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[ 文庫 ]
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犬は勘定に入れません 上―あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 (1) (ハヤカワ文庫 SF ウ 12-6) (ハヤカワ文庫SF)
・コニー・ウィリス
【早川書房】
発売日: 2009-04-28
参考価格: 903 円(税込)
販売価格: 903 円(税込)
Amazonポイント: 9 pt
( 在庫あり。 )
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・コニー・ウィリス ・松尾たいこ ・デザイン:岩郷重力+WONDER WORKZ。
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カスタマー平均評価: 4
タイムトラベラー、ネッド・ヘンリーの時空を超えた大奮闘 ’04年、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第4位、「このミステリーがすごい!」海外編第9位。
また、ヒューゴー賞、ローカス賞をはじめ、各国のSF賞に輝いた、SFと本格ミステリーを融合させたタイムトラベル・ユーモア大作である。
2057年、オックスフォード大学の史学部大学院生の‘僕’ことネッドはコヴェントリー大聖堂再建計画のため、「主教の鳥株」という花瓶探しのため、20世紀と21世紀を行ったり来たりさせられていた。ついに過労で倒れた‘僕’は、休養という名目で1988年のヴィクトリア朝へと派遣される。しかし、‘僕’は、本人も知らぬ間に、時空連続体の存亡に関わる使命を負っていたのだった。
そこでのエキセントリックな登場人物たちや、犬、猫を含めたドタバタ喜劇的な行動が歴史に齟齬を起こしかねない状況にまで発展してゆき、何とか阻止しようと‘僕’の奮闘が始まる・・・。
本書の魅力は、恋あり、冒険あり、笑いあり、不可能状況あり、タイムパラドックスありのコメディと、コニー・ウィルスが紡ぎだす絶妙なストーリーテリングによって導かれる、SF的・ミステリー的な“辻褄合わせ”だと思う。
本書はSF仕立てでありながら、冒険小説でもあり、恋愛小説でもあり、歴史小説でもあり、また、じつによくできた本格ミステリーを彷彿とさせ、読者は知らず知らずのうちに‘僕’に感情移入して、思わず時を忘れて読みふけってしまう、抱腹絶倒のタイムトラベル・コメディである。
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[ 単行本 ]
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ストライクウィッチーズ オフィシャルファンブック コンプリートファイル
・角川書店
【角川グループパブリッシング】
発売日: 2009-01-10
参考価格: 2,730 円(税込)
販売価格: 2,730 円(税込)
Amazonポイント: 27 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,980円〜
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・角川書店
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カスタマー平均評価: 4.5
スタッフの熱気が伝わってくる一冊! ストーリー紹介、キャラクター紹介と声優さんからのコメント、世界観や用語の説明、描き下ろしSS3篇など盛り沢山の内容ですが、特筆すべきはそのインタビュー記事の熱さ!
この作品に関わったスタッフ皆さんが熱い想いを語っており、その製作現場はさぞ楽しかったのだろうなぁと思わせます。
元々がイラストから始まった企画ですので世界設定やキャタクターの内面を練りこむのに非常に力を入れていて、12話のアニメ本編で11人のキャラクター全員が可愛く描かれているという奇跡につながるのだと感心させられます。
いえ、スタッフの皆さんがこれほどキャラクターを愛し、外見や性格、そして胸やお尻の作画に気を遣ってくれたから必然的にこうなったんでしょう。奇跡なんかじゃないですね。
アニメ本編もそうでしたがこの本もビジュアル的な物はあくまでオマケで、キャラクターの魅力やそれを引き出すための世界観やストーリー、キャラクター同士の関係などについて更に深くはまりこめる1冊だと思います。 パンツらしきものだけではなかった事を証明した一冊。 まさに良い意味で予想を裏切られました。ただのファン向けに作ったムック本で終わらないところが「ストライクウィッチーズ」の作品の根底にある物を象徴しているようです。
どちらかというと「楽屋裏での打ち上げの様子を見ているような気分」にさせてくれる本ですね。
特に、スタッフサイドの色々なインタビュー記事を読むと、「決して狙って作った訳ではなくて、ナチュラルに個人の趣味全開で力一杯作ったらこうなった」事が良く分かり、実に興味深いです。(……これだけの採算度外視をGONZOがよくOKしたものだよなぁw)
また、京都大学の講演のレポートなどもあったりして、なかなかに充実しています。
キャラクターサイドでも、今まではあまり表に出てこなかった声優陣の生の声を掘り下げてあり、これまた興味深いですね。
真面目に作品を作ればきちんと市場は評価してくれるんだ。そういう勇気を制作側に与えるという意味でもこの本は意義があるような、そんな気がします。 ファンなら買いです 値段も内容も満足の一冊でした。かなりのボリュームで全部読むのに時間がかかりますがとても面白いので全然苦にならないです。ファンなら買って損はないでしょう。 微妙でした 厚さも十分に有って、内容もそれなりに濃かったのですが、
絵が使い回しばかりです
このファンブックだけのキャラの絵というのがほとんどなかったような気がします。
設定資料などはもちろんあります。
なので絵が目的ならば島田フミカネの画集を買うべきかと思います。 内容は盛りだくさん ビジュアルファンブックではないので、イラスト集みたいなものではありません。
あまり紹介されてないのと、オビなどにも書いて無いので内容をピックアップすると
12話分の解説、世界設定、ネウロイなどの設定、用語集、製作スタッフなどのインタビューと
ウィッチ隊それぞれのキャラ紹介と声優さんのコメントの192ページ
この手の本は読み飛ばすページが多かったりするのですが、
コレに関しては全編読んで、飽きることはなかったです。
DVDを買うぐらいのファンの人であれば、コレを読んでおくとさらに楽しめると思います。
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[ 単行本 ]
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横山光輝三国志大百科 永久保存版
【潮出版社】
発売日: 2003-04-22
参考価格: 2,000 円(税込)
販売価格: 1,900 円(税込)
Amazonポイント: 19 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 2,000円〜
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カスタマー平均評価: 4.5
横山三国志が最初の三国志 違う作者の三国志を読むと、物語が全然違う。
横山さんの三国志が正しいと信じていた自分が懐かしく思います。
なんといっても、董卓がやせていることで有名ですが、絵が優しい。
歳をとらないし、顔の線が少ない。
ゆえに老若男女誰でも読むことが出来ます。
親が、"そんな漫画を読んで"と発狂することがあるかもしれませんが、文庫本で30巻あります。
それだけの巻数を把握できる頭を持つ子供ならばきっと頭脳明晰なはず。
母親を論破できるでしょう。
そんなことはいいとして、星2つ減らしたのは、
本書の解説があまりにも横山三国志に偏っているからです。
偏っているのが当たり前だと思うのですが、横山三国志が正しい三国志として解説しているので、違う三国志を読まない人は信じてしまう可能性が高い。
劉備が正義、曹操が悪でもいいのですが、どうせ三国志を堪能するなら、登場人物すべてが英雄扱いしてほしいと思ってしまいます。
横山三国志のファンなら持つべし。 永遠の謎は闇の中 僕は横山先生の三国志は総合10回以上は読みました^^やはり、魅力はその当時流行ったであろう手塚タッチっぽいほんわかした画質、血肉を争って驚嘆するシーンなどを歴史の重大さとして伝える想像力。それらの魅力に押し倒された一人でもあり、それを総合化して各巻に散らばっているおもしろさを凝縮していて、読み返しの利くまさに横山三国志の全てといえるでしょう^^
これが、歴史書目線(マンガですが)で見たなら、☆5はなかったでしょう。横山光輝の個人栄華の産物だ!という評論しか生まれてこないでしょう^^;しかし、これはその産物が為の集大成なのです^^
すみませんが、文句のつけようがありませんでしたw
文句・・・というか謎というか、本書の中にも投げかけられている問題が一つあります。
それは歴史的にも三国の覇者を決めたであろう【官渡の戦い】をわずか数コマで終わらした事です^^;
これには多くのファンの方が首を傾げたかと思われます。
それについての評論などが編集員によって問いかけられています。
遅れましたが、他には中国の地図、各州・地方の城や名所(省きあり)、三国志から生まれた故事ことわざ(一部紹介)、各巻の名場面集、【これはみどころ】ピックアップされた名高き武将達の解説などが事細かに書かれています^^(他にもありますが伏せておきます)
最後に、僕は三国志が好きです。僕の中では1か2を争うぐらい好きです。このレビューを書きながらふと思いましたが、三国志本来はもちろん好きですが、それを越えて横山三国志を好いていたのかなぁという気がします。 あくまで横山光輝氏の三国志のファンの方向けですが 蜀贔屓度は 三国志正史<三国志演戯<<横山光輝 三国志 くらいです。 その点を理解している方、横山光輝氏の三国志が大好きな方にはかなりの良書です。 やはり一番の見所は「主要人物30人徹底解剖」で、「特選キャラクター事典」も主要人物を全てカバーしきれていないのが残念とはいえ、かなり楽しめます。 付属のDVDは、収録時間は短いものの三国志にまつわる中国の名所を回る横山氏という相当な貴重映像。DVDが付いて2000円はなかなかにお買い得と言えます。 氏の三国志が好きな方はすぐにでも購入する事をお勧めします。 満足 横山光輝氏の三国志ファンならば見逃せない一品です。コレを読むことによって、もう一度三国志の世界を見直せると思います。(^^) 横光氏のファンならば・・ 演戯ベースである以上仕方のないことですが、蜀贔屓。魏・呉についてはいまいち。 一番大きなマイナス点は、魏や呉の重要な武将が最後にある人物辞典に載っていなかったりすること。 三国志についてかなり知識を持っている人だと物足りなさを感じるけど、軽く楽しむ分には十分。 漫画が好きなら買っても良いでしょう。
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[ 文庫 ]
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犬は勘定に入れません 下―あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 (3) (ハヤカワ文庫 SF ウ 12-7) (ハヤカワ文庫SF)
・コニー・ウィリス
【早川書房】
発売日: 2009-04-28
参考価格: 903 円(税込)
販売価格: 903 円(税込)
Amazonポイント: 9 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 811円〜
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・コニー・ウィリス ・松尾たいこ ・デザイン:岩郷重力+WONDER WORKZ。
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カスタマー平均評価: 4
タイムトラベラー、ネッド・ヘンリーの時空を超えた大奮闘 ’04年、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第4位、「このミステリーがすごい!」海外編第9位。
また、ヒューゴー賞、ローカス賞をはじめ、各国のSF賞に輝いた、SFと本格ミステリーを融合させたタイムトラベル・ユーモア大作である。
2057年、オックスフォード大学の史学部大学院生の‘僕’ことネッドはコヴェントリー大聖堂再建計画のため、「主教の鳥株」という花瓶探しのため、20世紀と21世紀を行ったり来たりさせられていた。ついに過労で倒れた‘僕’は、休養という名目で1988年のヴィクトリア朝へと派遣される。しかし、‘僕’は、本人も知らぬ間に、時空連続体の存亡に関わる使命を負っていたのだった。
そこでのエキセントリックな登場人物たちや、犬、猫を含めたドタバタ喜劇的な行動が歴史に齟齬を起こしかねない状況にまで発展してゆき、何とか阻止しようと‘僕’の奮闘が始まる・・・。
本書の魅力は、恋あり、冒険あり、笑いあり、不可能状況あり、タイムパラドックスありのコメディと、コニー・ウィルスが紡ぎだす絶妙なストーリーテリングによって導かれる、SF的・ミステリー的な“辻褄合わせ”だと思う。
本書はSF仕立てでありながら、冒険小説でもあり、恋愛小説でもあり、歴史小説でもあり、また、じつによくできた本格ミステリーを彷彿とさせ、読者は知らず知らずのうちに‘僕’に感情移入して、思わず時を忘れて読みふけってしまう、抱腹絶倒のタイムトラベル・コメディである。
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[ 文庫 ]
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黒き戦士の恋人 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
・J. R. ウォード
【二見書房】
発売日: 2008-07-18
参考価格: 1,000 円(税込)
販売価格: 1,000 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 608円〜
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・J. R. ウォード
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カスタマー平均評価: 5
心惹かれるキャラクター 従来のバンパイアもののいわゆる耽美世界とは一線を画す趣で、主人公サイドの主要人物に当たる男性陣が一様にマッチョで皮パンという出で立ち、おまけにヒロインの相手は身長190センチの大男、読者によっては好みが分かれる所でしょう。性格付けにしても、俳優並みの美男で女癖の悪い者から、顔に大きな傷を刻まれて半ば狂気にある人物まで実に多彩かつ強烈、しかしそのどれもが無視できない側面を持つ心惹かれるキャラクターなのです。本国ではシリーズ6冊という事で、恐らくこれらの人物達が入れ替わり主人公となってサイドストーリーが展開されるのでしょう。ここは是非とも翻訳版でもお目にかかりたい所。最近この様なパラノーマルと区分される作品が日本でも割と注目されて来ている様ですが、何せ翻訳版の刊行ペースが1年に1冊出るか出ないかという感じで実にもどかしい限りです。はっきり言います続刊希望 いいよ?! 読み始めてみてすぐに「これは面白い!!」と歓喜しながら読みました。
色々出て来る用語は全く気にならずに読み進むことが出来ましたよ。
ヒーローのヒーローたるや、言うに及ばず、
ヒロインのヒロインたるや、これまた言うに及ばす。
脇を固めるキャラクター達も魅力溢れる人物(?)ばかり。
ストーリーも非現実ではあるけれど、こねくり回さずシンプルだった様に思います。
用語の説明などがあったから、はじめに気構えたからかもしれませんが。
キャラクターの心情、背景、状況も過不足なく満たされていました。
残りのページが減っていく事が寂しく、でも読むことを止められず・・・。
はぁ?、あっという間に読み切ってしまいました。
途中、ヒーローのヒロインに対する切ないまでのも渇望に涙しました。
早く続編が翻訳される事を、切に願います!
いつもなら、1冊読み終わるとすぐ次!なのですが、もうしばらくは他のは読めないなぁ・・。 ヴァンパイア戦士とヴァンパイアと人間のハーフ ヴァンパイア物は少し苦手なので、最初は戸惑いましたが、
読んでいくうちにスピード感にはまりました。
ヒーローの初めて感じる愛情の強さはとても凄い!
孤独で生き死にな生き方しか出来なかったヒーロー、ヒロイン(ヴァンパイア&人間のハーフ)を見て一気に情熱な男に変わります。
とにかくヒロインに押し捲り、メロメロが読んでいて面白かったです。
類まれな美貌を持ち、男性に情熱を傾けることなく、寂しく生きてきたヒロイン。
ヒーローに会ってからいきなり攻めまくり。
読んでいて少し恥ずかしくなりましたね・・・。
以外にもヴァンパイアである事も素直に受け入れ、出会ってから数日でヒーローと共に生きていく事を決意するとは、本当に情熱的な女性です。
又ヒーローの仲間もマッチョ軍団で、身長は由に190cm以上はあると思われる荒くれ大男達。
しかし、彼らのヒーローへの忠義は本当に美しいです。
外見の割には中身がしかっりとしている兄弟達、スピンが楽しみです。
そして唯一真人間の刑事さんはどうなるのかな?
この後のスピンが楽しみです。 やっぱり面白い!! 原書の大ファンで、シリーズ6冊全部読んでいます。まさか翻訳されてるとは知らなくて、本屋さんで見つけた時は即買いでした(^^)J.R.ウォードの、オリジナリティ溢れるヴァンパイア世界が日本語になった時にどんな感じなのかな?と、それも楽しみでした。結局、良さが損なわれることなく楽しく読みました。兄弟達の個性もよく現されていたし(私のお気に入りの兄弟レイジのやんちゃさもよく出ていた)。この本が出たということは、今後のシリーズも翻訳されるってことですよね?楽しみです(^^)結末を知ったうえで読み返してみると、また違った感じがしていい。原書のレビューにも書いたけど、とにかく面白いんです。原書の英文もそんなに難しくないので、興味のある方は読んでみてください♪ ラブラブ指数が高っ!!赤面したよ 最初は「え????ヴァンパゥィア?!失敗したかも??」と思いつつ…
あっという間に読破!!
青白い…病的な…からは程遠い…「北斗の拳」を想像させるような…
筋肉の祭典というか…たくましい男たちにちょっとよろけた…
とにかく終盤に向けて
「ヴァンパイアネタ」の特徴をいかしたエロエロムードが満載で…
久しぶりに萌え萌えしましたぜ!けっ!
すこしばかり話の展開が無理やりな場面もありましたが、
それでもラブラブ指数が超高いもの好きにはたまらない一冊!
原作も2008年6月には第六作まで出版されているすぐれものだぁぁぁ!!
ちょっと読んどけ!
(おばちゃん、久しぶりに感想書いちゃったよ??)
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[ 文庫 ]
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物語の体操―みるみる小説が書ける6つのレッスン (朝日文庫)
・大塚 英志
【朝日新聞社】
発売日: 2003-04
参考価格: 588 円(税込)
販売価格: 588 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 299円〜
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・大塚 英志
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カスタマー平均評価: 3.5
… この本で言う構造は、小説を何冊か読んでるほとんどの人には
普通に分かることでは…と思う。
ただ当たり前のことをこねくり回してる印象。
批評については失礼ながら、自分の立場を
正当化するためのポジショントークに見受けられる…
物書きとして大成できなかったために、村上龍コンプレックスであるかのよう…
著者は構造や役割ばかりに意識を奪われ肝心のセンスが足りないような気がします…
小説の書き方指南については、その方法論がイマイチ。
これをやれば確かにお話のようなものを書けるようになるでしょう。
そのことに問題はあるのか? 私はあると思います。
このやり方に拘る余り、それが余分な贅肉となり
脳の一部を支配し書き手の本来の良さ・センスを
損ねてしまうのではないかと思うからです。
そしてこのやり方でもし成功できるとしたら
著者はとっくにビッグネームになっているでしょう。
また、著者は生徒が書店に本が並ぶくらいには…
と言っていますが、そのために著者の学校に何十万
(具体的な額は存じませんが…)支払う事になるでしょうか…
もちろん大切な事はお金だけではないですが…
カモになるなと言っておきながら、自分で阿漕な商売をしていると言ってしまう…
何なんでしょう。 生徒さんがかわいそうです。
小説の構造が分からない人は読んでもいいかもしれません。
しかしすでに分かってる人は読まない方がいいでしょう… タロット占いで小説 タロット占いで物語をつくるという出だしから、この本に惹かれ買いました。
でも、占い全般がそうだけど、石やサイコロやカードをたくっても、全くの無からは、なにも生まれません。結局、重要なことは、相手の顔色を見て、言ってもらいたいことを言うことです。
物語を創造することについても同じことが言えます。結局、頭の中の引出しからいかに他人においしく見せる食材を料理するか、その腕前の如何にかかっています。
この本の作者も文化人類学専攻で、それが役に立ったと言っているし、作家志望の多くの人が期待することは書いていない、というのが私の意見です。
あと、タロット占いで話をつくると何だか教条的というか説教臭い話になりがちです。 物語の構造 この本は面白い小説(物語)を如何に書くかという切り口の本ではありますが、
それは逆を返せば優れた物語というものはどのような構造になっているのかを学ぶ事が出来るという事。
また、人が理解しやすい文章の構成など、この本から学び取れるものは沢山あると思います。
物書きを目指す人以外にも是非読んで欲しい書籍です。 物語の構造を説いたもの 著者、大塚 英志が専門学校にて小説講義をしていた内容をまとめたもの。
ジュニア・ノベルス作家への育成をゴールとしている。
小説の書き方を解説した無数の本の中で、本社は2つの大きな特徴がある。
@ 物語の構築方法自体について解説していること
A 具体的なレッスン方法が記されてること
「物語」を構成要素(機能)に分解して行くと、
多くの小説がおなじ基本進行を持っていると論じてある。
この論に関しては、先人に多様な研究成果があり、
これを紹介しながらの解説となっている。
例えば村上龍の小説のあらすじ(プロット)を抜き出し、
その基本設定 ― 例えば「双子」「片方が旅に出る」「母親を探している」
といった内容を活かしつつ、時代や背景を変える事で「物語」を作る練習になると説く。
「物語」というもののなり立ちを、といた評論としても読める。
彼の作品のファンであったり、物語作りのヒントを得たい方は一読する価値があると思う。
また、作家志望ならずとも、小説ファンも作家の技巧を深く味わう意味で良いと思う。
物語の体操 小説の書き方、というよりは物語の作り方ですね。 あらすじの作り方は具体的に書いてあって身に着くと思います。ストーリー作りが苦手な人向け。文章についてはあまりふれてないです。 実践的な練習法も書いてあってGOOD
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[ 単行本 ]
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1週間でマスター 小説を書くための基礎メソッド―小説のメソッド 初級編
・奈良 裕明 ・編集の学校
【雷鳥社】
発売日: 2003-04
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
Amazonポイント: 16 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,200円〜
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・奈良 裕明 ・編集の学校
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カスタマー平均評価: 4
小説を書きたい!と思ってる人への作者からの愛 【良い点】
小説を書きたい人へ、書きたくてもとっかかりがつかめずに、二の足を踏んでる人へオススメします。背中、押してもらえますよ。「よし、やってやろう!」という気構えが身につきます。中身は実にわかりやすく、作者の小説家志望の方への愛を感じて、じんときます。章ごとに設定されたレッスンも、楽しみながら実践できます。
【悪い点】
基礎のメソッドであることをお忘れなく。あくまで、入門書なので、これを読んで小説を書ける技術が「1週間でマスター」出来るわけではありません。タイトルにつけられた1週間という言葉は、構成が7つに分けられているだけで、あくまで“売り文句”にすぎないと思います。 きっちりと書かれたいい本です。 とても良く書かれている。わかりやすい。この分厚さには少したじろぐけれど、具体的実践的です。 小説にラノベは含まれませんw ライトノベルの賞を狙ってこの本を読むのは間違いです(私がそうでした)。
内容としては作者が講師をしているだけあって、レッスン、小説の授業を受けているといった感じでした。小説を書くためのコツなどためになることを書いている反面、一語一句を大切にしすぎているのではないかといった印象を受けました(そこまで読者がミステリーでもないのに思考して読んでいるかということ)。この作者奈裕明さんは「すばる文学賞」といった賞を受賞していますが、それ以上でもそれ以下でもありません。おそらく半径2kmぐらいが守備範囲、故にラノベしかり、PCゲーしかり、携帯小説などもってのほかでしょう。故に「今時でない」どこか若い人には古臭さを感じさせてしまう。文中にも「?を読んでみてください」、「いわずもがな?」など過去の文庫を進めてみたり、さも読んでいて当然のような文章がでてきて、それを読んだ前提の話もでてくるので少し苛立ちと戸惑いを覚えないでもないです。一週間でマスターというのは言葉のあやです。読んでみるとわざわざ一週間に区切る必要はないと感じました。この本を売るための作者の戦略です(私はまんまと引っかかりましたが)
総合的に言えることは、初めて小説を書く人が読むものではないです。自分なりに長編でも短編でも何本か書いて、それでもいまいちうまく書けない、しっくりこないと行き詰った人が読むといいと思います。ためになることは書いてあります。良いことは書いてあります。だが私がそこに書いていることを理解できるのはまだ当分先の話になりそうです。 楽しく読み始めました やる気を起こさせてくれる本です。
読む気が失せる内容でもないです。
この本によって良い作品が作れるのではない。
こんな文章でプロになれるのか?
これも愚問かと。小説を書くにはプロだけでもない。
書くのは自分、道具としての本はプロへのパスポートではない。
あくまで一つの道具…なのです。
まあ、本を読んで上手になるなら苦労はしませんしね。
著者もいってますし、道具の一つとして使用して欲しいと。
小説にも文章にも一定の法則はあっても鉄則は無い。
これも一つの熱烈小説ファンが書く小説マニュアルだと思います。
数ある著のなかでも、使える道具の一つとしておすすめします。
初めの一歩を踏み出そうとしている方には重宝 どちらかといえば、ノウハウ本に分類されると思います。
例えば、初めてプログラムする人が、どうしたら効率良いプログラムが可能かと考えるたぐいの。
つまり、個々の関数に相当するところの記載はありません。全体を見渡せるように、構成に主眼をおいた指導的な書き方をされています。細かな表現方法や、文章そのものの書き方を目指している本ではありません。
一つの方法として、初めの一歩を踏み出そうとしている方には、重宝すると考えます。
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[ 文庫 ]
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危険なエクスタシーの代償 (マグノリアロマンス)
・ラリッサ・イオーネ
【オークラ出版】
発売日: 2009-04-09
参考価格: 960 円(税込)
販売価格: 960 円(税込)
( 在庫あり。 )
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・ラリッサ・イオーネ
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カスタマー平均評価: 4.5
パラノーマル好きには良いかも パラノーマルものは、結構気になる方は読む価値はあるかも・・・
J・R・ウォードの〈ブラック・ダガー・ブラザーフッド〉シリーズ や、クレスリー・コール「満月の夜に」のように、独特の世界を作り上げています。
デーモンの世界で、インキュバスでありながらも性に関する道徳観や正義感がある医師のヒーロー。
母をデーモンに殺されたが故にデーモン全てを悪と信じ、復讐のためデーモンと戦い、狩る組織に身を置くヒロイン。
昔からロマンスの世界での「身分の違う恋」設定に、異形の登場人物(デーモン?)やERもの、バイオレンスやエロティックロマンスを絶妙に絡めた娯楽作品です。
アメリカンコミックスのノリ的な作品とも言えるかもしれません。それを意識しての表紙かもしれませんが・・・。
今後、ヒーローの弟やヒロインの双子が絡む続編も楽しめそうです。
この作品の中に次作への伏線が多数張られているので、そこを意識して読むといいかもしれません。
☆5にしなかったのは、〈ブラック・ダガー・ブラザーフッド〉シリーズ ほどは、そそられなかったことと、表紙の個人的センスの評価を反映させただけですが、十分楽しめると思います。
かなりおもしろいです! 思っていたより、ずっとおもしろい作品でした。
表紙のイラストと題名から、購入しようか迷いましたが
(ちょっと中身とズレている気がします)、
巻末の訳者さんのあとがきを読んで、おもしろそうだったので買いました。
敵同士の男女が惹かれあうというロマンス的要素と、
色んなデーモンが出てくるホラーな部分で、
ハラハラしたり、ロマンチックな気分になったりと、
主人公達がどうなるのか知りたくて、一気に最後まで読んでしまいました。
ちょっと篠原千絵さんのコミックの「蒼の封印」ぽいです。
主人公の恋人も、デーモンなのに性格は少女マンガの王道のような男性だし。
アメリカでシリーズがベストセラー入りなのも納得です。
なので、題名で購入をやめている方がいたらもったいない。
ハラハラする最近の米ドラマが好きな人や、蒼の・・みたいなコミックが好きだった人は絶対気に入るはず。
ただし、アクション映画やパニック映画が嫌い、
恋愛映画だけが好き!って人は嫌いかも・・・
一つ欲を言うと、デーモンのイラストや紹介が載ってるといいのに。
早く続き出ないかなぁ。
個人的にはかなり好きな作品です。
イードロンがとにかくカッコイイ! 惹かれあう男女が敵同士で戦いあう、そんな展開が好きな人にはうってつけの作品だと思います。デーモン・スレイヤーの女性、テイラと狩られる側のデーモンの男性、イードロンの恋物語でたくさんの種族の悪魔やヴァンパイアが出てきます。
ヒーローが悪魔の場合、普通なら野性的で攻撃的な性格なのですが、とても穏やかで理知的な医師として描かれています。野性味あふれるヒロインの暴言を穏やかに余裕で言いくるめる様子はとても魅力的です。彼の人格、生き方がとにかくカッコイイ。ただ、ヒロイン、テイラの言葉使いの汚さ、粗野な罵りは気になりました。悲惨な過去を持つ女戦士なので仕方ない部分はありますが・・。
ファンタジーの世界観が多く入っているので、それがOKなら楽しめると思いますが、デーモンの設定などは最初、唐突に感じたり、いかにも作り話だと感じてしまうかも知れません。
世界観を受け入れられるかが、ポイントかも。
セクシー要素もかなり強いです。主人公達だけでなく周りのキャラもかなり激しいので、正直、ポルノぎりぎりの所。至る所に性描写のシーンが・・刺激がほしい人にはお勧めです。 ちょっとセクシー気分 フェロモン匂いたつような超絶セクシーかつ精力絶倫・テクニシャンでしかも性格は誠実そのもの、強い倫理観を持ち、家族思いの青年医師が一人の女性と出会い、ただ一人の人と思い定める・・・ というと下手な作家が描けばあまりにも現実離れして却って白けるというもの。
しかし、この作品に限ってはその心配はありません。この医師は人間外の存在、デーモンなのですから。
デーモンという人間外の存在の特性をきちんと踏まえたキャラクターの性格設定、その宿命、また作者は救命士の資格を持っているというだけあって、医療現場の描写などが大変リアリティをもって描かれています。(作者は「聖少女バフィー」や「ER緊急救命室」などのファンだそうで、ちょうどそんな雰囲気です)
ヒーローはデーモンの中でもインキュバスという種族で、その他様々な種類のデーモンが登場し、それぞれの特性がよく描き分けられています。特にヒーローには兄弟がおり、それぞれ母親デーモン種族が違うため、同じインキュバスという性質を共有しながらも、微妙に特質・性質が違う、という設定が話の中で良く生きています。それぞれ皆セクシーなので、彼らの生き生きとしたやり取りは読み応え充分です。
またヒーロー・ヒロイン共に凄惨な背景をもっており、この2人が惹かれあうのは当然と思わせる展開ぶりで、ハーレクインなどで感じがちな「こんな美人なら愛されるだろうけどさ・・・(私じゃダメだ)」という気持ちは全く感じませんでした。
SEXシーンは人間外だけあって大変激しいものですが、この凄惨な人生の2人なら当然、という感じで下品さはまるでありません。
またラブシーンだけでなく、ヒロインを取り巻く謎、奇怪な事件の真相解明も絡まり、サスペンスはあまり好きでない私が一気に最後まで読み進めてしまいました。
とにかく激しく、熱いセクシー小説です。読む価値ありです!他のキャラクターも脇役というには惜しい一人一人の魅力があります。世界設定の確かさ、各キャラクターの多彩さなど、ハリーポッター(には及びませんが)を彷彿とさせます。本作はアメリカではシリーズ化して2009年春にヒーローのセクシー兄弟を主役とした2・3作目が出るということです。本作では解明しきれなかった謎も分かるかも?ということなので、翻訳が待ち遠しいです。
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[ 単行本 ]
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ちいさなちいさな王様
・アクセル ハッケ
【講談社】
発売日: 1996-10
参考価格: 1,365 円(税込)
販売価格: 1,365 円(税込)
Amazonポイント: 13 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 165円〜
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・アクセル ハッケ ・Axel Hacke ・Michael Sova ・ミヒャエル ゾーヴァ
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カスタマー平均評価: 4.5
うーん 教訓というものが、そのままストレートにかかれていて、なんだかわざとらしい気がしました。確かに大人が読む絵本なのでしょうが、何度も何度も繰り返し読むほどでもないです。絵もさほど惹かれませんでした。悩んでいるときににでもまた読もうかなー。 ゾーヴァの挿絵がすばらしい。文章も何度も読み返していろいろ考えさせられる。 ゾーヴァの挿絵が見てみたくて入手。
文章のほうもレビューがすばらしく良かったので、期待して読んだ。
最初に読んだときは、ちょっと期待はずれ?と思ったのだが、何度も読み返すうちにその変な味わいに惹かれ、いろいろな場所に感情移入ができるようになった。
一回読み終わるのに、一時間もかからないので。何度も読み返すことをお薦めします。
何度も読み返すのに耐えうる、良い本でした。
成長って何? 成長っていったいなんでしょうか。
大人になるって、どういう事なのでしょうか。
そんな事を考えさせられます。
この本を買う時に、帯に書いていました。
「いま、大人が読むべき絵本」
でも私は、ぜひ大人になる1つ手前の方に読んでほしい。
変なプライドや価値観で身動きが取れなくなる前に。 人類共通の夢かもしれない 小さくて太っていて、ちょっと威張った王様と「僕」とのちょっとした友だちづきあいを通して、「僕」はいろいろなことを考えさせられる、という短いお話。
おとな向けのおとぎ話だから、もちろん寓意に満ちた物語。
特に印象に残ったのは、命のはじまりについて王様が語る場面だ。王様は、どんどん記憶がなくなるので、自分がどのように誕生したのか忘れてしまった。王様と女王様がなにかを一緒にするはずなのだが、いったい何だったか思い出せない。
「じつは、思い出したのだ」
王様はうれしそうに「僕」に教えてくれる。
王様の国では、まず王様と女王様がしっかりと抱き合う。それから二人とも目をつぶり、そして……なんとベランダから飛び降りるのだ。二人がちゃんとしっかり抱き合っていたら地面がトランポリンのように弾み、二人は天まで飛び上がる。そのとき二人が取ってきた星をベッドのなかに入れておくと、人間の子どもが生まれる。
どうして命がうまれるのか、という疑問は、人類共通の疑問に違いない。桃太郎は桃から生まれ、かぐや姫は竹から生まれたが、日本には定着した譬え話は存在しないようだ。
命のはじまりといい、大人になればなるほど幼くなる人物といい、どこかで読んだ気がする物語だ。ちょっと記憶をたどってみたところ……、あった! そうだ、芥川龍之介の『河童』だ。
『河童』の中にはやっと12か13歳になったばかりに見える100歳過ぎのカッパが出てきた。
もうひとつ、カッパのお産では、父親が「お前はこの世界へ生まれてくるかどうか、よく考えた上で返事をしろ。」と大きな声で尋ねる場面があった。
生まれたときから何でも自分で決められる存在でいたい、いや、生まれる前から自分の運命を自分で決めていたい。――それが、人類共通の夢のひとつなのかもしれない。 大切なモノを思い出させる 我侭で尊大な王様だけど、なんだか憎めない。
そんな彼の言葉には、いつの間にか失くしてしまった大切なモノを思い出させる何かがあります。
忙しい日々をおくる大人にこそ読んで欲しい一冊です。
不思議で、シュールなストーリーが魅力的。
挿絵がとてもキレイで本自体も薄いので、さらっと気分転換に読める本です。
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[ 単行本 ]
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クロニクル千古の闇〈5〉復讐の誓い (クロニクル千古の闇 5)
・ミシェル ペイヴァー ・酒井 駒子
【評論社】
発売日: 2009-04
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 1,890 円(税込)
Amazonポイント: 18 pt
( 在庫あり。 )
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・ミシェル ペイヴァー ・酒井 駒子 ・Michelle Paver
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カスタマー平均評価: 4
悪を描いた魔法ファンタジー5(邦訳版) 時は6000年前,北極圏のヨーロッパ.前回の冒険で Torak を助けてくれた Bale が Soul Eater Thiazzi に殺される.Torak は怒りの余り復讐の誓いを立てる.これ以後,物語は陸に移るが,その調子は暗く,緊迫したものになり,Renn と Torak が親密な会話を交わす機会もない.話はクライマックスまでの約 2/3 以上がこの調子で,ひたむきに登りつめる.Thiazzi の所在を知るために Torak は深い森の樹木に spirit walk を試み,神聖な林と呼ばれる深い森の中心にある巨大なイチイの樹が暖かく迎えてくれることを知る.Thiazzi もこの近くにいる.ここで Renn と Torak が危機に陥る.Torak は Thiazzi に 'I renounce my vengerance. I break my oath (これが原題の意味). Take me. Let her live.'* と告げる羽目になる.まあ結局は勝つのだが,その次第はここには書けない.Soul Eater の圧制から解放された森の人々は心を開き,Torak の母親の部族の魔法使いは Torak の出生の秘密を語り聞かせる.あのイチイの樹は Torak の生れた場所で,母の墓でもあった.次の巻は最終巻で,Ghost Hunter の表題だが,最後に残る Eostra との対決が待っている.
* 第 35 節の最後の行.前巻で警告したが,ここでの Torak は大人であるのに,訳文は信じ難いほどに童話風で,過剰な付加が全体の危機的様相をひたすら損なっているし,冗長なので原書 241 頁が 422 頁に増え,その分ずっしり重くなっている.減点.
リベンジ!? 待望の5巻め、今回の表紙も美しい!
帯やその他でしょっぱなからサプライズが起こる事は察しが付く。
それが軸で話が進められていくのだが、思い切りの良い展開だけれど個人的には残念だった。
それに加えて、エピソードのきっかけを作った事の人物相関関係に「それは、お互いに気づいているんじゃないの?」と、ちょっと無理がある気もする。
後々の(これに関しての)フォロウアップも、もう少しトラクが精神的に移り変わって乗り越えていく様など突っ込まれていたら、この巻のタイトルももっと鮮明になったのではと思う。
(ついでに、☆も5つだっただろう)
とはいえ、終盤で明かされた秘密や精霊渡りの描写のリアルさには、相変わらず単なるフィクションで終わってない凄さを感じた。
作者さんは、生命の繋がりを心で解っていてそこから話を描いているのだなあと。
だから、人が居るからこそ生まれるドラマもまた上っ面でなく深い安心感が根幹にあるものになるのだろう。
ヘタな正義を振りかざしたり、安易なリベンジものにしないところが良かった。
次で最終巻だというが、一体どういう結末になるのか?
早く読みたいけれど、怖いような惜しいような。
そうしてまた一年(?)、待つ! 前作に続き、すばらしい作品です! シリーズ5作目ということで、発売日を楽しみにしていました。
復讐という重いサブタイトルがついていますが、4作目よりも重くはなく、
次から次へと移っていく場面展開がドキドキさせてくれます。
ファンタジーとしての世界観が一押しです!
小学校高学年向けのファンタジー作品に分類されてしまうのが残念です。
大人でもとても楽しめる作品です!!
評論社のHPにこの巻の第1章が紹介されています。
立ち読み感覚で、試し読みできます。
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