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経済・社会小説

アイテム一覧
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腐蝕の王国 (小学館文庫) 小説吉田学校〈第1部〉保守本流 (人物文庫) 小説 会計監査 シルクロードの滑走路 アジアの隼 日銀券 下巻 告発封印 (光文社文庫) 破滅への疾走 (新潮文庫) リーダーたちの憂鬱 小説吉田学校〈第6部〉田中軍団 (人物文庫)
腐蝕の王国 (小学館文庫) 小説吉田学校〈第1部〉保守本流.. 小説 会計監査 シルクロードの滑走路 アジアの隼 日銀券 下巻 告発封印 (光文社文庫) 破滅への疾走 (新潮文庫) リーダーたちの憂鬱 小説吉田学校〈第6部〉田中軍団..

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腐蝕の王国 (小学館文庫)

[ 文庫 ]
腐蝕の王国 (小学館文庫)

・江上 剛
【小学館】
発売日: 2007-10
参考価格: 880 円(税込)
販売価格: 880 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
腐蝕の王国 (小学館文庫)
江上 剛
カスタマー平均評価:  5
超大作!
ストーリーはバブル絶頂期からバブル崩壊まで、 モデルとなった人物がいるのではないかと思わせるような巧みな展開です。 登場人物それぞれの交錯した人間関係が一気に片付いていく最終章は、 ジェットコースターの頂点から一気に急降下してゆく感覚でした。 著者の作品の中でも、ここまで女性について深く掘り下げて書かれた内容はなかったのでは? マリアやキリスト、ヨハネ、ユダなど登場人物がそれぞれなぞらえて配置されているのも面白いアイデア。 著者自身が銀行の中で尽力しつつ、ある意味煮え湯を飲まされるような思いをされてきたことからも、 本当優れたリーダーの登場を切に願うとともに、 それが並大抵のことでは成し得ないことを生々しく書かれているように思います。 重要な登場人物である五藤の存在が余りにも巨大なことが実社会の閉塞感を際立たせているようにも感じます。 何をもってしてよきリーダーとなってゆくのか。それを考えさせられる作品です。

小説吉田学校〈第1部〉保守本流 (人物文庫)

[ 文庫 ]
小説吉田学校〈第1部〉保守本流 (人物文庫)

・戸川 猪佐武
【学陽書房】
発売日: 2000-10
参考価格: 735 円(税込)
販売価格: 735 円(税込)
( 通常2〜4週間以内に発送 )
中古価格: 100円〜
小説吉田学校〈第1部〉保守本流 (人物文庫)
戸川 猪佐武
カスタマー平均評価:  4.5
戦後日本(正確には自民党)の政争史
政治評論家にして田中角栄氏の近くにいた戸川猪佐武氏の代表作。 この間でメインに扱っているのは第二次?第五次吉田内閣の期間。どっちかってー と、政策よりは集合離散、政局・政争について焦点があてられており、この傾向は のちの巻にいくほど強まる。 最初から長く連載するつもりがなかったのか、吉田内閣が終った後は、簡単に鳩 山、石橋、岸、池田内閣の成立についてさらっと記述し、最後の章で、大野伴睦氏 (記者時代の渡邉恒雄氏が側近同様として接した政治家)の死と池田三選を果たし た総裁選、直後に判明した池田の癌と辞意、続く佐藤内閣の成立を描いている。池 田政権内で大きな位置を占めていた河野一郎が、池田政権の成立当初干されていた 経緯は第二巻で描かれている。 ちなみに、最近注目が集まっている白洲次郎氏は、ここでは「黒須太郎」という名 前の吉田首相側近として、端役扱いで登場している。傲慢でイヤなヤツとして描か れており、彼の活躍の類は一切描かれていないので注意を。
吉田政権
丁度GHQの民生局が吉田茂首班の妨害工作をし山崎猛首班を工作する場面から始まる。それ以降の吉田の党人不信から自らの系列議員を政界進出させる経緯、佐藤栄作官房長官の起用などそれ以降の吉田退陣までの吉田とその側近たち、三木武吉をはじめとする反吉田派の攻防なども詳細に書かれていて分かりやすい。政治評論家として有名な戸川猪佐武氏であるがゆえに書ける一冊だと思う。
ぜひ読もう!!
ワンマン宰相と言われながらも、日本のためと一歩も引かなかった吉田茂。日本の今後を決定付けた様々な政策。そして、池田勇人、佐藤栄作・・・などの官僚登用による吉田学校。胸沸き躍るドラマがいきいきと描かれていて、とてもおもしろい!!

小説 会計監査

[ 単行本 ]
小説 会計監査

・細野 康弘
【東洋経済新報社】
発売日: 2007-12
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格:
中古価格: 158円〜
小説 会計監査
細野 康弘
カスタマー平均評価:  3.5
事実の奥行きと広がりは小説に仮託するしかないのかも
ついこの間の大事である。政治経済構造と様々な組織・人物に絡むことは、フィクションに仮託して描くことしかできないのだろうな....そんな複雑な思いにとらわれた。事実は小説より奇なりというが、現実の出来事はもっとどろどろした醜態を呈していたのではないか。この小説に登場する組織・人物から現存する/現存した組織・人物を同定し、対比させて読み込んで行くと、「マスコミの通念」には現れない世の中のからくり、指導者と目される人々の行動がそら恐ろしく思えてきた。たとえ、小説として描かれたものだとしても。また、一方で、マスコミ情報を媒介にし、表層の限られた情報で諸事象を見ていた自分の存在に頭を殴られた思いである。自ら考え直すためにも、同時代時事小説として、今読む意味を感じさせる一冊だ。
小説か、ノンフィクションかはっきりさせてほしい
一言で言えば、「真実と虚構の線引きがあいまいすぎて危険」ということに尽きる作品です。「小説」というならば完全に虚構に徹してもらいたいところですが、「中央青山監査法人」が「セントラル」となったり、「トーマス」とか(セントラル合併前の)「赤坂監査法人」というのが出てきたり。事件名にしても「ムトーボウ」や「ドッグ」「月光証券」とあまりにも現実のものを想起させるもので、否応無しに現実の話のような錯覚に引き込まれます。 とはいえ、内容はきわめて小説的です。米国の言いなりになり、企業をつぶしたり外資に売り渡したりすることだけを目的にしているかのような総理大臣と金融担当相。監査法人を私物化しようとする旧赤坂監査法人。何も知らないのにセントラル(つまり中央青山)叩きに走る無学なマスコミ。あまりにステレオタイプで平坦な内容に辟易します。 ただ、これらの見解は一線で活躍された会計士の見解の一つでもあることは確かで、注意深く真実を選り分けて読めば非常に有益でしょう。私も、旧中央監査法人をここまで擁護する見解がありうることに驚きましたし、繰り返し出てくる「役立ち」という観点が新鮮でした。(もちろんご本人も認める通り、既に古い時代のものではあるでしょうが) ここまで主張されるのなら、ぜひとも小説としてではなく、事実だけをもとに論じていただきたかったです。このままでは虚構を切り捨てる手間がかかるだけでなく、間違った材料で判断をさせられるリスクがあります。これこそ、「虚偽記載」ではありますまいか。
旧中央監査法人への鎮魂歌
4章の短編から構成される小説。カネボウ粉飾事件、UFJ銀行と東京三菱銀行の合併、日本郵政の監査、 日興コーディアル粉飾事件といったいずれも紙面を飾った事件を題材にしており、文章も平易であるためすぐに読むことができる。 小説としてはボリュームや深さに欠け物足りないが、内容は面白い。 日本の経済事件を題材としているが、関係者の取材を行ったり事実関係を確認したものではなく、 旧中央監査法人の幹部であった著者の観点から私見でつづられたフィクションである。 内容は面白いが、旧中央監査法人の幹部であった個人の視点に基づいており、描写の物足りなさ、稚拙さは否めない。 「ヒルズ黙示録」のように、ジャーナリストが取材して小説を書いていたらもっと面白くなったのではと残念に思う。 この本は、事件の裏側にはこのようなことがあったかもしれないのか。。。と思って読むと面白いが、 首相、金融庁、大臣などの関係者を悪者として描いており、著者の偏見、主観が入りすぎている点を割引いてもどこまで本当かは疑問が残る。
通勤時の読書にはちょっと
実話がベースになっている点は面白いが、小説としては非常に読みにくい。 ☆登場人物が多すぎて分かりにくい。会計士だけで何人も出てきたが、その人物が登場する必要性はあったのか。 ☆注が多い。1つの脚注に4ページも割いているものもあるが、小さい文字で4ページも続くような注はあまり読む気にならない。 以上の2点の観点から、通勤時に読む本としてはあまりオススメできません。
悲しい日本の監査史
リスク・アプローチを肯定する公認会計士としては、溜息が出る悲しい物語である。 リスク・アプローチに否定的見解を持つ著者の考えは、旧中央の支配的な意見なのであろうと感じていただけに、そのことを再認識できたことは逆に悲しい。 著者と同年代の代表社員から、欧米の監査と異なって、日本の監査は木目が細かく優れているとの話を20年前に聞いたときのことも思い出ししてしまった。 やはり、日本の監査制度の制定に深く関わった監査法人であることから来るプライドと欧米の制度に対するコンプレックスを大きく感じざるを得ない。 この小説に登場する事件では、対立する当事者が互いの意見の本質を理解できない。 国内派会計士は、欧米の会計・監査制度から学ぼうとする意識が欠如し、外資系会計士は、日本の監査制度発展に貢献しようとする意識が欠如している。 さらに、役所は、会計監査制度を理解しないまま金融機関に対する監督・検査方針を暴走させている。これらのことが悲劇を大きくしている。 互いの意見の本質を理解しあっていれば、事件の結末は違ったものになっていただろう。 国家間の紛争がおきる原因は、相手側の戦略・状況を理解できないことにあるとする考え方があるが、公認会計士制度の世界でも同じことが言えると思った。 この小説は、悲しい日本の監査史として記録する価値は高い。 しかし、著者の偏見が入っているため、この小説から監査制度を正しく理解することも、また、難しいのではないか。 書かれているストーリー自体は、ほぼ事実に近いものである以上、この小説に対して、公認会計士、財界、官庁、学者等を交えた議論が盛り上がることによって、 良い意味での監査制度の発展につながってほしいものである。

シルクロードの滑走路

[ 単行本 ]
シルクロードの滑走路

・黒木 亮
【文藝春秋】
発売日: 2005-06-10
参考価格: 1,780 円(税込)
販売価格: 1,780 円(税込)
 Amazonポイント: 17 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 527円〜
シルクロードの滑走路 ※一部大型商品を除く
黒木 亮
カスタマー平均評価:  3.5
地味だけどリアルです
おもしろかったです。大陸を舞台にした商社の商取引のプロセスが実務ベースで展開されて、その場に居合わせる人たちの息遣いが聴こえてくるようでした。 ダイナミックに国際金融舞台を描いた2作「アジアの隼」「トップレフト」では、マーケットの動向に合わせてスリリングにストーリーが展開されましたが、本作では、1つのプロジェクトを組成する際次々起こるトラブルに主人公が一つづつ対処していくという地道なもので、劇的な展開はありませんが、関係者との調整や後発国の商感覚のズレ、民族闘争を背景とする行動論理など、日本人の感覚では理解を超えた国との契約のプロセスに滲む苦労が見え隠れして、筆者が実務に携わり感じたことをリアルに描写していることが伝わってきます。 筆者の作品に共通することは、登場する国や民族の背景や考え方、行動論理などが随所に盛り込まれて、日本人が国際舞台に立ったときに遭遇する衝撃を大なり小なり描いて、作品の筋をリアルに見せるところです。 本作はキルギスタンという日本から遠くて近い国の風景や背景が描かれ、頭でその空間を旅しながら読むことができました。
期待はずれ
「トップレフト」「アジアの隼」がものすごく面白かったため、期待して読んだのだが、黒木氏の作品にしては期待はずれの内容で、最後の方は読み進めるのに苦労したくらい。航空機ファイナンスという分野があまりなじみのない分野であること、さらに中央アジアが舞台であることなど読み手側の知識不足に問題があったのかもしれないが、ストーリー自体も淡泊で、それほど主人公に入り込むことができなかった。もし、この作品が黒木氏の作品を読む最初の機会だとしたら、ぜひ「トップレフト」「アジアの隼」も読むべき。
経済小説として読むべきか中央アジア紀行として読むべきか・・・
 今回の黒木氏は航空機ファイナンスについてのキルギスを舞台に書かれています。今回は中央アジアの複雑な歴史背景についての描写が多く、経済小説としての評価は多少わかれるところかもしれません。とはいっても、航空機ファイナンスを中心とした多彩な商社金融の手口や交渉の仕方になるほどと思うところも多く、さすが筆者は都銀と証券会社と商社のファイナンスの実務を経験しただけあって切り口が現実的かつ豊富です。ただ、もう少し商社と他の金融機関の協業の場面やライバル企業との駆け引きがあればとは感じました。しかし、これはこれで万人受けしないかもしれませんが独特な出来になっていると思います。
商社はリスクを取ってなんぼ
 商社によるキルギス政府に対する航空機ファイナンスを中心とした金融小説。キルギスタン、トルコの民族問題や歴史にも多くのページが割かれており、著者の教養の広さを感じる。黒木亮さんの著作である「トップ・レフト」「アジアの隼」と同様に、本書から商社の強力なリスクテイカーとしての魅力や、様々な情報に長けている点など企業としての総合力の強さを改めて感じさせられた。また、キルギスの官僚の腐敗ぶりや共産主義が抜け切れていない思考回路は「アジアの隼」に登場するベトナムの官僚の場合と同じく、こういった相手とビジネスを行うのは大変な苦労を伴うと改めて思うと同時に、自分の思考回路は完全に資本主義的なんだと実感した。
 本書を金融小説として過大な期待をして読むとややがっかりするかもしれませんが、総合的には楽しく読むことができました。
やはりおもしろい
予約して届いたきり、出張のある昨日まで読めなかったが、これも面白い。東欧や中央アジアについては、欧州にいたときの伝聞情報しか持たないが、よく一致した。もともと黒木氏の本は、最初のトップレフトからして、日本人のほとんどの人には(用語や業界があまりに特異で、何をいっているかを)わからないものだと思う(評者も、商社ファイナンスについては、毎回、「そういうことがあるのか」と思わせられる)。たとえ今回の本がわかられないとか、あるいは売れ行きが以前より少なくても、驚くに値しないと思う。内容が下がったとか手を抜いているとかいうわけでは、ない。このまま、程度内容や方針を変更することなく、続けていただければと切望する。

アジアの隼

[ 単行本 ]
アジアの隼

・黒木 亮
【祥伝社】
発売日: 2002-04
参考価格: 2,310 円(税込)
販売価格: 2,310 円(税込)
 Amazonポイント: 23 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 498円〜
アジアの隼 ※一部大型商品を除く
黒木 亮
カスタマー平均評価:  4
あの時代を生きた人間には
主人公は長銀をモデルにした邦銀に勤務してベトナムの駐在員事務所開設に奔走する日本人の真理戸だが、アジアの隼といわれ急成長を遂げる香港の証券会社に勤務する韓国系米人のアンドレ・リーと、ベトナム難民上がりで現在は米国大手銀行に勤務するシンという強烈なサブキャラが配置され、息詰まるような金融ドラマが繰り広げられる。著者は処女作のトップレフトでもシンジケーションローンの組成に主人公が苦闘する姿が描かれていたが、本書のベトナムの発電所を巡る案件の受注合戦はそれを上回る迫力で、勝負が二転三転する仁義なき世界が実にリアルに描かれており一気に読んでしまった。 また、舞台となる当時のベトナムの社会状況や人々の様子が生き生きと描かれているのも実に興味深い。前半は平然と賄賂を要求する公務員達の非効率な働きぶりや、外資系会社に対するたかり体質がこれでもかというぐらい描かれており、読んでいて情けなくなってくるのだが、後半では一転してそんなベトナム人の魅力的な一面がクローズアップされており、読み終わってみるとこの国が好きになっているのが不思議だ。 本書の背景となる90年半ばは、山一證券や長銀が破綻した日本のバブルがはじけ始めた、日本の金融マンにとっては厳しい時代の始まりでもあり、そういった観点から感慨深く読むことができた。
いいですね
前作「トップレフト」で、なぜ商社が「最強」とまでいわれるのかな
と、その点はややすっきりしなかったのですが、この作で、著者の
視点軸がわかったような気がします(別の評に「ローン屋さん」とありましたが、とにかく、ふつうのユーロ債ではないですね)。それはそれで一つの視点だと思います。
ペレグリンは日本でも債券を発行していたので、興味ひとしおでした。
投資の成功願望がある人だけに向く気がする
成功願望って書いたのは、実際にはもう内容が古いのと
億単位の取引っていうのがそういう人が好きそうだから
小説として読むならリアリティーが無さ過ぎる
(全編を通じて躍動感や緊張感が感じられない)
他にも、主人公が奥さんを亡くした理由が
忙しくて奥さんの体調の変化に気づかず
二日後に変貌に気ずくが既に遅く亡くなる

二日間も無関心でいる男の人。そしてベトナム女性と恋。
男性の成功妄想小説としか読めなかった
(この小説を奨励してる人にこういう感想もあると言わせてほしい)
当事者にしか書けない? 90年代のアジアを舞台にした本格国際金融小説
90年代半ば、破綻前の長銀をモデルにした長債銀のベトナム駐在員を主人公に、ベトナムを中心にした国際金融界のストーリーが展開する。海外マネーの投資ブームにわくベトナムに一人で赴任し、支店開設、プロジェクトファイナンス、シンジケートローンの獲得を目指し、社会主義の汚職・たかり体質が多分に残るベトナム政府や並み居る欧米の金融機関相手に丁丁発止やりあう姿が描かれる。前近代的な社会を残しつつ、近代化をすすめようとしているベトナムの現状に関する記述については、一般に流布している観光ガイドレベルの表層な印象を覆す内容(これだけでもスゴイ)。

表題の「アジアの隼」とは、サイドストーリーとして描かれる香港の新興証券会社ペレグリンの通称。欧米の一流投資銀行が手掛けないアジアの企業のジャンク債クラスを扱い急成長を遂げ、アジア市場を席巻する。内部統制無視で自己資本の制限を越える投資を繰り返すやり手の債券部門部長が描かれる。

長債銀によるプロジェクトの獲得は二転三転するが、ちょうどその時、アジアを通貨危機が襲う。タイ、インドネシアの通貨暴落に始まり過大なインドネシア債権を抱えたペレグリンは資金繰りに行き詰まる。日本国内でも拓銀、山一證券の破綻にはじまる金融危機が襲い、長債銀もその渦中にたたされる・・・。

ここまでスケールが大きく真正面からの経済小説はなかなかない。国際金融を題材に詳細で骨太なストーリーを展開したことに驚嘆する。
書かれている内容は生半可なレベルではなく、実務に接していた人にしかかけないだろうといったリアルさ。小説としても、小手先の策を弄したりしていない真正面からのストーリー展開は好感がもてる。

またこの手の経済小説の多くで描かれる恋愛は、なんとも歯が浮くようなシーンになっていることが少なくないが、本作で描かれる主人公とベトナム女性との恋愛は作品全体の雰囲気を壊すことなくうまく溶け込んでおり好印象。
リアルです
97年のアジア通貨危機の一面をリアルに再現していると思います。アジアへの過剰融資とその崩壊、そして周りへの波及をここまで細かく描いている小説はないのではないでしょうか。また、筆者の黒木さんは金融機関の投資銀行部門で働いていらっしゃるということで、ジャーナリスト出身の作家の書いたものより、より専門的でよりリアルに感じます。アジア通貨危機に興味のある方、投資銀行志望の方はぜひ読まれるといいと思います。


日銀券 下巻

[ 文庫 ]
日銀券 下巻

・幸田 真音
【新潮社】
発売日: 2007-03
参考価格: 500 円(税込)
販売価格: 500 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
日銀券 下巻
幸田 真音
カスタマー平均評価:   0

告発封印 (光文社文庫)

[ 文庫 ]
告発封印 (光文社文庫)

・高任 和夫
【光文社】
発売日: 2006-11-09
参考価格: 600 円(税込)
販売価格: 600 円(税込)
( 通常2〜4週間以内に発送 )
中古価格: 1円〜
告発封印 (光文社文庫)
高任 和夫
カスタマー平均評価:  4.5
短編集だが各々単独でなく微妙に絡み合っているのが面白い。
今回初めて高任和夫氏の著書を読んだ。まずは特に理由なく短編集の「告発封印」を選んだが、商社、銀行、リース系小説として面白く読んだ。定年或いは定年前の早期退職勧奨制度で手を挙げた人物、或いは現役ながら社内で色々苦労をしている人物等が主人公になっており、人生後半のしっとりした夕焼け、黄昏を感じつつ話に引き込まれていくのが心地よい。 「魔の十一月」は、地方のプレス工場経営者と地銀の小さな支店の融資課長その他との借入れの行方が。「漁色」は、社員が地下鉄に轢かれて死亡し、商社人事部の井狩の社内調査の行方は。ここに初めて57歳の藤倉(3年前に54歳で銀行早期退職)が登場する。「ピッキング異聞」は、大手の鍵メーカー営業担当の植草が破格の出世と左遷、退職して起業、そして騙され・・・その後の行方は。ここでも藤倉登場。「辞める理由」は、49歳老舗商社の人事部員井狩が、予想以上に集まりすぎた早期退職希望者への対応、退職希望の経理部長補佐山岡への慰留説得、そしてその後の行方は。「専務の声」は、銀行系列のリース会社に銀行から転籍した富樫専務がのめり込んだ案件は、部下の課長と取引先社長とバーのママ達に見事に・・・。「告発封印」は、前出の銀行OB藤倉が銀行頭取から系列リース会社の富樫専務について事件調査の内偵を依頼され、その後の行方は。以上6作の多くは話の流れが微妙に絡んでおり、オムニバス作品の関連人物がちょこっと登場しており、よって全てをじっくり注意して読む方がいい。結末にほっと安堵したり、悲惨な結末に唖然としたり、経済小説ではなく企業の中の人間社会模様として良い作品になっている。本書を手始めにこれから暫らく高任氏の作品を楽しんでみたい。
企業小説短編集
 「魔の十一月」(オール読物 2000年3月号初出)  「漁色」(小説NON 1996年12月号)  「ピッキング異聞」(小説宝石 2003年12月号)  「辞める理由」(小説NON 1997年5月号)  「専務の恋」(オール読物 2000年7月号)  「告発封印」(小説宝石 2003年9月号)  以上6編の短編が収録されています。あらすじは読んでのお楽しみとして省略しますが、それぞれの作品が多かれ少なかれ関連し合っているところが興味深い。特に「魔の十一月」「専務の恋」「告発封印」は一連の作品という構成になっている。発表した出版社は3社に分かれ、「漁色」の発表から7年隔てて「ピッキング異聞」が発表されているのに、微かながらも繋がりがあるのは、興味深い。作品の順番にも編集の妙を感じました。  内容は、中小企業主、会社員などが主人公で、それぞれの作品がしかっりとした構成の企業小説集です。読後感が良い。特に「告発封印」でこの短編集の仕掛けが見える辺りは、脱帽。  高任和夫氏の作品は初めてですが、他のものも読んでみたくなりました。お勧めです。
職人気質の男たち
6編収録の短編集。変則的な連作短編集という仕掛けがあり、6編のうち「漁色」と「辞める理由」、「専務の恋」と「告発封印」はそれぞれ同じ会社が舞台なのだが、それぞれの主人公に接点がある。そして他の2編の主人公たちとも少し接点があるようになっている。 舞台が企業・会社であるが、経済小説というより、人情話に近い。 なにより主人公達が渋いのだ。職人気質で穏やかな正義感を胸に、黙々と使命を果たす。 文庫の帯に「静かで熱い、働く人々の物語」とあるが、まさにその通りの小説集。

破滅への疾走 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
破滅への疾走 (新潮文庫)

・高杉 良
【新潮社】
発売日: 2008-03-28
参考価格: 540 円(税込)
販売価格: 540 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
破滅への疾走 (新潮文庫)
高杉 良
カスタマー平均評価:   0

リーダーたちの憂鬱

[ ハードカバー ]
リーダーたちの憂鬱

・財部 一朗
【幻冬舎ルネッサンス】
発売日: 2007-07-04
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 1,470 円(税込)
 Amazonポイント: 14 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 309円〜
リーダーたちの憂鬱
財部 一朗
カスタマー平均評価:  4
おたくとは取引停止しました
おたくとは取引停止しました、の副題に引かれて読みました。 ある会社の内情ですが、まさかこんな会社ってあるの?という感じの マネージメントがされていない会社です。 でも冷静になって読み続けると、ある失敗に対して、みんなががんばった結果だから よしとしましょう・・的な結論は私の周りにゼロではありません。 よくよく考えると、仲良しクラブでは会社はつぶれていしまう、という当たり前のことを 改めて考えさせられました。
リーダー論の要諦の簡潔な説明です
とてもわかり易くかつ簡潔に、組織のトップ及び現場のリーダーの要諦をまとめた本で、物語り部分も面白くスラスラ読めます。要諦の4つのカテゴライズ(汚れ役・おいしい役・導く役・悪役)も適切だと感じました。ただ、イロハ的内容であり、キチンと初歩を押えておきたい人には非常にお奨めですが、既に勉強を積み、より高度なリーダー論を求めている方には物足りなく、不向きです。メーカー企業など、技術重視で、ホワイトカラー的な高度な組織論などがあまり浸透していない企業のマネージャー向けの教科書として、または今後リーダーになる方の入門書として最適な良書だと思います。

小説吉田学校〈第6部〉田中軍団 (人物文庫)

[ 文庫 ]
小説吉田学校〈第6部〉田中軍団 (人物文庫)

・戸川 猪佐武
【学陽書房】
発売日: 2001-02
参考価格: 735 円(税込)
販売価格: 735 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 120円〜
小説吉田学校〈第6部〉田中軍団 (人物文庫)
戸川 猪佐武
カスタマー平均評価:  4
福田内閣時代
今と比べると派閥抗争など隔世の感があるなぁ? 今度は福田赳夫氏が首相になるも、田中・大平コンビによって首相の座から引きづり 降ろされる。自民党史上、現職が総裁選に敗れた唯一の例でもある。 佐藤内閣以降の巻を読んでて感じたのは、三角大福の皆さんはどうやら首相になるタ イミングを間違えていたのではないだろうか?ということ。

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 更新日 2009年5月10日(日)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク

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