、寂があるのは荒ぶるものがあってこそと感じた。 中盤を読んでいるときには、美の絶対性と同時にその脆さ・危うさを感じた。 そして最後に、人間を突き動かすものは、実はしょうもないことであったりするということを感じた。 話してしまえばしょうもないこと。 ただ、内に沈んだことで恐るべき力となって人を突き動かすもの。 歴史に名を残したような人物・事件であってもそのようなものは多い。 美もまた美しくないものから生まれているのである。 いや、「美」自体が気づいてしまえばさして美しくもないもの、なのかも知れないとさえ思えてくる。 この小説には綻びもある。矛盾もある。それでも敢えて☆5つをつけた。 どんな大人物の人生であっても、所詮人生などうたかたにすぎない。 しかし、うたかたにすぎなくとも、しょうもないものから始まっていようとも、美しいものは美しいのである。 そう感じずにはいられなかった。
結局読み終わって一番印象的だったのは秀吉
終盤にさしかかるまで、☆5つにしようと思っていた。引き締まった文体、一席でその人物の人となりを浮き彫りにする構成、歴史上有名な人物が語る「茶の湯」観…、実に熟練の技…と思い読んでいたのだが、何か後半、秀吉の章が多過ぎて飽きてしまった。後半でも「三毒の焔」や「白い手」などは良かったのだが。利休の侘び寂びの底辺には、美(それの象徴が高麗の女人)に対する生々しい憧れ(執着)があったのでは…?ということが主題なのだろうが、いかんせんここに描かれる秀吉像が強烈過ぎて、読み終わると秀吉の本を読んだような気になる。秀吉というのは、ことほど左様に強烈な個性の持ち主なのだから、こんなに頻繁に登場させない方がよかったのではないだろうか?その秀吉像に対抗できる程、利休の人となりがくっきりと像を結ばなかったとも言えるのだが。圧倒的な美は人を従わせるという「美至上主義」な利休に対し、茶席を人心掌握の道具として利用する秀吉や、茶道具に遣う金があるなら有為の者を召し抱えるのに遣うべきという黒田官兵衛など、様々な人物の「茶の湯」観が、最も興味を惹かれた部分。表題になっている古田織部や家康以外に、石田三成なども登場してくる。彼らの「茶の湯」観が、すなわち人となりを表している。
いろいろと考えさせられる作品です
「利休にたずねよ」とは、何を尋ねるのであろうか。それは利休自身の自らへの問いである。問いの中身とは、茶ではなく美である。では、利休にとっての美とは何であろうか。というところがこの作品の勘所である。ある意味これはこじんまりと成功し、また大きく失敗している。作品の構成としては、死の当日から青年時代の過去へとさかのぼる道行であり、その中で出会う様々な人々との語らい、かかわりからこの主題を多声的に奏でるというわけなのである。 蓋し、美とは利休にとっても我々にとっても存在を超えた絶対的なもの、とついあげ奉りがちであるが、実は真実は、野卑、下品、禍々しきものであり、自らがつながっていた胎盤のような見たこともない不潔で不気味なものである。それを作者は、安易に具現化してしまったところがこの作品の最大の失敗であり、読者をやっぱりそうか、と一気に失望させてしまう点なのである。読後余韻の乏しさはここにある。 文章は清潔であり、茶道を知らない私にも作法の細々、名物や茶室のあつらえの機微など、大変わかりやすく記述されている。しかし、一見美しくたおやかな四季折々の表現も、どこかで目にしたことがあるような、無難で定型にはまった幾分かの退屈さは否定し難い。 更に、弟子である細川忠興の記述が物足らない。今日見直されている史上稀に見る知的獰猛な怪物、凄まじい毒をもった人物である。もっとわくわくさせてほしかった。また高山右近はどうであろうか、利休の対極に立つ人である。ぜひ出させてほしかった。 最近、黒木了作の「荒木村重?惜命記」を呼んだ。 比較は野暮、と百も千も承知である。が、「利休に」は、文体の洗練された技巧では勝っていても、内容の深遠さ、茶の湯の持つ積年のどぶの様な怨念、美が本来持つ猛毒、というまがまがしいものへの到達という肝心要の点では、「利休にたずねよ」はこの大昔の地味な作品に遠く及ばないのである。
いまどきの利休感
 週刊新潮の書評に釣られて購入し、結論を言えば購入するまでもなかった。美を最優先したのはいい。その美が利得と関係している芸を指摘するのもいい。だが、美と権力の相克の掘り下げが軽い。これでは秀吉はマンガである。いたずらに政治とは醜悪なものという思い込みに迎合しているのだろう。40代前半に、無性に利休に関心が湧いて、井上靖と野上弥生子の二つを読んだ。井上のそれは権力の儚さを感じさせた。熊井啓の映画もよかった。野上のそれは、その執拗さには感心したが、それ以上に共感は湧かなかった。今回のものは、比較にならないくらい低い。著者の志も薄いように思う。ただ、19歳の李朝ヤンバンの女性との交遊は読ませる。いまどきの茶道に取り組む若い女性には評判になるのか。それにしても、これでは利休も哀れだ。錚々たる面々が弟子になっていた事実の意味するものは、この小説に記されている程度の美では収まらないはずだから。
利休が追求した「美」の深みと凄みに触れることができる傑作
侘び茶人と呼ばれた千利休について、著者が新しい解釈を加えて仕上げた1冊。 誰よりも「美」の神髄を知る男・千利休の、政治権力に屈することなく自らの美学を貫いた生き様が、研ぎ澄まされた美しい日本語によって表現されています。 切腹の日まで、利休が手元から離すことがなかった緑釉の香合。 そこから時を遡ることで、緑釉の香合の背景にあった利休若き日の恋物語が明らかになります。 小説の前半(つまり晩年)の利休の、美を追い求める冷徹な姿を「静」とすると、その奥底に隠されていた若き日の高麗の女性に対する利休の恋心の激しさは「動」であり、そのコントラストは実に印象的です。 初めからその存在は何となく見え隠れはしていましたが、特に「白い手」のエピソードあたりから、利休の「静」な部分に隠された「動」の部分が本格的に動き始め、「恋」でその「動」の部分が大輪の花を咲かせるかのごとく放出され、「夢のあとさき」で利休の激しい恋の結末として、高麗の女性に感じた「美」が茶の湯における「美」と融合し凄みを増していく様子が描かれ、終始心が震えっぱなしでした。 またもう一つ、この小説で特に印象に残ったのは、「三毒の焔」での宗陳の「信長と秀吉の(土地や金銀への)執着と、利休の(美をむさぼることへの)執着では、いったいなにが違うのか」という言葉です。 利休の美への追求に対する周囲の言葉は、もちろん尊敬の念もありますが、前述の宗陳のような言葉もあり、「なぜそこまで美にこだわる?」という疑問もあり、また「間違いがないゆえ、余計に悔しい」という「嫉妬心」もありますが、誰にも共通しているのは利休の審美眼に間違いがないと認めているということ。完璧な美を目の前にすると人は、プラスの感情のみならずマイナスの感情も湧き上がるのですね。 ただ「美しい」と絶賛する言葉のみでなくそういったマイナスの感情も登場させたことにより、利休の完璧な「美」がより深く裏打ちされたように思いました。

坂の上の雲〈3〉 (文春文庫)

[ 文庫 ]
坂の上の雲〈3〉 (文春文庫)

・司馬 遼太郎
【文藝春秋】
発売日: 1999-01
参考価格: 670 円(税込)
販売価格: 670 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 256円〜
坂の上の雲〈3〉 (文春文庫)
司馬 遼太郎
カスタマー平均評価:  5
司馬遼太郎の歴史認識が語られている
 この巻で遂に日露戦争に突入するが、同時に作者の歴史認識を垣間見ることができる。  帝国主義時代に日本が列強を目指さざるを得なかった状況、大国ロシア相手に戦争を起こさざるを得なかった理由、白色人種のアジア系民族に対するサディスティックな感覚など。  また、日本の軍部指導者が第二次大戦時の指導者と比べて、いかに合理的であったかも語られている。兵隊たちの士気の高さとともに、国家として成長を遂げつつある日本の清清しさを感じることができ、とても気持ちがよいと思うのは私だけではないだろう。
日露戦争
正岡子規の死から日露戦争開戦までが描かれています。 戦争といえば、圧倒的な国力の差を気持ち一つで埋められると 考えた太平洋戦争した思い浮かびませんでした。 日露戦争も同じようなものかと思っていましたが、 国家を守るために今何をしなくてはならないのかを第一に、 冷静に状況を判断し事態に対処していく各々の姿に熱くなるものがあります。 同じ戦争でも、携わる人によってこうも性格が異なるかなと考えさせられます。
もはや成功・不成功を論じているような余裕などない
日露戦争開戦に向けての意思決定と開戦準備がテーマ。 当時大人と子供ほど国力の差があったロシアに対して、なぜ日本が開戦を決意するに至ったのか、当時の人々の深刻且つ切実な葛藤・決意が臨場感を持って伝わってきます(「このまま時が移れば移るほどロシア側に有利で日本側に不利です。今なら何とかなる。日本としては万死に一生を期して戦うほか、残された道はない」)。 国に対する愛情だけでなく客観的・冷静な彼我分析のもとに、日本がなけなしの総力を結集していく過程には思わず心が動かされます。
昭和日本軍の原点をみた
いよいよ日露戦争の戦いの火蓋が切られる第3巻。 前半部分では、戦争回避の努力もむなしくロシア側の理不尽な要求に追い詰められ開戦せざるをえなくなったプロセスが描かれています。当時の日本にとって大国ロシアと戦うことがどれだけ困難(無謀)なことだったかを思うと、大国から屈辱的外交を強いられた憤りを感じます。 中盤以降は日露戦争準備から緒戦まで描かれていますが、私が印象に残ったのは、さまざまな点で後の日中戦争、太平洋戦争との対比やそれらへの影響が垣間見えたことです。 例えば、開戦の段階で陸・海軍と政府があらかじめ戦争終結に向けたシナリオ(短期決戦での勝利で列強諸国に仲介してもらうこと)を共有化していたことは、昭和の戦争とは対照的で興味深いです。 一方、兵士個々人の闘争心や忠誠心に頼る白兵戦中心の戦闘、補給に対する意識不足など日本軍の特徴がすでにみられ、日露戦争の反省があれば昭和の戦争はもう少し違ったものになったのではないでしょうか。
まさに戦争だ!
子規は逝去。文学の周辺に関しては、この巻で終わってしまうようだ。 とうとう、日露戦争が開始され、秋山兄弟の活躍が始まる。 山本権兵衛、東郷平八郎が登場。 日露戦争の緒戦までが、本巻の内容。 ロシア側の人物に関しては、ウィッテの記述がいまひとつ定まらない感じがして、落ち着きがない。 日露戦争も佳境に差し掛かる、どう物語は進むのか?

坂の上の雲〈4〉 (文春文庫)

[ 文庫 ]
坂の上の雲〈4〉 (文春文庫)

・司馬 遼太郎
【文藝春秋】
発売日: 1999-01
参考価格: 670 円(税込)
販売価格: 670 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 484円〜
坂の上の雲〈4〉 (文春文庫)
司馬 遼太郎
カスタマー平均評価:  4.5
気力、運、敵失、全てが日本に味方した
 黄海海戦、遼陽会戦では敵失もあり、勝つことが出来た。その一方で旅順は膠着する。  作者がうまいのは、陸戦、海戦だけでなく、外交、スパイ、日英同盟、戦費調達など、日露戦争を巡る全ての要素を同時に進行させていることだ。  実力で劣る日本がいかにして勝てたか。勿論明治人の冷静な計算、士気が勝っていたことも確かだが、運や敵失にも助けられている。本当に薄氷を踏むような戦いだ。
乃木 希典の評価
日露戦争において英雄か凡将か評価が両極端に分かれる乃木希典。 司馬先生は凡将の立場で旅順攻略戦を描いており、 乃木の評価に対する議論を紛糾させる契機になったといわれてます。 とにかくこの本では正面から突撃あるのみです。 大将の心理を含め、日露戦争を丹念に描いています。 ロシアのクロパトキンもそうですが、 個人の感性や性格に戦局が大きく左右されていく姿に興味が惹かれました。
日露戦争に勝ったことで日本が残った。
○読み始めたきっかけ  司馬遼太郎の歴史モノが好きで、その中でも経営者を中心に愛読者の多い、 「坂の上の雲」を読んでみました。 ○心に残る言葉  日本の砲弾は、敵艦船の装甲を打ち破るのではなく、甲板で炸裂し火災を起こさ せ砲台を無力化することを目的としている。兵力の少ない日本海軍にとって、最も 効率的に戦闘する手段の一つ。  日露戦争当時では、一軍の統率は司令官がその人格力をもってやる、作戦の方は 参謀長が受け持つ。基本的にすべて参謀長に任せる。二者択一を迫られた時か、戦 況が紛糾した時のみ司令官が決を下す。 p.184 農業社会=有能無能の価値基準はなく、自然の摂理に従って、きまじめさと 精励さ嵩が美徳。  狩猟社会=それぞれの能力によって部署に配置され、全体の一目標のために機能 する。その中では指揮者が必要。この社会では人間の有能無能が問われる。世界史 的にみて、狩猟民族は軍隊を作ることに熟達している。 p.256 敵よりも大いなる兵力をもって敵を圧倒撃滅するというのは、常勝将軍と いわれるものが確立し実行してきた鉄則。  日露戦争に勝ったことにより、日本がロシアの植民地にならずにすんだ。しかし、 その成功体験が太平戦争での軍部の過信を生んだ。 ○どんな人に読んでもらいたいか。  過去の日本人の行動や歴史を知ることで、将来の日本の問題について考えるきっか けとなる。できるだけ、多くの日本人に読んでもらいたい。
ちょっとした記述が妙に面白い。
良さについては沢山のレビュアー様がおっしゃっている通り。 個人的には北進軍の中の黒木部隊の記述「まるで別の人種の部隊に率いられていたかのような強さ」というところで思わず吹き出しました。 司馬遼太郎、時々面白い表現しますよね。。
リーダーの資質が組織の運命を決める
第4巻は遼陽の会戦から旅順攻防まで。 リーダーの資質が、特に戦争といういわば極めて緊迫した状態において、いかに重要かということを思い知らされます。 旅順攻略軍における乃木・伊地知コンビ、バルチック艦隊におけるロシア司令長官について、著者は「無能」を連発し酷評しています。当然、ここでいう「無能」とは、全人格を否定する意味での無能ではなく、あくまでもそのとき置かれた状況下において能力を発揮できなかった(もしくは持っている能力が状況に適応できなかった)という意味でしょう。ただ、リーダーたるもの、ある面で優れているだけでは(例えば乃木がもつ会う人を魅了してやまない包容力など)務まらないどころか、組織全体に対して悪影響を及ぼすという事例ともいえ、企業経営などに置き換えると考えさせられるものがあります。 なお、乃木・伊地知が攻撃の失敗から反省することなく、無謀な攻撃をただ繰り返すさまは、日本陸軍がもともともつDNAなのか、後の太平洋戦争を暗示しているようで、名著「失敗の本質」が思い出されてしまいました。

坂の上の雲〈2〉 (文春文庫)

[ 文庫 ]
坂の上の雲〈2〉 (文春文庫)

・司馬 遼太郎
【文藝春秋】
発売日: 1999-01
参考価格: 670 円(税込)
販売価格: 670 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 296円〜
坂の上の雲〈2〉 (文春文庫)
司馬 遼太郎
カスタマー平均評価:  4.5
日清戦争を契機に俄然注目される日本
 意外な勝利となった日清戦争であるが、この勝利により、日本国民は国家という存在を体感し、諸外国から注目されると同時に、ロシアの壁にぶち当たった。  日清戦争の勝利は、日露戦争へのスタート地点に過ぎなかったのである。
正岡子規のすごみ
日清戦争前後のお話。 こういう時代にあって、秋山真之は留学を重ね軍人として着実に成長しています。 一方、学生時代には移り気で何をやっても物にならない正岡子規ですが、 俳句というものに出会い、文人として一気に大成しました。 特に死を意識してからの彼の行動は鬼気迫るものが感じられます。 人間、熱中できるものを見つけた時の力を思い知った気がしました。
時代のうねりが伝わってきます。
日清戦争以降の時代の大きなうねりの中で、秋山好古、真之、正岡子規がそれぞれの境遇、立場の中で、感じ、行動する様の対比がおもしろい。 滅び行く清や、日本の前に立ちはだかろうとするロシア、そしてそのような状況の中で日本はどこへ行こうとしているのか、時代背景が手に取るように伝ってくる。
子規の実像と明治人気質
この巻では主に、闘病しながら文筆活動を続ける正岡子規と、軍人として活躍を始める秋山真之を中心に描かれています。 正岡子規に関して小学校の教科書レベルでしか知らなかったので、過去の俳句や短歌を検証し、新たな作風を作り上げていった彼の功績を初めて知りました。それにもまして結核を患いながらも壮絶なまでに創作活動を行う彼の執念に胸を打たれます。 一方、秋山真之という人物の資質は、欧米に追いつき追い越そうとする明治日本になくてはならないもののように感じます。「飛ぶが如く」で描かれた大久保利通もそうでしたが、この時代には物事に強烈なこだわりをもった人物が必要だったのでしょう。 なお、この巻の最後の章は、ロシアに関する記述になっていますが、欧米でもなくアジアでもないロシアという国の性格が見事に表現されていて、大変ためになります。先に「菜の花の沖」を読んでおけば更に楽しめると思います。
日清戦争へ
 時代は日清戦争へと突入してゆく。  秋山兄弟は戦地へ赴く一方、正岡子規は病と闘いながらも・・・  明治の時代に青年たちが、それぞれの境遇の中で青春を謳歌する話。

ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)

[ 新書 ]
ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)

・堤 未果
【岩波書店】
発売日: 2008-01
参考価格: 735 円(税込)
販売価格: 735 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 340円〜
ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)
堤 未果
カスタマー平均評価:  4.5
“アメリカンドリーム”の現実を知る?
サブプライム問題を引き金に、“アメリカンドリーム”という言葉の魔法も、 日本でも随分と解けてきたような気がします。 アメリカを見本として夢見てきた普通の日本人を、現実に引き戻す本だと思います。 小泉政権下で市民権を得た“民営化”というキーワードが、この本の中で徹底的に叩かれます。  「人災だったハリケーン・カトリーナ」  「世界一高い医療費で破産する中間層」  「カード地獄に陥る学生たち」  「民営化された戦争」 背筋の寒くなるような、“民営化”の行き着く先を、これでもかと描写しています。 “民営化”のプラスマイナスを問う論調ではなく、ともかく悪い面の強調ですので、 意見を異にする読者も出てくるとは思います。 ここは、負の側面をともかく見せたいという作者の意図がきっちり出てると理解できます。 ただ、ちょっとだけ違和感を覚えたのは、第五章後半から、エピローグにかけててです。 日本国憲法やメディアの中立性といった、非常に大きいテーマを、 『貧困大国アメリカ』の結びに持ってきて良かったのか? 著者、堤氏の思いは感じられますが、ここは“警鐘”だけにとどめておいたほうが良かったのでは。 いずれにせよ“アメリカンドリーム”の国で起きている課題を知るには、お勧めの一冊です。
アメリカで失敗した人の談話集
アメリカで人生に挫折した人や負け組のインタビューを集めた本。そりやあ、悲惨な話でいっぱいになるでしょう。失敗談ばっかなんだから。勝ち組の話を集めたら、こんな内容にはなっていない。たんなる偏向報道にすぎない。ねつぞう記事にちかい。岩波書店もこんな本まで出さないとやっていけないのか。たいへんな時代ですね。
日本の未来が危ぶまれます
世界第一位の経済力をもつアメリカの実態は、 一部の富裕層と、その他大勢の貧困層とからなる、 とんでもない格差社会。 富裕層と貧困層との格差は広がる一方。 それまで中間層だった人たちも急速に貧困層に追いやられていく。 そして、貧困層の人たちは一所懸命に働いても困窮し、 一度でも病気をすると医療費が支払えなくて破産してしまう。 これでは、生存権などまさに絵に描いた餅です。 そんな貧困層の人たちにとって、 生活苦から抜けだすための最後の砦となるが軍隊。 パンのために人を殺すのだそうです…。 こんな悲惨な状況を、 政府は「規制緩和」や「民営化」などの言葉を盾に取り、 野放しにしている。 これでは、奴隷制度が続いているのと同じだ…。 いまのようにアメリカ一辺倒の政治を続けたところで、 日本の行く末はみえています。 日本人はもう少し政治に関心を持つべきだと思います。
すごい本。必読
めちゃくちゃだなあ、アメリカ……。著者が圧倒的な取材力をもって描き出したアメリカは、まったく救いがないように思える。この出口のない貧困者たちをいったいどうするつもりなのか、アメリカは。社会保障もめちゃくちゃで、子供がつくった国みたいだ。しかし、こんなひどい大統領が二期務めたことが驚きである。どうして通ったのか。アメリカのすさまじい惨状がわかる本。おすすめ。
明日は我が身
合衆国政府あるいは大資本が率先して貧困を作り出し、それをダシにして富める者がさらに富を増やしていく社会になってしまっている。新自由主義が行き着く先が今のアメリカである。 翻って、日本でも貧困層の厚みが増しており、セーフティネットはどんどん穴だらけになっている。 小泉・竹中路線の延長で流れている今の日本の社会も同じところに行き着くのだろうか。 日本は戦争をしないという、期待あるいは幻想は、今のマスコミの報道姿勢を見ていると、世論という形で容易に変えられる気もするし。

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 更新日 2009年5月10日(日)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク

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