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歴史・時代小説

アイテム一覧
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うそうそ (新潮文庫 は 37-5)

[ 文庫 ]
うそうそ (新潮文庫 は 37-5)

・畠中 恵
【新潮社】
発売日: 2008-11-27
参考価格: 540 円(税込)
販売価格: 540 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 18円〜
うそうそ (新潮文庫 は 37-5)
畠中 恵
カスタマー平均評価:  3.5
違和感があります
まず、私はこのしゃばけシリーズが大好きで、一作目からずっと楽しみに読み続け、 自分なりのしゃばけワールドを頭の中で作っていました。 それを前提に感想を述べさせていただくと・・・ 今までの作品と比べて、若だんなと二人の兄や達との絡みに物足りなさを感じ、 他のレギュラー登場人物がほとんど出てこない事に寂しさを感じ、 そしてなにより推理物ではない内容が残念でした。 それでも冒険小説として楽しめれば良かったのですが、なんだか話の展開に無理があるような、 後で「実はこうだった」という種明かしをされても、今ひとつ合点がいかないというか、 納得感が薄い話の部分があり、結論として表題の違和感があるなぁ・・・という感想になりました。 ただ、これが今後の作品で若だんなの成長の起点となるのであれば、 今後も長く続けてほしいしゃばけシリーズの中に、こういう作品がたまにはあってもいいかなぁ、 とは思いますが、もうあんまりこういうストーリーは正直書いてほしくないな、 と思うしゃばけファンでした。
舞台設定の割には凡庸な出来
「しゃばけ」以来の長編で、作者も若旦那の箱根湯治と言う趣向を用意している。勿論、旅先で事件が起きるのだが、舞台設定の割には凡庸な出来に映った。 箱根山の神、その娘の姫神、姫神の守役の天狗達、芦ノ湖の龍神、謎の雲助、そして珍種の朝顔を命懸けで探す侍。普段の妖に加えて、これだけの道具立てが揃っている割には読んでいて浮き立つものがないのである。神と妖を両方出したせいで、互いの個性が消えてしまった気がする。もっと巧みな書き方があった筈だ。ストーリーも錯綜したものではなく、ある登場人物の内省に尽きてしまう。箱根に旅立たせている(当時としては困難な旅だった筈)割には、いつもの調子で若旦那の"筋金入りの病人"ぶりを強調するのも悪趣味。 次作以降の文庫化を期待したい。
今回はちょっとイマイチ
シリーズ大好きな私ですが、 今回は長編だっため、 読み疲れました。短い話に収まるのでは・・と思うような内容。序盤のニキチやサスケの行動の不可解さはあまり納得できなかった。勝手にどっか行くなよと。。甘やかし方が足りないと他の方が言われてるがその通りだ。あと若旦那は私的には人から恨まれるタイプではないと思うので、それも微妙だ。名前の漢字が読みにくいのも困った。ドラマ化したのがこの話で残念だった。ドラマを見ればややこしい人物描写が分かりやすいかと思ったがそうでもなく、やはり今回のストーリーはあまり面白く感じなかった。
今回は冒険活劇!
さて「しゃばけ」シリーズ第5作目の本作。 今までと比較すると、ずいぶん違います。 まず長編。 そして4作目までは基本的に謎解きがメインのストーリーであったのに対して、 本作「うそうそ」は箱根を舞台にした冒険ものです。 若旦那を中心にした登場人物は変わらないのですが、 ストーリーはめまぐるしく変化する、 冒険活劇です。 いきなり本作を読むと「あれ!」と驚いた読者も多かったかなと想像します。 二人の兄やが大活躍。 天狗との戦い、クライマックスの箱根の天変地異など、 アクションが中心で、いわゆる時代劇的な印象も強まりました。 今までの「しゃばけ」シリーズとスケールが違います。 エピソードが大きくなりました。 私はエンターテイメント性が高まったと感じました。 今後のこの人気シリーズは、 こういうアクション中心のエピソードが加わったことで、 ずいぶんと広がっていくかもしれません。 楽に読み切れて、楽しい作品だと思います。
若だんな、最高!!
これまでずっと畠中恵の本を読んできて、そろそろネタ切れかなぁ・・・と思いつつ手に取って読み始めたら最後。ジェットコースターの様な勢いで読みきってしまいました。 今回もキャラクターの構成がしっかりしていて、さらに舞台が「箱根」という事もあって、箱根に行った事がある人はさらに面白く読めると思いますよ!! 是非オススメです☆

翔ぶが如く〈1〉 (文春文庫)

[ 文庫 ]
翔ぶが如く〈1〉 (文春文庫)

・司馬 遼太郎
【文藝春秋】
発売日: 2002-02
参考価格: 610 円(税込)
販売価格: 610 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 164円〜
翔ぶが如く〈1〉 (文春文庫)
司馬 遼太郎
カスタマー平均評価:  4.5
司馬による評論小説ともいえる作品
ときは明治6年。維新と戊辰戦争を経て、日本は欧米列強の脅威にさらされつつ、新たな国家建設を模索する多難の時期にありました。主役は薩摩出身の両雄、大久保利通と西郷隆盛。かつて倒幕に向けて盟友であった二人が、「くにのありかた」を巡って袂を分かち、別々の道を歩み始めるところから物語は始まります。 第1巻では、明治の元勲となった大久保、西郷、そして、長州閥の木戸を中心に、それぞれの性格や国家観を丁寧に描写することで、西南戦争に至るまでのこの長い長い物語の土台をしっかりと作ろうとしているように感じます。特に、人民が未熟な時期においては国権主義国家をつくることを優先した大久保と、維新後の新国家像の明確なビジョンをもたず自らの死地を求めるように征韓論に走った西郷の、二人の人物像と考え方の対比が際立ちます。 司馬作品のなかでは、ひときわセリフが少なく、司馬なりの人物評や歴史観も豊富に含まれている点で特徴的で、これを単純に歴史小説とよべるのかどうか。明治初期という日本の歴史のなかでも大きな転換点、かつ、現代日本にもつながる要素(例えば官僚主導的な国家など)も含まれる時期をいわば評論的に書いた小説といえるのではないでしょうか。娯楽的に楽しむというよりも、日本という国のあり方を問うような大作になっています。
西郷の魅力
実際、第1巻では語ることの少ない西郷隆盛。 ただ、読み進めるとその茫洋とした魅力が尽きません。 語らないことによって、いろいろ想像してしまうからでしょうか。 西郷隆盛に強く惹かれつつ異なる選択をする桐野利秋、川路利良の心情にも 興味がつきません。
征韓論までの外堀埋め 第一巻
 裏面の説明などを見ると、「すぐに征韓論を巡る大久保と西郷の議論が始まるのかな」と思っていましたが、まだまだ始まりません。まだ「征韓論」までの経緯や因果関係などの段階です。いわば「征韓論までの外堀埋め」といったところでしょう。  第一巻を読んで思うことは、「日本の歴史教育について」です。  現在の日本教育に欠如しているのは歴史教育です。特に幕末史をもっと重視しなければいけない、そう第一巻を読んで本気で思いました。  「竜馬がゆく」や「花神」を読んで幕末に興味を持った人にはお勧めです。まだ第一巻を読んだだけですが、本書は傑作です。  余談ですが、「歳月」は本書を読んでから読むべきだと後悔しています。
どうすれば失敗するのか?
西南戦争とは、戦略なき行動がいかに愚かで、更に多くの人間の 命を無駄に奪ったか、という意味ではいい見本です。 西郷が野に下る前の前半と、西南戦争の後半では中身はかなり違い、 西南戦争に入ってからは、こんな桐野等のような馬鹿がいたために、 万単位の人が犠牲になった嘆かわしい内容で読むのが辛くなりますが、 前半の東京での駆け引きは明治政権成立後ってこうだったのか・・ と、非常に興味深く読めます。 ただし、この前半部分はしつこいくらいに長い・・ 全10巻ですが、3?4巻くらいにして欲しかったですね。 現代でも、見通しが甘い新規事業や、過去の成功体験で物事を 考えてしまうというのは良くある事。 そして、それら無能なリーダーや幹部はどう行動するのか。。。 どうすれば失敗するか、という事はこの本を読めば十分学べます。
作者の想いの変化・・
明治という時代が走り始めようとしている時期を西郷さん等を中心に、その時代に生きた人々を描いた息吹を感じさせる作品である。西郷さんや桐野を書いているかと思えば、それを取り囲む情勢の細部に突っ込んだり、他の人物に関して細部にわたって書いていたりで、確かに読むのには根気が必要である。ただ一つ、この作品全巻を読んで感じたのは、最初のころの司馬遼太郎氏の西郷さんや桐野に対する想いと、後半の方の同氏の西郷さん等に対する想いは大分変化があるように思える。その表現の微妙な変化も本作品を読む面白さの一つかもしれない。

漆の実のみのる国〈上〉 (文春文庫)

[ 文庫 ]
漆の実のみのる国〈上〉 (文春文庫)

・藤沢 周平
【文藝春秋】
発売日: 2000-02
参考価格: 540 円(税込)
販売価格: 540 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 5円〜
漆の実のみのる国〈上〉 (文春文庫)
藤沢 周平
カスタマー平均評価:  4.5

上杉鷹山に関する小説です。関ヶ原前後からの上杉家の動向など詳しい背景の説明があり理解が深まって満足しました。 具体的に、会津から米沢への転封後石高が大幅に削られたのにも関わらず、 家臣の数をほとんど減らさずに抱えてきたために、またその他諸事情により藩経営が窮地の状態であるという事などです。 役職名の列挙などやや詳しすぎて冗長になってしまっている点もありますが、 背景が分かってこそ現在の状況の深刻さが窺えると感じ、他の鷹山の小説を読んだ時に何となく釈然としなかった気持ちが晴れたような気がします。 側近と鷹山の幾多の苦労がなかなか報われず、さあ今度こそ、というところで残念ながら話が終わっていますが心に残る素晴らしい作品だと思います。
著者最後の作品ですから 心して読みました
ここでまさかこの歌に出合うとは全く予想しておらず、びっくりした。思わず本の角を折りました。 「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」 上杉治憲の信念を託した和歌(藩主引退後の号:鷹山) 藤原周平さん69歳、この作品が最後となり1997年1月亡くなりました。残りの原稿40枚に対し、体力が持たず書斎にあがる力も無い中、食卓で6枚を書き上げた遺品長編小説。 貧困に喘ぐ米沢藩。藩主の代替り、執政達による改革、それに立ち塞がる旧体制の重臣。 上杉治憲、藁科松伯、竹俣当綱、莅戸善政らの藩財政再建の物語。 非常に充実した内容で満足しました。やはり最後の最後、原稿6枚分には思うものがありました。また、人間としてサラリーマンとして、「歴史に学ぶ」ことはあるのですね。私 こういうの大嫌いですから避けていましたが、非常に勉強に、ためになった作品でした。 ■ 参考までにウンチクを: 現代では上杉鷹山の和歌の方が馴染みがあるが元々は武田信玄の名言をコピーしたもの。 武田信玄の名言「為せば成る、為さねば成らぬ。成る業を成らぬと捨つる人のはかなさ」を変えて言ったものとされる。また、「してみせて 言って聞かせて させてみる」の言葉を残しており、山本五十六も信玄の影響を受けたとされる(*私、知りませんでした、てっきり山本五十六の言葉と思っていました。)。 ■ カウントダウン藤沢周平: 藤沢作品の中で私がもっと嫌いとする「歴史&政治」の事実物語りの為、読むのを遅らせていた。上・下本の為、気合をいれ読み始めると、以外や以外スラスラと行き、面白く ついつい寝る間も惜しんで読んだ。「寝る間を惜しむ」とはまさにこのことを言うのだな?と実感しながら。。 そうこうしながら、この本の先駆をなした同著者中編小説が20年前に書かれていたと知り、既にその本を読んでいる。文春文庫「逆軍の旗」のなかの「幻にあらず」。 「食わず嫌い」とはこのことか?まー、藤沢作品ですから安心の上で読んでいますからね ■お薦め度:★★★★★ 歴史人物が苦手な人でもOKです。落ち着いてゆっくり読めます。また、藤沢周平最後の作品ですから藤原ファンは是非読みたいところ。
藩政復興の物語
藤沢さんの最晩年の作品です。 貧乏に喘ぐ上杉藩の再興を目指した藩主の物語で、全編を通して政治、経済、そしてそれに伴う権力闘争が描かれています。 どちらかというと難しい政治の話ばかりですが、読了まであっという間でした。 この中には藤沢作品に特徴だった親子や夫婦の情愛、剣での闘争シーンはほとんど見られませんが、それでいて時に登場するそうしたシーンは短い文章であっても不思議に心に響きました。特に主人公の藩主「治憲」が、壮年期になって初めて暗愚と言われ軽侮していた前藩主へのとらわれから開放され、人として善き父であった彼に格別の思いを寄せる姿は胸打たれました。 また善と悪の狭間を描くのは池波さんの得意技でしたが、藤沢さんはこの作品の中でいわば藤沢流の善でも悪でもない人々を描き切っています。 名君と忠臣が足並み揃えて当たっても藩政は結局うまく行かず、忠臣はやがて汚職で失脚し、暗君と言われた前藩主の善性を見出し、断罪された重臣の息子たちは後に許されて忠臣として藩政で活躍する。 そこには善と悪でもない人々の姿が見出せます。 主人公はやがて藩主の座を退き、そして隠居の立場から最後の改革を目指し、その結果を最後まで描くことなく物語は幕を閉じています。 そこに独特な余韻と、この後鬼籍に入った藤沢さんの万感の思いが込められているように感じました。

楊令伝 八

[ 単行本 ]
楊令伝 八

・北方謙三
【集英社】
発売日: 2009-01-26
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
 Amazonポイント: 16 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,000円〜
楊令伝 八 ※一部大型商品を除く
北方謙三
カスタマー平均評価:  4
いっきに佳境
ついにというか、やっと宋軍と梁山泊軍が全力で干戈を交えます。 特に意外な展開はないものの、テンポよく読めました。 馴染みの梁山泊の面々も次々に斃れ、ちょっと寂しい気もします。 世代交代を感じさせます。
散りゆく漢達に感涙!!
楊令伝終わりが近い!! もうどうしてもそう感じてしまう一冊で、どきどきして一気に読みながらも、なんとも寂しい気が拭いきれませんでした。 水滸伝でおなじみになっていたキャラクター達を振り返る場面が要所要所にでてきて、油断していると涙がホロリしてしまうかもしれません! 思えばもう随分古株の陶宗旺が、雷横さんを思い出すシーンは、志が人の中で受け継がれていくことを実感せざるを得ないすばらしいワンシーンでした。 それはさておき、ストーリーは急展開し、金軍がついに南下を始めると同時に、禁軍との全面戦争に突入します。童貫との激突こそ限定的ですが、両軍の将校が次々に戦場に散り、それぞれに見せ場がたっぷりあって、8冊の中では最高の出来ではないでしょうか? かなりの字数を割いてホウロウの乱を描いただけあって、あの戦いはここでもいろいろな面に強い影響を持ち続けます。 ただ若い将校がどんどん成長していく一方で、武松や史進、燕青などはやや活躍が少ないような気がするのですが、北方さんはこの先うまく描ききれるのかが不安です。 この感じだと、淋中ほど強烈な印象をもつキャラクターに昇華させきれずに終わっていってしまうかもしれない・・・・ 宋そのものも揺らぎ始めて、水滸伝のときのように強大な国に向かった反乱という要素が薄れて、軍対軍という様相になってしまうので、いまひとつ熱い気持ちになりきれないのかもしれません! とはいえ、楊令伝では一番の作品です☆
いよいよ
いままで読者がじっと息をひそめて我慢して溜めていたものが徐々に開放されていく巻だ。 (6巻は違った意味ではじけていたが) 本格的な戦が始まり、当然主要人物が次々と斃れていく。 情緒を排して、場面に因る描写に徹している点が素晴らしい。
嗚呼!!扈三娘‥。
対峙したままの宋禁軍と梁山泊軍。 お互いにガマンの見せ所といった状態が続くなか、ついに満を持して 童貫と楊令とが激突する。 花飛麟が、扈三娘が、郭盛がそれぞれの軍を率いて、激戦を繰り広げる。 北では梁山泊の戦いに呼応して金が起ち、蕭珪材と唐昇らが 燕雲十六州を攻める。 ついに全面対決となった両軍。 雌雄を決するときが迫る‥。 生き抜き、戦い抜いて、そして斃れるまで、 それぞれの生き様が、みごとに描かれる。

翔ぶが如く〈6〉 (文春文庫)

[ 文庫 ]
翔ぶが如く〈6〉 (文春文庫)

・司馬 遼太郎
【文藝春秋】
発売日: 2002-04
参考価格: 610 円(税込)
販売価格: 610 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 225円〜
翔ぶが如く〈6〉 (文春文庫)
司馬 遼太郎
カスタマー平均評価:  4
首謀者の性格
これまで「佐賀」「神風連」「萩」という3つの不平士族の乱について述べられてきました。 それぞれ、首謀者の性格によって乱の内容も随分変わり、 その比較をしながら読み進めるのがおもしろいかもしれません。 結構、地域性というものが色濃く出るものだと思いました。 全体として話が脱線しがち(余談の類が多い)なので、若干の読み難さを感じます。 じっくり集中して読むのが適してると思います。
活発化する士族の反乱
征台の役の戦後処理に成功する大久保ですが、(特に士族の)世論は賠償金の額の少なさに憤りを感じ、反政府の動きが活発化していきます。政府側は全国一斉蜂起を防ぐため、小規模の反乱を起こさせて叩く、という戦術にでて、まんまと乗せられた前原一誠は萩の乱を起こし鎮圧されます。司馬は前原の平凡さをことさら強調しており、哀しくも滑稽な人物として描かれています。 一方、熊本では神風連の乱がおき、発足間もない鎮台(百姓とか町人が兵士)が鎮圧にあたります。ここでは、後年、日露戦争で日本を勝利に導く名将・児玉源太郎の若き日の活躍も紹介されています。
「もしも」が使えるならば
 第六巻では、「神風連の乱」が起こります。  歴史に「もしも」「だったら」は付き物です。逆にそれはタブーであるかもしれません。しかし、本巻を読んでいると、「もしも」「だったら」と思うことが多くありました。  「もしも西郷軍がもっと速く動いていれば」「『それぞれが主導でなければいけない』というプライドがなければ」こう考えるときりがありません。そしてそんなことを考えていると「やっぱり歴史は面白いな」、と思います。  
士族の乱、相次ぐ
明治9年秋、熊本神風連の乱、秋月の乱、萩の乱が立て続けに起こる。時代はいよいよ、きな臭い。

神風連の鎮圧には、後の日露戦争の立役者、児玉源太郎が活躍した。このとき若干24歳。みごとな統制で夜襲の混乱を建て直し、一気に乱を押さえ込んだ。大物の片鱗が見える。


夏燕ノ道―居眠り磐音江戸双紙 (双葉文庫)

[ 文庫 ]
夏燕ノ道―居眠り磐音江戸双紙 (双葉文庫)

・佐伯 泰英
【双葉社】
発売日: 2005-09
参考価格: 680 円(税込)
販売価格: 680 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 160円〜
夏燕ノ道―居眠り磐音江戸双紙 (双葉文庫)
佐伯 泰英
カスタマー平均評価:  4.5
盛り上がり最高潮!
シリーズ14作目。 いよいよ始まった日光社参。今津屋後見で同行する磐音は、思わぬ役目を受け まさに大車輪の活躍!忍との死闘などは圧巻だ。 話は大いに盛り上がり、今後の展開については想像すらできない。 作者は磐音を、おこんを、そして読者をどこに誘ってくれるのか。今後が ますます楽しみな作品になってきた。
今後にも期待
佐伯泰英の歴史小説で私が思いつくことと言えば  1.ぱあっ  2.「杞憂」  3.女と若者の扱い 3.について言えば,作者のサービス精神からか女性を思い入れたっぷりに描きすぎ,太い伏線の収拾に困るというケースが多い。本シリーズの小林奈緒も「雪華の里」一冊を使って磐音が吉原の外から見守るというスタンスを作ったにも関わらず,おこんとの仲が両家の父親に披露するまでになってしまい,奈緒は追いやられるように山形へ。このような女性キャラクターの理不尽な扱いは例えば古着屋総兵衛シリーズでは一巻で許婚の千鶴が誘拐され無事救出されたにもかかわらず,早くも二巻で再度誘拐され惨殺の憂き目に会う。その後,数巻かけて愛を育んだ女武芸者深沢美雪も妻となり子を成した途端,総兵衛は遠い異国の地で他の女と熱い恋に陥ることになる。 さて一方の「若者の扱い」であるが,作者自身が若い主人公になかなか感情移入できないためなのかどうか,人間臭さに欠ける主人公になりがちである。特に最近の磐音や密命の金杉清之助などその強さと気高さはまるで神のようであり,話自体も流れるように平板になりつつある。逆に清之助の父親である金杉惣三郎や酔いどれ小籐次など年配のキャラクターとなると,たとえ強くてもかなり人間味が感じられる。個人的にはマンネリとなっても構わないし,話が大きくならなくても結構であるから,地に足をつけた主人公たちが苦労しながらも市井に生きる時代劇を丁寧に描いて欲しいのであるが。もちろん私の個人的な要望である。そのような点では吉原裏同心シリーズの若い神守幹次郎・汀女夫婦は「女と若者の扱い」という点では他のシリーズと若干異なるものだと思っている。ただ,吉原裏同心では薄墨太夫が表に出そうでちょっと心配ではあるし(こういう場合,佐伯泰英の落としどころは薄墨の死であることが多い),磐音の方は夏燕の道で颯爽と現れた家基の横死が,作中で1年余りに迫るというところに来ており今後の展開も目が離せない。  なんだかんだと言ってきたが佐伯泰英の歴史小説は,やはり上でも述べたように作者のサービス精神によるものか,引き込まれる面白さがある。元気で続編を著して欲しいものである。

翔ぶが如く〈7〉 (文春文庫)

[ 文庫 ]
翔ぶが如く〈7〉 (文春文庫)

・司馬 遼太郎
【文藝春秋】
発売日: 2002-05
参考価格: 570 円(税込)
販売価格: 570 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 190円〜
翔ぶが如く〈7〉 (文春文庫)
司馬 遼太郎
カスタマー平均評価:  4
開戦前夜
西南戦争のきっかけについて詳細に書かれています。 果たして、薩摩側が主張するところの「西郷暗殺説」は本当なのかどうか。 今にして思えば良策とも思える寄合での永山や野村の発言も 無視される所をみると、勝敗よりも薩摩士族の間に溜まったエネルギーを発散したかった だけなのではとも感じました。 首脳部も士族の突き上げにどうにも軌道修正できない雰囲気だったのでしょうか。 そんなことが思い描けます。
どちらが先に仕掛けたか?
西南戦争の直接的な引き金となった事件・いきさつをクローズアップする本巻。 私学校側は突発的とはいえ政府の兵器庫を襲い弾薬を奪う挙にでます。一方、大久保・川路コンビは鹿児島に警察官(密偵)を派遣、これが西郷暗殺を狙ったものとする噂がひろまり、両者の対立は決定的なものとなります。 歴史とはいえあまりにも切ないと感じるのは、開戦の是非を検討する私学校の会議で、大局的な視点から戦略を語る村田新八や野村忍介らに対して、議(ギ)を嫌う薩摩武士の典型である桐野や篠原国幹が「死を恐れるのか」の一言で会議の「空気」を決めてしまったこと。のちの昭和軍部に通じる「寒さ」を感じました。西南戦争が「開戦の理念」や「戦争の終結イメージ」といった戦略のない戦争であったことを痛感させられます。
さすがに息切れしてきたが、この時代の奥の深さを感じる
 第七巻は西南戦争直前で終わります。  全十巻ということで多少覚悟はしていましたが、七巻まで来ると想像以上に長いと感じます。さすがに息切れしてきました。しかし、その反面「この時代は奥が深いな」と感じさせられます。  歴史にしてもなんにしても、物事はたくさんの要素が集まって初めて起こる、そう感じさせられます。  さあ、次は第八巻。そろそろラストスパートです。息切れしてきた人も、そうでない人もあと少しです。ひとつの時代の終わりを一緒に見届けましょう。
西郷、暗殺計画
各地の反乱が薩摩に飛び火するのを恐れた大久保は、あろうことか、西郷の暗殺を企てる。大久保には、岩倉具視と謀って開国反対の孝明天皇を毒殺したといううわさもある。日本の近代化のためなら、無二の親友でさえ除く。それだけの覚悟があるのが、大久保という人間なのであろう。決して西郷に対して憎しみはなかっただろう。大久保の苦悩は、本作では触れられていないが、きっと余人には計り知れぬほど大きかったに違いない。西郷の死ののち、暗殺予告が届いても、一向に警戒をしなかったところに、この大久保という人間の覚悟と悲しみが伺える。
長かった
一気に全巻買ってしまって、途中で読むのが嫌になってしまって全部読むのに半年くらいかかりました。学校の教科書のイメージで英雄だと思っていた西郷像がかなり変わりました。桐野と考え方がずれていくのが悲しいですね。最後の終わり方は凄まじくて、一気に読めました。時代からは、ずれてしまったけど彼等の信じたもの、生きがいとなったものを考えると、素晴らしい男達だったと思う。

諸葛孔明〈上〉 (中公文庫)

[ 文庫 ]
諸葛孔明〈上〉 (中公文庫)

・陳 舜臣
【中央公論社】
発売日: 1993-10
参考価格: 760 円(税込)
販売価格: 760 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 397円〜
諸葛孔明〈上〉 (中公文庫)
陳 舜臣
カスタマー平均評価:  4.5
人間孔明の実相に迫った秀作です
吉川文学の「三国志」や、明国の「三国志演義」、そして本作の著者による「秘本三国志」などでは、諸葛孔明は神知に通じた不世出の天才軍師ということになっているわけなのですが、どうやら実際はそうではなかったようです。 正史にも北伐(魏攻略の遠征)を繰り返すも民が疲弊するばかりで、その才能は元これ軍略に通じるものではなかったのではないか、と述べられているといいます。 諸葛孔明は、古代にはまれな実務者であり、知と理性の人であり、そしておそらく民を慈しむ良質な政治家だったのでしょう。かれが天下三分の計を提唱したのは史実のようであり、戦略地図を考案する能力には比類ないものがあったのでしょう、この小説は孔明の実相に迫ろうとする数少ない小説であり、かれの生い立ち、いかに育ち、学び、その人格と思想を涵養したかが描写されつくしてあり、そして終盤は大国を攻めあぐねて苦しむ小国の宰相の純粋な人間性に、孔明も人間だったかと親近感を感じられるような、稀有な三国志ものとなっています。読み進むうちに、決して神がかりの天才軍師などでない、人間孔明にますます敬意を抱いてしまいます。 歴史家の分析する孔明像に近い「諸葛孔明の真実」を描いたこの小説は、おそらく、唯一の歴史の真相、実質を反映した諸葛孔明伝、といえるのだとおもいます。秀作です。
作融ファン向け
私が理想とする諸葛孔明はこれである。 北方や谷の三国志では、孔明も殺人鬼で、自分の手で人殺しをするが、 この作品の孔明は仏教徒であり、北の呂布・南の作融と言われた、 暴れん坊の作融が剣を振りかざしているのに、平然と言葉だけで説得しようとするのだ。 殺人鬼を美化したがる作家が多いのは理解出来るが、 人を殺さない美学ももっと描写してほしい。 曹操に追撃されて人民が巻き込まれて虐殺された時、この作品の孔明は 自分の家庭だけが幸福になっては、人民に申し訳ないと、 妻をわざと戦場に置き去りにするのだ。(っていうか、妻を守る為であっても剣を手にしない) 神も悪魔も人も畜生も魂の価値は同じだと何故理解出来ない? 強い支配者の味方をするのは、絶対神を認める西洋の精神である。 東洋人だったら弱いものに感情移入せんかい!一緒に戦うのではなくて、一緒に泣こう!
孔明の初小説だとか…
本書は純粋な孔明の初小説だそうだ。(人物伝とかは覆いのですけどね)  孔明の幼少のころからの背景や感情の動きが非常に考えさせられるもので後世の人が書いた小説ながら孔明本人もこういう思いで劉備に使えたのではないかと思わせる。    関羽が好きな従兄弟にこれを貸したが彼の中で「孔明」が「関羽」を抜いたそうだ。  漢室復興にかけた劉備の逆転を支えた忠臣孔明の生き様は、後継者の姜維に受け継がれ後世の我々を魅了する。三国志大軍師の生き様を読んでみませんか
生身の人間としての孔明の視点からの三国志
陳舜臣にはまっているので読んでみた。
諸葛孔明の視点から見た三国志解釈の一つを示してくれている。
三顧の礼によって劉備らに迎えられて以来、何でもこなすスーパーマン的な存在と思われがちな孔明を人間として描いている。

天下泰平のための天下三分の計。
それも曹操の天下統一であってはならないとする理念によって孔明の言動を記述しようとする、小説でしかなしえない新鮮な見方が面白かった。

猛獲の七擒七縦を、孔明と猛獲との芝居であるとする解釈はさすがにどうかと思うのだが。
諸葛孔明(上)
東南の風を祈祷しなければ、北斗七星の旗を掲げた神軍も登場しない。そこには堅実な智謀により、乱世を収束させようとした孔明の姿があった。血に塗られた戦いのシーンは極力避けられ、立場や心情、綿密な時代背景の描写によりストーリーが展開していく。ここ一番の派手さはないが、孫権が奏案(テーブル)を切ったのも、孟獲が七度放たれたのも、孔明演出の出来レースだったという設定がおもしろい。
詭計よりも入念な地固め、行き届いた根回しによって策を展開する。気配りは天下一品、己を滅して和を重んじる反面、読者サービスなのか内なる感情を暴露する事も忘れない。妻が重要な役割を担っている点も、女性読者である私には嬉しい限りだった。
神格化された清廉潔白な孔明よりも、努力家で家庭のにおいも感じさせる孔明…陳舜臣の諸葛孔明は、今までに読んだどんな本よりも、私を満足させてくれた。
…何作か三国志作品を読まれた方には特にオススメの本です。


翔ぶが如く〈3〉 (文春文庫)

[ 文庫 ]
翔ぶが如く〈3〉 (文春文庫)

・司馬 遼太郎
【文藝春秋】
発売日: 2002-03
参考価格: 610 円(税込)
販売価格: 610 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 362円〜
翔ぶが如く〈3〉 (文春文庫)
司馬 遼太郎
カスタマー平均評価:  4.5
西郷・大久保最後の会話
私がこの3巻で一番印象に残ったのは西郷と大久保の最後の会話シーンです。国へ帰るという西郷に対し「俺の知ったことか。今はちゅう大事なときにお前さぁ逃げなさる。後始末は俺がせなならん、もう知ったことか。」という大久保の言葉に西郷に対する怒りと寂しさと悲哀を感じました。またこの後の「今のは言い過ぎだと思います」という伊藤の言葉に寂しげに「私もそう思います」というシーンが印象に残りました。幕末から無二の盟友として誰よりもお互いを分かりあっていた二人がこうなってしまったことに対する大久保の心の叫びだったのだろうと私は思いました。
征韓論敗北と西郷の下野
征韓論争はついに決着。二転三転した結果、西郷は敗れ、静かに東京を去っていきます。それに呼応して、桐野利秋をはじめ、薩摩出身の近衛兵、警察官たちは薩摩に帰っていきます。西郷が意図するしないに関わらず、その極めて高い人望とそれを担ぎ上げる勢力(不平士族)によって、いよいよ内乱の危機が高まっていきます。そのなかで、川路は大久保と思いを同じくし、「ポリスこそ国家と人民を守るもの」という信念で密偵も含めた警察制度を作り上げていきます。 征韓論を巡る太政大臣・三条実美の困惑ぶりには苦笑してしまいましたが、その優柔不断ぶりには、もし西郷が朝鮮に派遣されていたら、ということを考えずにはいられませんでした。 また、薩摩の仲間意識よりも国家としてのありかた(法と制度による統治)に強烈な思いをもっていたことに感動を覚えます。後世、その弊害は生じたものの、大久保や川路がつくりあげた国家権力(すなわち官僚)による国家運営は、少なくとも混乱する明治初期においては、新たな国家像を作り上げるという点において有効だったと思うのですが。
西郷の影響力
征韓論に敗れた西郷が、鹿児島に帰るまでのエピソードについて 豊富に盛り込まれています。 この進退についてはいろいろ評価がわかれる所ですが、 官僚主義を確立していく政府に対する意趣返しのようで、 どこか胸がすく思いがしました。 この西郷の行動とその影響について、大久保が知らないはずはありません。 それでもあっさり切り捨ててしまう大久保にも凄みを感じます。
現在の警察は川路利良の精神を受け継いでいるか
 第三巻で一番注目するところは、西郷が大久保派に負け薩摩に下野するところだが、読み終わった後一番印象に残っていたのはそのシーンではなかった。読み終わった後一番頭に残っていたのは、川路が理想の警察を語るシーンだ。    このシーンを読んだとき、「現在の警察は川路の理想としていた組織になっているだろうか?」と考えた。少し考えたら、気が重くなってきた。川路の理想は全く実現していないからだ。  「迷ったら原点に戻る」。なんでもこれが一番だ。だから警察も原点に戻り川路の描いた理想の警察というものを見直すべきなのではないだろうか。
西郷の下野
大久保との直接対決に破れ、明治6年10月23日、ついに西郷は辞表を出し、東京を去る。

黒田清隆の妻斬殺事件のエピソードが興味深かった。大久保利通は、この事件を揉み消したことが、のちの暗殺の一因となった。全編を通して、決して私利私欲や出身藩への利益誘導に走ることのなかった大久保がなぜ、黒田に対して厳しい措置がとれなかったのか。謎は多い。


西遊記〈3〉 (文春文庫)

[ 文庫 ]
西遊記〈3〉 (文春文庫)

・平岩 弓枝
【文藝春秋】
発売日: 2009-04-10
参考価格: 760 円(税込)
販売価格: 760 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 349円〜
西遊記〈3〉 (文春文庫)
平岩 弓枝
カスタマー平均評価:   0

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 更新日 2009年5月10日(日)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク

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