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ノンフィクション

アイテム一覧
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深夜特急〈2〉マレー半島・シンガポール (新潮文庫) デッサン7日間 余命1ヵ月の花嫁 (マガジンハウス文庫) 深夜特急〈3〉インド・ネパール (新潮文庫) ボロを着た王子様 経営に終わりはない (文春文庫) だれかに話したくなる小さな会社 きっと、よくなる! リスク〈上〉―神々への反逆 (日経ビジネス人文庫) 寝ながら学べる構造主義 (文春新書)
深夜特急〈2〉マレー半島・シン.. デッサン7日間 余命1ヵ月の花嫁 (マガジンハ.. 深夜特急〈3〉インド・ネパール.. ボロを着た王子様 経営に終わりはない (文春文庫.. だれかに話したくなる小さな会社 きっと、よくなる! リスク〈上〉―神々への反逆 (.. 寝ながら学べる構造主義 (文春..

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深夜特急〈2〉マレー半島・シンガポール (新潮文庫)

[ 文庫 ]
深夜特急〈2〉マレー半島・シンガポール (新潮文庫)

・沢木 耕太郎
【新潮社】
発売日: 1994-03
参考価格: 420 円(税込)
販売価格: 420 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
深夜特急〈2〉マレー半島・シンガポール (新潮文庫)
沢木 耕太郎
カスタマー平均評価:  4
旅は人と出会うために行く
オリジナルは1968年5月リリースの『深夜特急 第一便』。本書はその後半部分を文庫化したもので、1994年3月25日リリース。文庫化の巻末には俳優高倉健氏との『死に場所を見つける』と題する1984年1月に掲載された対談が加えられている。この対談が本編と並ぶくらいに面白くて、文庫版をこの部分だけでも手にとって読む意味はある。 第二巻は『マレー半島・シンガポール』である。ぼくは10年ほど前にマレーシアを夏休みに一週間かけて車で縦断した経験があるので、特に興味深かった。ぼくの印象に最も残ったマレーシアはこの本にも乗り合いタクシーの部分で出てくるが『スピード狂』である。国民総スピード狂ではないかと思うほど、恐ろしいスピードでかなり古い車が文字通り飛び回っていた。バスを乗り合いタクシーが追い抜くシーンはそれと重なってしまって思わず頷いてしまった。 ここまで読んでみて思うのは、旅というのは名跡を見歩くのが楽しいのではなくて、そこにいる人たちと触れ合うことにこそ楽しさがあるのだな、ということだ。特にシンガポールのあたりでそう思った。そしてただただ羨ましい。ホントに羨ましい。そういう本である。
マレー半島 香港・マカオとは一味違う旅の行方
沢木耕太郎の深夜特急シリーズは、バックパッカーの永遠の愛読書と同時に、今なお青春の書の代表のようなものでもあります。 全てを投げ捨てて、気ままな一人旅をしたい、と思ってもままならぬ現実があるわけで、本書を読む人は、沢木の行動に自分の夢を託しているのかもしれません。忙しく生活に追われる現代人にとって精神の開放につながる書籍でしょう。前作の香港・マカオの熱を帯びた文章と比較すれば、少し冷静な沢木を発見します。 アジアでも微妙に国民性が違い、それは、タイ、マレーシア、シンガポールと下るに従ってそれぞれの違いがはっきりしてきます。安宿を探すあまり、ペナンの娼館に泊まり続けるエピソードが興味をひきます。ヒモの生き方の大変さもうかがい知れました。沢木は冒険野郎ですが、このように冷静に人間の優しさ、悲しさを感じ取るという感性の豊かさが読者に心地よいのです。人との関わりを避けるように日本を離れながら、旅人は異国の旅先で人との関わりを持たざるを得ませんし、持つことを欲します。旅の醍醐味と真髄がここに出ているようです。 その昔、本書で描かれたペナン、クアラルンプール、シンガポールを旅行したことがあります。本書を読むとそれがいかに表面的なツアーだったかと思い起こしています。 沢木のような旅は、人々の間に入り込み、同じ食べ物を食べ、生活を一緒にすることで、深くその土地に根付き、その個性を浮かび上がらせます。それゆえ、同じ国でありながら全く違う印象を感じ取りました。 対談の高倉健との「死に場所を見つける」も面白く読みました。寡黙な人というイメージの高倉健が沢木と意気投合して様々な旅について語る話は本編とは別の意味で興味を惹きました。
娼婦達と野郎ども。
香港を出発して、マレー半島を下ってシンガポール向かう第2巻です。 なんといっても娼婦の館での件が面白すぎました(笑)。なんか陽気で和気あいあいとしてる 雰囲気が伝わってきて思わずニンマリ。娼婦にたかるヒモの若者達なんてギャグにしか思えな いが世界は広いもんだ(笑)。 前回から亘って、同じアジア圏でも色々と差異もあり読んでて面白いですね。何か旅先で 出会う人々をみてると、やっぱ日本人って真面目なんだよなぁ?と感じます。まぁそのぶん つまんないのかもしれないけどね。 人物描写もいいんだけど、食べ物の描写がいいな?。僕なんか普段食べたか食べないかわか らないぐらい、食べることにこだわりも執着もない人だが、これ読んでると不思議なことに 無性に食い意地がはってきます(笑)。なんかどれもこれも美味しそうに思えてくる。 あと巻末についてる対談は高倉健さんとです。「死に場所を見つける」なんてヤバイぐらい カッコいいタイトルだが、内容も渋くて勉強になりました。オススメです。
曜日の感覚がなくなるなんてイイね
 私達はどこか別の世界に連れて行ってくれることを期待して本を読むことが多いです。この本は、ページをめくればいとも簡単に夜行列車の旅をしたり売春婦の館に泊まったりできてしまいます。  バンコクやシンガポールなどの都市は魅力が少なかったようですが、その分、多くの人とふれあい多くの人の親切を受けます。白人や黒人と違って黄色い肌のアジア人同士だとどっかで分かり合えるような気がします。
マレー半島縦断鉄道の旅
前巻は香港・マカオの滞在型の旅でしたが、今回はマレー半島を移動しながらの旅行記となっています。 バンコクからスタートしてシンガポールまで途中いろんなところに立ち寄りながら長い時間をかけての旅となっています。 移動には鈍行の列車を使っており、現地の様子が伝わってきます。 いろんな場所を移動しながら、旅の技術が向上していっている様子が分かります。 特に面白かったのが、筆者が「そろそろ次の街へ移動する時期だ」と感じる瞬間です。 この感覚をマレー半島で見につけたことが、この後の旅をいい方向に導いたのではないかと思いました。

デッサン7日間

[ 単行本(ソフトカバー) ]
デッサン7日間

・視覚デザイン研究所・編集室
【視覚デザイン研究所】
発売日: 1996-04
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 1,890 円(税込)
 Amazonポイント: 18 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,049円〜
デッサン7日間 ※一部大型商品を除く
視覚デザイン研究所・編集室
カスタマー平均評価:  4
変な方向に進まない為にも
初心者、独学で学んでいる人には重宝するかと思います。 本当に基礎の基礎からなので、変な癖はまずつかないと思います。 これ一冊こなしきったら、かなりの基礎力がつくと思います。 ある程度技術のある人も復讐や確認のためにやってみるといいのでは? 1年以上「本格的に」やってる人には必要ないかもしれません。 他に、「鉛筆デッサンを始める人へ」というものがあるのですが、 そちらの進行とリンクさせる事が可能なので、平行してやってみると より内容が定着するのではないのでしょうか。 ただし、この二冊にはものの見方や描き方の説明が違います。 一つの描き方や見方、考え方に縛られない為にも両方やってみる価値はあると思います。 費用対効果は非常に高いと思います。 この本では写真のモチーフを描くことになるので よく、「平面的な見方になる」等といわれますが、 描き始める前に写真の中に空間を意識すればいいだけの話です。 7日間で終わらせるには厳しいほどに詰まった内容です。 無理に1週間でやろうとせずに、しっかり身につくまでじっくりとやることで、 より大きな収穫を得られると思います。
勉強にならなかったと言ったら嘘ですが…
正直、やっていてつかみ所がないです。 デッサンなんてそういうものなのかもしれませんが。 絵を提示されて、これ真似してみろと言われて、真似して描いてみて、 良い例と悪い例とその中間を示されて自己評価しろと言われ。 自分がその中間あたりなのはよく分かったし 確かに小物を以前より若干良く描けるようにはなった気はするのですが やっていても、結果を見ても、つかみどころがなくて…
初心者の意見として
1?4日までの形を取る練習はスムーズに出来たが5日目からの影の練習から急に難しくなる。デッサン初心者の自分にとってはもう少し詳しく解説してもらわないとわからない。 本書だけで基礎が学べると思っていたのでその点は残念だったがその他に関しては最初に学ぶ本としてはいい本だと思う。
まずは正しい書き方を覚えよう
デッサンを描くに当たっての基礎を いろいろな方法を使ってレクチャーしてくれます 基本的に出題されたデッサンを描き 正しいデッサンと見比べるというかたちなのですが 初心者にありがちな失敗例もいくつもあり それと似た間違えをしてしまった場合に どこが良く無いかをアドバイスしてくれます (僕は独学で始めたのですが自分で間違えを気づくのは意外と難しく このアドバイスが大変役に立ちました) 初心者かなと思った人、特に独学で絵を始めようとする人は 背伸びをしないでこれを買ってみてください 7日間は無理がありますが3週間しっかりやりこめば 見違えるほど上達しますよ。お勧めです
愛用☆デッサンを習ったことない人にお勧め
デッサンを習ったり、美術の学校に行ったことのない私にとってこの本はとても役立ちました。とくに2日目の「形をとる技術を覚える」レッスンが目から鱗でした。楕円、円柱、立方体など基本なのだと思いますがその基本を自己流でやっていた私にはコツをつかむことができ長年の悩みが解決できたように思います。7項目のレッスンからなっているので書名に7日となっていますが、一つのレッスンをじっくり習得しながら進むと良いと思います。各レッスンには実際に書いてみる課題が多数あり、正答と正答にいたらない例がいくつかコメントつきで載っているのも参考になりました。ちなみに1日目から4日目までは「形をとる」、5日目から7日目までは「立体感をだす」ための技術やコツが書かれています。

余命1ヵ月の花嫁 (マガジンハウス文庫)

[ 文庫 ]
余命1ヵ月の花嫁 (マガジンハウス文庫)

・TBSテレビ報道局
【マガジンハウス】
発売日: 2009-03-26
参考価格: 550 円(税込)
販売価格: 550 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 408円〜
余命1ヵ月の花嫁 (マガジンハウス文庫)
TBSテレビ報道局
カスタマー平均評価:  4
正直
すべてが公になったのに、もう買う人はいないでしょ。店員さんに笑われますよ。

深夜特急〈3〉インド・ネパール (新潮文庫)

[ 文庫 ]
深夜特急〈3〉インド・ネパール (新潮文庫)

・沢木 耕太郎
【新潮社】
発売日: 1994-04
参考価格: 420 円(税込)
販売価格: 420 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 60円〜
深夜特急〈3〉インド・ネパール (新潮文庫)
沢木 耕太郎
カスタマー平均評価:  4.5
沢木耕太郎 フィクションとノンフィクションの狭間
多くのバックパッカー達を夢の世界へといざなってきた沢木耕太郎の『深夜特急』は何回読んでも彼の体験した世界へ惹きこまれていきます。本書の後半部分に書かれているインドのベナレスでの聖なるものと俗なるものの混沌とした日常にはあらためて驚きましたし、インド的なるものを追体験させてもらいました。 ガンジス河の沐浴所と死体焼場の隣接だけでなく、死体の扱いもまた日本人の死生観とは全く別の次元のものでした。このような筆者の体験がまた驚きとなって多くの若者をインドの旅へと誘っているのかもしれません。未知なる事柄に遭遇するたびに、旅そのものの魅力も感じるわけですが。 沢木耕太郎は、26歳の時に全てを投げ打って旅に出て、30代後半の時に本書(単行本)を世に出しました。実際、その間に10年以上の歳月が流れています。無名の作家も、この頃には有名な作家・沢木耕太郎として知られているわけで、若き旅人の無計画さと無鉄砲さをどこか冷静に見ている中年の作家がそこに存在しているのです。 彼の体験は当然全て実際上のものでしょうが、書かれている紀行文での彼の行動と考え方は、10数年という月日のフィルターを通して、消化され、旅のエッセンスを高い純度で再提示しているものと考えます。 それをフィクションというにはあまりにも早計です。旅の道中では、その坩堝に掘り込まれ流されている者にとって、その意味を知る余裕もありません。 人生を旅に例えますが、先の読めない旅の途中で、その時点を冷静に振り返るなんて作業は難しいに決まっています。だから、作家がしっかりと旅の意味を捉えた段階で文章化するのは「あり」でしょうし、その作業を経たからこそ、何十年と若者に支持されたわけで、ここに「深夜特急」の魅力が宿っていると思います。
インドは今も変わっていないだろう
 私もインドを旅行したことがあります。日本の常識が通用しないことや人々の貧困に大変驚いたことを覚えています。  この本では駅や路上で生活している人やベナレスの死体焼場のことを取り上げていますが文章がどちらかというと冷静です。残念ながら1巻の「香港・マカオ編」のちょっとの事にも興奮して何でもやってやろうというワクワク感が減じてしまっているように思います。旅も佳境に入って、一日一日を現地の人たちとどうやって過ごすかということに重点が置かれているので仕方のないことかもわかりませんが・・。
Deep
とにかく深いインド・ネパール編。第八章の「雨が私を眠らせる」は手紙という表現上も あわせて本当に淡々と描かれているが、それがまたアンニュイな気持ちにさせて、じめじめ した気候を想像すると自分がとけていきそうな気がする。 第九章の「死の匂い」の死体焼き場をポツンと眺めてる著者を想像してると、気が滅入るが そこの描写にあるように不思議な恍惚感が湧いてくる。 インドって国は不思議な国だとは思っていたが、何かこれを気に勉強してみたくなるような もしくは行って見たくなるような変な気持ちになりました。 それにしても貧困に苦しむ子供たちの姿には胸が痛くなるが、本当にちょっとしたきっかけで みせてくれる笑顔などというシーンでは心が温まるね。。。 あとラストの対談ではブッダガヤで出会った此経(これつね)さんと懐かしい回想などをして ましたが、興味深く読めて面白かったです。
インドの様子が分かります
カルカッタ/ブッダガヤ/カトマンズ/ベナレス/デリーと転々としながらいろんな経験をしている様子が分かります。 筆者が旅行をしている時代のインド/ネパールの状況も分かります。 現在の状況と比較してみたくなりました。 前2巻と比較して、重たい内容も多くなっており、筆者が旅に慣れて現地のいろんな状況を感じ取ることができるようになっていると感じました。
インドの怖さ
インドには言ったことがないが、言ったことがある人、 住んだ事がある人からいろいろ聞いた事があるが、 皆人生感が変わったと言っているのを読んでいて思い出した。 アジアから旅をしてきての精神的なものが加わり、インド的なる ものの一旦が感じられた。 川での死者の場面は特に印象に 残っている。

ボロを着た王子様

[ 単行本 ]
ボロを着た王子様

・村崎太郎
【ポプラ社】
発売日: 2009-04-17
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 1,470 円(税込)
 Amazonポイント: 14 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,000円〜
ボロを着た王子様
村崎太郎
カスタマー平均評価:   0

経営に終わりはない (文春文庫)

[ 文庫 ]
経営に終わりはない (文春文庫)

・藤沢 武夫
【文藝春秋】
発売日: 1998-07
参考価格: 490 円(税込)
販売価格: 490 円(税込)
( 通常2〜5週間以内に発送 )
中古価格: 392円〜
経営に終わりはない (文春文庫)
藤沢 武夫
カスタマー平均評価:  4.5
ホンダ成長の種あかし
技術者・本田宗一郎を支えた経営者・藤沢武夫が語った経営哲学に関する書籍である.本書を通して,本田と藤沢は,それぞれ車の両輪として機能し,本田技研を世界的な企業へと発展させたことが窺える.世間的には,技術の本田,経営の藤沢と言われているが,それほどお互いの力を認め合い,他方の領域には口出しをしないという方針でいたようだ.そのことによって,本田は技術に,藤沢は経営に専念でき,本田技研から良いモノが生み出され,これほどまでに本田技研が成長したものと思われる.これはあらゆる業種の仕事においても通じるものがある.
短い中に経営のエッセンスが詰まった本
ホンダの黎明期から自身の引退までの間を特徴的なエピソードを中心に語った本。 分量としては、2時間程度で読める。 当人の言葉どおり、今日のビジネス書で語られるようなフレームワークや体系だった記述は全くといっていないのだが、一方で現在経営管理のエッセンスとして語られるようなことが随所に出てくる。 また、本田氏の「本田宗一郎夢を力に―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫)」などと一緒に読めば、両輪として活躍してきた2人の軌跡がよくわかる。 非常に生々しく、読み返すほどに新たな気付きを得られる貴重な本の1つ。星5つ。
技術を積み、営業を磨く2輪走行
本田宗一郎と著者の藤沢武夫は昭和24年、人を介して出会います 既に技術屋として頭角をあらわし始めていた本田は、 軍の払い下げのエンジンを扱うのではなく、 自力でエンジンを作りたかった金を出してくれる人を探していました もう一方の藤沢もまた、疎開先の福島で製材業を行いながら 自分の夢を、一緒になって実現してくれる人を探していたのです 初対面の二人は瞬時でお互いを理解し、 真っ直ぐで大きな方針、技術と金の役割分担、 それぞれの夢の実現を約束しました 「得るものを持って別れよう」 そう藤沢は本田に言ったそうです その後の25年に渡る2人旅は、ピンチとチャンスを夢に変える旅でした テストコースの新設し、資本金の2倍以上の設備投資する 売れ行きが止まれば、従業員を鼓舞するために雲の上のレースで優勝すると宣言する ..技術を積み、営業を磨く2輪走行は、 時代を切り開くエネルギーの塊を、感じさせずにはいられません 本田宗一郎という技術の天才を泳がせ続けた 藤沢武夫という経営の天才が、ここにいました
脇役から観た世界のホンダ
言わずと知れた世界のホンダをつくった本田のオッサンの名脇役。実際に、会社を育てたのは紛れも無く藤沢氏です。部品屋からはじめて、世界に羽ばたくまでの苦労や経営者としての哲学が綴られておりました。
ホンダの礎を築いた人物
ホンダの初期の歩みが詳しく書かれています。 ホンダが世界有数の企業に成長したのは、筆者のような人物がしっかりと会社の礎を築いたからだと感じました。 成功だけでなく失敗も多かったというのが分かります。 ホンダの成長と共に筆者の指導力も高くなっていたように感じました。 今のベンチャー企業にはない経営手法が書かれているように思えました。

だれかに話したくなる小さな会社

[ 単行本(ソフトカバー) ]
だれかに話したくなる小さな会社

・浜口 隆則 ・村尾 隆介
【かんき出版】
発売日: 2008-09-22
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 1,470 円(税込)
 Amazonポイント: 14 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,050円〜
だれかに話したくなる小さな会社
浜口 隆則
村尾 隆介
カスタマー平均評価:  4.5
生き方と仕事が同じ会社
なぜ働くのか、なぜ経営するのか、生き方と仕事を一致するなんて出来るのか?という問いにサラリと答える良書。 正しいと思う生き方を仕事で実践する。それは究極の理想主義だ。 会社は利益を出すことが目的で、それには市場を拡大し売り上げを向上させなければいけない。利益の還元は顧客と株主に対して優先的に行われ、従業員は「奴隷」である。とどのつまり、従業員もまた会社を利用しつくし、自分の幸福のためだけに会社で働けばよい。 現在、資本主義社会の会社像はそのように理解される。 本書は理想を実践する会社と経営者にスポットを当て、当たり前だとされてきた「会社像」のコンバージョン(回心)を試みている。 今働いている会社に疑問が無い従業員、自分の経営に疑問がない経営者は読む必要が無い。
買わなくてもいいかも
 浜口氏は「戦わない経営 」に代表されるいわゆるブルーオーシャン的アプローチのビジネスの組み立て方をメインにいくつかの書籍を出版されていますが、基本的なところはどの本も同じ内容です。したがって、浜口氏の本をどれか一冊読んでいれば今のところこの本を購入してまで読む必要はないと感じました。  とはいっても本書が共感できないとか、参考にならなかったというわけではなく提言されている内容はすばらしいと思いますので、浜口氏のほかの本を読んでいない方には一読の価値があると思います。
よく読むとシビアな本です。
成功するためには自社をブランド化して、顧客をファンにしましょうという主旨の本です。▲平易な文章で、イラストも多用し、読後感も爽やかと、言うことなしの内容ですが、深読みすると、ブランド化できな小企業は、独立してはいけないとの警告にも取れます。▲自社内の意識改革などにも十分対応できると思いますので、レバレッジ・ミーティング(本田直之著)にも取り上げてみても面白いかと思います。
若干タイトルに釣られました
いかに内に目を向け、他社との不毛な競合を避け、何より従業員と会社を大切にし、 自社の商品に誇りを持ち、その延長にあるブランド構築がどれだけ大切か、 この不況を乗り越えて生き延びていくために、何が必要かをこの本は教えてくれます。 そしてそれを体現し実践している様々な事例が要所要所で挟まれていて読んでて飽きません。 そのどれかにご自分のビジネスにも応用・活用できるモデルケースがあるはずです。 ただ、終盤にかけてはコンサルタントの本によくありがちな、 客商売とは?的な話が延々とはじまり、”例え話”と”ことわざ風の決まり文句”の応酬が続き、 中盤までの素晴らしい内容が霞んでしまうのが非常に残念です。 本書はタイトルからして本当に『誰かに話したくなる』モデルケース話も確かに多く、 同じ小規模経営者として非常に勇気づけられたり、コンサルタントの提案力に感心していましたが、 後半の延々とした講釈はハッキリ言って不要に感じました。 このタイトルでいくなら全編に渡ってそういうケーススタディで通して欲しかったところです。 そういう話も必要なのは分かりますが、誰に対してでも言うことのできる内容の本ならいくらでも出ています。 ”だれかに話たくなる小さな会社”になり得たのはそういった何社のうちの1つでは無かったからではないでしょうか。 しかしながら、コンサルタント=胡散臭い人種 と思いはじめている人にとっても面白く読める内容であることは確かです。
起業家は目を通しておくべき
読みやすくすぐ読み終えてしまいますが、 シンプルで既成概念を壊す内容が書かれています。 確かにこんな起業家ばかりだったら世の中は幸せになりそうです。

きっと、よくなる!

[ 単行本 ]
きっと、よくなる!

・本田 健
【サンマーク出版】
発売日: 2005-01-16
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
 Amazonポイント: 16 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 119円〜
きっと、よくなる! ※一部大型商品を除く
本田 健
カスタマー平均評価:  4.5
絶対お勧めの一冊です!
心が温まります。染みます。ビタミン剤要素があります。全て実践して、早くこの本に書いてあることが自然に当たり前に出来るようになりたい!なりたい!なりたい!なりたーい!・・・でも現実は、肝心なところで照れてみたり、突っ張ってみたり、自分に納得した行動が出来ないでいます。どうにかしたいです。本当にどうにかしたいです。 話しは戻りますが、本の後半部分の本田さんの娘さんの一言には涙が出ました。心の中で何かがぎゅーっとつままれました。思い返すだけで涙が出てきます。本田さんの教育の素晴らしさもあるとは思いますが、自分より人生経験の満たない小さな小さな子供がこんなに素晴らしい言葉を発するなんて・・・。自分が恥ずかしくてたまりませんでした。本田さんのお子様が愛おしくて愛おしくてたまりません。 このような素晴らしいお子さんがたくさん育って、素晴らしい未来が創造されていくんでしょうね。ワクワクします。 小冊子は私の大事な大事な友人にプレゼントさせていただこうと思っております。少しでもたくさんの方に幸せを分け与えられたらなと思っております。 絶対お勧めです!
ワクワク
本田さん直筆のサインの入った「きっとよくなる」の本をいただきました。 私のメンターの本田さんの本の中でもわかりやすくてとてもワクワクする本です。 とてもおすすめです。
金持ちになる為には必要な本
この本は後から読み始めましたが、 金持ちになる為には必要な本になるでしょう 今無職で保険解約した私は初めて億万長者とお酒を 飲みスキルなどをその席で学ばせて頂きました。 とても挫折をしてどうしよも無い人なのに金持ちの扉に手を かけはじめた事がこの著者本田健さんのシリーズ本(サービス本も含めて)の内容から なのでとてもワクワクしております!! 良い本です!!
この本、イイわあ
読みながら思わず、「うわぁ、この本イイわぁ」と口に出てきました。 ちょっとした考え方のシフトで今からの人生の展開が変わっていくことを、ワクワク感とともに楽しむことができました。 ありがたい教えに感謝します。 自分が今できることから実践していきます。 Mahalo!!!
心に残る
「きっと、よくなる!」そんな題名に引かれ購入した。書かれていることはごく当たり前のことであったが、ドン底の自分には、すごく心に響き、へこみそうなときでも「きっと、よくなる!」と言い聞かせ、今が最悪であってこれから良くなる事を信じ、自分を奮い立たすキッカケを与えてもらった1冊である。

リスク〈上〉―神々への反逆 (日経ビジネス人文庫)

[ 文庫 ]
リスク〈上〉―神々への反逆 (日経ビジネス人文庫)

・ピーター バーンスタイン
【日本経済新聞社】
発売日: 2001-08
参考価格: 750 円(税込)
販売価格: 750 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 249円〜
リスク〈上〉―神々への反逆 (日経ビジネス人文庫)
ピーター バーンスタイン
Peter L. Bernstein
カスタマー平均評価:  4.5
不確かな未来をより確実にするための、科学的アプローチ。偶然を必然にするために。
リスク(未来に対する不確実性)をマネージメントするために、 過去の科学者や数学者たちがどのような思惟を巡らせていたのかを、 歴史的時系列に沿って紹介をしている本。 上巻では、かなり古代にまで回帰して、 - 数学の基本的な諸概念(ゼロの概念) - 確率論の確立。 - 実際にサイコロの目を振ることがなく、将来を予測できる  (リスクマネージメント)の初めの一歩。 神様の運命によってではなく、ヒトの構築した理論で、 自分たちで運命を決定したり予測したりできるようになった、 その所以について。 ここで、上巻は終わっている。 おそらく具体的なリスクマネージメントや金融工学への応用は、 下巻で明らかにされるのかと思う。 リスクについての基盤がしりたいだけなのであれば、 いきなり下巻から読んでも特に問題はなさそうな本。 文庫本として発売されているが、内容はそれなりにテクニカルで、 それなりに興味がないと、読んでて結構大変だと思う。 運命に身を任せることに抵抗を感じる人には、 すごく知的にスリリングな本だと思う。
リスクの概念というより歴史
歴史が好きな人は知的好奇心を刺激されると思う。 手っ取り早くリスクについて学びたい人には不向き。 数学がいかに実学としても役にたってきたのかを知ることができた。 人名がたくさん出てくるが、学生時代に目にした人が多い。 最後のほうで、デリバティブ(金融派生商品)がなぜ登場したのか、 何に有効で何をしたから問題になったのか、わりとわかりやすく 記載されている。(門外漢でもなんとなく理解できたつもりになった) 訳文がとてもしっかりしていて読みやすい。 文庫本でこれだけの内容を学べるので、買って損はしないと思う。
「偶然」を如何に手懐けるかに関する思想史的批評!!
人間には制御できるはずのない現象を 如何に人間に知覚可能で、再現可能な理論とするか、 あるいは、制御できるはずのない現象を、 如何に人間に知覚可能で、再現可能な標準とするか、 こうした近代科学を推進してきた力強い動機は、 科学の発展と同時に、陰ながら現代の投資理論の伏線となっていた、 とりわけ、リスク管理の重要な補助線となっていた… バーンスタイン氏が過去の科学者たちを多数登場させたうえで、 彼らの独自の理論をいわば叩き台にしながら、 株式・為替市場における「リスク」を主軸にして論じていく様は、 学術研究と呼ぶには、エッセー的要素が強いにしても、 いわば、投資理論における「リスク」概念の思想史的変遷ということはできるのだと思う。 個々の理論の思想史的な位置付けは読んでいただくしかないものの、 すべてではないことを承知で、以下に簡略化すれば、  1 カルダーノ    賭博  1 パスカル     三角形  2 ガウス      正規分布  3 ゴールトン    平均への回帰  4 マーコビッツ   共分散  5 ベルヌーイ    標本抽出  6 アロー      普遍的な保険  7 ラプラス     確率論  8 ポアンカレ    因果関係の潜在力  9 アインシュタイン 相対性理論 10 ライプニッツ   自然界の謎 11 ケインズ     確率論と合理性 といった人物と代表的な思想が叩き台にされる。 不確実性の中で意思決定を図るとはどのようなリスクがあるのか、 完全な、確実な情報がない中でどのように判断するのか、 リスクを見極めることに鋭い感覚をお持ちならば、 該当の思想かなり考え方なりだけでも、 ピンポイントで巻末の索引で検索にかけて、 そこだけ、じっくり読むほうがいいのかもしれない。 本書すべてを通しで読んだ身としては、 全部を読んでる間に、大きな株式・為替相場でのチャンスを うっかりと逃してしまうほどに時間がかかるというデメリットがある。 分量的にも内容的にももう少しスリム化できたならという希望を込めて、 「★★★★★」ではなく「★★★★」とさせていただきます。
(上)は統計学の本(下)はリスクマネジメントの本
 表題の「リスク」はどちらかといえば概念・総論を表す言葉であり、(上)では、その 歴史について、まずは統計学的なところから紐解いている。  ただ、(下)まですべて読み終えないと「リスク」全般にかかる総論までは、たどりつかない。  (下)の終盤で著者が述べているリスクマネジメントの未来の話は大変興味深い。
統計学の参考書としても有効
わかりやすいし、面白い。 統計学の発展史として私は読みました。投資に限定するのはもったいないと思います。 統計学の教科書としても、最高レベルだと思います。

寝ながら学べる構造主義 (文春新書)

[ 新書 ]
寝ながら学べる構造主義 (文春新書)

・内田 樹
【文藝春秋】
発売日: 2002-06
参考価格: 725 円(税込)
販売価格: 725 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 369円〜
寝ながら学べる構造主義 (文春新書)
内田 樹
カスタマー平均評価:  4
座ってどうぞ
「寝ながら学べる構造主義」ということで、バイト先のソファで寝ながら読んでみましたが、難解な概念群がまったく頭に入って来ませんでした。座ってならなんとかいけるので、くれぐれも実際に寝て読まないように。 さて、この本はいい本だと思います。その理由を列挙してみます。 ・構造主義を基礎づくった思想家たちへの著者の愛/リスペクトが溢れており、読んでいて気持ちがいい。 ・構造主義という思想の性質上、軽々しい断定をしない思慮深い考察が繰り広げられている。 ・読者目線で書かれている。 ・秩序だった綺麗な文章で書かれている。気持ち悪くてインターネットとか開けなくなるくらい(はい矛盾)。 とまあこんな感じなんですが、この本に出てくる思想家たちは歴史に残ってるだけあって、そりゃまあ信じられないくらい、「あたまがいい」です。 「ガッデム。こんなあたまがいいひとたちがいるとは…」という驚きに達せるレベルまで噛み砕いて書いてあるんで、僕みたいないち大学生にもお勧めします。 では最後に作中から金言をひとつ。 「人間は自分が欲しいものは他人から与えられるという仕方でしか手に入れることができない(p163)」 確かに、原理的に言って自分一人で手に入れることが出来るようなものは、そもそも本気で欲しいと思わない。 いつだって「本当に欲しいもの」は自分一人の手で届くようなものではなく、誰かから「もらう」形でしか成就しえないものなのだ。 どうやってそれを「もらえる」のか。そしてその詳しい論証部分は手に取ってみてください。美しい思想には美しい論理がつきもの。 「というかそうじゃないと納得できない」という思慮深さを持つ頑固者達へ。
自分の思考の限界に開ける窓のような本
自分の中で、自己や時間など抽象的な概念を考えても、 それがどれだけ深いと自己満足していても、限界がある。 手でどれだけ穴を掘っていても、たかがしれている。 この本は、つるはしであり、スコップであり、ダイナマイトでもある。 つまり思考したいものへのアプローチの幅がすかっと広がるのだ。 今はこの本を契機にレヴィ=ストロースを読み始めた。 構造・神話・労働 (新装版)―クロード・レヴィ=ストロース日本講演集
現代人は、いかに構造主義の思想に縛られているか
この本を読んでわかることを要約すると、以下のようになるかと思います。 「絶対的に正しいものはない」といった意見をここしばらくよく耳にしますが、 これって、今は当たり前のように思えても、実はかなり新しい価値観であるということ。 20世紀のマルクス主義全盛期には、 「絶対的真理」というものが存在している、という考え方の方が支配的だったけれど、 それを批判する形で登場したレヴィ・ストロースやフーコーなどの構造主義思想が広まって、 その結果、 我々が絶対的・当たり前の常識だと信じるものは、実は恣意的、もしくは偶然にそうなっただけのものであって、本当は絶対的なものなんか存在しない。 という考え方が定着するに至ったという経過。 構造主義の時代が終わり、今はポスト構造主義の時代だといわれて久しいですが、 実は我々は、構造主義的な考え方に支配されているかということ。 こんな感じでしょうか。 構成は、 まず我々がいかに構造主義的な価値観にとらわれているか、という説明に始まり、 構造主義が生まれる土壌として、マルクス・ニーチェ・フロイト、 構造主義の父といわれるソシュール、 構造主義思想の代表者、ミシェル・フーコー、ロラン・バルト、レヴィ・ストロース、ジャック・ラカン、 これらの人物の著作と思想の要点が説明されています。 時代を席巻する思想に、自分がいかにとらわれているかを知り、 思想を勉強してみようかな、と思うきっかけとしては、格好の書籍でしょう。
タイトルも良いけれど中身も良い
この本も面白かったです。 わたしたちの日常生活にすっかりと染み込んでいるにもかかわらず、理解するのには非常にややこしい「構造主義」について、あまり肩肘を張らず寝っころながりながらでも読めてしまうという高度な小技が効いた本です。 専門的で難解な内容にもかかわらず、平易で読みやすい文章で書かれているし、細かな言い回しがとっても面白かったりするので、ゲラゲラ笑いながら読めてしまいました。 決してタイトルを裏切らない内容です。 こういう本が増えてくるといいなぁ。
構造主義の前途はブルバキと同じ?!
従来の哲学における「主体=精神/客体=物質」(二項対立)に対して、ヘーゲルは「自己意識が知を増大して絶対知(神と同等の知)に至るという思考の枠組み(主体の観念論的弁証法)」を提示した。その後、ダーウィンの“自然淘汰説”が脚光を浴びた時代に、ヘーゲルの弁証法に注目したマルクスは、「人間の経済活動が社会の知を淘汰して共産社会(支配階級の無い社会)に至るという思考の枠組み(客体の唯物論的弁証法)」を提示した。ヘーゲルの主体(自己意識)は“性善説”なので、マルクスの他者を含む客体(社会集団)も“性善説”となる。ただ、どちらの場合も、無限回の弁証法という論理操作に内在する無限の時間のパラドクス(i.e. ゼノンのパラドクス)から逃れられない。 一方、ニーチェは「神は死んだ」(主体の絶対知を否定)と言い、大衆社会の成員は「畜群」(客体の理想を否定)だと述べて、主体も他者を含む客体も“性悪説”という思考の枠組みに立つ。 こうした状況を背景にして生まれた構造主義の特徴を、著者は“自分の属する集団(客体)が受容したものだけを自分の行動や判断の「自律的主体(i.e. 客観性、常識)」と信じていること”(p.25)だとする。そして構造主義者の主張を、「私はバカが嫌いだ」(フーコー)、「言葉遣いで人は決まる」(バルト)、「みんな仲良くしようね」(レヴィ=ストロース)、「大人になれよ」(ラカン)と要約する。(p.200) 本書を読んで、構造主義が現状の様々なシステムを良く説明できることは分かった。しかし、構造概念(代数構造、順序構造、位相構造)で完璧な厳密性と一般性を求めたブルバキの数学原論があまり有用でなかったように、ヘーゲルやマルクスやニーチェが残した哲学上の課題解決に構造主義が役立たないことも分かった。

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 更新日 2009年5月10日(日)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク

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