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ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

アイテム一覧
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赤いリボンの殺意 イヴ&ローク20 (ヴィレッジブックス) 海の底 (角川文庫) 悼む人 容疑者Xの献身 (文春文庫) ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫) ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上 ミレニアム2 上 火と戯れる女 ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫) ミレニアム2 下 火と戯れる女 ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 下
赤いリボンの殺意 イヴ&ローク.. 海の底 (角川文庫) 悼む人 容疑者Xの献身 (文春文庫) ジェネラル・ルージュの凱旋(下.. ミレニアム1 ドラゴン・タトゥ.. ミレニアム2 上 火と戯れる女 ジェネラル・ルージュの凱旋(上.. ミレニアム2 下 火と戯れる女 ミレニアム1 ドラゴン・タトゥ..

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赤いリボンの殺意 イヴ&ローク20 (ヴィレッジブックス)

[ 文庫 ]
赤いリボンの殺意 イヴ&ローク20 (ヴィレッジブックス)

・J・D・ロブ
【ヴィレッジブックス】
発売日: 2009-04-20
参考価格: 903 円(税込)
販売価格: 903 円(税込)
( 在庫あり。 )
赤いリボンの殺意 イヴ&ローク20 (ヴィレッジブックス)
J・D・ロブ
カスタマー平均評価:   0

海の底 (角川文庫)

[ 文庫 ]
海の底 (角川文庫)

・有川 浩
【角川グループパブリッシング】
発売日: 2009-04-25
参考価格: 740 円(税込)
販売価格: 740 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 300円〜
海の底 (角川文庫)
有川 浩
カスタマー平均評価:  5
番外編が嬉しい
「空の中」に続く、メディアワークスから出版されたハードカバーの文庫版。 基本的にはほとんどハードカバーと変わらない。 詳しい内容はハードカバーの方を見てもらえばいいとして、ここでは番外編について少し。 「海の底 前夜祭」は以前携帯サイトで配信されたものだが、当時読むことができず、いつ読めるのかと待ち続けていたところ、文庫に収録ということで、迷わず手に取った次第だ。 内容は期待に背かず、本当に有川氏にぴったりなシーンだと思う。 ハラハラドキドキの駆け引きと緊張感を持った闘い。 登場人物二人の性格も上手く出ていて、本編を読んだ人は確実に楽しめる。 こんな自衛官がいるなら、日本も大丈夫かもしれないと思わせてくれる作品だ。 同じ登場人物が出てくる番外編としては、「クジラの彼」がある。 読んでハマった方はそちらもおすすめ。

悼む人

[ 単行本 ]
悼む人

・天童 荒太
【文藝春秋】
発売日: 2008-11-27
参考価格: 1,700 円(税込)
販売価格: 1,700 円(税込)
 Amazonポイント: 17 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 900円〜
悼む人 ※一部大型商品を除く
天童 荒太
カスタマー平均評価:  4
無関心への警鐘
人の死に視点をあて、世の中が他人に対して無関心になってきたことへの一面を書き上げた作品。読んでいく中で悼む人の心情・所作に不思議さを感じ入り込んでいく。雑誌記者の死の直前の人の死の描写は目の前で自分が体験しているかのように鮮明に映っていく。自分自身、死の直前には自分を忘れることのない人を求めるのだろうかと考えてしまう。 但し、終盤に書かれた一緒に旅をする女性との容易に想像できる交わりと、母の旅立ちとなる死の描写は現実に引き戻されて少し物足りなさを感じた。 自殺、孤独死。人への無関心も関係があるのだろうか。
自分が「悼まれる人」にならないとわかりそうもない
悼む人・・・彼のやっていることが死者にとって喜びになるかどうかは今の私にはわかりません。 この世の生を終え、自分が「悼まれる人」になった時にしかその答えはでないでしょうね。 自分が死んでも誰かに自分の存在を覚えておいてほしい。 でも、それが見ず知らずの人となると・・・・・ちょっと違うような。 かたくなに物事の一面だけをみて悼んでいる静人には違和感を覚えます。 自分の知らない誰かにまでも無償の悼むなんて一人間にできることではない。 唯一、これが許されるのは神だけではないでしょうか。 私には静人のようなことはできない。 でも、せめて自分のまわりの人の死は心から悼める人になろう。 生きてる者にとっても、死んだ者にとっても、それだけで十分なんじゃないのかなぁ。 静人の旅にはたして終わりはあるのでしょうか・・・。 むしろ私は静人の生き方よりも、巡子の旅立ちのほうに心を動かされました。
思う心
主人公の行う悼みの儀式については賛否両論あるかとおもいますが、亡くなつた人を忘れない  でいてあげる事はとても大事なのではないかと感じました。
どう受け入れるか…分かれる本
親族以外の死を体験していない人には難しい内容だと思う。 人とは、自分とはを問われている気がした。 主人公の静人が、悼む行為を自分なりに受け入れていく過程は、生きていく上で誰もが感じていることのように思えた。 1度読んだだけでは、自分の中に取り込めないのが実感。しまたしばらくしてまた読んでみたい。
心にわき起こるさざ波
本に出会うのも「縁」だと思う。 ふと手にした本がこの「悼む人」だった。 天童作品は初めて読んだ。 読み始めて心にわき起こるさざ波をいかんともしがたく動揺した。 死を悼む青年とその家族、そして縁した2人の人物も青年の「死を悼む」行為に心を揺らした。 青年は「死を悼む」旅の中で、その人がどんな状況で亡くなったかと言うことではなく「誰を愛し、誰に愛され、どんなことで感謝されたか」が人の生きた証であると思い至る。  全ての虚飾を、見栄を取り払い、唯一残されたその人の生きた証。 その人はその人に縁する人にとって「特別」な唯一無二の存在であり、そのことに触れることで「生きていた一人の人」として心に刻まれてゆく。 青年の家族(主に母)の生き様、青年に出会い、心をかき乱されながら自らの心に素直になっていく人たち。 読後感は複雑で、すっきりとはしません。 なんで・・と思える場面も多々あります。 けれども、読んでよかった。 きっと今この本に出会ったことはとても大切なことだと思える1冊です。

容疑者Xの献身 (文春文庫)

[ 文庫 ]
容疑者Xの献身 (文春文庫)

・東野 圭吾
【文藝春秋】
発売日: 2008-08-05
参考価格: 660 円(税込)
販売価格: 660 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 129円〜
容疑者Xの献身 (文春文庫)
東野 圭吾
カスタマー平均評価:  4.5
見事なミステリ
面白かった。 このトリックは、現実にはあり得ない。湯川自身、作中でそう言ってる。反則技ぎりぎりかとも思うが、ミステリのトリックとはそういうものだし、虚構の世界で推理を楽しんでいる読者を引っ掛け、見事にだましてくれればそれで良いので、その点では、正統派のミステリだと思う。 純愛小説かと言われれば、答えはノーだ。石神のやった事は恋愛ではなく、彼の崇め奉る女神様への殉教だ。神様を崇めるのに、神様と親しくなる必要はない。むしろ、遠くから崇めている方が、欠点が見えなくてよい。特定の宗教を持たない人でも、アイドルに憧れたことのある人なら、わかるはず。 そういう意味では、「容疑者Xの献身」というタイトルは言い得て妙だ。「容疑者Xの愛」ではない。もし、作者がそこまで考えてタイトルをつけたのなら、お見事なんだが、作者としては、やはり、これは愛だと言いたいのかな、とも思う。 星ひとつ減らしたのは、ラストになって突然、すべての人間が遵法精神を発揮し始める不自然さが納得できないから。中学生の娘が、何でいきなり自殺未遂なんかするのか。娘を守ろうと固く決心していた母親が、突然に赤の他人の隣人への良心の呵責に責められてすべてを告白する。その結果、娘も殺人の罪を負うことになるのを承知の上で。 この点が残念だったが、それまでは実に面白かった。 東野圭吾は、へんに社会正義をふりかざしたような作品よりも、純粋に頭脳で勝負してくるこういう作品の方が、はるかに面白い。
そういえば・・・・いなくなっていた・・・
石神が恋に陥っていることを湯川が見抜くシーンが印象的。 社会人になってから出会った友人と 学生時代の友人とでは、何故か理解の仕方や深さ、肌触り? のようなものが違うような気がするが、そんな感じを よくあらわしているお気に入りのシーンです。 しかし、「論理的でありさえすれば、どんな冷酷なことでも 出来る男」という石神に対する湯川の分析は いったいとのようになされたのか? そんな評価を下すに足るエピソードなどを描いてくれれば 面白かったと思うが、少々残念。 それにしても背景のように描かれていた 隅田川沿いの人々の中で、一人だけ詳しく その人間性に関することまで触れられていたあの人が いつのまにか消えていることに気づかず読み進めていた 私は、あまり石神をひどい奴だなどと言う資格はないのかも。 タイトルの献身という文字に「  」がつけば分かるのですが・・・・ 石神が大きな犠牲を払った、とか、この世にこれほどまでの 深い愛が存在したのかなどなどの箇所には多少違和感を感じました。
必涙の名作。必ず誰かに勧めたくなる。
星が足りない! 最初から何が起こるのかわかっているのに、最後に思いっきりひっくり返され、そうして胸が痛くなる。 湯川教授とかつてのライバルのなにげない会話のひとつひとつが、パズルのように意味を持つ。 最後に全てのピースが埋まる快楽。なんと完成された作品。 文学というよりも文字によって構築された作品として、十分な味わい。 これを完璧といわずしてなんと言おう。 ・・・東野圭吾って人は。 彼女が彼を殺したで、天空の蜂で十分驚いたのに、まだこんなにも驚かされるとは。 この作品にまだ出会っていない人は幸せだ。 これから、この本を読めるのだから。
非文学
今のりにのっている東野圭吾。 でも僕はやっぱり彼の作品を「文学」として認めない。 以前も「手紙」のレビューで書いたような気がするが、彼の文章は「小説」の真髄である「比喩」がほとんどない。 あったとしてもそれは決してレベルの高いものではない。つまり文章が直接的なのだ。 だから読みやすい。 小説の真髄である「比喩」がないってことは、その分、読み手である僕らの想像力は喚起されない。 だって表現が直接的だから、間接的である比喩表現が施された文章を読むよりもはるかに脳みそを回転させずに読むことが出来る。 僕はそんな小説を「小説」だと思えないし、思いたくない。 そういう直接的な小説って言うのは得てして映像化(ドラマ化・映画化)されやすい。 ガリレオシリーズや百夜光、流星の絆が良い例だ。 それよりも何よりも、この作品でよーく出てくる「論理的」という言葉。 ところがどっこい全然論理的じゃない。 なぜ石神(堤真一)が狂気ともいえる愛を貫けるほどの感情を靖子(松雪やすこ)に持ちえたのか。 そんな超重要ポイントが全く描写されていない。 背景もクソもない。 恐らく村上春樹ならば最も文字数を裂くであろうキーポイントに全く触れていない。 それを不思議に思わない読者が日本中に散らばっていることを悲しく思う。 僕が思う文学っていうのは、読者に想像力を喚起させ、何かの「きっかけ」を与えるものだ。 この小説は何も残らない。 それは何度もいうように表現が直接的だからだ。 ただ文字を読んでいるという感覚に限りなく近い。 色んな人がレビューにも書いているが、ミステリーとしてのトリックもつめが非常に甘い。 まぁ僕的にはそういう点で東野氏を批判するつもりは毛頭にないので書かないが。 ドラマは結構面白かったし、直木賞も取って、映画もヒットしてるって事で読んでみたけど、やっぱり僕は彼を認めることが出来ない。 でもストリーテラーとしての観点で見るならば非凡だとは思う。 でも登場人物の心理描写を直接的に書いてしまうような作家をやっぱり僕は認めない。 僕が「小説家」だと思っている村上龍や阿部和重や村上春樹や舞城王太郎らは、少なくとも読者に登場人物の心理を読み取らせる。 それが僕が思う「小説」だ。
映画版より面白い
 「探偵ガリレオ」シリーズは、映像作品を全て観てから原作に入った。  「探偵ガリレオ」「予知夢」をドラマ化した「ガリレオ」は、原作と同じくらい、作品によっては原作をしのぐほどのものがあった。  しかし、本書に関して言えば原作の方が数倍面白かった。  理由は、ドラマ版は思い切ったアレンジなどが入っていたのだが、映画版は原作に忠実に作ってあったからだろう。    映画だと、どうしても時間の都合上カットしたり、編集したりする部分がでて来るので仕方がないともいえる。  だからと言って映画の評価が落ちることはない。  「容疑者Xの献身」は昨年観た作品の中でもベスト10に入る。  小説、映画両方とも見たことがないという人は、どちらからでもいいので入ってほしい。  衝撃の結末に声をあげてしまうことは確実だろう。

ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫)

[ 文庫 ]
ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫)

・海堂 尊
【宝島社】
発売日: 2009-01-08
参考価格: 500 円(税込)
販売価格: 500 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 137円〜
ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫)
海堂 尊
カスタマー平均評価:  4.5
表紙はこれでいいのかな?
文章が時々回りくどかったり、長すぎたりとテンポが悪い部分がいくつかあり、これまでの他の作品よりもレベルが高くない気がしました。 表紙にもある救急救命ヘリも話しにもっと出てこないと、読者に内容の誤解を与えかねないのでは・・・?と思いました。 しかし、後半部分の多重事故での救急現場の話は面白く読めました。
勢いのいい作品
東城大学病院のICU病棟を支配する ジェネラル・ルージュ速水部長。 彼を収賄で告発する文書が、リスクマネジメント委員会に届けられた。 リスクマネジメント委員長・田口は エシクッス・コミティの依頼を受け、友人である速水を調べるが。。 「ナイチンゲールの沈黙」とリンクする時系列のお話。 エシックスでの審議、そして速水の進退、告発者の謎。 さまざまな要素が、その他の要素も組み込みテンポよく描かれています。 謎の要素は控えめですが、小説の構成が勢いよさ 登場人物たちの会話の軽妙さ、そこに滲む医療への想いにひきこまれました。 医療の現場での問題提起という要素も、大きく取り扱われていたと思います。 華のあるお話でした。
大事故による救急救命のシーンは圧巻
白鳥の活躍が少ないのはちょっと残念な感じはするが、個人的にはバチスタよりも本作の方 が好みである。 特に、最後の大事故による救急救命のシーンは圧巻である。 どこまでがリアルでどこからがそうではないのかはわからないが、現場を知っている著者 ならではないだろうか。 日本の医療における救急医療の惨状を読者に強く訴える作品である。
メディカルエンターテイメント!
上下巻一気に読みました。 今回の作品は有名な「バチスタの栄光」とは一味違い、推理小説の要素は薄いのですが、 ストーリーがテンポ良く、また登場人物も個性的でありとても満足の読み応えでした。 今回は田口・白鳥コンビは脇役的な役回りで、速見部長なるICUの将軍を 中心に物語は展開していくのですが、特に下巻のハイライトとしては、 会議室の中での「言葉と言葉のぶつかり合い」だと思います。 自分もオブザーバーになった気持ちで言葉の応酬にぐいぐい引き込まれていきました。 また田口・速見に対抗する敵役が非常にネチネチして非常に嫌な奴ですので、 その相手に対して舌を巻くような論理の展開をして言いくるめてしまうのが爽快ですね。 映画の出来はちょっとわかりませんが、小説は楽しめますよ。 また私は前作を読まずにこの作品を読みましたが、特に問題なく楽しめました。 確かに所々でストーリーがクロスしていますが、大筋にはあまり影響していないかな と思います。
海堂氏復活
チームバチスタの田口・白鳥コンビの第3作目。 私的には前作がやや失速していたので読むかどうか迷いましたが、映画化するのはこっちらしいので こちらも読んでみました。 今回は外科医・速水が主人公ですが、意外なほどに魅力的に描かれています! その一方で田口・白鳥コンビはあまり目立たず。 前作と関係しているので、こちらをより楽しむには前作から読んだ方がいいですが・・・ 私的にはこちらはおススメですが、前作はあまりおススメできません。 今回は現在の医療現場の深刻さとリンクして物語のリアリティーが増しています。 本領発揮といったところでしょうか。 海堂作品の良さが再び見えてきた感じです。 ただ、落とし所はだいたい見当が付いてしまう点と後半の展開が無理があるのがちょっとマイナスポイントで 私的にはやはり「チームバチスタの栄光」がベストです。

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上

[ 単行本(ソフトカバー) ]
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上

・スティーグ・ラーソン
【早川書房】
発売日: 2008-12-11
参考価格: 1,700 円(税込)
販売価格: 1,700 円(税込)
 Amazonポイント: 17 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,100円〜
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上 ※一部大型商品を除く
スティーグ・ラーソン
カスタマー平均評価:  5
スゴイですね!
 冒頭の流れは暗かった。だから途中で読むのをやめようと思いました。  ところがそこからストーリーに急に奥行きが出て来て広がっていく。あれよあれよという間に読み切ってしまいました。  スゴイですね。とても新人と思えない面白さ!ただ、ストーリー5で完結の予定が3で終了、著者の突然死によるものです。もったいないです。  下巻は今日からスタート、結末に期待大です。
人物名覚える事苦手でも大丈夫
自分は小説で人物名を覚えるのがとても苦手なので、はじめの人物紹介ページの人物のあまりの多さに、「あ、これはもうダメかも」と思いましたがそんなことは関係なくなるぐらい入り込めます。 もちろん、人物紹介+家計図のページには何度も戻って確認はしましたが、それよりも作者の人物像の作り上げですんなり入ってきます。 人名覚えるの苦手な人はそれなりにいるかと思いますが、その点は大丈夫ですよ。
とても良い本です
最初スェーデンの地名や人名になれるのに苦労しましたが、すぐに物語に入り込みました。他のかたは、後半部分のテンポの良さを支持しているようですね。確かに。 上巻では様々な伏線がしかれていきます。私はこの部分がとても興味深く読めました。この部分がないと、アメリカン・ミステリーという感じになってしまうと思います。はじめにたくさんの人物が出てくるわけで(家系図のすごさと言ったら)、この性格を描き出すことに成功しています。 またページ数がずいぶん残っている段階で、主犯(ネタバレになるのであえて主犯といいますが)分かるのですが、その後も飽きさせずに読ませるところが実力を感じさせます。でも最後は切なくなります。
第一級の「娯楽小説」、でもちゃんとキャラが立ってる。
冒頭の登場人物紹介のページを見て思わずビビる。 なにせ50名近くの名前がずらり。 おまけに物語の中心となるヴァンゲル家の1800年代から現代に至るまでの複雑な家系図。 読むのが億劫になりかけましたが最初の50P位で心配は杞憂だと確信しました。それほど、本書はリーダビリティが高い。 実際のところ物語が大きく動き出すのは主人公であるジャーナリストのミカエルがもう一人の主人公、凄腕の調査員リスベットと出会ってからなのですが、それは上巻のほぼラスト。 それまでは特に大きな見せ場があるわけでもないのですが、この二人を含めて登場人物達が陰影に富んでいて意外なほどドンドンと物語に引き込まれてゆきます。 40年前に小さな島で起きた少女失踪事件の謎に挑むミカエルとリスベットの前に大企業ヴァンゲルグループの一族をめぐる暗い歴史とそれよりも遙かにおぞましい深い闇が現われてきます。 物語の後半は急テンポでミステリとサスペンスの度合がヒートアップして加速度的に面白くなってゆきますので心づもりが必要かと。 おそらくアメリカ型のエンターティメントだとこのミステリとサスペンスをもっと強調するのでしょうが本書の場合それだけでは終わらないのが最大の魅力でしょう。 二人の主人公の関係、特にリスベットのミカエルへの心象が細かな心の揺れを含めて描かれていて大きな読ませ所となっております。 それと雑誌「ミレニアム」のジャーナリズムとしての役割を通じた闘いが「ミステリとサスペンス」の物語が終わった後に意外なほどのボリュームで描かれているのですが、この部分だけでも十分面白いあたりがユニークでありおみごとな点だと思いました。 グローバル経済時代の企業のモラルの危うさに警鐘を鳴らす側面もあって本当なら「詰め込み過ぎ」で消化不良を起こしてもおかしくないはずなのに読んでいて全く破綻を感じない見事なエンターティメント小説です。
これは本当に面白い
新聞の書評で激賞されていたのに惹かれて購入したが、ここまで一気読みした本は久し振りというぐらい予想を大きく超える面白い作品であった。 本書の面白さはまずミステリーとして一級品だという点だ。ストーリーは月刊経済誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルが、30年以上に起きた失踪事件の調査を請け負うところから始まるが、大昔の事件でこれ以上新しい事実は出てこないであろうというところから、思いもよらぬ手がかりが見つかり、思いもよらぬ事実が徐々に明らかになっていく過程がたまらなく面白い。 そして登場人物が皆魅力的だ。ミカエルの恋人兼月刊誌『ミレニアム』の共同経営者は魅力的だし、仕事を依頼する大企業グループの前会長ヘンリック・ヴァンゲルを始めとする、ヴァンゲル一族はどれも一癖も二癖もある人間揃い。そして何と言ってもタイトルの「ドラゴン・タトゥーの女」リスベットの個性的なキャラクターと生き様は強烈で、彼女とミカエルとの関係はこの物語のもう一つの軸になっている。 本書の面白さはこれだけではない。著者はスウェーデン人の男性で、舞台もスウェーデンだが、北欧の平和的な福祉国家というイメージの裏側に、多数の女性が男性から性的な暴力を受けている事実が赤裸々に描かれている。本書には女性がこうむっている理不尽な暴力に対する著者の憤りが溢れており、それが単なるミステリーを超えた緊張感を生み出している。 本書はミレニアム3部作の第一作ということだが、以上のような様々な要素が盛り込まれた巨編であり、この作品だけで面白さを堪能できた。これだけ面白い作品の第2作の「火と戯れる女」がどのような展開を見せるのか、期待と若干の不安で一杯だ。

ミレニアム2 上 火と戯れる女

[ 単行本(ソフトカバー) ]
ミレニアム2 上 火と戯れる女

・スティーグ・ラーソン
【早川書房】
発売日: 2009-04-02
参考価格: 1,700 円(税込)
販売価格: 1,700 円(税込)
 Amazonポイント: 17 pt
( 通常2〜5週間以内に発送 )
中古価格: 1,300円〜
ミレニアム2 上 火と戯れる女 ※一部大型商品を除く
スティーグ・ラーソン
カスタマー平均評価:  5
前口上はいらない
オリジナルは2006年リリース。邦訳リリースは2009年4月15日。今は亡きスティーグ・ラーソンの『ミレニアム』第二作。第一作の『ドラゴン・タトゥーの女』を既読の人でこれを手に取らない人は、まずいないだろう。本作は『主役』リスベット・サランデル中心にストーリーが展開する。正に、リスベット・サランデルの魅力満載となっている。 ただ、ちょっと気に入らないのは前半の90ページくらいまで前作の説明みたいな部分が多くを占めていて、なかなか本作のストーリーに突入してくれない。もうこの作品を読む人は前作の内容は空で言えるくらい把握しているのだから前口上はいらないよ、と言いたくなってしまう。ただストーリーが展開し始めるとスピードが付いてきて、どんどん進む。すばらしい。 読んでいてもう一つ思うのは、ラーソン自身の雑誌編集の経験が随所に息づいていて、それがより一層作品を光り輝かせている。正に、ミカエル・ブルムクヴィストは彼自身なのだろう。 ハッキングを使ってのミカエルとリスベットの会話のシーンが一番シビれた。第三作、『爆破された空中楼閣』が待ちきれない。
読まないと損!!
「今世紀最大のミステリ」と帯に書かれているが、偽りなし。 ダグ・スヴェンソンがミレニアムに人身売買・強制売春に関するルポルタージュにを持ち込み、出版間近になったところで事件が発生する。第二部ではリスベット・サランデルを中心に物語が進んでいくのだが、前作で登場したミカエル・ブルムクヴィストを含むミレニアムの人たちやリスベットの後見人ニルス・エリック・ビュルマン、ミルトンセキュリティーの社長ドラガン・アルマンスキーなども再登場している。第一作であれだけの強烈な人物が登場したにも関わらず、今回もさらに強烈な人物が登場する。まず、金髪の巨人。彼はリスベットの拉致を指揮する男。次に、犯罪組織の黒幕ザラ。彼は人身売買・強制売春の調査で何度も名前が出てくるもののいくら調べても正体がつかめない謎の人物。 第二部で明らかにされるリスベットの過去には衝撃を受けてしまう。彼女が背負わされた運命のせいでどれだけ子供の頃から闘ってきたのか考えるだけで苦しくなる。下巻の最後では本当に衝撃のシーンが待っている。第三部は7月に刊行予定となっているが、これが著者スティーグ・ラーソン最後の物語になってしまうのがとても残念。それだけにこの物語を読まないと損である。

ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫)

[ 文庫 ]
ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫)

・海堂 尊
【宝島社】
発売日: 2009-01-08
参考価格: 500 円(税込)
販売価格: 500 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 100円〜
ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫)
海堂 尊
カスタマー平均評価:  3.5
ちょいちょいダサい
確かにテンポよく一気に読めます。全体的に表現がしつこいですが、それなりにエンタテイメント性は高く、何となく勉強になったかのような気もします。一応お薦めできる範疇にはあります。 しかし、本当に下らない突っ込みかもしれませんが、ディテールがちょいちょいダサく、興を削がれます。 そもそも、真っ赤なリップを塗る男ってどうよ!? 最初、顔色よく見せるためにちょっと塗ってこすり落とした程度かと思いましたが、きっちり塗るとは想定外でした。 また、リップ/口紅/グロス とかはよく使うワードですが、「ルージュ」って死語では。 ジェネラル・ルージュ(=血まみれ将軍)”の異名を取る・・・ ?何それ。ププ 大体ルージュの使い方、これでいいんですか。血まみれはどっちかっていうとbloodyて感じですが。 ほかにも突っ込みどころが満載・・・  こういうのが気になるのって心狭い証拠でしょうか。。 でも、センスが感じられないのです。
まさに凱旋
東城大学のICU病棟を支配するのは、 赤の将軍と称される速水部長。 卓越した救急医療の技術と枠にはまらないやり方で 信奉者も多いが敵も多い速水部長を 収賄疑惑で告発する文書が、リスクマネジメント委員会のもとへ届けられた。 リスクマネジメント委員長・田口は、それを調べることになり。。 「ナイチンゲールの沈黙」と同じ時間に起きたICU病棟の事件。 待っていました!という感じです。 前作「ナイチンゲールの沈黙」は、とらえどころのない印象で 「チームバチスタの栄光」は一作限りの大ヒットだったのかと疑念を抱いていましたが このお話を読むと、そんな懸念は一瞬で消えました。 正義感の強いICUの看護師・翔子、 患者を救うことだけを命題に掲げるジェネラル・ルージュ速水、 そしておなじみの田口先生。 田口先生の外部からの印象が、 田口先生自身の考える自分自身と乖離しているのをうかがわせる会話なども おもしろかったです。
スロースターター
前半は登場人物の回りくどい、いささか誇張されすぎた説明や、馴染みのない英略語が多いのが気になる。 しかし後半になってやっとエンジンがかかってきて、医療現場の臨場感ある感じで引き込まれてきた。 下巻が楽しみである。
わかりませんでした
すみません、私にはこれがどうしてこんなにウケているのかちっともわかりませんでした。 読んだ感覚は劇画です。しかも表現は悪いですが、とても"古臭い"劇画。劇画なのに絵が書かれていない。だから読み手としては何がどうなってるのか分からない。説明がすっ飛ばされている感じ。文章そのものも読んでいて非常にひっかかる。登場人物の描写も浅すぎて、誰一人にも感情移入できない。執拗にキャラクターだけを立てようとするところがイライラします。 テーマもなんなのでしょうか、これは、、中身ないです。これから面白くなるはず、なるはず、と自分に言い聞かせながら読み進めましたが、結局最後まで裏切られ続けてしまいました。 読み手のことを想像されて書かれていますか?これだけ売れているのだから、もっとがんばってください。
本と映画の両方を見るとより楽しめる
映画を観てから本書を読み始めました。 バチスタのときも同じですが、この作者は人間関係などについては詳しく説明しますが、 医療に関する知識については簡潔にしか説明しません。 (だからテンポが保たれているのだと思いますが。) そのため、本を読んでいるだけではどんなことをしているのか、わかりにくい部分があり ますが、映画で映像を観ることでどんなモノをどのようにしているのかということがよく 分かります。 (例えば、「トリアージ」といわれてもよく分かりませんよね?) 逆に、映画だけだと2時間程度にまとめられているので、本を読んでいないと簡略化されて いて何のためにその場面があるのか、よく分からない箇所があるのも事実です。 どちらも補完する関係にあるので、本と映画両方を見てみることをおススメします。 また映画だけではなく、前作「ナイチンゲールの沈黙」は本当の意味で補完関係にあるので こちらも呼んでおくとより楽しめるのではないかと思います。

ミレニアム2 下 火と戯れる女

[ 単行本(ソフトカバー) ]
ミレニアム2 下 火と戯れる女

・スティーグ・ラーソン
【早川書房】
発売日: 2009-04-02
参考価格: 1,700 円(税込)
販売価格: 1,700 円(税込)
 Amazonポイント: 17 pt
( 通常2〜5週間以内に発送 )
中古価格: 1,280円〜
ミレニアム2 下 火と戯れる女 ※一部大型商品を除く
スティーグ・ラーソン
カスタマー平均評価:  5
『2』の方がより傑作
オリジナルは2006年リリース。邦訳リリースは2009年4月15日。今は亡きスティーグ・ラーソンの『ミレニアム』第二作。第一作の『ドラゴン・タトゥーの女』を既読の人でこれを手に取らない人は、まずいないだろう。本作は『主役』リスベット・サランデル中心にストーリーが展開する。正に、リスベット・サランデルの魅力満載となっている。 この下巻になるとストーリーの展開は正に『ジェット・コースター』で、読み終わるまではとても眠れない面白さだ。リスベット・サランデルの映像記憶能力ではないが、筆者は『映像写実能力』が極めて高い。まるで映画を観ているように読んでいる気がした。一般的に『2』の場合『1』を再構成して、続きを作る場合が多いがこの作品の場合既に『1?3』を俯瞰したカタチで作られているな、と思った。 トマス・ハリスより怖くて、ジェフリー・ディーヴァーよりジェット・コースター。この『2』は映画化された『1』をも凌駕する大傑作だ、とぼくは確信した。

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 下

[ 単行本(ソフトカバー) ]
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 下

・スティーグ・ラーソン
【早川書房】
発売日: 2008-12-11
参考価格: 1,700 円(税込)
販売価格: 1,700 円(税込)
 Amazonポイント: 17 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,197円〜
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 下 ※一部大型商品を除く
スティーグ・ラーソン
カスタマー平均評価:  5
スウェーデンの真の姿が見えた
オリジナルは2005年リリース。邦訳は2008年12月10日リリース。この邦訳、まずフランス語版から邦訳し、原書と照らし合わせて修正を加えるという方法で実施されたらしい。実にユニークだ。作者のスティーグ・ラーソンについてググッてみたが(この作品の中でも主人公の名探偵カッレくんが愛用のiBookでググる場面が出てきて笑った)、未だウイキペディア日本にも項目が現在無いようだ。これは意外。予想だが来年の今頃に大騒ぎになっているだろう。『ダ・ヴィンチ・コード』の時もそうだった。よくよく巻末など読んでみると、スティーグ・ラーソンは既に心臓発作で2004年11月に享年50才で亡くなってしまっているようだ。 ストーリーが実に映像的だ。そして面白い。どんどん惹き付けられる。面白い小説とはどんなものだろうかと、つらつら考えてみるとやはりそれはストーリーもさることながら、魅力的なキャラクタの創造に他ならない気がする。複数の魅力的なキャラクタが有機的・必然的に面白いストーリーを創り出してくれる、のだろう。 その点この小説に登場するリスベット・サランデルは完璧だ。 スウェーデンの真の姿をさらけ出し、コンピュータにもネットワークにもマネー・ロンダリングにも強く、タックス・フリーなケイマン諸島グッズも知り尽くしている。そういう作家が現れたことが嬉しい。
あらゆる要素が盛りこまれた、エンターテインメントの白眉
全世界で800万部以上を売り上げたという、スウェーデン発驚異の三部作の第一部。この第一部は、スカンジナヴィア推理作家協会が北欧5カ国で書かれたミステリー最優秀作に与える「ガラスの鍵」賞を受賞している。 大物実業家の暴露記事を書いて、名誉毀損で有罪となったジャーナリストのブルムクヴィストは、ある老富豪ヘンリックから奇妙な依頼を受ける。36年前に失踪して、殺されたかもしれない兄の孫娘の事件を解明して欲しいというのだ。スウェーデン中部の島を訪れた彼は、ヘンリックからの条件を受け入れ、調査を始める。 上巻は、三部作にも及ぶ大部の物語の冒頭となるだけに、おびただしい老富豪一族の歴史や、ブルムクヴィストともうひとりの主人公であるリスベットのそれぞれのエピソードなどがいささか冗長に進行してゆくが、下巻に入り、ブルムクヴィストとリスベットが出会うあたりから、一気にページターナーの様相を呈してくる。 そもそも、「事故により閉ざされ、大きな密室と化した孤島からの人物消失」「死者からの贈り物」「暗号解読」「1949年からの過去の謎の連続殺人」「見立て殺人」「富豪一族の歴史と闇と確執」「主人公の危機」「驚愕のサイコパス」と、謎解きミステリーとサスペンスの素材がてんこ盛りなのである。 彼らは、過去の資料を舐めるように洗い直し、些細な証拠から手がかりを見つけ、足を使って調査するというオーソドックスな捜査と併行して、最新のコンピュータ技術をも用いて真相に肉薄してゆく。 さらに、この物語は、なるほど著者ラーソンが雑誌ジャーナリズムの出身だけあって、ブルムクヴィストの声を借りて金儲け至上主義者を糾弾し、現代スウェーデンの翳の部分を指摘する社会派小説でもある。また愛と復讐の物語でもあり、狂気と血にまみれた歴史悲劇小説としての側面も持っている。 ともあれ本書は、あらゆる要素を盛りこんだエンターテインメントであり、その壮大なスケールは、第二部、第三部と進んでゆくことにより、読者の前に現れるのだろう。

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 更新日 2009年5月10日(日)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク

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