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歴史・時代小説

アイテム一覧
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関ヶ原〈中〉 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
関ヶ原〈中〉 (新潮文庫)

・司馬 遼太郎
【新潮社】
発売日: 1974-06
参考価格: 740 円(税込)
販売価格: 740 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 88円〜
関ヶ原〈中〉 (新潮文庫)
司馬 遼太郎
カスタマー平均評価:  4.5
関ヶ原に関わる諸大名のエピソードに触れる第2巻
家康の誘いにのり、いよいよ三成が伏見城を攻めで、関ヶ原決戦にむけた天下分け目の戦いの火蓋が切って落とされます。 東軍(家康がた)は、その周到な準備の甲斐あって、かの有名な小山での軍議で、秀吉恩顧の大名をことごとく味方につけることに成功。家康が各大名の性格を熟知したうえで、巧妙に心理的な仕掛けをして自分優位の状況にもっていく様子がひとつの見所になっています。 また、本巻では、関ヶ原に参加した主な諸大名について、それぞれ項をたてて、東西いずれに属すかを決めるまでの様子やエピソードを紹介していきます。その描写はさながら、関ヶ原参戦大名のカタログのようで歴史好きにはたまらないでしょう。名前をあげれば、毛利輝元、吉川広家、安国寺恵瓊、細川忠興&ガラシャ、島津義弘、長曽我部盛親、黒田長政&如水、小早川秀秋、…などなど錚々たる面々。それぞれにドラマがあって楽しめます。興味ない人にとっては全くつまらん名前の羅列なのでしょうが…。 最終巻に向けて、主なプレイヤーの紹介のような雰囲気のある第2巻です。
「世間は、欲望と自己保存の本能でうごいている」(本文から)
島左近、宇喜多秀家、上杉景勝、直江兼続、鳥居元忠、長束正家、大谷吉継、 細川忠興、長曾我部盛親、小早川秀秋、藤原惺窩、島津惟新入道、相良頼房、 黒田如水、福島正則、真田昌幸、堀尾忠氏、山内一豊などなど、 「関ヶ原」の役者がどんどん現れる。 一人ひとりが丁寧に、個性的に描かれている。 敵か見方か半信半疑、誰もが己を考える。 「義」であろうが、「利」であろうが、 己である。 とても面白い。
各大名の動静と、それへの働きかけが現代ビジネスにも通じます
文字通り、天下分け目の戦いとなった「関ヶ原」の戦いについての文庫3分冊の2冊目です。 これまで、この本を敬遠してきた理由として、もともと家康があまり好きでなかったこともあるのですが、歴史の本で、勝敗がわかっている関ヵ原の戦いについて、ある種、チャンバラ小説的に、長々と書かれているのを読ませられるのもいやだなあと思っていたことがあります。 ただ、実際には、関ヶ原の戦いに至るまでの、各大名の思惑と動静、それら各大名に対する家康側、三成側の働きかけが、小説の中心となっています。従って、第2巻目になっても、戦いの場面は出てきません。 確かに、大人の家康陣営に対し、三成の働きかけは、幼稚な所があるのですが、ある意味、その巧拙は、現代のビジネスに通じるところもあり、人心を掌握するためにはいかにすべきかという観点から、面白く読めました。
家康の底力
関ヶ原の戦いの勝負の分かれ目として、よく小早川の裏切りの時点が取り上げられる。 確かにその通りなのだが、それは形として現れた段階であって、その因は、この中巻で語られる決戦前の謀略にこそある。 徳川家康の底力が発揮される、ある意味、もっとも家康らしい部分が語られている。 武断派である加藤清正、福島正則など、いわゆる七将による三成襲撃から、家康が反三成勢力を次々と取り込んでいく政治的駆け引きが描かれる。
歴史&司馬遼太郎好きになれた本。
この本を読んで歴史が好きになりました。登場人物一人一人が詳しく書かれておりどんどんひきこまれていきました。とても面白いです。

新装版 三国志〈1〉 (講談社文庫)

[ 文庫 ]
新装版 三国志〈1〉 (講談社文庫)

・吉川 英治
【講談社】
発売日: 2008-10-15
参考価格: 980 円(税込)
販売価格: 980 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 794円〜
新装版 三国志〈1〉 (講談社文庫)
吉川 英治
カスタマー平均評価:  3
三国志、初心者でしたが…
 レッドクリフの影響を受けて、三国志をちゃんと読んでみたいと思い、ネットで調べたところ、吉川英治先生の三国志が、初心者向きだということが書かれてありましたので、新装版の方を購入し、今5巻の途中まで読み終わりました。  他の三国志好きの方のレビューでは、あまりより評価が見られませんでしたが、私としては大変面白く読めました。前の文庫の方は読んでないのでそちらの良さはわかりませんが、読み進めて行くほど、引き込まれてしまって、以前は本嫌いだった私が、今では読書の時間を何とか作ろうと必死です。これを読み終えたら、他の先生が書かれた三国志も読んで、自分だけの三国志を作っていきたいと思います。史跡巡りなんかもしてみたいです。 
吉川先生に謝れ
他のレビュアーさんも書いていますが、この新装版には「篇外余録」とそれから作品冒頭の「序」が付いていません。どのような経緯でこうなったのか解りませんが、これらがないと作品としての体を成さないのではないでしょうか?「序」と「篇外余録」は吉川英治先生の世界観、三国志観、諸葛孔明観が書き記してある非常に重要な箇所だと思います。単なる解説ではないと思います。・・・吉川先生あの世で怒っているのではないでしょうか?あるいは講談社の品位にかかわる重大な問題だと思います。
紛れもなく吉川三国志なのですが
吉川英治歴史時代文庫の方は、巻(まき)が途中で一冊一冊別れていますが、こちらは2つの巻で一冊です。なので、前者より三冊少ない全五冊となっています。ここは評価できるのですが、新装版は注釈がありません。ごっそりなくなってます。これは初めて読む方には難易度が上がっている形になりますので、評価をかなり下げました。吉川英治歴史時代文庫の方は星5つなんですが…

孟嘗君〈2〉 (講談社文庫)

[ 文庫 ]
孟嘗君〈2〉 (講談社文庫)

・宮城谷 昌光
【講談社】
発売日: 1998-09
参考価格: 600 円(税込)
販売価格: 600 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 198円〜
孟嘗君〈2〉 (講談社文庫)
宮城谷 昌光
カスタマー平均評価:  4
『孟嘗君』(1、2、3、4、5)
孟嘗君を取り上げた内容ではあるが、実際は白圭の素晴らしさばかりが際立っており、孟嘗君の偉業よりも勝って感じられた。 終盤は展開が駆け足のように感じられて、読み終えたときの感慨も深くなかった。 とても評価のし辛い内容だと思う。
風洪の周りに人が集まる
快男子風洪(ふうこう)は、義弟公孫鞅(こうそんおう)の影響で学問を志す。 公孫鞅の師であるという尸佼(しこう)を探す旅がなかなか面白い。 尸佼の下で学びながら風洪は、公孫鞅の立法に立ち会う。 公孫鞅の作成した法令に接し、公孫鞅の道と己の道は異なることを知る。 風洪は仁の道を行くことを決意し、士分を捨てて商人・白圭(はくけい)と改名する。 白圭の仁の道が、田文にどうつながっていくのかを読んでいくのが楽しかった。 また、ここから、孫ぴん大救出活劇となる。 白圭の周りには、孫ぴんしかり、公孫鞅しかり、自然と世の天才たちが集まってくるのが楽しい。
為政者の理解
孟嘗君自身の描かれ方は悪くありません。
しかし、風洪という人物が余りにも君主・学者の意義を理解していません。妹の悪事を罰した太子を酷薄であると決めるけるのは、著しく公平性に欠けており人物としては不快です。
さらに、太子に近い学者にも正当なる評価をあたえていません。
ですが、全体の流れは悪くない作品だと思います。
傑作
宮城谷文学が好きで、ほとんど読んでいるが、孟嘗君はその中でも最高傑作に入るだろう。司馬遼太郎における「坂の上の雲」みたいなものだと思う。
創作もかなりあるのかもしれないが、戦国の世に生まれて、こういう強く正しい生き方ができたというのはまさに超偉人である。
ちなみに孟嘗君は宮城谷作品の中でしばしば出てくる(例えば「楽毅」など)ので、合わせて読めば時代背景も人物の偉大さもよく見えてくるだろう。

国盗り物語〈1〉斎藤道三〈前編〉 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
国盗り物語〈1〉斎藤道三〈前編〉 (新潮文庫)

・司馬 遼太郎
【新潮社】
発売日: 1971-11
参考価格: 740 円(税込)
販売価格: 740 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 143円〜
国盗り物語〈1〉斎藤道三〈前編〉 (新潮文庫)
司馬 遼太郎
カスタマー平均評価:  5
名作かつ人生を変える本
司馬作品はすべて読みましたが、個人的にこの作品、特に「斎藤道三編」が二番目のお気に入りです(「竜馬が??」が一番ですね)。 斎藤道三は謎につつまれた人物ですので、大半は司馬さんのつくり話でしょうけど、「ああ、さすが道三!」と手を打ちたくなるシーンが数多く登場します。 道三は知性と武勇を武器に、僧→浪人→婿入り→油屋の主人→旗本→僧→旗本→一国一城の主 となりあがっていきます。人生の起承転結があり、難しいのは「転」の部分だと、道三がいいます。この言葉に、人生を見つめなおしてしまいました。 世の中啓蒙書がたくさんでていますが、おすすめの「人生の啓蒙書」です。もちろん、小説としてもすばらしい!
人間の心理を巧みに描写
 僧侶から浪人、油商人、そして戦国大名へと出世をとげる後の斎藤道三の若き日を描く。  司馬は、道三を、仏教の奥義を極め、人間の陰影を全て達観した超人として描きながら、妙に人間くさい一面も併せ持つ、一個の魅力的な人間として再現。  美しいが身持ちの固い油商の御料さんお万阿を蕩かせ、土岐家の中では才のある斎藤利隆を引き込んでいく。その生き様は、まるで奇術を見ているようだ。  そして、着実に勢力を扶植しながら、自らの野望に突き進んでいく。
道三・信長・光秀
前編が斉藤道三、後編が織田信長と明智光秀が主役となって話が展開します。 戦国物というと色んな武将名が出てきたり大小の数多くの合戦があって関係が煩わしくて何となく読む気がしないなぁと思っていましたが、全くの誤解でした。 道三編は冒険物の要素が濃く、僧の身分から還俗して美濃一国を盗るまでの道三の策謀と行動力が存分に発揮され、話がトントンと進みます。 後編は信長と光秀がほぼ同じか、ひょっとすると光秀の方が出番が多いような気もします。 合戦の模様の描写は案外あっさりしていて、それに至るまでの状況や行動、人間の心情のほうがより濃く描かれています。 最近の研究によると、美濃の国盗りは道三と道三の父との親子二代にわたる事績であり、僧から長井家の重臣になったのは道三の父(長井新左衛門)らしいのですが、 この作品の道三ならば、全て彼一人でやってのけたとしても不思議ではないような気がします。
織田信長の義父とイメージしかなかったのだが・・・
 司馬遼太郎の「戦国4部作」のうち「新史太閤記」「関ヶ原」「城塞」は読んだことがあるのですが、「国盗り物語」だけは読んでいなかったです。理由は、後半二冊の織田信長には興味があったのですが、どうしても前半2冊の斎藤道三には興味がもてなかったからです。理由としては、斎藤道三というと、どうしても織田信長の義父というイメージしか持てず、そんなに面白そうには感じなかったからです。しかし、「戦国4部作」のスタートを読んでいないというのはどうも気持ちが悪かったので読みました。読んでみて斎藤道三のイメージが変わりました。こんなに魅力がある人物を見逃していたことを後悔しています。  戦国時代というと三英傑が出てきてからが本番で、それまではオマケ程度にしか考えていなかったのですが、それまでもかなり面白い魅力があるんだということが分かりました。  第一巻では庄九郎が奈良屋を手に入れるところから、美濃での主君・頼芸を国主にするところまでが描かれています。本書を読んでいると、庄九郎の手法には驚かされてばかりです。特に奈良屋を手に入れるところは凄かったです。正に見事というほかありませんでした。ここからどうやって庄九郎が美濃を手に入れるのか、後編がとても楽しみです。  本作品を読んで戦国時代の前半にも興味がわいてきたので、「国盗り物語」を読み終えたら、北条早雲が主人公の「箱根の坂」を読みたいと思います。
下克上の人間ドラマ
司馬遼太郎さんの著作は好きなのですが、本書読んだのは40代になってからでした。 斉藤道三というと北条早雲と並び称される戦国「下克上」の代表ですが、早雲が後継問題をクリアできたのに、道三は息子に殺されるという結末を迎えてしまったのか。そのあたりに思いを馳せながら読むのも一興かと思います。 ただし、道三の天下統一の意志は信長に、さらに信長から秀吉・家康に受け継がれたと考えれば本書は、徒手空拳から出発し「天下統一」という大事業の序章を開いた男の物語とも考えられます。

石榴ノ蠅 (双葉文庫 さ 19-29 居眠り磐音江戸双紙)

[ 文庫 ]
石榴ノ蠅 (双葉文庫 さ 19-29 居眠り磐音江戸双紙)

・佐伯 泰英
【双葉社】
発売日: 2008-09-11
参考価格: 680 円(税込)
販売価格: 680 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 169円〜
石榴ノ蠅 (双葉文庫 さ 19-29 居眠り磐音江戸双紙)
佐伯 泰英
カスタマー平均評価:  4
佐伯泰英の様式美
 豊後関前藩での磐音の戦いはあくまでも藩の存亡をかけての戦いであり,小林奈緒はその被害者に過ぎなかった。磐音は(となれば当然のことながら作者も)奈緒のためではなく国のためだけに戦ったことに納得していなかったのではないだろうか? 前作「紅花の邨」では紅花の咲く夏の山形藩を舞台に豊後関前の時と同じようなお家騒動が繰り広げられる。しかしその戦いは豊後関前の時と形は似てはいるが全く対照的であり,奈緒の幸せを得るためだけの止むを得ない戦いとして描かれているのだろう。実際作者は前作220頁で磐音に「今また同じような悲しみが奈緒どのの身に振りかかっているのであれば,それがしの豊後関前での決着の付け方が曖昧であったということにございましょう」と言わせている。  そう考えてみるとおこんが磐音を送り出したのも,奈緒のための磐音の戦いが終わらなければ自分たちの仲は完全なものにはならない,という設定によるものかもしれない。しかしシリーズの形式が重んじられる一方で感覚的に相容れない部分があるのも確かで,特に本作「石榴の蠅」ではそれが著しい。奈緒が磐音に顔を合わさず逃げたのは(奈緒のための戦いが終わりそれぞれが持つ愛の道に進むのではなく)奈緒が磐音を思い切っていないこと(40頁),(おそらく)奈緒が送った蝋燭の明かりの下で紅をさしたおこんと夜を過ごす(44頁)など,読み手がなんとか納得しようとしても違和感を覚える描写も多い。  とはいえ,わたしもなんだかんだと書いたが期待しているのはマンネリとなっても構わないし,話が大きくならなくても結構であるから,地に足をつけた主人公たちが苦労しながらも市井に生きる丁寧に描かれた時代劇である。そのためにも作者におかれては批判・要望に過度に付き合わず好きな小説を自分の好きなように書かれる事を切望している。
次の物語の始まりかな?
 前回の「紅花の邨」の物語はインターバルだったのでしょうか竹村武佐衛門の行く末、霧子の行く末 一太郎の恋(?)源太郎の養子縁組、物語の始まりがちりばめられています、品川柳次郎も佐々木磐音も落ち着き始めた今、物語の展開は家基元暗殺 田沼失脚と進む中で新たな展開を見せてくれそうです。  ここ、1、2回を経て大きな展開が予想される物語の始まりのような気がします。
竹村さんの行く末は果たして
 居眠り磐音シリーズの最新刊です。  蛇足ながら、NHKドラマで山本耕司さんが主演されている「陽炎の辻」の原作です。  さて。  今作のあらすじは、再び次期公方様の徳川家基がおしのびで江戸の城下に出たいというのを磐音たちが助力し実現する話を軸に、佐々木道場の成長株のでぶ軍鶏こと利次郎の成長、旧友の竹村武佐衛門の行く末などを描いています。全体的には全巻が冒険活劇だったのに対して、今回は緩やかな大河ドラマの群像劇という面が強くなっていました。  自分が興味を惹かれたのは、竹村武佐衛門の行く末。三羽がらすのようにしていた品川柳次郎が着実に自分の家の基盤を固めているのに対して、子だくさんで大酒飲みで家計が苦しいのにケガをしてしまって力仕事ができなくなった武佐衛門。彼が武士を捨てるかどうかという局面にまでたたされた(今回結論は暗示でしかでませんでしたが)状況をどうしていくのか。  個人的には、いくら内職や力仕事をしていても武士は武士で、武士を捨てるということはあまり現実的でないかと思っていましたが、当時では武士の株ごと捨てたり富裕な町民と縁組みすることで形式的には武士のままだが実は士分を捨ててしまう侍もいたようですし、このあたりを著者がどういう風に物語していくのか興味深いです。

三国志〈13の巻〉極北の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)

[ 文庫 ]
三国志〈13の巻〉極北の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)

・北方 謙三
【角川春樹事務所】
発売日: 2002-06
参考価格: 600 円(税込)
販売価格: 600 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 499円〜
三国志〈13の巻〉極北の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)
北方 謙三
カスタマー平均評価:  4.5
すべての登場人物が主人公であるということ
通常の歴史小説というのは主人公が決まっているが、三国志には特定の主人公はいない。波乱の時代を駆け抜けていった男も女も、みなそれぞれに生き様があり、個性がある。 そこに、RPGの王様である理由があり、何度も小説や漫画として描かれる理由もあるのだろう。自分がどの登場人物にに感情移入できるか、それこそがこの物語の読み方なのかもしれない。 北方さんの三国志では、そういう意味で公平な書き方がされている。善VS悪の構図はない。 圧倒的な迫力の戦闘シーンに、リアリティ感あふれる心理描写、まるで自分がそこにいるかのような気にさせられる。時には切なく、時には清々しく…。13巻の間に何度もそういった思いを抱かされる。 日本人に向けて問いかけられるかのような、王室の血の問題。400年の漢王室の血は特殊でありそれが1000年続けば神聖なものとなる…、堕落した血は腐っており、覇者によって清められる…。王覇の思想対立にあなたはどのような感想を持つのだろうか。
着地点
三国志モノでは、「どこをもって完結とするか」というのがなかなか重要な課題だったりします。劉備や曹操など、人物に焦点をあてた作品ならばその人の死で完結というのが明白なので予測しやすいし安心感もあると思うのですが、歴史の流れそのものにスポットをあてた、いわゆる正史ベースの作品になるとそうは行きません。 「ああ、あそこで終わっておけば名作だったのに」 と、読み進めるにつれ暗鬱たる気分になる作品も多いです。 他の方もレビューで書いておられますし、ネタばれにもあたらないと思うので書きますが、本書は諸葛孔明の死で完結します。その後の政治戦メインの展開は匂わせる程度で、当然その後に活躍する武将たちは登場せずに終わります。 ここで終わりか、と思う反面、納得もできます。 名医の弟子と、袁術の娘、そして父となった馬超という、平和を求めて山中に生活を移した人物が死した孔明を振り返るシーンは、「三国志」という壮大な物語の着地点として北方謙三が出した答えとしては、ひとつの究極の形であると言えるのではないでしょうか。 名著です。
勝者
もし孔明がいなかったら三国志と言うのは劉備の死で終焉を告げただろう。いや、三国志という名になるのかさえ疑問である。 そもそも一般に語られる三国志は大半が三国以前の時代の事である。群雄割拠の時代184??220年が前半。221年?蜀滅亡までが後半。さてどっちが人気・知名度があるのか。ほぼ前半である。三国志と言うのは、三国時代だけの話ではないと、まず理解して欲しい。 最終巻だが、主に諸葛亮と司馬懿の決戦が描かれている。漢王室復興を共に唱えた、劉備・関羽・張飛・趙雲らの志を一人で背負い、ただただ魏に侵攻していく諸葛亮。今は既に天下統一の意志の亡き魏国の中で、飛躍の時を掴むべく諸葛亮の侵攻を阻止する司馬懿。両者は五丈原の地で決戦を迎える。 北方三国志は諸葛亮の死直後、馬超により壮大な物語の幕が降ろされている。これに対し批判も出ているが、僕は北方先生(敬意を込めて)らしいとおもう。諸葛亮死後の三国時代は、もはや、これぞ漢の生き様と言える者はいない。三国で良しとも思える魏・呉・蜀の静かさ。それが、やがて隙を突き、あっという間に蜀滅亡。魏も司馬懿の子孫に乗っ取られ、呉も攻められチャンチャンと。このような物語を書くような人ではない。最初に言ったように、孔明の死で人々に語られる三国志は終わりなのだと思う。 では、三国志の勝者は誰だったのか?普通の歴史が教えてくれるのは司馬炎だ(たしか)。ただそれは本当の勝者とは言えないと思う。いや、三国志に勝者は要らないと思うようになった。曹操・劉備・孫策・周喩・呂布・袁召等の漢達が戦い、生き様を見せた。皆夢半ばにして散ったが、人々の記憶には1800年を過ぎた今でも残り続けている。それで良いじゃないか。
乱世の星
 孔明にはいつも何かが足りなかった。  それは、兵糧であったり、優れた人材であったり、運であったりした。司馬懿は、紙一重の差で、運に恵まれてきた。その宿運は、五丈原でも変わらない。  五丈原では、今度こそ蜀が魏に勝てるはずであった。長安を奪り、洛陽を突き、その先には確かに天下が見えていた。  足りなかったのは一つだけ。兵糧でも人材でもなく、唯一つだけ。  孔明の命。  それだけだった。  戦場に消えた孔明の命の灯火。同時に志も幽夢となった。天下は魔性の夢。  北方三国志は、魔性の志を抱いた男たちの壮大な叙事詩でした。  曹操、周瑜、関羽、張飛、趙雲、劉備、そして孔明。幾重にもかさなって、乱世に瞬いた星々。今はもう、誰もいない。
哭け!漢たちよ!
ラストです。ここまで頑張ってきた漢たちの夢が散っていく・・・これが哭かずにいられようか!ちなみに他の方がラストで何故蜀滅亡までを書かないのかといってましたが、たしかに読んでみたいですよね。蜀が滅亡するギリギリまで。ただ、五丈原で孔明が死んだことで事実上蜀は滅亡したようなものですからね。あえて蜀滅亡まで書かなかったのかもしれないです。続・三国志とか出ないかなぁ・・・。

異館―吉原裏同心〈11〉 (光文社時代小説文庫)

[ 文庫 ]
異館―吉原裏同心〈11〉 (光文社時代小説文庫)

・佐伯 泰英
【光文社】
発売日: 2009-03-12
参考価格: 600 円(税込)
販売価格: 600 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 255円〜
異館―吉原裏同心〈11〉 (光文社時代小説文庫)
佐伯 泰英
カスタマー平均評価:  5
待ってました!!
前巻「沽券」で真鶴へ行っていた幹次郎が江戸へ帰ってきた。 帰ったばかりのその夜、謎の刺客に襲われる。それは新たな吉原の敵出現の瞬間だった。 吉原帰りの武家が辻斬りにあって殺される。その犯人とは。 久々に江戸に帰った幹次郎を妻の汀女ばかりか、薄墨太夫も心待ちにしている。 汀女への幹次郎の思いは二人で手に手を取って故郷を出た日から少しも変わっていない。 薄墨もそれを承知しながら、幹次郎に惹かれていく己を止めることが出来ない。 今回は吉原に入ったときに捨てたはずの自分の名を明かす。 それは、幹次郎に自分の気持ちを素直にうち明けられない薄墨のせめてもの告白だったのかもしれない。 佐伯泰秀先生の描くチャンバラシーンも好きだけれど、 薄墨や汀女の複雑な思いといった切ないシーンも大好き。 薄墨太夫にも幸せになってほしいと思う反面、 幹次郎にはいつまでも「姉様が一番好きじゃあ」と言ってて欲しいなぁ。 読者のわがままですが、佐伯先生、うまく何とかしてあげてください。

叛旗兵〈上〉―妖説直江兼続 (徳間文庫)

[ 文庫 ]
叛旗兵〈上〉―妖説直江兼続 (徳間文庫)

・山田 風太郎
【徳間書店】
発売日: 2009-05-01
参考価格: 680 円(税込)
販売価格: 680 円(税込)
( 通常2〜5週間以内に発送 )
叛旗兵〈上〉―妖説直江兼続 (徳間文庫)
山田 風太郎
カスタマー平均評価:   0

三国志〈12の巻〉霹靂の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)

[ 文庫 ]
三国志〈12の巻〉霹靂の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)

・北方 謙三
【角川春樹事務所】
発売日: 2002-05
参考価格: 600 円(税込)
販売価格: 600 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 257円〜
三国志〈12の巻〉霹靂の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)
北方 謙三
カスタマー平均評価:  4
王覇論議は無用
13巻は長かった。1度挫折していたんだが、くやしいのでもう一度挑戦した。後半、飽きてきてどうでもよくなったが、辛抱強く最後まで読み切った。 これが「三国志」じゃなきゃすばらしい作品なんだろうなあって思う。あくまでも北方さんの「三国志」なんだ。 いいところをあげればきりがないほどたくさんある。まず、戦闘シーンの臨場感・躍動感がすごい。呂布が率いる黒い騎馬集団の表現などは圧巻だ。また、心理描写もリアリティたっぷりで、さらに男気に感じさせられて涙ぐむところもあった。特に、キャラクターが死を迎える時の内的な独白がよかった。 しかし、それもくりかえされると冗長な感じが否めないのと、王覇思想に関心があるのか、そこら辺の議論がうっとうしかった。中国は覇道の国、日本は王道の国、革命を繰り返した民族と万世一系の民族では思考の根っこが違うはず。漢王室の血が400年を経て特殊なものとなり、1000年を過ぎれば神になる的な発想自体が日本的で、この小説にはそぐわない気がする。この議論は日本の皇室のものだからだ。 吉川さんの三国志には遠く及ばない気がする。
司馬懿と諸葛亮
 どちらも、英傑死後の国を支える柱でありながら、北方三国志では、その性格は実に対照的です。  司馬懿は、陰険で狡猾で冷酷。倒錯した性癖を持ち、秘めた野心がある。  諸葛亮は、天才的頭脳と非凡の才をもちながら、どこか純粋でもろい部分も持つ。  正反対の両者に唯一共通しているもの、それは天下への志。しかし、志の裏に縫いこまれた想いは、対極。司馬懿は、司馬家のため。諸葛亮は、万民の安寧のため。  利用できるものはすべて利用し、魏で着実に自らの地盤を固めていく司馬懿。わが子のように慈しんだ馬謖を失い、唯一弱音を吐ける相手であった趙雲を亡くして、一人きりになった諸葛亮。  両者の最後の決戦が始まります。
そろそろクライマックスへ
十二巻では、諸葛亮が南蛮を平定しに行くところが描かれていきます。
そして十二巻のラストには趙雲が病死してしまいます。
そして北方三国志はクライマックスを迎えます。
この十二巻の見所はやはり孟獲の心を攻め南蛮を平定する諸葛亮を書いた場面です。三国志を始めてみる人でもお勧めできます。

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 更新日 2009年5月10日(日)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク

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