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文芸作品

アイテム一覧
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魂の遍歴―七海弘志の青春 朗読者 (新潮文庫) 1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8) その日のまえに (文春文庫) 海辺のカフカ (下) (新潮文庫) イン・ザ・プール (文春文庫) W/F ダブル・ファンタジー 海辺のカフカ (上) (新潮文庫) 天使と悪魔(上) 君と会えたから・・・
魂の遍歴―七海弘志の青春 朗読者 (新潮文庫) 1984年 (ハヤカワ文庫 N.. その日のまえに (文春文庫) 海辺のカフカ (下) (新潮文.. イン・ザ・プール (文春文庫) W/F ダブル・ファンタジー 海辺のカフカ (上) (新潮文.. 天使と悪魔(上) 君と会えたから・・・

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魂の遍歴―七海弘志の青春

[ 単行本 ]
魂の遍歴―七海弘志の青春

・七田 眞
【文芸社】
発売日: 2009-04-01
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
 Amazonポイント: 15 pt
( 在庫あり。 )
魂の遍歴―七海弘志の青春 ※一部大型商品を除く
七田 眞
カスタマー平均評価:   0

朗読者 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
朗読者 (新潮文庫)

・ベルンハルト シュリンク
【新潮社】
発売日: 2003-05
参考価格: 540 円(税込)
販売価格: 540 円(税込)
( 通常2〜5週間以内に発送 )
中古価格: 180円〜
朗読者 (新潮文庫)
ベルンハルト シュリンク
Bernhard Schlink
カスタマー平均評価:  4
ドイツ文学
パトリックジュースキント以来、久々に感動できるドイツ文学にめぐり合えました。本書を読んだ動機は映画を見る時間がなかったからでしたが、一気に読み、そして、すぐに読み返したくなる結末。ありえない、いえ、いえ、ありふれた日常の何気ない中に潜む闇、戦争の深い傷、原文を読みこなせる語学力が欲しい私でした!
朗読をすることの先に
 舞台はドイツで、15歳の少年が21歳年上の女性に会い、やがて性交する関係にいたります。性交の際、ハンナは少年に、古典文学を朗読するように頼み、少年はそれを実行します。ある時、ハンナは失踪し、少年が長じてから、法廷で再会します。ハンナはナチスの犯罪のどこかで関与していたらしく、その罪を問われていました。そして、ハンナは服役します。ハンナはそこで読み書きを覚え、少年だった男に手紙を書きます。男はそこで初めて、ハンナが読み書きのできなかったことを知ります。ハンナの手紙に対して、男は古典を朗読したテープを送ります。ハンナが出所する日、男は会いに行きますが、ハンナは縊死していました。彼女は男からの手紙を欲していましたが、彼はそれを書くことはありませんでした。  男は古典を朗読しながらも、自分の言葉を獲得できなかったのです。ハンナが求めていたのは、借り物の言葉ではない、かつて共に時間を過ごした男の言葉でした。しかし、彼は彼女に書き送るための言葉を見出すことができませんでした。  言葉によって人間は生き、また死にます。愛する者からの言葉、借り物でない言葉が届けられないとしたら、そこには絶望が生まれてしまうのではないでしょうか。この作品はいろいろな読み方ができるでしょうが、タイトルが暗示することは、そういうことのように思えます。
戦争の傷跡
オスカーにノミネートされているケイト・ウィンスレット主演の映画原作です。 15歳の少年が、ある日自分の倍以上の年の女性と深く恋に落ちます。 女性は、少年にいろんな本を朗読させるのですが、少年はなぜ頼まれるのかわかりません。それでも女性のために朗読を繰り返します。でもある日、女性はふと姿を消してしまいます。 数年後、法学生になった少年は裁判所で被告となった女性と再会します。女性は、ドイツナチの強制収容キャンプで自ら働いていたのです。不意の再会に、少年は動揺を隠せませんが裁判の間に、女性の秘密があきらかにされていきます…。 男女の愛はもちろんのこと、筆者は、自らの体験から、ドイツの戦前生まれの世代と戦後世代とのギャップ、そこに生まれからみあう複雑な感情を描いています。自分の親、そして国に対する感情を、どう処理していいのか、怒りをどこに向けていいのかわからずにもがいています。 女性は、自らが犯した罪を彼女ならではの方法で、償っていきます。彼女の潔さ、強さが素晴らしいです。
最低
新潮の100冊に入っていたから読んでみたけど、これまで読んできた文学の中で最低の部類に入る本だと思いました。 特に前半の性描写は嫌気を覚えた。後半もむだにネチネチした感じ。結局何が言いたいのか判らなかった。 こんな書き方で「戦争と向き合ってる」ってなんて著者がふざけるのもいい加減にして欲しいと思った。この本は戦争を餌にしたただのエロ本。戦争を考えるべきは著者の方。内容に絶望。腹立たしい読後感。 最低な性描写です。安易に戦争とか言わないでください。ドイツ文学に失望しました。憤慨
普通の「ベストセラー小説」
題名ともなっているキーワードであるのに、文盲であるから朗読者というのは あまりにもひねりがない。 主人公の葛藤の仕方もすごく直球でnaiveというかsimplemindというか。 これがブリキの太鼓以来の名作というのはどういうものだろうか。 世界の中心で愛を叫ぶいうようなベストセラーという意味なのか。 15歳と36歳という出会いは非常に深い意味を持ちうる設定だが、 深い意味が入っていないので共感を呼ばないのだろう。 同じテーマを持つ村上春樹の海辺のカフカはよく出来ていると思った。

1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8)

[ 文庫 ]
1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8)

・ジョージ・オーウェル ・新庄 哲夫 ・George Orwell
【早川書房】
発売日: 1972-02
参考価格: 882 円(税込)
販売価格: 882 円(税込)
( 通常2〜5週間以内に発送 )
中古価格: 700円〜
1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8)
ジョージ・オーウェル
新庄 哲夫
George Orwell
カスタマー平均評価:  4.5
ユートピア≒ディストピア
近未来の(執筆当時が1949年での近未来『1984年』設定です)地球、世界は3つの超大国に支配されていて、その中のひとつ「INGSOCイングソック」に暮らす主人公ウィンストン・スミスの目を通したユートピア≒ディストピア的不条理ものです。 完全に日常生活が監視され、言語を新語法(ニュースピーク)という新しい言語(極端に語彙を減らす!)に変え、生活をテレスクリーン(音声と映像を流す上にこちら側も監視される機械)に何処も彼処も監視される生活に変え、思想を二重思考(ダブルシンク)という反対語を含む思考に変え、それでも日々の中から芽生える批判性を(猜疑心を、何かを求める自由を、いや愛情を!!)いかに脳内から『かい出す』か?それが出来れば世界が黄金郷になる、という完全な支配を求め実行する権力者、『偉大なる兄弟(ビッグブラザー)』を頂点とする党が支配する世界を、ウィンストン・スミスがどう生きるのか。 結末の重みも、それに至る過程の非常に厳しい道から、余計に重く、また普段私の生活する世界からあまりにかけ離れた世界だからこそ想像の完全なる外(あくまで私のですが)を見せてくれました。殉教者を生まない徹底さが、権力の大きさと強さと完全性が、非常に恐ろしい世界です。 党のスローガンである「戦争は平和である 自由は屈従である 無知は力である」を最初に読んだときは、意味不明な反対の意味を持った単語を配置することで得られる違和感しかなかったものが、後に背筋を凍らせるような意味を理解させる、文字の持つ字面だけの意味を超えて感じさせる理解が、また非常に恐ろしいです。 社会の成り立ちに、ディストピアに、興味のある方にオススメ致します。もっと強くオススメしたくなるのはやはり「未来世紀ブラジル」が好きな方でしょう、私は大好きな映画です。
おそろしい作品
 おそろしい作品だった。  トップが2+2=5と言えば5、6と言えば6。  さっきのさっきまでは、A国と交戦し、B国と同盟を結んでいた、という情報が次の瞬間にはB国と交戦し、A国と同盟を結んでいたという情報にすり替わってしまう。のみならず、すり替えられた情報は、今、起こったのではなく以前からずっとそうであった、ということにされてしまう。また、上書きされる前の情報、その記録は、ひとつ残らず消去され、人々の記憶からも消去されてしまう。そもそも、本当に戦争しているのか? なんのための情報操作なのか? 疑問だらけになりながら、ページを繰った。  記録は消されても、記憶を消すことは出来ない。肉体の自由を奪われても、心の自由は奪えない。主人公ウィンストンの信念に触れ、彼を応援しながら読んだ。  読後、ひとかけらの希望をも感じることができなかった。おそろしい作品だった。  附記。この作品を読みながら私は、なぜか恩田陸の「ロミオとロミオは永遠に」を思い出していた。戦時下の検閲も想起される。私の好きな太宰治は、表面上は自国を称賛する表現を用いながら、その実、自国を批判する、という粋な戦いを文学の上で実践した。それは、大東亜の親和を謳いながら、その実、自国の幸福を追い求める軍部の姿勢――本作における〈二重思考(ダブルシンク)〉という発想にきわめて近い気がするのだ――のパロディであり、それへの批判だった。本作はだから、戦時下の文学を読み解く一つのテキストとなりうるかもしれない。
ディストピアの秀作。
☆ディストピアの秀作作者ジョージ・オーウェルは、大戦などをまたいで多くの体験をしてきた。そこから生まれた全体主義国家批判の問題作がこのSFサスペンス、「1984年」である。1984年という執筆当時における未来世界を描くため、作中ではおびただしい造語が用いらているが、詳しい解説も用意されており問題ない。内容としてはサスペンス色が濃く、読者は予想もつかない展開にどんどん引き込まれ驚愕してゆくだろう。しかし、それ以上に驚かされることは、現代社会に実際存在する、全体主義国家と重ねて考えてしまえるほど、精密に練られた詳細とそのリアリティにある。まさに問題をはらんだアンチユートピア(ディストピア)の秀作。
全体主義は悪か?
執筆(1949年)から60年が経過しますが,その内容は今なお新鮮です.1950年代に核戦争が勃発し,小説の舞台となる1984年,世界は全体主義の三大国家に統治されています.そこには「自由」が存在せず,国民は絶えず「テレスクリーン」という双方向テレビ(監視カメラ)により監視されています.物語は体制に疑問を抱いた主人公ウィンストン・スミスの視点で進みます.本書を読んで,ジョージ・オーウェルの先見性に驚きつつ,現在でも地球上に物語の舞台のような国家が存在することに哀れみを感じるのですが……. そのような国家の下にて暮らす国民は本当に哀れなのでしょうか?ぼく自身そのような国に住むのは御免被りますし,主人公のウィンストン・スミスも体制を疑いますが,ほとんどの国民は何の疑いもなくビッグ・ブラザー(国家の独裁者)を敬愛しています.個人主義・民主主義に生きるぼくからすれば,四六時中監視され自由のない生活なんて厭です.しかし,既に全体主義に生きる彼(女)らからすれば,自由競争に巻き込まれる生活なんて厭かもしれません.唯一絶対の価値基準なんて存在しないと思うのですが,いかがでしょうか?
2009年にも古くなっていない小説
42歳になって初めて読み通した。こんなつらい話を誰が読むのかと思っていたが、非常に有名なSFだったので意地になって読んでみた。構成がしっかりしているし、全然古いと感じさせない、まさに星5つの小説だった。(良い小説を読んだという充実感がすごい)。1984年から25年も経ったし、本来1948年に書かれた本なので60年以上経過したSFなのだが、描かれている情景が伝え聞く現在の北朝鮮の体制とまったく変わりなく、正に悪夢だ。

その日のまえに (文春文庫)

[ 文庫 ]
その日のまえに (文春文庫)

・重松 清
【文藝春秋】
発売日: 2008-09-03
参考価格: 610 円(税込)
販売価格: 610 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 418円〜
その日のまえに (文春文庫)
重松 清
カスタマー平均評価:  4.5
いろんな優しさ
自然な優しさ、表面的な優しさ、不器用な優しさ、自分勝手な優しさ、愛のある優しさ。優しさにはいろんなカタチのものがあると私は思います。 本書ではこういったいろんな優しさが散りばめられていて、読んでいて色々考えさせられます。特に後半に出てくるたった7文字の言葉には誰もが熱くなってしまうでしょう。 物語自体はとても穏やかで平坦な感じですが、中身はとても良いので是非多くの人に読んでもらいたい一冊です。
面白かった けど
1作1作が独立して連作になっていて最後にそれぞれが繋がりをもって納得! というような 最近ありがちなパターン そつなくまとまっていているのだが、内面描写がもっときめ細かくあるかな と 期待していたのだが 残念 さらっと読むにはいいかも
だれにでもその日がやってくる
   愛する人の最期がわかってしまったとき  残されるひとはその人が生きているあいだと  本当にいなくなってしまう,そのあとと  そして「いなくなるその日」をイメージするでしょう。    重松清さんは淡々と,とも激情的ともつかない  じわっと熱く,深くあたたかなまなざしを  この短編集のなかにそそいでいます。  だれにでも訪れ来る「死」。  迎える準備をしている人もいれば  唐突に迎えることになる人もいます。  この物語に登場する「死」を迎える  ことになる誰もが,どれだけ深く慟哭したでしょう。  この物語に登場する「死」を見守る  ことになる誰もが,どれだけ苦しみを抱いたでしょう。        わたしはこの本に出会ってこころをうたれ  いつか来る夫の死がわたしよりも先だったら・・  とイメージし。涙が止まらなくなりました。
○○してもいいよ。
生と死の短編集です。 本のタイトルになっている「その日のまえに」は、「その日」、「その日のあとで」の 3部作になってますね。 死は必ずやってくるものであって、ある日突然その死を見つめ直すことになったら。 自分ではなく愛するひと、大切なひとの余命を知ってしまったら。 きっととても動揺するだろう。 セカチューのように愛するひとの死をテーマにした話は 数多く生まれてきてはいるけれども、重松清の書く話は落ち着いた悲しみを抱いた。 読み終えたあとに、大切なひとに逢いたくなります。 「○○てもいいよ」 強く優しい言葉に琴線がふれました。
独特の重松節で「生」と「死」を描いた、落涙必至の感動作
映画化もされた、重松清のベストセラー連作短編集。「別冊文藝春秋」の’04年3月号から’05年7月号の間に掲載された7つの短編を、順序を入れ替えたり、改稿し改題したりした作品集である。 後半の3作「その日のまえに」「その日」「その日のあとで」がつながったひとつのストーリーとなっていて、前半の4作が、単発作品としても秀作ぞろいだが、微妙にそれらと関係している。 テーマは愛する人の「死」である。それはクラスメイトであったり、自分自身であったり、母であったりするが、メインの3作では最愛の妻である。そこには、主人公が夫として、父親として痛々しいまでに愛する妻を思いやる姿が独特の重松節で描かれている。 私は、特に「その日のあとで」のなかで、妻が意識のなくなる二、三日前に書いたという夫への手紙の一文にとても感動した。 本書は、突然訪れる「死の告知」「余命」そして「死」に対して、いたたまれずに戸惑い、嘆き、悲しみ、しかしどうしようもなくて静かに受け入れ、見送るしかない人々を見事なまでに表現しており、裏を返せば、日常のなかにあるあたりまえと思われる「生」と「幸せ」の意味をあらためて見つめさせてくれる、落涙必至の物語である。

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

[ 文庫 ]
海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

・村上 春樹
【新潮社】
発売日: 2005-02-28
参考価格: 780 円(税込)
販売価格: 780 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 29円〜
海辺のカフカ (下) (新潮文庫)
村上 春樹
カスタマー平均評価:  4
海辺のカフカ下巻
すべてがつながっていく後半。多分一日で読んでしまうくらい、おもしろい
ついに母子関係がテーマに
 村上春樹の他の主要作と同じように、下巻からは一気に筆のギアが上がり、2つの世界が一つへと収斂されていき、メタファーのオンパレードとなる。この相も変らぬ手法についてはマンネリという批判は避けられないだろうが、ついつい読み進める気にさせるのが村上春樹の筆力の凄いところだと思う。  また、本書は、これまで村上春樹が不思議と取り上げてこなかった母子関係に迫っている。本書に限らず村上春樹の多くの小説は少年が内面と外界との葛藤から自我を形成していく物語だと思うが、本書ではその過程で実は一番クリティカルな母子関係を中心に据えている点で、意欲的だと思った。このためもあってか、村上春樹のほかの作品よりも一層内省的な作品に仕上がっている。
喪失の果てに残された希望
上巻で、凄まじい勢いで展開し、拡大し、膨れ上がった世界観は、やっぱり物凄い勢いで、急速に集約していきます。 登場人物たちはそれぞれ、自力で自分の宿命に決着をつける。 宿命を完全に消化する人、新しい運命を切り開く人、新しい運命を引き継ぐ人、みんなそれぞれ、帰るべき場所に帰っていきます。 漠然とした世界観を「メタファー」の一言で片付けているように捉える人が居るのも理解できます。 この作品に対して、「理解できない」「意味がわからない」という感想を持つ事は、ある意味当たり前で、ごく普通の感覚だと思います。 ただ、この作品は(というか、村上春樹の全ての作品通じて言える事ですが)、抽象の元になっている具象を敢えて明確にしない事で、最終的な解釈を読者に委ねているんですよね。きっと。 敢えて答えの余地を残す事によって、読者ひとりひとりが、それぞれ違う解釈や感想を抱く事が狙いなのだと、私は勝手に思ってます。 そしてそれは、決して読み手側に何かを押し付けようとしない、書き手側の優しさの現れのように思えます。 私は、自分自身が、この作品を理解し切れているとは到底思えません。 それでも、「世界の全てはメタファーだ」という大島さんの台詞は、私の中で凄く強く生きていて、何度も何度もこれに救われた気がします。 元々、人間の脳(或いは心)=フロイトの精神分析の構図を分解し、物語という時系列で再構築したものが村上春樹の作品であって。 海辺のカフカは、村上作品の中で最も、人間の精神構造とか魂、意識や意志のような、観念的な方向に迫った作品だと思います。 村上春樹自身も、この作品で新しい視座を切り開き、拡張している。だからこそ、読み手にもそれが伝わり、新しい何かが切り開かれる感覚を覚えます。 村上春樹の長編は、絶望と喪失の果てに、僅かだけど確実な希望が残る、という展開がお決まりだけど、この作品の果てに残される希望は、ちょっと他作品とは種類が違う気がします。 読むたびに、脳が浄化されるような気がするのは、私の勘違いかなぁ。 とりあえず私は、この作品が、村上春樹という日本が世界に誇る作家の持つ一番新しい能力の集約だと思っています。
預言って?
カーネルって誰。 石ってなに。。。 読まなきゃよかった、正直にそう思う。 ものすごく読みにくかった。 現実を非現実の世界が全く融合している気がしない。 納得いきません。
後引く世界観
実態や真意を汲み取ろうとすることは非常に困難だった。合点のいかないことや説明のつかないことがあまりにも多すぎるからだ。でもこの本を読むに当たって、そんなことに力を注ぐことはあまり意味を持たないのかもしれない。メッセージ性より世界観。奇抜な登場人物や出来事が織り成す不条理な世界にグイグイ引き込まれます。とても美しくソフトで平易な文体・文章は、次へ次へと読み進んでしまうので、不可解な出来事もすいすい頭に入っていき、みるみる非現実的な浮遊状態の世界にのめりこんでしまいます。

イン・ザ・プール (文春文庫)

[ 文庫 ]
イン・ザ・プール (文春文庫)

・奥田 英朗
【文藝春秋】
発売日: 2006-03-10
参考価格: 530 円(税込)
販売価格: 530 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
イン・ザ・プール (文春文庫)
奥田 英朗
カスタマー平均評価:  4.5
元気になれる本
とにかく、おかしい。涙が出るほど笑った。 伊良部先生の患者は、ごく普通の人々だ。ベテラン編集者、商事会社の社員、タレント希望の若い女、メール命の高校生など。 普通の彼らの普通の生活が、突然、普通でなくなってしまった。 プール依存症、陰茎強直症、被害妄想・・。彼らの悩みは深刻で切実だ。勇を鼓して精神科の門を叩く。伊良部先生はとんでもない治療法を提案する。わらにもすがる思いで試してみる・・。 その悪戦苦闘ぶりを笑っているうちに、ふと思った。生きるって大変だな。普通に生きていくって、ホントに大変だ。 だが、伊良部先生は名医だ。注射フェテであろうがマザコンであろうが。 患者たちは、何とか病気を克服しーというか、社会の矛盾や自分の性格からくるストレスと折り合いをつけていく。 読み終わったあと、読む前より少しばかり元気になる本だ。
ストレスに悩める現代人の必読書
小説としても面白いが、ストレス解消のためのわかりやすい医学書ともいえるのではないか。 ストレスにさらされ続ける現代人であれば誰もが自律神経失調症、もしくはそれに似た症状を経験しているだろう。そしてそれはほんの少しのきっかけで神経症へと変化する。自分も含めそういう人たちの多い今の世の中。昔に比べれば心の病?精神疾患がそれほどタブーとされなくなった今だからこその良書といえる。 全く心の病に無縁な人にとっては未知の世界なので理解できないかもしれないが、心の揺れからくる体調の変化を感じたことのある人なら共感できるだろう。読み進めてくすっと笑えることができるなら心が軽くなるはず。 ただ現在進行形の人にとっては笑えないだろうし、少し辛い内容になるかもしれないので読むのは控えたほうがいいかも。
いらっしゃーい
何が面白い?って聞かれたら答えるのは難しいけど、とにかく面白い!!!伊良部が変なだけあって患者の症状も変だけど、読み終わった後には自分が診察されたかのようにスッキリする感じ('∀`)伊良部に「いらっしゃーい」って言われたいし診てもらいたい!!
ユーモアはお悩み解消に効果的
怪人伊良部と看護婦マユミが悩める患者を治療する話。 こう書いてしまうと身も蓋もありませんが、 読者は完全にそれぞれのエピソードに登場する患者に自己を投影して、 この連作小説を読んでいると思います。 自分も患者の心持ち、悩みのどれかに自分を重ねることができて、 それをやすやすと越えていく伊良部の魅力が、 本書を手に取る理由だと思います。 実は人の悩みにきちんと向かい、かつそれを笑い飛ばしてくれる読み物って、 最近少ないように思います。 むしろ疑似カウンセリングみたいな新書、小説のたぐいが多いと感じます、 本書の爽快感は疑似カウンセリングより、 ユーモアがずっと悩みに効果があるということを教えてくれます。
面白かった!
同タイトルのDVDを先に観て、面白くこちらも読みました。 一言、面白い! 伊良部先生みたいな先生がいたら、私も病院行きます。 頑張りすぎている自分を、別な角度で癒してくれました。 続編も読みます。

W/F ダブル・ファンタジー

[ 単行本 ]
W/F ダブル・ファンタジー

・村山 由佳
【文藝春秋】
発売日: 2009-01-08
参考価格: 1,780 円(税込)
販売価格: 1,780 円(税込)
 Amazonポイント: 17 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 959円〜
W/F ダブル・ファンタジー ※一部大型商品を除く
村山 由佳
カスタマー平均評価:  3.5
のめり込めませんでした
レビューを読むと、 ハマった人と 拒否反応な人と 両極端ですね。 私は後者です。 実際、最後まで読めませんでした。 性描写がどうこうというよりも、 もっと基本的な描写について 魅力を感じませんでした。 例えば、冒頭から登場する なつと志澤のメールのやりとり。 相当、古くさいスタイルだし、 いまどきこんなメールを書く人がいるのかと 思うほどの内容。しかもとても長い。 内容からは知的さと洗練さが感じられず、 いけていない2人を想像してしまう。 人物のちょっとした描写も もう一歩踏み込んでほしいところもある。 例えば林真理子が30代の女性の描写が とてもうまいように、詳しい小物の表現や ブランド名ひとつ入っているだけでも、 ぐっと具体的な人物像が 浮かび上がってくるものだと思う。 全体的に、隣近所で行われていた 情事を覗いてしまったみたいな感覚で、 とても「ダブルファンタジー」 とは思えませんでした。 話題になっていた作品だっただけに、 個人的にハマることはできず とても残念でした。
すばらしかった!
私は色々な小説を読みますが…この本は本当に素晴らしかったです。とても共感する部分が多く胸が痛くなりました。 感想は人それぞれでしょうが、純粋に良い小説です!難しい感想は書けませんが……ただただ、感動すりばかりでした。
この本を読もうとしている人のために
女というものを馬鹿にしているのか、というほど、最低な本です 読まないほうがいいです
ハッピーエンドの先にあるもの
村山由佳を知ったのはここ1年ぐらい。「天使の卵」「楽園のしっぽ」「海風通信」と読み進めていって、「面白い人だ」「田舎回帰ってやっぱりいいな」と思い、次の作品を待っていた。 ところが、TVの特集で、いかにも幸せなカントリー調にまとめた鴨川の家を出て、いかにも都会の退廃をまとめたような改造倉庫の都心暮らしを始めた彼女の様子を観た。 今の風潮は、「都会に疲れて、田舎暮らしを始め、そこでの地に足の付いた生活から人間性を取り戻し、本当の人生を送る」このストーリーがハッピーエンドのはず。 なのに、どうして? そのTV特集でも触れられなかった答えは、この「ダブル・ファンタジー」にあった。 「シンデレラ」のハッピーエンドのお伽噺が、死ぬまでこのまま終わらないだろうと、よく論じられるが、田舎暮らしによる幸せも、ハッピーエンドにならないケースだってあるのだ。 人間は刺激と弛緩を繰り返し求めるものなのかもしれない。 また、一方的な善の中では、善悪を見極める力が衰え、見極める力を付ける事のできる環境を求めるのかもしれない。 単純なハッピーエンドにピリオドをうち、もう一度物語を始めたのがこの本だろう。 性愛を書くことはまだまだ女にとってはタブーとされている面が多い。 男のセックスへのあくなき願望はロマンとされ、女のセックスへのそれはあさましいとされる。男性作家のセックス描写や女性描写がほとんど、女性にとっては絵空事に感じるのは、男性の一方的なロマンの描写だからだろう。 男のロマンの受身体を女は要求されるがゆえに、男のロマンを壊すような内容で、女が自身のロマン中心にセックスを書くことをあさましいと思うように強要される事は多いだろう。 そのあさましさを感じる気持ちを超え、思うままに生きてみる、それは女にとって現代の冒険とも言えるだろう。 性愛の刺激と官能を味わいつくした後、彼女は今度はどこへ向かうのか。 次回作やその先も興味が湧く。
Fanではないけれど…
官能小説と言う見出しと、主人公が自分と同い年と言う事と、カスタマレビューを参考に購入しました。 私の大好きなアーティストが、村山さんの本の言葉から、詞のイメージを膨らまして歌を創ったと聞いたので、以前「星ぼしの船」は読んだ事がありましたが、村山さんのめちゃめちゃFanと言う訳ではないので、意見を書く事は、おこがましい気がします。 でも、この作品を読ませて頂いて思ったのは、人を愛した事のある女性なら誰もが味わった事のある気持ちを描かれている気がしました。主人公の様に、性に対して自由奔放な生き方は、中々いないかも知れませんが、その奥にある、気持ちなど心理的なものは、女性なら皆さん「わかる、わかる」と言ったところでしょう。そういう部分が、とても村山さんらしい感じがしたのですが…Fanの方はどうなのでしょう?的外れならごめんなさい。良い意味で、私がイメージする官能小説とは違うかなって思いました。もっともっと奥深い気がします。同じ年代の方には是非読んで頂きたいですね。

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

[ 文庫 ]
海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

・村上 春樹
【新潮社】
発売日: 2005-02-28
参考価格: 740 円(税込)
販売価格: 740 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
海辺のカフカ (上) (新潮文庫)
村上 春樹
カスタマー平均評価:  4
東京都中野区野方から始まる物語
 こういった作品に「謎解き」を期待するのは不謹慎なことかもしれません。当然、明確な答えなどは著者は用意していないでしょう。しかしそんな抑制も効かなくなるほど、細かな情景描写や心理描写がもどかしく感じられ、先へ読み進みたくなる作品です。  物語は、唯一「東京都中野区野方」を共通点とする、少年と老人の話が全く無関係に並行して語られ、上巻の最後でようやく関連を持ち始めます。  この2人のまわりに、さまざまな人物が行き来します。その中には、かなり浮世離れした人物が何人かいます。いわくありげな人たちの前史も明らかにされ、一幅の絵と、一編の曲に収斂していきます。  老人と少年がどういう形で出会うのか。あるいは出会わないのか。出会うとしたら、それはやはり瀬戸内海の向こうなのか。少年は母と姉にも会うのか。そして、父の予言どおりの展開になるのか。なぜ、老人は猫との会話能力を失ってしまったのか。少年と老人のどちらが罪を犯したのか。・・・などなど。  そして最大の謎は、戦時中に小学生たちを襲った「事故」でしょうか。・・・下巻に進まないわけにはいきませんね。  もちろんストーリー展開を離れたところで、じっくりと心理描写などを味わうこともできます。多感な15歳の家出少年の揺れる心と大胆な行動。実社会とほとんど無関係に生きている老人の純粋無垢な心と、実社会のただ中にいる人たちとの珍妙なやりとり。そして、ときに前触れもなく起こる超常現象の数々。  そして脇を固める人物たちの、短くも印象的なせりふも、読者をうならせずにはおきません。
海辺のカフカ
タフな15歳の不思議な魅力にひかれる。まだつながらない登場人物にもひかれていきます
ストーリー・テリングの天才
 私は村上春樹のファンではないが、彼の主著はほとんど読んでいる。彼の小説はどれも、主人公の性格、モチーフ、文体といった点で類似しているが、この小説もその例外ではない。ファンは、また村上春樹ワールドに帰ってきたという感覚を抱くだろうが、アンチは、また同じパターンかよ、と感じるだろう。    私は村上春樹はストーリー・テリングの天才だと思うが、本書でも村上は天才振りを発揮している。ここまで読ませてくれる作家は少ない。他方で、本書が文学として捉えられることには若干違和感を感じてしまう。村上文学の「文学」たる所以は、その象徴性にあると思うのだが、この小説は彼の他の作品に比べると象徴性の点でやや陳腐である。下巻がどのような展開を見せるのか楽しみ。
無駄の多い作品
一言で表すなら、無駄に長い。 無駄な面が多いと思う。 読んでいて深みがあまりないから、すらすら読んでいくことができなかった。確かに物語がひとつに収縮していくのは面白いんだけど、二つのストーリーを一つのものにまとめるための調整のために長さや描写の濃さに制限がでていたんだと思う。 でもこんな作品でも引き込まれるところはあって、後のところは結構つまらなかった。
海辺のカフカ[上]
このタイトルは良く聞いた事があったんですが、名作になる理由がわかります。ちょこちょこナカタさんについての過去のレポートがあったんですが、あの辺は流し読みでも問題ないと思います

天使と悪魔(上)

[ 単行本 ]
天使と悪魔(上)

・ダン ブラウン ・越前 敏弥
【角川書店】
発売日: 2003-10-31
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 1,890 円(税込)
 Amazonポイント: 18 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 479円〜
天使と悪魔(上) ※一部大型商品を除く
ダン ブラウン
越前 敏弥
カスタマー平均評価:  4.5
イラスト付きの方が断然面白い
 反物質なるものが出て来るが、これはフィクションだろう。ただ、一般にはよく分からないバチカンの法王選挙「コンクラーベ」の様子がわかり興味深い。サスペンスはダ・ヴィンチ・コードに劣らないが、とても残忍なシーンが数カ所あり、クライマックスの場面も残酷で、後味が悪い。読後感はダ・ヴィンチ・コードより遙かに劣る。Special Illustrated Editionの方を読んだが、写真が豊富で、ローマを訪れたことのある読者には、Illustrated Editionの方が断然お勧め。 (呑気泡亭)
読み進め易くなかなかおもしろいが・・・
宗教象徴学者ラングドン・シリーズの第一作目。「ダヴィンチコード」の前編にあたります。 シリーズ2作目のダヴィンチコードがベストセラーになって、こちらも注目を浴びるようになりました。映画ももうすぐ公開されますが、はてさてダヴィンチコードほど注目を集めるかどうか? ダヴィンチコード同様、難解そうなテーマですが、歴史ミステリーとか好きな人ならさくさく読み勧められます。 なかなかおもしろかったんですが、内容に疑問も残ります。 スイス警護隊隊長からセルンのコーラーに連絡がいった経緯が不明。 その時点では反物質だと分かってないはずなのに、なぜセルンに連絡したのか? 反物質の容器にセルンのロゴでも記されていたのか? そのうち説明されるだろうと思ってたら最後まで謎のまま。 さてはそれがセルンから盗まれたものだと知ってる=黒幕か?と思ったが・・・ ラングドンもそこに言及しないし・・・ これ明らかに筆者のミスでは? 後、映画ではキリスト教団体への配慮からどうなるか分からないけど、勧善懲悪好きな自分としてはラストに不満が残る。悪事は悪事として公にして裁きにかけるべきだと思う。 2作目のダヴィンチコードのほうが読み物として完成されてる。
親の話は最後まで・・・
「ダヴィンチコード」のあとに読みましたが、先に書かれたのはこちらのほうです。両書の構成はまったく同じといってもいいのですが、それが邪魔にならずに一気読みできます。「ヤヌス」と名のる犯人探しはその名前から、あまりにも簡単に推理できますが、それでも面白さはそがれません。ハリウッド映画にするにはうってつけのというか、いかにもアメリカ人好みの作品です。  それにしても両作とも、育ての親の話を最後まで聞かずにとんでもない勘違いをする重要人物が出てきます。親の話しは最後まで聞いたほうがよいようです。
これはPocket Booksペーパーバック版のレビューです
 スイスの欧州原子核研究機構で研究者が惨殺される。彼の胸にはある文様が焼印されていた。研究機構の所長はアメリカからsymbologistのロバート・ラングレンを強引に呼び出し、事件の背後にはキリスト教によって迫害された歴史を持つ科学者の秘密結社Illuminatiが存在すると語る。そして結社は研究機構が開発した反物質を用いてテロ活動を行おうとしている。事件解決を目指してラングレンが向かったバチカンではおりしも新しい教皇を選ぶためのコンクラーベが開かれていた…。  以前読んだ同じDan Brown著の「Deception Point」とこの「Angels & Demons」には共通する要素があります。巨大な力をもった組織をめぐる壮大なミステリー、虚実ないまぜの細部と薀蓄にこだわった疑似科学、ほぼ24時間というわずかな時間に凝縮されたスピーディな物語展開、どんでん返しにつぐどんでん返し、そしてこれだけ小難しげに見える物語を問題なく理解させる平易な英語。569頁という大部の著作でありながら、一気呵成に読ませる筆力はさすがとしか言いようがありません。  荒唐無稽なエンターテインメント小説なのですが、それでもこの本がテーマとしている宗教と科学の長年に渡る相克については、考えさせられるものがあります。  このペーパーバックの378?383頁で、科学によって人類が見失ってしまった畏怖や畏敬の念といったものについて登場人物のひとりcamerlengoが独白していますが、熱心な宗教信者ではない私であっても、この彼の言葉には大きく胸ゆすぶられる思いをしました。  本書を興味深く読んだ人には渡辺正雄「科学者とキリスト教」(講談社ブルーバックス/1987年)がお勧めです。  ガリレオなど科学者がこの世界や宇宙の中に神の存在を感じ取る意図を持って研究を進めていたことがよく分かる書です。
“A hundred thousand miracles are happening every day” (Flower Drum Song)
Robert Langdon a Harvard symbologist is woken in the middle of the night by a phone call that is going to change his life. This phone call may also change our lives. Dan Brown weaves many story threads in to a tapestry of intrigue. The story takes place over a 24-hour period. A positive thing about this tale is that it is told in a linear fashion with very few flashbacks except when it is necessary for a back story. In this story he treats Robert Langdon’s character like Langdon is not aware of many, well known technical items and theories; this may be true of Robert Langdon, but Dan Brown also irritatingly treats us like we don't know these things! On the surface, we are treated to a “who did it” and “will we get there in time” story. However, we are also confronted with science versus religion. Is science and religion like oil and water or is science and religion just two of the facets of God?

君と会えたから・・・

[ 単行本 ]
君と会えたから・・・

・喜多川 泰
【ディスカヴァー・トゥエンティワン】
発売日: 2006-07-10
参考価格: 1,428 円(税込)
販売価格: 1,428 円(税込)
 Amazonポイント: 14 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 572円〜
君と会えたから・・・
喜多川 泰
カスタマー平均評価:  5
素直に読んでほしい!
自分の一生が終える前に、この本に出会えて本当によかったと素直に思えました。 特に将来を決めようとする若者すべてに読んで欲しいのですが、 年齢に関係なく生きているすべての人に、あきらめてつまらない人生にする前に ぜひ読んで欲しいです!! 他の自己啓発本と違って、生きるための根幹を見据えた究極のメッセージが あちこちにちりばめられているので、これからの人生に希望が持てることでしょう。 とにかくこの本を手に取った方は「素直」に読んでいただきたい! 正直、小説が好きな方にとってはもしかしたら物足りなさを感じるかもしれません。 (それで星を4つにしましたが、5つにしてもよかったものです) でも著者の本当に伝えたい「魂のメッセージ」が込められています。 そのメッセージをハートで感じて受け取って欲しいと思います。 誰もが生きているうちに「読んでおいたほうがよい」一冊ですね。 私はこれから、この本を大切な人たち(家族や友人)に贈ろうと思います。
泣きました・・・
自分の夢のリストではなく、真に作らなければならない二つ目のリストとは? 自分にある可能性とは? 目から鱗が落ちるとはこのことです。 自分をどれだけ卑下していたことか、自分を低く見積もっていてどれだけのことを諦めてきたのか… 二つ目のリストを作ってなるべく実行するようにしていますが、 まさに自分の世界が変わってきます。 人は優しく協力的で、同時に自分も人に優しくなれるのです。 与えられたければ先に与えなければならない。 いい本だよ。と誰かに渡したくなる話です。 喜多川さんの本は皆いい本なので、他の本も読んでみてくださいね。
ストーリーが美しい
父親から「ある教え」を受けた少女と、これからの生き方を漠然と模索している17歳の少年が出会う、淡い恋の物語。 「人の人生で約束された事は、たった一つしかない。 それは”死”。その他の事は、何ひとつ約束されていない。 だから、自分の行動次第でどんな夢だって実現できる」 など、元気が出てくるような素敵な言葉がいっぱいでした。 たくさんの言葉が心に響いて、すがすがしい気持ちになりました。 自己啓発本でありながら、ストーリーが美しくて思わず涙が。。。 わたしもいつか、「出会えて良かった!」と思ってもらえるような人になれるといいな。
オリジナリティが欲しいです
この本では「7つの教え」を実践すればより人生が豊かになるということが、1人の少年の視点から書かれています。教えはもっともであり、全くその通りだと思います。ただ、7つとも今までどこかで聞いたことのある内容でした。オリジナリティのある教えが読みたかったです。 また教師役の少女が死んでしまいますが、死なしてしまう必要があるのでしょうか。人間の命は大切なものであり、容易に死なせてしまうのは好きではありません。 自己啓発本を初めて読む少年・少女には読みやすくていいのかも知れませんが、私は感情移入できませんでした。
これを繰り返し読めば他の自己啓発本は読まなくていいと思う!
2008月7月に行なわれた喜多川泰さんの講演会に行ってきました。 講演会終了後にサイン会があったのですが、 喜多川さんが書いてくれたメッセージは =========== 一冊の本との出会いで 人生はかわる。 そんな出会いを この一冊で =========== でした。 本当にこの本は人生をかえてくれます。 すでに3回読みましたが、この本さえ繰り返し読めば 他の自己啓発本は読まなくていいと思います! この本に出会えたことに感謝します。 ありがとうございます。

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 更新日 2009年5月10日(日)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク

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