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[ 単行本 ]
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母国は日本、祖国は台湾―或る日本語族台湾人の告白 (シリーズ日本人の誇り 3)
・柯 徳三
【桜の花出版】
発売日: 2005-08
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 1,470 円(税込)
Amazonポイント: 14 pt
( 通常2〜5週間以内に発送 )
中古価格: 2,871円〜
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・柯 徳三
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カスタマー平均評価: 4
日本への批判は削られている You tubeに投稿された「JAPANデビュー」でチャンネル桜が台湾へ突撃取材(その5)によると、著者の柯徳三さんご本人は本書に関して次のように証言されています。
「私の出版した本はね、いいことわるいことたくさんあってね、あの時は私がしゃべった悪い事、今まで日本がこうしたこうした差別待遇とかたくさん書いたけど、本の中では全部削られた。桜の花出版社はいいことばっかり取り上げている。私がまるで日本様様だと考えていると、そういうような印象を受けるように書いている。一応原稿は私に渡してくれたけど、これでいいか、まぁしょうがない、あんた売るためにはこうやる以外しょうがないでしょ。私は印税一つも貰ってない。書いた報いとして20冊くれただけ。」
NHKの歪んだ報道を糺す一冊! 著者の柯さんは、4月5日のNHKスペシャル、シリーズJAPANデビュー「アジアの一等国」にVTR出演していた。番組では、驚くべきことにインタビューを受けた柯さんが日本について批判をしていた部分だけを編集して放送していた。まるで、柯さんが「反日家」のような描き方だったが、この「母国は日本、祖国は台湾」を読めば、とても「親日家」であることがわかる。「親日家」であるがゆえに、日本を愛するがゆえに、日本を批判したコメントを、NHKは「日本は台湾の人々を弾圧して苦しめた」というストーリーで、番組を作った。事実の捏造もはなはだしい。NHKがいかに偏向したメディアであるかを証明する貴重な本だ。この本の中で、柯さんは次のように述べている。「大東亜戦争で、日本人が悪いことをしたと、何十回も謝っていますが、これは大いに間違いです。大間違いです。戦争というものは愚かな歴史ではありますが、日本が戦争に突入していかざるを得なかった当時の状況を、日本人はきちんと学ぶ必要があるのです」 日本人と台湾人に眠る心の絆 戦後教育を受けた全ての世代に読んでほしい真のメッセージがです。
台湾人である著者は、戦前の日本の統治と日本精神が現在の台湾発
展に寄与したと高く評価します。そして、著者は胸を張って言います。
自分の母国は日本だと。一方で著者は、母国の日本ではGHQによる
戦争贖罪植付け政策である、"War Guilty Imformation Program"
により、日本の精神を骨抜きにされてしまったと嘆きます。この2つの言
葉に本当に涙が出ました。現在、正式な国交がない台湾に、日本にこ
れだけの親しみを抱いてくれている人が居ることを一人でも多くの日本
人に知ってほしいと願っています。 日本統治時代の台湾の情景が生々しく浮かび上がってきます 歴史というのは、単に過去に起こった出来事が時系列に並べられたものとして理解するとつまらないものだと思います。 学校で、「日清戦争に日本が勝って、台湾が清国から日本に割譲された」ということは学びましたが、単なる知識だけに止まっていて、当時の日本と台湾の人々にとってどのような感情をひき起したのか、両国にとってどういう意味をもつものだったのか、その後両国はどのような歴史を刻んだのかなど、思いを寄せることはありませんでした。 この本を読んでいると、著者とともに、自分も清朝末期の弁髪をしていた時代にまで遡り、当時の情景の中にどんどん入り込んでいきます。 戦前の日本をすべて否定しようとする人々は、まず「イデオロギーありき」で、それに縛られて、こういった歴史の証言に、虚心に耳を傾けようという姿勢が見られないように思います。 一度イデオロギーから離れて、歴史の証言に耳を傾けてみませんか?当時を生きた人々の感情、感覚、感性に共感して、歴史を、自分の頭と感性で捉え直してみませんか? 親に対しては、身近すぎる存在であるが故に、様々な感情を抱くことがあると思いますが、それでもやはり自分を育ててくれた親は自分にとってかけがえのない存在であるように、著者にとっての日本は育ての親で、日本に対しては特別な感情を抱いていると語っています。 いまの日本人のために、もっともっとこういった歴史の証言を残していただきたいと願っています。また、日本統治時代に満州や朝鮮半島に生きた人々の証言も本になるといいなと願っています。生きた証言を通して、歴史認識を再構築していきたいと思っていますので、今後もこのシリーズに期待しています。
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[ 単行本 ]
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走ることについて語るときに僕の語ること
・村上 春樹
【文藝春秋】
発売日: 2007-10-12
参考価格: 1,500 円(税込)
販売価格: 1,500 円(税込)
Amazonポイント: 15 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 687円〜
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・村上 春樹
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カスタマー平均評価: 4.5
誠実な人柄を受け取る 当然のことながら、走ることについて村上春樹さんが語っている本なのだが、読んでいると彼の誠実な人柄が伝わってきて、読んでいて気持ちいい。それに、彼のような天才が、まじめに「努力」について語っていることに、すごく安心させられる。やっぱり彼は、彼なりの「存在の不安」と、さまざまな方法で向き合っているのだな、と感じられる作品だった。 心に添って走る 村上春樹を読み始めて20年が経ち、私も大人になりました。当時は20年後の自分が走るなんて夢にも思っていなかったはず。もちろんフルマラソンなんて夢のまた夢なヘタレランナーですが(笑)。不思議なのは走るのが好きかと聞かれたら「とんでもない!」と答えるだろうと言うこと。これは村上さんがシドニー五輪の本の帯に「オリンピックなんて全然好きじゃない」と書いた気持ちに少し似ています。走ることについてここまで真摯に語られた本は他にない気がします。この本を私のスポーツクラブの恩師であり、リレーマラソン大会に誘って走るきっかけを下さったコーチの退職に際し、お餞別に…とプレゼントしました。 走れ、はるき!!! 走ること、小説を書くこと、そして村上春樹が経験できる1冊。
「もしもそのころの僕が、長いポニーテールを持っていたとしても」の出だしは、ボストンの川べりをポニーテールの美しいハーヴァードの新入女子大生が抜かしていく風景が自然の美しさを拾いながら、だんだんと走っている筆者に焦点が向く、その流れがすごい。
2時間30分弱かけて、ゆっくり楽しんで読めた。
?僕は小説を書く方法の多くを、道路を毎朝走ることから学んできた
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・筋肉は、負荷を与えただけ応えてくれる
・小説を書くのに必要なことは、才能。そして、集中力と持続力
・日本語で話すとこぼれおちる。外国語なら、言語的選択枝と可能性は必然的に限られる
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ジョギングの友であり人生の友に! 村上春樹がジョギングをしているのは知っていた。多分、健康維持か何かのためにやっているんだろう、その程度に軽く考えていた。この本についても、春樹がジョギングについて書いたエッセイ本だろう位に考えていた。
読み始めて驚いた。この本は春樹の自叙伝ではないか。しかも、春樹の人生哲学のエッセンスが織り込まれている。何故、ジョギングを開始したか。何故、毎日走るのか。どのようにして小説を書き続けているか。それらが、春樹の体験した25のマラソン・レース、北海道のウルトラ・マラソン、ランナーとして経験した運動能力の年齢的なピーク、そしてトライ・アスロンへの挑戦。
ボストンを走り、NYを走り、アテネを走る。書き続けるために走り、走りながら書く。ランニングの才能もなく、小説家としての才能もない春樹が、いかに目標を設定し、毎日、たゆまぬ努力を続けてきたことが真摯に描かれている。
人生とは、どうゆうものかを教えてくれる。 これだけ楽しませてもらってあと何が不満かというと.... 村上春樹の小説のファンには狭量な人が多いらしく、たとえば私がレビューで何を書いても、(他の作家の作品の場合に比べて)大体評判が悪い。完全に自分の意見に一致しなければ、提示された意見を排除したいようである。しかし、仮にあなたが考えていることを、他の誰かが100%代弁してくれたところで、そんな意見は耳に快いだけで、「参考」にはならないのではないか。村上春樹の作品は、そんな狭量さとは本質的に無縁なところにある、というのが私の感想である。もっとも、この作品に限っては、どうも読者層が違うらしい。コアなファン以外にも、かなり読まれているようである。
この作品では、「走る」ことをテーマにして、そのことの意義がさまざまに考察されている。いつもながら文章は明快であり、ちょっとした比喩や言い回しにも独特のセンスが感じられる。箴言・警句・格言らしき文もところどころにみられ、はっとする場面もしばしばである。この人の文章は留保なくすばらしいと今回も思う。
しかし何となく充足感が薄いのはなぜか。まず、統一したテーマがあるとはいえ、やはり寄せ集めた文章の弱み、何かを最初から最後まで見届けるような強力な構成でないことが大きいだろう。各章がある程度長いため、短文を集めたエッセイ集の要領では読めない。その半端さが原因のひとつ。しかしこれは読者側の問題であり、彼の落ち度ではない。もうひとつは、初出誌をみるとわかる。何となく予想していたのだが、思った通り、少なくとも一部は「格好よく生きる男」を前面に押し出すような雑誌であった。この手合いの雑誌には癖があり、何事も安手のドキュメンタリーよろしく、格好のいい「ドラマ」にしてしまう傾向がある。彼ほどの人がそんなことに流されたはずはないが、やはり無意識に文体や口調が変わったのではないか。そのことに私は途中で気づいた。
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[ 文庫 ]
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その後のツレがうつになりまして。 (幻冬舎文庫)
・細川 貂々
【幻冬舎】
発売日: 2009-04
参考価格: 480 円(税込)
販売価格: 480 円(税込)
( 在庫あり。 )
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・細川 貂々
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カスタマー平均評価: 5
うつの回復期 10代の頃に重いうつになり、それからツレさんのように一進一退しながら、本当にゆっくり少しずつうつを抜け出しました。今ではいろんなことを楽しんだり、人と普通に接することもできるようになりました。でもどん底になることこそありませんが、ある日ふと軽いうつの症状にはまり込むことがあります。うつのときの症状って、経験した人でも、治って普通に過ごしてるときはなかなか思い出せないんじゃないでしょうか。でもこの本を読むと、ちゃんと治る。大丈夫!と安心できて、希望が持てて、しんどいときにちょっと前向きになれます。 「うつ」と共に歩むツレさんとテンテンさん スーパーサラリーマンだったツレさんは「うつ」に罹ってしまいました。
その後の人生は激変してしまいます。
辞職、散髪、丸ボーズ。
ペットに、家事に、会社社長。
詳しくはツレがうつになりまして。 (幻冬舎文庫 ほ 5-2)を読んでもらうとして、
この巻では「その後」の事が
またもやホンワカした絵柄で語られています。
「うつ」は不思議な病気です。
訳も無く死にたくなる。
意味も無く死にたくなる。
普通に出来ていた事が、どうしても出来なくなる。
病気の前後では、まるで違う人間を見ている様なものです。
私も鬱についてはよく知る身。
「うつ」が死に直結する病なのはよく知っています。
でも、ツレさんとテンテンさんはここからが偉い!
その壮絶な体験を、こんなに素敵な本にまとめられたのです!
「うつ」に罹ったツレさんも同じツレさん。
ありのまま、あるがままのツレさんを受け入れて、
二人は二人三脚で歩んで行きます。
あせらず。
ゆっくりと。
自分らしく。
それがまるで普通の様に。
皆さん、「うつ」の事を知って下さい。
この本はその為のとても素晴らしい入口になってくれることでしょう。 「その後のツレうつ」の文庫化(闘病から5年後の現在を語る「アトガキ対談」を収録)。 「その後のツレがうつになりまして。」の文庫化です。文庫化に際して、闘病から5年後の現在を"ツレ"とテンテンさんが語る「アトガキ対談」を収録しています。価格もお手頃になりました。文庫化された「ツレがうつになりまして。)」と共に併読されることをオススメします。
この2冊の"脱力系マンガ"を通じて、"うつ"の実例(発症?ひとまず"回復")および養生の心構え(本人および家族)について理解を深めることができます。"うつ"になったことがない人(含本レビュアー)・"うつ"患者の家族が"うつ"について理解するのに役に立つのではないかと思います。「うつ病は心の風邪」はある一側面しか見てないことが分かりますね。(病気の"なり易さ"は類似してるのかもしれませんが、"治り易さ"は全然違うようです。「"うつ"は風邪のように簡単に治る」とか「気の持ちようで治る」とか思ってはいけないことがよく分かりました)あわてず、あせらず、あきらめず、「いつかは良くなる」という希望を持つことが大事なんですね。(本書(その後の...)では、ツレさんの"回復"の様子が描かれていて、読者としてホッとしました。(^-^))
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[ 文庫 ]
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金融資本主義を超えて―僕のハーバードMBA留学記 (文春文庫)
・岩瀬 大輔
【文藝春秋】
発売日: 2009-05-08
参考価格: 660 円(税込)
販売価格: 660 円(税込)
( 在庫あり。 )
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・岩瀬 大輔
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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IKKOのキレイを磨くin韓国
・IKKO
【文藝春秋】
発売日: 2008-05-27
参考価格: 1,500 円(税込)
販売価格: 1,500 円(税込)
Amazonポイント: 15 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 937円〜
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・IKKO
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カスタマー平均評価: 4.5
あちこちにikkoが・・・ 親善大使でもやっているのかと思うくらい韓国のあちこちでikkoのポスターやパネルを見かけました。
タイアップしてるのか?ほんとに好きなのか?チョッとお金のにおいがしますが、全体がカラーで、本で紹介できなかったけれど、地図には一言コメントが載せてありとそこが便利でした。
逆に食事関係は食べ物の画像と店と住所が別ページにあって探すのが面倒くさいです。
地図ですが、切り取りできたり現地の人に指差してわかるように日本語の下にハングルも入れてあればベストだと思います。
美しくなる韓国 IKKOさんの美に対するこだわりがとても感じられる本です。
読んでいて胸が弾むような言葉や美しい写真が満載で韓国にとっても行きたくなります。
可愛いお店やセレブなお店に、美味しい食事どころなど楽しい内容が満載です。
韓国を楽しみたいかたは是非読んでみてね。 リピーターには最適! 私も韓国通を自称していますが、さすがIKKOさんのセレクトは素晴らしい。おすすめのコスメは本当に参考になりました!自分が買った事のない商品もあって、次回行ったときは絶対に買います!あとウォーキングを欠かさず美を追求する姿勢には頭が下がります。スーパーマーケットと云うショップもチェックしてますよ!チムジルバンもお気に入りです。 リッチ韓国旅行には参考になるけど・・・ 韓国コスメを旅行で買おうと参考に買いました。イッコーさんが行く韓国旅行全体のお話なのでコスメはその一部だけでした。だったら他のガイドブックと変わらなかったかと・・・。それに韓国コスメは現地に行って人気の商品を店員に聞いたほうが早かった。
全体的にリッチな韓国旅行の参考に行きたい人にはお勧めです。 次の韓国旅行に早速! おネエ★MANでも「韓国へはしょっちゅう行く」とおっしゃり、現地ロケにもよく登場するIkkoさん。私もたま?に韓国に行くのを楽しみにしているので即買いました。目次のタイトルに「…でキレイを磨く」と付くのですが、「食べて」「韓国美容で」「韓国コスメで」「韓国の教えで」「オンナ度アップで」「旅をして」と、どの項から読んでもとても楽しいです。紹介されている店などは詳細マップ(ハングル表示あり)があって訪れたい人には親切だし、もちろん素敵なIkkoさんの写真(チョゴリの写真が素敵でした)も沢山、そしておすすめコスメなんかも買い物し、更にホテルへ帰ったらそれを早速使用♪食べ物、飲み物も美容と健康に良い韓国料理(食材・茶)を紹介してくれています。次の韓国旅行の機会にはこの内容を入れた旅程を考えます。もっとIkkoさんの韓国本出して欲しい?!ちなみに好きな韓流ドラマや2泊3日スケジュールも載っていて楽しめます。
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[ 文庫 ]
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陰翳礼讃 (中公文庫)
・谷崎 潤一郎
【中央公論社】
発売日: 1995-09
参考価格: 500 円(税込)
販売価格: 500 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 49円〜
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・谷崎 潤一郎
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カスタマー平均評価: 4.5
リビングに蛍光灯 ?何でもない所に陰翳を生ぜしめて、美を創造する「日本人」、はいつから変わってしまった
のだろうか。いつから部屋を煌々と照らし出す癖が身についのだろう。しばらく本書を読み
進めると?欧州の都市に比べると東京や大阪の夜は格段に明るい?と記されているが、陰翳
を尊ぶ「日本人」が何故現在(昭和8年)変わってしまったかの考察は全くない。ただ昔の作者の
記憶の中にある暗闇を懐かしがっているだけである。 昨今やっと日本も間接照明という
輸入観念で陰翳が復活?したようだが、ちょっと前まではリビングを青白い蛍光灯で煌々と照らす
という暴挙がまかり通っていた。欧米の居室の陰翳、光の使い方こそ谷崎が求めていたもの
ではなかろうか?
?暗がりの中に美を求める傾向が、東洋人にのみ強いのは何故であろうか?と書いているが
本当に日本人、東洋人だけが暗闇を尊んでいたのだろうか。そんなに尊んでいたのならそんな
にあっさりとその美を捨て去ることができるだろうか。蝋燭の灯りだけで撮った映画「バリー・リンドン」
を谷崎は勿論知らない。
今こそ読まれるべき本 日本の夜は明るすぎる、と谷崎潤一郎が『陰翳礼賛』で嘆いたのは昭和8年のことだ。現代と比べたらさぞ暗かったろうと思われる時代である。
谷崎は単に明るすぎるのを嫌ったわけではない。ロウソクなどの柔らかな灯と、それがつくる陰が日本の文化であり、その文化が消えていく(あるいは変質する)のを憂えたのだ。
もっと言うならば、谷崎は灯火を暗喩に用いて、西洋文明を無条件に導入してきた日本人のあり方を疑問視しているのである。
「谷崎は実際には明るい家をつくった」などと的外れなことを述べて得意がっている輩がいるが、自分の知性の低さを公表しているようなものだ。
デザイン関係者必読 谷崎潤一郎による戦前の名エッセイ。
日本人の根底にある美意識を、当時急速に日本に浸透しつつあった西洋文化と比較する
ことで見事にあぶりだしています。
デザイン関連の何冊かの本で、陰翳礼讃のことが絶賛されていたので読みました。
最近読んだ本では「デザインの深読み(坂井直樹)」と「商いデザイン(永井資久)」、
これら以外にも昔読んだデザイン関連本の中にも陰翳礼讃のことが書かれていた記憶が
あります。
「デザインの深読み(坂井直樹)」によれば、陰翳礼讃は今や世界のプロダクトデザイナー
の愛読書になっているのに、日本のデザイナーでこの本を読んでいるのは年配者ばかりで
将来がやや不安だ、とのこと。
全く同感です。
70年以上も前に書かれたこの本がいまだに読まれ続けている、しかも世界中で。
この一点を持ってして、この本の秀逸さがわかっていただけると思います。
しかも読んでいて単純に面白く、とても読みやすいというのも素晴らしい。
それも、長く読まれ続けている理由の一つだとと思います。
日本の文化・美意識の素晴らしさを改めて教えてくれたこの本に、感謝です。 日本人として 高校の頃、国語の教科書に掲載されており、それを見てすぐに書店に走った覚えがあります。が、あろうことか無くしてしまった為、再度購入。この作品はもう何回も拝読していますが、その度に日本の美の奥深さを感じます。日本人ならば一度は読む価値のある一冊だと思っています。 what is already done cannot be undone......... たくさんレヴューがでているんですね。いまさら何も付け加えるものはありません。まず読みやすい。身近な話題(厠、旅行、男女関係、そして女性)が著者によって一刀両断に批評されていきます。小説と違って、ここには彼の美意識が具体性を持つ現象や道具へのコメントを通じて、直接に提示されているわけです。特に女性観の部分は一読に値します。しかし、この部分は、おそらく誤解されやすい部分です。現代では、もはや断片的にこの種のコメントをこのような形で述べることは許されないかもしれません。特に、「個性」ではなく「型」を重視する部分、そして日本女性を人形と捉えた部分(47ページ、125ページ)は、もはや現代の日本人には少なからぬ反感を引き起こす部分なのかもしれません。またステレオタイプ化した国民性の過度の一般化とそれへの依拠は議論を巻き起こす部分でしょう。しかし断片に現れる見解を、その基底の部分で支えているのは、著者の日本に対する美意識です。悲しいかな、この美意識を、谷崎が取り上げる具体性の中で再体験することは難しいかもしれません。やっと知的営為の産物として、かすかに思い出すことができるといったところでしょう。この全体的な哲学への理解なしで、これらの断片への好悪やその古めかしさを取り上げても、それは野暮な行為というべきでしょう。ここでは、これまでは不思議としか思えなかった鉄漿すら必然として説明されているくらいですから。そして、忘れてはならないのは、全編、著者のユーモアがさりげなくちりばめられています。
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[ 単行本 ]
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三谷幸喜のありふれた生活7 ザ・マジックイヤー
・三谷 幸喜
【朝日新聞出版】
発売日: 2009-03-06
参考価格: 1,155 円(税込)
販売価格: 1,155 円(税込)
Amazonポイント: 11 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 700円〜
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・三谷 幸喜
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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愛の話 幸福の話
・美輪 明宏
【集英社】
発売日: 2002-06
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
Amazonポイント: 15 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
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・美輪 明宏
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カスタマー平均評価: 5
美しさと人生と まず、装丁が美しい!美輪さんらしいヨーロッパ調のデザインに惹かれて購入。ご自身の若い頃のエピソードがたくさん。「ただ貰いっぱなしの人生、だからこそ、無償の愛を信じる」美輪さん。でも美輪さんくらいの美しさともなれば、後先を省みず、奉仕してしまいそうな人もいそう(笑)後ろの方のページの、寺山修司さんや中原淳一さん、三島由紀夫さんなどとのエピソードが書かれているのも面白かったです。若い時の写真も綺麗!椅子に座りながらテーブルに肘をつけているカメラ目線の写真がとても素敵!多分、こんな人が目の前に現れたら、石化してしまうかも。まるで王子さまのようなのですー。 すばらしい本です。 美輪明宏さんの本の中でも特に好きな本です。
美輪さんの本は、人としてどうあるべきかということが本質を突いて書かれている本が多く、読むといつも心が洗われます。特にこの本は、言葉が自分の中に入ってきやすいためよく読むことが多いです。
日常のなかで忘れてしまうことを思い出させてくれ人に優しく出来ます。 素晴らしい! 初めて、美輪さんの本を購入しました。
どこからどういう順番に読んでも、どんな角度から読んでも
素晴らしい本です。
読むだけで、一回りも二回りも大きくさせてくれます。
そして、何回読んでも、ハッとします。
おそらく、読み終わった頃には、
美しい人間になるだけの知識は
備わっているでしょう。
人生のバイブル! 初めて美輪さんの本を買ったのが、この本でした。
他の本は質問形になっていたりしたので、私には合わないと思い(結婚生活の悩みとかが載っていたので)、美輪さんの美のアドバイスを直接受けられるこの本を選びました。
結果は大正解。
美輪さんの美意識の高さや、幸せとはなんなのか、感慨深いものばかりです。
最近の子に対して喝を入れてくれる感じです。
一つ一つの文章を丁寧に読んでいくと、本当に心が洗われるようでした。
また、若い頃の美輪さんの写真は必見!
本当に美しい。
人生のバイブルにしたいと思っています。
美輪さんの本で何を買おうか迷ったら、この本をオススメします! 読み手のレベルを選ぶ次元の高い内容 というのが第一印象です。
一度流し読みをした程度ではなかなか理解はできないかもしれません。
男を磨く・女を磨くと簡単に言えますが実際本書でおっしゃられているような相手本位の考え方ができるかどうかははやり一長一短にはいきそうにありません。
ついカッとなったり嫉妬に溺れそうになったときにこの本を読み返してみようと思います。
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[ 単行本 ]
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だんな様は霊能力者
・くみ
【ダイヤモンド社】
発売日: 2009-03-13
参考価格: 1,365 円(税込)
販売価格: 1,365 円(税込)
Amazonポイント: 13 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 900円〜
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・くみ
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カスタマー平均評価: 4.5
霊能力者だって普通の人 霊能力者だって、ただの人間。当たり前のことですが、どうしても特別な存在に思ってしまう
んですよね。霊能力者と一緒の生活がどのような様子であるのかを記した、興味深い一冊。
これを読むと、霊だって別に怖がることではないのかな?とは思いつつも、やはり「おばけ?
そこらじゅうにいるよ。」って言われるのは、少し…。それと、この本に登場する「だんな様
」は、何かの導きというか、しょっちゅう出かけるので、意外なフットワークの軽さが印象的
です。
三人称で頻繁に「だんな様」を連呼するのが、少々鬱陶しくもありますが、面白い本でした。 おすすめです! 本屋で 何となく手に取った本です。
帯を見て、もっと中が見たくなりました.
いやー面白かったです。
霊とか幽霊とか信じてないんですが、もしかしたら
私も霊能者かもしれないです。
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[ 単行本 ]
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悶々ホルモン
・佐藤和歌子
【新潮社】
発売日: 2008-12-18
参考価格: 1,365 円(税込)
販売価格: 1,365 円(税込)
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中古価格: 1,099円〜
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・佐藤和歌子
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カスタマー平均評価: 4.5
呑んで、食って、考えて 自分含めホルモン好きには、ガイドブックとしてとても重宝しそうな一冊。
でもまぁおそらく本書は、食の情報そのものではなく、それを前にして繰り広げられる著者の心の動きとか、周りの人とのやりとりとか、そういったところを楽しむべきなんだと思う。
1000年以上前から連綿と続いている「酒飲み文学」の香り漂う一冊・・・なんていうと、褒めすぎかもしれませんが。
それでもやはり、著者の文章力は相当なものだと思う。
それを特に感じるのが、呑んで食って騒いで、その後ふと我に返って冷静になり、それでもまぁいいかと思い直す時のあの感じ・・・そんな気分がまざまざと思い出される、というところ。
あのどこかさめたような、でもやっぱりうわついたような気分、酒が切れるとあっという間に忘れてしまうあの気分を追体験させてくれるという、稀有な本なのです。
一気に読まずに、ちびちびと酒を飲むように楽しみたい一冊です。 ビバ! ホルモン お腹がすくエッセイは、時々あるが
お腹がいっぱいになるエッセイは珍しい。
ごくりと生唾が出て、口腔内に広がるホルモンのうまみ!
文章を読んでいるだけで、空想でごはんをおかわりできる、
そんな名エッセイ。
そして、女ひとりの気ままな呑兵衛ライフが
実に愉快!
「ホルモン!」と叫ぶダークサイドの自分 この本は基本的に東京近郊(地方もあり)の内蔵系の料理を出すお店を紹介しているのですが、それよりも内蔵肉をこよなく愛し大酒に溺れる著者の女心が面白おかしく、ときに寂しく綴られたエッセイです。
テンポよく読み進められる文章が小気味よく、思わず笑みを浮かべている自分に気がつきます、地方在住で自分の街の情報が載ってなくても関係なしに楽しい本です。
内蔵肉の食べ過ぎは痛風によくないと知りつつも頭の中で「ホルモン!」「ホルモン!」と叫ぶダークサイドの自分がいっぱいになります。 読後の満腹度No.1 「モーニング」の連載をまとめた1冊だとか。
ジュエルのように輝く“白肉”ホルモン喰いに懸ける年ごろ乙女の渾身レポート!
と言うより、ホルモンをめぐるエッセーですね。
実は私、「好物は塩と脂」と言い切る筆者の真反対にいる“大の脂身嫌い”。
コンセプトからしてツライこの本ですが、すんなりホルモンワールドに誘う文の巧みさに、
筆者の力量を感じます。
次々と眼前に供される「たてがみ」やら「××たま」の的確な表現力は、
思わずゲップがでるほどの説得力です(^.^;
佐藤和歌子さんは「間取りの手帖」の方だったんですね?(◎◎)!
間取り図を見るのが大好きで、週末の不動産広告が好物の私。
見れば見るほど可笑しくて、おもしろ目線がお気に入りの1冊でした。
道理でこの本も、ついつい読めちゃうわけです。
欄外が牛さんブタさんゆるキャラ・パラパラ漫画になってたり、
各エピソードを「?部位」と洒落てみたりと、気配りのあるデザインもかわいい。
ホルモン伝道師タケちゃんが切なくて、隣で飲みたくなる。
白肉が好きな人も嫌いな人も、読ませてくれる1冊です。 本邦初のホルモンヌ・ライター。 香港のファミレスで写真を見ながらビーフシチューをオーダーし食べてみたら、意外にもホルモンシチューでした。また、台湾の屋台で麺を食べたときもホルモンたっぷりトッピング。ホルモンはグローバルにメジャーな食べ物なのです。
見た形で言うならば異様に感じるんですが、いざホルモンにハマったら、あの香り、あの食感、あの脂が後を引き、いつまでも余韻が残るものです。
本書はそういったホルモンに愛着とこだわりを持って店の発掘を手がけ、本邦初のホルモンヌ・ライターとして世にホルモンのフルコースを紹介したものです。
食べ歩きの本は薀蓄がかったものが多いのですが、この本はホルモンにいたわりを持って接していることが文章表現にあらわれています。表現にいやみがまったくありません。
きっと読んでいる最中に、ホルモンのおこげの香りや食感、ジュワっとしたたり落ちる脂がリアルに想像してしまい、何だかおなかが空いてきて、どうしてもホルモンを食べたいという欲求に駆られることでしょう。
この著者がこのままホルモンヌ・ライターとしてもっとグローバルに展開するのか、はたまた違った角度でライティングするのか定かではないですが、何よりもサラッとしてすんなりと話に入り込める文章表現がずいぶん気に入りました。
次作も必ず読みたいので早々に出版されることを楽しみに期待しています。
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