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   司馬遼太郎

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歴史・時代小説

アイテム一覧
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竜馬がゆく〈6〉 (文春文庫)

[ 文庫 ]
竜馬がゆく〈6〉 (文春文庫)

・司馬 遼太郎
【文藝春秋】
発売日: 1998-10
参考価格: 660 円(税込)
販売価格: 660 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 90円〜
竜馬がゆく〈6〉 (文春文庫)
司馬 遼太郎
カスタマー平均評価:  5
全てが竜馬を中心に動き出す
 時代がこの男を欲していたのだろうが、日本という国が間違いなく竜馬を中心にしてグルリと回った。歴史の教科書には簡単に「薩長同盟」と書いてあるだけの事だが、これを成すためにどれだけの苦労があったかがよくわかる。  そして徐々に幕末のその先を見据える男が現れだす。高杉はクーデターで新政権を確立するなり「もう俺の役は済んだ。人は艱難なときは一致団結できるが富貴はともには出来ん。きっと仲間割れが起こる。俺はそれより外国へ密航して武器を買い入れ対幕戦争を有利にする」当時としては斬新過ぎることを言ったり、竜馬自身も「革命がなっても亀山社中のものは政府の役人にはなるな。世界の貿易商社を目指すのだ」とも言う。  そんな中、苦労を共にしてきた池内蔵太ら数名が竜馬の指示で長崎から鹿児島へ向かう途中に沈没して死亡してしまう。この時の描写には思わずもらい泣きをしてしまう。「すべて天命である」と自らを躾け死をいちいち悲しむ事を嫌う竜馬も一人うずくまって涙を流す場面は心中察するに余りある。  それにつけても買ったばかりの船が一日で沈没したり作った海軍学校は取り壊されたりと竜馬の運はそれほど良いとも言えないのだが、それをばねに跳ね返し続ける彼の胆力に恐れ入る。  おりょうに「昔のような純情さがなくなってきたわ」といわれ「純情だけでは人間の乱は鎮められんからな。古来、英雄豪傑というのは老獪と純情の使い分けの上手い男を言うのだ」と竜馬に言わせる司馬遼太郎の歴史観も素晴らしい。
秘密、タイミング、そして感情・・・
坂本竜馬の物語、全8巻の6冊目である 6冊目の主題は、薩長同盟 水と油の薩摩と長州が 文字通り竜馬を介して 歩み寄っていく ゴールは遠く、障害は多い 秘密、タイミング、そして感情・・・ だが、竜馬は成し遂げていく 藩ではなく、日本のために 類まれなる剣の腕、垣根を越えた広い人脈 人を魅了してやまない性格、そして誰よりも高い志・・・ 同じ日本人として羨ましく、かつ、誇りに思う
国民的名作第6巻、薩長同盟なる!
これまでは「海軍ごっこ」のようなことをしてきた竜馬ですが、ようやく維新の表舞台に登場し、なくてはならないキープレイヤーになります。 薩長を結ぶことが倒幕につながると考えつくものの、両者はお互いを敵対視。そこでの竜馬のやり方は「利で説くこと」。幕府軍に攻められている長州には薩摩から軍艦を、京都で兵糧に困っている薩摩には長州から米を、そしてその仲立ちは竜馬が結成した日本最初の株式会社ともいえる亀山社中がとりもつ。三者三得の方法で、薩長の敵対心を和らげ、ついに同盟締結までこぎつけます。 お互い体裁を気にする薩摩・西郷と長州・桂の間を必死に駆け回る竜馬の活躍が中心の第6巻です。ちなみに、入浴中の妻おりょうが素っ裸で危機を知らせたという寺田屋騒動や日本初と紹介される霧島への新婚旅行など有名なエピソードも豊富に散りばめられています。
いよいよ話が終盤に近づいてきました。
ついに不可能といわれていた犬猿の仲の薩長の手を握らせた竜馬。 どんな優れた交渉術をもっていたのだろうか、とても気になるところ。 明治という新しい時代の幕開けもすぐそこまでという第6巻。 7、8巻の終盤が楽しみです。
竜馬がゆく 第六巻
 司馬遼太郎の名作『竜馬がゆく』の第六巻。遂に成った薩長の秘密同盟、その間を取り持った坂本竜馬一人の手によって維新の歴史が動かされていく。時期を同じく薩長連合を目論んだ土佐の英雄中岡慎太郎と共に、薩摩は西郷隆盛や大久保一蔵、長州は桂小五郎の繊細な心境を汲みながら、薩長をつないで行く竜馬の姿はまさに見事である。一度は同盟成立へ向けて薩摩を発った西郷も、時勢と世論に圧されて京都へ。怒った桂率いる長州を宥めつつ、再び舞台は京都。既に広まった志士坂本竜馬の上洛情報を知って、坂本竜馬の包囲網は大阪・兵庫にまで広がるが、そんな事に臆せず、大阪城代大久保一翁や新撰組藤堂の計らいの下、無事京都へ到着する。坂本竜馬の到着で、漸く西郷と桂が手を握った。

 前巻辺りまでには余談や後日談などやや冗長な表現が続く事もあり、この巻も決してそれらが少ない訳ではないが、多くは薩長同盟の性格を知る上で必要不可欠なものであったり、時に歴史の核心を突いた見解であったりして、話が途切れる様な歯切れの悪さは無い。又、この薩長同盟の記述は、現存する文書を現代語に書き換えた文章を利用している箇所が多く、竜馬の手による文も所々に見受けられて面白い。その点、やや薩長連合に関する文章が短めに終わってしまい、大きな山場にも関わらず今一つ胸躍らせる様な場面が少ないのだが、それは司馬遼太郎の粋な計らいと取る事にしよう。それが時代小説の性格でもあろうはずである。


竜馬がゆく〈2〉 (文春文庫)

[ 文庫 ]
竜馬がゆく〈2〉 (文春文庫)

・司馬 遼太郎
【文藝春秋】
発売日: 1998-09
参考価格: 660 円(税込)
販売価格: 660 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 144円〜
竜馬がゆく〈2〉 (文春文庫)
司馬 遼太郎
カスタマー平均評価:  4.5
やはり若者に読んでほしい
竜馬の幼馴染の武市半平太が藩を勤王化しようと行動し、吉田東洋暗殺を計画する。一方竜馬はまだ自分がどのような形で日本のために役立つかは定まらず、ただ武市のやり方には限界を感じ脱藩を決意する。 自分に活かすとすると、自分のやりたいことを見つけるには、やはり座していては何も見えてこないので、見聞を広めるために行動を起こすこと、たとえ一人であっても自らが正しいと思えば行動を起こすことなどがあるでしょうか。やはりこれからの未来を担う若者にも読んでほしい一冊。
国民的名作第2巻、竜馬脱藩・土佐から日本へ
江戸での剣術修行を終えて土佐に戻った竜馬。何かをしなければいけない、何かをなしたい、でも何をしていいか分からない、といった状態が続きますが、一方で、盟友・武市半平太は明確に尊王攘夷の考えをもって土佐藩をリードしようと画策します。しかし、竜馬は、土佐藩の旧弊、幕藩体制の限界を見抜き、視野を「世界のなかの日本」に求め、ついに脱藩します。 土佐藩の勤皇の志士たちの不幸は、ほとんどが藩政に関わることを許されない郷士で、そのことが薩長との違いでもあり、そのことが彼らの多くが非業の死をとげた背景でもある点です。本書ではこうした土佐藩の特殊性が随所に描かれますが、そのなかからでも竜馬や半平太、中岡慎太郎、岩崎弥太郎など人物を輩出したことに土佐の底力を感じます。
姉弟の絆の強さに、心惹かれる
坂本竜馬の物語、全8巻の2冊目である 2冊目が描くのは 江戸での残り少ない剣修行の日々から 土佐に戻り、考えた末脱藩するシーンまで 冒頭竜馬は、無二の友である武市半平太と、堅物の中岡慎太郎と酒を飲む 無用な一言で、竜馬と中岡が一発触発の事態となるが 素朴な思いと実直な行動で丸くおさめ 凡人にはとらえることができない 一人の魅力的な男を際立たせる 土佐までの旅は、やっかいな人物を抱えてしまい 追手と対峙したり 憧れの人と出会い、料亭で落ち合ったりする 若さゆえに巻き込まれてしまうその場面に 竜馬は竜馬らしくふるまおうと もがきあがいている 脱藩は自分だけでなく身内も巻き込む違法行為 自分、身内、友、将来との関係に、どうケリをつけるのか 離れていた竜馬の心と行動が やがて一つになっていく 風雲急を告げている 弟のために決意する姉の行動に、心打たれる 姉弟の絆の強さに、心惹かれる
猛進する武市 脱藩する竜馬
北辰一刀流千葉桶町道場塾頭にまでなった竜馬も土佐へ・・・普通は安穏と自分の道場を開き町の尊敬を集め、というのが成り上がりコースな訳だが竜馬の頭にそんなコースは細すぎた。 軟弱だと思い込んでいた公家の、平然と命を張った密書運びに巻き込まれた竜馬は「男とはあれだ」と目をむく。が、いまだ己の道が見えない。 かたや土佐藩きっての大物武市半平太は勤王党をつくり参政吉田東洋を暗殺するまでにいたる。幼馴染として歩んできた二人の道が徐々にずれ始める。 「現実的」という一点が竜馬の関心事だ。 武市の暗殺計画にも「それで何か変わると思ったら大間違いじゃ」と袖を分かつ。 この本が面白いのは後の明治政府で政治家としての顔しか私が知らなかった名士たち歴然とした武士としてそれぞれの藩に存在する妙を感じることが出来ることだ。 板垣退助が土佐藩はじまって以来の手に負えない喧嘩武士だったことも知らなかったし、後の日露戦争総司令官大山巌が弥助として登場してくるのも驚かされる。そう考えるとこの時代と言うのは本当に濃密過ぎるほどの時代だ。 竜馬脱藩 ようやく日本人として歩みだす。
脱藩
続く第二巻。主に故郷土佐での話が描かれています。 面白いのは、多くの人との出会いが描かれているところ。 四国行脚の旅に出て情勢を自分の目で確認する竜馬。時に剣を用いて、時に言葉を用いて人々の心を捉え、その人間の大きさに惹き付けられていく人々。有名無名関わらず、幕末に生きた多くの人々が竜馬の目を通して描かれています。 と、同時に激動の時代背景。『桜田門外の変』、『安政の大獄』といった歴史の世界が遠く土佐にいる竜馬の視点から見れます。「生涯、これほど血のわいた瞬間はない」とは桜田門外の変での竜馬の心境。 激動の時代がいよいよ始まる、そんな幕開けを感じさせる心高ぶる第二巻でした。 いよいよ竜馬も脱藩。 しかし、日本の未来を作った竜馬の脱藩の陰には悲しい犠牲があったことを知る切ない二巻の終わり。第三巻は果たしてどうなるのか、期待が高まりました。

竜馬がゆく〈3〉 (文春文庫)

[ 文庫 ]
竜馬がゆく〈3〉 (文春文庫)

・司馬 遼太郎
【文藝春秋】
発売日: 1998-09
参考価格: 660 円(税込)
販売価格: 660 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 291円〜
竜馬がゆく〈3〉 (文春文庫)
司馬 遼太郎
カスタマー平均評価:  5
国民的名作第3巻、竜馬・人生の転機
土佐藩の旧弊を見限り脱藩したものの、何かをなすべきとは感じながら何をなすべきか分からない竜馬についに人生の重大な転機をもたらす出会いがあります。 千葉道場の重太郎がにわか志士になって斬ろうとして一緒に訪ねた勝海舟。竜馬はその場で勝の弟子になってしまいます。このあたりのくだりは、「英雄は英雄を知る」というか、勝と竜馬の人物眼がいかに優れていたかということと、この二人を出会わせてくれた歴史のあや(もし出会わなかったら、もしくは出会う時期が違ったら間違いなく歴史は変わっていたはず)を感じさせて、わくわくして読みました。 勝と出会った竜馬は、世の中が「尊王(倒幕)=攘夷、佐幕=開国」という図式でこりかたまったなかで、外国のいいところ(軍艦)をとりいれて倒幕を果たす、という独自の思想にたどりつきます。 一方で、もうひとつ大事な出会い。後に妻となるおりょうも登場します。出会いかたも劇的で、竜馬らしいエピソードになっています。
人生観の確立は、竜馬を多弁な男に変えた
坂本竜馬の物語、全8巻の3冊目である 3冊目が描くのは 脱藩して「志士」になったはいいが、何から始めたらよいか途方にくれている竜馬が 数々の人と出会うことで、次第に自分のやるべき目的と手段を見つけていくところ 特に影響を与えたのは、勝海舟 船と世界の魅力を伝え、竜馬のくすぶっていた想いに火をつける 藩というレベルから、日本というレベルで物を考える男に、竜馬を仕立て上げてしまう 人生観の確立は、竜馬を多弁な男に変えた 語る、語る、語る、語る まるで、剣を忘れてしまったかのようだ 安心していい 女性に対しては、いままでの竜馬だ 特に、伴侶となる おりゅうにプロポーズするシーンには 微笑を禁じえない
勝海舟
この3巻の幕開けは岩崎弥太郎が飾る。後に三菱帝国を築き上げていく男だ。 が、彼の若い頃は悲惨と言わざるをえない貧困暮らし。それを時代が拾い上げた。 竜馬以外で倒幕後の算盤勘定をしていたのは彼だけではあるまいか・・・ 大名行列を見て「こんな愚劣なことをしていて喜んでいるようでは幕府も潰れるぞ」と直感したのは彼が一番早かったのではないか・・・と本書にある。異質の男だ。 人斬り以蔵を使い暗殺に躍起になる武市とその限界を見つつ勝海舟との出会いでわが道をハッキリと認識する竜馬。 「議論などはよほど重要なことでないかぎりしてはならぬと自分に言い聞かせている。議論に勝ったところで相手の名誉を奪うだけである」という一文には我が身を振りかえざるをなくもなる。 元々船好きの竜馬が勝に見込まれ己の道を猛進し始める。 勝と作る私塾の海軍学校を作るため松平春獄に金を借りにいくくだりが痛快だ。 「金くらいは集めてやる」という気概がたまらない。なにせただの浪人が殿様に金を無心に行くのだ。「世に生を得るは事を成すにあり」という竜馬の座右の銘が登場する。「たとえ目的が成就できなくてもその目的への道中で死ぬべきだ。生死は自然現象だからこれを計算に入れてはいけない。」う?んその通りですな。 そしておりょうの登場。竜馬を彩る女性も面白いがなかでもおりょうは面白く、竜馬はまずはともあれ面食いだというのが共感できて嬉しい。
勝海舟そして、おりょう
読む速度が俄然速くなった第三巻。 重要な出会いが二つ。 一つは勝海舟と。竜馬と同じく器の大きい勝海舟。その勝海舟をして面白い奴と言われる竜馬、その二人のやりとりはとにかく面白く、また彼との出会いで竜馬の夢が大きく大きく膨らんでいきます。「人間好きな道によって、世界を切り開いていく」そんな言葉を残した竜馬が出会った、勝海舟と船への夢。それが一つ。 そして、もう一つは、最も重要な人、おりょうと。 その出会いは、意外な出会い、意外な展開。でも竜馬らしい。寺田屋で働き始めたおりょうとの今後の展開も興味深い! この二つの出会いが目玉になっている三巻。しかし、より印象的なのは「人きり以蔵」こと岡田以蔵とのやり取りや武市半平太との決別。 そして、寺田屋騒動。 『維新の陽は、やがてこういう連中の屍の向こうに昇るのであろう』とは、作者の言葉。 さて、四巻。どう時代が動くのか・・・。
やっと竜馬始動!
他の幕末関連の司馬作品に比べると、日常生活のほのぼのとした描写も多く、時間がゆっくりで3巻でもまだ主人公が29歳です。 2巻では竜馬の脱藩以外は大きな動きはなく、1巻の延長のようなものでしたが、この巻では攘夷か佐幕かという世論から攘夷派=尊王 開国派=佐幕といった政治思想にもなっていく経緯も書かれていて、薩摩藩 長州藩 土佐藩のそれぞれの人格 歴史 現在の政治状況 重要人物や維新後はどのような余生を過ごしたかも書かれていてかなり濃い内容になっています。 竜馬が脱藩したことによって自由に様々な人物と場所を行き来することができるようになった為、人物や出来事もついていくのが大変(笑)でしたが、作者が随所に同じような説明を丁寧に解説してくれているので読んでいくうちにこの人物はこの藩でこんな性格とかわかってきます。 1巻からの竜馬の成長や立場の変化はもちろんですが、同じ土佐出身の藩も手がつけられない無頼漢で牢獄に何回も葬られていた岩崎弥太郎が明治には商社・三菱商事を設立することになること、竜馬とは対極ではあったが親友であった美丈夫で文武両道な武市半平太が、朝廷工作を急ぐあまり、邪魔な幕府の重要人物を次々に暗殺し、政治改革というより暗殺の黒幕者になりはててしまい、竜馬とはもはや同志ではなくなったこと等、竜馬の周りにいた人物の思想 状況の変化も描かれています。 乱世であるゆえに、安定した収入・仕事・結婚することができなくても、強い意志・精神力、タイミングを見て行動すること、きちんとした対人関係を築くことで、自分が気づかないうちに自分自身が変わることができる。自分が変わると人間関係も変化し、環境も変わる。私も現在と将来を悲観するのではなく、自分改革して人生を切り開いていかなきゃ!という気持ちにさせられた3巻です。

竜馬がゆく〈4〉 (文春文庫)

[ 文庫 ]
竜馬がゆく〈4〉 (文春文庫)

・司馬 遼太郎
【文藝春秋】
発売日: 1998-09
参考価格: 660 円(税込)
販売価格: 660 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 108円〜
竜馬がゆく〈4〉 (文春文庫)
司馬 遼太郎
カスタマー平均評価:  4.5
国民的名作第4巻、浪士海軍誕生
勝海舟の支援を受けて神戸の海軍塾で志士たちを集める竜馬。時勢がくるのを待ちつつ、軍艦を手に入れようと幕府要人や諸国大名などと知己を得ます。一方、幕末の世は一気に血生臭さを帯び、京都では新撰組が勤皇の志士たちを取り締まり始めます。そして長州のクーデター失敗と佐幕派の復権。土佐藩でも藩父山内容堂が帰国し勤皇派(というか倒幕派)を粛清、竜馬の盟友・武市半平太も切腹を言い渡されます。 いよいよ竜馬の活躍の舞台も海上に移り、幕末の風雲も吹き荒れ始めますが、千葉道場さな子との恋がその緊迫感を多少なりとも和らげてくれる第4巻です。
海から日本を眺め始める
坂本竜馬の物語、全8巻の4冊目である 4冊目が描くのは 勝海舟とともに、海軍塾を開き、船を浮かべる場面 念願であった自分の船を手に入れ、文字通り海から日本を眺め始める 凄惨な話が一つ 袂を分かった武市半平太とその仲間が、切腹に追いやられる 信念を貫き、死でさえも、その表現の一つとした武士たちが  時代の変わり目で消えていく 竜馬は、死を、かわしていく 生きながらえるためではない 大望を果たすために、である 新撰組とすれ違うシーンがいい 人ではなく、時代と戦っている竜馬に 土方や沖田が翻弄されている
竜馬飛躍の前と盟友武市の死
それにしてもこの時代の志士達は尋常な神経ではやっていけない。 真剣で斬られる局面を幾度も切り抜けてきたものだけが幕末後の明治という世を見ることが出来た。 竜馬も例外でなく結局は斬られてしまうのだが、それまでに何度斬りすてにされそうになったか、両手でも足りないほどだ。 そりゃ胆力もつくわな。 土佐では、京都での長州失脚すなわち勤王派の勢力ダウンという時勢に変わった瞬間、山内容堂による土佐勤王党の弾圧が始まる。 そして竜馬の盟友、武市半平太は切腹させられる。 観念的な思想にもとづいて動いた武市と、現実的視点のみで動く竜馬との差が結局ここまでひらいてしまった恰好になる。 その点勝海舟という幕僚と竜馬は恐ろしいほどの共通点があった。耳を信じず己の目で見たものから思考する。 4巻でも思わずほろりと来る場面がたくさんあるが中でも、法螺と馬鹿にされても軍艦を手に入れるといい続けた竜馬がやっと本当に軍艦を一隻手にしたときの描写は笑いながら泣かせられる。陸奥とのやりとりも漫才のようで面白い。 「俺には仕事があって、生死などはない」は素晴らしい一言。 司馬さんの竜馬評も楽しい。 「竜馬ほどおしゃれな男はまずすくない。ただおしゃれの才能が皆無なだけで、その気分は満々とあるのである」思わず声をあげて笑ってしまった。
新撰組登場!
「あの男は斬れませんよ。」 とは新撰組の沖田総司が土方歳三に言った言葉。 竜馬が新撰組と狭い露地で対面した時のこと。 「死なぬような生き方をしたい」と言った竜馬を、時代が必要としていることを感じたひとコマでした。 まるでマジックのように一日で長州が京から追われ、いよいよきな臭さが漂い始めた第四巻。 幕末へ。 読み応えがあった。 「天が血の犠牲を求めている」と、竜馬。 その犠牲になった竜馬の親友、武市半平太。 彼が生き続けていた明治を見てみたかったと思った。 そしてこの巻の特徴は、作者司馬遼太郎さんの私的意見が随所に見られるところ。 武士とは。切腹とは。そして明治維新とは。 とかく、読み応えがあった。
竜馬の恋。
お田鶴さま、さな子、おりょうと三人の女性を意識する竜馬。 武士の世界ではこのように何人も好きかもしれないと思うこと自体珍しかっただろう。 たとえ一瞬思ったとしても、武士たるもの・・・という姿勢になるだろうが、これもまた竜馬らしいエピソードだと微笑ましく感じた。 恋の行方も気になるところだが、メインストーリーの幕末の変動の時期、長州、薩摩の立場が情勢とともに変化していく。 この目まぐるしく変化する中で竜馬がどのような活躍をしていくのか5巻も楽しみです。

竜馬がゆく〈7〉 (文春文庫)

[ 文庫 ]
竜馬がゆく〈7〉 (文春文庫)

・司馬 遼太郎
【文藝春秋】
発売日: 1998-10
参考価格: 660 円(税込)
販売価格: 660 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 399円〜
竜馬がゆく〈7〉 (文春文庫)
司馬 遼太郎
カスタマー平均評価:  4.5
金を求めている、船を求めている、未来を求めている
坂本竜馬の物語、全8巻の7冊目である 7冊目は、徳川慶喜が江戸幕府 最後の将軍に就くところから 金を求めている、船を求めている、未来を求めている そんな竜馬を 見捨てたはずの土佐、お慶という商人、先の見えない幕府が それぞれの利益のために、竜馬を追っている 経営者でもある竜馬は、 現在から未来へという時間軸と 九州から、京、大阪、江戸へと続く空間軸という二軸を捉えながら 現実解を得て、前へ進んでいく 竜馬が「大政奉還」を思いつくまでの苦悩がいい そして、決めたが最後、火の玉のように周りを説得する姿がいい
海援隊と大政奉還
 薩長同盟ですら世を震撼させる奇抜なアイディアだったが、竜馬はそれに土佐の軍事力を背景にし幕府自身に大政奉還させるという荒唐無稽な考えをひねり出す。内戦をすれば国力が弱まり隣国中国やインドのように植民地として蝕まれ列強各国は今か今かとそれを待っている、という時勢勘をもとに必死にそれぞれの立場のものを説得し納得させていく。浪人という垣根の無い身分がここでも威力を発揮する。  面白いのが土佐の後藤象二郎だ。放蕩過ぎる金の使い方と壮大野放図すぎるその性格が魅力的で自分が散在したしたとんでもない赤字を全て岩崎弥太郎に押し付けてしまうという解決策も凄まじい。それがその後の三菱の礎になっていくので岩崎弥太郎という男はとんでもない男だ。  竜馬は反面何もないがアイディアだけは湯水のごとく出てくるという不思議な男。船すらないのに海援隊を作り上げことごとく人の褌で相撲をとる。やっと手に入れたいろは丸が紀州藩の船に事故を起こされ積荷ごと沈没したときには「ことごとく不運の男だなぁ」と思ってしまう。    そして、長州の雄、高杉晋作が結核でこの世を去る。その辞世の句が素晴らしい。 「面白き こともなき世を おもしろく」  
国民的名作第7巻、奇策「大政奉還」と船中八策
幕長戦争の海戦に参加した竜馬は船を失い、亀山社中も休業状態となりますが、九州列藩や長崎の女商人・お慶など新たなスポンサーを得て船を購入します。しかし、せっかく手に入れた「いろは丸」も海上での衝突事故で沈没。竜馬は公法をもってこの事故を裁くことにこだわります。竜馬の先見性が垣間見れるエピソードです。 後半は、土佐藩が薩長の動きに乗り遅れないよう、脱藩した竜馬に頭をさげてきます。そして、竜馬は薩長の動きを封じる奇策「大政奉還」を提言し、「船中八策」といわれる提言書をまとめます。 この8か条は後の日本をつくった背骨になる考え方ばかりで、完全な「デモクラシー」を志向している内容であることに驚きます(太平洋戦争敗戦後でも十分通用する基本的な考え方ばかり)。 歴史小説であるため、多少劇的に描かれていることを割り引いたとしても、日本が諸外国の脅威にさらされていた維新のこの時期に、坂本竜馬をいう人物を得たことに奇跡を感じてしまう第7巻です。
行動と多くの出会いで人生は変わる
幕末物は新選組関連しか読んだことがなかったので、この作品を読むと同じ幕末時代に生きていたとは思えない程、さまざまな人物、思想、各藩の政治問題が書かれています。(時間を置いて読むと記憶を取り戻すのにちょっと苦労(汗)) なのでこの作品で幕末時代の生活がよくわかり、とても勉強になりました。(新選組はかなり閉鎖的な世界。私自身保守的なのでこちらの方が共感はしますが)薩長といえばお金があり改革派ということは知っていたのですが、長い間ずっと犬猿の仲で連盟するのにものすごく手間と時間がかかったことや、「海援隊」とは何をするか、どんな目的で結成されたか、どのような人物がいたかが書かれており、この時代に幕府以外が貿易という考え方、行動をすると犯罪・死刑に値するほどのことなんて知りませんでした。(それを薩長はやっていたのでいわゆる密輸) この巻には「お慶」の章があるのですが、この人物は長崎きっての美人女商人38歳。(生まれはお嬢様)でまだ鎖国体制の25才の時に上海へ密航、その後日本茶の輸出で富を築き、一人身ながら大屋敷を持ち、着道楽、仏製香水までつけていて、彼女だけに限らず困難な時代でも努力はもちろん、行動・人との関わりで情報・時機を見極めることで人生が変わるのだなと思い、私も見習わなきゃ!という気にさせられました。 でもこの作品にありがちなんですが、いつの間にか人物がフェードアウトしていき、お慶も少ししか出番がなくて寂しい・・(特に3巻あたりからずっと薩長土の人達はもちろん、天皇家、幕臣、外国人までいて全員の名前は覚えられないです) ちなみに後半に竜馬がワインを飲んでいます。
竜馬の活躍。
本文の竜馬の言葉を借りるなら、当時の竜馬は洪水を一人でせきとめて別の方向へ流すという神業のようなことを目指していたと言ってもいい。 1巻から読んでいると最初の頃の竜馬からは想像もできないくらい日本に対して影響力を持つようになった。 いよいよ最終巻の8巻が楽しみです。

竜馬がゆく〈8〉 (文春文庫)

[ 文庫 ]
竜馬がゆく〈8〉 (文春文庫)

・司馬 遼太郎
【文藝春秋】
発売日: 1998-10
参考価格: 660 円(税込)
販売価格: 660 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 157円〜
竜馬がゆく〈8〉 (文春文庫)
司馬 遼太郎
カスタマー平均評価:  5
大政奉還、仕上げのとき
坂本竜馬の物語、全8巻の8冊目である 大政奉還、仕上げのとき 身分故、竜馬はその場に立ち会うことはできない しかし、敵味方、時代までもが 彼の役者として、舞台を演じていく そして、竜馬は.. 文庫本で3000ページを越す長編 私が読み飛ばしていなければ 表題の文字は、最後の30ページになってやっと出てくる 「街道は晴れていた。竜馬がゆく。」(P369) すがすがしい。
傑作の完結 天に舞い上がる竜馬
 最終巻に来て司馬遼太郎の歴史観人物観は更に磨きがかかり、ありとあらゆる場面で現代社会に生きる私達に生きる言葉を語らせている。  「財政の独立無くして思想の独立は無く行動の自由も無い」  「しかない、というものはこの世にはない。一尺高いところからものを見れば道は常に幾通りもある」  「相場買いの客は大切にせぃそれが時勢に勝つ道じゃ」  「ひとつの概念を喋るとき、その内容か表現に独創性がなければ男子は沈黙しているべきだ」  「男子はすべからく酒間で独り醒めている必要がある。しかし、同時に大勢と一緒に酔態をさらしているべきだ。」  「仕事と言うのは全部をやってはいけない。八分まででいい。八分までが困難な道である。後の二分は誰でもできる。その二分は人にやらせて完成の功は譲ってしまえ」  「われ死する時は命を天にかえし、高き官にのぼると思いさだめて死をおそるるなかれ」 等々肝に銘じておきたい名言に溢れている。  全編を通じて竜馬が自らの手帳に書きなぐっていた語録が出てくるがその中で共通しているのが「自分を躾ける」という一貫した姿勢だ。  どう考えてみても竜馬が恵まれていたとは思えない中、困難に立ち向かい超然とした姿勢の裏には素晴らしい自己規律があった。  竜馬の魅力が溢れる一言は最終巻にもたくさんある。中岡慎太郎に「どういうわけで、そんなに有能な奴が集まるのだ?最初、どうやって見つけるのかね」に「おい来ないか、というだけさ」 人を食ったような司馬遼太郎が描く竜馬がそこにいるようだ。  司馬遼太郎と言う人の物語の進め方、挿話、伏線の張り方、時代背景の説明全てが面白くそれが何度も読み返せる要因にもなっている。読後それぞれが登場した竜馬以外の違う人物の本を読みたいと思えるほどに他の登場人物も面白い。  世に生を得るは事を成すにあり。十分にその役目を果たして、竜馬はあっという間に斬られてしまう。今まで散々斬り付けられながら狙われながら切り抜けてきた竜馬にしては信じがたいほどのあっけなさに、天命があった、といわれても仕方ないか、と思えてくる。  あとがきも面白く、竜馬の残した事業を、竜馬が唯一苦手とした岩崎弥太郎が引き受け三菱帝国の礎にしていくのも面白い。  国を思う気持ちと捨て身の覚悟と理性が日露戦争まではうまくバランスが取れていたが、幕末の決死さが行き過ぎた存在として顕著になって太平洋戦争に突入してしまうという歴史のあやというのは凄い。帝国主義から日本を救った思想が今度は国を滅ぼす方向へと走ってしまう。このバランス感覚こそ幕末の志士たちが最も誇れるものではなかろうか。  傑作。落ち込んだとき、自分を奮い立たせたいとき何度も読み返すでしょう。 
国民的名作最終巻、世に生を得るは事をなすにあり
長い長い物語もいよいよクライマックスを迎えます。 維新回天の舞台における竜馬のクライマックスは大政奉還実現のシーン。岩倉具視や大久保利通が策謀していた倒幕の密勅の数時間前に将軍・慶喜が決断したその場面とその報を聞いた竜馬の姿が、ありありと目に浮かぶように描写されていて素直に感動できます。 そして人間ドラマとしては、脱藩後初めて故郷の家族に会えた場面が、その後の死を知るだけに悲しくもほほえましく感じられます。 そして暗殺。この場面は極めて簡潔に語られるのみで、そのことが後に触れる司馬のこの小説を書いた意図をさらに際立たせます。 さて「竜馬がゆく」全体を振り返って。物語最後段で司馬はこういいます。「人は死ぬ。竜馬も死ななければならない。その死の原因はこの小説の主題とはなんのかかわりもない。筆者はこの小説を構想するにあたって、事をなす人間の条件というものを考えたかった」。そして、それは竜馬自身が残した言葉「世に生を得るは、事をなすにあり」がすべて言い尽くしていることでもあります。 子供のころ、ドラマや漫画で竜馬が暗殺される場面をみて、「もっと長生きして欲しかった」と思いましたが、この本を読んで、その死は必然であったと思うようになりました。 竜馬を通じて司馬が教えてくれたこと。それは、いつの時代にも共通する「事をなす人間」の条件、すなわち、常に大きな志を持ち、自分の信念を信じて行動し続けることの大切さ。久しぶりに読み直して、さらにこの作品が好きになりました。 もう40年も前に書かれた作品ですが、特に若い人に是非読んで欲しい司馬作品です。
読中、読後爽快!やはり傑作です。
 はるか昔、NHKの大河ドラマで放映されていた。また、この作品が好きだという人の話も何回か聞いたことがある。でも、全8巻の大作に手をつけようとしなかった。  きっかけは、斎藤孝氏の「日本を教育した人々」を読んだことである。斎藤氏は、吉田松陰、福沢諭吉、夏目漱石と共に、司馬遼太郎を挙げた。日本の人々に歴史と生き方を伝えたということらしい。そこで、最もポピュラーな「竜馬がゆく」を読むことにした。そして、すっかりはまってしまった。  竜馬の33年間の生き様を生き生きと描ききっている。幕末の志士たち、竜馬の家族、友人達が多く登場する。ときどき、数十ページ、竜馬から離れ、別の人物の話が挿入されることもある。おもしろいのは、司馬遼太郎が、ナレーターのように作品の途中で、解説に出てくるところである。歴史的背景の説明や取材の裏話など。私は、この部分を大いに楽しんだ。  読後、伏見から京都へ、竜馬の足跡をたどる旅をした。若者のファンも多いことがその旅でも分かった。
最期がいい
この小説はとにかく最高です。少し長いなぁと思える所も有りましたけど、この最終巻を読み終えるとそんな事はすっかり忘れていました。特に「この長い物語も、おわろうとしている。」という文の辺りからドキドキしながら最期まで読みました。漫画ならともかく、小説でこういう体験をしたのは初めてでした。今後も小説でこんな体験は出来ないと思いました。後、最期の一文がいいです。個人的にかなり気に入っている言葉です。美しい言葉だなぁと読み終えてから思いました。

天地人〈上〉天の巻

[ 単行本 ]
天地人〈上〉天の巻

・火坂 雅志
【日本放送出版協会】
発売日: 2008-11
参考価格: 893 円(税込)
販売価格: 893 円(税込)
 Amazonポイント: 8 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 178円〜
天地人〈上〉天の巻
火坂 雅志
カスタマー平均評価:  2.5
おもしろかったです
歴史物には興味がなかったんですが、「軍師の門」が面白かったので、同じ作者のこの本も読んでみました。 直江兼続という人や上杉家のことが良くわかりました。 茶道の裏千家の中の千利休と、この本の中の千利休とのギャップにびっくりしました。
☆1しかつけられませんが、大河ドラマより遥かにまとも
上杉景勝の謀臣で石田三成の親友だった直江兼続の一代記です。 ですが!! おかしいなあ…幾らでも史実から面白い展開が導き出せるのに フィクションの人間ドラマばかりで正直いって面食らいます。 これが本当の直江兼続だと思ってもらっては困ります。 戦国有数の謀臣で忠臣の男がこんなに出しゃばりだったらどう思います? 策士策におぼれるって感じの人物像になっているのはキツイ。 もっとも兼続以外の登場人物は全員アホ扱いなので・・・。 ですがこんな男、正直言って史実の秀吉は欲しがりませんよ。 史実の黒田勘兵衛の秀吉の扱いをみればわかるものです。 真田幸村のお姉さんが兼続君に深く関わりますが彼女は何歳なんだ?? ちなみに兼続君と真田昌幸さん(幸村父)の年齢差は13歳しかないぞw …とまあフィクションもいいけど、きちんと事件や人物の年齢を考えて 小説を書いて欲しいものです。 正直言ってここまで変なのは「超三国志(歴史IF小説で最初からフィクション)」以来です。 ただこの本を原作にした大河ドラマは「もっと惨い」です。 ここではあえて書きませんが、もう原作とはまったくかけ離れた上に、内容は遥かに改悪w 初音さんの設定も、もっとトンでもになっていますしw ドラマが成立していない状態です。 ドラマかこの小説かどちらを選ぶと聞かれれば、文句無しに小説を選びます。 ☆一個の評価だけどw
何という駄作・・・
多くの人がそうでしょうが、自分も『花の慶次』で兼続を知り、興味を持ったクチです。ドラマの主人公が兼続になり、また火坂さんの作品に以前から興味があったこともあり本書を手にしました。が・・・ 花の慶次の断片的かつ脚色されたイメージではなく、より史実に近い兼続を知ることは出来ました。しかしこれは歴史小説ではありません。セリフが書かれている教科書というのが適切な評価かと思います。 さる歴史小説家が『歴史小説は史実とフィクションを如何に融合するかが腕の見せ所』と仰っていましたが、その観点からすると10点です。本書の特徴を列記します。  ・架空人物が物語に何の影響も与えず、存在が不要。  ・人物像が不明瞭。セリフからイメージがわかない。  ・説明文が教科書的である。  ・物語の緩急がない。 直江兼続という人物に着眼した点は慧眼ですが、如何せん文章が素人の私でも書けるレベルというのが情けない。保坂さんの他の作品は読んでいませんが、少なくともこの作品に限って言えば『駄作』の一言です。 少なくとも、兼続の内面的な葛藤、『愛』に至るまでの苦悩は描いて頂きたかった。この文章では『あ、忘れていたけど、兼続は義の代わりに愛を掲げたんだってさ』と書いているだけです。 幸いにもドラマでは脚本家が魅力的な設定や人物像を付加してくださり、俳優の努力もあり、とても魅力的な作品になっていると思います。しかしこのドラマの原作と名乗るのは気恥ずかしい。参考文献と表示すべきです。ただ『天地人』というタイトルは良いと思います。 値段も手頃なので、手っ取り早く兼続の略歴を知るにはよいかと思いますが、歴史小説として読むのであればお奨め出来ません。
教科書?
教科書的に直江兼継を紹介した作品。 歴史を舞台としたユートピアや物語性はまったくなしでした。無色な感じを受けました。それゆえに大河ドラマの脚本化は、自分のオリジナリティを出せるかもと思いました。 文体は丁寧だけれども、淡々とストーリーが進んでいて、作品に引きずりこまれる感覚は得られませんでした。
ドラマ化するにはあまりに稚拙
今年の大河ドラマの原作ということで読みましたが、正直何故この作品が大河に選ばれたのか不思議でなりません。 小説の主役に選ぶくらいなので、作者も何かしら直江兼続という人間に思い入れがあるかと思うのですが、それが全く伝わって来ませんでした。そもそも、兼続に限らず登場人物たちの人物描写・心理描写が不足している感があり、生々しさに欠けています。そのため、本の内容にいまいち入り込むことができず、読み終わった後も「・・・それで?」という感じで読後感が残りませんでした。 大河ドラマといえば歴史だけでなく人間ドラマとしても濃い要素が求められるはずですが、原作がこれでドラマが今後やっていけるのか不安です。 評価できるのは文字が大きくて行間が開いているので目に優しいことくらいでしょうか。 同じ直江兼続を扱った作品なら、藤沢周平氏の『密謀』の方がよほど魅力的な兼続 が読めるかと思います。

吉原手引草 (幻冬舎文庫)

[ 文庫 ]
吉原手引草 (幻冬舎文庫)

・松井 今朝子
【幻冬舎】
発売日: 2009-04
参考価格: 630 円(税込)
販売価格: 630 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 288円〜
吉原手引草 (幻冬舎文庫)
松井 今朝子
カスタマー平均評価:  5
花魁は何故消えた?
いわずと知れた直木賞受賞作。 ある日、突然、姿を消した花魁葛城。 何故?今どこにいるのか?それとも...? 吉原の廓周りの人々の証言を、 作者のこれまでの歌舞伎やら何やらの知識を生かして、 その生業や、生まれや育ちで書き分けていく。 その背景も見事に立ち上がり、自分が大門の中にいるかのようです。 まさにお見事!の一言。

天地人〈中〉地の巻

[ 単行本 ]
天地人〈中〉地の巻

・火坂 雅志
【日本放送出版協会】
発売日: 2008-11
参考価格: 893 円(税込)
販売価格: 893 円(税込)
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中古価格: 307円〜
天地人〈中〉地の巻
火坂 雅志
カスタマー平均評価:  5
御館の乱以降の展開はどうなるのか?
景虎が死んだ後の御館の乱以降の展開はどうなるのか? 迫りくる信長勢力との戦い、 石田三成との友情、弟子・真田幸村との出会いなどが描かれています。 ドラマでは、小栗旬、城田優がやるんだけど、 どういう三成や幸村になるのか楽しみです。

天地人〈下〉人の巻

[ 単行本 ]
天地人〈下〉人の巻

・火坂 雅志
【日本放送出版協会】
発売日: 2008-11
参考価格: 893 円(税込)
販売価格: 893 円(税込)
 Amazonポイント: 8 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 337円〜
天地人〈下〉人の巻
火坂 雅志
カスタマー平均評価:  3
そこそこ読める
直江兼続との出会いは、中学生か高校生くらいに読んだ司馬遼太郎の関ヶ原。 閻魔大王への手紙とともに小者の家族の首をはねたり、朝鮮出兵時に書物をあさったり、殿中で伊達政宗と堂々とわたりあう、あるいは手玉にとる逸話、三成と家康挟み討ちの謀議をこらすシーン、そして、そして、直江状のシーン、とにかく兼続はかっこよかった。 こうしたエピソードはどこまで史実かわからないけど、火坂さんの天地人はこれらが捨象されていたり、書き込み不足だったりしているせいか兼続がいま一つかっこよくない。正直ものたりない。 ただ火坂版では司馬遼版にはない関ヶ原後の兼続に会うことができる。決して派手ではないが米沢藩の民政に大きな功績を残したり、上杉家存続のため卑屈なまでに本多正信とのコネにこだわったり、大坂の陣の真田幸村の活躍を眩しく眺める兼続は、かっこよくないけど、それなりに魅力的であり、共感を覚える。 私自身は上中下の3巻を2日程度で一気に読了してしまった。盛り上がりにはかけるけど、読みやすく、一旦読み出せばそこそこおもしろくてはまるとういうのが私の感想です。 気軽に手に取ってみてください。

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 更新日 2009年5月10日(日)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク

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