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ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

アイテム一覧
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探偵ガリレオ (文春文庫) 千里眼 キネシクス・アイ ジョーカー・ゲーム 私が彼を殺した (講談社文庫) 火車 (新潮文庫) ナ・バ・テア (中公文庫) ガリレオの苦悩 黒き戦士の恋人 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション) 新世界より 上 Op.(オペレーション)ローズダスト〈中〉 (文春文庫)
探偵ガリレオ (文春文庫) 千里眼 キネシクス・アイ ジョーカー・ゲーム 私が彼を殺した (講談社文庫) 火車 (新潮文庫) ナ・バ・テア (中公文庫) ガリレオの苦悩 黒き戦士の恋人 (二見文庫 ザ.. 新世界より 上 Op.(オペレーション)ローズ..

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探偵ガリレオ (文春文庫)

[ 文庫 ]
探偵ガリレオ (文春文庫)

・東野 圭吾
【文藝春秋】
発売日: 2002-02-10
参考価格: 570 円(税込)
販売価格: 570 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
探偵ガリレオ (文春文庫)
東野 圭吾
カスタマー平均評価:  4
ドラマを見た方でも・・・
 「原作を超えるドラマはなかなかできるものではない」というのが自論だ。しかし、ドラマを気に入りすぎてしまった場合原作を読むとがっかりしてしまうということもある。本書を買う前に迷った理由はまさにそれである。しかし、そんなことはいらぬ心配だった。  ドラマとはガリレオこと湯川学の相棒が違うだけだと思っていた。しかし、そうではなくて事件の背景や動機などかなりの部分がドラマと違っていた。しかも、ドラマと比べても遜色ないくらいに面白くて、「さすが、東野圭吾」と思ってしまった。それと同時にドラマ版及び映画の脚本家・福田靖さんにも感心してしまった。この作品をあそこまでのものにしたことはすごいと思う。  ドラマ版をみて読まない人は多いと思うので、そのような人はぜひ読んでほしい。ドラマと同じくらい素晴らしいし、また違うガリレオを見ることもできます。  余談だが、湯川学のモデルが佐野史朗というのには驚いた。福山雅治と佐野史朗を想像して比べると、失礼ながら思わず笑ってしまう。
私なら、
刑事である草薙の同級生で、帝都大学物理学助教授湯川の活躍を描く短編集です。人間が発火する怪奇を科学的に捉える「燃える」、デスマスクをめぐる顛末「転写る」、心臓だけが壊死する現象を追った「壊死る」、シーズン終わりの海岸で起こった爆発の背後「爆ぜる」、幽体離脱現象を扱った「離脱る」の全5編です。なかでも私が気に入った事件はなんといっても登場シーンになる最初の「燃える」です。人体が発火する様が、またその仕掛けと、仕掛ける側の心理がなかなか良い描写でよかったです。さらっと読めるうえに短編集ですから、かなり読みきりやすいですし、もうすでにテレビドラマにしているかも知れませんが、映像化されることを望んでいるかのような展開と描写でした。しかも巻末の解説によると、作者が実在の人物を頭に描いて書かれたようで、物理学者の湯川先生に佐野史郎さんをイメージした探偵役としての物語にしたかったようです。 テレビドラマ的といえば、とてもテレビドラマ的なつくりになっていて、被害者の心情を伺ってみたり、物語の進み手である刑事草薙目線にしてみたり、とても上手くドラマタッチに仕上がっています。その分、多少はしょる感じは否めませんが、主人公である湯川はとぼけた感じもだせている上に、かっこいいのでまさにテレビドラマ向きと言えます。キャスティングを考えるだけで楽しめそうです。白衣を着ると誰でもかっこよくなってしまいますが、私なら佐野さんも良いですが、年齢や助教授という肩書きを考えて今ならミッチーさんにやってもらいたいです。2枚目も3枚目も出来る役者さんですし、割合ベタな演技が求められますし、向いているのではないでしょうか? ただ、ちょっと気になったのはなんで急にガリレオというニックネームになったのか?です。後半急に命名されていて謎です。 さらっとした気分転換にはもってこいの本、ミステリの謎に比重を置かれる方に(つまり謎解きのスッキリさよりも、謎の謎さ加減により興味のある方に)オススメ致します。
実に面白い『物理学的ミステリー』の誕生
私はこの書を、テレビドラマ『ガリレオ』の、ネタ本とおもってしまう。 これは、著者の東野圭吾氏にとっては、光栄なことなのかもしれない。 とにかく、この小説シリーズよりも、ドラマ『ガリレオ』が面白かった。 かの『ガリレオ』は、この原作を解体し、最高に愉快なドラマになった。 草薙警部も登場しない。かわりに、新米の女性刑事が登場。これを演じるのは柴崎コウである。 湯川学を演じるのは福山雅治。 「興味深い」「面白い」が口癖の福山の演技は まことに見事であり、目を閉じると湯川のイメージは、福山の姿になってしまっている。 この書は、「物理学的ミステリー」という新しいジャンルを創ったと言うべきである。 故に、その証明は具体的でないといけない。 ドラマ『ガリレオ』では、詳細にセットされ 肉眼でかつ音響入りで生々しく見ることができる。 元気な柴崎コウと福山雅治のコンビが演じるドラマ版『ガリレオ』を一度ご覧になることをお薦めする。 最高に面白かったので。
すらすらと読める
5つの短編から成り立ってます。 全編、事件が科学により解き明かされていくのですが、 トリックが身近ではないので「ふ?ん」ってな感じで読み進められます。 内容は普通です。面白いのですが、展開が予測できます。 後編の予知夢、ガリレオの苦悩は読むかどうか悩み中・・・
普通の短編
200Xとかが好きなら楽しめるんじゃないでしょうか。 まあ、そんな内容です。

千里眼 キネシクス・アイ

[ 単行本 ]
千里眼 キネシクス・アイ

・松岡 圭祐
【角川グループパブリッシング】
発売日: 2009-03-25
参考価格: 2,520 円(税込)
販売価格: 2,520 円(税込)
 Amazonポイント: 25 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,680円〜
千里眼 キネシクス・アイ ※一部大型商品を除く
松岡 圭祐
カスタマー平均評価:  3
本はおもしろいです。DVDは今一つかな。
本自体は内容もおもしろく、ページ数を感じさせないくらい楽に読めました。DVDの内容がいまひとつだったのが残念です。
次回に期待したい
千里眼シリーズは欠かさず読んでいて、映像化されるというので楽しみにしていました。しかし、他のレビューに書いてあるように、付属のDVDは頂けなかった。感覚としてはB級映画を見ているようです。とにかく戦車や戦闘機がしょぼく、明らかに偽物だと分かります。本の方は、いつもながら面白いので、あくまでDVDは岬美由紀のイメージ作りの参考と思えば十分楽しめます。
そんなアホな・・・
単行本1冊の値段で、超大作シネマDVDが付いてくる!って、ちゃーんと、DVDのレンタル料金以上の金額は取られてます。いまどき、2500円なんて単行本はありませんから。それに「超大作シネマ」ですが・・・今どき、2ch音声で、日本語吹き替え版ってなめてるんですか?水野美紀、黒木瞳W主演の千里眼のほうがはるかにマシです。これをシネマと呼ぶことには多分に抵抗があります。期待していただけにがっかりでした・・・
DVDは飽くまでオマケ
小説はとても面白く、かなり厚みのある本でしたが、ハラハラと読み進めることができました。文章も、小学館シリーズによく見られた「セリフなしの説明で見開き2ページ」が復活しており、個人的にはこれまでの作品のなかでもっとも伏線が巧妙に張られていると思いました。やはり作家としては健在でした。しかし、映像のほうは不慣れなためか、多少乱雑な気が。作家自身のホームページで、2000年の「千里眼」や「蒼い瞳とニュアージュ」に対して酷評していたわりに、付属DVDの「千里眼」もそれらと大差ない気がしました。むしろ、本職の監督が撮った2000年版「千里眼」のほうが引き付けられました。そもそも映像では、岬美由紀の思考や、小説の魅力のひとつである、岬美由紀の博学さがいまひとつ伝わりませんでした。他人の別荘に放火する際の仕込みも、終始無言だったため、「何やってんの?」って感じでした。ただ、主演の奥田恵梨華さんの演技はとても「岬美由紀」らしいものでした。小説が本編で、DVDはオマケ程度の認識で購入すればがっかりしないで済むと思います。
映像はいらなかった…
最新の「千里眼」はDVD付きのスペシャル版…自分は松岡氏のデビューより「千里眼」シリーズの大ファンであり、松岡氏のサポーターだと思っていますが…まず…小説→☆4?5映像→☆1総合で☆3DVDは松岡氏自ら監督で、岬美由紀もイメージに近い?…だが、やはりメガホンやキャスティングは本職に任せたほうが…やたら、へたくそなCGにブルーバック見え見えの撮影…そして見知らぬ大根役者勢揃い(笑)何か、義理で観に行った劇団の芝居を見ているようで…自分のイメージを大事にしたいのは分かりますが、無理矢理低予算で作らなくてもって感じです…これじゃ道楽に付き合わされた感じで…やたら前評判が派手だっただけにガッカリ…今までどおり、作家活動に集中してほしいです…期待してますから…☆

ジョーカー・ゲーム

[ 単行本 ]
ジョーカー・ゲーム

・柳 広司
【角川グループパブリッシング】
発売日: 2008-08-29
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
 Amazonポイント: 15 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 978円〜
ジョーカー・ゲーム ※一部大型商品を除く
柳 広司
カスタマー平均評価:  4
悪くはないですが、イマイチのめり込めませんでした
諜報員養成学校、通称「D機関」で養成されたスパイ達のミッションが、いわゆる「連作短編」という形で全5作収録されています。 中でも最初の「ジョーカー・ゲーム」では、実際のミッションのみならず、そのD機関に参謀本部から出向させられた佐久間の目を通し、D機関のあらまし、訓練の様子が描かれています。 そして佐久間の目に映るスパイ達は、佐久間のように「名誉」や「愛国心」のために働くわけではなく、彼らにあるのは「自分ならこの程度のことはできなければならない」という自尊心だけ。この「自分なら?できなければならない」という言葉は全5作の中で数回出てきますので、頭に留めて読まれるとよろしいかと思います。 ただ、私個人的な感想としては、残念ながら全5作のストーリーの作りに関し、話の展開、結末と悪くはないのですがイマイチのめりこめませんでした。 徹底したエンターティメントスパイ小説だと思うのですが、ハラハラドキドキ感がなぜか気薄。そして、主要人物にも心をつかまれるものがなく、読んでいてどうしても注意力が散漫になってしまうんですよ(もともと面白い小説だと周囲が見えなくなるほどのめり込む人間なんですが…)。 唯一、存在感らしきものを感じたのはD機関の発案者、結城中佐なのですが、それも「もうちょっと人物像を詳細に描き、読むだけで身震いするほどのカリスマ性を感じさせてほしかった」と思いました。
食わず嫌いを反省…
本屋大賞3位、このミス2位のこの本。 でも私的には、全くスルーでした。 スパイもの、第2次大戦、D機関…、もうこの段階で苦手分野なのでお手上げだと思っていました。 が…、食わず嫌いを大反省することに…w。 ズッポリとハードなものがお好きな方には、物足りなかったかもしれませんが、連作短編でとても読みやすいのに、キャラクターが、とてもしっかりと描かれているのでたっぷり充実の読み応え。 おまけに構成もお上手! 柳さん、はじめて読みますが、本当に巧い作家さんだと思います 結城は一度として主人公となることはないのですが、周りの人々によって描きだされる結城の存在感が凄い。 結城の過去を描いた作品があるのでは…と思うほど。 続編が描かれるのであれば、彼自身が描かれるのでしょうか。 そんな長編をぜひ、読んでみたい!
中佐、D機関には女性はいないのですか
図書館で予約しても1年以上も待たされるので買ってしまいました。 購入する方はほとんど男性だと思います。 レジの前ではちょっと勇気が必要でした。 中佐とD機関の活躍談はジェームス・ボンドのように派手でなく、アシェンデンのように地味でもなく、経費のくだりはヴォルフガング・ロッツのお金の話を思い出しました。 中佐ご自身の緻密な論理と完璧さはシャーロック・ホームズみたいです。 そして男性中心の女性観も彼にとても似ていると思いますが・・・。 でも中佐、世界にはアイリーン・アドラーのような女性もいることをお忘れなく。 第2弾のカバーイラストもクールなものをお願いします。 最後に、第4話の憲兵隊の軍曹さんに何となく惹かれて「5」にしました! 
政治色の無いエンターテインメント
太平洋戦争直前のきな臭い時代、まだ「スパイ」がリアルだった時代。 少年だったら一度はあこがれる職業「スパイ」。これを大変楽しく、ドキドキさせながら読ませる作品。 スパイというとややこしい政治的な話もあるかと思いきや、結構そこらは単純明快。ダークなところは少なく、楽しめるエンターテインメントになっている。 他の人も述べているが、実に映画的。中佐は極端にキャラが立っているし、登場するスパイも個性的。大変楽しめました。あと1冊ぐらいこの内容の作品を読みたい。
ミステリーとしても面白いが ……
 死ぬな、殺すな、というものがスパイとして生きるための大原則だという。これが、この作品の登場人物の行動原則でもある。  この作品の世界では、この原則が当たり前のことではない。第二次大戦間際の、戦前日本。その異様さが浮き彫りになる。当時、生きて虜囚の辱めを受けず。と言われた。スパイは卑怯だ。軍部では、要するに、そう考えられていた。その雰囲気がよく分かる。  陸軍中野学校をモデルとしたD機関は、上記の原則によって、時代と、軍部と、就中憲兵隊と鋭く対峙する。同時に、現代という時代が、戦前という鏡に映りこむ。その中心に、魔王と称されるD機関の創設者、結城中佐がいる。軍事に徹した合理主義の権化である。  ミステリーとしては、緻密に構成された短編の連作である。とらわれるな、というのが結城中佐が掲げるもう一つの原則であるが、ミステリーの核心そのものでもある。死ぬな、殺すな、とらわれるな、という原則が、お題目ではなく、小説を駆動する力と不可分になっており、稀な物語が紡ぎだされている。  徹底した合理主義は、ニヒリズムを孕む。軍事に特化したとしてもその事情は変わらない。現実には、作中にあるように、そんなカテゴライズをゆるさない。D機関の理想とするスパイがありえるかどうか? そんな疑問と表裏一体となって作品が存在している。最後の場面を読者がどうとらえるか? それによってこの作品は様々に評価が分かれることになる。

私が彼を殺した (講談社文庫)

[ 文庫 ]
私が彼を殺した (講談社文庫)

・東野 圭吾
【講談社】
発売日: 2002-03
参考価格: 730 円(税込)
販売価格: 730 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 117円〜
私が彼を殺した (講談社文庫)
東野 圭吾
カスタマー平均評価:  4
自分で推理することに楽しみを見出せる人にお薦め
『どちらかが彼女を殺した』の読者が自分で犯人を推理する形式が大変気に入ったため、こちらも続けて読んでみました。 今回は『どちらかが?』と同形式だと知っていたため、最初から気合を入れて隅々までチェックを入れつつ読んではいましたが、やはり袋とじ解説なしで自分でトリックを見破るのはお手上げでした。 容疑者が3人に増え、難易度は『どちらかが?』に比べ、格段にアップ。とはいえ、袋とじ解説は『どちらかが?』よりもこちらの方がわかりやすかったように思います。 単純に事件→解決を第三者として読むのもいいけど、読者が自分で犯人を推理する形式にもたまには挑戦してみたいという方には、ぜひお薦めです。
自分で推理してみたい方への最高のプレゼント
本作は、ある作家の殺人事件を巡り、 3人の被疑者の心理描写と、犯行を決意してもおかしくはない動機の所在が、 それぞれの1人称の文体でじっくりと描かれます。 この辺は恋愛を巡る切なかったり苦かったりの経験等も語られていて、 なかなか読み応えがあります。 もっとも神林貴弘だけは終始気持ち悪く思えてなりませんでしたが…。 そして真打登場=東野作品にお馴染みの加賀刑事です。 相変わらずの鋭い着眼に基づくアリバイ崩しで、 おざなりに済まされようとしていた事件の解決が一気に進んでいきます。 しかし…、真犯人は誰だったのか。 著者はメモを取ってじっくり推理を楽しんでもらうことを意図して、 本作を執筆しておられます。行き届いたサービス精神です! 反面、私のような、すぐ答えを求める怠惰な読者はお呼びでなかったようです(涙)
3人の犯人
小説の構成が斬新。3人の視点で、かわるがわる物語が語られる。そして、容疑者が皆一様に「わたしが彼を殺した」と、言うのだから。 前作?「どちらかが彼女を殺した」よりも推理レベルがアップした感じ。それぞれの思惑とか心情とかが 相俟って、内容的にも前作より楽しめる。3人の言葉の中に隠されていた真実が次第に見えてくる。 読後、あなたはちゃんと真相を語れますか?
前作よりもレベルアップしたフーダニットの本格推理小説がここに!
 本書の装丁は緑の表紙に何本かの白いゆりの花が束ねられており、なかなか美しい。東野氏が勝ち取ったといわれる直木賞受賞作『容疑者Xの献身』の表紙装丁も、黒の表紙の赤い薔薇というコントラストで心を揺さぶった。たしか装丁は作者自身が選定しているということだから、かなりのこだわりをもっているのだろう。むろん両作品の装丁の関係性を多くの読者は意識することはないであろうが。  本書のような読者に犯人探しを課す作品は前作『どちらかが彼女を殺した』に続いて二作目だ。容疑者は一人増し3人になる。しかし私はその容疑者の一人は当初から犯人ではない(いやあってほしくない)と思いながら読んでいた。その結果は各々の読者に委ねることにするが、前作が大学院修士課程レベルであれば、本作品は間違いなく博士課程レベルの高い質を誇るものだ。丹念に読んだが、犯人は絞れず「解説」を読んでも分からないという締まりのない閉じ方だった。とはいえ、それは前作で体験済みであるので、さほど驚かない。本書を読み終えて、即座に犯人のめぼしがつき、かつそれを論理的に説明できた読者は少ないのではないか(私自身の負け惜しみを含む)。作者のいわば容赦のない要求がかえって痛快に思えた。  本書は加賀恭一郎シリーズの一作品に数えられている。今回も彼の地道な捜査とそれに基づく緻密な推理能力に感嘆した。しかし彼の登場は190頁以降で、「加賀百万石の加賀です」というセリフとともに登場する。大学生時代を描いた初登場作品『卒業』では二年連続して剣道の学生チャンピオンになっているが、その後の作品ではあまり言及されていない。刑事としての高い捜査能力は『眠りの森』や『悪意』といった諸作品から明らかである以上、彼の人間としての素性をもっと知りたいと私は思っている。ということは、ひとまず『赤い指』を読む必要があるか。「フーダニット」の世界を自ら堪能できる貴重な作品であった。
犯人がわからなかった
私は解説を読んでも犯人がわからなくて、インターネットで調べてやっとわかりました。 インターネットがない人はやきもきするだろうなーと思った。 分厚いから読み直す気もしなかったし。 でも面白かったです。

火車 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
火車 (新潮文庫)

・宮部 みゆき
【新潮社】
発売日: 1998-01
参考価格: 900 円(税込)
販売価格: 900 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
火車 (新潮文庫)
宮部 みゆき
カスタマー平均評価:  4.5
面白いのだけど
この作品を最初に読んだのは大分前。今回読み直しました。 圧倒的に読者を飽きさせない展開などはさすがだし、 ヒロインの境遇には同情しました。 ただ、カード破産する人の全てがやむを得ず破産する訳ではない。 そして、これは宮部作品の長編に多かれ少なかれ感じることだが、普通の意味の被害者(本作の場合は婚約者を殺された青年)に対する描写にややデリカシーのなさを感じてしまう。 もちろん、基本的に弱者の側から書いているのは素晴らしいし、ひっかかりを感じない作品もあるのですが、長編の場合どうしても全面的に頷けないモヤモヤが残ってしまうことが多い。 なんだかんだいいながら長短編含めて20冊近く読んでいるのに微妙に批判したくなるのはファン心理というものでしょうか^_^; でも、ここにきて実力は申し分ないけれど、いまひとつ肌に合わない作家さんだと思い始めています。
惹き込まれるが・・・
文章が読みやすく安心して物語の中に入って行く事ができる。次々と謎を提示しつつ厭きさせない。長編にもかかわらず一気に最後まで読み通させてしまうのはさすがである。 しかし、人間の描き分けが浅いような気がするのは何故だろう。犯人に惹かれていた3人の男性も名前と仕事が違うだけで結局皆同じような印象で描かれているし、やたらと「美人」という形容詞で女性の登場人物達を表現する。「美人」という言葉を使わずに様々な表現を積み重ねることで読者の心の中に「美人」を感じさせるのが人物描写だと思うのだが、登場人物達が皆薄っぺらに感じられるのもこうしたことに拠るのかも知れない。 ただ、ラストの終わり方は見事。犯人にひとことでもしゃべらせてしまったら物語が崩壊して陳腐な後味しか残らなかったと思う。
途中までは・・・
読みやすく集中できる本でした。 途中までは面白かったけど・・・最期はなんかあれ??って感じでした。 これで終わりかと調子抜けしました。 少々期待はずれでした。
まさに、今読むべき作品
ミステリーというよりは、今のカード社会のダーク面のレポートという感じで読み進めました。個人情報流出やバラバラ殺人なども取り扱っていて、とても10年以上前の作品とは思えません。
いまだ宮部みゆきの断トツベスト
「読めば分かる」というのは、正にこの本のためにある言葉。読み始めて止められなくなり、夜通しで読み終えた記憶が懐かしい。(ラストの邂逅シーンは、後に尾を引く怖さであった。見事なプロットとストーリー・テリングは、今後も日本ミステリー小説史に燦然と輝こう。)個人的には、いまだ宮部みゆき作品の断トツのベストである。

ナ・バ・テア (中公文庫)

[ 文庫 ]
ナ・バ・テア (中公文庫)

・森 博嗣
【中央公論新社】
発売日: 2005-11
参考価格: 680 円(税込)
販売価格: 680 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 98円〜
ナ・バ・テア (中公文庫)
森 博嗣
カスタマー平均評価:  4.5
スイット引き込まれる。
無味、無色、無臭。 そんな感じさえ与える世界観。 言い方を代えると 非常に乾いた大陸の草原のような感じの世界観といえるかもしれない。 けれども、空中戦を描写するテンポ、話の展開のメリハリ。 どれも、理系的に計算されているような印象を与える。 頭の良い著者の世界に、すーっと引き込まれる。 このシリーズに共通する一貫した世界観が、読者に上質の楽しみを 与えてくれる。 著者に感謝。
空は無意味の色
 スカイ・クロラから時間をさかのぼったクサナギスイトの物語。  空は幾分、死に近い。空戦はゲームに似ていて、死はキルドレにとって単なるゲームオーバーだ。爆音も、手に残る衝撃も、Gも匂いも吐き気も、事実ではあるが生々しさには遠い。  キルドレたちは生や現実に感情を吐き出さない。  子どもにとって、死は近い。まだ生の実感から遠いからだ。普通の子どもはだから死をひどく恐れる。キルドレにとっては、死も生も同じ無関心さの先にある。  ならば何故、ティーチャは飛ぶ?ふたたびチータに戻って黒猫マークを描いた敵機に、クサナギスイトは意味より先に親近感を抱く。
『キルドレ』と『大人』と『子供』
『ナ・バ・テア』を読んでいて、途端にあることが判らなくなった。 彼らが言うところの、「大人」や「子供」とは何だろうか。何年ぶりかに会った親族に言われた「大人になったね。」という言葉みたいに、それは自分を子供とみて発したものなのか、額面どおり大人に発したものなのか、考えてみると判然としない。そんなどこか飲み込み難い違和感を、同じように、本作中の「大人」と「子供」という言葉にも覚えた。 原因は、おそらく「キルドレ」という概念にあるのだと思う。しかし、何を拒めば子供のままでいられるのか、何を受け入れれば大人になれるのか、現実世界でもそんなにはっきりとしたものだろうか。 「あの人は大人だ。」とか「お前は、まだ子供だな。」といった言葉を聞くたびに、そうだよな、と一旦は飲み込むものの、何を基準にそう判断しているのかは判らない。 メディアで、「働かない20代・30代」や「罪を犯した20代・30代」のことを、「いつまでも子供のままだ。」と言ったり、「ゲーム世代」とか言うことで非難する「自称大人」は、ただ単に、自分とは違う存在とみなしたいがゆえに、あまりに安易に「子供」という言葉を使ってはいないか。 「無責任な大人」と「責任感のある子供」に決定的な違いがあるとすれば、それは年齢でしかないのではないか。「無責任な大人」を「子供」とみなすことで自分の世界から排除する「自称大人」は、明確に「大人」と割り切れるものなど存在しないということを認めることで、罪を犯す者もまた、自分と同じ存在であると認めることになるということを恐れているのかもしれない。 果たして、「大人」と「子供」の境界線が曖昧になったところで、いま一度『ナ・バ・テア』を読むとき、草薙が拒む大人とは何か、子供のままでいるとはどういうことか、新しい視点が生まれるはずである。 この本を読む人は、作者の仕掛けた罠によって、一度自分の内にある先入観に囚われる。しかし、先に述べた新たな視点で、もう一度これを読み返すことで、その罠から解放されるだろう。しかし、その「解放」もまた作者の仕掛けた罠なのかもしれない。 「解放・開放」された先には、「孤独」が待っているかもしれない。それは、草薙にも、死んでいった人間(キルドレ)にも当て嵌まる。『ナ・バ・テア』。題名に込められた意味を考えたとき、ふと、得体の知れない感情が産まれた気がした。
エンジンがかかってきた!!私は森さんを知れてよかった。
スカイ・クロラを読んだときは、くじけそうだった・・・。でも、このナ・バ・テアは、読んでいて私も一緒に空を飛んでる気分に慣れたし、主人公の感覚に好感がもてました。 でも、ずいぶん読み進めるまでは、この主人公は一体だれ????って非常にわかりませんでした。「ところでこれは一体誰??」と思いながらいい意味のモチベーションで読み進められました。この本を読んだから絶対続きよんじゃいますよね!!
クサナギの謎 - 恋
「スカイ・クロラ」の続編であるが、時は「スカイ・クロラ」よりちょっと前。 草薙水素(クサナギスイト)の恋愛について描かれる。 恋愛といっても、彼らは企業に作られた戦闘人間。 空を飛び、殺し合い、仲間を失っても涙ひとつ見せることもなく毎日を淡々と 過ごすキルドレ。 記憶も人格も食事も少ない会話も普通の人間と同じようであるが、街にいる普 通の同年代の少年少女たちとは明らかに違う。 毎日毎日を淡々と過ごし、飛行技師、憧れのティーチャ、死に行く仲間、戦闘、 食事・・・ 淡白な日常が少しずつ変化していく、それはクサナギの心境なのか、人の死か らなのか。 早く次が知りたい、、、森博嗣の独特な文体に引き込まれ、一気に読んでしま いました。詩のようでありながら、情景がはっきり目に浮かぶ。 個人的には「スカイ・クロラ」の方がちょっとだけ上かな、と思ってしまう。

ガリレオの苦悩

[ 単行本 ]
ガリレオの苦悩

・東野 圭吾
【文藝春秋】
発売日: 2008-10-23
参考価格: 1,600 円(税込)
販売価格: 1,600 円(税込)
 Amazonポイント: 16 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 729円〜
ガリレオの苦悩 ※一部大型商品を除く
東野 圭吾
カスタマー平均評価:  4
東野 圭吾の本はとにかく早く読めてしまします。
湯川先生シリーズの短編集。「容疑者Xの献身」で著者の本を初めて 読みました。その後にかなりの数を読み漁りましたが、最初のインパ クトを超える著書は出ず。今回、同時に発売された「聖女の救済」と 本書にはかなり期待したのですが。。。 で、結果は、まあまあ。「聖女の救済」よりは楽しい時間を過ごせま した。各編毎に話もバラエティーに富み、電車の中で読むには手頃で す。でも、「容疑者Xの献身」に比べるとちょっとという印象でした。 それにしても、なんで、東野圭吾の本は、こんなに早く読めるんで しょ?字数が少ない(かなり字面は”白い”ですよね)のもあるし、 楽しいのもあるし。コストパーフォーマンスはそれほど高くはない かもしれません。
「操縦る」が良い
本作は、著者のガリレオ・シリーズの短編集第3弾であり、 警視庁お手上げの、奇怪なトリックを使った事件を、 物理学専攻の冷静沈着な湯川「ガリレオ」准教授が解明するというものです。 まず、第1章「落下る」において、 「容疑者Xの献身」事件を機に警察捜査への協力を拒んでいた湯川が、 草薙の部下である内海刑事の熱意にほだされて、再び捜査に協力するようになります。 第3章の「密室る」のみ、警察捜査と一線を画す異色作であるものの、 残りの3篇は、主に湯川と内海のコラボレーションによる事件解明を楽しむことができます。 この内海刑事は、個人的に、実に巧みで魅力的なキャラクターであると思います。 頑固で人情味に欠けるきらいはあるものの、 論理的思考に優れ、着眼も確か、女性心理も代弁する彼女の今後の活躍が楽しみです。 そして、湯川の恩師が登場する第2章「操縦る」は、 「聖女の救済」よりも長編の題材としてふさわしかったのでは?と思わせる、 秀逸な仕上がりです。タイトル「ガリレオの苦悩」も、本章に由来していると考えます。
ドラマのイメージが定着
ガリレオシリーズの短編。 私はどっちかと言うと ガリレオは短編シリーズはあまり好きではなかったんだけど この本は結構読み応えあったかも。 以前のモノより、複雑(?)な科学トリックがあまり表面に出ずに 人間性みたいなモノが表現されてたからのような気がした。 今回は、内海刑事が出ているせいもあって テレビシリーズの影響がかなり大w もう完全に湯川=福山になってしまったかも。 東野圭吾もところどころ意識して書いてるなぁ…って思うのは気のせいか。 第1章と第2章は なんか見覚えがあるなぁ…と思ったら 以前スペシャルか何かでドラマ放映されてた話。 ネタバレの部分があったけど 光景が目に浮かぶ分、読みやすかったかも。 「聖女の救済」と続けて読んだけど やっぱり私は長編の方が好きかな?
すーって読めました
トイレの棚に置いて時々手にしているうちにすーって読み終わりました.清涼飲料水を飲んだ感じ.何も引っかかることなく,何も残りませんでした.もう少し頭を使わなきゃいけない本を読むべきと思いました.どうしても福山雅治が浮かんでしまうのは仕方が彼あってのガリレオ先生だからでしょうか. 読み終わって表紙見て,ん?苦悩したっけ?
久々のガリレオ
 久々にガリレオを読みました。TVドラマになっていたのもありましたが、全体を通して出来は良いと思います。かなり楽しめました。遅ればせながら女刑事も出てきました。  これもドラマ化された結果だと思いますが、それにしても東野氏の湧き出てくるアイデア・着想はすごいです。  これからガリレオの新作長編を読みます。

黒き戦士の恋人 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

[ 文庫 ]
黒き戦士の恋人 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

・J. R. ウォード
【二見書房】
発売日: 2008-07-18
参考価格: 1,000 円(税込)
販売価格: 1,000 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 608円〜
黒き戦士の恋人 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
J. R. ウォード
カスタマー平均評価:  5
心惹かれるキャラクター
従来のバンパイアもののいわゆる耽美世界とは一線を画す趣で、主人公サイドの主要人物に当たる男性陣が一様にマッチョで皮パンという出で立ち、おまけにヒロインの相手は身長190センチの大男、読者によっては好みが分かれる所でしょう。性格付けにしても、俳優並みの美男で女癖の悪い者から、顔に大きな傷を刻まれて半ば狂気にある人物まで実に多彩かつ強烈、しかしそのどれもが無視できない側面を持つ心惹かれるキャラクターなのです。本国ではシリーズ6冊という事で、恐らくこれらの人物達が入れ替わり主人公となってサイドストーリーが展開されるのでしょう。ここは是非とも翻訳版でもお目にかかりたい所。最近この様なパラノーマルと区分される作品が日本でも割と注目されて来ている様ですが、何せ翻訳版の刊行ペースが1年に1冊出るか出ないかという感じで実にもどかしい限りです。はっきり言います続刊希望
いいよ?!
読み始めてみてすぐに「これは面白い!!」と歓喜しながら読みました。 色々出て来る用語は全く気にならずに読み進むことが出来ましたよ。 ヒーローのヒーローたるや、言うに及ばず、 ヒロインのヒロインたるや、これまた言うに及ばす。 脇を固めるキャラクター達も魅力溢れる人物(?)ばかり。 ストーリーも非現実ではあるけれど、こねくり回さずシンプルだった様に思います。 用語の説明などがあったから、はじめに気構えたからかもしれませんが。 キャラクターの心情、背景、状況も過不足なく満たされていました。 残りのページが減っていく事が寂しく、でも読むことを止められず・・・。 はぁ?、あっという間に読み切ってしまいました。 途中、ヒーローのヒロインに対する切ないまでのも渇望に涙しました。 早く続編が翻訳される事を、切に願います! いつもなら、1冊読み終わるとすぐ次!なのですが、もうしばらくは他のは読めないなぁ・・。
ヴァンパイア戦士とヴァンパイアと人間のハーフ
ヴァンパイア物は少し苦手なので、最初は戸惑いましたが、 読んでいくうちにスピード感にはまりました。 ヒーローの初めて感じる愛情の強さはとても凄い! 孤独で生き死にな生き方しか出来なかったヒーロー、ヒロイン(ヴァンパイア&人間のハーフ)を見て一気に情熱な男に変わります。 とにかくヒロインに押し捲り、メロメロが読んでいて面白かったです。 類まれな美貌を持ち、男性に情熱を傾けることなく、寂しく生きてきたヒロイン。 ヒーローに会ってからいきなり攻めまくり。 読んでいて少し恥ずかしくなりましたね・・・。 以外にもヴァンパイアである事も素直に受け入れ、出会ってから数日でヒーローと共に生きていく事を決意するとは、本当に情熱的な女性です。 又ヒーローの仲間もマッチョ軍団で、身長は由に190cm以上はあると思われる荒くれ大男達。 しかし、彼らのヒーローへの忠義は本当に美しいです。 外見の割には中身がしかっりとしている兄弟達、スピンが楽しみです。 そして唯一真人間の刑事さんはどうなるのかな? この後のスピンが楽しみです。
やっぱり面白い!!
原書の大ファンで、シリーズ6冊全部読んでいます。まさか翻訳されてるとは知らなくて、本屋さんで見つけた時は即買いでした(^^)J.R.ウォードの、オリジナリティ溢れるヴァンパイア世界が日本語になった時にどんな感じなのかな?と、それも楽しみでした。結局、良さが損なわれることなく楽しく読みました。兄弟達の個性もよく現されていたし(私のお気に入りの兄弟レイジのやんちゃさもよく出ていた)。この本が出たということは、今後のシリーズも翻訳されるってことですよね?楽しみです(^^)結末を知ったうえで読み返してみると、また違った感じがしていい。原書のレビューにも書いたけど、とにかく面白いんです。原書の英文もそんなに難しくないので、興味のある方は読んでみてください♪
ラブラブ指数が高っ!!赤面したよ
最初は「え????ヴァンパゥィア?!失敗したかも??」と思いつつ… あっという間に読破!! 青白い…病的な…からは程遠い…「北斗の拳」を想像させるような… 筋肉の祭典というか…たくましい男たちにちょっとよろけた… とにかく終盤に向けて 「ヴァンパイアネタ」の特徴をいかしたエロエロムードが満載で… 久しぶりに萌え萌えしましたぜ!けっ! すこしばかり話の展開が無理やりな場面もありましたが、 それでもラブラブ指数が超高いもの好きにはたまらない一冊! 原作も2008年6月には第六作まで出版されているすぐれものだぁぁぁ!! ちょっと読んどけ! (おばちゃん、久しぶりに感想書いちゃったよ??)

新世界より 上

[ 単行本 ]
新世界より 上

・貴志 祐介
【講談社】
発売日: 2008-01-24
参考価格: 1,995 円(税込)
販売価格: 1,995 円(税込)
 Amazonポイント: 19 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 500円〜
新世界より 上 ※一部大型商品を除く
貴志 祐介
カスタマー平均評価:  4
怖くて貴重
 帯に惑わされて読み損ねるところだった、危ない危ない。なぜハリー・ポッターと同列に語る?なぜ「冒険小説」だとか牧歌的(「冒険」は当然そんな生易しくないだろうけど、「冒険小説」となると、どうにも少年少女的だと思う)にまとめる?「ファンタジー」だ?違うだろ、強調するとこ。  この小説はそんなに温くない。どっちかというと予言や警告の類だ。今まさに私たちが実際に抱え持つ、リアルな人間の業の話だ。心底怖い物語だ。  あまり内容に踏み込みすぎるとこれから読む人の興をそぐ恐れがあるので、具体的なことを書けないのがもどかしいが、人間はそうまでしないと攻撃性や嗜虐性を抑えられず、そうまでしないと内的な優越感や傲慢に打ち勝てず、社会的な秩序を保てない生き物なのか、と愕然とさせられる。人間が「優しくある」ということが実はどれほど難しいことなのか。自分たちと違うものに対する恐れや差別、それが加速していく様、それが当たり前になっていく過程が、主人公が自分たちの社会の成り立ちや歪みを知る上巻、バケネズミとの戦いの渦中に巻き込まれる下巻を通して克明に描かれている。  バケネズミの正体については上巻ですでに漠然とした予感を得ることができるが、物語の終盤で明らかになったその具体的な「正体」には打ちのめされる他なかった。人間にそこまでのことができるのか。できてしまう気がする。その意味で、これは普遍的かつ現代的なテーマを含んだ、どこまでもリアルな予言であり警告であるという気がするのだ。  悪鬼・業魔のシステムに深く傷つけられたはずの主人公が、バケネズミとの死闘を経た後では、そのシステムを当然のように受容しているのも、怖い。  エンターテイメント小説としてほぼ完璧な面白さを備えながら、普段私たちが目を逸らしがちな恐ろしい深みを「ちゃんと見ろ」と突きつけてくる、この読書体験は怖くて貴重だ。どうか帯に惑わされず一読してほしい。
若干はしょりすぎ
●自走式電子媒体の登場によって基底の設定がおおよそ分かりましたが、まだまだ掘り下げて欲しかったです。とりあえず超能力を使う者同士が争わなくなった決定的な原因、奴隷王朝の王たちはなぜ異常人格者が多かったのか、そしてもっとも根本的な疑問、サイキッカーなのになぜテレパシーのみ一切使えないのか。 ●まりあ、まもるの最期がよく分からない、自然死なのか、ばけねずみの姦計にかかったのか、いくつくらいの年になって死んでしまったのか。 ●まもるが処分されかけた理由も分からない、一番聞分けが良く主人公一党にあってアンチであり返せば体制順応派である、読んだ限りでは規則への疑いを一切持っていない。また長老によれば洗脳じみた手続きを普通の子供にすようだがこれも主人公一党には行っていない、行っていない上であれほど規則に従順ということはほぼ叛意が生まれる可能性はない。また無意識のうちに若干能力が発動しやすいから対象になったのであろうみたいな推測を主人公が述べているが理由として弱い気がする。なぜなら降りかかる火の粉を払うためだったのだから、あれくらいで上から狙われたらこの町の子供は皆殺しだろう。 ●長老は主人公一党に対してある種の試みを行い継続的に観察していた様子、自走式記憶媒体に遭遇するのも計算どおりだったのか、また僧侶と鉢合わせにするまでも計算どおりだったのか、僧侶が自走式記憶媒体の催眠術にかかって危険な状態になるまで計算どおりだったのか、 ばけねずみに囚われたが救出する算段はあったのか、また帰還したら主人公一党の処分はどうしようと思っていたのか。知った秘密のレベルで分けていたのか。最大の疑問として長老の実験はどういう理論や法則を証明するための試みだったのか。また最終的にどれくらいの暴走まで主人公一党に対して許容する腹積もりだったのか。 ●最後の助っ人奇狼丸はなぜ助言を出し惜しみしたのだろう、誤解の件もそうだが落下するナメクジについても一言あってしかるべき、結果的に叛意はなかったが読み終わった後もなんだかスッキリしなかった。 ●またなぜ人間はばけねずみが自走式記憶媒体を捕獲することを静観していたのだろうか。人間の傲慢さのような説明があるが弱い気がする。何か積極的な意図があったのだろうか。大体先回りしてすべて人間が手中におさめるみたいな発想が無いこと自体異様である。またばけねずみへ警戒心を抱いているのは主人公と覚だけ、いくらなんでもいい大人が馬鹿すぎる気がする。叡智をの結晶をやすやすと譲り渡し一切の疑惑を抱かないなんて、もしかすると人間は超能力を手に入れた代わりに標準的な知性は劣ってしまったという裏設定なのか。 ●さらに根本的な疑問としてばけねずみを分断統治しないのはなぜだろう、下巻に進む間に合従連衡が進みほとんど勢力の集中化が完了している。なぜ危険視しなかったんだろう。傲慢慢心だけでは理由として弱い。 ●結構設定・世界観練られているほうなのですがあれほど記述が細かいのになぜ上記はほったらかしなのか気になって仕方がありません。
圧倒的な文章力と発想力に唖然
この作者は、大体いつも一つの本を出すのに長い時間を費やします。 それは、専門的なことを学んだり、舞台設定をちゃんとするためです。 それは毎回驚かされるほどの知識量で、「天使の囀り」にしてはここまでやらなくても…というくらい凝っていて、少し読みにくい印象がありました。 それが今回はSFとなり、凝っていれば凝っているほど味が出て、この世界にのめり込むことができました。いつもは少し面倒になる長い文章も、今回はすべて楽しみに読めました。 文章力、内容共に、SF対象にふさわしい出来だと思います。 最後の終わり方は少しブルーになりましたがね。 個人的には、「上」のまだ皆が若いころが一番面白く感じました。 2部くらいにわけて映画化しないかなー。
好き嫌いが別れそうです。
割と前に買っていたのですが、 子供が主人公の本に対する偏見(子供の純粋な心とかそういう美化がてんこもりだろう)が邪魔して、 出だしでつまずいて、しばらく投げてました。 なんか、読むものもないしということで、 カレーライスとパスタと赤ワインで、お腹がはちきれんばかりになりながら、 最初からじっくりと読み直し。 後悔しました。。。 お腹いっぱいで読む本じゃないです。 吐き気をこらえるが苦しくて、涙がにじみっぱなしでした。 目に浮かぶ情景が、気持ち悪いのもそうだけど、 なんていうか「人間の気持ち悪さ」というのが、これでもかこれでもかとじわじわと。 「黒い家」で、ごく普通に見える人間の心の底の怖さを嫌になるだけ曝け出されて、 「天使の囀り」で、その人間の気持ち悪さを立体化してみせた、 作者の力量を忘れていたというか、甘く見すぎたというか。 気持ち悪くてしかたないのに、どうしても本から離れられず、 上下巻、1000ページを超える長編一気に読みました。 気がついたら、朝の4時でした。 2008年のSF大賞とのことですが、確かにSFなんだろうけど・・・ やはり、これはとても上質なホラーと思います。 正直なところ、好き嫌いはとても別れると思う。 たぶん、読んで「良かった」という人は、ごく限られると思います。 人間がいかに嫌な動物か、これでもかこれでもかと見せ付けられて、 それは、とりもなおさず、自分がいかに嫌な奴かを見せ付けられるのと同じなのですから。 もう一度読み返す元気は今はないけど・・・ しっかりと本棚にお取り置きしておこうと思います。
レビューを参考に買ってはみたけれど・・・
この本、ほとんどの方に絶賛されていますが、正直自分は読んでみて白けてしまいました。 貴志さんの本は何冊ものめりこんでしまったものがあるので、それなりに期待して購入しましたが、正直下巻を読みたい、という欲求は沸きませんでした。 世界観にのめりこめなかった原因は作品中に何点もありましたが、根本的に「あくまで貴志さんのサスペンスは大好き」という意識があることが、下巻への欲求を全く生じさせなかった原因であると思います。 ですので、SF作品に全く馴染みのない方は、他の作品を読んでみて、「SFって面白いじゃん!!」って思えてから、この本を読み始めたほうがいいと思います。

Op.(オペレーション)ローズダスト〈中〉 (文春文庫)

[ 文庫 ]
Op.(オペレーション)ローズダスト〈中〉 (文春文庫)

・福井 晴敏
【文藝春秋】
発売日: 2009-02
参考価格: 690 円(税込)
販売価格: 690 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 298円〜
Op.(オペレーション)ローズダスト〈中〉 (文春文庫)
福井 晴敏
カスタマー平均評価:  4
またひとつ厚みを増した作品
「川の深さは (講談社文庫)」「亡国のイージス (講談社文庫)」同様の、「完璧に訓練された、能力抜群の工作員」と「悩めるダメ中年」のパターンの繰り返しか...と思いきや、本作での主人公や、ローズダストの工作員たちはずっと人間味を増している。戦闘能力は抜群ではあるが、若さゆえに悩み、苦しみ、訓練課程では否定されていたはずの友情と任務の狭間で苦悶する、そんな姿が描かれている。本作品の並河警部補は今までの作品でいう仙石曹長や平曹長、警備員の桃山同様ではあるが、実生活はそこまで破たんしているわけでもなく、絶望と諦観を持ちつつも、それなりに現実社会に適応して生きているところも合わせて、これらのキャラクターをよりリアルに感じさせている。 作品の持つメッセージは従来の作品群とは変わらないものの、序盤でほのめかされる事情がだんだんと明るみになり、現在につながる謎が解き明かされ、そこからは息をもつかせぬアクションの連続で一気にたたみかける展開はシリーズでも最高の出来、本当に途中で本を閉じるのが難しいほどだ。 映画化せずにはいられないスケールだと思うが、上映時間の枠内に収めるのは不可能だろうな...といらぬ心配までしたりもする。
この本を読んで
この本も以前のイージス、ローレライに負けず劣らず結構わくわくさせられるいい作品でした。

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 更新日 2009年5月10日(日)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク

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