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ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

アイテム一覧
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ルパンの消息 (光文社文庫) スカイ・イクリプス―Sky Eclipse (中公文庫) ブラックペアン1988 ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection) 本人 vol.09 秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6) ジーン・ワルツ 英雄の書 下 オーデュボンの祈り (新潮文庫) 英雄の書 上
ルパンの消息 (光文社文庫) スカイ・イクリプス―Sky E.. ブラックペアン1988 ロング・グッドバイ (Raym.. 本人 vol.09 秋期限定栗きんとん事件 下 (.. ジーン・ワルツ 英雄の書 下 オーデュボンの祈り (新潮文庫.. 英雄の書 上

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ルパンの消息 (光文社文庫)

[ 文庫 ]
ルパンの消息 (光文社文庫)

・横山 秀夫
【光文社】
発売日: 2009-04-09
参考価格: 740 円(税込)
販売価格: 740 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 279円〜
ルパンの消息 (光文社文庫)
横山 秀夫
カスタマー平均評価:  4.5
ルパンの消息
横山作品は、「第三の時効」「臨場」などなど全て読んでいます。最近、文庫化されている作品がなく寂しかったのですが、今回デビュー作であるこの作品が文庫化されてすぐ購入。 一気に読んでしまいました(GW期間中に・・)。 今の作品と比較するとサラッとしていますが、15年前の自殺事件を殺人事件として立証する話の流れがグイグイと時間の経つのを忘れさせてくれる程、面白かったです。 横山さんの作品は、推理小説であるより「人間小説」ですね。時代を反映する考え方を持った人物像を版画のように浮き彫りにするのがトテモ巧です。この作品は、その後の作品の原点であるような気がします。是非、一読をお勧めします。
切ない
青春の思い出、辛い記憶、幸せな記憶。色んな人の、相手を想う気持ちが15年の時を越えて繋がった瞬間は涙が出そぅゃった!!!でも思い詰めるって、相手を想いすぎるって身体に良くない('・ω・`)
文句なく星5つ。これが大賞でないっていったい・・・。
デビュー作ということで、たぶんいまいちなんだろうと思って読み始めたら、 止まらない、止まらない。 後の横山作品の濃密さはないが、ストーリーテリングは見事。 伏線の張り方、回収も見事の一語。 2回の改稿を経たとはいえ、 これで大賞が取れないなんて。 サントリーミステリー大賞って、映像化に向く作品ばかりで、 ミステリーとしてはいまいちというのが私の中での位置づけだったのだが。 横山ファンもそうでない人もまずはご一読あれ。 決して損はしないから。
横山ミステリーの原点・本格デビュー前の幻の長編
最近、新作が発表されず、ファンとしては少し寂しい感があったが、本書は、警察小説に新しい視点を取り入れ、一時期大ブレイクをした横山秀夫が本格デビュー前に「サントリーミステリー大賞」に応募して佳作になった幻の処女作品の文庫化である。 今回の発行に当たり、多少改稿作業はされたらしいが、初稿時のみずみずしさは失われていない。 それどころか「あと1日で時効」というタイムリミットを中核に置いた「サスペンス」と、真犯人が最後までわからなかったり、ドンデン返しがあったりという「本格謎解きミステリ」の体裁もしっかりと両立維持している。 「警察小説」でありながら「青春小説」の色合いもあったり、果ては「三億円事件」まで絡んできて、若き日の著者のあふれんばかりの創作意欲がうかがえる、ファンのこのところの飢餓感をいやす、横山ミステリーの原点とも言える、色んな要素テンコ盛りの傑作だった。
泥臭い、濃い人間ドラマ
 本作品は、作者が元新聞記者ということも関係しているせいか、登場人物や人間関係の描き方が濃密で、泥臭いものになっていた。    横山秀夫作品は初めて読んだのだが、「素晴らしい」の一語に尽きる。  推理小説としても秀作だが、それ以上に作品を面白いものにしているのが、「人間ドラマ」。  登場人物が織りなす人間ドラマを読んでいると、ページを読み進める速度を遅くしないばかりか、むしろ速くなっていく。  “ミステリー小説”というとほとんど東野圭吾ばかりだったが、これからは横山秀夫も少しずつ読んでいこうと思う。

スカイ・イクリプス―Sky Eclipse (中公文庫)

[ 文庫 ]
スカイ・イクリプス―Sky Eclipse (中公文庫)

・森 博嗣
【中央公論新社】
発売日: 2009-02
参考価格: 580 円(税込)
販売価格: 580 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 521円〜
スカイ・イクリプス―Sky Eclipse (中公文庫)
森 博嗣
カスタマー平均評価:  5
機体の揚力
何の予備知識もなしに書店で「スカイ・クロラ」を手にとって以来のファンです。雲海の上を飛びながらキャノピー越しに外を見ているかのような独特の感覚は、本書でも健在でした。あいかわらず予備知識なしに買っちゃう人なので、途中まで読み進んだ後で短編集であることに気がついたのですが、特に違和感もなく読み進めることができました。あえて注文をつけるとすれば空中戦のシーンがもう少し欲しかったかな。

ブラックペアン1988

[ 単行本 ]
ブラックペアン1988

・海堂 尊
【講談社】
発売日: 2007-09-21
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
 Amazonポイント: 16 pt
( 通常2〜5週間以内に発送 )
中古価格: 1,050円〜
ブラックペアン1988 ※一部大型商品を除く
海堂 尊
カスタマー平均評価:  4.5
海堂尊ワールドの過去を固める
衝撃の「チーム・バチスタの栄光」の脇を固める「ナイチンゲールの沈黙」桜宮サーガを広げる「螺鈿回廊」「夢見る黄金地球儀」、そして華麗なるドラマ「ジェネラル・ルージュの凱旋」と「ジェネラル・ルージュの伝説」さらに過去を固める本書「ブラックペアン1988」 最初の主人公の田口医師ほかの原点までみえる このころ白鳥は何をしていたのでしょうね こうまで全く違う作品で、逆に桜宮サーガを深めるのはすごい ぜひともこの次の「死因不明社会」を含め、発行順に全て読みたい そのなかで海堂尊ワールドの原点、バイブルとして必読の本書でしょう ここまでのフィクションで、現実の医療に対する真剣な攻撃と研究に頭が下がるとともに 購読することで、少しでも支援できればと思います 海堂尊、がんばれ aya
アラフォー医師必読
アラフォー現役医師です。主人公の世良くんと自分のレジデント時代がかぶります。80年?90年初頭のバブル時代。医師の生活はまさにこんな感じでした。糸結びから始まって、製薬会社との癒着までこれが医者の世界でした。あらゆる場面でニヤリとしてしまいます。 海堂先生の学生時代(螺鈿迷宮)、医師時代(バチスタ、ナイチンゲール、ルージュ)に続く、外科レジデント時代の思い出をつづったものなんでしょうか。記憶に新しい腹腔鏡手術の死亡事件を暗示するイベントを盛り込んだり、実際の医療現場で日常的に起こっていた問題が筆者の目線から描き出されています。 これまでの作品の魅力的なキャラクターたちがあちこちに出てくるので、こちらもニヤリ。 あっという間に読破してしまいました。アラフォー医師(特に外科系)には当直の合間にでも是非呼んでもらいたい1冊です。
おなじみのメンバーが勢揃い
今まで読んだ海堂氏の作品の中では 一番好きかも。 相変わらず難しい医学用語(?)がたくさん出てくるので そのへんはちょっと読み辛かったけど 最後まで一気に読めた。 とにかく、海堂ファンにとっては思わずニヤリとしてしまう 登場人物が魅力的。 高階院長の若かりし頃って こんな風だったんだなぁ…とちょっと意外に思ったり 田口、速水、島津が研修医だった頃がちょこっと出てきたり (ホントにちょこっとしか出ていないのに  現在の性格がしっかり現れているところが面白いw) 藤原、猫田、花房看護師が出ているのもすごい。 ストーリー的にもなかなか面白かった。 特に最後にタイトルになってる「ブラックペアン」の意味が わかるところなんて、おおっっ!と思ってしまった。 それにしても あの強力なキャラの渡海先生や 主人公の世良先生は、今はどうしているんだろ?? それがとっても気になる。 これだけ濃いキャラなんだから 今後また何らかの形で出てくれることを望まずにはいられない。 海堂氏のシリーズは登場人物が色々絡んでいるので 発売された順番に読むのが一番面白いよなぁ…。 また時間のある時に一気に全部続けて読んでみたい。
秀作です
チームバチスタで期待を裏切られたが、本書はまずまずの作品でした。 読み始めは何のことだかわからなかったが、最後にブラックペアンが重要な意味を持ってきます。 医学生の息子にも読むように薦めました。
バチスタよりはるかにおもしろい秀逸作品!
「チームバチスタ」の単なる昔物語の番外編かと思っていたが、 この作品はバチスタを読まずとも単独で読める、 実におもしろい内容だった。 バチスタのように回りくどい記述がなく、 医療問題本質を突く物語がぐさぐさと展開されていくので、 バチスタよりはるかに読みやすくはるかにおもしろかった。 一貫しているのは、患者の命のために医者はどうあるべきか。 医者も人間として弱さや欲望や失敗もある。 でも患者のために何をすべきかを考えたら、 取るべき行動は見えてくる。 そんなテーマがしっかり語られている物語として、 実に素晴らしい作品だった。 おすすめです。

ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection)

[ 新書 ]
ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection)

・レイモンド・チャンドラー
【早川書房】
発売日: 2009-03-06
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 1,470 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,220円〜
ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection)
レイモンド・チャンドラー
カスタマー平均評価:  4
村上作品を理解する助けになった。
初めてレイモンド・チャンドラーを読んだ。ハード・ボイルドの私立探偵物としては、筋立て謎かけに妙味なく単調で読むのがシンドイ。チャンドラー好きの人は、恐らく主人公マーロウの魅力にゾッコンなのだろう。アメリカ人の憧れの男性像の一つかもしれない。 一匹オオカミで、自分の価値観で行動し、どんなことがあっても自分のスタイルを守る。徹底的な反権力で服従を嫌う。人生に充足しているというよりは、喪失感からかげりが漂う。村上作品の『羊をめぐる冒険』、『ダンス・ダンス・ダンス』の情景が次々にマーロウに重なっていく。チャンドラーなくして村上作品の主人公は存在しないのかもしれない。 ただ、マーロウの「タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない」、「さよならをいうのは、少し死ぬことだ」といった決めゼリフは、ジェネレーションが若すぎてシビレルことができない。時代は、ハンフリー・ボガードが格好良かったあたりだろうか?
フォア!
本書を読まずして、小説は語れぬ。 ブラッドベリイに影響を与えたと言う作家の最高傑作。 ジョージ・A・ロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」に通ずる、至極の逸品であります。 これぞ、まさしくゾンビ小説であるのであります。

本人 vol.09

[ 単行本 ]
本人 vol.09

・ひろゆき 堀江貴文 宮藤官九郎 中川翔子 峯田和伸 北村道子 安永知澄 Chim↑Pom 岩井志麻子 小明 井口昇 吉田豪 中村うさぎ 海猫沢めろん
【太田出版】
発売日: 2009-03-10
参考価格: 998 円(税込)
販売価格: 998 円(税込)
 Amazonポイント: 9 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 599円〜
本人 vol.09
ひろゆき 堀江貴文 宮藤官九郎 中川翔子 峯田和伸 北村道子 安永知澄 Chim↑Pom 岩井志麻子 小明 井口昇 吉田豪 中村うさぎ 海猫沢めろん
新井英樹 東村アキコ 青山景 皆川猿時 管野旋 天谷すみれ
カスタマー平均評価:  3.5
相手の中身を 通して対話する
「2ちゃんねる」や「ニコニコ動画」を作った ひろゆき氏へのインタビュー ビビらず回避するスタンスの彼は、 システムを構築するのが好きだと言う。 以下、全部ひろゆき流での思考法 * 頭のイイ人 悪い人 * 深入りしない人間関係 * 一般的な解釈とは違う、自由について * 仮説の立て方 人や現象を分析するのが好きな人は、 興味を持って読めます。 スタイリスト、北村道子さんへのインタビューは、不愉快。 第一印象として凄くも偉くもないのに偉そうで。 それとも、インタビュアーがよほど非礼で非道かったんだろうか・・・ 矛盾した批判がお小言のように続く。 北村道子さんは、熱く、本気で対話をしたいのに、 受け手が捉えきれないまま、進んでしまう。 ↓続きはコチラ http://johnjohn.jp/blog/jb/mkt/archives/2009/04/honnin-vol09-hiroyuki.php 「忙しい人のための楽習塾」 利益を上げる読書術とは? http://johnjohn.jp/blog/jb/mkt/
山崎邦正の狂気
本人より本人に詳しい吉田豪によるインタビュー。 TEAM-0の東京進出や解散における秘話満載。 しかしなによりも、山崎の狂気に対する感覚が鋭い。 解散し、一人になってしまった山崎が求めた狂気。 全てを失い、なにも出来ないからこそ、 なんでもやってやるという結論に行き着く。 結局、自分は普通であることに気付いたようだが、 狂気を求める動作に、ある種の怖さを感じた。 山崎邦正はアホで売っていると思っていたが、 意外なほどに彼の言葉には語彙が豊富。 心理学の勉強もしているらしい。 芸人は馬鹿ではできないというが、 この世界で20年出続けている凄まじさを感じさせられた。 他にもひろゆきインタビューはボリューム満載。結構読み疲れます。
個人的な感想
作家陣の作品のクオリティは置いておくとして特に今回、目に付いたのが堀江貴文や岩井志麻子の読み切り。そして宮藤官九郎、峯田和伸(銀杏BOYS)の連載終了。うーん…なんかヤバくないか?本人。編集後記では新連載や連載終了の唐突な変動はマンネリ化を防ぐためと書かれているが、文芸誌を今まで手に取ったことのないバカ大学生である私はそれで大丈夫なのかと言いたくなるくらい不安でいっぱいだ。なんか私が創刊号を買った時のhon-ninの魅力って文芸誌で見かけないようなメンツの作品が読めるということだったわけだが、今の本人は文芸誌で見かけるメンツが揃いつつある(と思う。そんなことないんだったら申し訳ない)。真っ先に読んだのは山崎邦正のインタビューだもんなぁ…。
自分強姦殺人事件
中村うさぎの連載、恐ろしい! 全巻読み返しました。
ひろゆき、語りまくり
他にはホリエモンの記事としょこたんのマンガが良かった。

秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)

[ 文庫 ]
秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)

・米澤 穂信
【東京創元社】
発売日: 2009-03-05
参考価格: 609 円(税込)
販売価格: 609 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 248円〜
秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)
米澤 穂信
カスタマー平均評価:  4
上巻以上に
不愉快な展開だった。犯人がわかっても気分が悪くすっきりせず、最初から最後までずっと登場人物にイライラしっぱなしだった。登場人物が見事なまでにみんな感じ悪い小説もめずらしい。特に主役級のキャラクターがいずれもそろいもそろって。 どの登場人物も自分以外の人間を見下したりなめたり疑ったりしていて、こんな人間関係の中で生きるとしたら、人生はあまりにもつまらない。あったかい気分になったり、胸が熱くなることもなく、空々しくなんだか冷たい人間関係。誰も生きている人のように感じられない。 上巻を読んでしまったので、下巻も読んだが、もう二度とこのシリーズはごめんだと思った。
ワンパターン化してるかも
 今回の話は純粋な推理小説と見るには少々物足りないかもしれません。これまでのシリーズで小山内さんの性格を把握している読者には、展開の先読みが簡単にできてしまいます。推理小説を少し読んでいる方なら、犯人と動機は上巻で既にわかってしいるかと思います。   ただ、個性的なキャラ同士の会話は楽しいので、物語としては十分に読む価値があると思います。この年代でよくやってしまう失敗がきつく表現されてあるので、なんだか耳に痛い部分もあります。作中のキャラの失敗談は、ぜひ自分の日常生活に生かしていきたいものですね。    次が冬季でラストだと思いますが、ちょうどいいかと思います。推理部分が苦しくなってきているので、このまま無理に続けてしまうと、段々ワンパターンでつまらない作品になってしまうと思います。このまま面白いまま上手く終わらしていただければと思います。
小鳩君に彼女が言った
最後の言葉が印象的でした。罪悪感に酔うのが趣味の性悪な女の、実は更に上をいっていた小鳩君は、 ある意味爽快でした。やはり彼は小市民を演じることは出来ても、小市民にはなれない人です。 冬期で完結するのが待ち遠しくもあり、寂しくもあります。
オチが秀逸すぎる…
オチが最高でした。 そうか…こう来るのか…。ちょっと打ち震えました。 タイトルも事件と関係ないじゃんと思っていたら……そんなことはありませんでした。 注意して読んでいけばわりと簡単に犯人の見当はつきます。 たぶんあの人かなと思っていた人が犯人だったのでその点はちょっと拍子抜け。 でも、それは作者が意図的にわかりやすく書いたのかもしれないなあとも思います。 事件そのものは、小鳩くんと小佐内さんのキワ者っぷりを際立たせるためのスパイスに 過ぎないような気がします。おそろしい。 二人の前では瓜野くんも放火犯も到底かないそうにありません。 小鳩くんと小佐内さんの周辺をかためる登場人物たちの傀儡っぷりが泣けました。 上下巻通して小佐内さんがいいキャラしすぎていて困りました。 台詞回しや行動がいちいち素敵すぎて、小佐内さんの登場シーンばかり何度も 読み返してしまいます。深読みすると楽しいです。ちょっと毒があって。 でも個人的な印象だと、抱えている病巣みたいなものは小佐内さんより小鳩くんのほうが 厄介な感じがしました。 で、なにを置いても二人が元さやにおさまってくれたのはうれしい限りでした。 そうだよ!普通に恋愛してる柄じゃないよ君たち!と思っていたので。 小鳩くんと小佐内さんの関係は恋愛のそれとはたぶん違うと思いますが、 (もしかしてすごい遠まわしな照れ隠しなのか?と疑ったこともありましたがそんな かわいらしいものじゃないな多分と今作を読んで思った) 今後ともよき理解者同士(?)仲良くやっていってほしいです。 健康的ではないよなあとは思いつつ、興味を引かれたことに一直線な彼らであってほしいです。 あと二人が食べていた栗きんとんが食べたいです。
上下巻わける必要が無い
シリーズ化ともなると事件の展開と同じく登場人物のドラマが多くなってくる。 しかしそれは仕方が無いことだ。 固定読者が登場人物の成長ドラマも楽しみにしているからだ。 今回特に恋愛ドラマが漫然と感じられる。 二人はめでたく互恵関係を回復する運びになったわけだが、 仲丸と瓜野は互恵関係の解消→復活のために登場させられた感じがする。 今回の事件では、奇想天外のトリックはなく、じっくり読んでも徒労に終るだろう。 犯人がわかっても えっ という驚きではなく、え?という落胆の声が聞こえてきそうだ。 日常の謎だけで長編を書くのは難しいとはいえ、 お約束どおりの恋愛ドラマを見せ付けられるのだけはごめん被りたい。 一冊でも十分におさまる内容だったのではないか。

ジーン・ワルツ

[ 単行本 ]
ジーン・ワルツ

・海堂 尊
【新潮社】
発売日: 2008-03
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
 Amazonポイント: 15 pt
( 通常2〜5週間以内に発送 )
中古価格: 745円〜
ジーン・ワルツ ※一部大型商品を除く
海堂 尊
カスタマー平均評価:  4
妖艶な魔女のワルツに拍手を
これは正直男性陣にはキツい。 多分理解しても感情が追いつかないだろうと苦笑してしまった。 少子化対策と謳いながら医療と産科を崩壊させる国と厚生省 女性を産む機械としか認識せず、妊婦を盥回しにして現場に責任を押し付ける 古い法律に縛られる社会、潰される事を恐れしり込みする産科学会 不妊治療に顕微授精そして代理母の問題 どんな手段を使っても、たとえ法律や医療制度に反してでも子供が欲しい それがそんなにいけないことだろうか 産科医の激減と共に崩壊した地域医療 産まないという選択の奥で産めないという苦しみを隠す女性達 一体この国の少子化は誰が作ったのか そんな現実をいとも簡単に一刀両断する理恵に、私は快感すら感じる クールウィッチは颯爽と未来へ羽ばたき、 戦いの行く手を阻むものに容赦なく刃を突きつける その冷たい怒りと鮮やかな報復に、 犯罪ではあっても思わず拍手を送りたくなる女性は多いのではないか そうこれは崩壊する医療の影で軽んじられ 虐げられてきた女性たちの精一杯の抵抗と復讐劇なのだろう 作中に登場する女性達 理恵の予想に反して彼女たちは子供を守る為強く逞しい変貌する 相手の男性が誰でももはや関係ない 障害を背負っていても、たとえその子が生きられないと分かっていても 女から母親になった女性達はただ全力で赤ん坊を守り、愛情を注ぐ そして生の対岸にいて、彼女達と赤ん坊を命を賭して守り抜き慈悲を与えるマリア その姿に冷徹で計算高い魔女も涙を落とす だってジーン・ワルツ(遺伝子のワルツ)はこんなにも素晴らしい その尊さと奇跡を、女性としての全てを失い 魔女にならざるおえなかった理恵は悲しいほどよく分かっている 理恵の想いを医者の卵達はきちんと受け取ったようだ 寄り添う金田と鈴木の姿が未来に希望を与えていて微笑ましい 最後に理恵は清川を代表する男たちに、読者に誘いかける それは剣のように鋭い敵意でもあり、抗い難い甘美な毒であり、 彼女なりの精一杯の愛の告白 艶やかで毒々しく、けれど惹きつけてやまない美しい笑顔で手を差し出す 「ねえ、もう一度私と一緒に踊りましょう」 私達には彼女の手を払いのける事などできはしない あまりにも鮮やかなどんでん返しに 「しもべになるのもわるくない」清川は苦々しく笑う 私が男なら迷わず跪くだろう 堕天使が祝福する悲しいまでに美しい魔女の旋律 彼女が潰される時はこの国の終焉であり 同時に私達の遺伝子がワルツを踊り終える時だから そもそも"ワルツ"とは相手がいて成立するもの。 螺旋のように絡み合い命のダンスを踊る遺伝子は、正に男女の共同作業だ。 けれど厚生省も、官僚も、産婦人学会も、夫も、体を繋げた相手も。 理恵の手を取り医療と女性達を守る為に共に闘おうとはしない。 『ジーン・ワルツ』の題名には、 賛同する母親たちと理想という幻の城の中で、 独り孤独なダンスを踊り続ける理恵の姿を、示唆しているように思える。 男性諸君は医療社会の評論がどうのと硬くならず、 "魔女"曾根崎理恵のワルツに存分に翻弄されるといい。
いのちについて
生命を造る手助けに、人はどこまで手をかしていいのでしょうか? 難しい問題ですが、私は魔女の行為を全否定出来ません。 女性といわず、男性にも是非読んでいただきたい『生命について考えさせられる』一冊です。
そこまでする??
著者の思想をぶつけた直球勝負の作品に感じた。 魔女(ウイッチ)の目的の為には手段を選ばない気迫がスゴイが。。。 ここまでして良いの??と最後に疑問符がついた。 とはいえテンポは良く、気持ち良く読み進められる作品ではある。
ミステリー仕立ての社会派小説。
まさに昨今、妊婦の急患がたらい回しにされている現実を背景に、官僚による地域産科医療の崩壊と不妊治療への無理解に立ち向かう美貌の女性勤務医を描く。 主人公の女医理恵は産婦人科医として官僚から恩恵を受ける首都の大学病院に勤務する。専門は不妊治療。 理恵は密かに日本では禁止されている代理母の出産を実行するが最後に謎解きが待っている。 同時に、臨場感あふれる出産シーンは生命の誕生に感動を覚えさせる小説である。
泣きました…。
著者の作品はどれも面白いので欠かさず読んでいますが、 この作品は2児の母の私には、号泣な作品でした。 (知的興味をくすぐられる場面や、んっ!それは…な部分もありましたが。) お産は安全と考えている妊婦さんに読んで貰いたい作品です。 私も経験するまでは、日本のお産は安全だと思っておりました。 (医療が進んでいるので、NICUなどで助かるだろうと。 医療従事者なので医療知識もあるからなど…。知識があっても現実は厳しいです。) 健康に赤ちゃんが産まれてくれるだけで、どれほど幸せな事か噛締められる作品です。 特に、ラストの出産シーンでは号泣しっぱなしだったので、旦那が心配するほどでした(笑) 私だったら耐えられないだろう事も、 登場人物たちが耐えて幸せに代えていこうとする力に(著者の読ませる力に) 読書後も世界観を引きずってしまいました。 しばらく、ここまで陶酔出来る(考えさせられる)作品に出会えなかったので、 読者になれて嬉しい作品です。 「ジーン・ワルツ」という、タイトルも成る程な!と、著者のセンスの良さを感じます。

英雄の書 下

[ 単行本 ]
英雄の書 下

・宮部 みゆき
【毎日新聞社】
発売日: 2009-02-14
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
 Amazonポイント: 16 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 989円〜
英雄の書 下 ※一部大型商品を除く
宮部 みゆき
カスタマー平均評価:  3
期待していただけに…
主人公・ユーリが小学生というのは、どうにも無理過ぎました。 オルキャストは、子供でなくてはならない。 兄が中学生だから、彼女は小学生にしなくてはならなかったとしても、やっぱり小学生じゃないですよね…。 作品の序章が長すぎて、なかなか物語に入っていけない。 世界観を描くためにページを使い過ぎたのでは…? 新聞の連載だったせいか、全体の配分が悪かったように感じます。 最初にページを割き過ぎた割に、尻つぼみに終わってしまったような…。 ブレイブ・ストーリーでも感じたのですが、物語の山の一つでもある戦闘シーンの描写が宮部さんは、あまりお上手じゃないかも…。 兄を追いやった中学生たちや、先生達に対する憤りは伝わるのですが、結局、犯してしまった罪が重すぎて救いがなかった。 ご自身が紡ぐ人である宮部さん、ファンは期待しております。 期待していただけに、ちょっと中途半端でザンネンでした。
物語としては出来上がりであるが・・・
 物語としては出来上がったようですが、ハッピーエンドではないので、読み終えた今はかなり複雑な気持ちです。展開がすばやく進む部分もあるので、もう少し膨らませて3冊くらいにした方が、個人的には良かったです、ハッピーエンドを含めて。  宮部氏の著作のラストシーンはこんなパターンが多いような気がします。後味の悪い方が印象に残るということなのでしょうか?
宮部みゆきの物語観、世界観に触れる
物語が映像として頭にどんどん描かれていくので、まるて映画を観ているかの様。 作者のゲーム好きが現われているせいなのか、本書を読んでいる最中、 過去に親しんだゲームのBGMが脳内を駆け回ったりもしました。 ストーリーの本流は、少女が行方不明の兄を探すために異世界を旅する、というもの。 ファンタジー小説です。 その旅の最中で仲間と出会い、困難のぶつかり、希望と絶望を体験する。 そうして少女は一つの成長をする。 ファンタジーの要素がこれでもか、というくらいふんだんに盛り込まれています。 少年を主人公にしたブレイブストーリ?と似た路線をたどりながら、 少女を主人公に配したことにより、まったく別のストーリーが成立しています。 小説版ブレイブストーリ?ほど、主人公が絶望的な体験をするわけではないので、 割合と明るい気持ちを保ったまま、一気読みができます。 15歳前後の主人公を描くのが多かった宮部みゆきが、 15歳前後の兄をもった小学生の少女を主人公にしたという意味でも、 新鮮な一冊。 宮部みゆきの世界観、物語感を垣間見ることもできます。
全体的に悪い印象はないのですが…
ここで出てくる冒険の結末としては、単なるファンタジーでなく、「いじめ」「10代の犯罪」という、現実問題も絡ませている小説と考えると、あのような結末で納得がいきますし、全体的に私は悪い印象は持っていません。 ただ上巻に比べ、やや評価を落としているのは、下巻に入り、「灰の男」(アッシュ)の領域(リージョン)に入り込んだあたりで、さまざまな事柄が入り組み過ぎて解釈に非常に手間取りページをめくる手が滞ってしまったことが挙げられます。 また、結末に向かうにあたり、「先が気になってしょうがない」というよりは、「思わせぶりな言動で、結末を先延ばしにしている印象」があったのも事実。 そして最後は確かに続編が出てきそうな終わり方であり、正直、アジュと再会してほしいと思うのもあるのですが、これで続編を書いてしまったら、この話は永遠に終わらないような気もしますので、ここで終わらせておいた方がいいのかもしれませんね。
うまく評価できません。
すべて読み終えてみると、厳しく評価した上巻の方が、 まだ面白かったかも。 ”友里子の冒険”がメインになるあまり、 現実世界で兄が起こした殺傷事件がうやむやになり、 これでいいの?!と思ってしまいました。 最後の最後に関しては、 続編を匂わせているような気がするのですが、 わたしとしては、「英雄の書」はこれで終わらせてほしい。 宮部作品を長いこと読んでいますが、 ここまで疑問ばかりが残った作品もなかったかと。 あとがきの作者の思い入れとは反比例した感想です。

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

[ 文庫 ]
オーデュボンの祈り (新潮文庫)

・伊坂 幸太郎
【新潮社】
発売日: 2003-11
参考価格: 660 円(税込)
販売価格: 660 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 200円〜
オーデュボンの祈り (新潮文庫)
伊坂 幸太郎
カスタマー平均評価:  4
オーデュボンの祈り - この作者の小説は苦手です
ひょんなことから孤島を訪れた青年が、案山子殺し事件に巻き込まれていく物語。 なぜこの作者の評価が高いのか全然わかりません。 長く生きて、知識が高いはずの案山子が、まったく賢そうに見えません。気になることだらけでした。 どこかで見たようなつたない文章、思わせぶりでつまらない複線、女や子供をうまく描けない、など、悪いところばかりが印象に残っています。 深いことを考えず、雰囲気だけで軽く読書がしたい人にはいいのかもしれません。わかりません。
深みのない コピー商品
‘ポスト村上春樹’という言葉が好きな人はお勧めです。
超悶絶級の奇跡を貴方へ
主人公が安易な思考でコンビニ強盗を行い、 偶然、昔の同級生と会い、また偶然、護送中に交通事故が発生し逃走し、 さらに偶然、萩島の住人の轟に助けられ島に連れて行かれる。 最初から偶然が多すぎやしないか? おまけに連れて行かれた島は日本なのに 外部とのやり取りが全くない島って…、設定ありえなくない? カカシが喋る時点でリアリティも糞もないわけだが。 島の住人のサクラが人を殺しても、 殺される人間に問題があるから仕方がないとか、サクラに殺されるのは災害みたいなもんだと 無茶苦茶な設定で笑えましたよ。 島で起こる連続殺人のトリックも笑えました。 主人公の昔の悪い同級生も警察官なのに暇人ですな?、 そんな奴が警察官になれたのもすごいな?、全く感心しました♪
受け入れることの大切さ
初めて読んだ作品がデビュー作でした。途中から、吸い込まれるように読み続けました。とても面白かったのですが、終わり方が少し物足りなかったかな!?でも、その後の作品のプロローグなのかもしれません。作者の人生観や社会風刺がきちんと書かれている。世の中には、色々な人間がいて、感じ方も多種多様。その人に欠けているものをも含めて受け入れてやることで、違う本質が見えてくる。弱者に優しく、傲慢な人には手厳しい、素敵な作品でした。
キャラクターにすごく魅力を感じる小説
伊坂幸太郎のデビュー作。シュールな世界観と魅力的なキャラクターが織り成すミステリー。 とにかくキャラクターが奇抜。キャラ付けがしっかりとされているので読んでいて楽しい。舞台が日本から隔離された小さな島ということで非現実的。それでいながらその島ではそれが当たり前なところが、我々が感じる常識というものは結局自分のまわりにしか適用されないものなのだと考えさせられる。 話の間で時折挟まれる主人公の祖母の話や、本土にいる元恋人の話など補足的に入っているのが面白かった。そして最終的に挟まれる話はすべて重要なものなのだとあとで気づく。ひょっとしたら僕が気づくのが遅かったのかもしれないけどとにかく大切なエピソードであった。 分類としてはミステリーなんだろうけど、ファンタジー要素も入っているのでかんたんにカテゴライズ出来る小説ではないと思う。ただ、最後にあっといわせる手法がとてもミステリーらしいのでミステリー小説なのだろうと思う。 デビュー作ということで伊坂ワールド全開なこの小説。案外読む人を選ぶ小説かもしれない。

英雄の書 上

[ 単行本 ]
英雄の書 上

・宮部 みゆき
【毎日新聞社】
発売日: 2009-02-14
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
 Amazonポイント: 16 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 950円〜
英雄の書 上 ※一部大型商品を除く
宮部 みゆき
カスタマー平均評価:  3.5
ロードオブザリング?
 宮部みゆきは「私の好きな作家ベスト10」からはずれたことのない作家です。今まで彼女の作品を途中で投げ出したことはなかったのですが、これがその初めての本となりました。  「ロード・オブ・ザ・リング」と「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を足して2で割ってぬるま湯で10倍くらいに薄めた感じです。残念っ!
感情移入しづらい冒険小説
宮部みゆきの新作。著者の作品は必ず読んでいますが、著者の構築する 世界観の緻密さには、いつも感心させられます。 主人公は小5の少女、兄を助ける為に冒険に旅立ちます。ストーリーが どんどん展開し、楽しく読み進んでいけるエンターテイメント小説と なっています。イメージがどんどん広がる細かな記述もあいかわらず。 加えて、本著では、著者が愛する”物語”に対する敬意、愛情が心地 良いです。 但し、主人公にはなんとなく感情移入ができず。自分とは年が離れ過ぎ ているからか(『ICO』や『ブレイブ・ストーリー』は大丈夫だったのに)、 あまりに主人公が理性的だからか。。。 個人差があるとは思いますが、僕としては、ちょっとだけ消化不良な 感触が残るファンタジーです。
まんねり物語
宮部作品の典型的ストーリー、子供が主人公のアドベンチャー作品。主人公ユーリの兄の死体は一体どこに?つじつまの合わない箇所が多すぎ。しかもエンディングは次回作を示唆している。やり過ぎ感が多々ある。これまで、ほとんどの宮部作品は読み尽くしてるが、そろそろ飽きた。宮部さんを知ったばかりの人向け作品。「タンスの扉を開けると・・その先は・・」と」どっかにあったような、ベタな始まりに慣れてる人は、この作品が良いかも。
設定が理解できない
無名の地の設定が甘いような気がする。 何もかも無、名前無きモノなのではないのか? キャラ設定も甘いような気がする。 物語、紡がれたモノが「善悪」を生み出す? 善悪の区別すら物語が決める? う?ん、ついていけない・・・ 物語にこだわるのなら、もっと言葉(言霊)のような 設定が必要なような気がする。 本当はもっと長い物語にするつもりだったのでは?
またひとつの宮部みゆきワールド
難解だった。それは、「模倣犯」のような、一見関係のない登場人物が最後には見事にひとつのつながりとなるようなものでもなく、「ブレイブストーリー」のような冒険物とも違っていた。江戸人情の世界を描いた時代物の世界でももちろん無い。宮部みゆきの創造力とは、いったいどこに源泉があるのだろう。 主人公は、小学生と人間がつむぎだした数々の本。そこに、みゆきワールドが広がる。根気のある人にはお勧めの書だ。

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 更新日 2009年5月10日(日)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク

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