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歴史・時代小説

アイテム一覧
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三国志〈4の巻〉列肆の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫) 水の城―いまだ落城せず (祥伝社文庫) 秋月記 孟嘗君〈3〉 (講談社文庫) 関ヶ原〈下〉 (新潮文庫) おっかあ―はぐれ長屋の用心棒 (双葉文庫) 関ヶ原〈上〉 (新潮文庫) 三国志〈7の巻〉諸王の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫) 新選組血風録 (角川文庫) おそろし 三島屋変調百物語事始
三国志〈4の巻〉列肆の星 (ハ.. 水の城―いまだ落城せず (祥伝.. 秋月記 孟嘗君〈3〉 (講談社文庫) 関ヶ原〈下〉 (新潮文庫) おっかあ―はぐれ長屋の用心棒 .. 関ヶ原〈上〉 (新潮文庫) 三国志〈7の巻〉諸王の星 (ハ.. 新選組血風録 (角川文庫) おそろし 三島屋変調百物語事始

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三国志〈4の巻〉列肆の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)

[ 文庫 ]
三国志〈4の巻〉列肆の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)

・北方 謙三
【角川春樹事務所】
発売日: 2001-09
参考価格: 600 円(税込)
販売価格: 600 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 229円〜
三国志〈4の巻〉列肆の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)
北方 謙三
カスタマー平均評価:  3.5
王覇論議は無用
13巻は長かった。1度挫折していたんだが、くやしいのでもう一度挑戦した。後半、飽きてきてどうでもよくなったが、辛抱強く最後まで読み切った。 これが「三国志」じゃなきゃすばらしい作品なんだろうなあって思う。あくまでも北方さんの「三国志」なんだ。 いいところをあげればきりがないほどたくさんある。まず、戦闘シーンの臨場感・躍動感がすごい。呂布が率いる黒い騎馬集団の表現などは圧巻だ。また、心理描写もリアリティたっぷりで、さらに男気に感じさせられて涙ぐむところもあった。特に、キャラクターが死を迎える時の内的な独白がよかった。 しかし、それもくりかえされると冗長な感じが否めないのと、王覇思想に関心があるのか、そこら辺の議論がうっとうしかった。中国は覇道の国、日本は王道の国、革命を繰り返した民族と万世一系の民族では思考の根っこが違うはず。漢王室の血が400年を経て特殊なものとなり、1000年を過ぎれば神になる的な発想自体が日本的で、この小説にはそぐわない気がする。この議論は日本の皇室のものだからだ。 吉川さんの三国志には遠く及ばない気がする。
勇躍、曹操!
 予想が外れれば滅び。  しかし、危険な賭けにあえて踏み切る決断力が、曹操を大きくしてきました。名門の錦のもと、巨大な軍勢を要し、周りを固める袁紹に、曹操はその機敏な行動力で対峙します。  一方、南の孫家では、この家は呪われているのかと言いたくなるほど、英主が夭折を続けます。孫家で、兄の後を継いだ若き当主孫権。男として、曹操に屈することだけはできない劉備。彼らの目が曹操と袁紹の決戦の趨勢に向けられます。
スクリーンを見ているよう
このシリーズでいつも思うのは、
その場その場の情景が頭の中にすらすら入ってくるということで
まるでスクリーンを見ているようです

水の城―いまだ落城せず (祥伝社文庫)

[ 文庫 ]
水の城―いまだ落城せず (祥伝社文庫)

・風野 真知雄
【祥伝社】
発売日: 2008-04-11
参考価格: 670 円(税込)
販売価格: 670 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 494円〜
水の城―いまだ落城せず (祥伝社文庫)
風野 真知雄
カスタマー平均評価:  4
読みやすい作品です
忍城攻防戦です。 城にいる目ぼしい若い人間は皆、城主の成田氏長と共に小田原城へと出払ってしまい、 残された者は主人公の長親のような凡庸な者や老人、男勝りで向こう見ずな姫、そしてごく普通の百姓といった、物の役に立ちそうにない頼りない人間のみだが、 石田三成率いる大軍の猛攻をあらゆる手を尽くして防ぎきる。 守備勢には一騎当千の猛将も頼れる軍師もいないが、地形や罠を利用して明らかな劣勢でも力をあわせて立ち向かってゆき、 その戦い方や残された人間の活躍の仕方、またその戦果という点で大袈裟過ぎず、納得がゆき易いもので好感は持てます。 終盤で、じゃじゃ馬娘の甲斐姫がある戦国人気武将の一人と対峙してその強さと人間性に触れて恋に落ちる、などという展開があり 読む人によっては流石にやりすぎに感じそうなものではありますが、 しかし、姫とその周りを固める爺や達とのやりとりはコミカルなもので読んでいて楽しいので多少の展開の強引さには目くじらを立てずにご愛嬌と思って読み進めるのが健全な楽しみ方なのだと思われます。
薄口だが満足な読後感
最初、評判の『のぼうの城』を買おうと思い覗いたレビューに >同じ題材を用いた「水の城―いまだ落城せず (祥伝社文庫)」の方が 戦いや領民の感情など深く掘り下げて書かれており秀逸です。 と いう一文があり本書を購入しました。 レビューは当たり!でした。 当初、二つの作品がどのような題材で描かれているのか...といった 歴史的背景の知識を持たずに読みましたが、歴史小説のわかりづらさは皆目無く (むしろこれは歴史小説というよりは時代小説) よく整理された薄口の文章で淡々としかも極めて心地よい語り口で物語がはこびます。 まもる城側は、脱力系の城代の成田長親をはじめとして 近在の百姓、町人、武芸者...といった雑多な人々の寄せ集め兵団。 戦場といえどもそこにさっさと生活の場を築くたくましさ。 肩の力の抜けた闊達な人々の知恵が統制のとれた攻める石田三成エリート兵団に 一泡二泡ふかせる場面はじつに痛快です。 対する三成も単なる敵役ではなくなにやら人間味のある親しさを持ってに描かれています。 読み終えると ゆらゆらと朧な蓮の花の水面にうかんでいる水城が、それ自体不朽の意思をもったものように 思えてきます。
物語としてまとまっている
かっちりとまとまった文章で、書き方も洗練されているように思った。歴史小説ファンは怒るかもしれないけれど、魅力的な作品であることに変わりはない。 和田竜『のぼうの城』と比べてみると、それぞれの作家から個性が感じられて一層楽しめる。
なるほどこれも面白い
「のぼうの城」と同じ題材を扱っているということで、読み比べてみた。なるほどこれも面白い。全体としてこちらの方が文章がうまく、語彙が豊富である。構成も錬られていて、ぜんたいがまとまった、非常にオーソドックスな歴史小説である。ただ、「のぼうの城」との比較では、キャラクターの個性に力強さがなく、これを単独で読むと、印象は薄いかもしれない。面白くなかったというのではない。現に、同じ作家の別のものをこの後すぐに読み始めた。これもなかなかよいのだ。どの作品も一定のレベルに達しており非常に安定感がある。
戦国時代狂
三成の忍城攻めは他の小説でも殆どおめにかかれない。堤防決壊が忍城の策略か設計ミスかは別にして大変面白く書かれている。作品中の会話も豊富で歴史小説を読むのも楽しくなる。三成の性格が良く出ておりこの後の関ヶ原へと突入する駆け引きにも通じるものがある。通産150作品目の感想。

秋月記

[ 単行本 ]
秋月記

・葉室 麟
【角川グループパブリッシング】
発売日: 2009-01-26
参考価格: 1,785 円(税込)
販売価格: 1,785 円(税込)
 Amazonポイント: 17 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 649円〜
秋月記 ※一部大型商品を除く
葉室 麟
カスタマー平均評価:  4
充分面白いですが・・
葉室麟さんの新作ということで楽しみにしていました。 ロマンチックな題ですが、九州の秋月藩という小藩の武士の物語です。 ある程度、史実に基づいて、その上でストーリーを作っているのだと思いますが、淡々と話は進んでいきます。 最初のうちは、やや登場人物や説明が多くて、早くは読み進めませんが、主人公の幼い頃の出来事や、その後の行動の一貫性には、説得力があり、引き込まれます。 ただ、最後がややしりきれとんぼで終わっているところが気になりましたね。 「銀漢の賦」に描かれた友情や愛などはこの本にはあまり描かれず、その意味で、ちょっと物足りない感じもしました。
純粋で正義感の強い藩士の思い。しかし、それを実現するには。。
葉室さんの本は初めてですが、サッパリとした文調で、お休みせずに読めました。 小藩とはいえ、国を治めるのって難しいんだなあと思いました。きれいごとだけでは事を成せないが、本当の思いは伝わらないし、伝えられない。 印象に残ったせりふを残しておきます。 「金というものは天から雨のように降ってくるものではない。泥の中に埋まっている。金が必要であれば、誰かが手を汚さねばならぬ。どれだけ手が汚れても胸の内まで汚れるわけではない。心は内側より汚れるものです」 「山は山であることに迷わぬ。雲は雲であることを疑わぬ。ひとだけが、おのれであることを迷い、疑う。それゆえ、風景を見ると心が落ち着くのだ。おのれがおのれであることにためらうな。悪人と呼ばれたら、悪人であることを楽しめ。それが、お前の役目なのだ」 故郷を愛する健気な思いに貫かれた作品だと思います。

孟嘗君〈3〉 (講談社文庫)

[ 文庫 ]
孟嘗君〈3〉 (講談社文庫)

・宮城谷 昌光
【講談社】
発売日: 1998-09
参考価格: 600 円(税込)
販売価格: 600 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
孟嘗君〈3〉 (講談社文庫)
宮城谷 昌光
カスタマー平均評価:  4.5
『孟嘗君』(1、2、3、4、5)
孟嘗君を取り上げた内容ではあるが、実際は白圭の素晴らしさばかりが際立っており、孟嘗君の偉業よりも勝って感じられた。 終盤は展開が駆け足のように感じられて、読み終えたときの感慨も深くなかった。 とても評価のし辛い内容だと思う。
孫軍師ここにあり
白圭は本格的に商人として生きていくことに。 田忌邸でその才を見せつけた孫ぴんが斉の軍師として活躍する。 田文もしばし孫先生の弟子となる。 白圭に育てられ、孫子に教育された田文は、ついに実の父親・母親とも出会う。 出会いを演出するとか、競馬にも軍略を使うところとか、それこそ戦のシーンでも とにかく3巻目は孫ぴんが格好いい。
戦い
いよいよ、あの兵法書で有名な孫子が活躍する。 敵の動きをあらかじめ知っているかのような孫子の戦争での動きは見事なもので、読んでいて楽しい。孫子といい、白圭といい中国人はすごい!

関ヶ原〈下〉 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
関ヶ原〈下〉 (新潮文庫)

・司馬 遼太郎
【新潮社】
発売日: 1974-06
参考価格: 700 円(税込)
販売価格: 700 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 133円〜
関ヶ原〈下〉 (新潮文庫)
司馬 遼太郎
カスタマー平均評価:  5
涙なしには読めない下巻最終章
関ヶ原を読む事により 石田三成という人間を少しだけ知る事ができたように思います。関ヶ原の戦いで破れた光成が唯一信じた義という信念が当時の武士の中には無く、これを農民与次郎大夫の中に見つける。その時の光成の心を思うと涙がでます。そして、この小説のクライマックス 黒田如水と初芽との会話が光成の関ヶ原における役目を、秀吉亡きあとの豊臣家のあり方を全て物語っていると思います。関ヶ原の戦いで小早川が西軍を裏切らなかったとしても、たとへ西軍が家康を破ったとしてもおそらく徳川家の天家は変わらなかったでしょう。ただし、光成が関ヶ原の戦いで家康と堂々と戦い負けて行ったことで豊臣家が滅びて行くけじめを天下に示す事ができたと思うのです。
20万人が雌雄を決する最終巻
東軍諸将が功を争うように次々と城を陥とし、家康もようやく江戸を立ちあっという間に岐阜に現われます。間者も放たない三成はこの行軍スピードに驚き狼狽します。そして籠城策をとらずに関ヶ原の地で大会戦に臨みます。その数、両軍合わせて20万。 関ヶ原では、東西各諸将の戦いぶりや死にゆく様が淡々と描かれます。三成が下痢を催してしまうのも哀れを誘いますが、なんといっても見所は小早川秀秋の裏切り。後世までその代名詞として語り継がれることになる裏切りは、一進一退の攻防だった戦いの行方を決定することになりました。 また、敗戦が確定的になった後の三成の行動も印象的です。あえて腹を切らず、家康打倒への思いだけで生き続けようとする執念、捕縛されてから処刑までの間の高潔な立ち振る舞いは、それまでの三成の印象を少し変えてくれる感じがします。 全編を通して、出てくる大名とそれぞれのエピソードも多く、秀吉の死から関ヶ原までの時期をざっと一眺めするには、司馬本のなかでも最適の作品です。登場する大名に個別にスポットをあてた司馬作品もあるので(黒田如水「播磨灘物語」長曽我部盛親「夏草の賦」など…)、興味のあるかたは連読するとより楽しめると思います。
「欣求浄土厭離穢土」VS「大一大万大吉」
最高に面白い物語。 余りにもリアルで、こんにちも人の心の様子は変わらず、 現在の世相と身の周りのことになぞらえ、 気持ちがグッと沈む。 なぜだろう。 とにかく「ものを考えさせる」物語である。 「べきだろうという観念論」(本文から)の危うさを思う。 最終章で初芽、如水に語らせるところがにくい。
意外な読後の爽快感!
既に、誰もが知っている関ヶ原の合戦の勝敗、その裏に数々の裏切りがあったということ。そして、それらは、家康を筆頭とする東軍陣営の老獪さから出ていること。これらは、小説を読むに際しては、いかにも面白くなさそうな題材なのですが、結果的には、大変面白く読めました。 その理由としては、「利」と「義」という対立軸を据えて、この合戦が描かれていることがあるのではないかと思います。即ち、人間は「利」で動くものだとの判断で、豊臣方の大名たちを切り崩した家康。いや、人間は「義」で動くものだと最後まで信じ、結果的には、諸大名の裏切りで敗れてしまった三成。 確かに、関ヶ原の決戦は、家康側の勝利に終わりましたが、最後まで「義」を貫いて死んでいった三成、勝利に加担したものの裏切った結果、後味の悪さを残した諸大名を見ると、人間、いかに生きるべきかまでを考えさせえてくれる本でした。
三成ならずして
三成は、義をたてに最後まで正々堂々と戦います。 一方の家康は、三成の義を利用して謀反を正当化していく。 三成が極めて有能で、義に忠実だったからこそ、 家康の対極となり、謀略にことごとく嵌っていく。 三成ならずして家康の天下はなかった。 そんな三成を見事に描ききっています。

おっかあ―はぐれ長屋の用心棒 (双葉文庫)

[ 文庫 ]
おっかあ―はぐれ長屋の用心棒 (双葉文庫)

・鳥羽 亮
【双葉社】
発売日: 2009-04-16
参考価格: 630 円(税込)
販売価格: 630 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 315円〜
おっかあ―はぐれ長屋の用心棒 (双葉文庫)
鳥羽 亮
カスタマー平均評価:   0

関ヶ原〈上〉 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
関ヶ原〈上〉 (新潮文庫)

・司馬 遼太郎
【新潮社】
発売日: 1974-06
参考価格: 740 円(税込)
販売価格: 740 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 250円〜
関ヶ原〈上〉 (新潮文庫)
司馬 遼太郎
カスタマー平均評価:  4.5
歴史のif
これを読めばいやでも「歴史のif」を考えてしまいます。「もしこのときこうだったら西軍が勝っていたかも」という場面がたくさんあり、悲運の武将石田三成にに心を寄せる人は歯がゆい思いをしながら読むでしょう。私はといえば、三成は非常に魅力的ではありますが、たとえ関ヶ原で西軍が勝ったとしても歴史が彼を新しい時代の創設者に選ぶことはなかっただろうと感じました。一方家康は鼻もちならない人物ではありますが、新時代を切り開くにふさわしい人並み外れた英雄です。理想を掲げる者、権謀術数を操る者、利益で動く者、時代に流される者がさまざまに入り乱れながら、大きなうねりとなって関ヶ原の戦いに収束していく様は、きわめてスケールの大きな歴史ドラマです。純粋な娯楽作品として読んでも大いに楽しめます。
嫌われ者 光成
歴史物が苦手な自分がこの本を読んだのは三国志を読み 次に項羽と劉邦を読み 日本物も読んでみようとたまたま アマゾンで推薦された関ヶ原を読みました。項羽と劉邦のレビューにも書きましたが司馬遼太郎の 小説でも単なる解説書でも無い独特の文章に魅せられどんどん読み進みました。今まで石田三成は嫌なイメージだけしかありませんでした。 しかし,光成なるほど今の世の中にいればおそらくヒーローになれるのではと思います。さあ 中巻を読むぞ。
家康と三成の駆け引きを描く第1巻
全3巻の第1巻では、秀吉亡き後の戦国の世で、石田光成と徳川家康がさまざまな因縁と駆け引きのなかで天下分け目の関ヶ原に突入していく背景を中心に描きます。 秀吉への恩顧と義憤から家康を討とうとする三成。一方で、豊臣家の御為と言いながら明らかに天下を狙う家康。会津の上杉氏と呼応して日本全土を舞台に家康を挟み撃ちにする大戦略をたてる三成と、その戦略を上回りあえて三成の挙兵を誘い叩こうとする家康の虚虚実実の駆け引きが見所です。それにつけても、家康とその謀臣本多正信の巧妙な謀略に三成は次々とはめられていくさまは、物語とはいえ、家康が「狸」になぞらえられるのがよく分かります。 ところで、本作は司馬作品のなかでも佳作というか中くらいのボリュームなので、表現は比較的簡潔で、各武将の人となりなどの描写も少し軽めですが、逆にそのことによって、娯楽作品として気軽に楽しめる内容になっていると思います。
これ一冊で戦国武将に詳しく
とまではいきませんが、 この小説の時代背景は、正に戦国動乱期とも言え、 出てくる武将の数も多いです そしてさすがは司馬作品と思わせる、文章 詳細で、語尾まで極めて丁寧な装飾ながら、それでいて簡潔な文章です テンポもとても良いです 途中出てくる余談は賛否あるようですが、単純に歴史の裏的な史実にも詳しくなれると思うので、自分は好きです また、司馬作品はとても話の節目がよく、目次ごとの区切りがよいです『そろそろ集中が切れるな』と思うところで、次の節がくるので、ゆっくり読むときも、非常に読みやすくて良いです しばらく読んでなくて、途中から読んでも節のはじめから、話の流れがよくわかりますいざ合戦の時もとても歯切れよく、壮大な合戦の構図がありありと臨場感と興奮を伴って 脳内を刺激するかのように 駆け巡ります 人間、三成の不完全さ 徳川家康の不気味さ 慎重さが、対比的にもよく表れています そして なんといっても小説オリジナルの人物、初芽がとても自然な感じで 三成との運命を供にするかのように物語の中核を成しながらも静かに寄り添っています
三成、必勝の布陣をしくも負けるべくして負ける
関ヶ原における布陣、大谷吉継や島左近の奮闘と戦術レベルで圧倒。 上杉征伐で家康を東北に引き付け関西で挙兵した三成が背後から討つと戦略レベルでも圧倒。 まさに負けるわけがない西軍。 しかし、現実には、10数万の会戦は1日で決着、東軍の勝利に終わり、 1603年には家康の手で江戸幕府が開かれるわけで。 なぜ西軍は負けたのか。 関ヶ原当日に至る過程を、家康・三成のパーソナリティを基点に分析し、 見事に解き明かしたのが本書。 司馬が描く三成は「観念の人」。 自分が立てた豊臣への忠誠という規範に縛られ、 当然他人もそれにしたがって動くと信じてしまう。 かたや家康は、人間の表も裏も知り尽くした古だぬき。 武将たちが何を欲しているのか、どう突けば動くのか、 福島正則も加藤清正も、彼の手の上で踊る哀れな人形にすぎません。 最終的には、敵の大将である三成すら・・・ 必勝の布陣をしきながら、負けるべくして負けた西軍。 人間の機微が詰まりに詰まった作品。 やはり司馬遼太郎は何度読んでも勉強になります。

三国志〈7の巻〉諸王の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)

[ 文庫 ]
三国志〈7の巻〉諸王の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)

・北方 謙三
【角川春樹事務所】
発売日: 2001-12
参考価格: 600 円(税込)
販売価格: 600 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 246円〜
三国志〈7の巻〉諸王の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)
北方 謙三
カスタマー平均評価:  4
王覇論議は無用
13巻は長かった。1度挫折していたんだが、くやしいのでもう一度挑戦した。後半、飽きてきてどうでもよくなったが、辛抱強く最後まで読み切った。 これが「三国志」じゃなきゃすばらしい作品なんだろうなあって思う。あくまでも北方さんの「三国志」なんだ。 いいところをあげればきりがないほどたくさんある。まず、戦闘シーンの臨場感・躍動感がすごい。呂布が率いる黒い騎馬集団の表現などは圧巻だ。また、心理描写もリアリティたっぷりで、さらに男気に感じさせられて涙ぐむところもあった。特に、キャラクターが死を迎える時の内的な独白がよかった。 しかし、それもくりかえされると冗長な感じが否めないのと、王覇思想に関心があるのか、そこら辺の議論がうっとうしかった。中国は覇道の国、日本は王道の国、革命を繰り返した民族と万世一系の民族では思考の根っこが違うはず。漢王室の血が400年を経て特殊なものとなり、1000年を過ぎれば神になる的な発想自体が日本的で、この小説にはそぐわない気がする。この議論は日本の皇室のものだからだ。 吉川さんの三国志には遠く及ばない気がする。
燃ゆる長江
 燃ゆる長江。迫りくる赤い悪魔。  後世にまで残る一大決戦、赤壁の巻です。  主役は周瑜。吉川三国志では、周瑜は完全に孔明のあて馬になってしまっていますが、北方三国志では、赤壁の勝利は周瑜のものです。  そして、吉川三国志の「功なき関羽」がない代わりに、虎痴と曹操の、比類なき忠誠と絶対の信頼関係が泣かせます。  「私を生きて江陵へ連れて行け」  「身に代えて」  多くを語る必要のない主従。劉備のように友は持たない曹操ですが、それに匹敵する絆ではないでしょうか。  この赤壁では、孔明はあまり活躍しません。「なに事も一人でなせるほど人間は大きくはない」。劉備の口を通して語られた、北方三国志を貫く一本の芯のように思います。
三国志の見せ場。
三国志最大の見せ場といっても過言ではない、赤壁の合戦がメインに描かれています。
戦いの内容自体は、既存の三国志小説とほぼ差がなく、史実に基づいて書かれています。
そりゃそうですよね、三国志の小説は何人もの作家さんが挑戦されているし、歴史はひとつしかないのですから。
しかし、そこに至るまでの(特に合戦前夜の)登場人物の心情の動き、

細やかな描写は秀逸です。様々な三国志小説を読みましたが、こんなのはなかった。そこがいちばん知りたかったのかもしれない、そう思いました。
大戦への序曲
ここまで読んだ方なら、これからは眠れぬ夜が続くでしょう。秋(とき)は熟した。男のロマン、誇りと誇りの戦い。北方三国志の真骨頂炸裂!!
大戦への序曲
ここまで読んだ方なら、これからは眠れぬ夜が続くでしょう。秋(とき)は熟した。男のロマン、誇りと誇りの戦い。北方三国志の真骨頂炸裂!!


新選組血風録 (角川文庫)

[ 文庫 ]
新選組血風録 (角川文庫)

・司馬 遼太郎
【角川書店】
発売日: 2003-11
参考価格: 860 円(税込)
販売価格: 860 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 245円〜
新選組血風録 (角川文庫)
司馬 遼太郎
カスタマー平均評価:  5
のめりこむ本
読んでいると血が熱くなります。 常に死を背負って戦っている。 なのに買い物にでもでかけるような 気軽さがあり、同時にギリギリの 緊張感があります。 読み始める前に 一気に読む覚悟をしてください。 のめりこむ本です。
2番目以降に読んで欲しい本
新撰組の生い立ちから終わりまで時系列で押えてから読んだ方がより楽しめると思います。 内容はそれぞれの新撰組隊士のエピソードや生き様が描かれてます。 まず、時代の流れを押さえ、時代上の働きを押さえた後、これを読むとより勉強もさせられ、 ますます新撰組にはまってしまうほどの良本です。
修羅場をくぐる人間の凄み。
司馬さんの立ち回り(戦闘シーン)の描写は見事の一言に尽きますね。読んでいて背筋がゾク ゾクしてくるのは私だけでしょうか? 新撰組、以前は単なる殺人集団みたいなあまり良いイメージを持っていなかったんですが、 この15の短編作品の中には個性的な人間が描かれております。 やはり、組織づくりと人事の天才土方なくして新撰組は成り立たなかったでしょう。 もともとは武州の田舎流儀の百姓あがりのような人々が時代の流れに乗って最後は幕臣にまで 成り上がる。 日本間者史上に残ると言われる富山弥兵衛、天才沖田総司、不本意ながらも仇を打ちに行く長 阪小十郎、脇を固める個性的な人たちもしっかり描かれています。修羅場をくぐってきた人た ちの凄みを感じますね。 それにしても血なまぐさい、読んでいると血の匂いを感じてくるんですけど。
殺戮集団の中の血の通った人間のドラマに、胸が熱くなりました
 新しい時代の足音が聞こえる幕末の京都を舞台に、新選組隊士たちのエピソードを描いた作品が15編、収められています。  京洛を戦慄させた殺戮集団・新選組の峻烈さがひしひしと伝わってくる作品の緊迫感。血煙をあげる争闘の日々の背後で、確実に移り変わっていく時の歯車の音を聞くような臨場感。そして、恐るべき殺人組織を構成する有名無名の隊士たちの、血の通った人間のドラマ。頁をめくるうちに本の中の世界に吸い込まれていくみたいな、無類の読みごたえに夢中にさせられましたね。  局長・近藤勇の名刀への執着(「虎徹」)、副長・土方歳三の粛清の苛烈さ(「鴨川銭取橋(ぜにとりばし)」)、一番隊組頭・沖田総司の哀しいほどに澄み切った明るさ(「沖田総司の恋」「菊一文字」)など、新選組の面々の性格がその行動とともに、話の中に鮮やかに描かれていたところ。見事だったなあ。それぞれの作品の主人公となるほかの隊士たちにも魅力的な人物が多く、なかでも、「胡沙笛(こさぶえ)を吹く武士」の鹿内(しかない)薫、「弥兵衛奮迅」の富山(とみやま)弥兵衛の人間味に惹かれました。  作品の配置では、「油小路(あぶらのこうじ)の決闘」が冒頭に置かれているのが引っかかりました。第一番目の話としては唐突な感じがしたんですね。おこがましい申しようですが、「弥兵衛奮迅」の話の後に置いたほうが、作品の読みごたえがより増すような気がしました。  15編の中、特に気に入った作品は次の三つ。主人公の妖しい美貌にぞくりとした「前髪の惣三郎」、主人公の心境と行動の変化に強く共感させられた「胡沙笛を吹く武士」、一輪の野の花のような、はかない恋の切なさが胸にしみた「沖田総司の恋」。
自分の中での司馬ベスト1
「竜馬がゆく」「坂の上の雲」など司馬遼太郎の代表作は大体読んでいるが、 おそらく本書が自分の中での司馬ベスト1です。 本書をきっかけに新撰組ファンとなり、「壬生義士伝」「燃えよ剣」などの新撰組関連の小説も何冊か読んだ。様々な人物のエピソード、薀蓄が詰っているので、新撰組の入門書としてもお勧めです。 本書は連作短編集の形式をとっているので、どこから読んでも良いのだが、 「油小路の決闘」が先頭にあったりして年代順に並んでいないのが難点だろうか?

おそろし 三島屋変調百物語事始

[ 単行本 ]
おそろし 三島屋変調百物語事始

・宮部 みゆき
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発売日: 2008-07-30
参考価格: 1,785 円(税込)
販売価格: 1,785 円(税込)
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中古価格: 649円〜
おそろし 三島屋変調百物語事始 ※一部大型商品を除く
宮部 みゆき
カスタマー平均評価:  3.5
おもしろいっ
そして、こわいっっ!! タイトルが『おそろし』ですが、ホントに怖かったです。 宮部さんの江戸ものはハズレなしですが、今回は長編なこともあり 少し深いお話です。 宮部さんの怖いは、文章の厚みから滲み出す感じがして・・・ おたかさんの話の当りを油断して寝る前に読んでいたら怖くて怖くて・・・ おちかさんまではいかなくても、こういう後悔とか不満とか天災みないな不幸とか 多かれ少なかれきっと誰にでもあることで、それをどうやって乗り越えて行くか、、、 みたいな事が描かれていて、最後は心が柔らかくなりました。 〆が物語風に終わっていたのが、かわいくて私は好きです。
泣けない…
うーん。この構成だと、最終章では主人公と同調して癒しを体験したい。涙の一つも流したりして。 そういう枠組みの、小説だと思います。 しかし…うーん、泣けなかったですね。私、結構泣き体質で、つまらなくても、白けてても泣き要素入っていればそれだけで泣けるんですが。 個人的には、4話がどうしても作者の意図したような「どんな辛い目に遭った人でもいつかは笑える日が来る」という話として読めなかったのが最大の理由でした。「いや、これで片付けちゃダメだろうこの話」と思っちゃって、そればっかり最後まで気になってしまったので、全然癒しの流れに乗れなかったのです。 1話の方向性でずっと行ってくれたら嬉しかったのですが。 全然関係のないはずの話が、要素でだけつながっている、という形式は好きでした。 読売新聞でやっている続編がより良い形で進んでいってくれることに期待して、☆3つです。
本当にがっかり
宮部みゆきさん、大好きだったんですけど最近のものはあまりおもしろく感じられなくて、離れていました。機会があって久しぶりに手にとってみて「やっぱり・・・」と再びがっかり。 話運びは相変わらずお上手で、ぐいぐい読ませるのですが、ところどころで「え?この人がこんなこと言う?」とか、「その展開には必然性が感じられません!」という気持ちが湧いてきて話に没頭できなくなり、最後のオールスターで「ありえないだろ???!」と机をひっくりかえしたくなりました。 ・登場人物の像が完成されていない ・話が単調(特に殺し方の類似) ・無理やり作者の望む方向に話を持っていき強引に終わらせている 無理にまとめたり解決したりしなくてもいい問題を、解決しようとして間違った答えを出した感が強いです。 杉浦日名子さんの百物語を例にあげてる方がいらっしゃいましたが、同感です。全て説明がつく物事ばかりでこの世が構成されているわけではありません。うらみつらみと関係なく不思議が存在し、理解できないしする必要も無いそれらを蛍光灯でてらして解剖してみたところで無粋なだけです。 宮部さんは昔、本作品では脇役におかれたお吉さん、宗介さんのような人を主役にして珠玉の小品を書かれていたんですけどね・・・救われがたい運命に落ち込んだ市井の人々。改めてかえりみられることのなく、自ら声をあげることもなく静かに世を去っていく人々を。 多分続編ではおちかと清太郎がいい仲になるんでしょうね???全然読みたいとは思いませんが。
確かに新しい形のくゎいだん
ただ怖い話を並べるわけでもなく,百物語の「人が語る」という面白さを活かし,なおかつ一つ一つが主人公の心のしこりを解いていくという趣向は新鮮である。 第5話は大団円にしてあるが,映画だったら魂が抜けたおちかと心配する周辺の絵がだせるからもっと分かりやすかったろうに。 読売新聞で続編が連載中。
深いテーマを淡々と綴る「物語」
人は、人に語ることの無い物語を、人生の中で溜め込んでいく。 それは、澱のように人の中に沈殿し、発酵していく。 主人公の少女は、そんな澱を内包し、人生のまだ出だしの段階でその人生を表現する事を閉ざしてしまっている。 そんな中で、起きる様々な偶然。それはまるで、あやかしが彼女の人生をこじ開けようとからかっているような。 この本の評価が分かれるのは、この小説を物語として読むか、人生の示唆として読むかの違いなのだと思う。作者は多分、閉じてしまった人生が明かされることでの妙を表現しようとしたのだと思う。それが、静かに語られる事を良しとしない場合、この本の評価は下がるだろう。 「静か過ぎる」と。 が、静かに進行する物語の中のそこここで、叫びだしたいような「思い」はちりばめられている。是非、その思いを見つけて欲しい。 見過ごしてしまいそうな、静かな、けれども叫びだしたいような強い思いに、自分が生きている中で出会う周囲の人々も自分も、実は囚われているのではないかと思い至る事ができるきっかけをこの本は見せている。

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 更新日 2009年5月10日(日)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク

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