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エッセー・随筆

アイテム一覧
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野武士のグルメ 旅する力―深夜特急ノート わしらは怪しい雑魚釣り隊 (新潮文庫) ニッポンを視る!――「怒り」の時代を生きぬく方法 深夜特急〈5〉トルコ・ギリシャ・地中海 (新潮文庫) 深夜特急〈4〉シルクロード (新潮文庫) 深夜特急〈6〉南ヨーロッパ・ロンドン (新潮文庫) ゲーテ格言集 (新潮文庫) 幸田文 きもの帖 見仏記 (角川文庫)
野武士のグルメ 旅する力―深夜特急ノート わしらは怪しい雑魚釣り隊 (新.. ニッポンを視る!――「怒り」の.. 深夜特急〈5〉トルコ・ギリシャ.. 深夜特急〈4〉シルクロード (.. 深夜特急〈6〉南ヨーロッパ・ロ.. ゲーテ格言集 (新潮文庫) 幸田文 きもの帖 見仏記 (角川文庫)

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野武士のグルメ

[ 単行本 ]
野武士のグルメ

・久住 昌之
【晋遊舎】
発売日: 2009-01-24
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 1,050 円(税込)
 Amazonポイント: 10 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 847円〜
野武士のグルメ
久住 昌之
カスタマー平均評価:  4
活字版『孤独のグルメ』
当書籍はマンガではなく、文字だけのエッセイ的内容。 読むことで食に対するうんちくや美味しいお店の情報が得られるわけではないのだが、著者の独特の感性が独特の筆致によって鮮やかに描かれている。変なこだわりも多いのだが、時として「ああ、こういうことってあるよな」と感性を共感できれば、妙な快感を覚えるほど。 文字だけで、まずいものはよりまずく、また美しい情景はより美しく浮かんでくる描写も秀逸。 マンガ『孤独のグルメ』で色々気になって気を使いすぎてしまう主人公が『野武士』のようにドカッと構えて自分のやりたいことを堂々とやれたら・・・と理想を思い描くシーンがあるが、その理想は作者久住氏の理想そのものであるらしい。多分大多数の日本男児の理想でもあるのだろうと思う。
泉昌之というコンビの素晴らしさを再認識
泉晴紀氏とのコンビで泉昌之名義で発表されるマンガは何冊も読んでいる。また、谷口ジローの大ファンでもあるので「孤独のグルメ」も読んでいるから、97年のオリジナル版と文庫の巻末に収められている久住氏のエッセイは読んだことがある。この作品の巻頭に収録されている「釜石の石割桜」がそうだ。細部に改稿はあるがタイトルも内容も同じだ。ただ、改稿に際しきちんと「10年ほど前の話」という言葉を入れる律儀さが久住氏らしい。 原作者としての久住氏の作品は読んでいたものの、彼の文章(エッセイ)をまとめて読むのは初めてだったのだが、こうして読んでみると泉昌之というマンガ家の世界の大きな部分を久住氏が占めていることがわかった。 だが、なんとなく物足りない気がするのは、結局、律儀な線でくどい泉氏の絵があってこそ原作者久住氏の世界が生きるということなのだろうと思う。最後まで、孤独のグルメの「井之頭」や泉晴之名義で発表される作品の多くに登場する「本郷」を思い浮かべながら読んでしまうことになってしまい、なんともむずがゆかった。 だけど、文章で描かれる世界とマンガで描かれる世界が一致しているように感じられるということを改めて考えてみると、泉昌之というコンビは実に素晴らしいコンビだと思う。
食ってこんなに深いんだ
なんでこの人は、 こんな何気ないテーマで、 ここまで読む者を引き付けられるんだろう。 ボタモチで涙腺がゆるみ、 アジの開きで郷愁が込み上げてくるなんて。 料理の善し悪しって、味だけじゃないんだなって、 そこに自分自身の何かを投影し、何かを見出す。 そんな食事の仕方を教えてもらえたような気がしました。 先入観は置いといて、無心に読んでほしい。 文句無し、食のバイブルです。
マンガではないのでご注意を
久住 昌之さん著で、孤独のグルメの主人公、井乃頭五郎が帯についているのでついマンガかと思ってしまう方が多いかと思いますが、こちらは文字だけのエッセイ集でマンガではありません。 文庫版の「孤独のグルメ」の巻末に久住 昌之氏によるエッセイが収録されていますが、それと似たような(というかほぼ同じ)方向性のエッセイ集です。 エッセイ自体は面白いのですが、やはり「孤独のグルメ」とは若干テイストが違いますので、マンガだと思って期待してしまうとちょっと残念かもしれません。

旅する力―深夜特急ノート

[ 単行本 ]
旅する力―深夜特急ノート

・沢木 耕太郎
【新潮社】
発売日: 2008-11
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
 Amazonポイント: 16 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 944円〜
旅する力―深夜特急ノート ※一部大型商品を除く
沢木 耕太郎
カスタマー平均評価:  4.5
番外編として読む
 『深夜特急』の著者が、駆け出しだった頃に感じていたことや、あの旅を文章化するに至った背景や過程を、現在から俯瞰する形で描き出している。  紀行文『深夜特急』は、実際の旅から10年後に書かれ始めるわけだが、なぜ旅のあとにそれほど時間を要したのかということについての著者の見解にはとても共感する。そして、文章化した時点で、その旅が自分の中で失われるということについても。  クライマーの山野井泰史との会話や、現代批評で名高い小林秀雄の文章も、旅に向き合い、旅を楽しむ著者のスタイルを描き出すうえで効果的に使われていて、読者としては「つながる」楽しさを味わうことができる。
終着駅への片道切符
 昔、『深夜特急』を、旅の終着駅がどこにあるのか、そこに辿り着くまでどれほど興奮と感動が待っているか、胸をおどらせながら読んだように記憶している。  キザな言い方かもしれないが、人生は終着駅へと歩み続ける旅にほかならない。この本には、なぜ旅立ったのか、どんな状況の中で旅を始めたかが書かれている。だが、そもそも旅に特別な目的を求める必要は全くないようにも思う。若造としては、人生もまた然りとは言えるわけもないけれども。  現実の人生では、その行く末に胸を期待に膨らますよりも、その旅の長さに途方にくれることのほうが多いように思う。情況を能動的に捉えるための旅もありうるし、そこから逃げ出すための旅もありうる。沢木は、旅立って数十年を経過し、当時旅立ったことの意味を再定義しようとしているように見える。  ある評論家は、沢木が『凍』で父親のことを書いた後、彼の中で沢木の印象が大きく変化したという。私もこの本で同じような経験をしたのかもしれない。後から書いたものが、先行した作品の印象を大きく変える。そんなふうに思える。   とゆーか、若々しかった沢木も私も歳とったってことか(笑)。  
裏深夜特急
私の期待を裏切らない素晴らし作品でした。「深夜特急」全巻を読んだ人は必見です。「深夜特急」の続編とも言える、まさに「裏」深夜特急です。旅の途中の機内でイッキに読んでしまいましたが、今もう一度改めてかみしめながら読み直しています。どんな時でも「旅心」は必要です。
彼を旅に向かわせたもの
何年か前に、「ミッドナイト・エクスプレス(文藝春秋刊)」を読み、遅ればせながら「深夜特急」の一夜漬けファン(笑)になりました。「旅する力」は、新聞の書評にて取り上げられており、ぜひ読んでみようと思った次第です。私的にはとても興味深く、一気に読んでしまい、もう一度、「深夜特急」を読み返したくなりました。 読了後の印象としては、これは「深夜特急」ファンのためのエッセイであって、この本を読む前に、深夜特急シリーズを読んでいないと、面白さは半減してしまうだろうなぁ、ということ。万人向けのエッセイではないので、☆四つです(まあ、この本を手に取る大半の方は、「深夜特急」を読まれていることでしょうが;;) 何が筆者を深夜特急の旅に向かわせたのか。「旅する力」は、その疑問に答えるべく、筆者が少年時代に遡って記憶を掘り起こし、旅の原点を探ろうとする、いわば「自己の記憶を遡る内面への旅」とも言え(簡単に言えば、原点回帰、ということでしょうか)、おしつけがましくない人生論としても読めなくはない。還暦を過ぎた円熟期の筆者だからこその視点で、過去を振り返るその視点そのものが、私にはとても魅力的で面白かったです。 蛇足ですが、終章の方の、猿○石ブームに関しての所感が書かれた件(くだり)に、ニヤリとさせられました。今だからこそ、チラリと皮肉を覗かせつつも、全体としては穏やかに書けるが、当時は、相当面白くなかったのだろうなぁ、と・・・(苦笑)。この辺りの事情も、人生の折り返し地点を過ぎた今だから書けるのだろなぁ?、などと、勝手に納得致しました。
これが最終便?
帯に刷られていた「深夜特急<最終便>遂に刊行!」という一文に 惹かれて購入しました。 感想としては、「肩透かしを食らった」感じです。 若い頃何度も読み返した「深夜特急」、その最終便ということで過 剰に期待していたのが原因だと思います。 この作品が「深夜特急<最終便>」だとは思えません。 当時著者がどんな仕事をしていたのか、子供の頃はどんなだったの か、日本に帰ってきてからどうしたのか、そもそも旅の前後の心境 はどんなものだったのか、そんな著者自身のことが書かれています が、正直に言えば興味がありません。 もちろん「深夜特急」に書かれなかったことや、ちょっとした裏話 なんかも読めるので、そこのところは楽しめました。 多くの小説がそうであるように、この本も読む人によって受ける感 想や印象は様々。 作家のファンなのか、深夜特急のファンなのか…… 深夜特急の中の沢木耕太郎しか知らなかった私にとって、この本で 著者自身が書く沢木耕太郎は全く知らない人でした。 熱心な深夜特急ファン、熱心な沢木ファンにはオススメです。

わしらは怪しい雑魚釣り隊 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
わしらは怪しい雑魚釣り隊 (新潮文庫)

・椎名 誠
【新潮社】
発売日: 2009-04-25
参考価格: 580 円(税込)
販売価格: 580 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 521円〜
わしらは怪しい雑魚釣り隊 (新潮文庫)
椎名 誠
カスタマー平均評価:   0

ニッポンを視る!――「怒り」の時代を生きぬく方法

[ 単行本 ]
ニッポンを視る!――「怒り」の時代を生きぬく方法

・江原 啓之
【講談社】
発売日: 2009-03-19
参考価格: 1,260 円(税込)
販売価格: 1,260 円(税込)
 Amazonポイント: 12 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 679円〜
ニッポンを視る!――「怒り」の時代を生きぬく方法
江原 啓之
カスタマー平均評価:  5
実に興味深い
「四字熟語」をタイトルに掲げ、江原氏があまり言及することの無いような 貴重なコメントが見られます。 最近彼の著書には、このような言霊に重きを置いたかと思われるものが見受けられます。 言葉の持つパワーを再認識させられます。 08年に起こった凶悪事件から政治社会情勢、世俗的な事にまで触れられており、 記憶にも新しくかなり身近に感じます! 08年から膿を出し切る時節に入ったそうで、確かにそんなニュースばかり目に付きました。 09年のテーマは『怒り』だそう。 今年ももう4ヶ月経ったわけですが、まだまだ多種多様な問題が起こりそうです。 善きカルマを蒔いて少しでもよりよい未来にしていきたいものです。
狂う日本社会、狂う日本人をスピリチュアルで読み解く必読の書!
本書は08年5月から09年1月まで江原さんが『週刊現代』誌上で連載した社会時評と 巻末の書き下ろし緊急提言にて構成されています。 私はこちらの連載を読んでいなかったので大変、興味深く読ませていただきました。 社会時評ですので主に、経済、政治、事件などが中心です。 一つのテーマごと前書『ことたま』の様に日本古来の四字熟語を当てて書かれています。 第一章は匿名インターネットの罪から始まり無差別通り魔事件、死刑制度など 主に現在の日本の凶悪事件とその裁きについて記述されています。 江原さんは死刑制度については以前から反対されていましたが 死刑がどうしていけないことなのかがよくわかりました。 今まではご遺族の方の心情を思うと私も類に漏れず死刑は当然!と思っていました。。 ですがスピリチュアル的に見て死刑は真っ当でないのです。 死刑に処された魂がさ迷ったあげく波長の低い人間に憑依して また凶悪な事件が繰り返されるとのことです。 江原さんはこの度の裁判員制度の導入で引き起こされる可能性のある 感情のみでの判断による死刑が増えることを危惧されています。 第二章は本書の中では女性向けで親子の絆や家庭に関してが多く記述されています。 将来、老いた時に親は子供をあてにしてはいけない、 その反対も然りということ…。 厳しい様に思いますが個々の魂は親子といえども別の存在。 大変、勉強になりました。 第三章は科学とスピリチュアリズムから幼い大人の事件のこと、 それから麻生首相やオバマ大統領など政治的な事項が多いです。 麻生首相のオーラの色にはなるほどな…と思いました。 巻末の2009年日本霊視ですが、、、 早くも江原さんの霊視が当たっていて驚きました。 本年は怒りに象徴される地震、火山の噴火、火事、日照りに特に注意が必要とあります。 今年に入って本当に火事が多いですよね。 先日の群馬・渋川市の老人ホームの火事ではたくさんの死傷者が出てしまいました。 これも施設側の自己中心的な造りと体制に問題がある様で 二重に江原さんの示唆が当たっています。 老若男女問わず一人でも多くの方に本書を読んでいただきたいです。 そして一人でも多くの日本人が江原さんの提言を実践出来たら この国に平和が戻ると思います。

深夜特急〈5〉トルコ・ギリシャ・地中海 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
深夜特急〈5〉トルコ・ギリシャ・地中海 (新潮文庫)

・沢木 耕太郎
【新潮社】
発売日: 1994-05
参考価格: 460 円(税込)
販売価格: 460 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 52円〜
深夜特急〈5〉トルコ・ギリシャ・地中海 (新潮文庫)
沢木 耕太郎
カスタマー平均評価:  5
旅を内省的に少しずつ総括し始めた沢木耕太郎
巻末の高田宏さんと筆者の対談でも語られていますが、26歳の時に旅をして本書を書いたのが、その17年後ということです。エピソードは全て青年期のものですが、書き手の感性は壮年に突入しているわけで、そこのギャップが作品のトーンに微妙に影響を及ぼしています。 旅の始めに遭遇した香港やマカオでの熱を帯びた行動と感覚が少し穏やかになっています。数か月の旅の間に、異国での生活が慣れてきたという説明だけでは収まりのつかない変化だと感じました。歳月が経つにつれ、本来強烈だった印象も少し客観的に眺めることができますので、その要素も本書には含まれているのでしょう。 66ページに筆者の壮行会を建築家の磯崎新と彫刻家の宮脇愛子夫妻が催したと書かれています。この二人との交友も気になりますが、それ以上は書かれていませんでした。その愛子夫人から頼まれたトルコにいるゲンチャイさんへの届け物のシーンは、この旅の中でも異色であり、そこには目的がありました。放浪の旅もまた目的を帯びることがあるのです。 そのあたりから他者との係わりの記述が少しずつ増えています。 アメリカでの生活をおいて、ギリシャのスパルタへ移ってきた老人も人との関わりを求めているようでした。地中海のフェリー・ポセイドン号での亜麻色の髪の女性もまた孤独から逃れるように筆者との関わりを持とうとしています。夢か現かでの会話も人生を旅に置き換えた場合、象徴的なやり取りだと受け取りました。李賀の「飛光飛光 勧爾一杯酒」の言葉にも過ぎゆく時への惜別の情があるように感じました。 旅の終え方に少しずつ話が向かっていますが、人生の終着と同様ならば、旅の終わりは誰にも分からないと考えますが・・・。
旅と人生は似ている
旅にも幼年期、青年期、壮年期、老年期とあり、この巻では壮年期にあたる部分を描いている 確かにエネルギッシュに前へ、前へというよりは、何か心の隙間を埋めるように、それを 求めて前へ進んでいる印象を受けました。 個人的にはトルコ編はほのぼのとしていていいなぁ?と思います。香港のスターフェリーも いいですが、こちらのアジアとヨーロッパを往復するフェリーは本当に羨ましいなと、、、 朝起きて、朝食を食べ、散歩してから食料を買いフェリーで風に吹かれぼーっとして、また 帰ってくる、たったそれだけの事がものすごく贅沢に思えてくる。 ギリシャ編では、スパルタの廃墟で出会った老人の件が感慨深いですね。年をとって好奇心 が磨耗しても人とだけは関わりたいというのがやっぱり素直な所なんだろうなぁ、、、 散歩してたらいきなりバースデーパーティーに誘われる件も、読んでて癒されます。やっぱ 人と人との繋がりはいいなと。 地中海からの手紙の章では、今までの旅の事をなかば自棄になって顧みてたりしますが、ほ んと人生の壮年期と同じですよね(笑)。 最後にいったい何を得るのか、次の巻が楽しみです。
ヨーロッパへの旅
アジアからヨーロッパへと移動して行きます。 トルコとギリシャの旅ですが、アジアからヨーロッパへと街のようすが変わっていくのが分かります。 長旅で慣れてきたのか、現地の人たちとの触れ合いが多くなってきているように感じました。 この巻では特にトルコからギリシャへの国境を越える部分が面白かったです。
ヤース!
確かに彼にはテレビも新刊本も不必要だったろう。しかし、彼もまた人だけは必要としていたのではなかったか。 その時私は、自分が胸のうちで、彼もまた、と呟いていたことに気がついた。そう、彼もまた、と・・・。スパルタの町はずれで出会った老人を思い出して沢木さんはこう書いている。凄く、物凄く心に響く一文でした。   潔い滅び!とか、李賀の言葉とか終盤に差し掛かり、哲学的な哀愁漂う旅の中でTとCのチャイの違いに「なるほど!!」と納得してしまった私でした。
東洋と西洋の境目
この巻になると、旅の終わりを意識した著述が多くなり、 旅の向こう側に何があるのかを知りたくなってくる。 又この巻は東洋的な旅から西洋社会に入った事での 心境の変化も克明に描かれていて非常に興味がもてた。 ヨーロッパとアジアそれぞれ訪れたことがあり、その 違いは体感としてしっているつもりだったが、この 本を読むともっと泥臭いものを感じた。

深夜特急〈4〉シルクロード (新潮文庫)

[ 文庫 ]
深夜特急〈4〉シルクロード (新潮文庫)

・沢木 耕太郎
【新潮社】
発売日: 1994-04
参考価格: 420 円(税込)
販売価格: 420 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 189円〜
深夜特急〈4〉シルクロード (新潮文庫)
沢木 耕太郎
カスタマー平均評価:  4.5
今では辿ることが難しくなったシルクロードのバスの旅
旅に危険はつきものですが、政治情勢が不安定な国の旅は現在では難しくなりました。この「深夜特急」の第4作は、情報の少ない国々の魅力がダイレクトに伝わってきました。たとえそれが30年前の姿であったにせよ、バックパッカーにとって本書はバイブルのような存在でしょうから。 インドのアムリトサルからパキスタンのラホール、そしてラワール・ピンディーへ向かう長距離バスの荒っぽい運転は日本では考えられない凄まじさでした。理解を超える状態を体験するから旅の醍醐味を味わえるのでしょうが。 アフガニスタンへの旅も今では大変難しいルートになっています。ペシャワールからカイバル峠を越えてカブールそしてカンダハル、実に魅力的なルートですし、30年前の治安の良さを感じました。 カブールのアベズ・ホテルでの客引きの体験を通して、若者の生き方の違いを明確に示したわけで、生きることと旅の本質的な違いも浮き彫りにしたように感じました。 有名な建築家の磯崎新氏と彫刻家の宮脇愛子さんとの出会いもまた旅の触れ合いと人情の温かさを感じます。イランのテヘランでの街の魅力は、魅力的にかつ具体的に描かれています。「イランの京都」のイスファハンでのモスクの情景と祈りのシーンは印象的でした。挿入されているモハメッド・アリとジョージ・フォアマンの「世紀の一戦」をテレビ見たというシーンは、共有できる思い出でした。 イスファハンのバザールの老人との間で繰り広げられる時計売買のやり取りで感じる筆者の優しさと思いやりが、この長旅を筆者と一緒にたどる読者にとって清涼剤となっていることでしょう。
イスラムの国々に行ってみたい
 著者はバスに乗ってパキスタンからアフガニスタンそしてイランへと旅を続けます。 イスラム圏の国々は現在アメリカと敵対していて、そのアメリカと同盟関係にある日本にとってはこれらの国々はどちらかというと危険で怪しげなイメージがあります。 でも、時計売りのオジサンとか、客引きをさせるホテルの若造とか、バスに乗ってきた親切な役人とか、登場人物は皆個性的で魅力的です。 この本を読むと大寺院でコーランの朗誦を聞いたり、露天でカバブを食べ歩きたい気分になります。
蒼味を帯びた風
このシルクロード編を読んでいると、文中でも使われてる蒼味を帯びた風がスーッと吹いてく るようなそんな感じを受ける。最初の方の勢いというものが薄れていき、著者自身の内面描写 にスポットが当たる部分も多い。だが迷い迷う姿には誠実さがあるような気がした。 ここでは乗り合いのバスがメインで淡々と進む所があるので、ある種起伏に欠けるが、それで も一台のバスの中に多国籍の放浪者達が集まる画は想像しただけで何か面白いし、バスの窓か ら時折覗く景色に非常に心が揺れるね。淡々としてるが、そこここに微妙に違う色があって 感慨深いね。 最初の香港編から物乞いはずーっと出てきたが、ここで登場したロッテルダムの男という青年 が、ほぼ限りなく文無しに近いのに、それでも物乞いの子供たちに自分の金をわけてやる姿に は感動したし考えさせられたね。著者もそこで衝撃を受けて、ある意味解放されて自由に なったと書いてるが、ほんとあげるのが良いとか悪いとかの理屈じゃないのね。生きるのも 生きれるのも理屈じゃないと、、、。 ここから旅も冬に突入するのかも、蒼味を帯びた風が吹いたとき、それがどこから吹いてるの かと前に進めるか、その冷たさに震えて立ちすくむ、もしくは終わってしまう、そうゆう放浪 の旅独特の転機を垣間見た気がした。
バスの旅の始まり
この巻から本格的なバスの旅が始まります。 今までの滞在型の旅から移動を中心とした旅に変わったように感じました。 パキスタン、アフガニスタン、イランと移動して行きますが、特に今は行くことすら難しいアフガニスタンの部分は興味深く読めました。 また、それぞれの国の雰囲気の違いが伝わってきました。
ちょっと違ったシルクロード
シルクロードというと司馬遼太郎などが描いた草原の風景が 目に浮かんだが、内容は違っていた。もっと埃っぽい風景が 描かれている。現在ではこの様な旅ができない危険な場所だが 人間性にあふれていた時代もあったのだと改めて現在の悲惨な 状況にこころ苦しくなる。

深夜特急〈6〉南ヨーロッパ・ロンドン (新潮文庫)

[ 文庫 ]
深夜特急〈6〉南ヨーロッパ・ロンドン (新潮文庫)

・沢木 耕太郎
【新潮社】
発売日: 1994-05
参考価格: 460 円(税込)
販売価格: 460 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 74円〜
深夜特急〈6〉南ヨーロッパ・ロンドン (新潮文庫)
沢木 耕太郎
カスタマー平均評価:  4.5
旅の終わりとは・・・
沢木耕太郎がたどった旅の完結編です。アジアからヨーロッパまで、彼の放浪の旅にずっと付き合ってきました。ラストに向けて何らかの大団円を期待していた向きにはあてが外れた感じを受けますが、旅が人生に似ていると言われている以上、あのラストのコメントも当然ながら受け止められるものでした。読者に半ば投げかけたような言葉であるからこそ、読後の感じ取り方もまた多岐にわたると思います。 旅の途中で出会った人々との触れ合いも本書の魅力です。最終巻でも人々との関わりが語られています。旅での経験が外国の人に魅力的に映るわけですから、その足跡と得たことは大きな価値を持っています。 26歳の自身の行動を少し客観的に眺めて記している40歳を超えた筆者が傍らに寄り添っているようにも感じました。時折、20代の青年にしては、思索的でどこか観念的な部分が見え隠れして、実際の旅の行動とその筆運びに微妙な距離感を感じながら読んできました。 その違和感の行き着くところがラストのメッセージなのかも知れません。実際の旅には必ず終りがあり、それを受け入れることで一応の旅の完結を見るわけですが、ノンフィクションの形態をとった青春物語は、必ずしも現実的な旅の終わりを欲してはいないわけで、旅情とある種の距離感をもった終りのコメントはリンクしているように感じました。 多くのバックパッカーの愛読書であり、したくても出来ない自由な放浪の旅は発売以来多くの読者を得てきました。人生に閉塞感を感じ、何らかの打破を考えている人にはとても有用な書籍となることでしょう。 エヴァー・グリーンの輝きをもった書として次の世代に読み継がれる本の一つに位置づけられると思います。
わかっていることは、わからないということだけ。
スペインのマドリードで昼は市を、夜は居酒屋をうろつく中で沢木さんは段々、無の感情に 蝕まれていきます。そこで懊悩してる時に、思い出したのがタイで会った夫妻に言われたこの 言葉で、そこに答えを見つけようとする、、、僕はこの深夜特急を最初から読んで、ずーっと 思っていたが、この人は何でこんなに真面目、いや誠実なんだろうと。。表面的な無鉄砲な ユニークさはあるが、内面は誠実そのもの、常識人だし、大人びてるし、保守的だし、確かに 育った世代もあるかもしれないが、この人は誠実そのものだと思う。 そう考えて振り返ると、深夜特急が何故こんなに面白いと思ったとき、この内面の深さは 結構あるんじゃないかなぁとね。普通(普通の26才、まぁまだ青年だよ)の人にだったら きっと、もっと表面的、センス的な所、フィーリング的な所が大事だろうし、もしくはもっと 単純か、逆に理屈っぽいかのどっちかだろう。つまり沢木さんが見たその国や街、あるいは 市場や広場、とりわけ人々への内面へ内面への観察力や、もしくはそれが一番大事とする 精神があるからこの本は面白いんだろう。 そしてそうゆう人柄が行き着く先々で縁を作るんじゃないかとね。 だから結局、このいつでも誠実に考え抜いてる人が出した結論が最後、あのような結論じゃ ないのかな。多分、旅に終わりはないなんてキザな発想じゃなく、そこに道があれば、 考える事、悩むことはいくらでも増えるし、否応なしに対応しなきゃいけない事柄がいくら でも出てくるその過程、その過程を楽しむもんなんだろう旅も人生も。 それにしても途中からは自分も旅をしてるような気分になってましたよ(笑)。贅沢な時間 でした。
ワレ到着セズ
言わずと知れたバックパッカーのバイブル。 香港からトルコまでの面白さにはさほど争いは無いと思う。 しかし、この6巻で冒険物語を締めくくるのに相応しい 壮大なラストを期待した読者は少々拍子抜けするかもしれない。 私も最初は疑問であったが、その意味を知ったとき、 この小説は全く期待を裏切っていないどころか更なる可能性を示唆して フェードアウトしているということに気付いた。 つまり、こういうことである。 サグレスにて旅の終わりを決意した『私』は 目的地と思っていたロンドンの中央郵便局に到着するが、 それは単なる勘違いで、最初から目的地なんて存在しなかった。 そこで再び考えを改めるのである。 『だったら、どこで旅を終えてもいいじゃないか』 そして、気の向くままにアイスランドへと行くのだ(多分)。 『ワレ到着セズ』とは『旅に終わり(目的地)などない』という これほどまでにシンプルなメッセージを強く発しているのである。 バイブルの名に恥じない、これ以外は考えられないほどの最高のラストだと思う。
長旅の終わり
イタリア、モナコ、フランス、スペイン、ポルトガル、再びフランス、そして最終目的地のイギリスとヨーロッパを旅しています。 最終目的地が近いのに、旅の終わりを決断できず、なかなかそこへ行くことができない心境というものが伝わってきます。 ポルトガルで旅の終わりを決断した後もパリで数週間過ごすということもあり、気の長いたびであったと感じました。 自分もそのような旅に出たくなりました。
旅は自由なものであると教えてくれる旅行記
26歳の沢木青年(筆者)が香港からロンドンまでをバスで旅した、すでにクラシックに分類されるのではないかと思われるベストセラー旅行記。旅の計画もガイドブックも持たず、一年以上かけてただひたすら偶然と気分に任せて旅をするスタイルは、時間単価の高い短期旅行しかしてこなかった私には、こういう楽しみ方もあるのかと逆に新鮮であった。危険を恐れて逃げてしまえば、安全である反面、その向こうにあるかもしれない貴重な経験をする機会を失ってしまうという姿勢が旅全体を通して貫かれていて、現地の人々との出会いを大きな包容力を持って楽しんでいる点はとても共感できる。なぜもっと能動的に目的を持って旅をしないんだろうかと首を傾げつつも、逆に受動的であることによって、現地のあるがままの生活や文化を極限まで吸収して味わうことができるのかなと妙に納得させられる。全6巻あるが、旅の光景が湧きやすい文章なので、すらすら読めてしまうだろう。

ゲーテ格言集 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
ゲーテ格言集 (新潮文庫)

・ゲーテ ・高橋 健二
【新潮社】
発売日: 1952-06
参考価格: 420 円(税込)
販売価格: 420 円(税込)
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ゲーテ格言集 (新潮文庫)
ゲーテ
高橋 健二
カスタマー平均評価:  5
必ず助けになる言葉が見つかる!
本書は、ドイツ文学、ひいては世界文学に大きな影響を与えたゲーテの著作の中から、 大小の様々な格言、砕いて言えば人生の応援メッセージを集めたものです。 格言はスケールの大きなものから、生活の知恵程度のちょっとしたものまで、 長さも、1ページに渡るものから、一言でエッセンスを凝縮したものまで、 まさに多種多様です。便宜上編者がテーマ別に分けていますが、 読者によって様々な解釈が可能であると思います。 なおビジネス書などで、このような格言を、 失礼ながら著者の我田引水な解釈で紹介するものが見受けられますが、 個人的には、本書のような、ただゲーテの言葉をそのまま並べているものの方がお薦めです。 読者が、それぞれの身の丈にあった解釈をする方が、 年齢や環境に応じて何度も格言を味わうことになり、 より格言を印象深いものにするように思います。
現代にも十分通じるゲーテの格言
文豪ゲーテ。 現代にも十分通じる格言がちりばめられている。 中には現代の情報化社会を予言したのではないかと思わせるものもある。 例えば 「人間は、なんと知ることの早く、おこなうことの遅い生き物なのだろう」p22 「人間がほんとに悪くなると、人を傷つけて喜ぶこと意外に興味を持たなくなる」p26 「なんでも知らないことが必要なので、知っていることは役に立たない」p171 「ひとはほんとうはほとんど知らない時のみ知っている。知識と共に疑いが増す」p184
言葉の力
ゲーテの著作から、心に残る名句を抽出しまとめた一冊。 この中に編まれた総ての言葉に即座に頷くことできないが、バーッと読み進めていって、時折ハッとする言葉が胸を打つ。例えば、 ・芸術も人生と同じく、深く入りこめば入りこむほど、広くなるものである。(「イタリア紀行」) ・有為な人間は、すぐに外面から内面へ向かって自己を教養する。(「ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代」) ・自分に属するものから脱することはできない。たといそれを投げ棄てようと。(「格言と反省」) ・人生は色どられた影の上にある。(「ファウスト」) ……などのように。どれも高尚な文章で、しかも内的な含蓄に富んだ素晴らしい名句である。純粋な意味での「言葉の力」を再確認させてくれる。 それと、あとがきで編者も書いているが、ゲーテはしばしば矛盾したことを言い放っている。しかしそれでこそ人間ゲーテの魅力だ。そもそも思考とは常に流動するものである。 いずれにせよ、ゲーテの戯曲や小説に興味を持つ、良い切っ掛けないしそれらの入門として、本書が役立ってくれることは確実だ。
山崎豊子先生が贈った言葉
この本を探していた方は多いのではなかろうか。テレビドラマ「華麗なる一族」を見事に演じきった木村拓哉に山崎豊子先生が贈った言葉は90ページから91ページにまたがっている。私はテレビを見、翌日あわててこの本を購入した通りすがりにすぎない。この一節が山崎先生の全て、と言っても過言ではない。彼女の著書、過酷な運命に翻弄されつつも火の玉となり、果敢に問題に立ち向かった男たち。ゴールに向かうどころか、まずスタートラインを探すところから始める苦難の連続。男たるもの口数が少なく、薄っぺらな弁解をしないものだ。万俵鉄平、壱岐正、恩地元、陸一心...彼女の著書では「勇気を失ったの」は主人公になりえない。昨今の流されやすい嫌悪すべき風潮、是非この「勇気を失ったもの...」の一節を声に出して音読していただきたい。記述されて数百年、本質はいつの時代も変わらない。転職しようか、などと岐路に立っている方にこの本を勧めたい。選択肢という言葉があるが、選択の余地などない、男には信念が必要なのだということがおのずと見えてくるだろう。
人間らしく生きていく上で必要不可欠な良書。
素晴らしい言葉たちで溢れています。そこには、私の心に住み着く不安や罪悪感、後悔を取り除いてくれる哲学がありました。何時も側に置いておきたい大切な本です。

幸田文 きもの帖

[ 単行本 ]
幸田文 きもの帖

・幸田 文
【平凡社】
発売日: 2009-04-07
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
 Amazonポイント: 16 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 900円〜
幸田文 きもの帖 ※一部大型商品を除く
幸田 文
カスタマー平均評価:  5
 着物のよく似合う母幸田文のきもの帖を編集
 和服のよく似合う幸田文を母にもつ青木玉が、母親の随筆の中から着物に関するもの38編集めた随筆集である。「きもののいろは」「きものの春夏秋冬」「きものの心意気」の三部に分かれている。例えば「初夏を着る」の随筆では「木綿もののひとえは、若い方にぜひ一度は着ていただきたい。夏のきものは心意気で着るものです。白地へ身丈いっぱいに青芦を、青くつんつんと染めて着てみたい」と季節に合う着物の選び方を述べている。 「あとがき」で元気だった頃の母の姿を思い浮かべる。「どの着物を着て、帯は何を合わせていたか、あれかこれか、改めて過ぎた時」を改めて懐しく振り返っている。  しだいに着物ばなれしていく現代、逆に着物の佳さ、美しさ、着た人の取り成りのやさしさに郷愁を感じる今日この頃である。着物には関心の薄い娘にも、再び着物への道をゆっくり取り戻してほしいと期待している。 

見仏記 (角川文庫)

[ 文庫 ]
見仏記 (角川文庫)

・いとう せいこう ・みうら じゅん
【角川書店】
発売日: 1997-06
参考価格: 700 円(税込)
販売価格: 700 円(税込)
( 一時的に在庫切れですが、商品が入荷次第配送します。配送予定日がわかり次第Eメールにてお知らせします。商品の代金は発送時に請求いたします。 )
中古価格: 114円〜
見仏記 (角川文庫)
いとう せいこう
みうら じゅん
カスタマー平均評価:  5
読み終わるのが惜しい本。
本能のみうらさんと理性のいとうさんの掛け合いが絶妙です。 写真・イラスト・キャプションも、爆笑につぐ爆笑。 ページが進むにつれ、永遠にこの本が読み終わらなければいいのにと思いました。 仏像が好き!この本を読んだあとは、心から言えます。 アツい「仏友」たちに乾杯…
この気持ちよくわかる
いとうさんとみうらさんのコンビ、最高ですね。 全く考え方の違う2人、だけど、凄い共通項を感じる。 仏像好きの自分としては、本当にみうらさんのテンションがよくわかる! まさに仏像を『見に』行くのではなく、『会い』に行くのだ★☆★ 仏像に恋焦がれて、思春期の少年のような2人。 凄く可愛い。 いろんな視点で、仏像を語ってる2人を見ていると、 あ??今すぐにでも、自分もお気に入りの仏像たちに会いに行きたい 衝動にかられてどうしようもない。 わかりやすく描かれているから、 どんな人にでも抵抗なく読めるのではないかな? と私は思いますよ。多分。 笑えますしね、くくくと・・・♪
仏像をたのしみながら学べる書
イラストレータの「みうらじゅん」と作家の「いとうせいこう」が、各地の仏像を見てまわる旅行記をまとめたシリーズの第一弾。 古代日本の仏教を醸成した奈良や京都はもちろんのこと、奥州藤原氏が栄えた東北地方、仏教伝来の地である九州の大宰府など、各地方の有名な寺院が取り上げられている。 仏像を宗教的な崇拝の対象としてでなく、美術品としてみる彼らの「見仏」スタイルは、仏教とか仏像とかの世界の敷居を低くし、読者をその世界観へ入りやすくさせてくれる。また、仏教用語や基礎知識が、イラスト入りの注釈で添えられているのも親切である。 はじめは独自の世界観をもつみうらさんを持て余し気味のいとうさんだが、旅を重ねるにつれて「仏友」に対して厳しいツッコミを入れられるようになる過程もおもしろい。 理論を詰めて答えを導こうとするいとうさんと、直感的に物事をとらえようとするみうらさんのコントラストのある視点もいい。
お寺、仏像の魅力が身近に!
私も小学生から寺や仏像が好きで、よく見仏していたので大きな共感を本書にもった。 小学生の時は、四国なので八十八箇所巡り、大学は寺の多い京都を選び、デートも寺や見仏が多かったのだ。 当時は変わり者呼ばわりされていましたが、 本書発表後、若者の寺まわりが増えたような気がする。 (ここ20数年の観察においてだが・・・) 本書の最大の魅力は、三浦さんといとうさんの面白いかけあいだ。 当初、見仏に引き気味だったいとうさんが、徐々に仏の魅力にはまる様は笑えた。 しかし三浦さんの小学生時の見仏記録(ノートブック記録)には脱帽した。私も小学生からまわっているが、写真を撮って眺めるのが精一杯であった。 ともあれ本作は見仏に大きな影響を与えたのは間違いない!
この二人にはまりました
最近寺や寺院などに興味があり、面白そうなので購入。 その後入院し時間があったので 海外編まで一気に読破しました。 ふたりの仏(ブツ)に対する知識の豊富さなどもすごいのですが、 なんといってもみやげ物に異常な執念を燃やすみうら氏と つっこんだりみまもったり(みまもられたり)のいとう氏の コンビネーションが絶妙! あと、独特のたとえやブツに恋したりする お二人の感想や反応が面白いんです。 この本にでてくる仏にまた会いにいきたくなりました。

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 更新日 2009年5月10日(日)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク

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