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[ 単行本 ]
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パース!―マンガでわかる遠近法
・デヴィッド チェルシー
【マール社】
発売日: 2004-07
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
Amazonポイント: 16 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,040円〜
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・デヴィッド チェルシー ・David Chelsea
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カスタマー平均評価: 4.5
独特の雰囲気 はじめに通して読んでしまったので、しょっぱなにマグに敗北感を覚えました。
マグカップでもすいすい描けているというのに・・・
対抗意識からやる気が出るというより、自分が情けなくなります。
内容はわかりやすいので、自分でも描きながら進めていくと身に付きやすかったです。 独特の雰囲気 はじめに通して読んでしまったので、しょっぱなにマグに敗北感を覚えました。
マグカップでもすいすい描けているというのに・・・
対抗意識からやる気が出るというより、自分が情けなくなります。
内容はわかりやすいので、自分でも描きながら進めていくと身に付きやすかったです。 面白すぎます 内容が濃いとの話だったので気を入れて見てみましたが、そんなに濃いとは思いませんでした。
むしろ面白いんです。必要な分だけの内容が適切な細かさで説明がされています。
説明は160P程度あると思うんですが、多分すぐに読み終わります。
参考書を投げ出す人でも大丈夫だと思います(笑) 刺激が パース技法書としてはとてもよいと思います。デヴィットとマグが対話しながらいっしょにパースが学べます。ただマグのように急に「わかったよデヴィット!」のようにはならないでしょうから、わかるまで実践することが大切だと思います。内容はパース塾に比べると易しくないけど中身が詰まっている感じです。-☆の理由としては、マグの顔がユーモアありすぎだというか…ちょっと気持ち悪いです(笑)絵柄もインクで書いたようにぼやっとしていて年期を感じる。また、デヴィットとマグが皮膚を剥いで筋肉だけになっているシーンもありましたがリアルすぎて気持ち悪い。気味悪いものが苦手な自分としてはこれらの絵柄が少し受け入れがたかったです。パースとはなんら関係ないので、技法書としては問題ナシですが、中身を拝見されてから購入することをオススメします。 一歩踏み出したパース書 数あるパース技法書の中では一番よかったです。他のまんが向けのパース本は基本中の基本が書かれているのに対してこれはもう一歩踏み出した感じ。中級者向けといったところでしょうか。なので他のパース本で基礎をわかった上で読むとより理解が深まるのではないかと思います。
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[ 文庫 ]
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魔宮の凶鳥〈4〉三つの解毒薬 (ハヤカワ文庫FT)
・テリー グッドカインド
【早川書房】
発売日: 2009-04-28
参考価格: 714 円(税込)
販売価格: 714 円(税込)
( 在庫あり。 )
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・テリー グッドカインド ・Terry Goodkind
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カスタマー平均評価: 4
裸の帝国 4巻まできてまだ先が見えません。
今回は第8部にも見られたテーマの再現です。
良くも悪くも,アメリカ人的な個人的自由主義を根底に
読ませますねぇ。
いよいよ迫るスライドとの対決。
魔導師の掟その8とは何なのか
次回までには一部解決をみるのでしょうが,
最終的なシリーズの完結はどうなっていくのでしょうか。
自由とは・・・ 今回の巻では、前半半ば過ぎまで延々とリチャードの「自由」についての考え方が披露されます。
もちろん、解毒剤を得るために、バンダカー帝国から逃げてきた男たちを説得するためですが、作者自身の「自由」に対する考え方が披露されていると考えてもいいのでしょう。
それにしても、リチャードの命を救うためには、三本の解毒剤が必要とは・・・。手が込んでいます。
しかも、最後の1本はニコラスによって・・・。
リチャードの命はどうなるのでしょうか?
ジャガンに捕えられたゼッドも正気を失う寸前までおいこまれてしまいました。
「魔宮の凶鳥」最終巻が待ち遠しいです。
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[ 単行本 ]
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シナリオの基礎技術
・新井 一
【ダヴィッド社】
発売日: 1985-11
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
Amazonポイント: 15 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,000円〜
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・新井 一
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カスタマー平均評価: 4
批判は的外れ!良書です。 野球を始めたばかりの初心者に、基礎をみっちり叩き込むのは当然の事。
いきなり変化球から教えたら、コーチ失格です。(肩が壊れる危険があります)
著者は 『 準備も無しにいきなり高い山に登るのは危険!!』 と、基礎理論を身に着ける事の重要さを説いており、さらに、本書を読めば、ある程度の脚本は書けるが、それ以上は作者の社会観、人生観が関わるので 『 教えようが無い! 』と、はっきり冒頭に書いてるのですが、批判氏はその辺読んでないようで・・・(読んで批判してるかどうかも怪しい)
そもそも『基礎技術』と書いてる本を、高次な段階の脚本家志望は読まないよね!
この本は、シナリオの書式に始まり、映像の脚本は、小説的思考や舞台的思考とは全く異なる事、時間の処理の仕方、人間関係の明確化、など、確かに当たり前の事ながら、初心者が忘れがちな事を事細かく、体系化して分かりやすく教えてくれます。
「分かりきった事しか書いてない」との批判もありますが、実際に大量の初心者脚本を分析して、陥りがちな失敗について、厳しく注意しているのです。適切な苦言として受け取るべきでしょう。
まぁ、例がやや古い、台詞を全く信用してない(沈黙にこそドラマがある!と言い切ってます)など、個人的には反発もありますが、これから脚本書いてみようかな?というド初心者は、読破しても絶対無駄にはなりません。お勧めです。
・・・自分は「脚本って大変だなぁ・・・」と思い知らされただけで、もういいです。(笑) うーん 基礎技術ということだけど、この本、本当にいい本?
当たり前な決まりごとだらけで、これで面白い本かけるのかな?
台詞も古いし、発想は別で補うべきだと思う。
日本のシナリオ志望者が最初に読むべき本。 すでに二十年以上になりますが、現在でも、大学や脚本塾などで基本教科書となっているものです。まったくの初心者なら、ヒックスの『ハリウッド脚本術101』だのなんだの、あちこちに手を出すより、まず、こちらを丸暗記するぐらい読んでほしいものです。
本としての構成に体系性もなにもありませんが、シナリオを書く基本的な注意点が網羅されています。シナリオと呼べるものは、すくなくとも、ここに書かれているような注意点はすべてクリアしていなければなりません。(といっても、プロを称する連中のシナリオにも、この基本書の水準すら満たさない、ひどい書き散らしが多いのも事実です。)
ただし、この本は、シナリオの作り方の本で、物語の創り方そのものについては、触れていません。物語の創り方については、別の本を読む必要があります。また、この本の続編として、同じ著者の『映画テレビシナリオの技術』があり、そちらにストーリーの作り方、だの、ジャンル別の書き方、などが、いちおう記されていますが、残念ながら、古くて、つまらない。センスのさえが無く、読む必要はありません。むしろハリウッドものを、読んだ方がよいでしょう。 基本にして最高の教則本 様々なシナリオ教則本を読みましたが、結局はこれがもっとも素晴らしい本だと
思うに至っています。
シンプルで基本的なことですが、これを全てマスターし、執筆に実践するのは
並大抵のことではないはずです。
私も、この本に始まって、何度もこの本に(つまり基本に)戻るということを繰り返しています。
そのような意味で、ライター志望者にとっては、必須の本だと思います。 基礎技術だけです。 人物の紹介について、時間の説明について、セリフについて、省略について等、シナリオのノウハウが事細かにたくさん載ってます。
各テーマに、まるで何条何項みたいな感じで小手技がたくさん・・
ただ、技術が細分化されすぎてて、ややもすればこれを読むと理詰めて考える人間になり、柔軟な発想ができなくなるきらいが無きにしも非ず。(僕がそうだった。)
あと、それなりに話作りをしてる人間が読んで、「これだ!目から鱗が落ちた!!」と思える様なものは載ってないです。
タイトル通り、シナリオの基本的なセオリーのみ。
ある程度書けるけど、面白い話や感動的な話の具体的な作り方がわからない・・等の上級者の悩みは、残念ながらこの本は解決してくれないです。
ただ、懇切丁寧に書いてあるので、初心者にとっては有難い本と言えると思いますよ。
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[ 文庫 ]
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ダ・ヴィンチ・コード(下) (角川文庫)
・ダン・ブラウン
【角川書店】
発売日: 2006-03-10
参考価格: 580 円(税込)
販売価格: 580 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
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・ダン・ブラウン
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カスタマー平均評価: 4
さて、やっと最後。 ダ・ヴィンチ・コードよりもはるか昔に書かれた本を知っていますか?
「ダ・ヴィンチ・レガシー」です。
よく研究されよく練られたダ・ヴィンチ・コードより面白い。
映画や本をあまりしらない人は、ダ・ヴィンチ・コードより劣ると言う。
読んでみられてから判断してください。 あいかわらずうまい! 上中下巻、おもしろくて一気に読みました。
下巻もスピーディーに展開します。
最後の礼拝堂での謎のあたりは、謎の大きさの割には、
謎を解いた後主人公たちが淡々としている気がします。
ことの重大さぐあいが、あれ?こんなもの?と思ってしまいました。
最後のオチはうまいなぁと感心しました。 扱い方がうまいと思いました。 何か新しいことを教えてもらえるのかと思って読んだのですが、そう言う意味ではちょっとがっかりでした。荒俣さんだって書いてたし。テンプル騎士団のことは解って書いていたのかなあ。でも、料理の仕方が抜群にうまいと思いました。黒幕やヒロインの秘密は、直ぐにバレるように書いてありましたけど、キモは聖盃の位置ですよね。ちゃんと読んでいれば解るように書いてあったのに、考えずに答えを読んで失敗でした。もっと楽しめたのに。これ実は推理小説として楽しめるんですよね。でも、それはさておき、危機また危機の展開をしっかり楽しめました。マイケルクライトンもそうだけど、使い古されたテーマを、もっとおもしろく書けるって、それはそれですごいと思いました。 知的好奇心をくすぐられる作品としても、十分に楽しめるものであった 2005年度版このミス10 4位。
2004年文春ミステリーベスト10 1位。
ある作品がベストセラーになってから読む場合、期待が大きすぎるせいか拍子抜けすることが多いのだが、この作品の場合違った。「キリスト教」の造詣の深い人が読めば感想が異なるのかもしれないが、少なくとも私にとっては、ミステリーとしても、知的好奇心をくすぐられる作品としても、十分に楽しめるものであった。 おもしろかったんですが… 上・中・下と一気に読みました。話題の本だけあって、なかなかおもしろかったです。
ただ、前半に「この人が黒幕かもしれない」と思っていた人たちの存在感がどんどん薄れていったので、最後に黒幕がわかった時には「やっぱり…」という感じでした。ソフィーの家族の秘密もほぼ想像通りでしたし。
エンディングも「え?いつの間に謎を解いたの?」とあっけにとられてしまいました。あそこまで引っ張ったからには最後まで丁寧に書いてほしかった、というのが正直な感想です。
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[ 文庫 ]
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日本文学史序説〈下〉 (ちくま学芸文庫)
・加藤 周一
【筑摩書房】
発売日: 1999-04
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 1,470 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 2,090円〜
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・加藤 周一
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カスタマー平均評価: 4.5
加藤周一氏の主著の一つ 加藤周一氏は、昨年の暮れに89歳でお亡くなりに成られた。戦前の暗い時代と悲惨を熟知した、敗戦後の進歩的知識人の最後の一人が亡くなり、一つの時代の強力な証言者が消えた思いがする。投稿者の様な戦後生まれの者にも、還暦が近づいて来る時間が流れてしまったのである。
小生が加藤周一氏の著書を、初めて手にしたのは「羊の歌」であった。家では「朝日ジャーナル」とか「中央公論」「展望」などを購読していたので、高校生の小生も棚に並べてある雑誌を、蹴散らかしては拾い読みするよう成った。そして、今では廃刊になってしまった、「朝日ジャーナル」には、この「日本文学史序説」も最初に掲載されたと記憶している。
今回本屋で、思わず著作集を持っているのに、筑摩文庫の「下」のみであるが買ってしまった。
さて、「日本文学史序説」と銘を打ってあるが、内容は、勿論「文学」が主であるにしてもそれだけではない、むしろ、「日本文化精神史」とも呼べない事は無い。なぜなら、「文学」、その弁証法的、発展と展開は、時代ごとの資料や出版された文学の著作だけを羅列的に、追っているだけでは、究明出来ないからと加藤先生は言う。
雑種文化の様な論考もある加藤先生ではあるが、私には、現在の典型的な日本人の心性を形作った時代は、恐らく「江戸時代」で有ろうと思える。日本人は、太平洋戦争の敗北以前、一度として外国の政治的支配を受けた事が無かった。その事は、排外的民族主義は有ったにしても、多くの日本人に、自国の特徴を意識させる事も無かったのである。言い替えれば、異文化は自己を写す鏡である。鏡が無ければ、対比的に自己を写す実体は不在であろう。
この文学史の目的の一つに、民衆の中にある土着的世界観の発掘がある(丸山真男の云う「歴史的古層」「基底重音」等と同類のものであろう)が、外部からの思想的挑戦に対して反応してきたその一連の系譜を、社会条件という規定の基で、文学という形式を通じて確かめたかったと云うのだ。
日本人の内面の歴史と外来文化を受容するその特質、民衆の心性に深い関心を懐き続けた、加藤周一が、この文学史序説で目的としたものは、日本人の心の奥底の自律構造を確かめ,文学に写る土着的世界観の構造を知らしめる事にあったのでは無かろうか? これが文学史の集大成! 驚くべき著者の知識と文学への深い洞察とが、文学だけでなく日本人の持つ文化背景や国民性をも浮き出している。これを読んで、今まで名前しか知らなかった作家に興味を持ったり、もしくは知らない文学との新たな出会いもあるだろう。学校では扱わない思想家などもここでは丁寧に表記されている。文章が少しかたいのが難点であるが、読みごたえは充分。本好きにはたまらない作品であると思う。 高校あたりの教科書の文学史がこんなに個性的だったなら・・・ 近現代では、誰を、何を選んで論ずるかがおもしろい。室生犀星、若山牧水を選ばずに萩原朔太郎、石川啄木を選ぶ。中村真一郎を選んで伊藤整は選ばない。徳富蘆花では「思出の記」を取り上げても「不如帰」には言及しないなど・・・。全部読むとその理由もみえてくる。ところで、上巻の序章は総論、下巻まで読んでからもう一度読むと本書の理解がビシッと決まる。学校の教科書の文学史がこんな風に個性的であればどんなに良いことか。
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[ 文庫 ]
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大聖堂 (下) (SB文庫)
・ケン・フォレット
【ソフトバンク クリエイティブ】
発売日: 2005-12-17
参考価格: 900 円(税込)
販売価格: 900 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 600円〜
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・ケン・フォレット
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カスタマー平均評価: 5
いっきに下巻まで 約600ページある文庫が上、中、下と三巻つづくのですが、どんどん読んでしまいます。
物語はどんどん壮大になっていって、ちゃんと満足感たっぷりのラストへ導いてくれます☆ 単なるエンタテイメントとしてだけでなく、12世紀の香りたっぷりに、人間たちの生きる姿を生き生きと感じさせてくれる小説。おすすめです
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[ 文庫 ]
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オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
・アガサ クリスティー
【早川書房】
発売日: 2003-10
参考価格: 777 円(税込)
販売価格: 777 円(税込)
( 通常2〜5週間以内に発送 )
中古価格: 677円〜
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・アガサ クリスティー ・Agatha Christie
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カスタマー平均評価: 4.5
不朽の名作 やはり年月が経っていても良い作品ですね。オリエント急行という、とても上品な雰囲気が伝わりますね。内容的にもとても考えられた作品だと思います。ミステリ入門者の方にはお勧めです。トリックは素晴らしいですね。 会話の面白さ *原書のレビューです。リンクされてて訳書の方にも出ちゃうみたいですが、興味のない方は読み飛ばして下さい。
ポアロの長編8作目、映画化もされたクリスティー代表作の1つです。
あまり英語力ないのですが、心配していたほどは難しくなくてラッキーでした。(訳書読まずにいきなり原書を読む場合は、多少フランス語の知識があった方がいいです。初級程度でいいと思いますが。他の本より、ポアロのフランス語率が高いので)
文体の印象は明晰で無駄がない感じ。
それが会話部分になると、一転して生き生きする。クリスティについては多くの翻訳者さんが「会話で人物を描写する力の凄さ」を語っておられましたが、原書で読んでみて正に体感!です。(アメリカ人や、使用人階級の人物など、多分にステレオタイプ化されているのでしょうが話し方が全然違うので面白いです。ハードマン氏に至っては、俗語が多すぎてもう何を言っているのかわからない…)乗務員が3ヶ国語で食事を案内するシーンなども、訳書とは違った風情があって良かった。
翻訳を読んでこの物語が気に入られたら、原書の方もお読みになってみてはどうでしょう?
そしてまだお読みになっていない方は、原書でも訳書でも、ぜったいオススメですので、ぜひ
読んでみてください。
釈然としない、3つの謎。 クリスティーと言えば、サスペンス作品の傑作「そして誰もいなくなった」と本格推理の傑作「アクロイド殺し」、それに本書の3つがとくに人気があるが、前2作品はともかく、本書については私は釈然としないものがある。
まず、ハバード夫人の手荷物に入れられていた凶器のナイフ、あれは何のために入れられてたんだ?
凶器を隠滅するためでもなかったのだろうし、だからといってハバード夫人に大騒ぎをさせたかったわけでもなかろう。
次に、これが一番不可解だが、なんで犯人はハバード夫人の車室から隣のラチェットの車室に出入りしたんだ?
犯人は、偽の車掌の制服を用意できたぐらいだから、車室のカギも用意できただろうと本文中に語られており、また実際にカギを手に入れてラチェットの車室に出入りできたはずなので、わざわざハバード夫人の車室からラチェットの部屋に侵入した理由がわからない。
それと、これはどうでもいいといえばいいのだが、ラチェットの秘書、ヘクター・マックイーンって結局何者だったんだ?
私は以上3点が釈然としないので、この作品を傑作とは認めがたい。 小説よりも映画の方が面白い イングリッド・バーグマンとローレン・バコールが出演してるという理由で映画を先に観ました。
これが本当に素晴らしく、原作も読まねば!と手にしたのですが。
…あれ? 何かあまりスリルもなく、面白くもないのは何故…。
この作品はいわゆる密室殺人ものですが、
密室を視覚で捉えるのと想像でまかなうのとでは、緊張感に歴然とした差があります。
しかも舞台はオリエント急行。
この豪華さを味わうには、やはり文字では限界があるんです。
映画は原作に忠実に作られてるので物足りないと感じることはないと思います。
申し訳ないですが、映画を観る方をお薦めします。
初めての推理小説だったが・・・ アガサ・クリスティーの超有名推理小説。
私は推理物と言えば、マンガの「名探偵コナン」ぐらいしか読んだことがなかったので
入門作品としてこの超有名作品を読んでみたのだが、結論から言うとちょっとがっかりした。
というのも、全員の証言が出そろった時点で動機の部分以外の大体の展開が読めてしまい
推理の部分に入っても、予測の範疇を超えるような展開があまり出てこなかった。
更に推理そのものも、状況証拠から論理的に導き出される結論という類のものではなく、
「適当なことを言っていったら、実はその通りだった」
という感じ。正直、ポアロは最初から全てを知っていたのではないかと疑いたくなってしまう。
この後に読んだ「ABC殺人事件」などは傑作だと思ったのだが、
この作品がそれらと同列に語られる理由はいまいちよく分からない。
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[ 文庫 ]
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ダ・ヴィンチ・コード(中) (角川文庫)
・ダン・ブラウン
【角川書店】
発売日: 2006-03-10
参考価格: 580 円(税込)
販売価格: 580 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
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・ダン・ブラウン
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カスタマー平均評価: 4.5
風潮? 出版社、配給会社の宣伝もあって人気がでたダ・ヴィンチ・コード。
私は、期待して本、映画を見ましたが、面白くなかったです。 最後の晩餐 3冊一緒に買って、通勤かばんに入れておいたので、
通勤途中に、上巻を読み終わってうずうずするということが
なくて助かりました。
それぐらい、すいすい読めるし、続きが気になる程おもしろいです。
誰もが一度は見たことがある有名な絵画から、こんなおもしろい謎解きを
作る作者に脱帽です。
上巻を持ち歩くときは、いつ読み終わってもいいように本巻も一緒に持っていくことを
オススメします。
モナリザ この本のおかげでダンブラウン作品にはまりました。
キリスト教徒ではないので聖書やキリスト教史のことには全く詳しくありませんが
そんなわたしでも十分世界に入り込めて一気に3巻読破してしまいました。 女性こそ読むべき本かな …と感じた。いや僕はアジア男なんで無縁すけど。
不当な女性蔑視は本当ねっこから洗脳されてたのかも。
イブの原罪ねつぞう?イエスの恋人への中傷。名画に隠された物語?
魔女狩りジャンヌもカワイソ。ホント念入りだなーこの洗脳は。
レッテル貼りは、古代政治からの常套手段だったんだな。
僕は映画を観た後に読んだので、上巻は飛ばし読みすれば良かった。
中巻55章ティービング話からが、圧倒的に面白い。好奇心ビンビンだ。
銀行の車で英国紳士の屋敷に逃げ込む場面、ここから読めば良かった。
頭から順番通りでなきゃ気がすまない、自分の性分が恨めしかった。
まあフィクションだからどこまで信じてよいか判断つかないが、もっと
歴史が知りたくなった。歴史に関心を持つキッカケとしては面白い本だ。
少なくとも、マリアに対する古来よりの中傷には、根拠が無いようだ。
本書はその迷信を覆してくれた、これだけでも僕にとっては、大きかった。
PS●女性に薦める伝説→騎士道物語 ガウェインの結婚 知的好奇心をくすぐられる作品 2005年度版このミス10 4位。
2004年文春ミステリーベスト10 1位。
ある作品がベストセラーになってから読む場合、期待が大きすぎるせいか拍子抜けすることが多いのだが、この作品の場合違った。「キリスト教」の造詣の深い人が読めば感想が異なるのかもしれないが、少なくとも私にとっては、ミステリーとしても、知的好奇心をくすぐられる作品としても、十分に楽しめるものであった。
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[ 文庫 ]
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新艦長、孤高の海路 (海の覇者トマス・キッド〈7〉)(ハヤカワ文庫 NV ス 16-7) (ハヤカワ文庫NV)
・ジュリアン・ストックウィン
【早川書房】
発売日: 2009-04-28
参考価格: 1,029 円(税込)
販売価格: 1,029 円(税込)
( 在庫あり。 )
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・ジュリアン・ストックウィン
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カスタマー平均評価: 5
待ってました! 待ちに待った「トマス・キッドシリーズ」最新作!
前作「ナポレオン艦隊を追撃せよ!」でテネイシャス号の信号係士官として活躍した我らがトマス・キッドが、とうとう本作で、スループ艦ティーザー号の海尉艦長となりました。
カツラ職人から、強制徴募され水兵となり、苦労して士官となったキッドが、新米艦長としてのりだした海は地中海。古代から交通の要衝として各国が争奪戦を繰り広げたマルタ島を拠点に新米艦長の試行錯誤の日々が始まります。
巻頭に「偉大なる事をなすのはむずかしいが、偉大なる事を指揮するのはもっとむずかしい」というニーチェの言葉が引用してありますが、キッドは、指揮の難しさ、指揮官であることの孤独さを身をもって知ることとなり、苦しみながらも成長していきます。
キッド・シリーズには、毎回実在の人物も含め、個性的な脇役が数多く登場します。本作にも、トゥビー・スターク、ネッド・ギンドラーなど懐かしい顔ぶれが再登場(いけ好かないロウリーの奴もなんとテネイシャス号の新任艦長として再登場!)するほか、マルタ人のボニーチ航海長、船猫のスプリットスル、探検家のマシュー・フリンダースなどが登場、特に、ボニーチ航海長は、い?い味を出しています。
また、本作では、独特の文化的、歴史的背景を持つマルタ島の街や人々の様子、拓かれて間もないニュー・サウス・ウェールズ植民地の様子が活き活きと描かれ、物語に興趣を添えています。
ああ、そうでした!孤高の貴公子レンジのファンの皆さん、本作はレンジ君にも波乱の運命を用意していますよ!
翻訳は、シリーズを通して担当されている大森洋子さん。本作でも、海の初心者にもわかりやすい、しかも、原作の躍動感、臨場感を減衰させない、素晴らしい翻訳をして下さってます。
現在「トマス・キッド・シリーズ」は、あと2作(「The admiral's daughter」「Treachery」) が未訳で残っています。是非続刊をお願いしたいです。
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[ 新書 ]
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幼さと戸惑いと―テキサスの恋 (ハーレクイン・ディザイア)
・ダイアナ パーマー
【ハーレクイン】
発売日: 2009-05
参考価格: 700 円(税込)
販売価格: 700 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 399円〜
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・ダイアナ パーマー ・Diana Palmer
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カスタマー平均評価: 4
ダイアナらしい作品・・・彼女の作品としては、普通かな? ダイアナの作品は全て読んでいます。
忘れないように、感想を書きとめようと・・・。
さて、今回も「テキサスの恋」シリーズとして、いつものように楽しめました。
ディザイアの1300号記念として、ダイアナのコメントも掲載せれています。
全体として、ダイアナ作品としては、彼女のよくあるツボをおさえていますが、抜きんでているわけでもなく、評価は☆4つにしました。
ストーリーは「内容」をご確認いただいて・・・但し、紹介された粗筋は、どちらかというと中盤より後半部分でのできごとになります。
いつものごとく、ダイアナらしい年の差カップル、初々しいヒロインは定番です。
また、ヒーローの頑なさ、ヒロインの秘密というか過去、ヒーローを狙う意地悪い女性女性弁護士、外観と違う意外性を持つヒーローのボディガード、ヒロインを擁護する味のある素敵な人々を絡めた話の展開は、予測がついても読まずにはいられません。
今まで作品の登場人物など、うまくちりばめていましたし、次のヒーローは??などと考えつつ、壮大な物語の一幕としての作品をお楽しみください。
なお、ヒロインが麻薬組織の悪人から身を守るためにしたことが、びっくり!!するものでした。ぜひ、ご確認ください。
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