売れている日本文学作品をAmazon売上ランキングで紹介します!

日本文学☆ランキング

1,500円以上で送料無料! ※一部大型商品を除く     カートをみる |  ヘルプ
文芸作品
歴史・時代小説
経済・社会小説
エッセー・随筆
ミステリー・サスペンス・ハードボイルド SF・ホラー・ファンタジー ロマンス 詩歌 全集・選書 評論・文学研究 伝記・人物評伝 文学賞受賞作家
サブカテゴリ
    文学・評論
   文学賞受賞作家
   芥川賞
   直木賞
   谷崎潤一郎賞
   三島由紀夫賞
   山本周五郎賞
   ノーベル文学賞(1901-1950年)
   ノーベル文学賞(1951年-)
   ブッカー賞



特集
   山本一力
   司馬遼太郎

◇このサイトはAmazon.co.jpと連携しています。ショッピングカートはAmazonのものを利用しています。
◇販売事業者はAmazonとなりますが、商品選定等についてのお問い合わせがありましたら、フッターにありますメールリンクからご連絡下さい。



**お店のPR**
<相互リンク>
AmazonMall0
AmazonMall2
AmazonMall3
AmazonMall4
AmazonMall5
AmazonMall6
AmazonMall7
AmazonMall8
TomatoChips
MensWathch
LadysWatch
ShopResort
PremMarket
PremShop
SavePrice
限定ミッキー腕時計
オイルキャンドル
OMEGA格安
海外ブランド財布格安
グッチ格安
ブルガリ格安
プラダ格安
コーチ格安
お祝いに胡蝶蘭
逸品堂Mens支店
逸品道Ladys支店
羽根布団10点
羽根布団8点
AkiraZon
AmazonMall001
AmazonMall002
AmazonMall003
AyaZon
声優Zon
USBjunky
PC_LIFE
あかちゃんのおもちゃ
エレキギター
電車のおもちゃ
浄水器屋
何でも収納屋
電動工具屋
ラジコン屋
はんこ屋
防災防犯屋
サイエンス屋
ミニカー屋
ケース売り屋
G-SHOCK堂
kinsen.com
usb.kinsen.com
SavePrice

AmazonMall012
AmazonMall013
AmazonMall014
AmazonMall015
AmazonMall016
AmazonMall017
AmazonMall018
オススメ腕時計
オススメ羽根布団
オススメ!ミッキーマウス腕時計
オススメMP3プレーヤー
オススメ美容器具








 

文学賞受賞作家

アイテム一覧
31 32 33 34 35 36 37 38 39 40
その日のまえに (文春文庫) 海辺のカフカ (下) (新潮文庫) W/F ダブル・ファンタジー 海辺のカフカ (上) (新潮文庫) 竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫) 竜馬がゆく〈5〉 (文春文庫) ビジネスマンの父より息子への30通の手紙    新潮文庫 きみの友だち (新潮文庫) 仮想儀礼〈下〉 TOEICテスト出まくりキーフレーズ 【CD付】
その日のまえに (文春文庫) 海辺のカフカ (下) (新潮文.. W/F ダブル・ファンタジー 海辺のカフカ (上) (新潮文.. 竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫) 竜馬がゆく〈5〉 (文春文庫) ビジネスマンの父より息子への3.. きみの友だち (新潮文庫) 仮想儀礼〈下〉 TOEICテスト出まくりキーフ..

  1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14 
4 / 50


その日のまえに (文春文庫)

[ 文庫 ]
その日のまえに (文春文庫)

・重松 清
【文藝春秋】
発売日: 2008-09-03
参考価格: 610 円(税込)
販売価格: 610 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 418円〜
その日のまえに (文春文庫)
重松 清
カスタマー平均評価:  4.5
いろんな優しさ
自然な優しさ、表面的な優しさ、不器用な優しさ、自分勝手な優しさ、愛のある優しさ。優しさにはいろんなカタチのものがあると私は思います。 本書ではこういったいろんな優しさが散りばめられていて、読んでいて色々考えさせられます。特に後半に出てくるたった7文字の言葉には誰もが熱くなってしまうでしょう。 物語自体はとても穏やかで平坦な感じですが、中身はとても良いので是非多くの人に読んでもらいたい一冊です。
面白かった けど
1作1作が独立して連作になっていて最後にそれぞれが繋がりをもって納得! というような 最近ありがちなパターン そつなくまとまっていているのだが、内面描写がもっときめ細かくあるかな と 期待していたのだが 残念 さらっと読むにはいいかも
だれにでもその日がやってくる
   愛する人の最期がわかってしまったとき  残されるひとはその人が生きているあいだと  本当にいなくなってしまう,そのあとと  そして「いなくなるその日」をイメージするでしょう。    重松清さんは淡々と,とも激情的ともつかない  じわっと熱く,深くあたたかなまなざしを  この短編集のなかにそそいでいます。  だれにでも訪れ来る「死」。  迎える準備をしている人もいれば  唐突に迎えることになる人もいます。  この物語に登場する「死」を迎える  ことになる誰もが,どれだけ深く慟哭したでしょう。  この物語に登場する「死」を見守る  ことになる誰もが,どれだけ苦しみを抱いたでしょう。        わたしはこの本に出会ってこころをうたれ  いつか来る夫の死がわたしよりも先だったら・・  とイメージし。涙が止まらなくなりました。
○○してもいいよ。
生と死の短編集です。 本のタイトルになっている「その日のまえに」は、「その日」、「その日のあとで」の 3部作になってますね。 死は必ずやってくるものであって、ある日突然その死を見つめ直すことになったら。 自分ではなく愛するひと、大切なひとの余命を知ってしまったら。 きっととても動揺するだろう。 セカチューのように愛するひとの死をテーマにした話は 数多く生まれてきてはいるけれども、重松清の書く話は落ち着いた悲しみを抱いた。 読み終えたあとに、大切なひとに逢いたくなります。 「○○てもいいよ」 強く優しい言葉に琴線がふれました。
独特の重松節で「生」と「死」を描いた、落涙必至の感動作
映画化もされた、重松清のベストセラー連作短編集。「別冊文藝春秋」の’04年3月号から’05年7月号の間に掲載された7つの短編を、順序を入れ替えたり、改稿し改題したりした作品集である。 後半の3作「その日のまえに」「その日」「その日のあとで」がつながったひとつのストーリーとなっていて、前半の4作が、単発作品としても秀作ぞろいだが、微妙にそれらと関係している。 テーマは愛する人の「死」である。それはクラスメイトであったり、自分自身であったり、母であったりするが、メインの3作では最愛の妻である。そこには、主人公が夫として、父親として痛々しいまでに愛する妻を思いやる姿が独特の重松節で描かれている。 私は、特に「その日のあとで」のなかで、妻が意識のなくなる二、三日前に書いたという夫への手紙の一文にとても感動した。 本書は、突然訪れる「死の告知」「余命」そして「死」に対して、いたたまれずに戸惑い、嘆き、悲しみ、しかしどうしようもなくて静かに受け入れ、見送るしかない人々を見事なまでに表現しており、裏を返せば、日常のなかにあるあたりまえと思われる「生」と「幸せ」の意味をあらためて見つめさせてくれる、落涙必至の物語である。

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

[ 文庫 ]
海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

・村上 春樹
【新潮社】
発売日: 2005-02-28
参考価格: 780 円(税込)
販売価格: 780 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 29円〜
海辺のカフカ (下) (新潮文庫)
村上 春樹
カスタマー平均評価:  4
海辺のカフカ下巻
すべてがつながっていく後半。多分一日で読んでしまうくらい、おもしろい
ついに母子関係がテーマに
 村上春樹の他の主要作と同じように、下巻からは一気に筆のギアが上がり、2つの世界が一つへと収斂されていき、メタファーのオンパレードとなる。この相も変らぬ手法についてはマンネリという批判は避けられないだろうが、ついつい読み進める気にさせるのが村上春樹の筆力の凄いところだと思う。  また、本書は、これまで村上春樹が不思議と取り上げてこなかった母子関係に迫っている。本書に限らず村上春樹の多くの小説は少年が内面と外界との葛藤から自我を形成していく物語だと思うが、本書ではその過程で実は一番クリティカルな母子関係を中心に据えている点で、意欲的だと思った。このためもあってか、村上春樹のほかの作品よりも一層内省的な作品に仕上がっている。
喪失の果てに残された希望
上巻で、凄まじい勢いで展開し、拡大し、膨れ上がった世界観は、やっぱり物凄い勢いで、急速に集約していきます。 登場人物たちはそれぞれ、自力で自分の宿命に決着をつける。 宿命を完全に消化する人、新しい運命を切り開く人、新しい運命を引き継ぐ人、みんなそれぞれ、帰るべき場所に帰っていきます。 漠然とした世界観を「メタファー」の一言で片付けているように捉える人が居るのも理解できます。 この作品に対して、「理解できない」「意味がわからない」という感想を持つ事は、ある意味当たり前で、ごく普通の感覚だと思います。 ただ、この作品は(というか、村上春樹の全ての作品通じて言える事ですが)、抽象の元になっている具象を敢えて明確にしない事で、最終的な解釈を読者に委ねているんですよね。きっと。 敢えて答えの余地を残す事によって、読者ひとりひとりが、それぞれ違う解釈や感想を抱く事が狙いなのだと、私は勝手に思ってます。 そしてそれは、決して読み手側に何かを押し付けようとしない、書き手側の優しさの現れのように思えます。 私は、自分自身が、この作品を理解し切れているとは到底思えません。 それでも、「世界の全てはメタファーだ」という大島さんの台詞は、私の中で凄く強く生きていて、何度も何度もこれに救われた気がします。 元々、人間の脳(或いは心)=フロイトの精神分析の構図を分解し、物語という時系列で再構築したものが村上春樹の作品であって。 海辺のカフカは、村上作品の中で最も、人間の精神構造とか魂、意識や意志のような、観念的な方向に迫った作品だと思います。 村上春樹自身も、この作品で新しい視座を切り開き、拡張している。だからこそ、読み手にもそれが伝わり、新しい何かが切り開かれる感覚を覚えます。 村上春樹の長編は、絶望と喪失の果てに、僅かだけど確実な希望が残る、という展開がお決まりだけど、この作品の果てに残される希望は、ちょっと他作品とは種類が違う気がします。 読むたびに、脳が浄化されるような気がするのは、私の勘違いかなぁ。 とりあえず私は、この作品が、村上春樹という日本が世界に誇る作家の持つ一番新しい能力の集約だと思っています。
預言って?
カーネルって誰。 石ってなに。。。 読まなきゃよかった、正直にそう思う。 ものすごく読みにくかった。 現実を非現実の世界が全く融合している気がしない。 納得いきません。
後引く世界観
実態や真意を汲み取ろうとすることは非常に困難だった。合点のいかないことや説明のつかないことがあまりにも多すぎるからだ。でもこの本を読むに当たって、そんなことに力を注ぐことはあまり意味を持たないのかもしれない。メッセージ性より世界観。奇抜な登場人物や出来事が織り成す不条理な世界にグイグイ引き込まれます。とても美しくソフトで平易な文体・文章は、次へ次へと読み進んでしまうので、不可解な出来事もすいすい頭に入っていき、みるみる非現実的な浮遊状態の世界にのめりこんでしまいます。

W/F ダブル・ファンタジー

[ 単行本 ]
W/F ダブル・ファンタジー

・村山 由佳
【文藝春秋】
発売日: 2009-01-08
参考価格: 1,780 円(税込)
販売価格: 1,780 円(税込)
 Amazonポイント: 17 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 959円〜
W/F ダブル・ファンタジー ※一部大型商品を除く
村山 由佳
カスタマー平均評価:  3.5
のめり込めませんでした
レビューを読むと、 ハマった人と 拒否反応な人と 両極端ですね。 私は後者です。 実際、最後まで読めませんでした。 性描写がどうこうというよりも、 もっと基本的な描写について 魅力を感じませんでした。 例えば、冒頭から登場する なつと志澤のメールのやりとり。 相当、古くさいスタイルだし、 いまどきこんなメールを書く人がいるのかと 思うほどの内容。しかもとても長い。 内容からは知的さと洗練さが感じられず、 いけていない2人を想像してしまう。 人物のちょっとした描写も もう一歩踏み込んでほしいところもある。 例えば林真理子が30代の女性の描写が とてもうまいように、詳しい小物の表現や ブランド名ひとつ入っているだけでも、 ぐっと具体的な人物像が 浮かび上がってくるものだと思う。 全体的に、隣近所で行われていた 情事を覗いてしまったみたいな感覚で、 とても「ダブルファンタジー」 とは思えませんでした。 話題になっていた作品だっただけに、 個人的にハマることはできず とても残念でした。
すばらしかった!
私は色々な小説を読みますが…この本は本当に素晴らしかったです。とても共感する部分が多く胸が痛くなりました。 感想は人それぞれでしょうが、純粋に良い小説です!難しい感想は書けませんが……ただただ、感動すりばかりでした。
この本を読もうとしている人のために
女というものを馬鹿にしているのか、というほど、最低な本です 読まないほうがいいです
ハッピーエンドの先にあるもの
村山由佳を知ったのはここ1年ぐらい。「天使の卵」「楽園のしっぽ」「海風通信」と読み進めていって、「面白い人だ」「田舎回帰ってやっぱりいいな」と思い、次の作品を待っていた。 ところが、TVの特集で、いかにも幸せなカントリー調にまとめた鴨川の家を出て、いかにも都会の退廃をまとめたような改造倉庫の都心暮らしを始めた彼女の様子を観た。 今の風潮は、「都会に疲れて、田舎暮らしを始め、そこでの地に足の付いた生活から人間性を取り戻し、本当の人生を送る」このストーリーがハッピーエンドのはず。 なのに、どうして? そのTV特集でも触れられなかった答えは、この「ダブル・ファンタジー」にあった。 「シンデレラ」のハッピーエンドのお伽噺が、死ぬまでこのまま終わらないだろうと、よく論じられるが、田舎暮らしによる幸せも、ハッピーエンドにならないケースだってあるのだ。 人間は刺激と弛緩を繰り返し求めるものなのかもしれない。 また、一方的な善の中では、善悪を見極める力が衰え、見極める力を付ける事のできる環境を求めるのかもしれない。 単純なハッピーエンドにピリオドをうち、もう一度物語を始めたのがこの本だろう。 性愛を書くことはまだまだ女にとってはタブーとされている面が多い。 男のセックスへのあくなき願望はロマンとされ、女のセックスへのそれはあさましいとされる。男性作家のセックス描写や女性描写がほとんど、女性にとっては絵空事に感じるのは、男性の一方的なロマンの描写だからだろう。 男のロマンの受身体を女は要求されるがゆえに、男のロマンを壊すような内容で、女が自身のロマン中心にセックスを書くことをあさましいと思うように強要される事は多いだろう。 そのあさましさを感じる気持ちを超え、思うままに生きてみる、それは女にとって現代の冒険とも言えるだろう。 性愛の刺激と官能を味わいつくした後、彼女は今度はどこへ向かうのか。 次回作やその先も興味が湧く。
Fanではないけれど…
官能小説と言う見出しと、主人公が自分と同い年と言う事と、カスタマレビューを参考に購入しました。 私の大好きなアーティストが、村山さんの本の言葉から、詞のイメージを膨らまして歌を創ったと聞いたので、以前「星ぼしの船」は読んだ事がありましたが、村山さんのめちゃめちゃFanと言う訳ではないので、意見を書く事は、おこがましい気がします。 でも、この作品を読ませて頂いて思ったのは、人を愛した事のある女性なら誰もが味わった事のある気持ちを描かれている気がしました。主人公の様に、性に対して自由奔放な生き方は、中々いないかも知れませんが、その奥にある、気持ちなど心理的なものは、女性なら皆さん「わかる、わかる」と言ったところでしょう。そういう部分が、とても村山さんらしい感じがしたのですが…Fanの方はどうなのでしょう?的外れならごめんなさい。良い意味で、私がイメージする官能小説とは違うかなって思いました。もっともっと奥深い気がします。同じ年代の方には是非読んで頂きたいですね。

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

[ 文庫 ]
海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

・村上 春樹
【新潮社】
発売日: 2005-02-28
参考価格: 740 円(税込)
販売価格: 740 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
海辺のカフカ (上) (新潮文庫)
村上 春樹
カスタマー平均評価:  4
東京都中野区野方から始まる物語
 こういった作品に「謎解き」を期待するのは不謹慎なことかもしれません。当然、明確な答えなどは著者は用意していないでしょう。しかしそんな抑制も効かなくなるほど、細かな情景描写や心理描写がもどかしく感じられ、先へ読み進みたくなる作品です。  物語は、唯一「東京都中野区野方」を共通点とする、少年と老人の話が全く無関係に並行して語られ、上巻の最後でようやく関連を持ち始めます。  この2人のまわりに、さまざまな人物が行き来します。その中には、かなり浮世離れした人物が何人かいます。いわくありげな人たちの前史も明らかにされ、一幅の絵と、一編の曲に収斂していきます。  老人と少年がどういう形で出会うのか。あるいは出会わないのか。出会うとしたら、それはやはり瀬戸内海の向こうなのか。少年は母と姉にも会うのか。そして、父の予言どおりの展開になるのか。なぜ、老人は猫との会話能力を失ってしまったのか。少年と老人のどちらが罪を犯したのか。・・・などなど。  そして最大の謎は、戦時中に小学生たちを襲った「事故」でしょうか。・・・下巻に進まないわけにはいきませんね。  もちろんストーリー展開を離れたところで、じっくりと心理描写などを味わうこともできます。多感な15歳の家出少年の揺れる心と大胆な行動。実社会とほとんど無関係に生きている老人の純粋無垢な心と、実社会のただ中にいる人たちとの珍妙なやりとり。そして、ときに前触れもなく起こる超常現象の数々。  そして脇を固める人物たちの、短くも印象的なせりふも、読者をうならせずにはおきません。
海辺のカフカ
タフな15歳の不思議な魅力にひかれる。まだつながらない登場人物にもひかれていきます
ストーリー・テリングの天才
 私は村上春樹のファンではないが、彼の主著はほとんど読んでいる。彼の小説はどれも、主人公の性格、モチーフ、文体といった点で類似しているが、この小説もその例外ではない。ファンは、また村上春樹ワールドに帰ってきたという感覚を抱くだろうが、アンチは、また同じパターンかよ、と感じるだろう。    私は村上春樹はストーリー・テリングの天才だと思うが、本書でも村上は天才振りを発揮している。ここまで読ませてくれる作家は少ない。他方で、本書が文学として捉えられることには若干違和感を感じてしまう。村上文学の「文学」たる所以は、その象徴性にあると思うのだが、この小説は彼の他の作品に比べると象徴性の点でやや陳腐である。下巻がどのような展開を見せるのか楽しみ。
無駄の多い作品
一言で表すなら、無駄に長い。 無駄な面が多いと思う。 読んでいて深みがあまりないから、すらすら読んでいくことができなかった。確かに物語がひとつに収縮していくのは面白いんだけど、二つのストーリーを一つのものにまとめるための調整のために長さや描写の濃さに制限がでていたんだと思う。 でもこんな作品でも引き込まれるところはあって、後のところは結構つまらなかった。
海辺のカフカ[上]
このタイトルは良く聞いた事があったんですが、名作になる理由がわかります。ちょこちょこナカタさんについての過去のレポートがあったんですが、あの辺は流し読みでも問題ないと思います

竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)

[ 文庫 ]
竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)

・司馬 遼太郎
【文藝春秋】
発売日: 1998-09
参考価格: 660 円(税込)
販売価格: 660 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 440円〜
竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)
司馬 遼太郎
カスタマー平均評価:  5
いわずとしれた名作。
日本人の好きな人物の、常に3位までに入る坂本竜馬。これは、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」の作品なくしては、成し遂げられなかったであろう。文句なしの名作。
因縁が、今現在にも影響
司馬遼太郎が資料集めを始めると、 関連書籍がその地域の古本屋や 古書業界から無くなるほどだった。という逸話を持つ その時代考証は深く、司馬氏自身が目の前で 見てきたかのような細かい描写に活かされている。 戦国時代から、江戸末期、明治から昭和へと続く 藩同士の因縁が、今現在にも影響していることを再認識 ↓続きはコチラ http://johnjohn.jp/blog/jb/mkt/archives/2008/03/post-129.php 「忙しい人のための楽習塾」 利益を上げる読書術とは? http://johnjohn.jp/blog/jb/mkt/
男心を刺激する
坂本龍馬が多くの日本人に愛されるキッカケをつくった本。著者自身も言っていますが、その人物像は著者のイメージによるところが大きいとはいえ、当時のあらゆる事ともに、膨大な資料から練り上げられたイメージにはリアリティを感じます。この物語には数々の英雄とその人生が描かれおり、男の命の迫力が伝わってくるでしょう。何も伝わらないようなら、君は男子ではない、そう言わせるだけの青春物語。
評するも人、評さるるも人。つまり大人物。
 勝海舟の引き寄せで、坂本竜馬が西郷隆盛と対面したとき、坂本は「大きくたたけば大きく響き、小さくたたけば小さく響く人だ」と西郷の印象を語ったそうです。それを聞いた勝は「評する(坂本)も人(大人物)、評さるる(西郷)も人(大人物)」とうなずきました。  坂本は、武家の生まれでしたが、いわゆる格が低い家でありました。だから、ストレートにいけば、武士としての立身出世は難しかったでしょう。ただ、江戸留学も含めて剣術は相当に強かった、そういう人が、海の向こうを相手にビジネスを行うことを考えていた。  その実現に、障害となるものを取り除こうとしていったのでしょう。とてつもない行動力・実行力です。  本巻では、剣術に強くなっていく青年としての坂本竜馬が描かれています。
坂本竜馬
土佐、薩摩、長州などの国ではなく、初めて日本を意識した日本人、坂本竜馬。 幕末維新史上の奇蹟を起こした坂本竜馬に男気を感じずにはいられない。

竜馬がゆく〈5〉 (文春文庫)

[ 文庫 ]
竜馬がゆく〈5〉 (文春文庫)

・司馬 遼太郎
【文藝春秋】
発売日: 1998-10
参考価格: 660 円(税込)
販売価格: 660 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 300円〜
竜馬がゆく〈5〉 (文春文庫)
司馬 遼太郎
カスタマー平均評価:  4.5
血なまぐささの増す五巻 
池田屋の変、蛤御門の変と血なまぐささが増すが竜馬の現実的思想はより冷徹さを増してゆく。 激動する長州に潜入し若々しい猛々しさで報告する中島作太郎に「死を賛美するな。土佐っぽは死を急ぎすぎる。これからの時勢はもはや決死剽悍の暴漢だけでは間に合わぬ。土佐っぽの落ち着きの無さをいい加減捨てよ」と説き、逃げた桂を「さすがだな、逃げることを知っている」と評す。 西郷、大久保による薩摩藩の手練手管の外交術は観念主義一辺倒の長州を赤子の手を捻るかのように駆逐していく。 司馬遼太郎をして「革命のために生まれた男」と評された高杉晋作も面白い。「ほかのどの世でもこの男は役に立たない、乱世の革命時にのみ光る」高杉の天才と言われる所以が随所に溢れている。 五巻に入りそれぞれの人物が一気に加速し動き出し接触しだす。 坂竜飛騰。縦横無尽に志士たちが飛騰する。
長州人の美学に巻き込まれてしまいそうだ
坂本竜馬の物語、全8巻の5冊目である 5冊目が描くのは、池田屋の変 尊皇攘夷派であり、クーデターを企てていた 長州・土佐藩など20数人を 新撰組が襲撃した事件である 著者はこの事件について、こうまとめている(P120)  幕末争乱の引金がひかれた。  ひいたのは、新撰組であるといっていい。 坂本竜馬は、事件の現場には、いなかった しかし、友を殺され、時代が動いた 竜馬は、勝海舟と話し、西郷隆盛と出会う 脱藩者が藩を超えた日本を考える 長州人の生き様が、活き活きと書かれている 長州人の考え方に、つい巻き込まれてしまう その命を捨てる美学に酔ってしまいそうだ..
国民的名作第5巻、西郷との出会い
第5巻前半は、京都で飛ぶ鳥をおとす勢いだった長州が失脚するひとつの転換点となった、池田屋の変、蛤御門の変。そこで描かれるのは悲しいことに、新しい日本国を夢見た若者たちが次々と死んでいく場面です。ほとんどの志士たちがいまの私より年少であることに胸が締め付けられます。 一方、竜馬は師・勝海舟の導きで薩摩の西郷と出会います。出会った二人の会話と「間」がなんともいえず二人のキャラクターをうまく表現していて、感情移入できます。 物語ももうすぐ佳境にはいってきますが、ちょっと中だるみした感じの第5巻でした。
復帰しました第五巻!
長い長い「竜馬が行く」にちょっと息切れしてしまい、途中で断念しかかったこの五巻。 大人気の大河ドラマ篤姫にも影響されて、半年振りに竜馬の世界に復帰しました。 で、感じたのは、やっぱり面白いということ。 篤姫を観ることで徳川側からみた幕末を知り、この「竜馬が行く」を読むことで倒幕側からの幕末も同時に知ってくると、両方が非常に面白くなります。 幕末という時代は、司馬さんが本の中で『維新史は、その歴史そのものが壮大な戯曲である』と、言っている通り、本当に面白い! とくにこの五巻は竜馬というより、幕末という時代を主役に据えている印象が強い巻なので、その維新史の面白さが存分に味わえます。 池田屋の変、蛤御門ノ変、長州や薩摩の動向、新撰組、高杉晋作、来島又兵衛、司馬さんが、『神が幕末の混乱を哀れんで派遣した妖精』と例えた勝海舟、そして西郷隆盛。 『評するも人、評せさるるも人』。 竜馬に西郷の印象を尋ねた時の返答を聞いた勝海舟が残した言葉がこれ。 さて、竜馬は西郷をどうみたのか。 そんな幕末の主役、二人の対面が書かれているのがこの五巻です。 様々な人物に焦点を当てるだけに、ストーリーとして流れに乗って読み進むことが難しかったこの五巻ですが、そこがまた読み応えがあり、またそこを超えると徐々に薩長同盟あたりに触れてくるので、俄然面白くなってきます。 このまま一気に突っ走れそうです。
坂竜飛騰
p298に出てくる当時の竜馬の活躍を表した言葉「坂竜飛騰」。 まさにこの頃の竜馬をうまくあらわしていると思う。 竜馬、西郷という幕末の両雄がようやく出会い、一気に時代の流れが進んでいく第5巻、読み応え十分です。

ビジネスマンの父より息子への30通の手紙    新潮文庫

[ 文庫 ]
ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 新潮文庫

・G.キングスレイ ウォード ・G.Kingsley Ward
【新潮社】
発売日: 1994-04-01
参考価格: 580 円(税込)
販売価格: 580 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 100円〜
ビジネスマンの父より息子への30通の手紙    新潮文庫
G.キングスレイ ウォード
G.Kingsley Ward
カスタマー平均評価:  4.5
本当だ。父親の有り難味と優しさに触れられた
無念である。本当に無念である。もしも大学1年生の時にこの本に出会っていたならば。 と思わず思ってしまった。本当に優しさと賢さにあふれた本だと思います。この本は 経営学、人間として望ましい姿。共に実践に則して詳しく説明してくれています。 本当に実践的です。自分の命が尽きるかもしれない場合、最愛の息子に伝えたい言葉には 見栄や虚飾は不要だったのでしょう。それが正しいかどうかは読者側の各自判断に任されて います。そして非常に多くの教えが有用だと思えるのではないでしょうか。少なくとも私に はそう思えました。最後の章の最後の件「父さんより」を読んだ時、胸が熱くなりました。 自己啓発書なのに泣ける。なんて豪華なのだろう。通勤途中で涙が止まらなくなった方の エピソードが本文に書かれていました。意味がよくわかりました。
もっと早く読んでおくべきでした・・・。
タイトルは聞いたことがあったのですが、 なかなか手を出す気になれなかった本です。 実際に読んでみると、 長く読まれるということに納得ができます。 まぁ、 説教くさいので苦手な人も多いのかも知れませんが・・・。 個人的にはこの説教くささがたまりませんでした。 そして、 一つ一つの言葉がとても丁寧に使われており、 愛情を感じました。 翻訳の巧さなのかもしれません。 数年に一度くらいの割合で読んでいきたいと思いました。 評価は星5つです。
父から息子へ
起業家である父から、息子へ伝えた手紙が書かれています。仕事のこと、企業経営のこと、人生のこと、結婚のこと、学校のこと、いずれをとっても、愛情あふれた人生の先輩としてのアドバイスが書かれています。人生経験を伝えている本で、含蓄があり、とても良い本です。語り口がやわらかいです。また、30通の手紙より構成されているので、一通が短く読みやすい本になっています。特にビジネスマンには、ビジネスの基本を知るのに良いかもしれません。
ビジネスマンは読むべき書!
ベストセラーということで読んでみた。 他のビジネス書とは違った、父から息子への手紙という視点で書かれている。 しかし、非常に読んでいてなるほどと思うところが多い。 1つ1つが確かな経営をしていくうえで大切なことばかりだ。 とにかく何度も読み直してほしい。 手元に置いておきたい良書です!!
起業している人は社長の父を持てます
実際に社長だった人物が、次期社長に向けて自分の会社で働いている息子に宛てた手紙をまとめた本。 私は経営者ですが、経営者の父がいるわけではありません。 ですが、これを読めば父に教えられているような感覚で、いろんなことが見えてくるようになると思います。 色んな場面ごとで手紙が書かれているので、自分の人生でその場面が訪れたときに、その部分だけ読むのも良いと思います。

きみの友だち (新潮文庫)

[ 文庫 ]
きみの友だち (新潮文庫)

・重松 清
【新潮社】
発売日: 2008-06-30
参考価格: 620 円(税込)
販売価格: 620 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 91円〜
きみの友だち (新潮文庫)
重松 清
カスタマー平均評価:  4.5
失ったものの後に
「きみの友だち」というタイトルに惹かれて読みました。 「きみが」でも「きみは」でもなく。 姉弟をとりまく人間模様がオムニバスで描かれている。 人は何かを失ったときに、はじめて惨めな「たった一人の自分」に向き合ったときに、本当に大切なものはなにかを見つけられるのだろうか。 普段の人間関係が滞りなく円滑であり、苦しいことが一つもない、浅い友情は楽ではあるが、深くはない。「いなくなっても一生忘れない友だちが、一人、いればいい」そういいきって、それを貫いた恵美にはダイヤモンドを研ぎ澄ましたなににも代えがたい友情が育まれている。 「友だち」っていいなあ。 いろんな思いがあって、いいんだよ。当たり前なんだよ。 重松さんの温かい目線に包まれて読後感がさわやかな作品だ。
自分や友達を大切にしようと感じさせる本
この本は図書室で借りて読んだのですが、買っていつでも読めるようにしたくなるくらい良い本でした。 この本にでてくる少年少女たちは、沢山悩みながらも、自分の中にあるよくわからない感情と向き合いながら、成長していきます。そんな登場人物の姿を見てると、全然違うタイプの人であっても親近感が湧いて、一緒に悩みを解決していく気持ちになり、自分の悩みもマイナスからプラスな考え方に変わってきました。 あたりまえにいる友達の大切さにも気づかされ、これからはもっと感謝の気持ちを持って接しようと、気持ちをあらたにさせられました。
「語り手」の視点の存在
いい作品だとは思います。「友情なんて、美しくてすてきなものだけではない」ということがよく書けていると思います。ただ、作中で「きみ」と呼びかける語り手の存在に、非常に違和感を覚えました。作者本人の「あとがき」で、本書のこのような構成には、ある事実に基づく必然性があったようですが、それにしてもある種幼稚なふるまいをする登場人物の子ども達を、いわゆる「上から目線」で全てを見透かしたかのように「きみ」と呼びかけ、誰にも見られているはずのないエピソードを克明に話す「語り手」が私には傲慢な存在に感じられました。
久しぶりに出逢った良質の作品
 きみの友だちを一人一人紹介していくこの物語を読んでいくと、子供の世界では、きっとリアルタイムでこんな事が起きているようで、とても作り物の小説とは思えない現実感があります。 こんな子いるよね・・と思いながら読む短編は、一つ一つ納得するような形で終わらせているので、若い世代にも読んでもらいたいような、そんな気持ちにさえなります。 というよりも、若い人こそ読んでみると、友人関係で悩んでいる人は、少しは解決に導かれるかも。 「きみ」と呼びかけるとてもやさしい語り口調なので、読んでいるだけで癒されてくるのです。 人と関わる事がどんどん難しくなって、上辺だけの付き合いをしてしまいがちだけれど、本当の意味での友だちって??と考えさせられました。 それにしても、どうして作者はこんなにも子供の世界をまるで見てきたかのようにわかるのだろう?? 不思議・・・。 由香ちゃんの部分では、久しぶりに泣いちゃいましたね。
ほんとうのともだち
クラスの中に必ずいる、「強い子のいいなりになってる子」「一人でそっぽ向いてる子」「病気で学校に来られない子」などなど、いわゆる「地味」な子達にスポットライトを当てて、学校社会の矛盾に迫った作品といえるだろう。でも底に流れるテーマは「友情」。内容は、ほんわかしていて、ほろりと泣けるようなものばかり。 「ほんとうの友達って?」とことばがあらゆる場面で問いかけられる。だれかと一緒にいないと、どこかのグループに属していないと、そんな不安に駆られてグループを作って、派閥を作って、そのメンバーを友達と呼ぶ人は多い。 でも、ほんとうの友達は、お互いが求め合っている。一人でも全然いい。そこから広がっていく輪の中にいる人たちは一生の友達になる。そんなメッセージだった。 中学生くらいのときに読みたかったなあ。

仮想儀礼〈下〉

[ 単行本 ]
仮想儀礼〈下〉

・篠田 節子
【新潮社】
発売日: 2008-12
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 1,890 円(税込)
 Amazonポイント: 18 pt
( 通常5〜9日以内に発送 )
中古価格: 1,226円〜
仮想儀礼〈下〉 ※一部大型商品を除く
篠田 節子
カスタマー平均評価:  5
篠田節子に称賛
下巻の帯には「狂信が常識を食い破る」と太字で刷られている通り、狂気が下巻に充満している。が。その狂気が宗教だけに留まらない所に篠田節子の筆力が光る。 正直まやかしで作られた宗教が破綻していく展開は、教祖である鈴木正彦が逃げだいと切に願う心情に共感出来るくらい教団の内も外も崩壊してゆく。 怪しい宗教団体と世間から見なされた時、社会からの弾圧はここにも狂気が生まれるという恐怖が見事に描かれているのだ。 「空疎だからこそ、それを心底必要とする者が、まるで自らの鏡像と対峙するようにして、強固な中身を作り出していった」404頁の正彦が見た宗教の本質。 帯に書かれた正彦の叫び「もう勘弁してくれ、目を覚ましてくれ」は、読んでいる間私にも生じた感情になったくらいこの作品は重いしキツイ。 それでも読み終わった後評価が下がらなかったのは、締めである最後の一行で戦慄が走り、読んでいた間の嫌悪をも打ち消したからだ。 人間がいかに脆く弱い側面を持つのか私たちは知っている。 そこに読み応えある重量感ある作品を読む醍醐味を味わったことがある人なら、この作品を描ききった篠田節子に称賛を称えずにはいられない作品だと思う。
「宗教」の真相へ
この下巻はすごい。「ゲーム」として捏造された「宗教」が、迫害されたコアな女性信者たちの間で完全な実体と化し、やがてその「教祖」の心身をも支配していく過程を刺激的なストーリー展開にのせ、説得的に描き出している。苦痛すぎる現実的な不幸からの逃走と狂気じみた妄想に、それらしい「教義」と「儀礼」が形を与え、やがて暴走していくとき、何が起るのか、その実情を著者は巧みに小説化した。 そうした息を呑むような「仮想現実」のなかで、しかしなお現実と虚構のはざまを行き来しつつ苦悩する主人公の姿が、誠に立派であった。自分の軽率な思いつきにより精神を呪縛され破滅していく人々を、最後まで引き受けるという責任の自覚が、ついには心底からの敬虔な「祈り」を彼に自然に行わせるに至る。あくまでも人間としての「常識」をまっとうしようとする誠実な態度が、結果として「常識」を超えた信心の次元を切り開く。 「宗教」とは何か。エンターテイメント小説という体裁でその真実に肉迫しようと試みかなり成功した、これは稀有な傑作である。
ページを捲る手が止まらない!
発展を遂げた団体が、今度は破滅していく様を描いた下巻。 教祖の正彦の思いとは違う方向に、どんどん堕ちていく。 ここが凄い…。 いったいどうやって結末を迎えるのかと、ページを捲る手が止まりません。 信者からも見放され、落ちぶれて、また一文無しになる正彦を予想していましたが、そんな簡単には終わってくれませんでした。 正彦の思惑からどんどん離れ、信者の中でどんどんと違うものに成長し暴走していく。 想像以上に悲惨な最後でした。 新興宗教の様々な事件が起こるたび、感じていた疑問。 何故、人が宗教に頼り、落ち、狂っていくのか。 その様子がありありと描かれ、疑問の一部を解いてくれました。 本書に描かれた様々な信者たちの姿が非常にリアルに感じられたのは、著者の取材力と描写力の為せる技でしょう。 とにかく凄い作品でした。 上下巻、900ページ超ですが全く飽きることなく、一気に読みました。
心が壊れてゆく恐怖‥‥
作られた虚構でしかない新興宗教団体。 しかし、そこで人間の営みが行なわれれば、虚構だったはずのものが否応なく現実となって、ひとりひとりを苦しめてゆく。 信者の盲信と暴走、それを止められずにどんどん追いつめられてゆく教祖。そして、ついには最悪の結末が‥‥。 心が壊れてゆく。 団体そのものが壊れる、ということ以上に、そこにかかわるすべての者の心が壊れてゆく。 それを深く描いた小説である。心理描写が非常に巧みであった。 ひとりひとりの登場人物の、リアルな描写も際立っている。 小説そのものも虚構ではあるが、すぐ目の前で現実にその場面が繰り広げられているような、ある意味で「ぞっ」とするような凄みのある小説だ。

TOEICテスト出まくりキーフレーズ 【CD付】

[ 単行本 ]
TOEICテスト出まくりキーフレーズ 【CD付】

・高橋 基治 ・武藤 克彦 ・早川 幸治
【コスモピア】
発売日: 2005-09-01
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
 Amazonポイント: 15 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 150円〜
TOEICテスト出まくりキーフレーズ 【CD付】 ※一部大型商品を除く
高橋 基治
武藤 克彦
早川 幸治
カスタマー平均評価:  5
習うより慣れろ、ですね
皆さんのレビューを参考にして、購入しました。  本書の中身を実際に見て、皆さんのコメントが 恐らく各自のレベルに応じた感想になっていて、 どのコメントも間違っていないと思いました。 本書は「習うより慣れろ」で、カギとなる フレーズを繰り返して読み・聞いて、同様の フレーズに出会った時に、意識して考えずとも、 反射的に理解する感覚を養うのに適していると 思います。 その他内容については他の方々のコメントで言い 尽くされていますが、敢えて付け加えるとすれば、 付属のCDは、本文の例文が順番に米語発音、 英語発音で交互に、つまり最初の例文が米語発音で、 次の例文が英語発音で、というように収録されて いますが、欲をいえば、一つの例文について 米語と英語の両方の発音で収録してあれば、 正に言うことなし!なのですが。 なお、表紙のデザインを気にされている方が いらっしゃいますが、本書の表紙のデザインが、 昔のアルク刊「起きてから寝るまで表現550」 (本&カセットテープ)に似ていたので、 最初私はてっきり本書もアルクの本かと思いました。 本の装丁デザインを同じ方がされたのでは ないでしょうか。蛇足ながら、現行の「起きて?」 (本&CD)の表紙は全く違うものになっているようです。 それにしても、カセットテープ版だなんて、 私の年代がバレちゃいそうですね。
いいですね
はじめに本を見ないでCDを聞いていたら何て言っているのか聞き取れない例文が 多数ありました。本を開けてみると平易な表現が多く、自分のヒアリング力のなさ を痛感しました。TOEICの点数が頭打ちになって3年、いろいろな教材を試してみた のですが、良書のひとつです。 ・例文の説明がほとんどついていない ・質問文の回答例があったらよかった 等つかいはじめて不満に思うことはありました。しかし、これらは余計なものと して本書から削除されているようです。反復練習用の教材です。
TOEIC の効率的学習に最適!
2005/09/09 から再版を重ねること第五刷,売れている理由はそれなりにあると思います.本書籍で勉強して TOEIC で何点取れるかはこれから試してみたいと思いますが,CDを合わせた効率的な学習ができる点は評価できます.単に練習問題を解くパターンの勉強方法にこの書籍を用いた勉強方法を加えると,学習の質は上がると思います.まずはこの書籍に取り上げられたキーフレーズを一通り覚えれば(ヒアリングも含めて),600点以上は採れるのではないでしょうか?
覚えるまで何百回も繰り返して630→880に!
TOEIC630点の時この本購入して 例文500個を覚えるまで ひたすら何百回も黙読・音読・聞取・書取しました。 (それプラスTOEICの問題演習を2000問ほどやりました) その結果約1年間で880点にまでなりました。 この本はTOEIC対策のエッセンスが凝縮されてますので 覚えるくらいまでやるとものすごく力がつきます! あれこれやるよりこれ1冊ひたすらやることをお薦めします。
いろんな意味でシンプルです。
例文が見開き1ページに数個から10個くらい載っている。下部に訳と、場合によってごく簡単なコメントが書いてある。そして、それを読み上げるCDがついている。たったそれだけの教材です。しかし、そのシンプルさが良い。簡単なので使いやすく、特に迷うこともありません。私は、DUOのKeyPhrase 版のような感覚で、シャドーイングしながら使っています。CDに変な音楽も入っていないし、淡々と繰り返しやれます。 解説はほとんど書いてありません。これはあくまでも重要なキーフレーズを確認するだけの本だと割り切ればいいので、それはそれでいいのですが、ある程度手厚い解説を期待される方はこの点をあらかじめ考慮されておいた方がよいでしょう。それから、本書は類似表現や反対表現を関連付けて一緒に覚えようとする人への配慮はあまりなされていません。あまりにも散発的で、細切れで、バラバラです。関連フレーズもしくは同じような場面でつかえる表現もチェックしながら体系的にまとめ覚えしたいあるいは確認したいという学習者には本書は向いていないと思われます。 私は類似表現や反対表現も一緒に確認しながら覚えていきたいタイプなので、その点がちょっと不満なのです。DUOのように解説部分に類似表現や反対表現や紛らわしい表現をもっと加えるとか、索引や付録でカバーするなど、工夫の余地があると思われます。 尚、378では、テキストでは「study」となっていますが、ナレーションでは「student」になっています。あと、いずれにせよこれは勉強のための本なのでどうでもいいですが、本書の表紙の写真はなぜ本書でこれなのかよくわかりません。いくらなんでも、もうちょっと違うデザインでよかったのではないでしょうか。

  1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14 
4 / 50



Copyright © 2009 日本文学☆ランキング. All rights reserved.    Program by 簡単アマゾンサイト作成ツール 4.1.2

 更新日 2009年5月10日(日)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク

inserted by FC2 system