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歴史・時代小説

アイテム一覧
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燃えよ剣〈上〉 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
燃えよ剣〈上〉 (新潮文庫)

・司馬 遼太郎
【新潮社】
発売日: 1972-05
参考価格: 780 円(税込)
販売価格: 780 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
燃えよ剣〈上〉 (新潮文庫)
司馬 遼太郎
カスタマー平均評価:  5
あこがれの人
読書嫌いの私が、読書を始めて間もない頃、何となく知っていた司馬遼太郎という名前、燃えよ剣という題名に惹かれ、手に取ったのが、20数年前。以来何百冊という本を読み継いできたが、この本以上に感銘を、影響を受けた本は無い。大局的に見たら、歴史にささやかな抵抗を試みたに過ぎない土方だが、世がどう流れようと、周りが寝返ろうともひたすらに己の筋を通す。筋金入りの生き方をしている人間が少ないなかで、時代が変わっても輝いている。
新撰組に興味のない方にもお勧めです
上下巻合わせて読みました。もともと新撰組にさして興味があるわけでもなく、たまたま知人に紹介され軽い気持ちで購入したのですが、いざ読み始めると、これが面白いのなんの。江戸時代の庶民の生活、男女の関係などディテールがしっかり描写されており、どきどきさせられることがあるかと思えば、一方で徳川慶喜の判断によっては薩長を中心とする新政府樹立が為されなかったであろうこと(今に続く歴史が大きく違っていたであろうこと)も、この小説で初めて知りました。何より土方歳三の軸がぶれない生きざまは、今後の人生の指針となるものであり、この本を読んだ後、人生観がブラッシュアップされたような気がします。
本を手にした瞬間から
先ほど宅配便が届き暇が出来たらゆっくり読破しよう! と、パラパラと捲っている内に既に物語の中へ・・。 気がついたら2時間強が(立ち尽くしたまま)過ぎていました。 さすが司馬ワールド! 自分が思い描いていたとおり、いやそれ以上に魅力的な土方さん、沖田さんにもう夢中です。 今晩は一睡も出来そうにありません♪ 土方ファンには陶酔モノの作品、傑作です!
土方歳三カッコいいホレちまった
司馬遼太郎はいままで手を出せずというか勝手に難しい印象をもっていましたが、これは面白い!幕末というか歴史に疎い人にも是非読んでみることをお勧めします!函館五稜郭に行く前に読んでおくべきだったと後悔しています。(ラッキーピエロのハンバーガーしか記憶にないなんて・・・) 今は「項羽と劉邦」を読んでいて気づいたのですが、この方の小説は登場人物を俯瞰していて一見突き放した印象を受けるのですが人物像の陰影がドラマチックに描写され物語の進行につれてグイグイ引きこまれてしまいます。
美学
その男の生き様を語るためには、その死に様を見よ。 自分の信念を貫き、その信念の為に死んでいく土方歳三。 ここに男の美学を見る。 「男の美学」と聞くと、すでにかなり陳腐で時代錯誤な印象を持たれる人もいるかもしれない。でも、日本人の男なら、いや女性も「美しく生きたい」、心の中ではそう思っているんじゃないだろうか。 世は平成となり、昭和以上に「男」が美しく生きにくい世の中になった気がするが、この作品を読むたびに今の自分を振り返ることができる。 人には「守りたいもの」と「守らなければならないもの」がある。 「守りたいもの」とは自分の外にある大切なもの。家族であったり、恋人であったり。とにかく身をていしても守りたいものである。 では「守らなければならないもの」とは何か? それは「信念」や「誇り」など自分の内に燃えるものだと思う。その「守らなければならないもの」の存在に気づきながらも素知らぬ振りをして、つい愛想笑いを浮かばせて誤摩化してしまうのが常なんだが、そこで「ちょっとまてよ」と、諭してくれる。「燃えよ剣」とはそういう作品なのだ。

燃えよ剣〈下〉 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
燃えよ剣〈下〉 (新潮文庫)

・司馬 遼太郎
【新潮社】
発売日: 1972-06
参考価格: 780 円(税込)
販売価格: 780 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
燃えよ剣〈下〉 (新潮文庫)
司馬 遼太郎
カスタマー平均評価:  5
傑作です
読み終わったら、すっかり幕府側の人間になっていました・・。 北へ北へと、死に場所を求めて行くような後半。 腹心ともいえる仲間を次から次へと戦地から遠ざけていく“彼”の姿に涙です。
シノビリカ何処で見ても蝦夷の月
史実がどうこう言うやつは読まなくてよい。小説の中の土方歳三でもいいではないか。日ごろ何か物足りなく感じている人、何をしても熱くなれない人、人生どうしようか悩んでいる人、とにかく読んでみるべき。前に進み続け、最後まで戦った新撰組副長土方歳三の熱い熱い生き様を見よ。
ハードカバーのみにあるあとがきもオススメ。
この作品がどんな傑作であるかは他の方のレビューを読んでください。老若男女学歴問わず面白く読める傑作です。中学生女子でも読めました。それから15年経過した今も面白く読んでいます。 ところで文庫版は陳舜臣さんの解説が載っています。こちらはこちらでしみじみ味わい深いのですが、私的にはハードカバー版にある司馬氏のあとがきを是非読んでいただきたい! 素晴らしいあとがきです。この作品を読んでよかった、司馬遼太郎に出会い、同時代人で良かったと思えるもの。 関東に住む私は、20歳の頃、あとがきの通りに浅川にとげのついた葉を摘みに行きました。その当時、ちゃんと生えていました。 文庫は手軽さが良いですね。作品を読むには文庫が楽です。もし、作品がとても気に入ったら、是非ハードカバーも探してみてください。
なるほど、会社で役に立ちます!
読んだきっかけは、なんで歴史小説を読むことが会社のなかで役に立つのか?という疑問からでした。よく経営者の方が歴史小説を読んで学びを得る、という話をしているので。。。 結果はなるほど!でした。 ひとつの会社組織がひとつの部隊に置き換えられ、ひとつの役職がひとつの部隊の位とぴったり一致しました。 物語は、時代の境目となる幕末を新選組の策士(喧嘩師)であった土方を通して描く。彼が武州という片田舎の一剣客であった青年期から、世間を震え上がらせた新選組副長にまで上り詰め、戊辰戦争で敗走しながらも最後まで戦場に身をおいた物語である。 リーダー像、組織の中での役割、組織の中での地位を高める方法、時勢を捉えることで大きく活躍できる、信念、などをこの本から学びました。 以下に、下巻からのみですが、目にとまったキーワードを列挙します。 『悩まざる姿をつねにわれわれ幕下に見せ、幕下を仰いで泰山のごとき思いをさせるのが、大将だ。』 『男の一生というものは』『美しさを作るためのものだ、自分の。そう信じている』 鳥羽伏見の戦いのとき、慶喜不在の幕府軍をみて、大坂夏の陣を思い出しながら、土方が考えたこと。大将がでれば、士卒はふるい、倍の力をだすものである。 土方流の軍学。喧嘩をする時はかならず地形偵察をし、地図を作ってからやった。…諜報その他によって得た敵の配置を克明に書き入れてある。だが敵情は変化する、喧嘩する前には忘れ、とらわれない。 市会議員程度の器で政治に関わりすぎる近藤への反発を覚えているところでの一節:政治家がもつ必須用件は、哲学を持っていること、世界史的な動向の中で物事を判断できる感覚。 榎本との会話で、近藤局長を思い出しながらの一節:総帥には、途方もない楽天家という資質の人がつとまるのかもしれない。
利益だけを求めるよりも
下巻では時代の波に取り込まれながら踊らされる近藤勇。そして内部の粛正。一人、また一人と減っていく隊士たち。最後まで筋を通そうとする土方歳三の姿が描かれる。 士族ではないが、最後の最後まで戦い抜きもっとも“士(さむらい)”らしい生き方をした土方歳三に清冽な印象を覚える。 男の美学がここにあると思います。

壬生義士伝 上   文春文庫 あ 39-2

[ 文庫 ]
壬生義士伝 上 文春文庫 あ 39-2

・浅田 次郎
【文藝春秋】
発売日: 2002-09
参考価格: 700 円(税込)
販売価格: 700 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
壬生義士伝 上   文春文庫 あ 39-2
浅田 次郎
カスタマー平均評価:  5
生き抜く苦しみ
盛岡南部藩を脱藩して新撰組に入った庶民の視点から見た幕末を描いている。 テーマはたった一点、生き抜くこと、だと感じた。 飢饉や戦のために、当時の想像を絶するほどの死の身近さを感じる。 とりわけ、命懸けの真剣での勝負や切腹の介錯をする時の気構え、 当時の飢饉の酷さ等々、死に直面する時の人間の気持ちの描写が生々しい。 人間は弱肉強食の世界に生きる動物で、心がある分、苦しみが大きい。 現代、人間は長寿になり、その分、生への真剣さが失われたが、ほんの少し前まで、 人間はこの様な世界に生き、自分達にも、その血は受け継がれている筈だ、と驚愕した。
長編では、浅田さんの本で一番好き!
この本を読んで、浅田さんにはまり、40冊以上読んできましたが、長編ではこの本が一番好きで完成度も高いと思います。以下、2007年9月に「下巻」の方のレビューに書いたものを少し修正しました。 武士道=家族愛という破天荒な価値観を何と新撰組に持ち込んで読者を納得させてしまう作者の筆力に驚愕してしまう。インタビューの形を通して、吉村貫一郎の人物像を浮かび上がらせる一方で、インタビューを受けるさまざまな人の人物像+時代背景まで浮かびあがらせてしまう。それがあまりにリアルなので、ノンフィクションかと思うくらいだが、実はフィクションなのである。  また、最後の大野次郎右衛門の手紙には、国家主義批判が隠されている。人は、自分の妻子のためになら死ねるのであって、主君や国のために死ねという風潮がはびこると国は亡ぶと読める。最後をあえて漢文調にしたのは、作者のこの思いを控えめに主張することを目的としたと思われる。この主張は、「蒼穹の昴」「珍姫の井戸」「天切り松闇がたり」「日輪の遺産」「シェエラザード」にも脈々として流れている。浅田さんは自衛隊出身でもあり、そのヒューマニズムは付け焼き刃ではない力強さがある。
盛岡に帰りたい(泣)
感想に関しては皆さんと同じ。泣きました。 他の方々とは違う泣き所がもう一つ。 私の実家が盛岡なんです。 やっぱり仕事をするとなるとこんな田舎では、と考えて盛岡を離れました。 作品中にでてくる山や橋、地名、城跡、そして石を割って咲く桜(石割桜)。盛岡の方言とおせっかい過ぎるほどの(失礼)人々のやさしさ。はっきりと思い出して泣きそうになりました。非常に丁寧な描写だと思いました。 ちなみに雫石から盛岡の城下町ってかなり遠いんですよ。 幼い「みつ」が兄に付いてきたところでまた涙です。
義士
 義(あるいは正義)とは何なのだろう.正義対悪の単純な二元論で満足していた幼少時代.反体制的なものあるいは滅びの美学とでも言うべきものに惹かれていた青年時代.見方を変えることで誰が振りかざす正義にも言い分があり,何が正義なのか分からなくなってしまった今日この頃.そんな私だがこの本には感動に値する義が書いてあった.  風雲急を告げる幕末,吉村貫一朗が貫いた義は多くの人が二分された倒幕でも佐幕でもなく,武士としての矜持でもなかった.藩校の助教を勤めるほどの知性と類まれなる剣術の技量という文武の才を持ちながら,生活に逼迫し家族を養うために脱藩.新撰組に加わったのは志からではなく給金が良いため.金に意地汚く,他者からは「出稼ぎ浪人」と罵られ様とひたすら家族に送金を続ける.鳥羽伏見の戦いで誰よりも勇敢に戦いながら,討ち死にを潔しとせず旧主である南部藩の屋敷に逃げ込み幼馴染に助けを求める.今一度家族に会いたいという想いを果たすためだけに.  彼が最後まで貫いた家族愛に元ずく正義.涙無しに読むことはできなかった.
2008年、この本に出合えて良かった。
「壬生義士伝」 タイトルから察するに、切った張ったの剣劇小説 ・・・と思いきや・・・ 浅田次郎さんって、こういう小説を書く方なんですね。 嬉しい誤算でした。 新撰組、最強とも謳われた吉村貫一郎。 故郷に残した家族への仕送りの為、彼は剣を振るう。 「わしは死にたかね。死にたかねから、人を殺したのす…」 「…わしは一所懸命に働いて、 必ずや銭こば送るゆえ、しばし辛抱して呉ろ」 読み慣れない南部訛りは何時しか耳に馴染み、 盛岡の美しい山野さえ目に浮かびました。

新装版 三国志〈3〉 (講談社文庫)

[ 文庫 ]
新装版 三国志〈3〉 (講談社文庫)

・吉川 英治
【講談社】
発売日: 2008-10-15
参考価格: 980 円(税込)
販売価格: 980 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 588円〜
新装版 三国志〈3〉 (講談社文庫)
吉川 英治
カスタマー平均評価:   0

照葉ノ露―居眠り磐音江戸双紙 (双葉文庫)

[ 文庫 ]
照葉ノ露―居眠り磐音江戸双紙 (双葉文庫)

・佐伯 泰英
【双葉社】
発売日: 2009-01-14
参考価格: 680 円(税込)
販売価格: 680 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 164円〜
照葉ノ露―居眠り磐音江戸双紙 (双葉文庫)
佐伯 泰英
カスタマー平均評価:  4.5
まだまだ飽きない
どの作品も素晴らしいです。 どのシリーズを読んでも、飽きることがなく出る本すべてを買っています。 まだまだ、いろいろな作品を世に生み出して欲しい作家さんの一人です。 時代背景がよくわかり、時代小説が苦手な人も、楽しんで読むことができます。
爽快!清々しさ!
 あっという間に過ぎてしまった至福の時。本シリーズを読み終えると、いつもそう思う。そして爽快感が漂う。  毎回毎回趣向を凝らしたドラマ作りは流石である。今回も出足から引き込まれてしまった。そしてじっくりと山場を作り上げながら、しっかりとした見せ場・クライマックスに持ち込む佐伯氏の手法はマーヴェラスである。  次回作が早くも待ち遠しい。清々しい居眠り磐音シリーズに乾杯!
しっとりとした時間の流れを感じる
 居眠り磐音江戸双紙シリーズ「照葉の露」、シリーズ最新刊です。  ひさびさにしっとりと落ち着いた人情物の風情の強い一冊です。今回は、大きな話が一一本ではなく、緩やかに連作になっているものの独立した話がいくつか入っていて、たまにはこういうのもいいですね。  一本目は、酒乱の父親を事故で殺してしまった妻と武芸師範代を追って、息子と磐音が敵討ちに出る話。やむにやまれぬ事情と、それでも家の存続のためにまだ子供ながら敵討ちにでる息子との交流を描いた話で、今までのシリーズの中にはちょっとなかった作品。  二作目は、竹村武佐衛門がいよいよ武士を捨てて、再就職する話。前巻でいよいよ食べて行く為に武士を捨てることを決意していた竹村さんですが、やはり口に出してはいわないものの色々思う所あり、それでも家族のために新しい道を踏み出す彼のために磐音と品川さんが友情を発揮する話。こういうもって行き方しかなかったんだろうし、不満もないけれど、貧乏剣士三人も思えば遠くへ来たものだと感慨深くなる話。  もう一つは、でぶ軍鶏こと利次郎が父とともに四国へと一時的にてせすが旅立つ話。これも、長い長い大河物語のようなストーリーの中での変化で好ましい話でした。  時代劇スペシャルのような勧善懲悪の部分が今回はなく、時の流れを感じさせるしっとりとした色合いの一冊でした

壬生義士伝 下   文春文庫 あ 39-3

[ 文庫 ]
壬生義士伝 下 文春文庫 あ 39-3

・浅田 次郎
【文藝春秋】
発売日: 2002-09
参考価格: 700 円(税込)
販売価格: 700 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
壬生義士伝 下   文春文庫 あ 39-3
浅田 次郎
カスタマー平均評価:  5
生き抜く苦しみ
盛岡南部藩を脱藩して新撰組に入った庶民の視点から見た幕末を描いている。 テーマはたった一点、生き抜くこと、だと感じた。 飢饉や戦のために、当時の想像を絶するほどの死の身近さを感じる。 とりわけ、命懸けの真剣での勝負や切腹の介錯をする時の気構え、 当時の飢饉の酷さ等々、死に直面する時の人間の気持ちの描写が生々しい。 人間は弱肉強食の世界に生きる動物で、心がある分、苦しみが大きい。 現代、人間は長寿になり、その分、生への真剣さが失われたが、ほんの少し前まで、 人間はこの様な世界に生き、自分達にも、その血は受け継がれている筈だ、と驚愕した。
泣けて仕方ない作品
以前、電車の中で下巻を開いたところ、涙が止まらなくなり大変な思いをしました。 今でも「嘉一郎の母への想い」の部分を数行読んだだけで、ツーッと涙が出てくるスゴイ本です。 私の一番の感動作です。しかも主人と仲良くなるきっかけにもなった本で、今では歴史小説が好きになりました。
よい本と思いますが。。。。
さすが浅田次郎さんの小説だけあって、とても読み応えはあるし、話の進め方がとても計算されているし、どんどん先を読みたくなるほどの小説であることは、このサイトの皆さんのレビューの通りです。 でも、感情移入はできませんでした。涙線も残念ながら熱くなりませんでした。 あまりにも家族に対する愛を誇張し過ぎているからかもしれません。 あまりにも理想的なお父さんであるからかもしれません。 このくらい家族のために自分を犠牲にできるくらいの父親が理想なのでしょう。 私も父親をやっていますが、私には少々重い内容かな と思ってしまいました。 面白い、読んでいて全く飽きが来ないし、もっと読みたくなる小説のことは確かです。 でも、新鮮組に関する小説でいえば、司馬遼太郎の「燃えよ剣」の方が熱くなれると思いますよ。(司馬遼太郎のファンであるという贔屓もありますが、、、) いろいろ感想を述べましたが、読んで損は絶対ない小説です。そして、浅田次郎さんの小説をこれからも読み漁るつもりです。 いまさらですが、浅田次郎さんの小説は、私のマイブームとなっていますからね。
武士道、家族愛、国家主義批判
武士道=家族愛という破天荒な価値観を何と新撰組に持ち込んで読者を納得させてしまう作者の筆力に驚愕してしまう。インタビューの形を通して、吉村貫一郎の人物像を浮かび上がらせる一方で、インタビューを受けるさまざまな人の人物像+時代背景まで浮かびあがらせてしまう。それがあまりにリアルなので、ノンフィクションかと思うくらいだが、実はフィクションなのである。最後の大野次郎右衛門の手紙には、国家主義批判が隠されているように思います。人は、自分の妻子のためになら死ねるのであって、主君や国のために死ねという風潮がはびこると国は亡ぶと読めるのです。最後をあえて漢文調にしたのは、作者のこの思いを控えめに主張することを目的としたのかもしれません。
ただただ人として
丁度新選組に興味が出てきた頃に初めて読んだ。 男として、義を貫く愚直な人々の物語。 けれど義というのは価値観にも似て、これという定義が難しい。 私は本作を読む中で、「義」とはとてもシンプルなのではと思った。 それは、『大切なもの・人・志を守りたい』ということではないかと―。 そして、動乱の幕末で、たったそれだけの望みがどれだけ難しかったか。 それが分かっていてなお、足掻く人たちに泣かされた。 「死ぬのは自分たちだけで沢山だ」と怒る不器用な永倉に。 賊軍と共に配流先に向かう道すがら、吉村の故郷で慟哭する斉藤に。 会津藩士に必死に声をかける南部の人々に。 生涯の友に死ねと言わねばならない次郎衛に。 小さないのちを守ろうとする人たちに。 映画・ドラマ化され、それぞれ評価されているけれど、 原作の筆力には遠く及ばない。それだけ浅田次郎氏の、 まるで自分がその世界にポンと置かれた様なリアルさが見事。 吉村やその息子に関わった人達による語りで物語が紡がれて いくのも面白い。 難しい幕末時代を扱ってはいるが、気負わずに最後まで読める。 余りにも心揺さぶられて泣けてしまうので、通勤途中等ではなく、 一人でじっくり読んだほうがいいと思う。

新装版 三国志〈4〉 (講談社文庫)

[ 文庫 ]
新装版 三国志〈4〉 (講談社文庫)

・吉川 英治
【講談社】
発売日: 2008-10-15
参考価格: 980 円(税込)
販売価格: 980 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 588円〜
新装版 三国志〈4〉 (講談社文庫)
吉川 英治
カスタマー平均評価:   0

忍びの国

[ 単行本 ]
忍びの国

・和田 竜
【新潮社】
発売日: 2008-05
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
 Amazonポイント: 15 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 837円〜
忍びの国 ※一部大型商品を除く
和田 竜
カスタマー平均評価:  4.5
この非情さ、現代のビジネスシーンに通じるところあり
 作者の時代小説はこれまでにない読みやすさで、普段時代小説を読まない読者 の支持を受けています。その要素は活き活きとした描写とエンターテイメント性に あると思うのですが、それだけではないようです。  それはストーリーだけでなく、キャラ立ちにあるように思われます。作中の誰かに 共感するようにキャラが配置されていますが、最も多くの読者の共感を得るのは 伊賀の国の手練れ忍者無門ではないでしょうか。無門は雇い主から気を使われる ほどに能力があり、組織に依存せず、同僚から少なからず嫉妬受けながらも 自分の世界を持っています。家庭では決して幸福とは言えませんが、唯一人間性 を回復できる癒しの場としてることに本人も気がついていませんでした。 このキャ立ちだけから考えると、これって働くビジネスピーパーソンキャラでは ありませんか!  本書はエンターテイメント時代小説の態をとっていながら、非情の環境でサバイブ する現代のビジネスパーソンの群像を描いています。その切り口で読むと巷に 溢れるなんちゃってビジネス書を見事に凌駕しているのではないでしょうか。
痛快!超人活劇
時代物というだけで敬遠される方もいらっしゃるかもしれませんが、 優れたエンターテイメント小説を読みたければ、手に取るべきです。 忍者を扱ってはいますが、ディープな時代劇ではありませんので、軽く サクサク読めてしまうお手軽さです。 とにかく主人公無門の超人っぷりが痛快で、想い人お国にめっぽう弱い ところがとてもキュート。 金にならないという理由で敵前逃亡した後の意外な行動と、他を寄せ付け ないヒーロー的な活躍がハイライトでしょうか。 ただひとつ、お国の気持ちがうまく読み取れなかったのが残念。 ヒロインとして感情移入できるだけの書き込みと描写力があれば、 文句なしでした。 のぼうの城より面白いかもしれません。次作にも大いに期待しています。
前作を凌ぎます!
のぼうの城でその語り口調に魅せられいっぺんにファンになってしまいました。 前作より後味があまりよくないにせよ、読み出したらとまらないジェットコースターノベルです。 私的に衝撃だったのは織田勢に再攻され滅んだかのように見えた伊賀忍者の冷徹極まりない血流を称して「いずれ天下を覆い尽くすだろう・・・」と日置大膳の台詞。 現代にも脈々と繰り返される残虐極まりない事件を暗示しているかのように思えゾッとしました。 いずれにしても私には読書の悦びにどっぷり浸れる秀逸作でした。
頼むべきは銭のみ。
 信長の伊賀攻めをテーマに、決まった主を持たず銭次第で主を変える 伊賀者たちを描く戦国大活劇。  依頼に応え得る忍びの技術をみがくだけでなく、伊賀の指導者たちは 群雄割拠する戦国の世を巧みに乗りきる経営手腕を持っていた。  織田信雄を伊賀攻めに誘導するなど、戦略的な側面を描いた面白さが 本書の見所の一つと言える。  「のぼうの城」と同様、観点は面白いし、構想も良い。  戦闘場面の描写も上手だ。  しかし、受けを狙った(と思われる)設定や描写が私にはどうしても 気になる。  くすぐりになっておらず、浮いて見えるのだが、それが”新しい時代小説” と言われるところなのだろうか‥。
期待はずれ
一読、文章に生硬さが抜け切れていない印象を受けた。全編、さまざまな史書の記述が挿入される。挿入する作者の意図がどこにあるかはわからないが、読む側からするとそれにより、興を削がれた。著述の基本的姿勢は、山田風太郎の忍法帖の荒唐無稽とは反対のリアリズムを求めているように思えるが、その中に無門の縄抜けの技の種明かしに山風並みの破天荒さも混ぜてみせるなど支離滅裂の感が募る。文章から融通無碍、自由闊達さを感じ取れることができないのだ。歴史に詳しい素人が手すさびに書いた、といった程度の出来。

一夢庵風流記 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
一夢庵風流記 (新潮文庫)

・隆 慶一郎
【新潮社】
発売日: 1991-09
参考価格: 780 円(税込)
販売価格: 780 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 296円〜
一夢庵風流記 (新潮文庫)
隆 慶一郎
カスタマー平均評価:  5
男も惚れる英雄像
前田慶次ほど、資料の乏しさの割りに有名な人物はいないのではないでしょうか。 僅かな資料からでも窺える、その男っぷりが傑出しているからに違いありません。 誰よりも強く、優しく、誰にも媚びないその刹那的な生き方は、全ての男の憧れ であり、夢を具現化したヒーローそのものです。 あまりの痛快ぶりに、正直どこまで史実なのかわかりませんが、全て本当であって 欲しいものです。そうでなくとも夢を見るには十分な作品でありますが。 原作より先に漫画「花の慶次」を読みましたが、印象は変わりませんでした。 どうしても原哲夫の絵が頭に浮かびますが、それだけうまく原作を生かしたと いうことでしょう。 冷静に考えてみれば、前田慶次は小説的にも稀にみる強烈なキャラクターです。 これほど強いキャラクターもそうはお目にかかれませんね。
「花の慶次」の原作本・・・非常に読みやすい名文です
原哲夫さんの傑作「花の慶次」の原作本です。 購入するとまず最初に驚くのは本の分厚さ。 しかも今の文庫本とは違って大活字版じゃないのに半端じゃない厚さ。 そしてもっと驚くのはその読みやすさと光景がまざまざと浮かび上がる描写力です。 文章のリズムが軽快にして深遠。名文です。 漫画の慶次と寸分変わらない生き様の慶次郎がそこにありました。 逆に言えば隆慶一郎さんの原作と慶次郎に惚れこんだ原哲夫さんが ご自分の美しい画に写し取ったのが「花の慶次」という作品だったのかもしれません。 歴史小説はとっつきにくいからと敬遠されている戦国ファンも 是非一度手に取ってお読みください。 絶対引き込まれる事、まちがいなし!!
こんな男に惚れないわけがない
ひょうきんでイタズラ好きだが賢く、情け深い。しかし合戦では悪鬼羅刹の様な戦いぶりを見せるほど強く、勇敢である。物語に登場する人物のほとんどは慶次郎の魅力にやられてしまう。伽姫の「変な人なの、でも大好き!」に対して骨が「私だってそうですよ」と返したときは自分も「私だってそうですよ!」と言ってしまった。正に理想の男であり、読み終わるころには誰もが慶次郎に惚れているはずである。
傾く
実を言うと、僕も結構無茶苦茶な人生を歩んでいて、「傾奇者」と言われていますが、僕の場合は文武両道というわけではない。 それにしても、この小説の前田慶次郎利益、これまで読んだ古今東西のあらゆる小説の中で、これほど痛快で爽快な主人公は見たことがない。真のヒーローとはかくあるべし。厳密に読めば、松風がちょっと長生きし過ぎ、とかあることはあるが、そんなことはどうでもよくなるぐらい痛快な小説。
漫画の後に読んでみたら
傑作漫画「花の慶次」を読んだ後に、この原作小説を読みました。 原作は漫画ほど色々な事は起きませんが、登場人物の心情やはかなさは原作の方が強く感じました。 漫画との違いを探して楽しむだけでも読む価値は十二分にある小説だと思います。 俺は戦国武将に詳しくないので、こういう感想しか書けません。 ちなみに、昔、姉から聞いた話ですが「【大草原の小さな家】の原作を読んだらドラマ版ほど色々な事が起きないので友人がガッカリした。」そうです。

項羽と劉邦〈下〉 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
項羽と劉邦〈下〉 (新潮文庫)

・司馬 遼太郎
【新潮社】
発売日: 1984-09
参考価格: 620 円(税込)
販売価格: 620 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 184円〜
項羽と劉邦〈下〉 (新潮文庫)
司馬 遼太郎
カスタマー平均評価:  4.5
四面楚歌
誰でも知っている四文字熟語 四面楚歌 圧倒的有利だった項羽は自らの地元である楚の人にも裏切られ紀元前202年この世を去る。その時代,我らが日本にはやっと稲作が大陸から伝わってきた頃である(その稲作を伝えてくれたのが楚人である可能性が高いと司馬遼太郎は書いている)。日本には卑弥呼さえ出現していない弥生時代に四面楚歌の四文字熟語の語源となる歴史的事件が中国で起きていたとは中国文明は奥が深い。しかも孔子が出現したのは更にそれより遡ること350年前である。
「将に将たる能力」本文から
百戦百敗の劉邦がどうやって漢を立てるのか。 戦略と戦術の違い、 「自尊心」と「虚心」(谷沢氏の解説から)、 風と雨(『漢の風 楚の雨』この小説の原題)、 当時の人の生活の様子、地勢、風土、文化、 人についていろいろ考え、多くのことが学べます。
項羽の魅力
タイトルの通り項羽の生涯が描かれています。 項羽が死ぬところで物語も終わりです。 劉邦と項羽ではありません。 個人の能力という点では、項羽は圧倒的に劉邦を 凌駕しているかもしれませんが、 組織の能力という点では、劉邦に及ばなかったの だと思います。(韓信と張良) 項羽と韓信。 強烈な印象が残りました。
100年後に残る名作
二千年以上過去の出来事をその場に居合わせたような緻密な描写。 司馬遼太郎独特の淡々とした語り口調。 何度も何度も読み返したためとうとうページが破れてしまいました。 自分にとって100年に一度の傑作です。
名作なんだろうけれど・・・
中国の史実をヒントに創作した作品(フィクション)として本書を見るなら、本書は優れた作品だと思うし、私自身もとても楽しめました。 ただ、「項羽」「劉邦」などの歴史上の人物を登場させた上、随所で中国の史書と対照させるなど歴史書としての意味も追求してるように見える点は、正直言って気持ち悪さを感じました。 本書を読みすすめながら、本当に「項羽」はこんな人物だったんだろうか、本当に「劉邦」はこんなことをしたんだろうか、といった疑問が消えることはありませんでした。純粋なフィクションとして読めばこのような疑問は意味がないのですが、歴史に絡めた書き方になっているため、このような違和感を感じたのでしょう。 本書に込められた歴史観やさまざまな教訓は、実生活や組織運営に役に立つのだろう思いました。企業経営者や管理者から高く評価されているというのも読んでいて頷けました。しかし、あまりにも人物の設定や切り口が明晰すぎて、かえって気味悪さを感じたことも事実です。たとえていえば、事実を膨らませて一般受けするストーリーを作り上げた雑誌記事や新聞記事を読んだときの気持ち悪さに似ています。 いい作品だとは思いましたが、個人的に肌に合わない部分がある点がとても残念に思いました。

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 更新日 2009年5月10日(日)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク

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