|
[ 単行本 ]
|
詞華集 生きていてほしいんです―戦争と平和
【童話屋】
発売日: 2009-04
参考価格: 1,313 円(税込)
販売価格: 1,313 円(税込)
Amazonポイント: 13 pt
( 在庫あり。 )
|
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ 文庫 ]
|
詩の力 (新潮文庫)
・吉本 隆明
【新潮社】
発売日: 2008-12-20
参考価格: 380 円(税込)
販売価格: 380 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 250円〜
|
・吉本 隆明
|
カスタマー平均評価: 4
詩の死滅した時代のガイド 初出は毎日新聞社であり、同社記者による聞き書きの1冊。同じ手法で単行本化された『日本近代文学の名作』と同様に格好の日本近現代詩入門となっている。
本の「作り方」としてはお手軽には違いないが、やはり大吉本の魅力には抗し難いと評者には思われた。かつて、一般紙には絶対出ないと断言していた吉本だが、こうした「転向」にも倫理的なリゴリズムから脱却したのであろう(やや皮肉)。
「ネオコン」鮎川信夫との盟友関係や、吉増剛造への高い評価は当然だが、宇多田ヒカル、俵万智に対しても一定の評価を与えているところが吉本流だ。
吉本自身が、不器用なまでに倫理的な主題を持っていた詩人ではあったのだが、谷川俊太郎と谷川雁、塚本邦雄と田村隆一が並ぶ結構は刺激的である。
永瀬清子を高く評価するスタンスも「サヨク」的にはどうなるのだろう。全く自在な境地に遊ぶ詩人吉本の面目躍如といったところか?
評者は田村隆一の「明日になれば死ぬ言葉」と鮎川の「繋船ホテルの朝の歌」とともに永瀬の「諸国の天女」を深く愛するが、吉本はその長い詩人としての、また思想家としてのキャリアのなかで、詩作品に対する評価を変えてきたのではないだろうか? その経緯(そんなものがあるとすればだが)はよく知らないが、詩どころか言葉に対する緊張感がまるでなくなってきた現代、吉本のややアナクロな視点が却って新鮮であり、瞠目して読まざるを得ない。
|
|
[ 単行本 ]
|
奥の細道が面白いほどわかる本―紀行文の史上最高傑作が現代風によみがえった!
・土屋 博映
【中経出版】
発売日: 2003-02
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 1,470 円(税込)
Amazonポイント: 14 pt
( 通常2〜4週間以内に発送 )
中古価格: 593円〜
|
・土屋 博映
|
カスタマー平均評価: 4.5
心の旅 本書は松尾芭蕉と一緒に旅した弟子の河合曾良が、出発地点の江戸を出て東北を巡り、最終地点の大垣に着くまでの『奥の細道』の旅を二人の会話によって回想していく形で進行していきます。
土地ごとにそこで読んだ句とその訳、二人の会話によるそこでの出来事やその時の心境を回想するという編成なのですが、現代では使われない表現や、難しい表現には解説が入りますし、句の訳に関しても句に続いて簡単な訳があって、最後にきっちりした訳がついてるのですごく親切です。
自分もそうだったんですが古典文学というと堅苦しいという先入観があったんですが、現代表現や、親父ギャグ満載の二人の会話はマンガを読んでいるようでとっつきやすく、読みやすくなってます。しかもただ力を抜いているだけでなくしっかりと歴史的背景、その時に見た景観などが盛り込まれてるので読む人が自然とイメージができるようにもなってます。
短い5・7・5の中に表現される風景や想い・・・俳句っておもしろい! 芭蕉と曾良のギャグを交えた対話がおもしろい 『奥の細道』は、古くから歌に詠まれた名所(歌枕)を辿る旅なので、背景となる和歌の知識が必要ですが、そういったことも含めてわかりやすく解説されています。 しかも、芭蕉と曾良が旅を回想しながら対話するというスタイルをとり、ときにはギャグも交えていて、漫才でも聞いているように、楽しみながら読み進められます。 本当に「面白いほどわかる」というタイトルにふさわしい本です。 東北大陸にひたる 「旅に病んで 夢は枯野をかけめぐる」旅に出て心に映る世と人生を「軽み」に昇華させようとした俳聖芭蕉。「奥の細道」は朗読メニューとして薦められたので、いつかは読みたいと思っていたのですが、古文に不慣れなため敬遠していました。それが、あの「古文の土屋」氏が解説してわかりやすく出してくれたということで、ドキドキしながら読み進めました。結果は期待どおり○。単なる解説文ではなく、芭蕉と弟子・曽良との会話のやりとりという形式をとることで、芭蕉が現したかったことや句のできた背景を臨場感ゆたかに味わうことができました。芭蕉の心象に浮かぶ「東北大陸」のイメージにどっぷり浸れます。古文の訳注本にありがちな味気なさを感じさせません。古文は苦手だけど、芭蕉のみちのくワールドを味わいたいという方にはおすすめです。
|
|
[ 文庫 ]
|
ポケット詩集
【童話屋】
発売日: 1998-11
参考価格: 1,313 円(税込)
販売価格: 1,313 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 20円〜
|
|
カスタマー平均評価: 5
余韻にひたる 詩集は欲しいと思うけれどおしなべて価格が高いと思う。よほどお気に入りの詩人のものでない限り、詩集を買おうとは思わないかも知れない。でもこの小さな本はちょっと違う。
まず文庫サイズなのが嬉しい。何度も繰り返し読む性質のものであるから、小さくてもハードカバーなのがなおありがたい。カバンにしのばせて持ち歩き、ぽかんとあいた時間に取り出して読むもよし、枕元に置いて寝るまえにパラパラ読むもよし。中身は一流の詩ばかりなのだ。
宮沢賢治や与謝野晶子などの有名な詩に始まり、茨木のり子、長田弘、大岡信といったそうそうたる詩人の名作が並ぶ。昔どこかで読んで衝撃を受けた「便所掃除」まで載っている。新川和江の「わたしを束ねないで」や茨木のり子の「自分の感受性くらい」に励まされ、栗原貞子の「生ましめんかな」で生命の尊さを思う。詩は人生に色々なことを教えてくれる。 光る詩心 かつて教科書でであったことがある詩たち。大人になって出会ってみると非常に感慨深いですね。詩人たちの入魂の作品ばかりです。声に出して誰かに聞かせたくなるような詩ばかり。すべての漢字にふりがなが振ってあるし甥っ子にプレゼントしてみようか。昔の少年は詩をよく読んだものらしいですし。。。装丁も文庫といえどもハードカバーでなかなか素敵です。 詩の入門書としてはいいかも 「雨ニモ負ケズ」から始まるこの詩集は、多分に編者の好みが現れているのか、ちょっと押し付けがましい。「生きる」ことにめらめら炎を燃やしているような詩が多い。
鬱のときに読むと、ちょっと苦しくなるかも? ともあれ、子ども向けだけあって、気軽な詩の入門書としてはいいかも。「I was born」「表札」「わたしを束ねないで」「生ましめんかな」「自分の感受性くらい」といった、いわゆる教科書に載っていたような有名どころも沢山載っているし。 お気に入りに出会える、かも 新旧問わず、さまざまな詩が収録されています。 バラエティに富んでいて、どれも味わい深いです。 お気に入りの作品に出会えた喜び。 本当にポケットに入れて持ち歩きたいような、素敵な詩集。 心のポケットにしまっておきたい詩集です 国語の時間の「詩」が苦手だった人も、 この本を読むと、少なくとも1つぐらいは 自分の心に響いてくる詩に出会えると思う。わたしの詩の世界は、この本から広がりました。
|
|
[ ペーパーバック ]
|
キャッツ―ポッサムおじさんの猫とつき合う法 (ちくま文庫)
・T.S. エリオット ・ニコラス ベントリー
【筑摩書房】
発売日: 1995-12
参考価格: 693 円(税込)
販売価格: 693 円(税込)
Amazonポイント: 6 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
|
・T.S. エリオット ・ニコラス ベントリー ・Thomas Stearns Eliot
|
カスタマー平均評価: 4.5
原文をつけて欲しかった・・・。 大ヒットミュージカルの「原作」として、是非読んでみたいと思われる方も多いと思います。原作者も、ノーベル文学賞のT.S.エリオットですし。できれば原文を一緒に載せて欲しかったですね。訳注がいろいろ付されているのですが、なお更、そう思いました。大詩人が、ちょっと軽い感じで詠んだ作品なので、そのしゃれっ気が気になります。あとがきで訳者の方は、エリオット独特の急転調の詩は理解しづらいの、意訳を含めていることなど書かれていました。興味のある方は、オリジナル文とこの訳を見比べて欲しい、とも。やはり、そうですよね。これだけでは、物足らない感じです。不遜とは思いましたが、感じたままを・・・。 こんな楽しいこともうずっと忘れていた・・
みたいな、いや全く、人生は楽しく無いとね。
この猫の描写のように楽しく。
実は四季の キャッツ をそれと知らずにというか、
余り気にせず昔観ていたのだけれど、あっという間に
終わってしまったという感じで、時間も確か短かった気もするけれど、
まあやはり楽しかったのかも。
昨今、この方の言葉が耳に残るようになり、検索してみて
初めてこの度輪郭をはっきり得た次第。
言葉は面白かった、冒険をやめてはいけない、元に戻るのだから、
みたいな言葉。
数年前にもぼやっと検索して不明だった気もする。
どうも巡り合いは巡り合いたい時にやって来るようだ。
ミュージカルより、こっち! ミュージカル「キャッツ」にこんな原作があるとはあーら、知しらなんだ知らなんだ。だけど、だけど、断然こっちのほうが明るくて面白くためになるTとSから成る大英帝国エリオットせんせのグローカル・ミュージカル、嬉しかるかる、ミュージカル。
劇団「四季」の暗く惨めなミュージカルよりはるかに面白くためになるワイのワイのワイ。そうか、オリジナルには、娼婦猫はいないんだ、ちょっぴり寂しい残念なと思いきや、元々この本はエリオットが、勤務先の同僚のくそガキども、いやいや失礼、お子様向けに書いたもの、娼婦猫なんて下品だがチョッピしうれし恥ずかし姉様猫なんてあったまるか、氷の刃。えーい、もう。
それにしてもこの本の挿絵に描かれている猫の表情、どれ一つとっても可愛い奴がいないのはなぜ? なぜ、どうしてなの? みんな、支那猫みたいに目が釣り上がっちゃってさあ、そいでもって、ふてくされているんだもんなあ。
原作は、1939年に出版された。大戦間近というか、もう既にアドルフ君あたりはどっかへ侵入していた時分、さすが大英帝国のTとSとでエリオット、余裕があるなあ。 劇団四季『キャッツ』がより面白くなる! 舞台だと、どうしても分かりにくい部分が出てきてしまいますが、この本を読んでおけば「あ、そのネコ!」・・・とすぐに結びつける事ができて、より舞台を楽しむ事ができます。
原作と比較して「どうなの!?」と思ってしまう舞台などもありますが、この本は是非是非、劇場へ足を運ぶ前に読んでおくことをおすすめします! キャッツを見る前に、ぜひ読んでほしい キャッツに登場するネコたちが原作のこの本にたくさんでてくる。
この本に出てこないネコもいるが、ここは劇を見てのお楽しみ。
四季のネコたちが2倍に素敵になる。また、劇を見終わったあと
また読むとさらに2倍楽しめる。オススメ
|
|
[ 単行本 ]
|
図説 地図とあらすじで読む万葉集
・坂本 勝
【青春出版社】
発売日: 2006-06
参考価格: 1,134 円(税込)
販売価格: 1,134 円(税込)
Amazonポイント: 11 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,000円〜
|
・坂本 勝
|
カスタマー平均評価: 5
『万葉集』の世界観が一目でわかる 『万葉集』の真髄と要所がすっきりと簡略に、ビジュアルにまとめられている。三部構成である。
(1)万葉時代の歴史的事件(有間皇子の変、大津皇子の変など)とそれに関連する歌とその解説。
(2)代表的万葉歌人(人麻呂、赤人他)の代表歌とその解説。
(3)歌の内容別分類(季節の歌、死の歌、恋の歌、旅の歌、防人の歌など)に属する代表歌とその解説。
日本人のこころの原点『万葉集』入門、ガイド版である(雅)
|
|
[ 文庫 ]
|
神曲〈1〉地獄篇 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)
・ダンテ アリギエーリ
【集英社】
発売日: 2003-01
参考価格: 1,000 円(税込)
販売価格: 1,000 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 500円〜
|
・ダンテ アリギエーリ ・Dante Alighieri
|
カスタマー平均評価: 4
誰もが名前は知っているダンテの新曲 しかしながら知名度の割には読まれていない本だ。私もこれまでに何度も挫折してしまっていた。その理由は、翻訳が難解であることが大きな理由であった。しかしながら本書では読みやすい文章となっているので、そのようなジレンマは解消されるだろう。この地獄篇では文字通り、地獄行脚の様子がか描かれている。ダンテの時代も我々の時代も地獄の様子はそれほど変わっていないように思えるがどうだろうか?
宗教、文体と言ったものにこだわる場合は評価は難しいのかもしれないが、私にとっては十分読み応えのある作品であった。 面白い訳ではあるが・・・ 面白ければ良いというものでもあるまい。この集英社版は、唯一の文庫版口語訳だったので批判は控えてきたが、平川訳が文庫化されたからもういいだろう。川本皓嗣も河島英昭も抑え気味に批判している。本当は声を荒げて罵倒したいのだろうが、そこはさすが大人である。だから私が代わりにやろう。
寿岳訳はダンテに対する冒涜である。問題点を三つ挙げる。
1.3行連句にしていない。
2.『往生要集』を念頭に仏教色を出した。
3.ブレイクの「病んだバラ」の詩を冒頭につけた。
『神曲』は3行連句を連ねた歌が「地獄篇」「煉獄篇」「天国篇」の3篇にそれぞれ33歌、これに「地獄篇」の第1歌を「序歌」として加えて、ちょうど100歌という構成になっている。こうして拘った3という数字は、キリスト教の正統教義である父と子と精霊の三位一体を表している。
『神曲』とは、暗い森の入口に立った瞬間から、踏みしめるその一歩一歩で三位一体を褒め称えて天上を目指し、やがて天頂で天使たちの織り成す大輪のバラに出会うという物語なのである。だから翻訳の都合で3行連句にしなかったなどというのは、あまりにも無神経と言わざるを得ない。
その無神経さが仏教色に繋がるのは言うまでもないだろう。同じ「中世」だからというが、要するに原作者ダンテの信仰など、寿岳にとってはどうでもいいのだ。だがこれでは釈迦が馬小屋で生まれ、キリストが悟りを開くようなものである。破壊的な訳なのだ。
そしてブレイクの「病んだバラ」。イギリス・ロマン派の詩人ブレイクは、三位一体を真っ向から否定する独自の神話体系を作り上げた、文字通りの異端である。そのブレイクの、選りによって「病んだバラ」か!たしかに平川訳もブレイクの絵を掲載している。だが異端の詩人の詩「病んだバラ」を勝手にエピグラフにしてしまうというのは、全く次元が違う話である。原作に対する冒涜としか言いようがない。一体、こんなことをする権利が翻訳者にあるのか?
『神曲』という大輪のバラを「病んだバラ」にしてしまった張本人は、寿岳文章よ、あなたではないのか? 人は地獄に落ちない。地獄を生きるだけ。 人は、善悪に関わらず、普通は女の子宮から生まれ、死んだら骸骨になる。天国にも地獄にも行かず、もとの「無」になる。それは何千年経っても変わらない。
ダンテの「喜劇」(彼自身そう呼んでいた)の地獄篇は、彼が地獄に落としたいと思った人々をペンの力で地獄に落として溜飲を下げたいから書いたのだ。寿岳氏はダンテを愛しすぎ、Divineだと崇めすぎ。ブレイクの絵を挿入したのは世界初というがそれが本当にいいのか。ブレイクの絵は傑作だが読者に先入観を植え付けると思う。詳しすぎる注釈も同じ意味で邪魔。ダンテの文章だけですこぶる面白いのに。
ダンテも人の子。生臭坊主や詐欺師を地獄に落とすのはわかるが、恋人に死なれた欲求不満がクレオパトラをも淫乱と決め付け、悲劇の恋人達まで地獄行きはどうか。ヴィルジリオ(=ベアトリーチェ)は脅えるダンテを小脇に抱え、接吻し、おんぶにだっこをしてくれる。彼に守られダンテは地獄で苦しむ罪びと(どこか滑稽)を傍観し、憐れみながらも幸せだ。
高き山に登る(孤高に自由に生きる)には勇気がいる。ダンテが戻ろうとした森は不自由で危険な浮世。人が一度は密かに思う「あんな奴は地獄へ落ちればいい」という輩でいっぱいだ。でも落ちない。何千年経っても悪はあり、宗教はそれを解決できない。喜劇的に風刺するしかない。 国語辞典をお供に 言わずと知れたダンテ作『神曲』。本文庫はその第一部となる地獄編である。
物語の筋としては、森に迷ったダンテがウェルギリウスをガイドに地獄を見て回り、今後煉獄と天国へも行く予定、
というただそれだけのことだ。一言で言えば本書の内容は地獄ツアーである。ダンテはこの地獄という場所を、
細かく分けて描いており、地獄は地獄でもいろいろな段階がある。地獄に落とされた者たちは、
生前に犯した罪の種類などによって細分化されて収容されており、各人に応じた責め苦を受けている。
殺人などの重罪よりも、寧ろ人をだましたり裏切ったりした者が特に重罰を受けているのが興味深い。
地獄にいるのは古代の人間(キリスト教がまだなかったために居る者と、カエサル暗殺などの行為を行った為にも居る者とがある)、
神話世界の人物(オウィディウスの変身物語に出てくる者たちや、トロイ戦争の人々など)や、
ダンテの生きたイタリア、殊にフィレンツェの政争に明け暮れた貴族や聖職者たち(教皇までいる!)などさまざま。
とにかく頼りになるガイドであるウェルギリウスに付いてゆくダンテと共に旅していくと、
ダンテがどのような者を地獄のどの部分に入れたか、そこにダンテの考え方、痛烈な批判・皮肉があらわれ面白い。
内容は難解ではないが、イタリアの政治抗争がややこしく消化しきれない部分もある。また、本文は大きな字で読みやすく、
すぐ下に註も付され理解を助けてくれるが、普段目にしない漢字や言い回しが多く、大部の日本語辞書を手元に置きたい。
本文中には18-19世紀の英詩人ウィリアム・ブレイクによる挿絵が組み込まれ、その解題もついている。 悪くはないが、、、、 この書は3冊ともに訳文の歯切れが悪い。よってその分判りにくい。しかし、注や図解はとても良い。そこで星三つです。
|
|
[ 文庫 ]
|
悪の華 (新潮文庫)
・ボードレール
【新潮社】
発売日: 1953-11-03
参考価格: 660 円(税込)
販売価格: 660 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
|
・ボードレール
|
カスタマー平均評価: 5
現代的「悲哀」の始まり フランス語のできない浅学の者の意見ですが、フランス象徴主義文学の先駆者にして、現代の「悲哀」をここまで壮絶に描いた詩集は無いと思います。注目すべきは、身の毛のよだつような情景描写の精緻なリアリズム。パリ情景における『七人の老爺』とは、まさにボードレール自身のいる世界(神は7日で世界を創られた)そのものの象徴ではないでしょうか。阿片熱と鬱に侵された、あまりにも現代の悲哀を知りすぎた詩人の傑作であり、『巴里の憂鬱』と一緒に読まれたい。 カッコイイ! ボードレール。いろいろと問題のあった人のようですが、詩人としてはとてもカッコイイ人です。「悪の華」というこのタイトルがもうカッコイイ。
ただ、この世界が嫌になっている人はかなりはまっちゃうと思います。
実際、私も受験の1ヶ月くらい前に彼に出会い、勉強を辞め、詩人になるのだ!と詩を書き始めてしまいました。まあ、いい思い出ですが。
そういうわけで、人によっては不気味な精神世界をさまようことになるかもしれません。お気をつけていってらっしゃいませ。 噫、無惨! 堀口大学氏の作品として読む方が良いかもしれない。
ボドレール氏のとして読むのならば、原文を読んだ方が手っ取り早い。
読んでいて、だんだん空虚で背徳的な世界に引き込まれてゆく。
ゴシックが好きな人にお勧めしたい。 ボードレールは永遠です。 フランス語が読めたらボードレールが読みたい。そんな風に思って学生時代フランス語を一生懸命勉強していました。でも結局読めませんでした。堀口大学の翻訳以上になりませんでした。でも、この日本風味のボードレールのどこがいけないんでしょうか?オリジナルは結局オリジナルじゃないか?翻訳は翻訳でいいじゃないか?そんな風に情けなく開き直るワタクシでした。 堀口作品として読むべきである 堀口大學の翻訳作品中、特に出色の作品である。ボードレールの原詩を素材に、斯くまで美しき詩集を作り上げた堀口の天才には脱帽する。当然、「意訳の芸術」であって、ボードレールの意思をそのまま反映した「芸術の直訳」ではない。ボードレールの原詩そのものを味わいたい人は、直接フランス語で読まれるべきであろう(大体、フランス語を韻律と雰囲気を「正しく和訳」することには無理がある)。
|
|
[ 文庫 ]
|
戯曲 毛皮のマリー・血は立ったまま眠っている (角川文庫)
・寺山 修司
【角川グループパブリッシング】
発売日: 2009-02-25
参考価格: 620 円(税込)
販売価格: 620 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 620円〜
|
・寺山 修司
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ 文庫 ]
|
神曲〈2〉煉獄篇 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)
・ダンテ アリギエーリ
【集英社】
発売日: 2003-01
参考価格: 1,000 円(税込)
販売価格: 1,000 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 460円〜
|
・ダンテ アリギエーリ ・Dante Alighieri
|
カスタマー平均評価: 4.5
謙遜とは何か 地獄とは打って変わって、煉獄の旅の幕開きはのどかである。山裾では窪地に花が咲き、生前、敵対した者同士が共に息子の不肖を嘆き、歌を唱和する光景も見られる。 が、ペテロの門に至るや状況は一転、浄罪の行が始まる。まずは高慢の罪。生前、人を凌ぐことに執心した画家が、重荷を負いながら名声の虚しさを語る。ダンテ自身、学問と教養を誇って庶民の心に入らなかったことで身に覚えがあるようだ。浄罪の行はこれを始めとして7段階あるが、そのすべてを他人事で済ませられる読者は少ないだろう。畏怖の念にかられ、姿勢を正され、謙遜について深く考えさせられる。 山頂に着き、これまで絶大な信頼感を抱いてきたウェルギリウスが、含蓄のある言葉を贈ってまもなく、姿を消したことに気付いた時には、ダンテならずともじわっとくるだろう。そこで、間髪おかずベアトリーチェに一喝され、過去数年の怠惰を弾劾されるのは、師との別れの辛さを忘れるにも丁度よい。 聖書やダンテ以前の西洋古典に親しんでいれば、『神曲』になじみやすいことは言うまでもない。が、そうでなくても、本文と脚註を結び付けつつ展開を把握するには強い集中を要するため、雑念が掃われさっぱりする。つまり、読者にとっての導師、寿岳文章の註さえ丁寧に読めば、キリスト者でなくても本書は味わえる。 信仰と愛の記念碑 史上最も有名な詩人の一人ダンテによる長編小説。生身のまま死後の世界を巡るというストーリーで当時の人々の宗教観・倫理観・宇宙観などがうかがわれます。本書「煉獄篇」はダンテにとって永遠の恋人であったベトリーチェの登場が圧巻。ただし、読み解くためには欧州の古い習慣やキリスト教に関する知識が必要で、現代日本人にはちょっと難しいという印象を受けるかもしれません。 永遠の神曲/ウイリアム・ブレイクの挿絵 a??a?aa??a?≫a?!a??a??a?3a?Ra?,c?ca?'ea-a?"a?§a??a?|a?|a??a?aa?¢a??a?≫a?-a?¬a??a? ̄a?Ra??a"?a?'c?\a??a??a?-a??a?a?"a?Ra"2a-|e...a?Ra?μe?a??a??cμμc"≫a?Ra,-c??a? ̄a?a,,a?≪c?¬e?aa?Ra?a?3a??a?-a?£a?3a??a?1a?≪e??a?¨a?-e??a??a??a?|a??a??a??a??a?a?"a?Ra?,c±?a?≪a? ̄a??a?-a?'a??a?aa??a??a?Ra??a"?a??a??a...\a??a??a?|a??a??a??a?a-|c"?a?Re??a,ao|ea-a??a??a?'a?|a?≪a??a?-a??c\?a?2a?§a?-a??a??a?a??a?Ra??a??a??a?aa?¢a?2a??e≪,a...a?Rc?\e-?a?'a-1a...a??a??a?-a?|a?a??ao|ea-a?"a?§a??a??a??a?¨e3?a...\a?-a??a?-a??a?a ̄?a23a°?a?Re¨3a??aR?a?≪c??a?-a??a?a?-a?¬a??a? ̄a?Ra??cμμa?Rc?,e-¢e§£ea¬a??e??a,,a?≪e??a'3a・±a??a?a?a?3a??a??a??a??a?-a??a?a?3e|3a?aR-a??e|3a? ̄a?a?°a,-c'cμ?a?£a??a≫?a-\a?§a??ao?c ̄?a?2a?≪a,!a??a?-a?'c¶?a??a??a?|a??a??a?Ra??aR?a??a??a??a??a?a??a?§a?aa??a"?a??a?¨a?a??a??a??a?a??a?£a??a,a??a?Re?£c?1a?'e¨a??a?°a?a?-a?¬a??a? ̄a?Ra??cμμa?Ra?°a?・a?a?≫a?¨a?"a?ca??e??c-?a?'a??a?£a?|a??a??a??a?'a??a??a?|a??a??a?¨a? ̄a??a??a?e??c?1a??a?Re3aa??a??a?oa??a?|a??a??a??a?aR?e??a?Re?2a!??a??a??a??a??a??ea?a?≪a≫?a,?a??a?£a?|a??a?|a?a??a"?a?Ra??a??a??a?・a??a??a??a??a??a?≪a??a??ao?a?§a??a?a??a??a?§a??a,e|?a?Ra?!a?a?Ra??a??a?,c±?a?§a??a?Ra?§a?e??a'3a?Ra??a??a-1a?≪a? ̄a? ̄e??a??a?§a??a?-a??a??a?
|
|