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文芸作品

アイテム一覧
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「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻) アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア) 死神の精度 (文春文庫) 院長の恋 悼む人 町長選挙 (文春文庫) モモ (岩波少年文庫(127)) ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上 ミレニアム2 上 火と戯れる女 ホルモー六景
「ハリー・ポッターと死の秘宝」.. アルケミスト―夢を旅した少年 .. 死神の精度 (文春文庫) 院長の恋 悼む人 町長選挙 (文春文庫) モモ (岩波少年文庫(127).. ミレニアム1 ドラゴン・タトゥ.. ミレニアム2 上 火と戯れる女 ホルモー六景

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「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)

[ 単行本 ]
「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)

・J. K. ローリング
【静山社】
発売日: 2008-07-23
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 3,990 円(税込)
 Amazonポイント: 39 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 2,877円〜
「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻) ※一部大型商品を除く
J. K. ローリング
カスタマー平均評価:  4.5
良いお話でした
第7作目で最後の話となりましたが、いろいろな伏線がきちんと解決していて安心しました。 自分的に残念な結果になった話の内容もありましたが、とってもおもしろかったです!!
ハリーは自分で探しそして実行することに決めたのだ
終わってしまった。 本作は多くのことを語っている。 自分にとっての使命は何か。 その答えは人に与えられるものではなく自分で発見していくものである。 そして腹に落として納得して決心して実行するのだ。 正義感だけで命をおとせるわけがない。 あの人と自分は惹きあっている それは17年前に出会ったときに運命付けられているのだ。 といった具合でハリーが大人になり、あの人と対決していくストーリーである。 途中の逃亡にも似たキャンプ生活は冗長で長く、変化に乏しい。 また、表現もまわりくどく、読者に気づかせるためとはいえ、共感を 得にくい。 今までのシリーズからいつも気になるポイントは相変わらずであるが、 ハリーが自身の使命を探求していく過程と対決は読ませるものがあった。 最終回にふさわしいできばえである。 ただ一番人間らしく、そして共感できたキャラクターは結局スネイプだったりする。
大人でも楽しめる
冒頭からクライマックスの雰囲気があり飽きさせません。 子供だけではなく大人も楽しめます。 これまで各巻にちりばめられた伏線が解けていく様をみると、 その構想力に脱帽です。 ただ、できればこれまでのシリーズを復習してからの方が いいんだろうなと感じました。 せっかくの伏線や目的もすっかり抜け落ちてますから。 最初ついていけず思わずネットで調べてしまいました。 この手の物語は、登場人物について立ち位置を白黒はっきりつけたがりますが、 その中にあって、最後まで灰色のプリンスの彼がとてもいい味出してます。 この内容を映画にすると、2時間では足りないのではっといらぬ心配もしてしまいました。
ティッシュなしには読めません
すごくよかったです。 とても感動するところが多く、ティッシュをたくさん使いました? でもその分戦闘シーンや修羅場もいっぱい つねにドキドキ・ハラハラ・涙 な物語です。 今回一番胸が締め付けられたのが 第33章と34章 今まで憎まれてきた人の壮絶な人生と一途な愛。 壮大な計画に気づき、自分の人生の終わりに向かって歩いていく人。 とにかく涙、涙、涙でした... もう本当に壮大で壮絶なファンタジーです。 10年前から考えられていたんですもんね? すばらしいですよね! ただひとつ気になったのは、 みなさんがおっしゃったように文がいまいち理解しずらくって... 何回も繰り返し読んで理解したところも多々ありました。 私は原書とダブルで読んだんですけど、 私の英語力じゃちょっとつらかったので、 関連本を購入しちゃいました?^^ 兎に角、この本は歴史上の超大作だと思います(笑) ハリー・ポッターの伝説をもっともっと語り継ぎます! あ。ローリングさんに19年後、だけでなく19年間も書いてほしかったな... プロポーズの言葉とか。結婚式とか。知りたかったです。
むつかしいなぁ(@_@)
児童書向けのはずだけど、ハッキリ言って大人の僕は3回読み返して(前の巻を含む)ようやく理解できた。・・・たぶん。 むつかしい、でも面白い。ワクワク・ドキドキは間違いなくできたので満足している(*^_^*) ハッピーエンドの形は色々あることを、改めて感じた。

アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)

[ 文庫 ]
アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)

・パウロ コエーリョ
【角川書店】
発売日: 1997-02
参考価格: 580 円(税込)
販売価格: 580 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 45円〜
アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)
パウロ コエーリョ
Paulo Coelho
カスタマー平均評価:  4.5
全ての事象には前兆があるのか
結構有名どころですが、 僕が読んだのは高校生のときでした、いろいろ考えさせられた言葉もあります。全ての事象には前兆があるというもので、哲学の要素が含まれますね、捉え方によっては宗教的だなと感じられるかもしれません。しかし、ストーリ的にはかなりセンスいいと思います。 高校生だった僕にはちょっと物語的要素が強く感じられましたが、ある種の宗教的パワーとかは人が強く念じれば実現が可能なのかもしれません。 それは只の自己暗示で人間の無意識下において実行されうる現象かもしれないということは、可能性として否定できません。
読んで損はないレベルかな
世界各国で高い評価を得ている理由は分からないではないけど、主人公のサンチャゴの夢が、経済的な富(宝)を得ることである点に違和感を感じる。そんな俗っぽい夢ではなくて、純粋で尊い夢を追い求めてくれたら、もっと共感ができたのになあ。読んでいて、そのことが常に頭にこびりついてしまって、素直に感動できなかった。 その他、文化的・宗教的な知識がなかったからか、すんなりと入ってこない部分もあった。 でも、読んで損はない本だと思う。 サンチャゴとファティマとの恋を描いたところは好きだな。
自己啓発に役立つと聞いて読んでみましたが
 私は自己啓発系の本だと聞き、この小説を買い求めました。  内容としては、自己啓発というよりもファンタジーの割合が多いですね。でも本物の錬金術師(アルケミスト)が出てくるような内容ながらも、ディティールがしっかりしていて奥深さが感じられます。いかにも1世紀前のスペインの山奥だとか、砂漠の静けさ・・・などをイメージさせる文筆はさすがだと思いました。価値感の違い、などが特に聞いています。  ファンタジー寄りではありますが、自己啓発の部分が(直訳と間違えかねられない、すらすらとは読めない文章も)あるからこそ神秘的になっていて、切っても切り離せないと思いました。  たまにはこんな人生の知恵、深い気持ちを味わってみるのも、自己啓発としては悪くない気がします。
悔いなく生きるために
生きることが「守られること」ではなく、「死と共に歩むこと」であった時代、私たちはたしかに私たち自身の人生のあるじだったのだ。
自分の運命を生きる
学生時代に読んで以来大好きなこの本を、10年ぶりに読んだ。大好きだったのに内容を忘れてしまっていたけれども、この本の通り「自分の心の声を聞いて」「自分の運命を生き」てこられたことを確認した。それは、この本のメッセージが心の奥に深く突き刺さっていたからだと実感した。前兆を信じて、これからも生きて行こうと思いました。これからも一番好きな本です。

死神の精度 (文春文庫)

[ 文庫 ]
死神の精度 (文春文庫)

・伊坂 幸太郎
【文藝春秋】
発売日: 2008-02-08
参考価格: 550 円(税込)
販売価格: 550 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 159円〜
死神の精度 (文春文庫)
伊坂 幸太郎
カスタマー平均評価:  4.5
死に神が…
死に神がカッコよすぎる! 伊坂先生の作品のキャラは格好良く、独特の空気感を持っていますが、この作品の千葉がいい味を出しています。 短編集なのでこの作品から入って、ほかの作品を読むか決めるのも良いでしょう。
偏愛的作家。
伊坂ワールド万歳! 重力ピエロ、オーデュポン、アヒルと鴨、ラッシュライフの系列を正しく踏襲した素晴らしい逸品! テレビだか映画だかになっていたよね?見てみようかな。 一話ごとに短く、簡潔。 一話ごとの精度が高く、テイストはそれぞれ違い、しかし最後にまとまる美しさ。 この才能はなに?
これでいいの?
 2005年に出た単行本の文庫化。  6本の短編が収められている。  面白いのは間違いない。工夫のある物語で、設定も奇抜だし、文章にも魅力がある。泣ける本でもある。  しかし、こんな方向に進んでしまって著者は後悔していないのか? なんだか「普通の小説」で、その感動的な物語にはあざとさすら感じてしまった。  面白いけれど、ガッカリという一冊であった。
新しい死神
今までに見たこともない新しいタイプの「死神」 伊坂さん得意の伏線を散りばめた短編のような長編。 なんといっても「死神の精度」 読み終えた後にこのタイトルの意味を考えると ほのぼのします。
本が苦手、という人も是非!
意外とさっと読めます。文章が変に難しいわけでもなく、とても面白い。 何故か雨男の死神が人の生死を決めるため一週間傍に居る。 人間じゃなく死神という男の視点だから何処か冷めていて、でも不思議と引き込まれる作品です。 ラストで「あぁ…。」と思わず呟いてしまいました。そうきたか、と。 文章が苦手なんだ、という方も是非一度読んでみてください。 本当にお勧めします。

院長の恋

[ 単行本 ]
院長の恋

・佐藤 愛子
【文藝春秋】
発売日: 2009-01
参考価格: 1,550 円(税込)
販売価格: 1,550 円(税込)
 Amazonポイント: 15 pt
( 通常2〜5週間以内に発送 )
中古価格: 1,160円〜
院長の恋 ※一部大型商品を除く
佐藤 愛子
カスタマー平均評価:  5
 -毒と笑い- 佐藤文学健在
中高年、老人が主人公の短編集。 佐藤愛子の持ち味が爆発。 笑いと毒。 85歳の精神にこのような力強さが宿っていることに驚く。 傑作は、「沢村校長の老後」。 老人の偏屈さとプライド、 家庭のもつ欺まん、 人間の厚かましさがふんだんに書き込まれています。 その人間描写の確かさとぴりっとくる毒がたまりません。 ラストシーンに笑います。 しかも登場人物それぞれがおかしい。 第一級の文学です。

悼む人

[ 単行本 ]
悼む人

・天童 荒太
【文藝春秋】
発売日: 2008-11-27
参考価格: 1,700 円(税込)
販売価格: 1,700 円(税込)
 Amazonポイント: 17 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 900円〜
悼む人 ※一部大型商品を除く
天童 荒太
カスタマー平均評価:  4
無関心への警鐘
人の死に視点をあて、世の中が他人に対して無関心になってきたことへの一面を書き上げた作品。読んでいく中で悼む人の心情・所作に不思議さを感じ入り込んでいく。雑誌記者の死の直前の人の死の描写は目の前で自分が体験しているかのように鮮明に映っていく。自分自身、死の直前には自分を忘れることのない人を求めるのだろうかと考えてしまう。 但し、終盤に書かれた一緒に旅をする女性との容易に想像できる交わりと、母の旅立ちとなる死の描写は現実に引き戻されて少し物足りなさを感じた。 自殺、孤独死。人への無関心も関係があるのだろうか。
自分が「悼まれる人」にならないとわかりそうもない
悼む人・・・彼のやっていることが死者にとって喜びになるかどうかは今の私にはわかりません。 この世の生を終え、自分が「悼まれる人」になった時にしかその答えはでないでしょうね。 自分が死んでも誰かに自分の存在を覚えておいてほしい。 でも、それが見ず知らずの人となると・・・・・ちょっと違うような。 かたくなに物事の一面だけをみて悼んでいる静人には違和感を覚えます。 自分の知らない誰かにまでも無償の悼むなんて一人間にできることではない。 唯一、これが許されるのは神だけではないでしょうか。 私には静人のようなことはできない。 でも、せめて自分のまわりの人の死は心から悼める人になろう。 生きてる者にとっても、死んだ者にとっても、それだけで十分なんじゃないのかなぁ。 静人の旅にはたして終わりはあるのでしょうか・・・。 むしろ私は静人の生き方よりも、巡子の旅立ちのほうに心を動かされました。
思う心
主人公の行う悼みの儀式については賛否両論あるかとおもいますが、亡くなつた人を忘れない  でいてあげる事はとても大事なのではないかと感じました。
どう受け入れるか…分かれる本
親族以外の死を体験していない人には難しい内容だと思う。 人とは、自分とはを問われている気がした。 主人公の静人が、悼む行為を自分なりに受け入れていく過程は、生きていく上で誰もが感じていることのように思えた。 1度読んだだけでは、自分の中に取り込めないのが実感。しまたしばらくしてまた読んでみたい。
心にわき起こるさざ波
本に出会うのも「縁」だと思う。 ふと手にした本がこの「悼む人」だった。 天童作品は初めて読んだ。 読み始めて心にわき起こるさざ波をいかんともしがたく動揺した。 死を悼む青年とその家族、そして縁した2人の人物も青年の「死を悼む」行為に心を揺らした。 青年は「死を悼む」旅の中で、その人がどんな状況で亡くなったかと言うことではなく「誰を愛し、誰に愛され、どんなことで感謝されたか」が人の生きた証であると思い至る。  全ての虚飾を、見栄を取り払い、唯一残されたその人の生きた証。 その人はその人に縁する人にとって「特別」な唯一無二の存在であり、そのことに触れることで「生きていた一人の人」として心に刻まれてゆく。 青年の家族(主に母)の生き様、青年に出会い、心をかき乱されながら自らの心に素直になっていく人たち。 読後感は複雑で、すっきりとはしません。 なんで・・と思える場面も多々あります。 けれども、読んでよかった。 きっと今この本に出会ったことはとても大切なことだと思える1冊です。

町長選挙 (文春文庫)

[ 文庫 ]
町長選挙 (文春文庫)

・奥田 英朗
【文藝春秋】
発売日: 2009-03-10
参考価格: 530 円(税込)
販売価格: 530 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 200円〜
町長選挙 (文春文庫)
奥田 英朗
カスタマー平均評価:  3.5
町長選挙 - 元気になります
型破りな精神科医の元を訪れる個性的な患者の物語。 元気になれる小説です。前2作とも同様ですが、この小説を読むこと自体が、 伊良部先生の診察にかかっているようなものではないかと思ってしまいます。 他の方が書かれているように、今回は患者のモデルがはっきりしているので、そこが人によって評価の分かれるところだと思います。
確かに全2作の勢いは無いけれど面白い物は面白いんだよね
個人的に気に入ったのは最初と最後の話。 特にオーナーは良かった。 ストーリーの為に作られたような登場人物達の小説や登場人物のために作られた小説、そのどちらにもならないキャラクターとストーリーの本当に絶妙なバランスにはいつも通り感動しました。勉強になります。 確かに全体的に見ると全二作の勢いに勝ることは無いけれど、中には劣らない物もちゃんとあります。 でもやっぱり面白いと思います。
あのニュースの裏側か・・・
「インザプール」、「空中ブランコ」に続く第三弾なんだけど、今回は「ナベツネ」、「ホリエモン」、「黒木瞳」に似た登場人物のお話+題名になっている町長選挙が伊豆諸島の小島で行われる様子が描かれています。 相変わらず悩むのがアホらしくなる要素満載で癒された。 特にナベツネ、ホリエモン、黒木瞳は本当に本人たちに取材したんじゃないかと思える程、愉快な話です。 ■読んで欲しい人 ・使命感に押し潰されそうな人 ・やらなきゃいけないと思っている人 ・悩みがある人
最初は面白い!けど段々トーンダウン
「空中ブランコ」、「イン・ザ・プール」の順番で読んで来て、評価が微妙な今作も「ま、読んでみるか!」と手に取った。一番手の「オーナー」は、大笑い!笑いの要素だけではなく、パニック障害の原因&症状の描写に嘘臭さがなく、しっかり読ませる。前2作のように、破天荒な伊良部に振り回されているうちに、いつしか患者が自ら立ち直る…というパターンではなく、モデルのナベツネさんのキャラを立たせて笑わせ、伊良部は割と医者らしくまともにフォローして行く…という筋書き。「アンポンマン」は、セリフからしてホリエモンそのもの。ホリエモンの言動を、文字にしてみたら…まあ面白いけど、肝心の病態が「パソコンのやりすぎで、脳内ローマ字変換」って発想が、奥田英朗にしては冴えない。「カリスマ稼業」。これ、お話としてオチがない、と思うのは私だけだろうか?「町長選挙」。レビュー読んで、実際に島内シーソーゲームのような選挙が行われてる(行われてた?)島があると知り、絶句。だって凄すぎますよ、この選挙。面白いという方もいるけれど、伊良部がただのアホになっちゃってる今作は、相当がっかり。「オーナー」読んで、「こんなに面白いのに、この評価は低いよね」と不思議だったが、今は納得。最初が一番面白く、段々面白くなくなっていくのだ。終わり良ければ…の逆パターンだから、評価が低めになってしまうのだろう。そして、伊良部の伊良部たる所以が、今作では完全に失われてしまった…。3冊目で、もう彼にやらせることがなくなったのだろうか?私としては、もう一度伊良部に会いたいのだが。
少し疲れてきた?
表題作の「町長選挙」は、伊良部医師が離島にまで飛び出す奇想天外の展開で 「主人公」の相変わらずのオロオロぶり(我々しがない○○○○○○はまったく こうだと思ってしまう)とともに、十分に楽しめた。 しかし、他の作品には正直なところ著者のパワーダウンを感じる。 特に冒頭の二作は現実のモデルがあまりにまるわかりで、筋を考えるのが面倒 だったのか!?とビックリした。まぁ、この展開に現実への鋭い風刺をこめたの かも知れないが、いつもの伊良部病院シリーズと趣が違いすぎ、番外編として 編集するべきだったと感じる。 ところで著者と筒井康隆を比較して論じる人もあるが、病気などの人の弱みを 嘲笑的に「描きっぱなし」「書き散らしっぱなし」にしかできず、物語を ユーモア(ヒューモア)の域まで持っていくことができない筆力の持ち主との 比較は、この作者に失礼ではないだろうか。

モモ (岩波少年文庫(127))

[ 文庫 ]
モモ (岩波少年文庫(127))

・ミヒャエル・エンデ
【岩波書店】
発売日: 2005-06-16
参考価格: 840 円(税込)
販売価格: 840 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 539円〜
モモ (岩波少年文庫(127))
ミヒャエル・エンデ
カスタマー平均評価:  5
大人になると別の形で心にしみるかもね。
ある本を探して本屋さんをブラブラしていた際、 たまたまカートに置かれていたこの本を見つけました。 小学生のころに、面白い本と有名だったな。 そんなふうに思いながら、 目的の本も買わずに思わず衝動買いしてしまいました。 有名だっただけに話の内容はネタばれで、 小学生のころはスルーして読まなかったのもこの本です。 たまたま手に取って読みましたが、 うわさ通りの内容ですね。大満足です。 子供でも十分に内容理解できると思いますが、 大人になってから読むと、また違うものを感じられるのでは。 個人的には、「時間は心で感じるもの」という考え方に 一番グッときました。 読み終わって間もないうちに再び開き、 何度も読み返しています。 何回読みなおしても飽きないのが不思議で、嬉しいですね。 読むたびに心休まる一冊です。
児童文学ということで…
子どもでも楽しめると思いますが、 忙しい大人の方に読んでいただきたい物語です。 「忙しいのに本なんか読んでられるか!」 と思う人の方が考えさせられる事が多いのではないでしょうか。 残念なのは、 「児童文学」ということもあり、 平仮名が普通の本よりも多く、 少し読みにくいということです。 読んでいて、 テンポが出にくかったです。 「テンポが出にくい」と感じている、 自分自身の感覚自体を変える必要があるのかも知れませんが。 「時間」というものについて考えさせられる物語でした。 評価は、星4つです。
レヴューというより、雑感ですが、
 柄にもなく、美しい描写から紹介したい。  魔法の鏡はね、ひとりでのぞきこんだ人間から永遠のいのちをうばうだけなんだ。ふたりしてのぞけば、また死なないようになるんだよ。(中略)モモとジジはしずかにならんで、長いあいだじっと月を見つめました。こうして月を見ているかぎり、ふたりは永遠に死ぬことはないと、つよく感じていたのです。  寺山修司は書いた。とりはとりでも飛べないとりは、なぁんだ?――それは、ひとり、というとりだ、と。人は一人では飛べない、けれど、二人なら飛べる、寺山はそう考えていたのだろうか?   この本の巻末に、佐々木田鶴子という人が、エンデとの思い出を回想している。これによると、「エンデ自身は書物を通じて東洋に関心があった」らしい。とすれば、やはり、可能性はあるかもしれない、と私は考えた。  というのは、こういうことだ。私が注目したのは、エンデを異世界に連れていく役目を果たすのが、一匹のカメである、という点である。そして、その異世界は、〈時間〉と深く関わっている。異世界とカメと〈時間〉。三つを結びつけて浮かび上がってくるのは、日本の昔話、「浦島太郎」だ。つまり私は、エンデは、「浦島太郎」を意識しながら「モモ」を書いたのではないか、と考えたのである。  〈モモ〉という名前も気になる。ひょっとしたらエンデは、日本の昔話「桃太郎」から、〈モモ〉という名を思いついたのではないか。〈モモ〉が〈時間どろぼう〉たちをやっつける話として、物語「モモ」が読めるとすれば。――そんなわけ、ないか。  行き場を失った子供たちは、〈子供の家〉で、大人の言う〈役に立つ〉遊びをやらされる。子どもたちは、大人が教えなくても、空き箱の二つ三つがあれば、いつでも、冒険の航海に出ることができる。子供たちが自由に空想の翼をはばたかせるができる環境づくりこそが、子供たちにとっては、本当の意味で、〈役に立つ〉ことになるはずだ。どこを見渡しても同じ道路、同じ建物、同じ服、同じ考え、同じしゃべり方、同じ歩き方、なんだか、顔までそっくりに見えてくる。そんなの、いやじゃありませんか。エンデに、そう言われているような気がした。  引用はしないが、ラストの描写が、とても、美しい。ぜひ、手にとってご確認のほどを。  附記。この本の冒頭に、アイルランドに伝わる歌が載っている。私の勝手なイメージでは、アイルランドと言えば、ケルト信仰が思い浮かぶ。あるいは、エンデは、ケルト信仰も意識していたかもしれない。
「残業依存症」から立ち直った、今の読後感
何人かの方が書いているのと同じように 子どもの頃は、誤解からずっと敬遠してました。 優等生の読書感想文御用達っぽかったし、 その感想からは、スローライフ的説教臭さも感じたし… 体調悪化と、我が子の出産に先立って、残業まみれの生活から足を洗い (このご時世、かなりの勇気が必要でしたが) ちょっぴりできた心のゆとりに、好きだった読書を再開した矢先、 文庫化にともない訳が新しくなったと知って読みました… …本当に良いタイミングで出会いました。 子ども向けのファンタジーではありますが 私にとってはファンタジーとは思えないリアルさを感じました。 エンデすごいです。 もちろん、現実の社会にはモモのような 自分の代わりに、灰色の男たちから時間を取り返してくれる人はいません。 そこで、自分にとっての「人生の価値」を決め、せまり来る「時間どろぼう」と 実際に戦うのは自分自身なわけですが。 自分に科せられた仕事が1日に100だとしたら 「1日に120済ませれば、あとがラクになる」などと、誰もが一度は考えるはず。 でも現実には、翌日にもやっぱり仕事は100あって 永遠にラクにはならずに一生を終えてしまうんじゃないでしょうか…? 100の仕事を一生懸命やって、早めにその日の仕事を終える。 残りの時間は自分や家族のためにつかう。 それが実践できれば、この本の本当の面白さが味わえると思います。 大人こそ、ぜひ。
小学生ではじめて読み
モモをはじめて読んだ小学5年生の時、これ以上無いほどのスリルを味わいました。まだ難しい本は読めない年頃でしたが、特に行き詰まることなくすらすらと読め、話の内容も掴みやすいものでした。細い糸がはったような緊迫感を強く感じ手に汗が浮かぶほど胸が高鳴ったのをよく覚えています。中学生になってからまた読んだときにはまた違った見方が出来ました。風刺された現代の流れや畳み掛けるような文、こまやかで美しい独特の世界観、無色でさびしい町の描写……どれも他とは違う素晴らしさに新たな発見など。いくつになっても楽しめる作品ではないでしょうか。

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上

[ 単行本(ソフトカバー) ]
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上

・スティーグ・ラーソン
【早川書房】
発売日: 2008-12-11
参考価格: 1,700 円(税込)
販売価格: 1,700 円(税込)
 Amazonポイント: 17 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,100円〜
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上 ※一部大型商品を除く
スティーグ・ラーソン
カスタマー平均評価:  5
スゴイですね!
 冒頭の流れは暗かった。だから途中で読むのをやめようと思いました。  ところがそこからストーリーに急に奥行きが出て来て広がっていく。あれよあれよという間に読み切ってしまいました。  スゴイですね。とても新人と思えない面白さ!ただ、ストーリー5で完結の予定が3で終了、著者の突然死によるものです。もったいないです。  下巻は今日からスタート、結末に期待大です。
人物名覚える事苦手でも大丈夫
自分は小説で人物名を覚えるのがとても苦手なので、はじめの人物紹介ページの人物のあまりの多さに、「あ、これはもうダメかも」と思いましたがそんなことは関係なくなるぐらい入り込めます。 もちろん、人物紹介+家計図のページには何度も戻って確認はしましたが、それよりも作者の人物像の作り上げですんなり入ってきます。 人名覚えるの苦手な人はそれなりにいるかと思いますが、その点は大丈夫ですよ。
とても良い本です
最初スェーデンの地名や人名になれるのに苦労しましたが、すぐに物語に入り込みました。他のかたは、後半部分のテンポの良さを支持しているようですね。確かに。 上巻では様々な伏線がしかれていきます。私はこの部分がとても興味深く読めました。この部分がないと、アメリカン・ミステリーという感じになってしまうと思います。はじめにたくさんの人物が出てくるわけで(家系図のすごさと言ったら)、この性格を描き出すことに成功しています。 またページ数がずいぶん残っている段階で、主犯(ネタバレになるのであえて主犯といいますが)分かるのですが、その後も飽きさせずに読ませるところが実力を感じさせます。でも最後は切なくなります。
第一級の「娯楽小説」、でもちゃんとキャラが立ってる。
冒頭の登場人物紹介のページを見て思わずビビる。 なにせ50名近くの名前がずらり。 おまけに物語の中心となるヴァンゲル家の1800年代から現代に至るまでの複雑な家系図。 読むのが億劫になりかけましたが最初の50P位で心配は杞憂だと確信しました。それほど、本書はリーダビリティが高い。 実際のところ物語が大きく動き出すのは主人公であるジャーナリストのミカエルがもう一人の主人公、凄腕の調査員リスベットと出会ってからなのですが、それは上巻のほぼラスト。 それまでは特に大きな見せ場があるわけでもないのですが、この二人を含めて登場人物達が陰影に富んでいて意外なほどドンドンと物語に引き込まれてゆきます。 40年前に小さな島で起きた少女失踪事件の謎に挑むミカエルとリスベットの前に大企業ヴァンゲルグループの一族をめぐる暗い歴史とそれよりも遙かにおぞましい深い闇が現われてきます。 物語の後半は急テンポでミステリとサスペンスの度合がヒートアップして加速度的に面白くなってゆきますので心づもりが必要かと。 おそらくアメリカ型のエンターティメントだとこのミステリとサスペンスをもっと強調するのでしょうが本書の場合それだけでは終わらないのが最大の魅力でしょう。 二人の主人公の関係、特にリスベットのミカエルへの心象が細かな心の揺れを含めて描かれていて大きな読ませ所となっております。 それと雑誌「ミレニアム」のジャーナリズムとしての役割を通じた闘いが「ミステリとサスペンス」の物語が終わった後に意外なほどのボリュームで描かれているのですが、この部分だけでも十分面白いあたりがユニークでありおみごとな点だと思いました。 グローバル経済時代の企業のモラルの危うさに警鐘を鳴らす側面もあって本当なら「詰め込み過ぎ」で消化不良を起こしてもおかしくないはずなのに読んでいて全く破綻を感じない見事なエンターティメント小説です。
これは本当に面白い
新聞の書評で激賞されていたのに惹かれて購入したが、ここまで一気読みした本は久し振りというぐらい予想を大きく超える面白い作品であった。 本書の面白さはまずミステリーとして一級品だという点だ。ストーリーは月刊経済誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルが、30年以上に起きた失踪事件の調査を請け負うところから始まるが、大昔の事件でこれ以上新しい事実は出てこないであろうというところから、思いもよらぬ手がかりが見つかり、思いもよらぬ事実が徐々に明らかになっていく過程がたまらなく面白い。 そして登場人物が皆魅力的だ。ミカエルの恋人兼月刊誌『ミレニアム』の共同経営者は魅力的だし、仕事を依頼する大企業グループの前会長ヘンリック・ヴァンゲルを始めとする、ヴァンゲル一族はどれも一癖も二癖もある人間揃い。そして何と言ってもタイトルの「ドラゴン・タトゥーの女」リスベットの個性的なキャラクターと生き様は強烈で、彼女とミカエルとの関係はこの物語のもう一つの軸になっている。 本書の面白さはこれだけではない。著者はスウェーデン人の男性で、舞台もスウェーデンだが、北欧の平和的な福祉国家というイメージの裏側に、多数の女性が男性から性的な暴力を受けている事実が赤裸々に描かれている。本書には女性がこうむっている理不尽な暴力に対する著者の憤りが溢れており、それが単なるミステリーを超えた緊張感を生み出している。 本書はミレニアム3部作の第一作ということだが、以上のような様々な要素が盛り込まれた巨編であり、この作品だけで面白さを堪能できた。これだけ面白い作品の第2作の「火と戯れる女」がどのような展開を見せるのか、期待と若干の不安で一杯だ。

ミレニアム2 上 火と戯れる女

[ 単行本(ソフトカバー) ]
ミレニアム2 上 火と戯れる女

・スティーグ・ラーソン
【早川書房】
発売日: 2009-04-02
参考価格: 1,700 円(税込)
販売価格: 1,700 円(税込)
 Amazonポイント: 17 pt
( 通常2〜5週間以内に発送 )
中古価格: 1,300円〜
ミレニアム2 上 火と戯れる女 ※一部大型商品を除く
スティーグ・ラーソン
カスタマー平均評価:  5
前口上はいらない
オリジナルは2006年リリース。邦訳リリースは2009年4月15日。今は亡きスティーグ・ラーソンの『ミレニアム』第二作。第一作の『ドラゴン・タトゥーの女』を既読の人でこれを手に取らない人は、まずいないだろう。本作は『主役』リスベット・サランデル中心にストーリーが展開する。正に、リスベット・サランデルの魅力満載となっている。 ただ、ちょっと気に入らないのは前半の90ページくらいまで前作の説明みたいな部分が多くを占めていて、なかなか本作のストーリーに突入してくれない。もうこの作品を読む人は前作の内容は空で言えるくらい把握しているのだから前口上はいらないよ、と言いたくなってしまう。ただストーリーが展開し始めるとスピードが付いてきて、どんどん進む。すばらしい。 読んでいてもう一つ思うのは、ラーソン自身の雑誌編集の経験が随所に息づいていて、それがより一層作品を光り輝かせている。正に、ミカエル・ブルムクヴィストは彼自身なのだろう。 ハッキングを使ってのミカエルとリスベットの会話のシーンが一番シビれた。第三作、『爆破された空中楼閣』が待ちきれない。
読まないと損!!
「今世紀最大のミステリ」と帯に書かれているが、偽りなし。 ダグ・スヴェンソンがミレニアムに人身売買・強制売春に関するルポルタージュにを持ち込み、出版間近になったところで事件が発生する。第二部ではリスベット・サランデルを中心に物語が進んでいくのだが、前作で登場したミカエル・ブルムクヴィストを含むミレニアムの人たちやリスベットの後見人ニルス・エリック・ビュルマン、ミルトンセキュリティーの社長ドラガン・アルマンスキーなども再登場している。第一作であれだけの強烈な人物が登場したにも関わらず、今回もさらに強烈な人物が登場する。まず、金髪の巨人。彼はリスベットの拉致を指揮する男。次に、犯罪組織の黒幕ザラ。彼は人身売買・強制売春の調査で何度も名前が出てくるもののいくら調べても正体がつかめない謎の人物。 第二部で明らかにされるリスベットの過去には衝撃を受けてしまう。彼女が背負わされた運命のせいでどれだけ子供の頃から闘ってきたのか考えるだけで苦しくなる。下巻の最後では本当に衝撃のシーンが待っている。第三部は7月に刊行予定となっているが、これが著者スティーグ・ラーソン最後の物語になってしまうのがとても残念。それだけにこの物語を読まないと損である。

ホルモー六景

[ 単行本 ]
ホルモー六景

・万城目 学
【角川書店】
発売日: 2007-11
参考価格: 1,365 円(税込)
販売価格: 1,365 円(税込)
 Amazonポイント: 13 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 890円〜
ホルモー六景
万城目 学
カスタマー平均評価:  4.5
もっちゃん!
前作より洗練されていて、読みやすい。勢いは前作の方があるかも知れないが、こちらの方が断然「巧さ」を感じる。「もっちゃん」「ローマ風の休日」「長持ちの恋」の順番に好き。特に、「もっちゃん」はこの本の評価を一段押し上げる、余韻の残るとてもいい話だと思う。情報を一切入れずに読んで、驚いて欲しい。「鴨川ホルモー」で、どっちが前か分からないくらいの大木凡人ヘアーに、太い黒縁メガネで、髪を切ったら素敵なレディになったという、楠木ふみがうまく想像出来なかったが、「ローマ風の休日」の挿絵を見て、納得。かわいいじゃないか!
『鴨川ホルモー』の副読本
★3.5個 『鴨川ホルモー』の中で秘密のままだったエピソードの謎が解けて面白い。 ただし純粋に6つの短編小説として鑑賞した場合には、 必ずしもあまり質が高いできばえとはいえないので、 『鴨川ホルモー』マニア限定でおすすめ。 『鴨川ホルモー』をまだ読んでいない方は、まずそちらを読むことをおすすめします。
『鴨川ホルモー』の空白を埋める6つの恋の物語
鴨川ホルモーの続編です。この作品だけを読んでも面白いかもしれませんが、是非『鴨川ホルモー』を読んでから読まれることをオススメします。 ・最強と言われていた京産大玄武組がなぜ、9人しかいない京大青龍会に敗れてしまったのか?? ・おとなしそうな凡ちゃんこと楠木ふみがなぜ安部に告白したのか?? ・突然振られた芦屋の元カノはどんな気持ちでいるのか?? ・ホルモーの卒業生たちはどうなっているのか?? ・高村と立命館白虎隊の会長(隊長?)とどのようにして付き合うようになったのか?? 原作を読んでいてもっと詳しく知りたくなったこれらのことが6つの短編で語られており、ホルモーの世界観にどっぷりとつかることが出来、またこのホルモーの世界をもっと知りたいと思うようになると思います! 個人的には芦屋の元カノの話の続編を期待します!!
女子的視点で見ると「鴨川ホルモー」よりこっちの方が好みかも
「鴨川ホルモー」の続編というよりはサイドストーリーのような位置づけの作品です。 「鴨川ホルモー」からのおなじみの登場人物もいれば、そうでない人もいます。 ホルモーそのものは描かれてないのに、背景にはホルモーがあります。 とにかく「鴨川ホルモー」との絡ませ方がうまくって、伏線を見つけるたびにいちいち感動(^_^) 不覚にも胸キュンしたり、ジーンとしたり・・・。 「鴨川ホルモー」だけでなく「鹿男あおによし」とまでリンクさせてあってファンサービスも満点☆ 「丸の内サミット」のシュールな結末に笑い(その後が知りたい!)、 「長持の恋」は切なく、あのチョンマゲ高村の恋の予感に自分のことのように喜び、 歴史的名作をモチーフにした「もっちゃん」は意外な人違いならぬ「阿倍くん違い」のうまさに唸ってしまい、本当に楽しい作品でした。 「ホルモオオオオオォォォーッ」と心から叫んでしまうほど楽しめる作品です。
背景の描き込みが秀逸!のサイドストーリー
著者のデビュー作「鴨川ホルモー」の登場人物にまつわる六篇のオムニバス短編集です。史実や映画をモチーフとし,想像力を使って登場人物や背景に丹念に練りこむ。この人の作品には,時代小説を読むような組み立ての面白さを感じますね。 中でも秀逸なのは「もっちゃん」かなあ。途中のある描写から,時代設定の先入観がくつがえされ,そこから明らかになる,今に名を残す文学青年とホルモーの意外な関係・・・なかなかいいっす。 ホルモーの何たるかはこの作品内でも語られているけど,物語の独自の世界観(笑)を楽しむには,「鴨川」を先に読むことを強くオススメ。同時進行的にこんなサイドストーリーがあったのか,と声をあげながら読み進められることでしょう。

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 更新日 2009年5月10日(日)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク

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