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評論・文学研究

アイテム一覧
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ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス) グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー) ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection) 朗読者 (新潮文庫) 日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で 天使と悪魔(上) 快描教室―きもちよ〜く絵を描こう! マンガの悩みを一刀両断!! ComickersMOOK 天使と悪魔(下) 荒野へ (集英社文庫) ゲゲゲの女房
ライ麦畑でつかまえて (白水U.. グレート・ギャツビー (村上春.. ロング・グッドバイ (Raym.. 朗読者 (新潮文庫) 日本語が亡びるとき―英語の世紀.. 天使と悪魔(上) 快描教室―きもちよ〜く絵を描こ.. 天使と悪魔(下) 荒野へ (集英社文庫) ゲゲゲの女房

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ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)

[ 新書 ]
ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)

・J.D.サリンジャー
【白水社】
発売日: 1984-05
参考価格: 924 円(税込)
販売価格: 924 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)
J.D.サリンジャー
カスタマー平均評価:  4
ノイズのない音楽
読み終わっての率直な感想。読みやすかったです。 僕には原文で読んで理解できるほど、英語力はありません。だから野崎訳と村上訳、どちらが良いのかは正確には分かりません。購入するにあたり一番のポイントになったのが、読みやすいかどうかでした。僕には野崎訳は合わないみたいです。文章の表現というか、リズムというか読んでいてノイズのある音楽みたいで、素直に頭に入ってきませんでした。「グレート・ギャツビー」を買う際もそうでした。当初、価格の安い野崎訳を購入しようとしましたが、どうも読みづらくて、その後村上訳を読んでみたらノイズがなく自然に頭に入り、心に染み込んできました。 どちらの訳が優れているのか。それは前述したように原文で理解できない僕にはわかりませんが、僕にとっては村上訳がベストでした。結局はどちらの訳が自分に合っているかで判断すれば良いのではないかと思いました。もしどちらの訳を購入するか、迷っている方がいるなら20ページほど読んで、比べてみたら如何でしょうか。どちらが自分にとってノイズのない音楽なのかを知る為に。 結局、読書は自分ひとりで行う行為です。だったら少しでも心地良く読める文章を選択した方が楽しいです。まわりの声ではなく自分の声。自分が読みたいと叫ぶ訳書を選択すれば良いと思います。ただタイトルは「キャッチャー・イン・ザ・ライ」より「ライ麦畑でつかまて」の方が良いですね。名訳だと思います。 作品について。読み終わった今の感動はとても小さいです。世間の評価ほどの感動が今の僕には訪れていません。だかから現時点では、星は四つです。だけど、この小説はこれから僕の人生において何度でも読むことになる。そんな予感がします。そしてそのたびに感動が増していく予感がします。僕はこういう小説を探していました。今よりも5年後、5年後よりも10年後。読むたびに感動が強くなっていく小説。これこそが僕の求めていた小説です。
ライ麦畑でつかまえてみな
ホールデン君の独り言を初めて読んだのは高校生の頃。 面白く読んだ覚えがある。 すんごい自意識過剰で、強がりで、そのくせ傷つき易く、独り善がりで神経症気味なホールデン君は。 ライ麦畑で遊ぶ子供たちを、崖に落ちる危険から救う受け止め役になりたいっていう変わった夢を持ってた。 ふと思ったのは。 果たしてホールデン君は逆の立場だったとしたら、果たしてホールデン君のような受け止め役に受け止められたがるだろうか。ということで。 なーんかホールデン君はそんな人が受け止めようとするのをサッとよけてしまいそうな感じがした。 で、崖から落ちて後悔すると同時に『誰がつかまるかよ』と思うのかなと。 『Catch me if you can』のディカプリオ演じる主人公がけっこうホールデン君と感じとしては似ているような。 でもまぁホールデン君の方が救いはない気がするけれども。 『ライ麦畑でつかまえて』は『ライ麦畑でつかまえてみな』 なんではないのかと。 ふと思いました。
アンダーグラウンド
この作品を読み人で高校時代や大学時代の青春を字の如く謳歌した人は はっきりいってなんとも思わないでしょう しかしそういう華やかなアメリカでいうなら「プラム」日本で言うなら「文化祭」を 楽しめなかった者にとって それは正にアンダーグラウンドな思想の悶々とした妄想でしか自分を保管できなかった若者にとって この作品は映画「タクシー・ドライバー」と同じくらい特別な意味を持って胸に訴えかけてくるものがある ホールデンは全ての柵を捨てて出て行こうと決心する それは愛した妹でさえ捨てて 「目も耳も聞かず、そして同じような奥さんをもらってライ麦畑のキャッチャーになろう」と決めて それは規則にまみれた社会への いくら足掻いても結局は大人にならなくてならない憤りへの ホールデンなりの反抗のだったのだ しかし結局何も出来ずに戻ってきてしまう それはたった一夜だけスターになった「トラヴィス」と同じやるせなさがある かつのニュー・シネマの主人公達がそうだったように 本来の若者たちは胸の中の闇を抱え悶々と生きるべきなのに 今の若者は若いうちから達観しすぎている ホールデンがいきなり切れる理由も 何もかも判ってくれない社会や他人に対する 「もーどーでもいいっス!」的あきらめを上手くあらわしている 他人は口だけだですよ本当に それは「幸運を祈るよ!」などと軽く口ずさむくらいに 今の社会には「元気出せよ!頑張れよ」的な軽い言葉が溢れ返ってます 若いうちとはいわないからせめて 自殺するまえに読め!
人を2種類に分ける方法
「やさしい人」と「やさしくない人」 こんな風に人を2種類に分けたりする。 「ライ麦畑でつかまえて」に 「共感できる人」と「共感できない人」 人を2種類に分ける方法として 優秀な方法だと思う。
正直あまりインパクトは受けなかった
僕はまだ高校生で、文学について詳しくないし、この本は僕の好きな爆発問題(太田さん)も大好きな有名な本と言う認識だけで読んでみました。おそらく、僕が中1の頃から好きだったあの太田さんが大好きだと言った作品を読んで、きっと僕は何かしら人生に影響を及ぼす程の威力を味わうに違いないと思っていました。でも読んでみて正直なところそこまで何か感じ取れませんでした。僕の感覚がおかしいのかわかりませんが、むしろこれは文学的に素晴らしいとかを難しい語彙やら何やらでさも本質を見抜いたかのように表現して言ってる人のほうが胡散臭い、「気が滅入る」やつな気さえするんですが、強いて印象に残ったと言えば、主人公がベンチに座りながら妹がメリーゴーランドに乗っている姿を土砂降りの中見ているこの時、主人公が幸福を味わう所でした。そして主人公は僕が言いたかったのはこれだけだ。って最後言っていました。僕はこの本は、単に大人の世界と子供の世界の境界線にいる人間を描いてるだけじゃなくてどういうことが幸福なのか?ってことを言葉じゃなくって描写的に描きたかったんじゃないかなと思いました。僕の言うことの一部が既に評論家が近い事を言ってる言ってないとかはどうでもよくって僕はそう思いました

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)

[ 単行本 ]
グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)

・スコット フィッツジェラルド ・村上春樹
【中央公論新社】
発売日: 2006-11
参考価格: 861 円(税込)
販売価格: 861 円(税込)
 Amazonポイント: 8 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 80円〜
グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)
スコット フィッツジェラルド
村上春樹
Francis Scott Fitzgerald
カスタマー平均評価:  4.5
社交界の群像から悲劇の展開へ
ニック・キャラウェイが隣人、ジェイ・ギャツビーらさまざまな人たちとのひと夏の物語を回想する。 前半で主に舞台となるのは、パーティーの席上だ。 それは、ギャツビーの豪邸で、トムの愛人のアパートで、酒と白粉の混じったような匂いを読者に喚起させる。 1920年代のアメリカの上流階級(現代も、どこの国でも、上流階級のパーティーは存在するのであろうが)の生態がかいま見られる。 虚無的で華やかな始まりであるが、後半、物語は暗転してゆく。 結局、3人の死者を出して物語は終焉するのであるが、見事なストーリー展開と描写に圧倒された。 ギャツビーの、デイジーへの叶わぬ恋への情熱は、男性読者には、痛々しく感じられるであろう。しかし、恋、そしてそれが成就しない時に心が受ける衝撃、の隅々を、ここまで見事な文章に落としている著者フィッツジェラルドの文章力はさすがである。 訳者は人気作家の村上春樹氏である。 作家「村上春樹」の黎明期、「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」などの作品を読んだが、それらに比べると、本作品は非常に重層的で、密度が濃い。 村上氏が、読者として夢中になり、小説家として目標の一つにしてきた、というのはまったく頷ける。
フィッツジェラルドの最高傑作
20世紀最高の小説ランキングで「ユリシーズ」に次いで2位にランクされたのがこの「グレート・ギャッツビー」で、スコット・フィッツジェラルドの最高傑作とも言われている。 第一次世界大戦後のアメリカを舞台にして、男と女と金と愛を凝縮して描いてあり、(好き嫌いはあれ)誰が読んでもそれなりの読み応えはあると思う。 特にギャッツビーの姿は、熱烈な恋の夢を現実に叶えようとするグレートな男そのものであり、デイジー(相手の女)の姿もシュールに描かれている。 だがそれだけではなく、フィッツジェラルドの作品に共通して言える素晴らしい共通点は、自分が経験を積んで歳をとると「さらに新しい発見を見出せる」ことだと思う。 訳者の村上春樹は「ノルウェイの森」の中でも「グレート・ギャッツビー」とフィッツジェラルドを引用しているほどで、他の訳者を寄せ付けないくらいに最高の翻訳をしていると思う。 それは日本を代表する(今や世界的)小説家が翻訳したからこそ出来上がったのだろう。 ちなみにフィッツジェラルドの作品で、「夜はやさし」は「グレート・ギャッツビー」をしのぐ傑作とも言われているが、ギャッツビーの方が「派手な作品」なのでこちらから読んだ方がフィッツジェラルドの世界に入りやすいと思う。また、村上春樹一押しの「バビロンに帰る」という短編(同じタイトルで短編集がある)もあるのでそちらも読んでみてはいかがでしょうか?
ギャッツビー、村上訳で現代によみがえる
素晴らしい訳だと思います。現代との時代背景の違いがまったく気になりません。しかもこれほど原文を気にさせない翻訳というのはこれまであまり読んだことがありません。英語文学からの翻訳を読んでいると、ああ、この箇所には英語のこういう表現が使われているんだろうなぁ、これはきっとあの表現の日本語訳なんだろうなぁ、と、常に原文である英語が頭によぎり、それが邪魔で、結局、面倒くさいのにわざわざ原本を買いなおして、何倍もの時間をかけて読んでしまうということがこれまでよくありました。この村上訳グレート・ギャツビーに限っては、言語を超えて物語が直接語りかけてきました。お見事、の一言。ただ、比喩表現が村上氏特有の「まるで?みたいに。」と続けて何箇所も訳されているところがあり、それが少し耳障りでした。これは氏の小説を読んでいる時も気に障る部分なので、単なる私の好みに合わないというだけですが。 村上氏もあとがきの中で述べられていますが、この小説は冒頭と結末の部分が圧巻ですね。小説として、ここまで明確に簡潔に主題が述べられているというのも珍しいですし、そしてその主題を巡ってこれほどドラマティックな、全ての出来事が最後のその一点に辿り着くように緻密に筆が進められていることは、まさに職人芸。喧騒さというか色のトーンというのか、行間から湧き上がってくる香というのかが、前半と後半では見事に180度正反対で、話の筋とは別の次元でいつも読む度に酔っ払ったような気分にさせられます。フィッツジェラルドはこれらを計算しつくして書いたのでしょうか。結果としてそうなったのでしょうか。いずれにしても天才だ。
「はかなさ」の幻影
ギャツビーが『白痴』のムイシュキンのように、はかなく、ゆらぎ、蜃気楼のようにたゆといます。 色鮮やかに颯爽と過ぎ去っていくお話、感覚は、他にはない「感触」を私たちの心に残していきます。ちょうど同じ頃に、フォークナーの『8月の光』を読んだので、その対照的な読後感にそれぞれ深く感じ入りました。 ギャツビー自身を作品全体が、隠喩しているような、そんな作品でした。
その頃の実話のような雰囲気
衝撃的でドラマティックな展開があるわけではないが、とてもリアルな展開とキャラクターの人間臭ささがあるため、読後数ヶ月経った今も妙に生々しく記憶に残っている。あらゆる面で空虚に満ち、心情によって変化する情景は文学的。 ギャツビーが纏ったあの要素は誰しも投影できるモノだが、彼はとてもスマートで本物以上に魅力を放ちセクシーだった。 それにしても村上氏の翻訳は素晴らしく、ウッカリすると翻訳本ということを忘れてしまう程、紡いだ作品を丁寧に織り直している。

ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection)

[ 新書 ]
ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection)

・レイモンド・チャンドラー
【早川書房】
発売日: 2009-03-06
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 1,470 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,220円〜
ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection)
レイモンド・チャンドラー
カスタマー平均評価:  4
村上作品を理解する助けになった。
初めてレイモンド・チャンドラーを読んだ。ハード・ボイルドの私立探偵物としては、筋立て謎かけに妙味なく単調で読むのがシンドイ。チャンドラー好きの人は、恐らく主人公マーロウの魅力にゾッコンなのだろう。アメリカ人の憧れの男性像の一つかもしれない。 一匹オオカミで、自分の価値観で行動し、どんなことがあっても自分のスタイルを守る。徹底的な反権力で服従を嫌う。人生に充足しているというよりは、喪失感からかげりが漂う。村上作品の『羊をめぐる冒険』、『ダンス・ダンス・ダンス』の情景が次々にマーロウに重なっていく。チャンドラーなくして村上作品の主人公は存在しないのかもしれない。 ただ、マーロウの「タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない」、「さよならをいうのは、少し死ぬことだ」といった決めゼリフは、ジェネレーションが若すぎてシビレルことができない。時代は、ハンフリー・ボガードが格好良かったあたりだろうか?
フォア!
本書を読まずして、小説は語れぬ。 ブラッドベリイに影響を与えたと言う作家の最高傑作。 ジョージ・A・ロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」に通ずる、至極の逸品であります。 これぞ、まさしくゾンビ小説であるのであります。

朗読者 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
朗読者 (新潮文庫)

・ベルンハルト シュリンク
【新潮社】
発売日: 2003-05
参考価格: 540 円(税込)
販売価格: 540 円(税込)
( 通常2〜5週間以内に発送 )
中古価格: 180円〜
朗読者 (新潮文庫)
ベルンハルト シュリンク
Bernhard Schlink
カスタマー平均評価:  4
ドイツ文学
パトリックジュースキント以来、久々に感動できるドイツ文学にめぐり合えました。本書を読んだ動機は映画を見る時間がなかったからでしたが、一気に読み、そして、すぐに読み返したくなる結末。ありえない、いえ、いえ、ありふれた日常の何気ない中に潜む闇、戦争の深い傷、原文を読みこなせる語学力が欲しい私でした!
朗読をすることの先に
 舞台はドイツで、15歳の少年が21歳年上の女性に会い、やがて性交する関係にいたります。性交の際、ハンナは少年に、古典文学を朗読するように頼み、少年はそれを実行します。ある時、ハンナは失踪し、少年が長じてから、法廷で再会します。ハンナはナチスの犯罪のどこかで関与していたらしく、その罪を問われていました。そして、ハンナは服役します。ハンナはそこで読み書きを覚え、少年だった男に手紙を書きます。男はそこで初めて、ハンナが読み書きのできなかったことを知ります。ハンナの手紙に対して、男は古典を朗読したテープを送ります。ハンナが出所する日、男は会いに行きますが、ハンナは縊死していました。彼女は男からの手紙を欲していましたが、彼はそれを書くことはありませんでした。  男は古典を朗読しながらも、自分の言葉を獲得できなかったのです。ハンナが求めていたのは、借り物の言葉ではない、かつて共に時間を過ごした男の言葉でした。しかし、彼は彼女に書き送るための言葉を見出すことができませんでした。  言葉によって人間は生き、また死にます。愛する者からの言葉、借り物でない言葉が届けられないとしたら、そこには絶望が生まれてしまうのではないでしょうか。この作品はいろいろな読み方ができるでしょうが、タイトルが暗示することは、そういうことのように思えます。
戦争の傷跡
オスカーにノミネートされているケイト・ウィンスレット主演の映画原作です。 15歳の少年が、ある日自分の倍以上の年の女性と深く恋に落ちます。 女性は、少年にいろんな本を朗読させるのですが、少年はなぜ頼まれるのかわかりません。それでも女性のために朗読を繰り返します。でもある日、女性はふと姿を消してしまいます。 数年後、法学生になった少年は裁判所で被告となった女性と再会します。女性は、ドイツナチの強制収容キャンプで自ら働いていたのです。不意の再会に、少年は動揺を隠せませんが裁判の間に、女性の秘密があきらかにされていきます…。 男女の愛はもちろんのこと、筆者は、自らの体験から、ドイツの戦前生まれの世代と戦後世代とのギャップ、そこに生まれからみあう複雑な感情を描いています。自分の親、そして国に対する感情を、どう処理していいのか、怒りをどこに向けていいのかわからずにもがいています。 女性は、自らが犯した罪を彼女ならではの方法で、償っていきます。彼女の潔さ、強さが素晴らしいです。
最低
新潮の100冊に入っていたから読んでみたけど、これまで読んできた文学の中で最低の部類に入る本だと思いました。 特に前半の性描写は嫌気を覚えた。後半もむだにネチネチした感じ。結局何が言いたいのか判らなかった。 こんな書き方で「戦争と向き合ってる」ってなんて著者がふざけるのもいい加減にして欲しいと思った。この本は戦争を餌にしたただのエロ本。戦争を考えるべきは著者の方。内容に絶望。腹立たしい読後感。 最低な性描写です。安易に戦争とか言わないでください。ドイツ文学に失望しました。憤慨
普通の「ベストセラー小説」
題名ともなっているキーワードであるのに、文盲であるから朗読者というのは あまりにもひねりがない。 主人公の葛藤の仕方もすごく直球でnaiveというかsimplemindというか。 これがブリキの太鼓以来の名作というのはどういうものだろうか。 世界の中心で愛を叫ぶいうようなベストセラーという意味なのか。 15歳と36歳という出会いは非常に深い意味を持ちうる設定だが、 深い意味が入っていないので共感を呼ばないのだろう。 同じテーマを持つ村上春樹の海辺のカフカはよく出来ていると思った。

日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で

[ 単行本 ]
日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で

・水村 美苗
【筑摩書房】
発売日: 2008-11-05
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 1,890 円(税込)
 Amazonポイント: 18 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,400円〜
日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で ※一部大型商品を除く
水村 美苗
カスタマー平均評価:  4
個人的には不毛な内容
水村氏は日本語を大切にしたいというところから本書を書いたのだと思う。その趣旨には大きく賛同しながら、水村氏の視点や前提条件には頷けないところが多々ありました。 小説家である水村氏をご存知の方が、どのような感想を持つのか分かりませんが、少なくとも初めて読む私にとっては、あまり良い評価を出せない一冊でした。 著者にとって「日本語」が大切なものであることはよく分かりました。しかし、それと同時に日本語は文学界では価値のない言葉のようで、フランス語や英語のほうが素晴らしいと考えているように感じます。 水村氏は日ごろから小説家として文章を書いている方なので、率直な気持ちを述べておられるに過ぎないでしょう。結論としては日本語が亡びるという危機感をもっており、日本語がなくなることに危機感を持っておられる。しかしながら、私には言葉遣いや用法が変わっても、日本語がなくなって日本人が英語を公用語として使うようになるとは到底思えません。 言語文化はそれぞれの地域にとってかけがえのないものなのです。フランス語がそれほど素晴らしい言葉であれば、既に日本人はフランス語を話すようになっているでしょう。言語は自然発生したものではないという著者の意見ではありますが、これを前提にするから全体の主張がどうも歪なものに感じられるのも事実だろう。 ただ単に、英語や仏語を話せることともどもご自身の身の上話をして満足したに過ぎないのではないかと感じた。故に最後まで読むことを断念しました。134ページ辺りで本を閉じました。これ以上読んでもこの本から何かを得ることが出来るとは到底思えませんでした。
レベルの低い”日本語擁護”アジテーション
一種の「日本特殊論」。なぜこの本があまたのアルファブロガーに絶賛されたのかがわからない。 著者は「明治時代の日本文学がいかにすばらしかったか」ということを伝えんがためにこの一冊の本をものしているが「牽強付会」としかいえないロジックが目立つ。 日本語は世界で唯一「表意文字+表音文字」が組み合わさってできあがったすばらしい言語なんだから、それを守り続けることが日本人の使命、というのは「ユニーク=すばらしい」という固定観念でしかない。そもそも全ての言語はユニークだ。 また、「今の日本文学はロクでもない」とルル述べているが、あくまで彼女の印象論でしかない。少なくともどこがダメなのかくらいはちゃんと言って欲しい。 「このままでは日本語が亡びる」といたずらに危機感をあおり、彼女の願望である「明治時代の日本文学を教育現場でもっと教えるようにしろ」と無理矢理結論づける。 評価できるのは言語を<普遍語><国語><現地語><母語>と区分し、<書き言葉>と<話し言葉>が異なることがあたりまえだったこと、<二重言語者>によって<普遍語>から<現地語>に言葉が翻訳されることにより、<現地語>が<国語>として成立したことなどについては、言語学者からみたらかなり乱暴な議論ではあるけれど、シンプルで納得いく話として受け入れられる。 また、日本語がここまで抽象的な概念を描写できるようになったのは、明治時代の学者・文豪たちが必死になって英語などから大量に翻訳し続けた成果であることについて、再確認させてくれる。その点は確かに彼らに強く感謝する必要がある。 でもそれだけ。 別のところでは「全国民がバイリンガルになる」ことを目指す教育を行うと、日本語(より正確には日本文学)が英語に淘汰されて亡びると言う。対応策として「エリートだけが完璧なバイリンガルになって、残りの大半の国民は日本語+ちょっとした英会話のみでOK」と提言する。いわばエリートに防波堤になってもらって日本語を守ろうというもの。 それって単なるご都合主義だし、そもそも少数の完璧なバイリンガルを育てようと思ったら、多数にまず英語教育を施し、その中から優秀な人を選抜するしかない。「裾野を広げる」ことの大切さを全然わかっていない、机上の空論。 英語の必要さは痛感しておきながら、日本語を鎖国状態にしておくことを金科玉条にすることからくる矛盾が露呈している。それほどまでに「日本語の変化」を恐れるというのは、どういう意味なのか全然わからない。 言語は他の言語と混じり合い、変遷し、時に興り、時に亡びる。 本書でも引用されていたベネディクト・アンダーソン「想像の共同体」にならうと、「国家」が人工的であるように、「国語」も人工的なものだ。必要に応じて生まれるし、必要がなくなれば亡びてしまえばいい。(現実問題として「日本語が亡びる」とは全く思ってはいないけれど) 本書で批判されていた坂口安吾の「日本文化私観」の一文に全面的に賛成する。 「我々の生活が健康である限り、西洋風の安直なバラックを模倣して得々としても、我々の文化は健康だ。」
辺境の地、極東の文化の強さを理解していないかも
辺境の地、極東の文化の強さを理解していないかもしれない。 日本語は、中国から漢字を取り入れたのに、 韓国のようにそれを捨てようとするのではく、 自己流に「改善」して、ひらがなとカタカナをあみだした。 英語がどのように日本語に混入してきても、 私たちは、英語を濾して、新しいものを作っていけると思っています。 日本語は、滅びない構造と機能を持っていることを著者が強調していないのは残念です。
偏屈者は、村上春樹を思う
 ずいぶん古い話になるが村上春樹氏の作品をすごく好きだった。新刊が出るたびに貪るように読んだ。文章が新鮮で、ストーリーもわかりやすくて気に入っていた。青春のただ中にいた私は、村上春樹信者だった。  が、「ノーウェーの森」を読んで一気に熱が冷めた。  それから彼の文章を嫌悪するようになってしまった。そのあとも、いくつかの村上春樹氏の作品を読んだ。夢から覚めたように読めなくなった。その理由の一つが、 「これは英訳出来そうな文章だ」  と、いう思いであった。  換言するならば「日本語ではない」と、感じたといえよう。  村上春樹氏の文章を読んでいる私は、日本語で書かれた文章ではなく翻訳文を読んでいるような気分になっていた。日本ではなく外国の物語を読むように読んでいたことに気がついた。村上春樹氏の作品は、「日本語で書かれる必要」を感じなかったともいえる。  その違和感をぬぐえないままに時間を過ごし、私なりに氏の作品を好きになれない理由としてきた。  今回、本書を読んで、私が感じた違和感に近い感性を感じた。  昔を懐かしむのは、老成した偏屈者の癖(へき)だが、かつては文章の名手が居た。池波正太郎さんや、柴田錬三郎さんなどを思い浮かべる。もちろん芥川、谷崎潤一郎氏などは最右翼であろう。が、最近の小説はつまらない。文の名手といえる人は私の内部では数えるほどしかない。  日本語で書かれる必要性の感じさせない文は、日本文学と呼べるだろうか。本書を手にした私は、立ち止まって考えてしまう。そして、首をかしげる。  ほっと、ため息をつき、読むべき本、読みたい本のことを考えたりしてしまう。
ともに読み、ともに語りましょう
中身は単純で明快な論理構成をしており、かなり読みやすいエッセイに仕上がっているので、あまり気を張らずにサクッと読み通すことができると思います。 ただ、内容に関しては(とくにその善し悪しに関しては)、ひとまずおいておきましょう。実はそれはあまり問題ではないからです。 重要なのは、本書がとにかく "読まれるべき本" であり、"語られるべき本" であるということ。 著者自身がアメリカで育ったことも関係しているかもしれませんが、本書は典型的なアメリカのディベート文化に "いい意味で" 毒されたものとなっています(本人はアメリカにも英語にも馴染めなかったと言っていますが、まあ無意識というものは怖いものですからね)。最初の数章が普遍的な内容でスタートしたにも関わらず、途中からは自らの主張への「こじつけ」と言っても過言ではないほど恣意的な内容(というか、自説にとって都合のよい内容)のみが語られていきます。しかし逆にそのおかげで、著者の主張はひとつの極端なエンドメンバーとして捉えることが可能となり、それをもとにみんなで(あるいは読者の頭の中で)様々な議論を戦わせることが可能となっているのです。 本書に対する書評・感想等が、みごとに賛否両論真っ二つにわかれ、各地で論争が勃発しているのもそのせいでしょう。 本書はベストセラーとなり、たくさんの人たちによって語られ、議論されるべき本だと思います。(逆に言えば、ベストセラーにならない限り、本書の存在価値はほとんど無いのかもしれません) そういう意味で、とにかくたくさんの人に読んでもらいたいと思います。

天使と悪魔(上)

[ 単行本 ]
天使と悪魔(上)

・ダン ブラウン ・越前 敏弥
【角川書店】
発売日: 2003-10-31
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 1,890 円(税込)
 Amazonポイント: 18 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 479円〜
天使と悪魔(上) ※一部大型商品を除く
ダン ブラウン
越前 敏弥
カスタマー平均評価:  4.5
イラスト付きの方が断然面白い
 反物質なるものが出て来るが、これはフィクションだろう。ただ、一般にはよく分からないバチカンの法王選挙「コンクラーベ」の様子がわかり興味深い。サスペンスはダ・ヴィンチ・コードに劣らないが、とても残忍なシーンが数カ所あり、クライマックスの場面も残酷で、後味が悪い。読後感はダ・ヴィンチ・コードより遙かに劣る。Special Illustrated Editionの方を読んだが、写真が豊富で、ローマを訪れたことのある読者には、Illustrated Editionの方が断然お勧め。 (呑気泡亭)
読み進め易くなかなかおもしろいが・・・
宗教象徴学者ラングドン・シリーズの第一作目。「ダヴィンチコード」の前編にあたります。 シリーズ2作目のダヴィンチコードがベストセラーになって、こちらも注目を浴びるようになりました。映画ももうすぐ公開されますが、はてさてダヴィンチコードほど注目を集めるかどうか? ダヴィンチコード同様、難解そうなテーマですが、歴史ミステリーとか好きな人ならさくさく読み勧められます。 なかなかおもしろかったんですが、内容に疑問も残ります。 スイス警護隊隊長からセルンのコーラーに連絡がいった経緯が不明。 その時点では反物質だと分かってないはずなのに、なぜセルンに連絡したのか? 反物質の容器にセルンのロゴでも記されていたのか? そのうち説明されるだろうと思ってたら最後まで謎のまま。 さてはそれがセルンから盗まれたものだと知ってる=黒幕か?と思ったが・・・ ラングドンもそこに言及しないし・・・ これ明らかに筆者のミスでは? 後、映画ではキリスト教団体への配慮からどうなるか分からないけど、勧善懲悪好きな自分としてはラストに不満が残る。悪事は悪事として公にして裁きにかけるべきだと思う。 2作目のダヴィンチコードのほうが読み物として完成されてる。
親の話は最後まで・・・
「ダヴィンチコード」のあとに読みましたが、先に書かれたのはこちらのほうです。両書の構成はまったく同じといってもいいのですが、それが邪魔にならずに一気読みできます。「ヤヌス」と名のる犯人探しはその名前から、あまりにも簡単に推理できますが、それでも面白さはそがれません。ハリウッド映画にするにはうってつけのというか、いかにもアメリカ人好みの作品です。  それにしても両作とも、育ての親の話を最後まで聞かずにとんでもない勘違いをする重要人物が出てきます。親の話しは最後まで聞いたほうがよいようです。
これはPocket Booksペーパーバック版のレビューです
 スイスの欧州原子核研究機構で研究者が惨殺される。彼の胸にはある文様が焼印されていた。研究機構の所長はアメリカからsymbologistのロバート・ラングレンを強引に呼び出し、事件の背後にはキリスト教によって迫害された歴史を持つ科学者の秘密結社Illuminatiが存在すると語る。そして結社は研究機構が開発した反物質を用いてテロ活動を行おうとしている。事件解決を目指してラングレンが向かったバチカンではおりしも新しい教皇を選ぶためのコンクラーベが開かれていた…。  以前読んだ同じDan Brown著の「Deception Point」とこの「Angels & Demons」には共通する要素があります。巨大な力をもった組織をめぐる壮大なミステリー、虚実ないまぜの細部と薀蓄にこだわった疑似科学、ほぼ24時間というわずかな時間に凝縮されたスピーディな物語展開、どんでん返しにつぐどんでん返し、そしてこれだけ小難しげに見える物語を問題なく理解させる平易な英語。569頁という大部の著作でありながら、一気呵成に読ませる筆力はさすがとしか言いようがありません。  荒唐無稽なエンターテインメント小説なのですが、それでもこの本がテーマとしている宗教と科学の長年に渡る相克については、考えさせられるものがあります。  このペーパーバックの378?383頁で、科学によって人類が見失ってしまった畏怖や畏敬の念といったものについて登場人物のひとりcamerlengoが独白していますが、熱心な宗教信者ではない私であっても、この彼の言葉には大きく胸ゆすぶられる思いをしました。  本書を興味深く読んだ人には渡辺正雄「科学者とキリスト教」(講談社ブルーバックス/1987年)がお勧めです。  ガリレオなど科学者がこの世界や宇宙の中に神の存在を感じ取る意図を持って研究を進めていたことがよく分かる書です。
“A hundred thousand miracles are happening every day” (Flower Drum Song)
Robert Langdon a Harvard symbologist is woken in the middle of the night by a phone call that is going to change his life. This phone call may also change our lives. Dan Brown weaves many story threads in to a tapestry of intrigue. The story takes place over a 24-hour period. A positive thing about this tale is that it is told in a linear fashion with very few flashbacks except when it is necessary for a back story. In this story he treats Robert Langdon’s character like Langdon is not aware of many, well known technical items and theories; this may be true of Robert Langdon, but Dan Brown also irritatingly treats us like we don't know these things! On the surface, we are treated to a “who did it” and “will we get there in time” story. However, we are also confronted with science versus religion. Is science and religion like oil and water or is science and religion just two of the facets of God?

快描教室―きもちよ〜く絵を描こう! マンガの悩みを一刀両断!! ComickersMOOK

[ 単行本(ソフトカバー) ]
快描教室―きもちよ〜く絵を描こう! マンガの悩みを一刀両断!! ComickersMOOK

・菅野 博士 ・唐沢 よしこ
【美術出版社】
発売日: 1997-08
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 1,470 円(税込)
 Amazonポイント: 14 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 888円〜
快描教室―きもちよ〜く絵を描こう! マンガの悩みを一刀両断!! ComickersMOOK
菅野 博士
唐沢 よしこ
カスタマー平均評価:  4.5
微妙
この手の指南書を初めて買いましたが 高評価の理由がよくわかりませんでした。 中級者以上向けなのかもしれませんが、 まず読もうという気がページをめくるたびに減っていきました。 会話形式で解説が進んでいきますが、 どうでもいいような雑談も含まれており、 無駄な部分が多い気がします。 指南している立場なので上から目線になるのは当然ですが 時に横柄な口調の文章があり、読む気が失せました。 ところどころ参考になる点はありましたが、 常に机の片隅に置いて参考にしたような本ではありません。 一度誰かに借りて読めば忘れてしまうような気がしました。
あと一歩、につまづく人向け。
過去に何冊もの『漫画描き指南書』のようなものを購入してきました。 率直に申しますと、この一冊があればたいていのことは大体カバーしてもらえます。 的確なアドバイスばかりです。 併せて「漫々快々」を購入するといいかもしれません。 本書には『ペン先にはG・スクールetc...があり、ホワイトは(以下略)』 のような内容はほぼ、記されていません。 (一応巻末にほんの少し初歩的なQ&Aがありますが、この本を役立てるレベルに活用できる人にはオマケにもならないものばかりだと思われます。 これから描いてみたい人は参考になると思いますが、それならそういうことについて書かれた入門書を購入することをオススメします。 1500円でほんの数ページは高いと思いますので・・・) 『とりあえず描いてみたいけど、何を揃えればいいのかわからない!』方では向けではありません。 ぶち抜けない壁に突き当たった人が読むと納得できるようにわかりやすく書かれています。 (パース・人体・作画など、もう一歩の部分がよく示されている) 終始インタビュー形式で綴られているので、時折垣間見る本音や現場の声が面白いです。 漫画家の心構えのようなものものっていますよ(笑)
漫画を描く人も、読むだけの人もこれは参考になる書
いわゆる、初心者向けの入門書とは一線を置く書だ。 集中線、ベタフラッシュ、トーンフラッシュ、Gペンでの 描きかた、揃える道具・・・おおよそ漫画の基本となる事は、 いわゆる別の「漫画入門」で事足りる。 この書籍は、そこからもう一歩、「そこが知りたい」 「それはどうすればいいの?」など、漫画制作舞台裏、 手の内も見せましょう。と、「ポン!」と、一言アドバイスが 創り手も読み手も「なるほど!」と得心しやすい参考書 みたいな書である。 「ここはどうすれば上手く創れるのか、描けるのか?」という 時だけ開くのもいい。全編、キッチリ読まなくても、 手元に置いておくだけでもいいんじゃないかな。 例えば、好きなマンガを開きながら、この書籍を参考に作品の 制作過程を読み取り推理する。な?んて使い方もアリでしょう。 とってもいやらしい、オタク的漫画読者にもいいと思います。
マンガを描いてネ って言うメッセージが強いかな
マンガ書いてみようよって言う感じの本演出の方法がたくさんの照るけどやっぱり経験がものを言うから沢山描かないと良くならない言って訳だ。まあどっかアシスタントさんに入って経験を積んだ方が早いかもね
描くのが辛くなったら開きましょう
ずっとお世話になってます。 必ずしも、コレを読めばマンガが描ける、といったテキスト教本ではないです。 「こうすればマンガが描ける」「マンガとはこう描かなければいけない」みたいなことは描いてありません。 しかし、マンガを描いたことのある人、描いている最中の人には、とても心強い味方になってくれるのでは。 マンガ駆け込み寺、カウンセラーとでも例えればいいでしょうか。 煮詰まってしまって誰にも相談できない、できる人が居ない、という時に読むと、 マンガが好きだ、マンガを描くのは楽しい、という気持ちを揺り起こしてくれる本。 この手の本にありがちな押し付けがましさが無く、肩の力を抜いて読めるのが大きな魅力と言えるでしょう。 基本的な実技・実践的な内容、経験談、ちょっとしたコツといった物も十分入ってますし、そういう意味でも「安心の一冊」です。

天使と悪魔(下)

[ 単行本 ]
天使と悪魔(下)

・ダン ブラウン ・越前 敏弥
【角川書店】
発売日: 2003-10-31
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 1,890 円(税込)
 Amazonポイント: 18 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,198円〜
天使と悪魔(下) ※一部大型商品を除く
ダン ブラウン
越前 敏弥
カスタマー平均評価:  4.5
イラスト付きの方が断然面白い
 反物質なるものが出て来るが、これはフィクションだろう。ただ、一般にはよく分からないバチカンの法王選挙「コンクラーベ」の様子がわかり興味深い。サスペンスはダ・ヴィンチ・コードに劣らないが、とても残忍なシーンが数カ所あり、クライマックスの場面も残酷で、後味が悪い。読後感はダ・ヴィンチ・コードより遙かに劣る。Special Illustrated Editionの方を読んだが、写真が豊富で、ローマを訪れたことのある読者には、Illustrated Editionの方が断然お勧め。 (呑気泡亭)
読み進め易くなかなかおもしろいが・・・
宗教象徴学者ラングドン・シリーズの第一作目。「ダヴィンチコード」の前編にあたります。 シリーズ2作目のダヴィンチコードがベストセラーになって、こちらも注目を浴びるようになりました。映画ももうすぐ公開されますが、はてさてダヴィンチコードほど注目を集めるかどうか? ダヴィンチコード同様、難解そうなテーマですが、歴史ミステリーとか好きな人ならさくさく読み勧められます。 なかなかおもしろかったんですが、内容に疑問も残ります。 スイス警護隊隊長からセルンのコーラーに連絡がいった経緯が不明。 その時点では反物質だと分かってないはずなのに、なぜセルンに連絡したのか? 反物質の容器にセルンのロゴでも記されていたのか? そのうち説明されるだろうと思ってたら最後まで謎のまま。 さてはそれがセルンから盗まれたものだと知ってる=黒幕か?と思ったが・・・ ラングドンもそこに言及しないし・・・ これ明らかに筆者のミスでは? 後、映画ではキリスト教団体への配慮からどうなるか分からないけど、勧善懲悪好きな自分としてはラストに不満が残る。悪事は悪事として公にして裁きにかけるべきだと思う。 2作目のダヴィンチコードのほうが読み物として完成されてる。
親の話は最後まで・・・
「ダヴィンチコード」のあとに読みましたが、先に書かれたのはこちらのほうです。両書の構成はまったく同じといってもいいのですが、それが邪魔にならずに一気読みできます。「ヤヌス」と名のる犯人探しはその名前から、あまりにも簡単に推理できますが、それでも面白さはそがれません。ハリウッド映画にするにはうってつけのというか、いかにもアメリカ人好みの作品です。  それにしても両作とも、育ての親の話を最後まで聞かずにとんでもない勘違いをする重要人物が出てきます。親の話しは最後まで聞いたほうがよいようです。
これはPocket Booksペーパーバック版のレビューです
 スイスの欧州原子核研究機構で研究者が惨殺される。彼の胸にはある文様が焼印されていた。研究機構の所長はアメリカからsymbologistのロバート・ラングレンを強引に呼び出し、事件の背後にはキリスト教によって迫害された歴史を持つ科学者の秘密結社Illuminatiが存在すると語る。そして結社は研究機構が開発した反物質を用いてテロ活動を行おうとしている。事件解決を目指してラングレンが向かったバチカンではおりしも新しい教皇を選ぶためのコンクラーベが開かれていた…。  以前読んだ同じDan Brown著の「Deception Point」とこの「Angels & Demons」には共通する要素があります。巨大な力をもった組織をめぐる壮大なミステリー、虚実ないまぜの細部と薀蓄にこだわった疑似科学、ほぼ24時間というわずかな時間に凝縮されたスピーディな物語展開、どんでん返しにつぐどんでん返し、そしてこれだけ小難しげに見える物語を問題なく理解させる平易な英語。569頁という大部の著作でありながら、一気呵成に読ませる筆力はさすがとしか言いようがありません。  荒唐無稽なエンターテインメント小説なのですが、それでもこの本がテーマとしている宗教と科学の長年に渡る相克については、考えさせられるものがあります。  このペーパーバックの378?383頁で、科学によって人類が見失ってしまった畏怖や畏敬の念といったものについて登場人物のひとりcamerlengoが独白していますが、熱心な宗教信者ではない私であっても、この彼の言葉には大きく胸ゆすぶられる思いをしました。  本書を興味深く読んだ人には渡辺正雄「科学者とキリスト教」(講談社ブルーバックス/1987年)がお勧めです。  ガリレオなど科学者がこの世界や宇宙の中に神の存在を感じ取る意図を持って研究を進めていたことがよく分かる書です。
“A hundred thousand miracles are happening every day” (Flower Drum Song)
Robert Langdon a Harvard symbologist is woken in the middle of the night by a phone call that is going to change his life. This phone call may also change our lives. Dan Brown weaves many story threads in to a tapestry of intrigue. The story takes place over a 24-hour period. A positive thing about this tale is that it is told in a linear fashion with very few flashbacks except when it is necessary for a back story. In this story he treats Robert Langdon’s character like Langdon is not aware of many, well known technical items and theories; this may be true of Robert Langdon, but Dan Brown also irritatingly treats us like we don't know these things! On the surface, we are treated to a “who did it” and “will we get there in time” story. However, we are also confronted with science versus religion. Is science and religion like oil and water or is science and religion just two of the facets of God?

荒野へ (集英社文庫)

[ 文庫 ]
荒野へ (集英社文庫)

・ジョン クラカワー
【集英社】
発売日: 2007-03
参考価格: 700 円(税込)
販売価格: 700 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 478円〜
荒野へ (集英社文庫)
ジョン クラカワー
Jon Krakauer
カスタマー平均評価:  4.5
聖域、発見の日々
全米ベストセラー作品。 餓死というセンセーショナルなニュースは全米を駆け巡った。 裕福な家庭で高学歴を修め、将来を約束されていたのにアパートを引き払い 名を忍ばせ、貯金を寄付し、財布の紙幣を燃やしてしまう。 極寒のアラスカで自己を信じ自分を試す。 自然界に精通する人々からは無知で無謀と批判的なメッセージを浴びるのだが 彼のピュアな精神性はどんな理屈にも屈しない光を帯びる事となる。 荒野に散りばめられた痕跡を辿って作者のリサーチがはじまる。 次第に明らかになるクリスの足跡・・・ この原作も映画もともにすばらしい仕上がり、読後クリスの言霊は私たちが永遠に 引き継いでいくであろう。
彼はなぜ死んだのか?
裕福な家庭に生まれ育ったひとりの青年が、放浪の旅の末アラスカの奥地で一人餓死する。 彼がなぜ現代社会に背を向け、結果孤独に死んでいくことになったかを、彼と触れ合った人たちのインタビューや、 残されたメモから少しずつ紐解いていく作品です。 主人公(クリス・マッカンドレン)不在のため、彼の心の奥を知ることは不可能です。 そこで作者は旅の途中で彼が知り合った人たちや、両親、家族、友人のコメントから不在の存在を形作っていきます。 さらに自分が彼と同じ年代で体験した感情をシンクロさせることで、主人公の極めて近いところまで意識を近づけていきます。 中心がないが故に浮かび上がってくる一人の青年像を、多視線の構成で描いているのがこの作品の魅力だと思います。 また彼が死んだ本当の理由(ミス)が最後に明かされており、ミステリーの要素も持った作品です。 映画「In To The Wild」はまだ観ていませんが、ショーンペンがこの作品をどう映画化したのか非常に興味深いです。
冒険の本質
人類が多くの地を踏破して『未踏の地』がほとんどなくなった現在、冒険には地政学的な意味はなくなっている。それでもなお、人々が冒険者を讃えることがあるとするならば、冒険者が何に駆り立てられて旅たったのか、そして冒険によって何を得られたか、に共感できた場合ではないだろうか? 若者が旅たった経緯は綿密に調査されており、何が原因となって旅たったかは伝わってくる。しかし、いくつかの原因がわかるだけで、それらが若者を旅に駆り立てた様子が臨場感をもって書かれているわけではない。 一方、若者が自然との対峙によって何を得たのか?もしくは得られなかったのかについてはほとんど記載がないのではなかろうか?冒頭に『著者はできるかぎりでしゃばらないようにしている』との断りがあるが、冒険や苦行の過程が解っても、冒険の本質が上手く伝わらなければ元も子もない。 このノンフィクションで重要なのは、若者の死因が無知によるものではないことを弁明することでも、若者のえん罪を明らかにすることでもないはずだ。若者がこの旅よって何を得られたかについての共感なくして、本当に全米は震撼したのだろうか?
ストイックな生き方
頭でっかちで視野の狭い若者の早過ぎる死。 準備不足で大自然に旅立った、未熟者の末路。 家族のことや周りの人の迷惑を考えない、自分勝手な旅。 色々と疑問に感じることの多かった本書ですが、読み終わってみて、これがノンフィクションで有ることを思い出す。 本書の主人公『クリス』のように、ストイックなまでに自分の人生哲学を追い求め、極限まで自分を追い込み、命を賭けるまで一生懸命になれるものが自分にあるだろうか・・・。 リアルタイムでそんな人物がいたことに、人生というものを考えさせられる一冊であることは間違いありません。
アラスカの地へ
実話に基づく話はとても興味が惹かれます。 クリス・マッカンドレスはまだ若き青年であり、チャレンジ精神旺盛な若者であったことは言うまでもありませんが、私が驚いたのはクリスは本当に自由な場所を求めてアラスカの地へ辿り着いたにもかかわらず、日記にはアラスカの事よりもその日捕まえた食糧の事のほうが詳細に書かれていたことです。 クリスと同様私たちも日々不本意な出来事に遭遇したり、人々の争い事に巻き込まれたりと煩わしさを感じることがありますが、もし万が一私がアラスカへ行って土地が与えてくれる食糧で生きていかなければいけないとしたら、喜怒哀楽を感じる前に毎日の食糧確保に一喜一憂する毎日を送っていると思います。 アラスカでのクリスの日記の内容が、食糧の事が大半だったことに頷けます。

ゲゲゲの女房

[ ハードカバー ]
ゲゲゲの女房

・武良布枝
【実業之日本社】
発売日: 2008-03-07
参考価格: 1,260 円(税込)
販売価格: 1,260 円(税込)
 Amazonポイント: 12 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 915円〜
ゲゲゲの女房
武良布枝
カスタマー平均評価:  4.5
奥さんにも水木先生にも感動です
水木先生のファンで昭和史など読んだ人なら,絶対に読んで損はない. こんな立派な奥さんが支えてくれたらから,水木先生がすごい作品を作れたんだと思う. 読んで,何しろ温かい気持ち,自分も頑張ろうという気持ちになれる.
貧乏時代が一番懐かしい
ガキ大将タイプで人の言うことを聞かず我が道を行く夫。 どんなに貧乏でも夫に文句を言わずついていく女房。 共に生命力の強さを随所で感じる。タフである。 「終わりよければすべてよし!」という著者の言葉は前向きで明るい。この人はどんな人生の終わり方でもそのなかに幸せを見出して「終わりよし!すべてよし!」と言える人なのではないかと思う。 幸せな人生を送るコツが自然体で語られた本である。
「私も水木が死なないような気がします」
  本書は「ゲゲゲの女房」こと水木しげる先生の妻、布枝さんがお書きになった自伝です。 この自伝は昭和一桁生まれの一女性の半生記です。と同時に半世紀近くも連れ添ってきた 水木しげる先生についての、貴重な記録になっています。 では同伴者である布枝さんの眼に水木先生はどう映っているのでしょうか。私は本書のな かで、以下の三つの点がとくに印象にのこりました。 まず先生が努力の人であることです。食うや食わずの貸本マンガ家の時代から、先生は無 心にマンガを描いていきた。筆者はその姿を間近で見ていました。左の肩で原稿を押さえ ながら、顔を原稿にくっつけんばかりの姿勢でひたすら描き続ける姿を。そんな姿を見て きた筆者にとって、先生は「誰よりも働き、誰よりも努力してきた人」なのです。 つぎに先生はじぶんの親族を大事にする人だということです。具体的には自分たちのこと を後回しにしてでも、親兄弟の面倒をみるということです。たとえば先生は失った左腕の 恩給を実家の父母にあずけていました。食うや食わずだった生活の背景にはそうした事情 もあったわけです。そして先生は実家の両親を呼び寄せ、また水木プロにご兄弟を呼び寄 せる。こうして武良家の面倒をみるようになります。このような先生の親族愛はときに家 族愛と対立するものでした。そのため筆者はたいへん複雑な思いを抱いていたことが伝 わってきます。 最後に先生は生き抜く力がすごい人だということです。描いても描いても報われない、そ れどころか稿料を値切る材料として作品までも貶められる。貸本マンガ家時代のそんな絶 望的な状況をどうやってのりこえたのか。筆者は先生の「生きる意志」、その強さにある と考えています。つまり先生はその無類の生き抜く力でどんな逆境であれ、のりこえてき たのだと。 本書をよむと、「なまけ者になりなさい」「がんばるなかれ」「のんきに暮らしなさい」 と言って周囲を喜ばせる人の、等身大の姿がみえてきます。 【目次】 一章 静かな安来の暮らし 二章 結婚、そして東京へ 三章 底なしの貧乏 四章 来るべきときが来た! 五章 水木も家族も人生一変 六章 名声ゆえの苦悩と孤独 七章 終わりよければ、すべてよし
ふつうがすごい!まさに夫婦春秋
奥さんは本当に普通の女性だと思います。どこといって特別なところがあると思えません。しかし、そんな「普通さ」がどれほど尊いものか、この本を読んで知る事ができました。 前半の苦労時代はまさに村田英雄の「夫婦春秋」で、泣かされました。後半の有名になってからの苦労にも泣かされました。けれどもすべて幸せの涙でした。なぜなら、この作品で奥さんは「祝福」されているからです。普通に生きて、年を取る事を、最初から最後まで「祝福」されています。普通の文章で、普通に人生を祝福する、これはすごいことだと思います。 奥さんは、自分にはこれ以外の人生はなかった、というようなことを書いておられます。確かにそうだったかもしれませんが、そのような人生がどれほど難しい事か、とも思います。普通の人が普通に生きて、それを祝福する、こんなすばらしい文章を読むのは初めてかもしれません。そのように読めた自分を祝福したくなる、そんな気になれた本でした。
本屋で少し拝見した
本屋で少し読みました。給料が出たら買って読みたいと思います。

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 更新日 2009年5月10日(日)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク

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