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歴史・時代小説

アイテム一覧
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全一冊 小説 上杉鷹山 (集英社文庫) 世に棲む日日〈1〉 (文春文庫) 陽炎ノ辻―居眠り磐音 江戸双紙 (双葉文庫) 楊家将〈下〉 (PHP文庫) 日暮らし〈下〉 (講談社文庫) 国盗り物語〈第4巻〉織田信長〈後編〉 (新潮文庫) ぼんくら〈上〉 (講談社文庫) 三国志〈11の巻〉鬼宿の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫) 孟嘗君〈5〉 (講談社文庫) 孟嘗君〈4〉 (講談社文庫)
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全一冊 小説 上杉鷹山 (集英社文庫)

[ 文庫 ]
全一冊 小説 上杉鷹山 (集英社文庫)

・童門 冬二
【集英社】
発売日: 1996-12
参考価格: 1,000 円(税込)
販売価格: 1,000 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 391円〜
全一冊 小説 上杉鷹山 (集英社文庫)
童門 冬二
カスタマー平均評価:  4
読みやすさで★5
江戸中期といえば、世の中にはまだ民主主義という思想は存在すらしていなかった時代。 そんな時代に上杉治憲は「民こそ国の宝であり、藩や藩士のために民がいるのではなく、民のために藩があるのだ。」と言い切っている。この考え方が後に内村鑑三より代表的日本人として紹介され、アメリカ大統領のケネディが「最も尊敬する日本人は?」とインタビューされた時に「上杉鷹山」と言わしめたという。 治憲は藩の最高権力者でありながら最初から最後まで優しさと誠実さを貫いていた。目的は藩民が豊かになることと決めて、それが最後までブレなかったのが凄いと思った。 特に衝撃的かつ印象に残ったところは、改革派の中心人物であり最大の功労者だった家臣の竹俣当綱(たけのまたまさつな)が、権力の魔性にとりつかれて堕落してしまったところだ。やはりどんな世界にいてもそうなのだと思うが、大きな功績をあげた人物が賞賛され、まわりからチヤホヤされはじめると、よほど自分を律していないと慢心して堕落してしまうんだろう。そして一度堕落してしまった人間は自分の地位や財産等がすべてなくなるまで目が覚めないのかもしれない。 小説も読みやすく、入り込みやすい。キャラクターもそれぞれ個性的で面白くて、とにかく一気に読めました。お薦めです。
上司のかがみ、いや、人間のかがみ
 現在の日本のとは違い、身分制度の厳しかった江戸時代。上杉鷹山という人は、地方の最高権力者である藩主であるにもかかわらず、たいそう腰が低い。常に周りの人の気持ちを考え、自分に非があると認めれば、誰に対してもすぐに謝罪の言葉が口をつく。日本の為政者がほんの少しでも見習ってくれれば、今の世の中も少しはよくなるであろう。  小説であるからには作者の創作の部分もあるが、読み終えるまでに何度か胸が熱くなった。600ページ以上にもわたる長編であるが、大いに読む価値のある作品といえよう。
清流政治の光と影
財政的に壊滅的な状態であった米沢藩に養子として迎えられた名君上杉鷹山公の藩政改革をたどった名著である。  アメリカ合衆国第35代大統領ジョン・F・ケネディや第42代ビル・クリントンが「日本の政治家の中で最も尊敬する人物」として挙げている。  封建社会の中で武士階級の農業を奨励するなど、当時の「常識」にとらわれず、「武士」「農民」といった垣根を越えて、民主的で清廉潔白な政治姿勢を貫いた。  名君として評価される事が多いが、後継者育成に失敗したことと、あまりにも清流過ぎて、いつの世にも存在する、泥をかぶらざるを得ない者たちにとっては大変厳しいものであったことを見逃してはならない。  現に旧体制派とは何度も衝突し、収拾がつかず旧臣に切腹を命じる羽目にもなっている。   理想的な社会では、「闇」はあってはならないのかもしれないが、現実問題、時には「清濁併せ呑む」ということも必要なのかもしれないとも感じた。     リーダーが偉大すぎると他の者たちの力が育たず、リーダーを欠いたときに大変なことになるということもよくあらわされている。  政治家・経済・福祉関係者には是非読んでもらいたい。 なせばなる、 なさねば成らぬ何事も、 成らぬは人の為さぬなりけり。 ちなみにこの有名な言葉は彼の言である。
この本に怒り
「上杉鷹山」をもっと知りたいと思いこれを購入した。 藤沢周平「漆の実のみのる国」がきっかけで、その後同著者「上杉鷹山」本数冊&司馬遼太郎著書を既に読み漁っていた。 ・藤沢周平著:「漆の実のみのる国」・「一夢の敗北」・「逆軍の旗」内“幻にあらず” ・司馬遼太郎著:「幕末」内”奇妙なり八郎” さて、この著者 童門冬ニによる「上杉鷹山」は如何なるものか? 読み始めて数行で “がっかり”してしまった。 「これを読み続けなければならないのか・・・」 藤沢ファン、司遼ファンなら皆同意見であろう。 この著者は「歴史小説家」ではないのだ。著者を否定するわけではないが、「歴史小説」を好んで読む人間の心をまったく解かっていない。こういう人が「1歴史人物をまとめて書きました」と言う本。 さて、その理由だ、 本を読み初め、頭の中が江戸時代に行き没頭しているにも拘らず、 「今で言うなら・・・・、余談だが・・・・、」と、この時代の藩政を全て現代の政治・経済・行政にそれこそご丁寧に置き換えてくれるのだ。「興ざめ」もいいところ。いい加減にして欲しい。しかも最悪は、アメリカのケネディ大統領まで引っ張ってきては引用してきてしまう。 しかし、久々に頭にきた本であった。 このレビューに不快を感じる方がいると思うが、悪気はありません。 ただ私は、純粋に歴史小説を読みたかったのだ。現代の政治・行政に置き換え比較し、注釈を入れるようなことのない、純粋な歴史小説を。 時代小説ファンならこの気持ちを解かっていただけると思います。
こまったとき、悩んだときは、いつもこの本を読んでます。
初めてであったのが19歳。 それから何度お世話になったことか‥ 心からおすすめしたい一冊です。 人としての優しさがいっぱいにつまった素晴らしい物語です☆

世に棲む日日〈1〉 (文春文庫)

[ 文庫 ]
世に棲む日日〈1〉 (文春文庫)

・司馬 遼太郎
【文藝春秋】
発売日: 2003-03
参考価格: 580 円(税込)
販売価格: 580 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 140円〜
世に棲む日日〈1〉 (文春文庫)
司馬 遼太郎
カスタマー平均評価:  4.5
幕末史を長州藩(まずは松陰吉田寅次郎)の視点より観る
大河ドラマ『篤姫』を大いに楽しんだ一ファンであるが、幕末史を描く視点がどうしても薩摩藩中心であったため、同時代の長州藩の動きはどうであったのか、またその思想的淵源であったと思しい吉田松陰の生涯とはどのようなものであったのか等々を知りたく思い、全4冊の一読を開始。第一巻は、彼の誕生からプチャーチン率いるロシア艦隊に乗船してロシアへの密航を企てるも失敗に終わるまでを描く。 彼の終生の純粋さやストイシズムのオリジンが叔父玉木文之進の超スパルタ教育にあったことや密航の背景をなすその地理好き(プラス過書手形事件による家禄没収及び「育」(はぐぐみ)身分への転落)、女犯禁欲の意図(自ら狂夫(非常の人)たらんと欲した彼は、「おのれの欲望を解放解放することによって固有の気が衰え、ついに惰になり、物事を常識で考える人間になってしまう」(149?150頁)ことを怖れ、性欲を抑えることによりそれを達成しようとした)がよく理解でき、大変面白く読み終えた。 この他、司馬氏の達意の筆により描き出される周辺人物たちの生き様(森田節斎、佐久間象山など)も興味深い。
功山寺に行ってきました。
出張で広島に行った折り、念願の功山寺に行ってきました。 幕府と対決しようとする高杉が、必死に静止しようとする部下の頭上を飛び越えて馬で駆け下りたという、「功山寺の坂」を見たかったからです。 自分の選択が本当に正しいものと確信できるとき、他者の曖昧な意見の集約など必要ではないものなのでしょう。 そして自分の選択を即座に行動に移せるのは、稀有なことであるでしょう。 高杉晋作という存在が、今の世の中でも圧倒的に我々に迫ってくるのは、迷いのない行動にその本質があるのでしょう。
時代を作った若者の生き様をいきいきと描く
説明はいらないでしょう。 あまりにも有名な、松陰と晋作の物語です。 当時、学ぶことは書物と人からであり、自分の思想を他人に伝播し、思いを同じにしていくことが、学派でした。 その思いは人から人に伝わり、松陰の思いは形を変えて昇華し、長州の国を変えて行きます。 このふたりのヒーローの生き様はすさまじく、常人には理解したがくそして畏怖を 感じるものですが、この作品では作者は市井の商人や、時代に流され筋を通せない 日和見、幕府によって右往左往していく今は記憶に残っていない長州の人々も合わ せて書いています。 他の方のレビューにも詳しく熱く語られている二人以外にも、井上聞多や、山形有 恒など次代の明治を迷走も含めながらも作り上げていった人々も登場していきま す。 彼らの性格や判断と松陰や晋作のものは、かなり異なっており、革命前期は松陰の 狂や晋作の動が必要であり、革命の後期においては、井上や山県の慎重さが必要で あったのだろうと、時代が選んでいった人材の妙にも納得感心させられます。 幕末という日本史においても特異な時代、駆け抜けていった彼らの生き方は我々を 魅了してやみません。
長州藩の七年
司馬遼太郎が独自の解釈で吉田松蔭と高杉晋作の人物像を分析した小説。幕末の事象も長州藩の動きもこの二人の周りの事のみが詳しく記される。薩長同盟や禁門の変や池田屋事件はほとんど語られません。同じ長州でも桂小五郎や吉田稔麿や入江九一や大村益次郎や広沢真臣についてはほとんど記述がありません。久坂も高杉との対比で使われるぐらい。詳しく無い人には全体的な幕末史の勉強用としては少し不向きかもしれない。ただ松蔭と高杉の二人に関する人物分析は巧みですが、現代人の眼から見た想像上の解釈という感じがするのは否めない。二人の辞世の句を見ても、何かしっくりきません。他人がとってつけた感じがする。やっぱりその時代に生きた人でないと分からないのでしょうね。少しでも思想に近づくには孟子を十年くらい勉強した上で講孟余話を読むぐらいはしないと無理かもしれない。それはさておき、「竜馬がゆく」などでは存在が希薄だった伊藤や山形や井上、品川、山田、佐世八十郎(前原一誠)、野村靖(兄は入江九一)などの若き日の姿も描かれているし、晋作が大阪に潜伏中に徒然草を買い求めようとして幕吏に捕まりかけたエピソードとか西宮の港を守っていた籐堂藩の番侍が臆病だったという「老の思ひ出」からのエピソードも面白い。松蔭の幼年期の師匠でもあり叔父の玉木文之進はこの本を読む限り、物凄く出来た人です。玉木は維新後、前原一誠を旗頭とした萩の乱(この乱で玉木の養子の真人(乃木希典の弟)も戦死)に責任を感じて切腹します。まあこの様にエピソードも豊富ですので長州藩の事が好きな人は読んでおくべき本かも。
修羅場をかいくぐった腹の据わり方
幕末の混乱が上手く整理され、(僕のように漠然とした印象しかない人には)吉田松陰と高杉晋作の果たした役割に新しい発見があるようで面白いです。 面白い点は、革命の実行を三代に分けている視点、諸藩、特に薩摩と長州の違い、尊王攘夷思想の変遷の三点です。明治維新を松蔭の思想的根拠を築いた世代、それを乱世で実現していった世代(高杉、西郷、大久保、木戸など)、その乱世を片付け新しい権力社会をつくった世代(伊藤、山県など)で整理する視点にはなるほど、と思わせるものがあります。恐らく、第二世代の高杉は体質的に第三世代では活躍ではなかったのではないかと思われます(西郷がそうであったように)。また、長州があくまで思想団体として描かれるのに対し、薩摩が政略のみで動いた、とする洞察にも共感を覚えます。また、少なくとも晋作にとっては尊皇攘夷はあくまで倒幕のための戦略であった、という認識には(僕は)斬新さを感じました。 しかし、それにしても幕末には凄い人たちがいたものです。維新には印象の薄い、井上聞多や山県、伊藤にしてもそれなりの命を賭したリスクをおかしていることが分かります。特に井上の覚悟とここ一番の行動力はこれは凄い。明治の元老たちにはやはり、こういう修羅場をかいくぐってきた腹の据わり方があったのでしょう。

陽炎ノ辻―居眠り磐音 江戸双紙 (双葉文庫)

[ 文庫 ]
陽炎ノ辻―居眠り磐音 江戸双紙 (双葉文庫)

・佐伯 泰英
【双葉社】
発売日: 2002-04
参考価格: 680 円(税込)
販売価格: 680 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
陽炎ノ辻―居眠り磐音 江戸双紙 (双葉文庫)
佐伯 泰英
カスタマー平均評価:  4.5
続編も読まなきゃ!!
NHKで何度もドラマ化され、今も放送中(2009/05/06現在)の原作だ。 その原作の居眠り磐音シリーズの第1作だ。 ぼくは、陽炎の辻は第1回を見逃しているので、だいたいの設定は回想シーンでわかっているのだが、この本を読むことで、その背景までを知ることができたというわけだ。 NHKの脚色のほうがより魅力的になっていると思ったのだが、それは映像力のせいかもしれない。 原作のほうがよりリアルというか、人間的に描かれているのだ。 小説の出来としてはそのほうが良い。 主人公坂崎磐音もそうだし、品川さんも竹村も。 雰囲気では藤沢周平に似ているが、違うのは経済を描いているところだ。 江戸時代後半といえば、経済も発達し、承認が力を付けている時代。商取引を抜きに政治は語れないし、人々の暮らしも大きな影響を受けている。 まさしく「真っ当な時代小説」といえる!
やはり面白かった!
書店を訪れると、必ず目にする佐伯泰英の著作群。 平積みにされた本の山。一度は読んでみるべきと思っていました。 本作品はNHKでもドラマ化されていることで有名な作品。 といいつつ、ドラマは観ていないのですが、 これほど売れているならと、手に取ったのが、この作品でした。 ・・・じつに面白い! ページを繰る手が止まらないほどに引き込まれるストーリー展開。 ベストセラーとなるのもうなずけます。 シリーズ既刊をすべて読んだ方のレビューが掲載されていますが、 私も本作を読んだ直後、続編の「寒雷ノ坂」を購入してしまいました。
おい、熊公・・・
「おい、熊公。あそこの茶店で小さな双紙読んでるお侍を見てみな」 「なんだい信吉」 「さっきからすんげぇ目してじっとあの双紙を読んでるんだよ。なんかに魂を抜かれたみてぇだ。あら、いきなり笑い出したよ」 「そんなにあの双紙がおもしれえのかね」 「ああ、四半時(30分)もあの有様だ。おや、今度は・・・あれっあの侍、目が潤んでるじゃねぇか。泣いてんのか。泣いたり笑ったり忙しい侍だね」 剣あり、恋あり、涙あり。読後気分爽快万事祝着。
面白いです
磐音シリーズ既刊23冊全巻を読み終りました。結論として、面白さから言えば、これほど面白い小説を知りません。ほかの小説が読みたくなくなるほどです。 これまで佐伯泰英さんの作品についてまるで知らなかったのですが、テレビで山本耕史と中越典子の連続ドラマを見て、主人公の磐音とおこんの大ファンになり、即刻、本を購入読み始めたら、面白くて途中でやめられません。たちまち、既刊23冊全部を読み終えてしまいました。あと、読む本がなく、しばらくぽかんとしてすごしました。そして作者が第23巻「万両の雪」のあとがきで、50冊くらいまでは書き続けるといっているので、続編が出るのを心待ちにしています。 1700年代後半の江戸時代の地理や風俗、幕府・大名の官僚組織などもよく研究されていて、当時の江戸の名所、寺社、大名屋敷、奉行所の所在地やその様子、両替商など大商人の商いぶり、庶民の暮らしぶりや風俗が、そのまま映像として脳裏に浮かび、その時代の人になったような気分で物語が楽しめる、語彙や事柄についての作者の博識も驚くほどで、侍言葉や町人の話し方、その時代のしきたりなどずいぶん勉強になりました。 そして、主人公の坂崎磐音の人物像がとても魅力的。当代一の青年剣客で、清廉潔白、正義の人、しかも、さわやかで、穏やかで、優しく、愛情深く、友情にもあつく、礼儀正しく、その上すぐれて賢明でもある。多くの人から頼りにされ、愛される。彼を取り巻く主要人物も魅力的な人が多く、その人物像、性格もきっちり描き分けられているので、主人公たちへの感情移入も容易にできました。
はまりました
娯楽モノの時代小説も、佐伯泰英さんの本を読むのも初めてで、 テレビドラマの原作と言うだけで手にとって呼んでみたのですが、 予想以上に面白くはまりました。江戸の風景だけでなく、国許の お家騒動も絡んで世界が広がり、言葉はもちろん古風ではありますが、 気楽に読める現代的時代小説といっていいでしょう。 ただ、あまりに強すぎる磐音に、彼がいなければ江戸の町も豊後関前も 守れないのではないかと、要らぬ心配をしてしまいます(笑)。

楊家将〈下〉 (PHP文庫)

[ 文庫 ]
楊家将〈下〉 (PHP文庫)

・北方 謙三
【PHP研究所】
発売日: 2006-07-04
参考価格: 650 円(税込)
販売価格: 650 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 98円〜
楊家将〈下〉 (PHP文庫)
北方 謙三
カスタマー平均評価:  4.5
男たちの「滅びの美学」
中国では京劇やTVドラマの定番として「三国志」や「水滸伝」に匹敵するほど有名だが、日本では全く知られていなかった歴史浪漫「楊家将演技」を北方謙三が大胆に翻案、原作の妖術・仙術色を払拭して血生臭くも骨太な大河小説として現代に再生させた。従容として死地に赴く男たちの覺悟は哀切を誘う。 舞台は10世紀末のシナ。宋に帰順した名将・楊業は最前線である代州に配置され、中原を狙う遼と対峙していた。精強な騎馬兵を擁する遊牧民族国家たる遼に対抗すべく、息子たちと共に兵を鍛え上げる楊業は、卓越した指揮によって何度も遼軍を打ち負かす。苦戦する遼は白き狼と呼ばれる堯将・耶律休哥を起用し、楊家にぶつける。楊業は前方の遼軍と戦う一方、戦争に無理解な文官や楊業の軍功に嫉妬する宋生え抜きの将軍たちといった後方の味方に煩わされ、思うように兵を動かすことができない。それでも根っからの軍人である楊業は黙々と眼前の敵を破っていく。凡将と弱兵ばかりの文治国家・宋にあって、楊一族は文字通りの孤軍奮闘を強いられていた。 そして宋の皇帝・太宗が兄・太祖以来の悲願である燕雲十六州の奪回を目指し、ついに親征の軍を起こす。いよいよ運命の決戦が行われようとしていた・・・・・・ 緻密な戦略・戦術が駆使されるリアルな合戦模様はまさに血湧き肉躍る、というやつだ。多くの人物を登場させつつも、1人1人の個性を丁寧に描き、内面を浮き彫りにすることに成功している。北方の無駄を削ぎ落とした簡潔な文章が、茫漠とした荒野で馬を疾駆させる無骨な男たちの不器用な生き方に良く合致しており、魅力的である。真骨頂は、主要人物が死んでいくシーンで、実に淡々と描かれる。過度なドラマ性を排すことで、かえって悲劇性が増し、言いようのない寂寥感と、見事な死に様が強調されるのである。この辺りはハードボイルド出身ならではの手腕と言えよう。
最後の戦いの緊張感、迫力は凄い
夢中になってしまい、一気に読み終えました! 宋と僚、それぞれ最終決戦に向けての準備、進軍を 進める中、宋にはどんどん不安要素が出てきます。 その不安要素を拭いきれぬまま、迎えた最終決戦。 劣勢の中、奮闘する楊業とその息子たちの勇敢さ、 心意気には心が震えました。 特に最後の戦いの迫力。 「どちらが勝つのか!?」 小説を読んで、ここまでドキドキする事は なかなかありませんでした。 たまたま図書館で手に取った小説なのですが、 本当に読んでよかったです。 続編(血涙)があるようで、これも読まずには いられないですね。楽しみです。
楊家の漢たち
宋と遼を舞台にした歴史小説ですが、 それぞれの国について詳しく書かれている というものではなく、両国の戦争にスポットが 当てられています。 戦いの中でライバルを意識し、 男を磨いていく姿が一途で美しいです。 歴史という点での記述は少ないので 舞台はどこでもよいという印象も受けますが 楊家の漢たちは、みんな魅力的です。
いっきに読みきりました
戦(いくさ)がメインになりますので、展開も速く いっきに読んでしまいました。 ラストの壮絶なバトルは必見です。
楊家の人々
上巻、そして下巻。 読めば読むほどに楊家の人々が大好きになっていき、最後には共に怒り、共に泣く。 …くらいの大ファンになっていました! 北方氏の歴史物大作「三国志」や「水滸伝」ほどのヴォリュームはありませんが、内容にはそれを超える濃さがあると思います。 私が、この本を特にお勧めしたいのは女性です。 北方氏の他の作品はどうも女卑の傾向が強いように思いますが(書いている時代が時代なので仕方がないのでしょうか)、この楊家将には本当に素敵な女性がたくさん登場します。 そう言う点では女性にも親しみやすい北方作品なのではないでしょうか。

日暮らし〈下〉 (講談社文庫)

[ 文庫 ]
日暮らし〈下〉 (講談社文庫)

・宮部 みゆき
【講談社】
発売日: 2008-11-14
参考価格: 580 円(税込)
販売価格: 580 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 120円〜
日暮らし〈下〉 (講談社文庫)
宮部 みゆき
カスタマー平均評価:   0

国盗り物語〈第4巻〉織田信長〈後編〉 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
国盗り物語〈第4巻〉織田信長〈後編〉 (新潮文庫)

・司馬 遼太郎
【新潮社】
発売日: 1971-12
参考価格: 900 円(税込)
販売価格: 900 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 460円〜
国盗り物語〈第4巻〉織田信長〈後編〉 (新潮文庫)
司馬 遼太郎
カスタマー平均評価:  4.5
苦悩する光秀を赤裸々に描く
 光秀が信長に仕える前後から、本能寺の変までを描く。  幕府再興の志を抱き東奔西走する光秀と、既成の文化や伝統の破壊者である信長に仕え、苦悩する光秀の対比は、痛ましいほどに鮮やかなコントラストをなす。  また、信長に仕える緊張感、重圧に苛まれ、やがて本能寺の変へと突き進んでいく光秀の懊悩を描く筆致は見事。  4巻にわたる長編小説であるが、全く飽きさせない。
なぜ裏切ったのか?
なぜ光秀は信長を裏切ったのか? 著者は、両者を道三の弟子という視点で描く。 一代で大名にまでのし上がった道三。 彼の最高の弟子は光秀であり、 彼に才能を見抜かれたのは信長である。 光秀が敗れたとき、秀吉を憎いとまで感じる。 著者の手法は見事だと思いました。
本能寺の変の真相
 中学校の歴史の教科書だと「1582年明智光秀が、本能寺に宿泊している織田信長を倒す」(うる覚えですが多分こんな感じ)と一行か二行くらいで本能寺の変を済ませていて、これだと「明智光秀はなんて大悪党なんだ」と言う印象を受けます。事実、私も中学校のとき本能寺の変のあたりをやっていたときにはそう思いました。しかし、本書を読むと光秀にも謀反を起こすにたる理由があって、信長にも過失があったことが分かります。  歴史に好きな人にはもちろんお勧めしますが、中高生に、特にあまり歴史があまり好きではない人に広く読んで欲しいです。歴史の授業ではわからない歴史の側面が見えてきます。そうするときっと歴史に興味が出てくると思います。学校の課題図書にしてもいいと思います。そして、授業で本書の内容について(信長や光秀の行動について)討論をしても面白いです。
聡明な明智像と客観的に見た織田信長
本書(第三巻含む)を読んで明智光秀像が鮮明に浮かび上がってきた。 義務教育時の明智像は単なる謀反人であって、 主君を裏切り、周囲の恨みをかっただけの甲斐性の無い人間、 それが私の描く明智光秀であったが、読めば読むほど、 人間味があり、旧態の思想を守り抜こうとする一途な姿勢に、 著者ともども愛着を感じずには入られなかった。 人となりを巧みに描くというより浮き上がらせていく文章は、 読んでいて長編ながら飽きが来ない。 そして時たま顔を出す豆知識的な脱線が面白い。 この国盗り物語の織田信長編においては、 皆さんのレビューを拝見していると、 明智光秀にクローズアップされていて賛否両論あるが、 自分としてはこの書き進め方が好きだ。 第一に、明智光秀の視点で描くことで、 思想的に対極にある織田信長が読み手の知識と相まって、 その人なりに膨らんでいくだろうと思う。 そこに押し付けがましいものは無く、 自分で描ける余地があり楽しんで読むことが出来た。 第二に、本書は推理的要素は少なく、根本的筋書きは、 誰もが知る歴史であって、敢えて織田信長について、 その人間像を作り上げる必要も無いように思える。 第三に、あの時代の世相を理解する上で、 朝廷や足利幕府再興は欠かせないもので、 その権威復興と衰退を見届ける明智視点で描くことによって、 そこら辺の事情が色濃く導き出されている。 そして、織田信長が誰と戦っていたか。 天下というものの実像が理解でき、新鮮であった。 話の筋立ては至ってオーソドックスというか義務教育の域を超えないが、 昨今の織田信長の死に纏わるセンセーショナルな著作よりも、 当時の世間の色合いや風情を感じられる本であった。 司馬史観と呼ばれる聡明な眼力を存分に味わえる本でした。
なるほど本能寺の変
 本能寺の変には朝廷陰謀説、秀吉陰謀説など諸説あるようですが、この小説を読むと光秀の怨恨が引き起こした一大事件として非常に納得のいくように描かれていました。なるほどという感じです。  しかも、光秀という旧体制的な思想、ものの捉え方、信長の革命的な発想が対をなしていたのも印象的。この両者を引き合いに出し、現代を鑑みると、旧体制的な発想から抜けきらない経営者、一部の先進的なものの捉え方をする新興企業経営者がいることから、今後の世の中の移り変わりを占う上で、非常に参考になるのではないかとも感じました。  ただ、今でも疑問に思うのが、3巻、4巻と光秀が中心に描かれているのに(信長の場面も省略された箇所が非常に多いのに)、なぜ、「織田信長編」となっているのかということ。むしろ明智光秀編とするほうが妥当なのではないかと感じました。  そして、残念に思うのが、本作品を通じて、道三の盛衰の衰の部分の描写が省かれていること、また、光秀が当初抱いていた志がいつの間にか変貌してしまっていることなどです。  細かな部分をつつくと、「ん?」と思うこともありましたが、☆5つ以上にすばらしい作品だと思います。多くの人に勧めたい作品です。

ぼんくら〈上〉 (講談社文庫)

[ 文庫 ]
ぼんくら〈上〉 (講談社文庫)

・宮部 みゆき
【講談社】
発売日: 2004-04
参考価格: 620 円(税込)
販売価格: 620 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
ぼんくら〈上〉 (講談社文庫)
宮部 みゆき
カスタマー平均評価:  4.5
文句なく引き込まれるお話
最初は短編集のような構成でいながら、段々と謎が謎を読んできます。 途中江戸時代にいるのを忘れるほど、どっぷりワールドに浸れます。 主人公はいい加減さも持つけど、人として大事な部分はきちんと持っていて、 その人から見る様々な登場人物が、よくも悪くも巧みに描かれています。 私は特殊技能を持つ二人の子供が気に入りました。 宮部さんの本を読んでいると、はっとする程印象的な言葉に必ずぶち当たります。 えぐい程きめ細かい心理考察と、でも、最後に人間への温かさを忘れない眼差しが、 著者の本を読みたくなる所以ですね。 他の時代物ともリンクする人物の登場にニヤリとしました。 お勧めです!
上手いです
江戸・深川の鉄瓶長屋。 なんの変哲もないこの長屋で八百屋の太助が殺されたことがそもそもの発端となり、店子に信頼されていた差配人が姿を消した。 新しく来た差配人は非常識に若く、奮闘するも少しずつ店子が減っていく… この裏には何があるのか。ぼんくら同心、平四郎が動き出す。 前半、人情主題の短編集かな、と思っており、それもなかなか楽しんでいたのですが、後半に入って一気に趣が変わりました。 前半で解決したと思わせておいた小さな事件が、実はつながっている…というやり方は面白かったです。 登場人物一人一人も、いい味が出ていました。 後半もこのまま楽しく読めればいいな、と思います。
佳作です
「あかんべえ」等の心霊ものではありません。 長屋を舞台にした連作で、 やがて大きな謎が解決して行く、 時代推理ものです。 人間関係の描写は相変わらずの宮部タッチ。 ただストーリーはシンプルというか、 地味ですね。それが本作の持ち味と言えます。 (それがつまらなくはないです。念のため) 宮部さんの著作では、大作ではなく佳作でしょう。 最終章に宮部作には珍しい、 残酷さ、冷たさを感じさせる部分があり、 そこが一番面白かったです。
あ?ぁ長かった
 退屈な小説でした。「あかんべぇ」「本所深川ふしぎ草紙」が面白かったので「震える岩」と本書を年末に読んだが、どちらもつまらなかった。特に本書は長くて長くて・・・途中で止めるのも癪なので最後まで読んだが、はやり大した感動もなく終わった。  長過ぎるよ。4年間もかけて連載された小説らしいから著者も訳がわからなくなって書いているのじゃぁないでしょうか?全くつまらない話が続くだけ、後から後から「はいこれはこういうことでした」「実は過去こんなことありました」「こういう人がいましたけど今まで黙ってました」なんてのが延々と続いてしまって、最後までボンヤリとしてまとめられずに終わらせましたという印象。登場人物が多いのは許すとしても何の因果も無い人物を前半に登場させたり、前半では気にもしなかった話題を重要なところでひょいと持ち出してきて仰々しく扱ったりと非常に作り上げが下手なのである。  著者得意の特異な子供が登場して読者をなさそうでありえもしない世界に連れて行ってから、勝手気ままに物語を展開していく「癖」は上等な手段とは思えない。宮部みゆきをちょいと買い被り過ぎましたね。もう彼女の長編は読みませんわ。時間が勿体無かったとしか感想が無い。  「ぼんくら」というのは、著者が自らを評したということなのかもしれない。(あぃや失礼)
時代物なのに何か「理由」を思い起こさせる
最初は短編が続きます。一話読んで、二話を読み始めるとまた同じ登場人物なので「鬼平」みたいな感じかな思っていると、途中でやはり全てがつながる長編だと分かります。 途中で「理由」に何か似ているなあと感じました(下巻の54ページで「理由」という単語があったとき)。鉄瓶長屋が「理由」のマンションみたいな感じ、殺しの理由、長屋から人を追い出す理由などなど。 それぞれの登場人物の人物像を描き出すのはこの作家の得意とするところ。また、稀代のストリーテラー。 ついつい引き込まれます。 ところでこの題名「ぼんくら」は主人公井筒平四郎のことでしょうが、作中にはぼんくらという単語は一つも出てきません。井筒平四郎が自分のことを「ぼんやり」と述べているところが一箇所あり、それで、ああ「ぼんくら」とはこの主人公のことかと気付きました。

三国志〈11の巻〉鬼宿の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)

[ 文庫 ]
三国志〈11の巻〉鬼宿の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)

・北方 謙三
【角川春樹事務所】
発売日: 2002-04
参考価格: 600 円(税込)
販売価格: 600 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 182円〜
三国志〈11の巻〉鬼宿の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)
北方 謙三
カスタマー平均評価:  4.5
王覇論議は無用
13巻は長かった。1度挫折していたんだが、くやしいのでもう一度挑戦した。後半、飽きてきてどうでもよくなったが、辛抱強く最後まで読み切った。 これが「三国志」じゃなきゃすばらしい作品なんだろうなあって思う。あくまでも北方さんの「三国志」なんだ。 いいところをあげればきりがないほどたくさんある。まず、戦闘シーンの臨場感・躍動感がすごい。呂布が率いる黒い騎馬集団の表現などは圧巻だ。また、心理描写もリアリティたっぷりで、さらに男気に感じさせられて涙ぐむところもあった。特に、キャラクターが死を迎える時の内的な独白がよかった。 しかし、それもくりかえされると冗長な感じが否めないのと、王覇思想に関心があるのか、そこら辺の議論がうっとうしかった。中国は覇道の国、日本は王道の国、革命を繰り返した民族と万世一系の民族では思考の根っこが違うはず。漢王室の血が400年を経て特殊なものとなり、1000年を過ぎれば神になる的な発想自体が日本的で、この小説にはそぐわない気がする。この議論は日本の皇室のものだからだ。 吉川さんの三国志には遠く及ばない気がする。
激突
 二人の弟を殺した呉への復讐を誓う劉備。  すべてを陸遜にまかせた孫権。  大陸一と言ってもいいほど、精強な蜀の騎馬軍団。電光石火の勢いで、息をつく間もなく陥とされた呉の砦。  赤壁以来の危機を迎えた呉にあって、陸遜は血を吐く思いで、対峙する。  呉の社稷を守る者としてのプレッシャー、下からの突き上げ。若くして総指揮官になったがゆえの孤独と苦しみ。陣中での陸遜の憔悴ぶりは、見ていて胃が痛くなるほどです。  「私と一緒に、死んでくれ、凌統」  「軍人は死ぬのが仕事です」  周瑜将軍の意志を継ぐものとして越えなければならない戦い。これを乗り越え、陸遜は呉の大黒柱へと成長したのでしょう。
一体、誰が?サスペンス的要素も加え、物語は佳境へ
北方三国志全13巻の第11巻です。こういった大作物になればなるほど、読者側でも、登場人物の中に「○○が好き・○○にはとりわけ頑張ってほしい」というファンが出てきますが、おそらく多くの読者が「この人が天下を取るのでは」と期待し、最も支持したであろう人物が亡くなってしまい(これから読まれる方のために名前は伏せておきます)、ある意味、物語は振り出しに戻ってしまったかのような感があります。 残す所あと2巻。3陣営の中で、一体、誰が勝利を収めるのか?サスペンス的要素も加え、物語は佳境に入っていきます。
五虎星堕つ・・・
ついに、五虎将軍最後の生き残り超雲が死んでしまった。
劉備に出会い、流浪を重ねてもまだ主従を望んだ臣、超雲子龍。
その死はまた激烈なものであった。
劉備、曹操、孫策が死に戦いは国と国との戦いに変わりつつあった。
そして・・諸葛亮、司馬懿、陸遜の参謀の戦いへ・・・。

物語は南中遠征から馬謖の痛恨のミス、超雲の死までです。
五虎星堕つ・・・
ついに、五虎将軍最後の生き残り超雲が死んでしまった。
劉備に出会い、流浪を重ねてもまだ主従を望んだ臣、超雲子龍。
その死はまた激烈なものであった。
劉備、曹操、孫策が死に戦いは国と国との戦いに変わりつつあった。
そして・・諸葛亮、司馬懿、陸遜の参謀の戦いへ・・・。

物語は南中遠征から馬謖の痛恨のミス、超雲の死までです。


孟嘗君〈5〉 (講談社文庫)

[ 文庫 ]
孟嘗君〈5〉 (講談社文庫)

・宮城谷 昌光
【講談社】
発売日: 1998-10
参考価格: 600 円(税込)
販売価格: 600 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 202円〜
孟嘗君〈5〉 (講談社文庫)
宮城谷 昌光
カスタマー平均評価:  4
『孟嘗君』(1、2、3、4、5)
孟嘗君を取り上げた内容ではあるが、実際は白圭の素晴らしさばかりが際立っており、孟嘗君の偉業よりも勝って感じられた。 終盤は展開が駆け足のように感じられて、読み終えたときの感慨も深くなかった。 とても評価のし辛い内容だと思う。
戦国時代の名宰相
嘗邑という土地を与えられた田文は孟嘗君となった。 魏・斉・秦の宰相となったというから半端なく凄い。 3国の宰相に請われてなるなんて格好良いじゃないですか。 5巻は孟嘗君の活躍が気持ち良い。 三国志の劉備や曹操が活躍した時代よりも500年も前、キリストが生まれる300年も前にこんな人がいたんですねぇ。 中国の歴史は恐ろしく深い。 財産は「人」であると数千人の食客を大事にし、仁政を行った彼の存在感は大きい。 王にうとまれ、小国に帰ったあとも、彼の生きている間、大国は手を出せなかったそうだ。 このことを取っても彼の存在感がいかに大きかったかが分かる。 3国の宰相に請われた彼にぜひ日本の首相もやって欲しいと思った。
冒険活劇 
有名な割に実像がわからない孟嘗君の 物語です。 全編を通して、躍動感があり 飽きない構成になっています。 特に孟嘗君の義父である白圭の活躍は 主人公を凌ぐものがあり、 大きな柱となっています。 そのほかにも孫子や蘇秦など もりだくさんで楽しめます。
なめとんのかい
戦国オールスター、宮城谷版大甲子園とでも言うのだろうか。
最初のうちはまだしも商鞅が出てきた頃から読むのがつらくなった。そして蘇秦張儀が出てきた所でもう読む気が無くなった(と言いつつ一応最後まで読んだのだが)
いくらなんでもやり過ぎだろう。なめとんのかい。

この小説の欠点として良く「小説のタイトルを『孟嘗君』じゃなくて『白圭』にすべきだろ」と言われる。それ自体には賛成だが、別にそれは欠点ではない。

あと最後にいきなり孟嘗君を擁護するために司馬遷私怨説を唱えるのにもずっこけた。
漢とは
白圭の生き様。そして、それを取り巻く人間達の盛衰。
現代にも通ずる確かなモノをこの本から学ぶ事が出来る。
『助けてくれた人に礼をいうより、助けてあげた人に礼をいうものだ』
この言葉がずっと心に残っている。
多くを語れないが、皆一度は読む価値は十分にある。


孟嘗君〈4〉 (講談社文庫)

[ 文庫 ]
孟嘗君〈4〉 (講談社文庫)

・宮城谷 昌光
【講談社】
発売日: 1998-10
参考価格: 600 円(税込)
販売価格: 600 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 25円〜
孟嘗君〈4〉 (講談社文庫)
宮城谷 昌光
カスタマー平均評価:  4.5
知られざる英雄を描かせたらピカ一
こうも資料の少ない時代の人物を、ここまで想像力の翼を広げて魅力的に描ける作家は、当世宮城谷さんをおいて他にいないような気がする。田文の生きた時代は、中国の歴史上でも屈指の面白さがあると思われるが、その面白さは現代から遠すぎることによる曖昧さだろう。その曖昧さをフルに使って極上の物語にする作家であることに間違いない。 全五巻のうち、この四巻が一番キャラクターが躍動していて面白く読めた。
『孟嘗君』(1、2、3、4、5)
孟嘗君を取り上げた内容ではあるが、実際は白圭の素晴らしさばかりが際立っており、孟嘗君の偉業よりも勝って感じられた。 終盤は展開が駆け足のように感じられて、読み終えたときの感慨も深くなかった。 とても評価のし辛い内容だと思う。
ようやく田文の話になってきた
田嬰、田文、田忌、孫ぴんの前に斉の宰相すうきが立ちはだかる。 また、実親とも出会い、過去はすべて清算されたかと思った田文の前に、赤ん坊のときに共に預けられていた女の赤ん坊の存在がちらつく…。 周の父親・白圭を訪ねた田文は、白圭の進める仁愛の事業に協力する。 実の父親・田嬰とはそりが合わないものの、数多くの食客たちから慕われ、運命の美女にもめぐり合う。 田文の活躍もいよいよか、と楽しい気分になってくる。 じょじょに田文の魅力があふれてくる第4巻。 ただいま田文青春まっただ中。

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 更新日 2009年5月10日(日)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク

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