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白夜行 (集英社文庫) 機動戦士ガンダムUC (6)  重力の井戸の底で (角川コミックス・エース) 眠りの森 (講談社文庫) 聖女の救済 MORI LOG ACADEMY 13 (モリログ・アカデミィ 13) (ダ・ヴィンチブックス) 機動戦士ガンダムUC〈3〉赤い彗星 (角川コミックス・エース) ZOKURANGER レインボーズ・エンド上 (創元SF文庫) 獣の奏者 I 闘蛇編 どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)
白夜行 (集英社文庫) 機動戦士ガンダムUC (6) .. 眠りの森 (講談社文庫) 聖女の救済 MORI LOG ACADEM.. 機動戦士ガンダムUC〈3〉赤い.. ZOKURANGER レインボーズ・エンド上 (創元.. 獣の奏者 I 闘蛇編 どちらかが彼女を殺した (講談..

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白夜行 (集英社文庫)

[ 文庫 ]
白夜行 (集英社文庫)

・東野 圭吾
【集英社】
発売日: 2002-05
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 1,050 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 200円〜
白夜行 (集英社文庫)
東野 圭吾
カスタマー平均評価:  4.5
感情移入できる登場人物が居ない
東野さんの作品のほとんどですが、登場人物の外観に関する描写が少ないです。特に男性の。 この作品も、女性主人公、その友人、男性主人公の母や恋人、御曹司の恋人など、女性の外観描写は細かく、脳内での再生が容易なのですが、男性の描写がなくあいまいとした感じでした。 作品としては、すべての謎は解決されていません。2回読み直しましたが、複線は完全に回収されていません(例:男性主人公の偽名の由来、遅漏の原因、女性主人公の生き様の理由、何人途中で登場しなくなった中学時代の友人など)。ここらが消化不良。想像にお任せしますって感じかな? また多数の方が指摘しているように、男女の主人公の心理描写が皆無で、結局だれになりきって読めばよいのか分かりませんでした。この二人視点でのストーリーをいつか読みたいものです。
カメラの目線
3年ぐらい前に私は初めてこの小説を読みました。 レイプや性交、殺人の描写、救いの無い結末に「こんな小説もあるんだ」と衝撃を受けたのを覚えています。 (ちなみに、この作品が私の東野圭吾デビュー作品だったので、この人はなんて暗い話を書く人なんだと思いました) 高2になった今改めて読み返すと、東野さんはこの話には救いも共感する要素も用意していないのではないかと思いました。 ある出来事によって心のどこかが結果的に損なわれた男女を、第三者というフィルターを通したカメラで追っているだけなのでは? そして、何を感じるかは読者次第という事にしたかったのではないかと思います。個人的な意見ですが。 そんな感じで、堕ちる所まで堕ちたように見える雪穂がこの先どう生きるのか考えるとかなり怖いです。
「物語として」はとても面白いです
東野圭吾を代表する作品で、たしかにとても面白い小説です。 読んでみる価値は十分にあると思います。 ただし、一点気に受け入れられないところがあります。 それは人間の「気持ち」に関する部分です。 あまりにも非現実的すぎます。 この作品は、二人の少年少女が大人になる過程を描くものです。 しかし、人生においては様々な環境の変化や人間関係の変化が、 起こるのに、幼馴染の二人が、大人になるまでずっと密かに 関係を続けるというのがどうもしっくりきません。 多感な時期まで乗り越えてきているのであろうに、気持ちの 移り変わりがないなんて・・・。 まして、お互いに複雑な環境で育ってきて、ずっと裏で関係を 継続する・・・。 人間の気持ちなんて移り変わるというのは、皆さん自分自身が 一番良く分かっていると思います。 個人的な意見ですが、面白かったのはあくまで「物語として」です。
余韻がいつまでも残りました。
とにかく長いので、真ん中あたりでは、淡々と同じ書き方の短い話を繰り返さないで、ここらあたりから、がらっとテイストを変える工夫とかしてくれないのかな、なんて思ったりもしましたが、最後のほうで謎が解けるにしたがって、二人の男女のそれぞれの秘めた思いを想像してしまい、最後まで読んだときには、ずしーんと重い人生がのしかかってくるようでもありました。プツッと切れるような終わり方も、その人の生き様を表わしているかのようで、個人的には好きでした。薄暗がりの世界に行き、だれにも知られないまま共生する男と女、二人に関わったために次々と起る悲劇……。思う存分、堪能できました。オススメです。
無駄に長いだけの作品
東野ファンの友人から借りて読んだが、正直どこがいいのかわからない。 これだけの長さの小説を読んで疲れだけが残った。 東野作品を読むのはこれで三作目だが、前二作(秘密、容疑者X)は最後に落ちのようなものがあってそれなりに楽しめたが、この作品にはそれすらない。主人公の二人を取り巻くいろんな登場人物があらわれいろいろな出来事が起き、最後にはそれらがきっとあっと驚く結びつきを見せるのだろうと期待して読んでいただけについにそれらが何も語られずに終わったのには驚いた。 最後まで読んでつい私の口から洩れた言葉は「で?」だった。 消化不良の残る作品である。

機動戦士ガンダムUC (6)  重力の井戸の底で (角川コミックス・エース)

[ 単行本(ソフトカバー) ]
機動戦士ガンダムUC (6) 重力の井戸の底で (角川コミックス・エース)

・矢立 肇 ・福井 晴敏 ・富野 由悠季
【角川グループパブリッシング】
発売日: 2008-10-25
参考価格: 693 円(税込)
販売価格: 693 円(税込)
 Amazonポイント: 6 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 379円〜
機動戦士ガンダムUC (6)  重力の井戸の底で (角川コミックス・エース)
矢立 肇
福井 晴敏
富野 由悠季
カスタマー平均評価:  3.5
木馬もどきはなぜ大気圏を飛行できるのか
 「ラプラスの箱」のなぞを一つずつひもといてゆくストーリーは、アニメ・ガンダムの物理的な破綻を一つずつ再構築してゆく手順と重なる。今回手がけられたのは、ミノフスキー・クラフトという説明だ。航空力学を無視した形状の宇宙戦艦が、大気中をぷかぷか飛行してしまっているアニメの矛盾を、福井はミノフスキー・クラフトという未知の技術で説明した。力業である。こうなりゃ唯一ブラックボックスとなっているミノフスキー粒子に、すべてかづけてしまえばいいのである。  ほとんどストーリーの進展がないので少々ダレたが、その分終盤のアクションシーンは圧巻。ユニコーンとデルタ・プラスとの連携ミッションはわくわくして読めた。
ストーリーだけでなくドラマを楽しむ
ストーリーの進展がほとんど無いという批評が多いようだが、この巻では登場人物のドラマが中心だ。 ジンネマンの過去(これは5巻冒頭の伏線回収)、バナージの成長など、物語の厚みを増す要素が満載だ。特に、ジンネマンと殴り合い「それでも」と叫び続けるバナージの姿には胸を熱くさせられる。確かに「ラプラスの箱」の謎はほとんど進展しない。しかしストーリー展開や戦闘だけでなく、登場人物の熱いドラマで物語を引っ張っていくのが福井作品ではないだろうか。
確かに「宇宙世紀」
バナージの成長を窺うことの出来る第6巻。 お約束とも言える巨大MAとの戦いは、文字通り手に汗握るものでした。 最後の最後に登場した「黒いユニコーン」も、次巻への期待を膨らませてくれます。 自分は「ガンダム」と言う作品も、結局は一つのエンターテインメントに過ぎないと思っています。 なので基本的に、00のような最近の作品を真っ向から否定する気はありません。 「ガンダム」というよりも一つのエンターテインメントとして観れば、どの作品も普通に楽しめますし。 (それでも種はちょっと許し難い点がありましたが) ですがユニコーンを読んでいると、やはりというか「ああ「ガンダム」だねぇ」と思ってしまうのもまた事実。 偏にこれは、宇宙世紀作品の持つ「重さ」故ではないでしょうか。 非宇宙世紀作品がアフターウォーやらアフターコロニーといった独自の歴史を歩み(まあ∀で一応補完されてはいます)、 そのシリーズ一つでとりあえず完結しているのに対し、宇宙世紀作品はファーストだけでは終わらず、 そのままVまで続いている(厳密にはもっと先もあります)という「流れ」、スケールの大きさという点で、 非宇宙世紀作品とは一線を画しているのだと思います。 だからといって最近の作品を「面白くない」などとは言いません。 Gにも、Wにも、Xにも、∀にも、宇宙世紀作品とはまた違った面白さがあります。 宇宙世紀作品とは余りにも趣が違いすぎると言うだけでもう受け入れないというのは、 はっきり言ってしまうと、単に精神的に狭量なだけではないでしょうか。 ただ、久しく宇宙世紀ガンダムに触れていなかった身としては、 「ユニコーン」の漂わせるUC――宇宙世紀の匂いは、ひどく懐かしさを感じさせるものでした。 ファーストやZ、ZZや逆シャアといった宇宙世紀作品を観ていた、或いは読んでいた頃に感じたものと同じ匂いを、 この「ユニコーン」という作品からは感じ取れるのです。 「ユニコーン」を読み始めた時は、それがとても嬉しかった記憶があります。 まさかこんな形で、また宇宙世紀を楽しめるんだなぁ――、と。 何だか纏まらなくなってきましたが。・・・・とどのつまり、「ユニコーン」は面白いと言うことです(何) 上で散々アレコレと書き殴っていますが、正直読んでる最中はこんなこと全く考えちゃいません。 読み終わった後でようやくそんな風に想っただけの話です。 怒濤の展開に、揺れ動き複雑に交錯する感情・思惑。それを処理するのに手一杯で、 他作品がどうのこうのだなんて考えてる暇はありませんでした。 結局の所、エンターテインメントというモノは熱中できれば面白く、そうでなければつまらないと言うだけです。 あくまで個人的な主観ですが、それで言えば「ユニコーン」は確かに熱中できる、とても面白い作品だと断言できます。 自分は既に発売されてしまっている7巻をとっとと買って、続きが読みたくて仕方ありません(笑) ※蛇足。 4巻から変わった絵がどうのこうのと言われてますが、そんなちゃちな理由で読みたくないとか言わず、文章で判断して下さい。 絵なんて飾りです。偉い人にはそれが分k(ry ・・・・まあ、正直自分も安彦氏の絵の方が好みではありますが(何) あと装丁が漫画と区別付かないとかでまたどうのこうの言われてますが、これも上と同じく。 そんな思わず悲しくなるような理由で一々怒らないで下さい。装丁なんて飾(ry
首都ダカール炎上、そして理不尽に人は死んで行く
年末からガザへのイスラエルの空爆が始まった。パレスチナ問題は泥沼である。本作の戦争もまた同様に泥沼である。かつて黒人奴隷の積み出し港であった連邦軍の首都ダカールでイスラムの残滓が怨念による理不尽なテロを遂行し、主人公バナージは図らずも仲間であるそのテロ遂行者に立ち向かう。 ストーリーの進展は少ない。サイコガンダムとフォウやプルの関係を意識してか黒いユニコーンガンダムとマリーダ(プル12)の登場が本当に必要なのか今は分らない。ただ、戦争とは余りに理不尽なものであるということ、そして、その戦争の中で少年バナージが少しずつ知識と経験を得て自分の頭で考え行動していく姿だけはしっかり描かれており、次巻に期待したい。
いいかげん長すぎる
続巻も発売されてだいぶ経つわけですが・・・読み終わっていません。なぜかというと、率直に言ってつまらないからです。3巻くらいまでは内容も充実していて面白かったのですが・・・。 政治的な絡みを書くわりに背景の描写に乏しく、思想と宗教に踏み込むが薄っぺらい。そして、戦時中でもないのに(おそらくは玩具メーカーの思惑によって)次々と現れる新型メカ。新型メカの威力を誇示するためだけに無意味に殺傷されていく人々。そして話の本筋である「ラプラスの箱」「ユニコーンの秘密」「カーディアス・ビストの計画」は全く進展無し!!。 「ちょっと人気が出ちゃったから、出来るだけ引っ張って儲けるだけ儲けよう。」そんな打算が透けて見えるようです。 やはり地球上でのロボット兵器の運用に無理があるのか、今回はガンダム世界の魔法の粉「ミノフスキー粒子」が大活躍です。「物理的常識を完全に無視する!!」って・・・なに?。リアルな軍事描写に定評のある作者でしたので、期待していただけに残念です。 うすーく・ながーく引き伸ばされたストーリーを読むのは苦痛でしかなく、しかもこのペースでは完結するのは20?30巻でしょうか?。正直に言って最後まで読む自信が無くなりました。刊行ペースを落としても一向に構いませんので、もう一度ストーリーとプロットを見直すべきだと思います。

眠りの森 (講談社文庫)

[ 文庫 ]
眠りの森 (講談社文庫)

・東野 圭吾
【講談社】
発売日: 1992-04
参考価格: 580 円(税込)
販売価格: 580 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 200円〜
眠りの森 (講談社文庫)
東野 圭吾
カスタマー平均評価:  4.5
夢を叶えるためには、何かを犠牲にしなければならない
本作は、高柳バレエ団を舞台とする連続殺人・殺人未遂事件の真相解明に、 お馴染み加賀恭一郎刑事が挑むというものです。 バレエ団という、素人考えには非常に華やかに思える集団の舞台裏では、 バレエに全てを捧げたストイックな人間模様が展開している。 そして、加賀をはじめ、捜査官たちの予測は次々に裏切られていく。 ついに真相を見破った加賀の見たものは…。 タイトルの「眠りの森」とは、チャイコフスキー作曲の超有名作品に由来します。 ちなみに、魔法によって100年の眠りにつくこととなった悲劇の姫君の下に、 王子が現れるという筋が有名ですが、本作の「王子」とは…そう、加賀恭一郎なのです。 本作は、終盤の展開の美しさと物悲しさが印象的な、人気のミステリー作品です。
驚きと悔しさと爽やかさが共存している作品
 タイトルの「驚きと悔しさと爽やかさが共存している作品」というのは東野作品で「推理小説」に分類されるものに共通していえることです。  いつも東野圭吾に勝負を挑み、負けています。読みながら、驚きの声を上げ、読んだあとは悔しくてしょうがありません。しかし、なぜか読んでしばらくすると爽快感が起こります。「本当に東野圭吾は素晴らしい作家だ」とこのときしみじみ思います。本作品でも、同様でした。  私は今後も東野圭吾に勝負を挑み続けます。そして、また同じことを繰り返していくことでしょう。
奇麗事なく非常にリアルに描かれています
加賀恭一郎シリーズ、第二弾。 バレエ団を舞台とした、一連の事件、そして加賀恭一郎とバレリーナ、浅岡美緒の悲恋物語。 あらゆる部分が、奇麗事なく非常にリアルに描かれていると感じました。 まず、捜査の進められ方。理論整然と捜査が進む、「いかにも小説」といった展開ではなく、捜査員が何度も何度もバレエ団を出入りする所や、状況から仮説を立てるにあたる、捜査員同士のやりとりなど、まるで現実の捜査模様を垣間見ているようなリアルさがあります。 また、バレエ団という特殊な団体の内情。日頃私達が舞台上で見るバレエの美しさではなく、その裏舞台で見られるダンサー達のストイックさ、そしてバレエ界の厳しさが強く強く伝わってきました。 そして、若き加賀恭一郎の、1人の刑事としての自分と1人の男性としての自分の狭間で微妙なバランスを保ちつつも捜査を進めている様子は、初めから激しく恋心を表に出すよりも、むしろその気持ちの強さを感じ、ラストはとりわけ胸が締め付けられるものを感じました。
加賀刑事の悲しい恋
加賀シリーズ2作目、とあるバレエ団で起きた悲劇の物語。 加賀刑事がバレリーナの1人である浅岡美緒という女性に恋をするのだが、 刑事としての彼の魅力と、1人の男性としての彼の魅力、その双方がたっぷり描かれている。 バレエってあまり馴染みのない世界だが、ダンサーたちの踊りに対するストイックな姿勢や人間関係、 それらの独特な空気がすごく分かりやすく書かれていて夢中になって読んだ。 想像を絶する努力で築きあげられた"プリマドンナ"の地位、 それはどんなことをしてでも、守らなければならないもの。 華やかな世界の裏側に隠された彼女たちの苦悩・・ちょっと悲しい物語だが、 加賀刑事の美緒に対するピュアな恋心がそれを大きく救ってくれているように感じた。 それがこの作品の醍醐味であり、全てである。
とっても綺麗な作品です。
読み終わった後,とっても切なくて,でもとても綺麗な物語だと感じました。バレエの練習をしている風景や,発表の舞台,加賀刑事の表情などとても頭の中で思い描きやすかったです。加賀刑事のファンになってしましました★ 読みやすいし,何度も読みたいなと思える作品です。読んだことがない人は是非読んでみてください。

聖女の救済

[ 単行本 ]
聖女の救済

・東野 圭吾
【文藝春秋】
発売日: 2008-10-23
参考価格: 1,700 円(税込)
販売価格: 1,700 円(税込)
 Amazonポイント: 17 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 677円〜
聖女の救済 ※一部大型商品を除く
東野 圭吾
カスタマー平均評価:  4
犯人の存在感
映像を観たせいで湯川の声が福山雅治さんの声になり、時々内海刑事が柴咲コウになってしまう。この小説は映画にはならないのだろうか。映画になるのなら犯人はどんな俳優さんが演じるのだろう。この本の犯人は怖い。この怖さ、存在感は想像の世界にのみにあるような気がする。東野さんの挑戦だろうかと思った。トリックがもう少し納得させられるものだったらもっと嬉しかった。
タイトルの意味がわかったときゾッとしました
犯人はわかっている。でも、その人物には鉄壁のアリバイが・・・。 どうしてその人物に犯行は可能だったのか・・・・。 緊迫感やスピード感は少ない物のただ一つの答えを追い求めるだけのシンプルさで読者をグングン引っ張ります。 最後の方でタイトルの「救済」の意味がわかったときはゾッとしました。 通常ではありえないようなトリックを可能にさせたのは犯人の凄まじいまでの執念・・・。 綾音さん、宏美さん、潤子さん・・・女心の深みを解き明かすには、やはり内海刑事の女性ならではの発想は不可欠だった。 はじめはいつか映像化するために無理やり登場させたキャラに思えたけど、 内海刑事なしではこの事件の本当の意味での解決は不可能だったかも!? 今作の主人公はあくまで女性たち。 トリックの不可能さに驚くよりも、女の情念の深さを読むべき作品だと思います。
逆転の発想
本作は、ガリレオこと湯川准教授が活躍する長編の第2弾です。 「容疑者Xの献身」「悪意」「眠りの森」等の要素が盛り込まれていると思いました。 すなわち、被疑者の直情、犯行方法と動機の解明が主眼、刑事の心の動揺、 といった要素が本作を構成していると思えるのです。 特に好きなのは、草薙刑事の揺れる想いであり、冷徹に振舞うべき捜査官が、 ほのかに抱いた恋愛感情に苦悩するという心理描写に共感を覚えます。 新キャラ内海刑事の融通が利かないとでもいうべき、冷静沈着ぶりも、 草薙の揺れを浮き彫りにする効果を発揮していると思います。 反面、犯行方法と動機については、 「虚数解」というキーワードに象徴される、 殺そうとするのに…という、逆転の発想に目新しさを感じますが、 どうも非現実的に思えてなりませんでした。 ガリレオ長編としては、「容疑者X?」の方がお薦めではあります。
微妙だなぁ。。
「容疑者x」以降、東野さんちょっとパワーが落ちてるような気がする。 もちろん今作も、読み易さは抜群だし、そこそこ魅力的なキャラクターが出て、 まあトリックも(ありえないながらも)「ほぉ?」と感心するような内容です。 ただ、全てにおいて中途半端な感が否めませんでした。 まず刑事側が、草薙1人体制から草薙&内海の2人体制にシフトした事によって どうしても焦点がぼやけてしまう。特に内海が中途半端。 各種のヒントや内海が綾音を怪しいと思う観点がどうも唐突すぎる。 で、それを「お前は勘が鋭いから」の一言で済ませてしまう。。。 あとは湯川。 今までも協力してもらってるからと言って、あれだけ内部情報をリーク させるのはどうかと思うし、何だか物語を無理矢理収拾させるための 「都合のいいキャラ」に成り下がってるような。。 ガリレオ長編という事で、どうしても容疑者xと比較してしまうんですが、 あの時の湯川と石神の息がつまるような頭脳戦や、クライマックスの衝撃、 それらに比べると、何とも中途半端な感じがします。。 東野さん好きなんですが。。最近どうも、、ね。。
草薙刑事と内海刑事が活躍
ガリレオシリーズの長編。 「おそらく君たちは負ける。僕も勝てない。これは完全犯罪だ。」 帯を読んだ時点で、湯川を苦しめるほどの 難事件なんだろうなぁ…と予測。 読み始めると、先が気になってどんどん読み進められる。 今回は、犯人はわかっているけれど トリックがわからない、という事件。 そして、今回は、草薙刑事と内海刑事が大活躍。 内海刑事はドラマのイメージが先入観としてあったけど 原作の方がしっかりしてる感じ。 常に冷静で、女性ならでは、の勘で、どんどん核心を突いていく。 ま、ちょっと強引すぎる点もあったけど(苦笑) 草薙刑事も、今までの頼りないイメージから ちょっと浮上した感じかな? そのせいか、湯川の存在感がかなり薄め…かも。 あと、今までの作品に比べて ドラマのイメージが定着してしまって 頭の中にドラマのキャラクターが浮かんでくるのは よかったのか悪かったのか(笑) トリック自体は、湯川が語る通り「虚数解」。 「理論的には考えられるが、現実的にはありえない」 う?ん…さすがにかなり強引さは感じられたけれど そこまでに至った綾音の心情を考えれば可能なのか。 義孝の性格は女の敵だと思うけれど それでも、やっぱり東野圭吾に描く女性像は 芯が強く、そして恐ろしい。

MORI LOG ACADEMY 13 (モリログ・アカデミィ 13) (ダ・ヴィンチブックス)

[ 文庫 ]
MORI LOG ACADEMY 13 (モリログ・アカデミィ 13) (ダ・ヴィンチブックス)

・森博嗣
【メディアファクトリー】
発売日: 2009-03-25
参考価格: 777 円(税込)
販売価格: 777 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 400円〜
MORI LOG ACADEMY 13 (モリログ・アカデミィ 13) (ダ・ヴィンチブックス)
森博嗣
カスタマー平均評価:   0

機動戦士ガンダムUC〈3〉赤い彗星 (角川コミックス・エース)

[ 単行本(ソフトカバー) ]
機動戦士ガンダムUC〈3〉赤い彗星 (角川コミックス・エース)

・福井 晴敏
【角川書店】
発売日: 2007-12
参考価格: 672 円(税込)
販売価格: 672 円(税込)
 Amazonポイント: 6 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 79円〜
機動戦士ガンダムUC〈3〉赤い彗星 (角川コミックス・エース)
福井 晴敏
カスタマー平均評価:  4.5
フル・フロンタルが3倍速な理由
 ガンダム世界を成立させたのは、一にも二にもミノフスキー粒子である。こどものおもちゃだった戦闘ロボットという存在をリアルな兵器として再生させたのは、誘導ミサイルの無効化と有視界戦闘という設定である。福井はこれを徹底的に意識して小説を書いている。ともするとガンダムファンは「そんなのちょっとくらいいじゃん」と甘くなりがちな部分である。しかしそれではガンダム文化は成熟しない。  福井はガンダムをハードSFとして再構築しているのだ。その一つが、AMBACシステムである。宇宙戦でのモビルスーツに手足が必要でないということは、ファーストガンダムのジオング登場場面で、奇しくも技師の口から有名なセリフが飛び出している。「足なんて飾りですよ」と。だが、私たちはそれに目をつぶり続け、パーフェクトジオングなんてガンプラまで喜々として作っていた。だが福井はこのごまかしを見逃さない。AMBACシステムという姿勢制御法で高い機動性を発揮するため、モビルスーツには相当質量の手足が必要である、と定義する。見事である。  そして、今回挑んだのは「なぜシャアは3倍速で移動できたのか」だ。マシンの性能を3倍にできるノウハウがあるなら、なぜ生産ラインに反映できないのか、というアニメのタブーに挑戦した。えっ石蹴って加速してたの?フル・フロンタルの超絶的な操縦テクニックがあってこその3倍速なのである。さて次はどの矛盾に取り組むのか。
芥川賞作家辺見庸氏に通じる思想
ガンダム小説(エンターテイメント)として楽しめる一方、その裏に福井氏の思想が織り込まれている点で深みのある一流の(思想)小説だと思います。 第2巻の「内なる可能性を持って、人の人たる力とやさしさを世界に示す」というビスト財団当主の理念に続き、主人公バナージが戦争に巻き込まれ、そこに携わる大人達の言動から「どこにも悪意はない。この律儀な人達が織り成すしがらみこそが、世界の重みか」と実感する場面から、福井氏の思想は辺見庸氏のそれに感化されている。少なくとも辺見氏の著作を読み込んでいると感じました。 福井氏はその著「亡国のイージス」で、私が知る限り三島由紀夫以来、初めて文芸の世界で、「日本という国は亡国である=戦後、国としての主体性を失ってしまった。そして、我々日本(人)は今のような国防に対して無責任で主体性のない思想のまま自衛隊という形式を続けるべきなのか」という戦後のとても重要な問題を我々に投げかけましたが、 本書では、辺見氏の言うところの「無恥なる罪=行き過ぎた資本主義社会に取り込まれた我々が無自覚に生み出している多大なる罪」という問題について、ガンダムという世界観を利用して、我々に伝えよう・考えさせようと意図しているのを強く感じました。 このレビューを見る人で辺見氏を知る人は余りいないと思いますが、最終話までガンダムUCを読んだ後、辺見氏の近著を読むと福井氏の思想がより浮き彫りに感じられると思います。
亡国の姫君
前作からわずか半日後を描くシリーズ第3巻。今だ明かされない『ラブラスの箱』の謎。そして『箱』を巡る攻防についに姿を表した赤い影。ファーストシリーズを彷佛とさせる展開と、シリーズ全体でもその存在が忘れ去られていた『亡国の姫君』の登場等一見ファンならずとも納得させる作品に仕上がっている。今後の展開に期待したい。
残念。
「シャアの再来」と言われる、フル・フロンタルの描写、セリフがあからさまにシャアのまんま過ぎて、一気に冷めてしまいました。ここまでシャアのまんまで、マスク外したらシャアだった…なんてオチだったら呆れます。原作者である富野監督自ら、映画『逆襲のシャア』で「シャアは死んだと思ってもらって構わない」と言ってますから、あからさまにシャアのような言動のフル・フロンタルは受け入れ難いです。ビスト家やラプラスの箱の謎、ユニコーンのNT-Dシステムなど面白い部分が多いだけに、フル・フロンタルは非常に残念です。また、全体に映像を文字におこしただけのような文章が多く、小説としては物足りないです。
盛り上がってきました!
シャアの再来、フル・フロンタルの登場でいやがおうにも盛り上がる展開になってきました! たしかに「3倍のスピードで・・・」「当たらなければどうということはない」 などのシャアの名シーン、名セリフを連発するあたり、 少々(というよりかなり)わざとらしい。 しかし読んでいると盛り上がってしまう自分に気付きました(笑)。 これが少年時代にシャアの登場に盛り上がった世代の性なんですかね・・・ フル・フロンタルの今後のエピソードが我々ガンダム世代への受け狙いになってしまうのか、 それとも新たな仕掛けが出てくるのか、この辺りに興味が尽きません。

ZOKURANGER

[ 単行本 ]
ZOKURANGER

・森博嗣
【光文社】
発売日: 2009-04-21
参考価格: 1,785 円(税込)
販売価格: 1,785 円(税込)
 Amazonポイント: 17 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,100円〜
ZOKURANGER ※一部大型商品を除く
森博嗣
カスタマー平均評価:   0

レインボーズ・エンド上 (創元SF文庫)

[ 文庫 ]
レインボーズ・エンド上 (創元SF文庫)

・ヴァーナー・ヴィンジ
【東京創元社】
発売日: 2009-04-05
参考価格: 987 円(税込)
販売価格: 987 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 500円〜
レインボーズ・エンド上 (創元SF文庫)
ヴァーナー・ヴィンジ
カスタマー平均評価:  4
アリスにウサギ?
アリスとウサギが登場します。 となったら、ルイス・キャロルということに なりそうですが、キャロルはキャロルでも実は・・・・・ (下巻で作者自身が種明かしをしていますので、 ここでは、これ以上のことを書くことは控えます。) それはそれとして、ヴァーナー・ヴィンジはあいかわらず、 ネットの雰囲気を描写するのがうまいですね。 登場する小道具にもすぐに使ってみたいと思うような リアルさがあります。 近未来を除いてみたいとお思いの方にお勧めできるSFだと 思いました。

獣の奏者 I 闘蛇編

[ 単行本 ]
獣の奏者 I 闘蛇編

・上橋 菜穂子
【講談社】
発売日: 2006-11-21
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
 Amazonポイント: 15 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 979円〜
獣の奏者 I 闘蛇編 ※一部大型商品を除く
上橋 菜穂子
カスタマー平均評価:  4.5
獣の奏者
突然の母との別れや、様々な困難に苦しみながらも、獣と心を通わせることを望み、大好きだった母の様にたくましく生きて行こうとするエリンの姿が愛おしい。 ファンタジーではありながらも、交錯する人間の心情や陰謀、憂鬱がリアルで、物語に深みがある。 読む者を全く飽きさせず、「獣の奏者」の世界へ惹き込まれる様だった。1巻目を読むと、す ぐに2巻目が読みたくなり、図書館へ走っていってしまった。 文句なしで五つ星の作品である。
粗が目立つ作品だと思う。
何冊かこの作家さんの本を持っていますが、 今作品は他の作品群と比べて、粗が目立つ。 豊かなイメージを抑えられなくて、慌てて書いたのか? 編集にせかされたのか? それとも、ほかに何か理由があるのか? とにかく(くどいけど)雑さを感じる…… 描写がとても上手いだけに残念。 話もありきたりで、目新しい発見ができなかったも残念。
国産ファンタジーの大傑作。本書?「王獣編」と、夢中で読みふけっていました
 読み終えてから一週間経ったけれど、この作品の素晴らしさ、面白さをどう言葉にしたらいいのか、いまだに考えあぐねています。どんなに言葉を尽くしても、このファンタジーの凄さを伝えきれないような、そんな気がしてならないからです。読んでいる間もそうでしたが、読み終えてからますます、この物語には、もうかなわないなあという思いが強くなるばかりです。でも、本作品の素晴らしさを何とか自分なりに、簡単にでも言葉にして伝えたい気持ちもあって、こうして書いている次第です。  今振り返ってみて、とても鮮やかに、上手く描き出されていたなあと思うのは、主人公の少女エリンと王獣リランの距離感が変化していくところ、殊にエリンが、自分とリランとの間にどうしても越えることの出来ない、越えてしまってはまずい一線を発見して慄(おのの)くところ、そこでした。そして、その「越えてしまってはまずい一線」いうのが、王国に昔から伝わる「王獣規範」の隠された意図と実はつながっているらしいという話の構図、設定が、もう本当に上手いなあと。エリンにはどうしても納得できない、この「王獣規範」の真の意図が明らかになった時、王国建国の歴史の謎が、するするっとほどけていくのですね。ここで私はもう、「うわーっ、参りました」てな、脱帽、戦慄、感嘆の思いに駆られるしかありませんでした。  本作品の素晴らしさについては、北上次郎氏が、『小説新潮 2008年9月号』の中、「ファンタジー嫌いにすすめるファンタジー」で取り上げ、語っておられます。そのおすすめの文章を目にして、この物語と出くわしたようなわけで・・・。読んでいる間はもう、時間の経つのを全く忘れて読みふけった至福の数時間でした。心の片隅にいつまでも残るだろう、問答無用でわくわく、はらはらさせられたファンタジーです!
最高です!
凄い 最近の長編ファンタジーで一番好きです日本の作品だからかもしれませんが某超人気魔法学校物語や某吸血鬼物語よりもいいです 老若男女に最適です! 風景模写から流れるような変化の激しいシーンも とても綺麗に書いてあります 確かに 1巻と2巻はあわせて買った方がいいです 絶対に! 読み終わったあと後悔は絶対しません!  個人的にはアニメ化まで考えて欲しいです 宮崎さんに!
緻密ではあるが
緻密にがんばって作っているのは、わかりますが、物語の進み方があまりに遅すぎるのと、秘密が多すぎるのが、難点でした。 ここまでいろんなものをかくして伏線にする必要はないだろう、と。 設定がきっちり寝られているので、そこは高評価です。 ただ、主人公がおとなしすぎ、優等生すぎて、おもしろみにかけました。

どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)

[ 文庫 ]
どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)

・東野 圭吾
【講談社】
発売日: 1999-05
参考価格: 620 円(税込)
販売価格: 620 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 50円〜
どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)
東野 圭吾
カスタマー平均評価:  4
犯人を当てるのは読者
シンプルな推理小説である。容疑者は二人。ある女性が殺され、その親友と元恋人が容疑者となる。男と女。どちらにも動機はある。そして、犯人を見つける手がかりとなる物証も提示される。真犯人はどちらか。 私はこの本を読んで、アガサ・クリスティーの「ひらいたトランプ」を思い出した。おなじみ、名探偵エルキュール・ポアロが活躍する。ある部屋で、一人の男が殺される。容疑者はたった4人。トランプのブリッジをやっていた人々が容疑者となる。ポアロは、そのブリッジの記録を見て、その進行の仕方から人々の心理を読み、見事に真犯人を見つけ出す。状況や推理の仕方は違うが、的確で論理的な推理によって読者が真犯人にたどり着けるという点では共通するものがある。また、「ひらいたトランプ」で容疑者を少なくしたのは、読者に対する挑戦だと思われる。ずばりと真犯人を当ててみろと。 驚いたことに、この小説では最後まで犯人の名は明かされない。推理のためのヒントは巻末にあるが、それがなければ犯人を当てることは難しいだろう。上質のフーダニットと言える。
一度目の読後にも楽しみが残る読書好き・推理好きにはたまらない
ただいま一度目の読後です。 袋とじの解説も読みましたが、まだ犯人が分からない状態。 (ニブイですかね…?) そして、それがとっても嬉しいのです。 というのも、普通、読み応えのある作品って、 読み終えるのが悲しくて仕方ないから。 「もう終わってしまう?!!」と惜しみながら読み終えるのが常です。 こんな風に、読み終えてなお、二度目を読む楽しみを残した推理小説に わたしははじめて出会いました。 読み終えてなお、ワクワクさせる、すごい小説! 二度目を読み終えたらまたレビューを書きます!
犯人を推理するのは読者自身
読んでいる最中は加賀恭一郎vs和泉康正の対峙に見ごたえを感じつつ楽しんで読んでいましたが、「加賀恭一郎シリーズの1つ」という前知識しか持たずに読み始めたため、最後、犯人が明かされないまま終わったとき、ただ「何これ?」という印象しかありませんでした。 つまり今まで何冊もの推理小説を読み、自分なりに展開を推理しながら読んでいたつもりでも、実は「最後になれば、犯人を明かしてくれる」という考えの下、ストーリーに身をまかせていただけにすぎなかったのですね。 しかしこれは、犯人をつきとめるのは、加賀恭一郎ではなく読者。つまり、読みながら細部に注意を払い、自分で推理をしていく小説。 そして袋とじに、犯人をつきとめるにあたり、重要なヒントが解説されています。 ただこの袋とじ、「手引き」という割には非常に回りくどいため、読んだ瞬間に「そうか!」と、ストンと腑に落ちたかのごとくわかるものではありませんでした。 考えても見ればこの袋とじは「種明かし」ではなくあくまで「ヒント」。だから答えをそのままズバリ書くわけにもいかなかったのでしょうし、おそらく他にはないこの形式を手がけた段階で、東野氏自身も手探り状態だったのではないかとも考えられますが、同形式の『私が彼を殺した』では、袋とじの手引きはよりわかりやすさが向上していると思ったため、星を-1とせていただきました。 そんなわけで私、袋とじを読んだあと、何度も本文と解説を行ったり来たり。こんなに脳を使ったのは何年ぶり(何十年ぶり?)だろうか、という状況。 でも他にはないこのような形式、私はわりと気に入りました。また出して欲しいです。
どちらかが彼女を殺した
最後までモヤモヤするおはなし 因みにうちは分からなかった 謎解き好きなら解いてみな(・∀・)アラヨット
読者に推理させるのが売りですが・・・
本作は、ある女性の死を巡り、 自殺に見せかけた殺人に違いないと確信した警察官の兄の執念と、 追い詰められる二人の有力な被疑者、 そして自力救済を許すまじとして立ちはだかるお馴染み加賀刑事の攻防戦を描くものです。 同じ趣旨の「私が彼を殺した」に比べると、 被疑者の数や話のシンプルさゆえ、より真犯人探しは容易であると考えます。 が、個人的に印象深かったのは、謎解きよりも生前の被害者の心理の動き、 募る孤独感と束の間の恋、そして残酷な裏切りと兄への甘えといった描写でした。 結局、哀しくも彼女は二人の被疑者に命を狙われる…。 何か被害者に感情移入させられまくりでした(涙)

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 更新日 2009年5月10日(日)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク

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